平成24年度 事業報告書 - ボーイスカウト日本連盟

平成24年度 事業報告書
◆年度事業の概要
◆年度事業体系
◆長期的視点からの日本連盟運営方針
◆中期事業目標・
◆年度事業の報告
特別事業
Ⅰ隊・団活動への支援
Ⅱ会員の確保
Ⅲ16NJ・23WSJ開催準備
Ⅳ運営事業
Ⅴ財政
◆参考資料
◆ボーイスカウトエンタープライズ事業報告
(用品事業部門の移管について)
1
3
4
5
6
6
9
18
22
24
30
31
31
平成24年度事業の概要
◆平成24年年度事業スローガン
スカウト運動の基本に基づいて、よりよいスカウトを育てよう!
~まずは班制教育の徹底!~
目 標
団・隊、都道府県連盟(地区)、日本連盟は連携し、それぞれの役割を果たし目標を達成する。
1.青少年 100 人に 0.8 人のスカウトを確保するという中期事業目標において、都道府県連盟毎
に定めた第2年度目標を達成する。2号会員については、新構想に基づいて試行を行う。
2.富士章の取得スカウトについて、都道府県連盟毎に定めた年間目標数(全国 320 人)を目
指す。
・ボーイスカウトは、1級スカウトを目指す。
・カブスカウトは、うさぎ・しか・くまの各課程において、クリア章およびチャレンジ章5個以上を
取得して、「くまスカウト」は全員ボーイ隊へ上進する。
・ビーバースカウトは、全員カブ隊へ上進する。
3.当年度予算・決算において収支相償の健全財政を堅持するための施策を推進する。
重点施策
1. 隊・団活動への支援
青少年の成長に合わせて教育プログラムが設定されているスカウト教育の素晴らしさとそ
の効果的な運営手法を正しく認識し、着実に実践することによって、スカウトおよび保護者に
対して、スカウト活動の満足度向上を図り、中途退団を抑止する。そのため隊・団指導者へ
の支援の充実を図る。
2. 会員の確保
新規会員募集に、対外部に重点を置いた広報活動を展開するとともに、団・県連盟(地
区)・日本連盟挙げて会員拡充に取り組む。一方、ボーイスカウト運動の特長の一つである
自然体験活動の普及に努める。また、3号会員である維持会員の拡大を図る。
3. 第16回日本ジャンボリー(16NJ)および第23回世界スカウトジャンボリー(23WSJ)開催
準備
スカウト運動の社会的認知度を上げ、会員拡大を最大の目途として開催される両大会で
あることから、組織外との連携や協働事業などを通じてその影響を多方面に拡大する。また、
両大会の成功に向けての準備と加盟員による支援体制の強化を一層推進する。
特別事業
1. 日本連盟創立90周年記念事業
2. 第11回日本アグーナリーの開催
3. 東日本大震災支援活動の継続
1
【平成24年度をふりかえって】
平成24年4月13日(金)、日本連盟は創立90周年を迎えました。そこで、日本連盟では、平成24年
度一年間を通じて記念事業を企画し、展開していくこととしました。90周年の歴史を振り返りながら、この
運動の素晴らしさを再確認しつつ、より多くの方に参加いただけるよう広報活動に努めていく一年となりま
した。また、これらの事業を進めていくにあたっては、同じ90周年を迎える韓国連盟と100周年に向けて
協働していくことを「日韓両国連盟創立90周年記念日韓協働プロジェクト基本合意」として締結しました。
平成24年度の日本連盟は、90周年という記念すべき年を「SCOUTING, Value for Life!~スカウティ
ングで素晴らしい人生を~」をテーマとしながら、プログラムの充実、サービスの向上、そして保護者層の
理解促進などに注力しつつ、16NJ、23WSJ開催を通じて社会的認知度をあげ、それらによって会員を
増加させていくことを今年度の目標、および重点施策に掲げました。
5月の全国大会は、皇太子殿下のご臨席をいただき、90周年を記念する中央式典として東京で開催
いたしました。
8月には、障がいのあるスカウトの祭典、第11回日本アグーナリーを、滋賀県・希望が丘文化公園で
開催しました。会期中には、秋篠宮殿下、同妃殿下、眞子内親王殿下のご臨席をいただき、多くのスカ
ウトを勇気づけていただきました。アグーナリーは、「キャンプを通じて自信と勇気に満ちた生活態度を育
てる」「発達障がいについて理解を深める」「人格と個性を尊重し支え合う社会をめざす」を大会の目的と
し、「チャレンジ・交流・希望」をコンセプトとして開催し、成功裡に終了いたしました。
また、同じく8月には、創立90周年記念日韓協働プロジェクト基本合意に基づき、第13回韓国ジャン
ボリーに100人を超える日本派遣団を約10日間、韓国に派遣することができました。
東日本大震災から1年半を過ぎる11月には、第19回全国スカウト(ベンチャー)フォーラムを福島県・
国立磐梯青少年交流の家で開催。スカウトフォーラムは、「スカウトたちの声に耳を傾け、その意見をスカ
ウト運動に反映させていくこと」により、「青少年の意思決定への参画」を推進していくものであり、ここで採
択された内容は、今後、日本連盟ではさまざまな施策に反映していきます。
90周年記念事業の中では、全国のスカウトたちが参加できる「90周年きずなウォーキング」を実施し
てきました。この事業は、スカウトたちが一年間を通じた活動の中で「歩いた」距離を合算して、90万キロ
につなげるものでした。地球6周分にあたる距離でしたが、無事に達成することができました。
以上の他にもさまざまな事業を展開することによって、平成24年度はこれまでにない各方面からの協
力者、団体を多く得ることができ、公益財団法人としても大きな収穫の年となりました。
特に、スカウト、指導者の新たな訓練場として活用が期待できる広大な土地の寄贈や23WSJへの協
力、協賛のお申し出など、多くの方からのご寄付等とともに、この運動に対する大きな期待が寄せられま
した。
最終的な会員増加については、残念ながら増加にはならず、平成25年3月末で、加盟登録 数
134,138人(平成23年度末比-9,134人)、団数2,386団(平成23年度末比-79)、隊数9,85
3隊(平成23年度末比-361隊)となりました。これについては中期重点事業目標にある加盟員増強の
目標数値を達成できるよう、次年度においても更なる努力を継続していきます。
2
◆平成24年度
事業体系
■展 望・・・・・「日本のスカウト運動は、青少年教育の中心的役割を果たしつつ、この運動の目的、使命を達成いたします。」
■
展
望
実
現
条
件
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
*
社
会
か
ら
の
高
い
評
価
を
得
る
年度重
点施策
基本目標
基本方策
A 重点事業
B 一般事業
6
ペ
ー
ジ
か
ら
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ペ
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ジ
か
ら
(特)日本連盟挙げて取り組む
① 自発性・自主性によって実施する班・隊活動を推進する
② リーダーシップを育成する適用年齢等を検討し確定する
1.スカウト活動の満足度向上を図る
Ⅰ
隊
・
団
活
動
へ
の
支
援
③ スカウト活動の効果について保護者への理解を深める
④ 国際的な活動を推進する
⑤ 隊・団指導者向け個別支援を効果的に展開する
2. 隊・団指導者支援の充実を図る
⑥ 新指導者訓練制度の運用を開始する
⑦指導者の質を高めるための方法について検討する
1. 対外部に重点を置き広報活動を
展開する
*
会
員
を
十
分
に
確
保
す
る
Ⅱ
会
員
の
確
保
⑧ 23WSJの対外広報と合わせ募集に密着した広報活動を
展開する
⑨新規会員の獲得を拡大する
2. 全組織を挙げて会員拡充に
取り組む
⑩ビーバーはもとよりカブスカウトの募集に注力し取り組む
3. 自然体験活動を 普及する
⑪ アウトドアチャレンジ(ODC)事業を制度化し普及する
4. 維持会員の募集拡大を図る
⑫ 維持会員として支援する活動を明確にし理解者を得る
⑬ 23WSJのプレ大会として外国スタッフと共に準備を行う
*
安
定
し
た
経
営
を
行
う
Ⅲ
1
6
N
J
・
2
3
W
S
J
の
開
催
準
備
1. 16NJの準備に取り組む
⑭ ジョイン・イン・ジャンボリーの準備と展開を図る
⑮ APR各国連盟からの参加者を得るための効果的な
周知を図る
⑯ 世界各国からスタッフを迎え、具体的な準備に取り組む
⑰ 23WSJ日本委員会の活動展開と政府・開催地・企業等
への支援促進
2. 23WSJの準備に取り組む
⑱ WOSM、APR、各国との連携を深め、プロモーションと
広報活動を展開する
⑲維持会費とは別に23WSJ基金への寄附を集める
⑳「事故ゼロ」に向けて事故データに基づく各種安全
広報活動に取り組む
3
長期的視点からの日本連盟事業方針
平成23年3月8日承認
ボーイスカウト日本連盟は、平成22年4月1日から新たに公益財団法人としてスタートしました。公益
財団法人としての付託に応えるとともに、スカウト運動の価値をより高め、わが国における青少年運動の
中核となり、健全なる青少年を育成し、より良き社会人をより多く輩出するためにその使命を果たします。
長期的視点に立ち、定款における「目的」に加え、日本のスカウト運動の「使命」および「展望」を再確
認し、日本のスカウト運動を推進するための方針を示します。
目 的
「公益財団法人ボーイスカウト日本連盟定款の目的」より
「この法人は、世界スカウト機構憲章に基づき、日本におけるボーイスカウト運動を普及し、その運動を
通じて青少年の優れた人格を形成し、かつ国際友愛精神を図り、青少年の健全育成に寄与することを
目的とする。」
使 命(ミッション)
「2013年を目指す長期戦略と挑戦課題への行動計画」より
「個人の資質をのばし、地域社会と世界に役立つ青少年を育てます。」
展 望(ビジョン)
「2013年を目指す長期戦略と挑戦課題への行動計画」参考
日本のスカウト運動は、青少年教育の中心的役割を果たしつつ、この運動の目的、使命を達成いたし
ます。
展望を実現するためには、次の条件を満たします。
*社会からの高い評価を得る
*会員を十分に確保する
*安定した経営を行う
戦略的優先課題
展望を達成するため、次の「戦略的優先課題」を設定する。
A.青少年へのサポートを実践する
・スカウト教育法を十分に活用した隊活動の展開
・年齢区分や教材プログラムの見直しと再構築
・国際的スカウト活動の充実
B.大人へのサポートを推進する
・意欲と情熱に富んだ隊指導者の養成
・アダルトリソーシス方針を取り入れた運営
・定型訓練とともに日常的に成人を支援する内容および環境の充実
C.社会に広く開かれた運営を行う
・統治力(ガバナンス)と透明性のある運営
・新たな会員制度を策定し広く社会に提供
・ブランディングの構築とコミュニケーションの充実
