はじめに Getting Started with Defense Trade - So-net

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Getting Started with Defense Trade(国防機器取引
はじめに)
国防機器取引管理部(DDTC)及びその国防機器取引所掌事務
目次:
Ⅰ.
国防機器輸出規制は、私に適用されますか?クイックアクションチェックリスト
Ⅱ.
国防機器輸出を規制している根本的理由
III.
DDTC-国防機器取引規則を執行する部局
Ⅳ.
武器輸出規制の典拠
V.
米国政府の規制措置
VI.
最終用途/最終需要者のモニタリング
VII.
その他の順守メカニズム
VIII. D-Trade-あなたの国防機器取引ビジネスを電子的に行う方法
IX.
更に詳しく知るために
国防機器輸出規制は、私に適用されますか?クイックアクションチェックリスト
▪
あなたが輸出を望むもの(ハードウェア、技術データ及び/又は国防サービス)が米国軍需品リスト
(USML)(ITARの§121の中にあります)の対象であるか否かについて突き止めなさい。
▪
あなたの望む輸出がUSMLの対象であるか否かが不確かである場合、貨物管轄権審査請求を提出しなさ
い。
▪
あなた輸出を望むものがUSMLにある場合、あなたはDDTCに登録しなければなりません。
▪
あなたが登録された後に、あなたは輸出許可を申請することができます。D-Tradeは、輸出許可の望ま
しい方法です。
▪
回答を必要とする基本的な質問事項がある場合、DDTCの対応チームに電話してください。
国防機器輸出を規制している根本的理由
米国政府は、国防物品及び国防サービスの販売、輸出及び再移転を、米国の国家安全保障を保護し、米国の外
交政策目的を進める必要不可欠な要素として見ています。国防物品を移転する認可及び国防サービスを提供す
る認可は、賢明に適用されるならば、友好国の正当なニーズを満たすのを助けることができ、正当な理由のな
い攻撃を阻止することができ、地域の安定を促進することができ、紛争の平和的な解決を促進することができ
ます。しかし、米国は見境のない武器移転に関して悪影響を及ぼす可能性があることを認識しており、従って、
その国益を保護するため及びより幅広い国際社会の平和と安全保障におけるこれらの利益を保護するため、国
防品目及び技術の輸出及び再輸出を厳密に規制しています。
DDTC-国防機器取引規則を執行する部局
政治軍事事務局 国防機器取引管理部(DDTC)は、武器輸出管理法(AECA)の22 U.S.C. 2778-2780及び国際武器
取引規則(ITAR)(22 CFR §120-130)に従って、米国軍需品リスト(USML)で対象とする国防機器及び国防サービ
スの輸出及び一時的な輸入を管理する責任を負っています。DDTCについて更に知るため、DDTCのウェブサイト
(www.pmddtc.state.gov)を訪ねてください。
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武器輸出規制の典拠
AECAは、国防物品及び国防サービスの輸出を規制する権限を定めています。AECAはこの権限を行使する責任を
大統領に課しており、この責任は国務長官に委任されました。AECAは、DDTCのウェブサイトで入手できます。
ITARは、AECAを施行するものです。これらの規則は、国際的な政治及び安全保障の動向に加えて技術開発にお
ける変化を反映するため、しばしば更新され、改正されます。ITARは、DDTCのウェブサイトでアクセスできま
す。
大統領指令11958に従って、国務省は、いかなる貨物をUSMLの対象とするかについて、国防総省との合意のも
とに決定します。貨物管轄権(CJ)機能に関するガイダンスは、DDTCのウェブサイトで入手できます。
国防総省から技術支援及び国家安全保障上の判断を求めることに加えて、国務省は武器輸出規制の所掌業務
を執行するため、広範囲な省庁間の協力と調整を頼みとしています。
国務省は:
▪
国防企業体の登録、国防関連輸出の最終用途チェックの実行、調査、民事罰の審査に関して、税関・
国境警備局と密接に取り組んでいます;
▪
嫌疑のかかっている転用及び不正な移転を審査するため、情報機関関係者とともに取り組んでいま
す;並びに
▪
公判前の協議、審判記録資料の作成、専門家の証言に関して、司法省及び米国連邦検事と協力を行っ
ています。
米国政府の規制措置
米国にとっては、輸出許可と法令順守は表裏一体のものであって、2つの機能の間には恒常的な連関がありま
す。
I. 登録
▪
AECAに従って、国防物品を製造する若しくは国防物品を輸出したり国防サービスを提供するすべての
米国人、又は武器を斡旋仲介する米国人及び外国人については、DDTCを通じて国務省への登録が義務
付けられています。登録者によって提出される情報は、未解決の法執行上の懸念がないことを確認す
るため、財務省によって審査されます。
▪
登録されただけでは、輸出するいかなる権利も与えませんが、輸出許可承認の前提条件となります。
▪
登録プロセス:
○ 米国国防産業関係者に関する情報(法的地位、輸出適格性、外国の所有権/提携、法務責任者、活
動分野)を米国政府に提供する;
○ 産業関係者に輸出規則及び政府の懸念についての情報を提供するチャネルの役目を果たす;並びに
○ 国防機器取引に携わっている米国企業の真正性を実証することに、特に輸出許可申請において、協
