QCM法を用いた細胞に対する 薬物の毒性評価法

QCM法を用いた細胞に対する
薬物の毒性評価法
従来の毒性評価法と解決案
シャーレまたは微小滴定プレート上に細胞を培養したものを用い、
光学顕微鏡等を用いて細胞を数えて評価
・ 最終的な情報のみ
問題点
・ 評価に時間がかかる
・ 目視による判断
解決案
QCM (Quartz Crystal Microbalance)法を用いる測定
・ 短時間の測定
・ 細胞脱離量を測定し、薬物の細胞組織への影響を
定量的、リアルタイムで評価
QCM法の原理
水晶振動子は逆圧電効果のはたらきにより発振
発振周波数を測定する微小重量測定法
QCM法
<交流電圧印加>
物質付着
物質脱離
電極板
水晶
振動
固有の周波数で振動
振動 大
質量増加で周波数が減少
振動 小
質量減少で周波数が増大
水晶振動子表面の周波数変化を感知することで重量変化を知ることができる
毒性評価法
細胞に影響なし
水晶振動子上に細胞を播種して使用
毒
し
な
性
水晶振動子上の質量変化なし
測定周波数に変化なし
毒性
あり
細胞に影響あり
蒸留水で溶解・希釈した
薬物水溶液を滴下
水晶振動子上の質量変化あり
測定周波数が変化
実験装置図
⑦
②
①
⑤
5.987654×106
5.987654
×106
③
⑥
④
① Cell ② Stirrer ③ Quartz Crystal ④ Oscillator ⑤ Counter
⑥ Computer ⑦ Temperature-controlled room