・諸団体や諸組織との連携
D.青年および女性の参画を実現する
・青少年の意思決定への機会の提供
・本運動に関わる女性の高い参画率の確保
E.安定的な財源確保を行う
・財政基盤の確立 ・資金造成、スカウト用品販売の推進
4
中期事業目標
展望を達成するために平成27年度までの中期事業目標を立てる。
隊、団、都道府県連盟、地区、日本連盟は連携し、それぞれの役割を果たし目標を達成する。
一.社会からの高い評価を得る
*より良き社会人を輩出する使命を果たすために、質的充実を期す。
・そのため、富士章の取得スカウトを全国で年間、現在の237人(平成22年度)から320人を目
標とし、都道府県連盟別目標値を別表に示す。
・その目標値達成のために
・ボーイスカウトは、1級スカウトを目指す。
・カブスカウトは、うさぎ・しか・くま各章においてクリア章およびチャレンジ章5個以上を取得し、
「くまスカウト」はボーイ隊に全員上進する。
・ビーバースカウトは、全員カブ隊に上進する。
* 第23回世界スカウトジャンボリーを始め、計画されている各種事業の成功に向けた取り組み
を行い、日本のスカウト活動を活性化させる。
一.会員を十分に確保する
*青少年100人に1人のスカウトを確保することを長期目標とする。
ビーバーからベンチャーまでのスカウトを対象として、現在の0.61人(平成21年度)から1.00
人を目指す。(実数でいえば現在の8.4万人から12万人へ)
*中期事業計画において、0.80人(10万人)を目標とし、都道府県連盟別目標値を別表に示
す。
*2号会員については、新構想に基づいた試行を経て、中期事業計画期間内に体制を整え会員
確保に至る。
(単位:1行目 人、2行目以下 千人)
年度
平 21
平 22
平 23
平 24
平 25
平 26
平 27
長期目標
該当数 100 人に対し
0.61
0.58
0.63
0.67
0.71
0.76
0.80
1.00
BVS/CS/BS/VS
84
80
85
90
95
100
105
120
ローバースカウト
10
10
10
10
10
10
10
10
隊指導者・団委員
61
60
60
60
60
60
60
60
合
計
155
150
155
160
165
170
175
190
注記 隊指導者・団委員については、現在数を確保する。
一.安定した経営を行う
*予算・決算において収支相償の健全財政を堅持する。
*資金を造成し、スカウト用品販売を向上させる施策を推進する。
5
平成24年度事業の報告
特別事業
1. 日本連盟創立90周年記念事業
テ ー マ: SCOUTING, Value for Life!~スカウティングで素晴らしい人生を~
期
間: 平成24年4月1日(日)から平成25年3月31日(日)までの1年間
(1)平成24年度全国大会
日
時: 平成24年5月26日(土)~5月27日(日)
場
所: 東京・国立オリンピック記念青少年総合センター
参 加 者 : 715人(来賓、加盟員、奉仕者を含む)
主な内容: 1日目 90周年記念中央式典、表彰式、記念講演会(対談)、記念レセプション、
展示コーナー ほか
2日目 県連盟代表者会議、全国県連盟コミッショナー会議、全国ローバースカウト
会議設立総会、全国スカウト教育会議(テーマ集会)、春のキッズフェスタ、
展示コーナー ほか
(2)記念プロジェクト
① 90周年きずなウォーキング
平成24年4月1日よりスタート、3 月 29 日(金)に 90 万km(地球 6 周)を達成。
【総合ランキング】
第 1 位 兵庫・神戸第 54 団
25,128km
第 2 位 兵庫・西宮第 13 団
23,380km
第 3 位 兵庫・伊丹第 3 団
17,990km
第 4 位 兵庫・西宮第 3 団
17,026km
第 5 位 神奈川・相模原第 5 団 16,803km
第 6 位 群馬・高崎第 19 団
16,616km
第 7 位 愛知・名古屋第 87 団 14,397km
第 8 位 神奈川・鎌倉第 2 団 14,037km
第 9 位 奈良・奈良第 18 団
13,248km
第10位 兵庫・尼崎第 7 団
12,097km
【ジャスト賞】
50,000km 賞
100,000km 賞
16NJ 記念
160,000km 賞
23WSJ 記念
230,000km 賞
300,000km 賞
400,000km 賞
500,000km 賞
600,000km 賞
700,000km 賞
800,000km 賞
900,000km 賞
栃木・足利第1団
神奈川・鎌倉第2団
神奈川・相模原第5団
東京・世田谷第4団
千葉・千葉第1団
兵庫・川西第1団
千葉・船橋第3団
東京・練馬第1団
埼玉・飯能第3団
千葉・船橋第 17 団
東京・立川第5団
② 「そなえよつねに」災害準備プロジェクト
各県連盟から各地域で実施したプロジェクトの投稿をWEB経由で受付し、日本連盟ホ
ームページ公開を行った。これについては、記念事業終了後も継続して投稿を受け付ける
こととした。
③ 親善大使およびスカウト広報大使の選任
90周年記念を契機として、今後の本運動の広報に協力してくれる著名人について、日
本連盟では「親善大使」に王貞治ソフトバンクホークス株式会社会長に就任いただいた。各
県連盟では「スカウト広報大使」として、調整に着手しており、今後、随時委嘱をし、本運動
の広報に協力をお願いすることとした。
④ 今日を築いた人々の系譜の作成
各県連盟に提供いただいたものは、スカウト会館ミュージアムで展示をしながら、100周
年に向けてデータを整理していくこととした。
⑤ ソーシャル・ネットワーク・システム(SNS)の活用
90 周年事業では、フェイスブック、ツイッターなどのSNSを活用して展開し、広報に成果
を挙げた。
6
⑥ 著名人インタビューのフリーコンテンツ化
スカウティング誌掲載のものなどを含め、随時、ホームページで公開を行った。
http://www.scout.or.jp/whats_scouting/message/index.html
⑦ 記念復刻出版
『ウルフ カブス ハンドブック』、『パトロール・システム 班長への手紙』について、記念出
版を行った。
2. 第11回日本アグーナリー(11NA)の開催
第11回日本アグーナリーは、キャンプを通じて、自信と勇気に満ちた生活態度を身につけ、発
達障がいを含めた障がいについての理解を深め、人格と個性を尊重し支え合えあう社会の実現を
目指すことを目的に、「チャレンジ・交流・希望」をコンセプトに基づき、下記の通り開催した。
会
期: 平成24年8月2日(木)~8月6日(月)
(本部スタッフは8月1日(水)に入場し、6日(月)に退場)
会
場: 滋賀県・希望が丘文化公園
テ ー マ: 「We can! あなたといれば・・・」
後
援: 文部科学省、厚生労働省、滋賀県、滋賀県教育委員会、野洲市、
野洲市教育委員会、湖南市、湖南市教育委員会、竜王町、竜王町
教育委員会
協
力: 公益財団法人滋賀県文化振興事業団
参 加 者 : 717人(うち、海外2カ国より30人)
(参加人員内訳 単位:人)
参加隊(391 人)
所属
スカウト
指導者
国内ボーイスカウト
211
135
海外ボーイスカウト
19
11
ガールスカウト
7
4
一般参加
2
2
計
239
152
本部スタッフ(326 人)
成人
未成年
228
93
4
1
232
94
計
667
30
16
4
717
3. 東日本大震災支援活動を継続する。
平成23年度から引き続き東日本大震災支援活動について継続した。特に90周年記念事業
の一環として「そなえよつねに」災害準備プロジェクトを全国に呼びかけた。また、全国のスカウト関
係者では、義援金のための街頭募金実施が継続されていることから、これを受けつけ、日本赤十
字社等へ送金した。
外部団体等との連携による支援活動として、防災教育講演の実施や被災地の子供たちを参加
対象としたキャンプなどの実施に協力した。
(1) 防災教育講演の実施について、企画調整、講師派遣などを含めた協力を行った。特に加盟員
だけでなく一般人も対象とし、東日本大震災の体験を風化させることなく、防災教育の浸透を図
るために、次の通り協力した。
〈第1回〉
日
時: 平成24年9月1日 15:00~17:00
場
所: 大分県大分市明日香美容文化専門学校大ホール
参 加 者 : 100名(大分県建築士会、ボーイスカウト大分県連盟)
主
催: 大分県建築士会
共
催: ボーイスカウト日本連盟、ボーイスカウト大分県連盟
講
師: 末永正志(元岩手県釜石市消防防災課長・ボーイスカウト岩手連盟理事長)
〈第2回〉
日
時: 平成24年12月9日 13:00~17:00
場
所: 新潟青陵大学
7
参 加 者 : 40名(新潟青陵大学学生、教職員他)
主
催: 新潟青陵大学・短期大学ボランティアセンター
講
師: 末永正志(元岩手県釜石市消防防災課長・ボーイスカウト岩手連盟理事長)
(2) 被災地の子供たちを対象としたキャンプとして、「子どもの心と身体の成長ネットワーク」が主催す
る「ゆっくり遊ぼう、ニコニコキャンプ」を夏季(1回)と春季(1回)にスタッフ派遣を含めて運営協
力した。
<夏季>
実施期間: 平成 24 年 8 月 7 日(火)~8 月 10 日(金)
場
所: ボーイスカウト日本連盟那須野営場
参 加 者 : 福島県相馬市及び周辺市町村の小学生 47 名
<春季>
実施期間: 平成 25 年 2 月 15 日(金)~2 月 17 日(日
場
所: 静岡県御殿場市・日本 YMCA 同盟国際青少年センター東山荘
参 加 者 : 福島県相馬市及び周辺市町村からの幼児・児童及びその保護者
児童:13 家族 48 名、保護者 18 名
8
Ⅰ 隊・団活動への支援
1. スカウト活動の満足度向上を図る
(1) 自発性・自主性によって実施する班・隊活動の推進
A 重点事業
重点事業となっている全部門の見直しを前提としつつ、年少部門(ビーバー部門・カブ部門)
の上進時期変更、月の輪(仮称)の新設、現行カブ部門のステップ章を完修章への変更、ボ
ーイ部門についてもベンチャー部門と併せて部門プログラムについて検討を行い、諸会議で意
見を収集した。次年度も継続して検討し、隊活動の活性化のための提案をしていくこととした。
また、平成 22 年 12 月に実施された第 18 回全国スカウトフォーラムで採択された日本連
盟に対する提言を基に、スカウトが地球環境問題を理解し、環境に対する意識を向上させるた
めに技能章「環境保護章」を新設した。
その他の技能章の見直しや新設も検討した。次年度も継続して検討する。
B 一般事業
① 隊活動の標準展開例のツールを作成する。
「隊指導者の実践に役立つツール」の一つとして、「スカウトゲーム集」を作成するため、
プログラム委員会のもとにスカウトゲーム集作成タスクチームを編成し、平成26年度の発刊
を目指し検討を行った。