力する。
▪
登録には、AECAの規定により料金が請求されます。米国議会は、国務省が国防機器の輸出規制の所掌
業務を維持するのに協力するため徴収された金銭を保持するのを可能にする仕組みを創設しました。
登 録 に つ い て 更 に 知 る た め 、 及 び 登 録 書 式 に ア ク セ ス す る た め に 、 DDTC の ウ ェ ブ サ イ ト の
"Registration"のページを訪ねてください。
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II. 輸出許可
▪
国防物品又は国防サービスの輸出を行う前に、国務省による輸出許可申請の承認が義務付けられてい
ます。
▪
国務省によって処理される申請の約30%は、コメント及び助言を受けるため他の部局又は機関(例えば、
国防総省)に付託されます。これがいわゆる"staffing" the case(当該事案に対して"職員を置く")
と呼ばれるものです。
▪
審査プロセスを通じて、申し出のあった取引の全当事者に対するコンピュータ化された審査が、既知
の或いは起こり得る輸出違反の"ウォッチリスト"と対照として行われます。”マッチ”(該当)する
場合、申請に対して最終査定が行われる前に、国務省による正式な適合審査が行われることになりま
す。
▪
詳細な技術仕様書による品目分類の他に、輸出許可申請書の審査プロセスは、国防物品の輸出の最終
用途に加えて中間のハンドリングに関連した事実について明確にします。
▪
執行の視点から、審査プロセスは転用を防止し排除する道筋を与えます、そして、捜査及び起訴にお
いて米国政府に協力するため輸出違反については嫌疑をかけられ、報告されなければなりません。
▪
輸出許可申請書を提出する際に、企業は輸出の適格性及び当該輸出に適用される法律の見解を証明し
なければなりません。さらに、物理的な輸出行為を実行する際に、彼らは証拠書類提出(自動輸出シ
ステム("AES")を用いた輸出情報の電子的な報告)及び取扱い(特に秘密扱いの資料)の観点から特定
の条件を満たさなければなりません。
▪
輸出者は、国防物品の輸出品が事前の米国政府の認可(法令順守の課題も含む輸出許可要求事項)が
なければ再販売又は再移転できないことを船積み書類において明確にしなければなりません。
輸出許可について更に情報を得るため、及び各種の輸出許可形態を調べるため、DDTCのウェブサイトにある
"D-Trade Info Center"及び"Licensing"のページを訪ねてください。
最終用途/最終需要者のモニタリング
最終用途のチェックは、違法な国防物品の輸出及び技術の移転を防止するためのる国務省の重要な所掌事務で
す。
最終用途チェック(プログラム名"Blue Lantern"(青いランタン)のもとで知られています)は、国防物品の輸
出の輸出許可前のチェック及び出荷後の検証において、米国の外交部署の助力、米国税関・国境警備局及び、
最も重要なのは外国政府の協力を求めます。
最終用途監視報告書は、DDTCのウェブサイトで入手できます。
その他の順守メカニズム
米国政府は、工業会への参加、インターネットへの掲示及び規則の公布を通して違反を防止しようとするかな
りの努力を払っています。
問題が生じた際には、国務省は措置(すなわち、輸出許可承認の停止、拒絶又は取り消し)を講じるための幅
広い権限を持っています。法執行機関とともに取り組んだ後に、刑法によって告訴することができ(禁固刑及
び罰金)、また、単独で民事処置(例えば、罰金及び輸出する権利の剥奪)を講じることができます。
国務省は企業とともに有効な輸出順守プログラムの開発に取り組んでいます。DDTCは、法令順守プログラムの
基本要素を記述したガイドラインを、DDTCのウェブサイトによって入手できるようにしています。
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D-Trade-あなたの国防物品の取引ビジネスの電子処理
2004年1月15日付けで、DDTCは、D-Trade電子輸出許可システムを用いることにより、国防物品取引登録者であ
る米国人であって、様式DSP-5により機密扱いでない国防物品を永続的に輸出することを望むもの、様式DSP-61
により機密扱いでない国防物品を一時的に輸入することを望むもの、又は様式DSP-73により機密扱いでない国
防物品を一時的に輸出することを望むものにより適切に提出された国防物品の電子的な輸出認可請求を受け
取るため及び裁定するために整備されています。電子的プロセス能力の想定される発展により、DDTCは、一部
の例外を除いて、近い将来、大部分の輸出許可提出がD-Tradeにより行われるものと確信しています。
D-Tradeの詳細については、D-Trade情報センター(DDTCのホームページを通してアクセスされます)を調べて
ください。そこで、あなたは電子的輸出許可について、より多くの基礎的な情報へのリンクを見つけるでしょ
う。
更に詳しく知るために
DDTCのウェブサイトには、あなたにとって有用と思われる詳細な情報があります。
このホームページは、あなたの国防機器の輸出努力に役立つ可能性がある情報に対するリンクの広範囲なリス
トを備えています:それに加えて、最新の更新については、"New Items and Announcements"を参照してくだ
さい。
国防機器輸出手続きのいずれかの局面について質問がある場合、DDTCの対応チームに連絡してください。