Visual Studio.NET/.NET Framework 関連ツール新製品レビュー N Crystal Reports 9 E W 問合先 クリスタルディシジョンズ株式会社 TEL 03-5226-3601 URL http://japan.crystaldecisions.com/ FAX 03-5226-3605 MAIL [email protected] Web環境にも対応したレポーティングツール 精進湖計算機 PRODUCTS 立中 秀樹 TATENAKA, Hideki 動作OS Windows 98/Me/NT4.0/2000/XP 対応開発環境 Visual Studio.NET他 価 格 110,000円（税別、Developer Edition） 、360,000円（税別、Advanced Edition） このため、開発工数を考えても帳票 Webサービスによってレポートを表示 作成ツールなどを利用するのがあた するWebアプリケーションの作成方法 で400万画素のデ りまえになってきています。筆者も を説明します。 ジカメを入手しました。光沢紙に写真 Windowsアプリケーションの初期の頃 モードで印刷すると銀塩プリントと見 は自作の帳票モジュールを利用したり 紛うほど凄い画質です。ただし128MB していましたが、カラープリンタの普 のCompactFlashで48枚しか撮れませ 及やデザインの多様化などにより最近 インストールは通常のアプリケーシ んが……。それにしても、はじめて使 はもっぱらツールのお世話になってい ョンのインストールと同様にセットア ったカシオのQV-10と比べると格段の ます。 ッププログラムにより行なわれます。 はじめに 最近 ヤフオク インストール ユーザー名、会社名、製品キーコード 進歩です。当然ソフトウェア開発環境 Crystal ReportsはVisual Studio.NET も進歩していて、.NETになってからは （以下VS.NET）に組み込まれている の入力後インストール先を設定すれば、 その進歩を強く感じます。みなさんの Crystal Reports for Visual Studio .NET 後は自動的にインストールが完了しま .NET環境での経験値も、ずいぶんあが をはじめ、多数のOEM提供もされてい す。 ってきたことと思います。 る帳票ツールの代表といえる製品です。 Crystal Report 9には対話型レポート 今回はレポーティングツールCrystal 今回のバージョンでは従来のものに加 をWeb経由で配布したり、サーバーベ Reports の最新バージョン「Crystal えて50以上の新機能／強化機能を実装 ースのレポーティング機能をWeb ア Reports 9」を紹介します。 しています。もはや単純なアプリケー プリケーションに統合したりできる ション開発のためのコンポーネントと 「Report Application Server」が付属し ステムでは必須の機能です。レポート いう枠を超えた機能を提供しています。 ており、このインストールは別CDでの や帳票は、エンドユーザーが直接見た とくにWeb環境への対応、Microsoft インストールとなります。これも同様 りするものだけに見た目や機能に対す Officeのサポートなど数ページの紹介 にセットアッププログラムによりイン る注文も多く、また、紙に出力するも 記事ではとても網羅できないようなボ ストールを行ないます。あわせてイン のは動的に内容を変更できないために リュームをもっています。 ストール後にアップデートファイルの レポートや帳票などは日本の業務シ インストールも必要となります。 出力内容ごとにアプリケーションを作 今回はVS.NETから利用する方法と る結果、アプリケーションの本数も増 して、データベースから簡単にレポー インストール後、Crystal Report 9の えてしまいます。 トを作成するサンプルと、作成した ヘルプはVisual Studioのヘルプに統合 され、IDE上で検索などを行なうこと 本稿で使用した環境 O S Windows XP Professional（SP1） 開発環境 Visual Studio.NET Enterprise Architect C P U Athlon 750MHz メ モ リ 512MB そ の 他 Internet Information Services 5.1 が可能です。 レポートの作成 Crystal Report 9ではレポートオブジ ェクトをプロジェクトに追加し、レポー トのデザインを行なってレポートを構築 270 dotNET Magazine 2003 Jan. NEW PRODUCTS 図1：Crystal Reportギャラリ ■ レポートのデザイン ■ レポートの作成 デザイン作業は、通常のフォームの Windowsアプリケーションのプロジ デザインと同様にツールボックスから ェクトを新規作成します（プロジェク テキストボックスなどを貼り付けて行 ト名はCR9Sample1） 。そして、ソリュ なえます（図3） 。Crystal Reports 9に ーションエクスプローラ上のプロジェ はスタンドアロンのレポートデザイナ クト名を右クリックして［追加］-［新 が付属し、レポートのファイルは しい項目の追加］と選択し、 「テンプレ Windowsの［スタート］メニューから ート」から［Crystalレポート］を選択 Crystal Reports 9を起動して直接作成 します。はじめにCustomersテーブル することもできます。このアプリケー のレポートを作成するのでファイル名 します。レポートオブジェクトは拡張子 ション上では作成したrptファイルを読 は「Cust.rpt」とすることにします。次 が「rpt」のファイルとして保存されま み込み、再度編集することも可能です。 に、Crystal Reportsギャラリが起動す す。レポートは付属の「Crystal Report 基本的なデザインのテンプレートを るので、 ［レポートウィザードを使用］ Designer」で作成します。VS.NETのプ 多数もっているので、見栄えのよいレ を選択しておき、 「ウィザードの選択」 ロジェクトに［新しい項目の追加］で ポートを簡単に作成することができま ペインから［標準］を選択してレポー レポートオブジェクト（ ［Crystalレポー す。テンプレートはカスタマイズが可 トウィザードを開始します。 ト ］） を 追 加 し た 場 合 は 自 動 的 に 能で、基本的なレイアウトや配色など データの設定画面では「OLE DB Crystal Report Designerが起動します。 を設定してテンプレートを作成してお （ADO） 」によるNorthwindへの接続を はじめに起動するCrystal Reportsギ けば、レポートの生産性は飛躍的に向 選択、または新規作成し、 「Customers」 上します。 テーブルをダブルクリックして右の ャラリ（図1）で［レポートウィザード を使用］を選択すれば、データ接続、 テーブル、フィールド、デザインなど 「選択したテーブル」に追加します（図 4） 。 を選択して簡単にレポートをデザイン Windowsアプリケーション での利用（SAMPLE1） することが可能です（図2） 。また、ソ 今回はADO.NETを利用して、SQL ィールドの設定を行ないます。今回は リューションエクスプローラから既存 Serverのサンプルデータベース「North 「Country」 「CustomerID」 「Company のレポートをダブルクリックすること wind」のCustomersテーブルとEmploy- Name」 「Address」 「Phone」を表示す で、レポートのデザインを直接操作す eesテーブルのデータを表示するレポー るために、この5つのフィールドを選択 ることも可能です。 トを作成してみます。 します（図5） 。 ［次へ］ボタンをクリックして、フ ［次へ］ボタンをクリックすると、 グループ化の設定画面に移ります。 Customersは得意先のデータが格納さ 図2：レポートウィザード 図3：レポートのデザイン（VS.NETのIDE） dotNET Magazine 2003 Jan. 271
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