任
期: 平成 26 年 3 月 31 日まで
チーム員: 6 人(チーム主任:福嶋プログラム委員長)
会
議: 3回実施
また、現行プログラム関連資料の全般的な見直しを行った。この中で技能章については、
内容が古いものもあることから、現代社会に相応しいものに改定していくように見直すととも
に「技能章の指導と考査の手引」の改正や「キャンプスタンダードハンドブック」の発行に向け
た作業を行った。
また、ベンチャープログラム改正に伴う改正教育規程の移行期間終了となるため、ベン
チャースカウトハンドブックと隊長ハンドブックの全面改訂版発行のための見直し作業も行っ
た。併せて、BVSからCSへ、BSからVSへの上進のあり方の検討を行った。
② 機関誌『スカウティング』誌の充実
本年度より、誌面をオールカラーの24頁とし、「スカウト教育法に基づいて、もっとスカウ
ティングを楽しもう」をテーマに、見やすい誌面作りと隊指導者に役立つ内容となるように取
り組んだ。加えて安全委員会からの寄稿を継続して連載した。
③ 班活動バッジ(クオリティパトロール)の設定
班制教育(パトロール・システム)は、スカウト教育の基本であり、大きな柱であり、その班
の運営状況を認証する「班活動バッジ」(クオリティーパトロール)を新設した。スカウトが
「班」を意識し、班長・次長が「班運営」を意識し、全員が班の課題を共有して、すべての班
員が役割を分担し責任を持って活動し、よりよき「班」を目指すためのツールの一つとする。
取得要件が認証されることでバッジを取得し班旗に付けられることとした。(平成 25 年 4 月
1 日施行)
④ 第55回ジャンボリー・オン・ジ・エア(JOTA)、第16回ジャンボリー・オン・ジ・インターネット
(JOTI)への参加推進
内外のスカウトが、電波やインターネットを通じ交流を深める世界スカウト機構(WOSM)
主催の公式国際行事を実施した。WOSM 主催事業(国際公式行事)の基準に基づき、10
月の世界行事に日本連盟アマチュア無線クラブの協力を得て参加した。
日
時: 10 月 20 日(土)00:00~21 日(日)24:00 48 時間
場
所: 日本各地及び世界各地(各国の標準時間で実施)
J O T A: 報告件数 39 件、参加者合計 499 人、通信件数 337 件
J O T I: 報告件数 18 件、参加者合計 285 人、通信件数 198 件
9
⑤ 第19回全国スカウト(ベンチャー)フォーラムの開催
スカウト運動の原点である「スカウトたちの声に耳を傾け、その意見をスカウト運動に反映
させていくこと」を実践し、「青少年の意思決定への参画」を、より推進していくことを願い、以
下の通り、全国スカウトフォーラムを開催した。
開催日時: 平成24年11月23日(金・祝)14:00~25日(日)12:00 2泊3日
開催場所: 福島県・国立磐梯青少年交流の家
主
催: 公益財団法人ボーイスカウト日本連盟
協
力: 日本ボーイスカウト福島連盟
後
援: 猪苗代町、猪苗代町教育委員会、福島県教育委員会、
国立磐梯青少年交流の家,日本ユニセフ協会、福島県ユニセフ協会
参加者: 県連盟代表ベンチャースカウト/43県連盟43人、
ガールスカウト日本連盟/7人
オブザーバー: 福島連盟ベンチャースカウト/7人
ス タ ッ フ: 実行委員/7人、アドバイザー・奉仕スタッフ/7県連盟10人、
現地支援委員/5人
テ ー マ: 「Creating a Better World~よりよい世界を創ろう~」
4つのサブテーマ
環境被害や自然災害に備える/第23回世界スカウトジャンボリー/スカウ
ティングとテクノロジー/ちかいとおきて
基調講演: 会津藩校日新館館長 宗像 精 氏
「なぜ今、ならぬことはならぬのか~21世紀を生きる君たちへ~」
討議を経て、「採択文・アクションプラン・提言文」をまとめ、フォーラム最終日にフォーラ
ム議長よりフォーラム実行委員長(日本連盟プログラム委員長)に手渡された。
日本連盟では、各県連盟宛に「採択文・アクションプラン・提言文」を送付するとともに、
今後各県連盟において、代表スカウトの報告会や「アフターフォーラム」の開催等、具体的
な協議の機会を設定し、次回フォーラムに向けて、継続的な展開が図れるよう依頼した。
第 19 回全国スカウトフォーラム採択
私たち、第 19 回全国スカウトフォーラム参加者は「Creating a Better World」のテーマの下、福島県・国
立磐梯青少年交流の家での 2 泊 3 日にわたる議論を通し、より良い世界を創るために全国のベンチャー
スカウトが具体的なアクションを起こすべく、以下のことを採択し、アクションを起こしていくことを誓い、提言
します。
1. 環境被害や自然災害に備える
採択文
※採択文は、ベンチャースカウトの全国的な活動スローガンに相当する内容。
ボーイスカウト・ガールスカウトの地域とのつながりが薄いと、災害時に助け合うことが難しいと考えた
ので、災害時により助け合えることをできるようにする。
アクションプラン
※アクションプランは、具体的に行動を起こそうという実践的な提案内容。
・ スカウトの日・ふれあいの日にガールスカウトや地域の方々と一緒にゴミ拾いを行うことで、お互い
のつながりを持つ。
・ ベンチャースカウトとレンジャースカウトが自分たちの地域のハザードマップを見直し、それをよりわ
かりやすくするために字を大きくする、写真を貼るなどの工夫をしてハザードマップを作り、作った
地域の各家庭に配布する。
・ ハザードマップをもとに半年に 1 回程度、避難所までの避難訓練を行う。
・ 地域の方々に防災についての意識を高めてもらう機会をベンチャースカウト及びレンジャースカウ
トが企画・運営・指導し、災害が起きたときに技能を活用してもらう。
提言
※提言は、行動を起こすにあたり、県連盟(地区)や日本連盟に対して支援を求める具体的な内容。
・ 2013 年末までにボーイスカウト日本連盟にガールスカウト日本連盟へスカウトの日を制定してもら
うよう提案することを提言する。
・ ボーイスカウトへふれあいの日を制定するよう日本連盟へ提言する。
10
2.
3.
4.
・ ボーイスカウト日本連盟がガールスカウト日本連盟にスカウトの日に実施する内容を各団に届くよ
うに通達してもらうように提言する。
第 23 回世界スカウトジャンボリー
採択文
ジャンボリーでは大会に参加していないスカウトに対して大会中の活動の様子が伝わりにくくなってい
る。また、言語の問題により国際交流に対する意識が薄い人が多い。
そこで、大会に参加していないスカウトやスタッフでも楽しめるジャンボリーにすることで、国際交流に対
する意欲を向上させていく。
アクションプラン
・ 大会期間中に大会のプログラムがない「スローライフ Day」を設けてもらい、スタッフにも楽しんでも
らうため、ベンチャースカウトが自由参加のプログラムを企画・実施する。
・ ベンチャースカウトが日本各地の文化を知ってもらうために各隊に地域自慢を求め、大会のテント
サイト入り口に掲示する。
・ 言語の問題を解決するために、ベンチャースカウトが自隊で英語を用いた活動を企画し、継続的
に行っていくことで英語を身につける。
・ 大会に参加しているスカウトが他の人に対して大会中の活動の様子を伝えるために各自の目線で
動画や写真を大会ホームページに投稿する。
提言
・ ジャンボリーでスタッフや参加者全体が楽しめる「スローライフ Day」を設けることを提言する。
・ 第 23 回世界スカウトジャンボリーのホームページに大会参加者が自由に動画や写真の投稿をす
ることができるコーナーを大会開催半年前までに設立することを提言する。
スカウティングとテクノロジー
採択文
私達、ベンチャースカウトはインターネットを活用できる環境にある。その環境を利用し、スカウト同
士でコミュニケーションをとりたい。
アクションプラン
・ 情報の取り扱いについて、各スカウトで書籍・資料から知識を得る。それを踏まえ身近な話題であ
るインターネットでのコミュニケーションにおける注意点を、指導者を交えて隊で話し合い意見を共
有する。
・ 自分たちで行ったプロジェクトを電子データ化し、インターネットで発表して共有する。
提言
・ 次回のスカウトフォーラムでの、フォーラムテーマのひとつに「情報の取り扱い」を組み込むことを
提言する。
・ インターネット上で各自のプロジェクトを発表、共有できる環境を作ることを提言する。
ちかいとおきて
採択文
ボーイスカウトは「ちかい」とおきて、ガールスカウトは「やくそく」と「おきて」を意識した活動を、多くの
人が実行できていないと感じたので、その現状を解決するために、普段の活動をふり返り、様々な角
度から意見を取り入れ反映する。
アクションプラン
・ 「ちかい」と「おきて」の再認識と、意識の向上を図るために、定期的に「ちかい」と「おきて」の中か
ら項目を選び、討議をする集会を、隊・地区単位で実施する。
・ 各県のベンチャー・レンジャーでボーイスカウトとガールスカウトの交流の場を企画し、「ちかい」と
「おきて」、「やくそく」と「おきて」を相互に理解し、それぞれの活動に取り入れる。
・ 後輩が参加できる形として、「ちかい」と「おきて」、「やくそく」と「おきて」の項目を課題として取り入
れた野外活動をベンチャー・レンジャーが都道府県単位で企画し、団毎に実施する。
11
(2) リーダーシップを育成する適用年齢等の検討と確定
A 重点事業
① RS部門のあり方について方向性を検討し確定する。
目指すべきローバー像を策定し、そのためのローバースカウトハンドブックの改訂、RS活
動のガイドライン、アドバイザー教育やローバースカウト教育などローバー部門の在り方を検
討するために、プログラム委員会所管によるローバースカウト部門在り方検討チームを編成
し、検討を開始した。
任
期: 平成 26 年 3 月 31 日まで
チーム員: 7 人(プログラム委員会委員 2 名、RCJ運営委員 2 名、
RCJ オブザーバー3 人で編成。主任:津田プログラム副委員長)
会
議: 2回実施
また、ローバー部門の現状を踏まえ、自己啓発の目標となり、部門の活性化につながる
ものとして、「国際ユースアワード」をプログラムの 1 つとして提供するための検討を行った。
そして、平成25年度より提供を行うため、アドバイザーの養成が必要であるため、平成25
年2月に、インターナショナルアワードアジア太平洋事務局地域プログラムマネージャー
Rob Oliphant(ロブ・オリファント)氏を講師に招き、大阪・愛知・東京の3会場で、「国際ユー
スアワードアドバイザー研修会」を開催し、29県連盟120人(含:事務局職員5人)が修了
し、アドバイザー資格を得た。
平成25年度提供に向け、アドバイザー用ハンドブックの作成、エントリー方法などスタート
のための諸準備を進めた。
② RS年代の全国組織の設立と展開(青年代表の意見反映)
情報交換の場の提供や提言活動などを通して、全国のローバースカウトの活動を活性化
させ、ひいてはボーイスカウト運動の発展に寄与していくため、平成24年度5月の全国大会
においてローバー年代の全国組織である「全国ローバースカウト会議」( Rover Scout
Council of JAPAN)(略称RCJ)」の「設立総会」を行い、RCJが設立された。
総会で各ブロックから選出された代表者およびプログラム委員等により運営委員会を編
成し、協議の上、次のことに取り組んだ。
・ スカイプ会議:skype 等を用いてオンライン上で会議を行った。
・ メールマガジンの配信:メルマガ登録374人、配信回数5回。
・ 県連盟代表者アンケート実施:活動事情や求めている支援を把握した。
・ 運営委員会の開催:2回実施
・ スカウト教育推進会議への出席
B 一般事業
① VS部門プロジェクトバッジ、新設「ジュニアリーダー」の普及
前年度に新設されたVS部門プロジェクトバッジ「ジュニアリーダー」を引き続き周知し、普
及を図って行くこととした。
(3) スカウト活動の効果について保護者への理解を深める
A 重点事業
① 保護者のスカウト運動理解促進のための説明会を定型化する。
対象をすでに入隊しているスカウトの保護者とし、内容はボーイスカウトの目指す人間像、
大人の役割、スカウト活動にかかる費用等とし20~30分で行えるものを資料で作成した。
平成25年度早々に、広く活用できるようホームページへ掲載していく。
B 一般事業
① 富士章受章スカウトの顕彰
富士章受章スカウトについては、全受章者に受章記念品を贈呈し、各県連盟の顕彰時
に伝達を依頼した。また、受章スカウトの代表者による主要機関への表敬訪問を行い、スカ
ウト自身の情熱の喚起と社会貢献意欲を向上させることを目的に開催した。
12
<平成24年度 首相官邸・文部科学省表敬>
日
時: 平成25年3月27日(水)12:30~12:45(文部科学省)
14:00~14:20(首相官邸)
場
所: 文部科学省、首相官邸
参 加 者: 代表スカウト 23県連盟44人
<平成24年度 東宮御所表敬>
日
時: 平成25年4月4日(木)15:00~15:40
場
所: 東宮御所 日月の間
参 加 者: 代表スカウト 35県連盟47人
① 「スカウトの日」を活用して各種活動を全国展開する。
スカウト一人ひとりが、地球の環境についてより深く考え、身近にできる活動を行い、広く
社会へアピールしていくことを期待して実施展開した。
期
日: 平成 24 年 9 月 17 日(月・祝)
場
所: 全国各地
テ ー マ: 地球大好き!I Love the Earth.-「地球まるごとキレイにしよう!」-
後
援: 文部科学省・厚生労働省・環境省
協
賛: 一般財団法人セブン-イレブン記念財団
参 加 者: 全国スカウト・指導者ほか 39,872 人(参加団 1,119 団)
事前には、約5万人の参加申込があった、台風の影響等により中止した団もあり、参加
者実績は、昨年を下回る結果となった。今後も内容に関する検証は続けながら更なる普
及・展開を図っていくこととした。
② 保護者へスカウト活動理解の深化を図る。
各隊の進級式へ保護者の出席を奨励し、スカウト活動の実際を見学させるなど、保護者
にスカウト活動理解を深めるための取り組みを周知して行くこととした。
③ スカウト・保護者のスカウト活動に関する満足度調査について検討をする。
入団時用と1年間の活動終了後用の2種類の保護者用「満足度調査表」を作成した。
平成25年度早々に、広く活用できるようホームページへ掲載していく。
(4) 国際的な活動を推進する
A 重点事業
① 第13回韓国ジャンボリー派遣(日本連盟90周年記念事業)
今年度実施した海外派遣のうち、第13回韓国ジャンボリー派遣については、日韓両国
連盟創立90周年記念日韓協働プロジェクト基本合意に基づく派遣事業として、4こ隊、指
導者19人、スカウト86人、合計105人からなる日本派遣団を編成し、8月に約10日間、
韓国に派遣した。
B 一般事業
① ウエルカム・ザ・ワールドプロジェクトの推進
5月に行われた全国大会、7月に福岡で開催した国際活動サービスチームの集会で「ウ
ェルカム・ザ・ワールド」プロジェクトに関する情報を提供し、また各地での活動報告をホーム
ページやスカウティング誌で紹介を行った。
② 世界に通用する人材の確保
第23回世界スカウトジャンボリー等の国際的な場で活躍できる人材を確保し育成するた
め、国際委員会の下に設置されている国際活動サービスチームを活用している。今年度は、
海外派遣経験者等を幅広く募り、43人が登録し活動を進めた。
平成24年度の国際活動サービスチームには43人の登録があった。
③ 国際活動サービスチームの活動
外国スカウト案内、海外派遣支援、「ウエルカム・ザ・ワールド」プロジェクトへの協力、翻
訳等を任務とする国際活動サービスの活動は、福岡で国際活動サービスチームの集会を
13
開催し、県連国際委員や国際活動に関心のある者を含め33人の参加者を得た。第11回
日本アグーナリー、9月に行ったインスパイア・ジャパン招聘事業ではチーム員が外国スカ
ウトの案内を行った。海外派遣の支援としては、過年度国際委員がチーム員として協力をし
た。
平成25年度からの継続登録は、県連への照会による簡易化を行うことによって登録をし
やすい運営とした。
④ 海外派遣事業
一般事業のうち、本年度実施した海外派遣は韓国ジャンボリー派遣を含めて14事業、
参加者173人であり、派遣先は、アメリカ、オーストラリア、韓国、ノルウェー、ブラジル、フィ
リピン、バングラデシュ、コロンビア、スリランカ、の9カ国であった。第13回韓国ジャンボリー
以外で実施した派遣は以下のとおり。(詳細は資料編を参照)
<個人による海外派遣事業>
i.
ii.
iii.
iv.
国際キャンプスタッフ計画派遣
スカウト特別海外派遣
スカウトオーストラリア短期留学(学習旅行)派遣
スリランカ・スカウト連盟100周年記念大会(RISGO)派遣 (スリランカ連盟からの招
待事業)
<グループによる海外派遣事業>
i.
ii.
iii.
iv.
v.
vi.
vii.
第29回APRジャンボリー/スリランカ連盟100周年記念スカウトジャンボリー派遣
フィルモント派遣(県連盟単位実施)
韓日スカウトフォーラム派遣
CJKベンチャープロジェクト派遣
第7回APRスカウトユースフォーラム派遣
第14回インターアメリカジャンボリー派遣
第23回オーストラリアジャンボリー派遣(オーストラリア連盟からの招待事業)
<国際協力プロジェクト派遣事業>
i. CJKプロジェクト派遣(ローバー)
ii. CJKバングラデシュプロジェクト事前調査派遣
<海外スカウト受入事業>
本年度は海外スカウト受入として以下の3つの事業を実施し、そのうち2事業については
委託事業として実施した。(詳細は資料編を参照)
i. 第11回日本アグーナリー外国参加者受入
ii. インスパイア・ジャパン招聘事業 (文部科学省委託事業)
文部科学省からの委託「世界に雄飛するたくましい青少年を育む国際交流事業~
ジョイン・イン・ジャンボリー~」として実施し、10カ国から30人を9月11日から20日ま
での10日間招聘した。岩手と愛媛の青少年施設で一般青少年92人との交流を行っ
た。
i. 平成24年度日韓スカウト交歓計画 (日韓文化交流基金委託事業)
外務省の委託団体日韓文化交流基金の委託事業として、1月10日から23日の1
3泊14日間、韓国より100人を招聘し、広島で日本スカウト94人との日韓スカウトフォ
ーラム、東北での復興体験プログラム、神奈川でのホームステイを行った。
14
2. 隊・団指導者支援の充実を図る
(1) 隊・団指導者向け個別支援の効果的な展開
A 重点事業
① 隊・団指導者向け個別支援用各種サポートツールの刷新と新たなツールの開発
今年度は新指導者訓練の実施展開に注力することとし、訓練資料の開発については、
来年度に本格的な取り組みをはじめることとして、今年度は資料開発の内容についてほぼ
まとめることが出来た。
① 隊長・団委員長を対象に新たな表彰制度の実施
平成25年度年次表彰において、10県連盟、28人の指導者に褒状を授与することとし
た。本制度運用については、今後も継続して適正な運用ができるよう検討を行うこととした。
② 日本連盟トレーニングチーム改革のための調査・研究
新たな指導者養成体制に向けて、リーダートレーナーと副リーダートレーナーの役務分担、
都道府県連盟トレーニングチームと日本連盟トレーニングチームの関連など、現行のトレー
ニングチームのあり方について、引き続き検討を行うこととした。
B 一般事業
① 新刊書籍・資料の検討と発行
改訂書籍:『救急法』(改訂版)、再版書籍:34点
② 世界スカウト機構・外国連盟出版図書の翻訳と出版
世界スカウト機構発行資料『スカウトプロジェクトをやろう!』(let‘s Do a Scout project)
を発行した(新刊)。この他に国際交流関連資料や日本連盟紹介冊子を作成した。
③ 隊・団指導者向けの従来の資料の刷新
「技能章の指導と考査の手引」の改正や「キャンプスタンダードハンドブック」の発行に向
けた作業を行った。
ベンチャースカウトハンドブックと隊長ハンドブックの全面改訂版発行のための見直し作業
行った。
「団の運営と団委員会」については、教育規程の改正に準じて必要な文言の修正を行っ
た。
(2) 新指導者訓練制度の運用を開始する
A 重点事業
① 新指導者訓練機関を試行する。
新指導者訓練体系に基づく各種訓練コースを開設し、平成25年度からの全面実施に
向けて順次移行を開始した。
i. 隊指導者基礎訓練課程の開設
スカウト教育と隊運営に関する基礎的な方法を習得する「ウッドバッジ研修所」を 2
泊 3 日(宿舎泊)と 3 泊 4 日(キャンプ泊)の選択制とし、安全確保の基本と安全計画
の立案を学習する「安全セミナー」を加えた「隊指導者基礎訓練課程」を、県連盟の
選択により実施した。
ii. 隊指導者上級訓練課程の試行
プログラム推進能力の向上を図る「隊指導者上級訓練課程」は、第一教程(課題研
究)、第二教程(3 泊 4 日プログラムトレーニング)第三教程(実務訓練)の三つの教程
から構成され、今年度はプログラムトレーニングをBVS、CS,BS、VS課程各 1 コース
開設し、平成25年度からの全面実施に向けて評価を行った。
iii. 団委員上級訓練課程の開設
昨年度の試行開設を経て、団の自己改善機能強化と、隊指導者の任務中の支援
の充実を目指し、団の運営を担う団指導者と共に、今年度は団の指導を行う立場で
あるコミッショナーも対象として開設した。
iv. コミッショナー上級訓練課程の開始
コミッショナーの任務の遂行に必要な知識と技能を高め、教育面での指導力の向
上を促進することを目的とするコミッショナー上級訓練を開始した。
15
v.
プログラムトレーニング・マネジメントトレーニング所長養成コースの開設
新指導者養成体制における訓練方針および訓練体系を理解し、隊指導者・団委
員上級訓練第二教程の管理・運営の内容および方法について理解し、適切かつ効果
的な指導者訓練として展開できる能力を高めることを目的として、平成25年度に隊指
導者・団委員上級訓練課程の第二教程開設を予定している県連盟および県連盟か
らの推薦のあったリーダートレーナーを対象に所長養成コースを開設した。
vi. スキルトレーニングの実施
スカウトへの野外活動指導力を高め、プログラム企画力の幅を広げるために、新指
導者訓練体系にスキルトレーニングを設置した。
また、スキルトレーニングの履修認定作業を広く、きめ細かく実施する必要があるた
め、各県連盟の推薦による「スキルアップアドバイザー(スキルトレーニング履修認定
者)」を委嘱し、日本連盟トレーナーを必要数確保できない県連盟の指導者がスキル
トレーニングに取り組み易くした。
② 就任中の隊指導者への個別支援の推進
隊・団指導者の自己研修支援のためのサポートツールとして、「ウッドバッジ研修所課題
研修支援の手引き」「団委員課題研修支援の手引き」「ウッドバッジ実修所課題研究支援
の手引き」「団委員実修所課題研究支援の手引き」「スキルトレーニングの手引き」を作成
し、全国県連盟コミッショナー会議、県連盟ディレクター研究集会においてこの説明と意見
聴取を行い、トレーナー研究集会ではこれらの資料を用いて実際の支援方法について研究
を行った。
③現行のウッドバッジ研修所・実修所修了者への新指導者訓練機関への参加の促進
指導者自身の自己研鑽や、任務変更のために新たに基礎訓練課程・上級訓練課程へ
の参加が求められる指導者に対しては、各県連盟の協力を得て新指導者訓練の内容を周
知し、必要な研修への参加について来年度も引き続き勧奨することとした。
B 一般事業(指)
① 各県連盟の協力のもと現行の訓練の実施
ボーイスカウト講習会
252 回
ウッドバッジ研修所(旧課程)
50 コース
ウッドバッジ研修所(新訓練課程)
22 コース
安全セミナー
36 回
WB実修所
6 コース
WB実修所(プログラムトレーニング)
4 コース
団委員研修所
14 コース
団委員実修所(マネジメントトレーニング )
1コース
PT・MT所長養成コース
各1コース
コミッショナー研修所
4 コース
コミッショナー実修所
1コース
副リーダートレーナーコース
1コース
リーダートレーナーコース
1コース
新たな指導者養成体制に向けて、リーダートレーナーと副リーダートレーナーの役務分担、
都道府県連盟トレーニングチームと日本連盟トレーニングチームの関連など、現行のトレー
ニングチームのあり方について、引き続き検討を行うこととした。
② トレーナー研究集会、トレーナー訓練の実施
i. トレーナー研究集会の開催
毎年トレーナーの定型外訓練として行っているトレーナー研究集会を、全国11会場
で開催し、今年度の指導者養成に関する取り組みと来年度の予定、および新指導者
訓練体系における隊指導者上級訓練課程試行の評価を報告し、参加トレーナーによ
る隊指導者・団委員各訓練課程の課題研修・課題研究の支援に関する研究を行っ
16
た。
リーダートレーナーコース、副リーダートレーナーコースの開設
参加者が本連盟の訓練方針と訓練体系を理解し、各種の指導者訓練、特に導入
訓練及び基礎訓練を行う技能を修得することを目的として開設した。
今年度はリーダートレーナーコースは、21県連盟30人、副リーダートレーナーコー
スは、25県連盟46人の参加となった。
③ 新任トレーナーの養成
i. 新任副リーダートレーナー研修会の開催
新規副リーダートレーナー委嘱者に対し、日本連盟指導者養成体制の説明とトレー
ナーとしての心構えについて説明を行った。
(東会場)
日
時: 平成 15 年 3 月 9 日(土)11:00~15:00
場
所: 東京 ボーイスカウト会館
参 加 者: 15 県連盟 28 人
(西会場)
日
時: 平成 25 年 3 月 10 日(日)11:00~15:00
場
所: 京都 京都アスニー
参 加 者: 12 県連盟 18 人
ii.
(3) 指導者の質を高めるための方法について検討する。
A 重点事業
① スカウト運動運営者(組織の運営者等)のための研修コースの新設について検討した。
② 指導者の質的向上を目指す研鑚の場の設定について検討する。
i.
スカウトソング研修会の開催
各部門の歌の指導方法、指揮と歌唱指導方法、隊活動における効果的な活用方
法を学ぶ事を目的に、東西2会場において開催した。
(西会場)
期
間: 平成 24 年 10 月 6 日(土)~7 日(日)
場
所: 兵庫 神戸セミナーハウス
参 加 者 : 12 県連盟 32 人
所
員: 村上主任講師他3人
(東会場)
期
間: 平成 24 年 10 月 13 日(土)~14 日(日)
場
所: 東京 国立オリンピック記念青少年総合センター
参 加 者 : 11 県連盟 51 人
所
員: 石原主任講師他 3 人
③ 指導者研修の更新制度について検討する。
今後、教育活動に関与する成人指導者の任務や要件、求められる資質等を見直すこと
と共に、定型訓練を修了し一定の知識・技能を持った指導者の更なる研修については、eラーニング等を含め検討を行っていくこととした。
17
Ⅱ 会員の確保
1. 対外部に重点を置き広報活動を展開する
(1) 23WSJの対外広報と合わせ募集に密着した広報活動を展開する
A 重点事業
① 会員募集に密着した普及資料・募集チラシを作成する。
普及資料・募集チラシは、現在のものに対する要望・意見を取りまとめ、次年度の作成に
反映させていくこととした。
平成24年度の制作部数については、予算などから印刷数などを見直して配付した。ま
た、制作にあたっては例年通り、県連盟から追加希望を募り、この分については低価格にて
有償頒布した。
制作内容として、リーフレットは、各団で会員募集に活用できるスペース(シール添付欄
等)を広げるなどの工夫をした。全般的にもキービジュアルを一新し、内容更新をして制作し、
全県連盟に配付した。
B 一般事業
① 23WSJの広報活動(対外部に力点をおいた広報)
23WSJに関する広報活動については、16NJも含めて対外的に実施することとし、さま
ざまな機会を見て、プレスリリースやSNSによる広報を重ねた。また、平成 24 年 4 月から 1
年間、「毎日小学生新聞」にボーイスカウトの紹介記事が連載(全44回)されたことから、こ
の中でもジャンボリーの広報を行った。
② 日本連盟のブランディングの開発
日本におけるスカウト運動のブランディングについて、広報委員会を中心としてブランディ
ングに関する検討を重ね、キャッチフレーズ、イメージカラー等の検討を行った。
③ 全国ボーイスカウト写真コンテスト
少年の部427点、青年・成人の部293点と例年なみの応募があり、応募作品について
は、機関誌、普及資料、スカウトカレンダー等、連盟広報に活用していく。
④ スカウトカレンダー2013を発行した。
⑤ 絶版書籍の再版
『ウルフカブスハンドブック』『パトロール・システム』の復刻版を発行した。
⑥ 他団体にない世界に繋がる組織を会員獲得にアピールする。
対外広報として、4月から1年間、「毎日小学生新聞」の月曜日のコラムにボーイスカウト
の紹介記事を連載(全44回)し、好評を得た。
⑦ HP等電子媒体の充実と活用
16NJ サイト、90周年事業サイトを立ち上げた他、Facebook、twitter などのソーシャル・
ネットワーク・システム(SNS)の運用を開始し、フェイスブックの登録者は、1,500人、
twitter のフォロワーは570人を超えた。You tube では、23WSJ プロモーションビデオや全
国大会、11NA の動画を配信した。更に、90周年記念事業の一環として、16ミリフィルム
等を短く編集した復刻映像の掲載を開始した。
2. 全組織を挙げて会員拡充に取り組む
(1) 新規会員の獲得を拡大する
A 重点事業
① 団・地区・県連盟に「会員拡充担当」を置き各組織にて会員拡充を推進した。
平成25年1月20日(日)に東京・ 国立オリンピック記念青少年総合センターで全国会員
拡充担当者会議(サミット)を開催し、参加者37県連盟49人、スタッフ他15人が参加し
た。
B 一般事業
① 会員拡充顕彰の実施
平成24年度全国大会において217団及び9県連盟の顕彰を行った。平成24年度「組
18
織拡充顕彰」については、平成24年10月19日付で全県連盟宛通知のうえ、平成25年
度全国大会表彰式において顕彰を行う。
② 新加盟登録システムの運用に向けた準備
平成 25 年度登録から稼働する登録システムについての説明会を10月20日~12月2
日の間、委員会委員および事務局で全ブロックを訪問し計7会場273人の参加を得て開
催した。また、説明会後の11月14日(水)13:00~12月20日(木)13:00の間、団、地
区、県連盟を対象に、新システムの試用を行った。
新システムは、平成25年度継続登録に合わせ、平成25年1月9日(水)15時に公開し
た。
(2) ビーバー、カブスカウトでの募集への取り組み
A 重点事業
① 募集説明会用に映像ツールを作成、説明会の普及を図る。
これまでに製作したDVD等も活用していくこととし、次年度に具体的な検討を行うこととし
た。
B 一般事業
① ボーイスカウト講習会の内容を見直し
指導者養成訓練の導入課程の充実を期すためボーイスカウト講習会の内容を見直し
た。
3. 自然体験活動の普及
(1) アウトドアチャレンジ(ODC)事業の制度化と普及
A 重点事業
① 参加者を2号会員として会員状況表に掲載できるようにする。
当初の事業計画において、ODC事業への参加者については2号会員としていく構想であ
ったが、事業を他団体と協働する事情などから参加者を本連盟2号会員と扱うことが困難
となった。このため、2号会員については、次年度に再度設定などの検討を行うこととした。
② 一般青少年を対象に自然体験活動の実施
昨年度の実績を踏まえODC事業「野外力検定会(入門編)」を全国11府県(秋田県・
群馬県・静岡県・兵庫県・大阪府・広島県・徳島県・高知県・長崎県・鹿児島県・熊本県)
において子どもゆめ基金助成事業として、諸団体とともに実行委員会を編成し、参加者
1,438 人を得て実施・展開した。
また、「体験の風をおこそう」関連事業として、同じく野外力検定「入門編」と「チャレンジ
編」を各1回ずつ開催し、延べ778人の参加者があった。
さらに、入門編とチャレンジ編の他に新たに、いつでもどこででも取り組める「普及編(通
称:ともだちde検定)」を開発し、「ともだちde検定ノート」を作成し、各検定会場での配布や
ホームページへの掲載などを行い、普及に努めた。
B 一般事業
① アウトドアチャレンジ検定制度の確定
検定の種類等を整理し、検定項目を充実させた。
② 行政・民間からの委託・助成を受けての事業実施
独立行政法人国立青少年教育振興機構子どもゆめ基金助成事業として「アウトドアチャ
レンジ」事業を実施できた。
19
4. 維持会員の募集拡大
(1) 維持会員の募集活動の推進
B 一般事業
① 維持会員入会促進活動等の推進
平成 23 年度より税額控除適用団体の証明を受け、維持会費や「みんなで23WSJを成
功させよう協賛金」など、個人からの寄附には好条件となっている。維持会費については、
実質上今年度からスタートした23WSJ協賛金とのバッティングが懸念されたが、各県連盟
の協力を得て、平成 24 年 3 月末日現在、対前年+1,119千円となった。
(平成 24 年度の状況)
維持会員数
総計 3,869 個人・法人
(内訳)
通常維持会員
3,571 個人・法人
特別維持会員
75 個人
法人維持会員
109 法人
旧維持会員
114 個人・法人
維持会費入金額
当該年度実績額
当該年度予算額
前年度実績額
53,848,020
50,000,000
52,728,318
円(予算額の 107.7%)
円
円
当該年度実績額内訳
県連盟取扱額
県連盟協力依頼額
前年度実績額
42,592,000
37,000,000
42,789,797
円(予算額の 115.1%)
円
円
日本連盟取扱額
11,256,020 円(予算額の 86.6%)
日本連盟予算額
13,000,000 円
前年度実績額
9,938,521 円
(注)(平成24年度県別維持会員数、維持会費入金状況表は「資料編」参照)
② スカウトロータリアン入会促進活動等の推進
スカウトロータリアンはロータリー活動とともに日本連盟に加盟登録し、または日本連盟の
活動に賛同する人が集う、理事会のもとに設置された任意団体である。会則を改定し、年
会費(維持会費+ロータリアン会費)を設定、対象者へ案内し、54人の登録を得ている。
今後さらに登録者を増やす様活動するとともに、16NJ,23WSJへの協力を行う予定であ
る。
③ ボーイスカウトカードへの入会促進
これまで加入者がわずかずつ減少していたが、平成23年度にウェブによる申込システム
を導入し、一旦下げ止まり、今年度もキャンペーンを行うなどしたが、また減少を始めている。
今後、退会者以上に入会者を増やす様、各県連盟に協力を依頼するとともに、理事・監
事・評議員の方々には全員持って頂く様にするなど、検討する必要がある。
ボーイスカウトカード会員数
(平成24年度末現在)
総
計
1,696 人
(内訳)正会員数
1,543 人
家族会員数
153 人
④ ゴルフ大会等のチャリティーイベントを開催する。
日本連盟主催の第15回チャリティゴルフ大会が、平成 24 年 11 月 21 日(水)神奈川・
程ヶ谷カントリー倶楽部で参加者38名にて開催され、本連盟運営のための支援金が日本
20
連盟に寄附された。
⑤ 遺贈システムの PR と促進を図る
遺贈とは遺言で財産を他人に無償で譲与することである。パンフレットの作成、ホームペ
ージへの掲載および各県連盟への周知・協力依頼を行っているが、各県連盟とどの様に協
調を図っていくかが課題である。
⑥ 世界スカウト財団・APR財団への支援を行う
【世界スカウト財団「ワールド ベーデン-パウエル フェローシップ」】
世界スカウト財団では、発展途上の国々におけるスカウト運動への支援活動のため基本
財産を1億スイスフランにすることを目標として活発な資金造成活動を展開している。本年
度もWOSMに対し、その活動資金の約40%に相当する 250 万スイスフラン(約 2.5 億円)
の支援を行っている。
平成25年11月26~30日に京都に於いて、スウェーデン国王陛下をお迎えして第66
回総会が開催される予定で、これを機会に日本連盟関係者で新たに6名の方が入会され、
現在221名の日本人会員が「ワールド ベーデン-パウエル フェローシップ日本チャプター」
を組織して世界スカウト財団の活動への協力を続けている。
【アジア太平洋地域(APR)スカウト財団】
アジア太平洋地域スカウト機構の財政基盤の確立と地域内のスカウト運動の展開促進の
ために、財団基金を200万米ドルとする資金造成活動を展開している。
日本連盟関係では、本年も5名が入会され現在169名が会員として登録されている。
【アフリカ地域スカウト財団】
現在22人が会員として登録され、アフリカ地域のスカウティングの展開促進に協力して
いる。
【その他の地域スカウト財団への活動協力】
ヨーロッパ地域スカウト財団やインターアメリカ地域財団にも日本人が会員として入会し、
その地域のスカウト活動の進展に協力している。
⑦ スカウトライオンズの設立及び入会促進
日本スカウトライオンズは、平成24年2月の運営会議において、理事会のもとに設置さ
れる任意団体として設立することが承認され、平成24度全国大会会期中に設立総会を開
催し発足した。会員は年会費と維持会費を納める。会員数は、年度末までに発足時の17
名から37名に増加。スカウト経験者などの非加盟員の加入を促進し、支援者の裾野拡大
が図られた。全国のライオンズクラブ組織に対する16NJならびに23WSJへの支援要請に
ついても、協力体制がとられている。
21
Ⅲ 第16回日本ジャンボリー(16NJ)・第23回世界スカウトジャンボリー(23WSJ)開催準備
1. 第16回日本ジャンボリー/第30回アジア太平洋地域スカウトジャンボリーの準備
(1) 23WSJのプレ大会として外国スタッフと共に準備を行う
A 重点事業
① 16NJ実行委員会・部長会議を6回、16NJ実行委員会を1回開催し、各部での調整と準備
を進めた。(16NJ)
② 各県連盟派遣団長を対象とした第1回派遣団長会議を7月に山口県で開催し、16NJ会場
の視察、準備事項の確認、意見交換を行った。
(2) ジョイン・イン・ジャンボリーの準備と展開
B 一般事業
大会参加者へは参加準備として、参加できないスカウトへは大会プログラムを体験出来るも
のとして、16NJのジョイン・イン・ジャンボリープログラムガイドブックを日本語版、英語版にて発
行し、国内外に発信した。
(3) APR各国連盟からの参加者を得るための効果的な周知を図る
A 重点事業
国内および世界各地域、各国でのプロモーション活動、広報活動を展開した。
スリランカで開催された第29回アジア太平洋地域ジャンボリーにおいてプロモーションを行い、
参加を呼びかけた。また、海外から日本に訪れた参加者にも16NJと23WSJへの参加を呼び
かけた。
B 一般事業
11月にバングラデシュで開催されたAPRスカウト会議へ出席し、ブース出展とプレゼンテー
ション、レセプションを行い、16NJおよび23WSJへの参加をよびかけた。また、APRジャンボ
リー、23WSJ開催国としてそれらの行事の成功に結びつける他国連盟との協力関係を確認し
た。
第24回アジア太平洋地域(APR)スカウト会議の概要(詳細は資料編参照)
会議名: 第24回アジア太平洋地域(APR)スカウト会議
主 催: 世界スカウト機構アジア太平洋地域(APR)
ホスト: バングラデシュ・スカウト連盟
期 間: 2012年(平成24年)11月24日(土)~11月29日(木) 6日間
場 所: バングラデシュ ダッカ バンガバンドゥ国際会議場
テーマ: 仮訳:「スカウティング~ギャップの橋渡し」- Scouting ~Bridging the Gap~ 参加者: 47の国と地域・組織から431人(APR財団会合出席者を含む)
日本代表団の編成: 代表6人、オブザーバー7人、合計13人
<日本代表団・代表 6人>
(オブザーバー7人、APR財団会合参加者4人、ゲスト・同伴者2人は資料編参照)
1.久米 邦貞 副理事長・国際コミッショナー(首席代表)
2.鈴木 令子 理事・国際委員長(APRスカウト委員候補者)
3.中野 まり 理事・23WSJ・JMTチェアマン(世界スカウト委員)
4.木村 公一 事務局長
5.佐藤 栄保 23WSJ事務局次長・国際部長
6.早矢仕晃章 (APRフォーラム日本代表)
会議の概要と日本代表団の取り組み
1.会議開催の手続き(準備セッション)
2.各種報告・挨拶
3.新APRスカウト委員会の編成
委員改選に伴い新委員会が編成され、日本から鈴木令子理事が委員となった。
(任期は 2018 年まで)
4.APR各小委員会等
各小委員会が編成され、日本からは次のとおり選任された。
プログラム小委員会
委 員 中野 充(評議員)
アダルトサポート小委員会
委 員 片寄 朗(国際委員)
マネージメント小委員会
委 員 木村 孝博(国際委員)
スカウティングプロファイル小委員会 委 員 近藤 明彦(副国際委員長)
22
5.APRスカウト財団運営委員会
2015年までのAPR財団運営委員が任命された。日本からは次のとおりである。
APRスカウト財団運営委員会 委員 三木 康彦(APR財団会員・日本連盟監事)
6.APR規約の一部改正
7.第25回APRスカウト会議開催国(2015年開催)
第25回APRスカウト会議、第8回APRスカウトフォーラム、APR・CLTの開催が韓
国で開催することとなった。
8.第31回APRスカウトジャンボリー開催国(2017年開催)
2017年に開催する第31回APRスカウトジャンボリー招致については、モンゴルで開
催することに決定した。
9.会議決議
2. 第23回世界スカウトジャンボリーの準備
(1) 世界各国からスタッフを迎え、具体的な準備に取り組む
A 重点事業
① 23WSJ実行委員会、JMT、JCT、各部での準備
平成24年度内において、16NJの準備と並行して23WSJ実行委員会を1回行い、世
界からの申し込み状況の確認や準備に向けての調整を行った。
(2) 23WSJ日本委員会の活動展開と政府・開催地・企業等への支援促進
A 重点事業
① 23WSJ日本委員会の活動を展開する。
23WSJ日本委員会総会は、12月に開催する予定であったが、選挙の関係から開催が
延期された。
(3) WOSM、APR、各国との連携を深め、プロモーションと広報活動を展開する
A 重点事業
① 国内および世界各地域、各国でのプロモーション活動、広報活動を展開する。
海外派遣に参加する派遣員による23WSJおよび16NJの広報活動を行った。
B 一般事業
① WOSM、APR等へ役職員等が渡航しプロモーション、広報活動を行う。
スリランカで開かれた第29回APRジャンボリー、タイで開かれた世界仏教連絡協議会、
アンゴラで開かれた第15回アフリカ地域会議にて、23WSJへの参加を呼びかけるプレゼ
ンテーションや展示を行った。
② CJK事務局長会議を通じての連携の強化を図る。
韓国で行われたCJK事務局長会議では、韓国・中国(台湾)からの協力を得ながら大会
の準備進めていくことを3カ国間で確認した。
維持会費とは別に23WSJ基金への寄附を集める
A 重点事業
① 各方面に寄付要請し調達活動を実施する。
日本経済団体連合会所属の業界団体、県連盟の協力を得て、全国の商工会議所、ロ
ータリークラブ、ライオンズクラブ、宗教団体、一般企業、ならびに成人加盟員をはじめとす
るスカウト関係者に対し、23WSJ 協賛金の募集を行なった。今後、対象を拡大して、目標
額の達成を目指す。
日本連盟自助努力の進捗状況(3月31日現在)
みんなで23WSJを成功させよう協賛金(目標3億円)
個人向け 1億円
5,274万円 52.7%
法人向け(商工会議所含む) 1 億円
1,090万円 10.9%
その他(宗教法人、ロータリークラブ等)1億円 1,980万円 19.8%
合計 8,344万円 27.8%
なお、日本経済団体連合会を通じての経済界募金が3億円、委託事業を通じて政府か
ら3億円の支援を目標としている。
23
Ⅳ 運営事業
1. 運営のための取組み
(1) 財政の安定と確保に向けて
収入の増加を図るとともに支出の見直し・削減を徹底し、持続可能な財政基盤の確立ための
検討と調整を図った。
① 行政や民間からの委託事業、助成事業の獲得
文部科学省委託事業
「世界に雄飛するたくましい青少年を育む国際交流事業
~ジョイン・イン・ジャンボリー~」(インスパイア・ジャパン)
19,999,549 円
独立行政法人国立青少年教育振興機構子どもゆめ基金助成事業
「アウトドアチャレンジ」
外務省委託事業(日韓文化交流基金委託事業)
外務省委嘱・(財)日韓文化交流基金委託事業
「日韓スカウト交歓計画(韓国スカウト招聘)事業」
滋賀県・第11回日本アグーナリー開催事業
(1) 各種会議の開催
① 評議員会、理事会の開催
4,700,000 円
29,023,274 円
2,000,000 円
8.平成25年度国の委託事業・公益団
体等補助事業の申請
9.第12回日本アグーナリーおよび第17
回日本ジャンボリー会場選定委員会
の編成
10.任期満了に伴う県連盟コミッショナー
の委嘱
11.第24回アジア太平洋地域スカウト会
議議題への対応
12.一般財団法人ボーイスカウトエンター
プライズとの契約
5月理事会
1.平成23年度の事業報告
2.平成23年度の収支決算
3.評議員会の議題
4.理事・監事の選任
5.名誉会議議長の選任
6.評議員の追加選任
7.平成24年度維持会費の都道府県連
盟への協力依頼
8.土地の譲り受け
9.日本連盟主催大会招致の公募
10.政策会議規程の制定
1月臨時理事会
1.平成24年度臨時評議員会の議題
2.平成25年度からのWB実修所第2教
程および団委員実修所第2教程の開
設方法および県連盟開設定型訓練
開設補助金の改定
3.平成25年度事業計画
4.平成25年度収支予算
5.平成24年度決算見込み
6.PTA・青少年団体共済法に基づく共
済事業
定時評議員会
1.平成23年度の収支決算
2.任期満了に伴う理事・監事の選任等
3.評議員の追加選任
4.土地の譲り受け
10月理事会
1.平成25年度事業計画
2.教育規程の改正
3.日本連盟感謝・表彰規程の改正
4.名誉会議議員の一部交代
5.監事の選任
6.平成26年度全国大会の開催地
7.平成25年度全国大会実行委員会の
編成
3月理事会
1.平成25年度事業計画
2.平成25年度収支予算
3.定款の一部変更
4.加盟登録料の減免
5.第16回日本ジャンボリー実行予算
24
案・第23回世界スカウトジャンボリー
第3次予算案
6.土地の寄贈
7.第23回世界スカウトジャンボリー参加
費の取扱い
8.事務局の人事
15人
協議事項:
各委員会の取り組み事業の中間報
告/11NAの開催について/16NJ・23
WSJの準備状況について/世界スカウ
ト機構の動向について/ユニフォーム検
討特別委員会の進捗状況について/平
成24年度第2回県連盟コミッショナー
会議について/宗教章授与基準の変更、
信仰奨励章規定の改正について/90
周年関連事業について/日本連盟にお
けるセーフ・フロム・ハームについて/各
県連盟における震災支援事業について
臨時評議員会
1.監事の選任
2.評議員の一部交代に関わる任期の取
扱い
3.定款の一部改定について
② 運営会議、政策会議の開催
スカウト教育推進会議(第3回)
運営会議は、理事会等議題調整なら
びに理事会からの付託事項の検討など
を目的として毎月定例で開催(8月を除
く)を基本とし、全11回開催した。
政策会議については、本連盟の政策
に関する案のとりまとめを行うことを目
的に運営会議と同日開催を基本として
全9回開催した。
日 時: 平成 24 年11月11日(日)
11:00~15:45
場 所: 東京 ボーイスカウト会館
出 席: 膳師日本連盟コミッショナー他
13人
協議事項:
各部門のプログラム見直しについて/ホ
ームステイの手引きについて/平成25
年度事業計画について/平成25年度
からの県連盟開設定型訓練の補助金
改訂について/平成25年度からのWB
実修所第2教程の県連盟またはブロッ
ク開設時の開設方法について/ローバ
ースカウト部門の見直しに関するタスク
チームの新設について/班活動バッジ
の設定について/技能章「環境保護章」
の新設に伴う教育規程の一部改正に
ついて/信仰奨励章の着用位置の変
更について/世界スカウト環境バッジの
着用部位に関する教育規程の改正に
ついて
③ スカウト教育推進会議の開催
スカウト教育推進会議(第1回)
日 時: 平成 24 年5月20日(日)
11:00~15:00
場 所: 東京 航空会館
出 席: 新藤日本連盟コミッショナー他
8人、参席3人
協議事項:
スカウト教育推進会議について/平成24
年度日本連盟役員体制と事務局体制に
ついて/ローバースカウト年代の全国組織
設立について/平成24年度全国県連盟
コミッショナー会議の開催について/平成
24年度各委員会の取り組みについて/
日本連盟創立90周年事業・平成24年
度全国大会の開催準備について/第16
回日本ジャンボリーの準備状況について
/第13回韓国ジャンボリーについて/ユニ
フォーム改正委員会の進捗状況につい
て/団・隊指導者の表彰制度について/
平成24年度加盟登録状況について
スカウト教育推進会議(第4回)
日 時: 平成 25 年2月24日(土)
11:00~15:00
場 所: 東京 ボーイスカウト会館
出 席: 膳師日本連盟コミッショナー他
12人
協議事項:
各部門のプログラム見直しについて/セ
ーフ・フロム・ハームの取り組みについて
④ 理事会のもとに設置する各委員会、
特別委員会の開催
各種常設委員会については4回開
催し、この他に特別委員会を開催し
スカウト教育推進会議(第2回)
日 時: 平成 24 年8月26日(日)
11:00~15:00
場 所: 東京 ボーイスカウト会館
出 席: 膳師日本連盟コミッショナー他
25
た。
ミッショナー、村田、増田、西村
各日本連盟副コミッショナー、
鈴木国際副コミッショナー、新
藤専務理事、吉田常務理事
⑤ 県連盟代表者会議、全国県連盟コ
ミッショナー会議及び県連盟事務
局長会議の開催
主な内容:
日本連盟新体制について/平成24
年度コミッショナー活動について/平成
24年度県連盟コミッショナー会議の開
催計画について/平成24年度各常設
委員会の取り組みについて/日本連盟
伝達事項
県連盟代表者会議(第1回)
日 時: 平成 24 年5月27日(日)
9:00~10:20
場 所: 東京 国立オリンピック記念青
少年総合センター
出 席: 各県連盟 理事長46人(代理
8人含む)、事務局長33人(代
理3人含む)、日本連盟 奥島
全国県連盟コミッショナー会議(第2回)
日 時: 平成 24 年10月13日(土)
14:00~14日(日)12:00
場 所: 山口県セミナーパーク、山口き
らら博記念公園
出 席: 県連盟コミッショナー45人(代
理5人含む)、膳師日本連盟コ
理事長他5人
協議事項:
平成24年度事業計画について/新し
い会員登録システムについて/第23回
世界スカウトジャンボリーに対する取り
組みについて
ミッショナー、村田、西村、増
田各日本連盟副コミッショナ
ー、鈴木副国際コミッショナー、
新藤専務理事
主な内容:日本連盟伝達事項について
/新指導者訓練の展開について/平成
24年度コミッショナー活動について/平
成25年度表彰について/16NJ・23W
SJ準備状況ときらら浜見学
県連盟代表者会議(第2回)
日 時: 平成 25 年1月26日(土)
13:00~16:30
場 所: 東京 ボーイスカウト会館
出 席: 43県連盟理事長又は代表者、
日本連盟 奥島理事長他8人
協議事項:
平成25年度事業計画(案)について/
平成25年度収支予算(案)について/
第16回日本ジャンボリーおよび第23
回世界スカウトジャンボリーの準備につ
いて/ユニフォームについて/野営場の
取得についてについて/ボーイスカウト
エンタープライズの業務概況について/
文部科学省委託事業会計について/
書き損じハガキ回収プロジェクトについ
て/第24回アジア太平洋地域スカウト
会議の概要について/加盟登録状況、
維持会員・維持会費状況、業務概況
について
全国県連盟コミッショナー会議(第3回)
日 時: 平成 25 年1月19日(土)
13:00~20日(日)12:00
場 所: 東京 国立オリンピック記念青
少年総合センター
出 席: 県連盟コミッショナー47人(代
理6人含む)、膳師日本連盟コ
ミッショナー、西村、増田、村田
各日本連盟副コミッショナー、
鈴木国際副コミッショナー他
主な内容:
コミッショナーの任務について/各部門
のプログラム見直しについて/平成25
年度事業計画について/事業計画への
コミッショナーの取り組みについて/日本
連盟報告
全国県連盟コミッショナー会議(第1回)
日 時: 平成 24 年5月27日(日)
9:00~10:20
場 所: 東京 国立オリンピック記念青
少年総合センター
出 席: 県連盟コミッショナー47人(代
理4人含む)、膳師日本連盟コ
26
⑥ 宗教関係代表者会議
全国事務局長会議
日 時: 平成 24 年11月17日(土)
13:30~18日(日)11:30
場 所: 東京 国立オリンピック記念青
少年総合センター
出 席: 45都道府県連盟事務局長ま
たは代理者、日本連盟 奥島
理事長他2人
宗教関係代表者会議(第1回)
日 時: 平成 24 年6月18日(月)
13:30~16:30
場 所: 東京 ボーイスカウト会館
出 席: 膳師日本連盟コミッショナー他
10人
協議事項:
世界救世教章およびキリスト教章授与
基準改定について/信仰奨励の具体的
な方策について/16NJ、23WSJにお
ける信仰奨励について
主な内容:
平成24年度の状況について/県連盟
の公益法人移行状況について/新加盟
登録システムについて/16NJの準備
状況について/平成25年度事業計画
の骨子について/プログラムおよび指導
者養成関連事項について/活動および
訓練施設の充実について/事例発表/
グループ討議」
宗教関係代表者会議(第2回)
日 時: 平成 24 年11月7日(水)
13:30~17:00
場 所: 東京 ボーイスカウト会館
出 席: 膳師日本連盟コミッショナー他
10人
協議事項:
信仰奨励の具体的な方策について/指
導者向け宗教章設置について/16NJ、
23WSJにおける信仰奨励について
2. 12NA・17NJ会場誘致
平成24年5月理事会において、第 12 回日本アグーナリー(平成 28 年度開催)と第 17 回日
本ジャンボリー(平成 30 年度開催)の開催および会場招致の公募が承認されたことにより、9月
に「12NA・17NJ会場選定委員会」が設置され、誘致の詳細な諸条件を策定した。公募を開
始した結果、候補地の応募が1件もなく、残念ながら、会場を選定する任務を果たすことができ
なかったが、委員会の意見をとりまとめ、「会場地の提案」をすることとした。その結果を答申書と
してとりまとめ、平成25年3月理事会に提出した。
任期:平成25年3月31日
編成:5人(委員長:膳師日本連盟コミッショナー)
3. 教育規程改正検討について
平成22年度政策委員会のもとに設置された教育規程改定タスクチームから、平成23年9月
13日付日本連盟コミッショナー宛に「教育規程に係わる検討事項について」として提出された2
種類の意見について、最も関係の深い委員会にて検討し、規程改定を要する場合は、それぞれ
の当該委員会が適切と判断した時期に提案を行うこと、また、同チームから提案された平成24
年3月31日付「教育規程(本則)改定案」については、次の教育規程改定検討の際の参考とす
ることとされた。
27
4. 「事故ゼロ」に向けて事故データに基づく各種安全広報活動への取り組み
B 一般事業
① 安全促進フォーラムの開催
スカウト活動における事故発生件数の低減化を図り、「安全確保と事故補償のシステム
ループ思想」の理解を広めるため、事故データの有効活用を推進した。
5会場225人の参加者を得て開催された。そのうち1回は、他の青少年団体の参加者を
募り、2団体2人も参加し好評を得た。また、フォーム参加者が主となり開催される拡大フォ
ーラムは、3県連盟・5会場で173人の参加を得て開催された。
② スカウティング誌へ安全記事シリーズを掲載した。
③ ワースト上位事故防止対策の研究成果をスカウティング誌で開示した。
④ 災害に向けた対応マニュアルについて検討を行った。
⑤ チャイルドプロテクションについて、16NJ準備の中で検討し、セーフ・フロム・ハームとして
発展させた。
⑥ そなえよつねに保険の運用について
⑦ 平成24年度から登録料改定に伴い、安心・安全な活動が展開される基盤となるよう、
加盟員全員加入の「そなえよつねに保険」を運用した。平成25年3月末現在、137,7
37人(非登録者も含む)の申し込みを受けて運用された。事故件数は、3月29日まで
に353件の事故発生状況受付簿が提出されており、発生率は0.26%であった。
⑧ PTA共済事業移行への取り組み
平成24年3月31日開催の理事会において、平成26年度以降、損害保険会社に委託
する方式から「PTA・青少年教育団体共済法」に基づいてボーイスカウト日本連盟が行う
共済方式に移行することが承認されたことに伴い、PTA共済事業準備特別委員会が編成
された。委員会を 7 回開催し、移行に向けての準備を行った。
1. 本運動の支援組織の設置と各種機関・団体との連携
(1) 本運動の新たな支援組織としての「日本スカウトOB会(仮称)」を設立。
前年度に引き続き準備に留まった。
(2) 今までご支援・ご指導を頂いている組織との協力関係の維持・拡大を図った。
関係各省、担当官庁とは、連絡を密としながら、23WSJに向けた取り組みについても相談し
ている。この中でも文部科学省、首相官邸には例年のとおり、富士スカウト代表表敬の訪問調整
をいただき、実施に至っている。また、各省庁の委託事業についても受託することができ、年度
事業の展開に大いに役立った。
ボーイスカウト振興国会議員連盟では、平成25年度からの新たな表彰について設置いただき、
本連盟への支援について一層のご尽力いただいている、
ロータリークラブ及びライオンズクラブ スカウトロータリアンによる維持会への協力や全国のロ
ータリークラブには23WSJへの協賛金をお願いし、多数のクラブから協賛金が寄せられている。
ライオンズクラブは、スカウトライオンズを5月の全国大会で発足した。これを契機に、維持会へ
の協力や、23WSJへのテントの支援(地元クラブが中心)をお願いしている。
その他、各種行政関係組織等と一層の連携を図るとともに、各種国連関係機関、ガールスカ
ウト日本連盟、各種青少年団体と継続した協力関係を保つ活動を行った。
2. 組織の危機管理委員会の発足
「危機管理規程」「危機管理委員会規程」に基づき、第1回の危機管理委員会が1月25日の
臨時理事会に引き続いて開催され、第1号議案「危機管理規程の確認」、第2号議案「危機管
理委員会規程」、第3号議案「危機管理委員会の編成について」、第4号議案「危機管理規程
の運用」、第5号議案「緊急事態対策室の危機管理対応 想定例」の確認等が為された。
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3. 成人指導者に意欲を促す表彰制度の策定
(1) 団委員長および隊長表彰
スカウト運動の先頭でスカウトの指導や団の運営に努力する多くの指導者により日本のスカウト
運動が発展していることから、多年でなくても短期的に特別顕著な功績を挙げている指導者、特
に団委員長及び隊長を対象に新たな表彰制度を制定した。平成24年度を申請年度とし、25
年度の全国大会から最初の表彰を実施する。
(2) ボーイスカウト振興国会議員連盟 指導者表彰
本連盟に支援をいただいているボーイスカウト振興国会議員連盟によりボーイスカウト運動の
一層の振興のために、スカウト運動の先頭に立ち、スカウトの指導、団の運営に努力する多くの
指導者により我が国のスカウト運動の発展がなされていることから、特別顕著な功績を挙げてい
る隊・団の指導者を対象に新たな表彰制度を制定した。平成25年度開催の都道府県連盟年
次総会にて最初の表彰を実施する。
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Ⅴ 財政
平成24年度の決算は、本年度より登録費が改定されたものであり、健全な財政を取り戻すこと
が必須であった。2016 年(平成28年)まで健全性を維持した財政の維持を展望しているが、登録
費改定の初年度である今年度としては、ほぼ収支相償にはなっているが、厳しい収支となったこと
は否めない。
今後は、23WSJ後を見据えて、根本的な財政改善に取り組み、収支相償での安定した財政
が堅持できるよう努力し、引き続き収入の増加を図るとともに、支出の見直し・削減を徹底し、財政
基盤の確立を図らなくてはならない。
(1) 国際登録料支出
世界スカウト機構の加盟登録を維持することによって、全世界に広がるスカウト運動の国際的
側面を最大限に活かす。
(2) 対外義捐金
外国スカウト連盟との相互協力の土台強化として、成果を得ている。また国内では、加盟員と
して世界への貢献に関わっていることを知ってもらうことで、国際人意識を広めている。
(3) ボーイスカウト教育等に必要な施設の提供及び管理運営
① スカウトミュージアム・スカウトライブラリーのオープン
90 周年を迎えた平成 24 年 4 月 13 日にスカウト会館3階にスカウトミュージアム・ライブラリ
ーをオープンした。1 年間で 2,974 人(月平均 248 人)の利用があった。
② 公益性を考慮した山中・那須両野営場の整備と管理運営の効率化及び利用率の向上
2つの野営場については建物の老朽化などもあり、随時、修繕を行った。利用者数向上につ
いては、那須などでは東日本大震災の影響などもまだあり、十分な状態にはなかった。
③ スカウト、指導者訓練のための土地取得
平成 24 年度は、スカウト、指導者訓練のための訓練場となる土地の大型寄贈があった。これ
については今後利用計画を立てながら、活用していく。
茨城県高萩市 山林
2,710,000 ㎡(820,000 坪)
千葉県市原市 保安林
400,899 ㎡(121,272 坪)
静岡県伊東市 山林(天城高原別荘地)
5,129 ㎡(1,550 坪)
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<参考資料>
1.新加盟登録システム導入に伴う教育規程の一部改正
承認: 平成24年10月16日開催の理事会
施行: 平成25年1月1日
2.特別功績章の制定および感謝・表彰規程の一部削除および教育規程への移行
承認: 平成24年10月16日開催の理事会
施行: 特別功績章の制定
平成24年 5月26日
スカウト顕彰規程の移行 平成24年10月17日
3.技能章「環境保護章」の新設
承認: 平成24年11月11日開催のスカウト教育推進会議
施行: 平成25年 4月 1日
4.世界スカウト環境バッジ着用部位に関する教育規程の一部改正
承認: 平成24年11月11日開催のスカウト教育推進会議
施行: 平成24年11月11日
5.信仰奨励章の着用位置
承認: 平成24年11月11日開催のスカウト教育推進会議
施行: 平成24年11月11日
6.班活動バッジの設定
承認: 平成24年11月11日開催のスカウト教育推進会議
施行: 平成24年11月11日
用品事業部門の移管について(ボーイスカウトエンタープライズ事業報告)
本連盟は、平成24年4月1日に用品事業部門(スカウト用品部)を、一般財団法人ボーイスカウトエン
タープライズを設立し移管した。
評議員
新藤信夫 小町國市 別所俊顕
理事
奥島孝康 西村 稔 吉田俊仁
代表理事 奥島孝康
監事
増田嘉一郎
平成24年4月より、用品事業部門(スカウト用品部)を一般財団法人ボーイスカウトエンタープライズ
(以下ボーイスカウトエンタープライズと省略)へ移管した。
ボーイスカウトエンタープライズの主なる事業は、東京・本郷の日本連盟本部での直営店の展開、及び
各県連盟への商品の卸し売りを行い、その事業で得た利益から、本連盟へブランド使用料等を支払う契
約を行い、本運動への財政面、及び用品の供給による振興を目的としている。
平成24年度は、販売目標金額は未達であったが、利益率の改善、人件費含む経費の削減を行い、
本連盟への支払いは、予定以上の金額となった。
また、16NJ、23WSJを見据えて、積極的に海外連盟との協力関係強化を行い、韓国連盟、英国連
盟及び米国連盟との商品の供給関係を結び、今後平成25年度の全国大会(平成25年5月開催)より、
それらの連盟の商品を販売致すこととなった。
特筆すべきは、本年7月に開催される米国連盟のナショナルジャンボリーの商品(この商品は、基本的
には米国ナショナルジャンボリー参加のみ購入可能)を、いち早く販売をする事である。
さらに、米国連盟の所有している権利(ノーマンロックウェルの絵画等)のライセンスビジネスも可能にな
り、今後それらを含め事業展開の拡大を図っていく予定。
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