虚血性(冠動脈)の病気・弁膜症の病気など

【虚血性(冠動脈)の病気】
日夜、休むことなく働く心臓は冠動脈により栄養を補給されています。こ
の動脈が動脈硬化で狭くなると、“ガス欠の自動車”のように停止してし
まいます。冠動脈バイパスは狭くなった動脈に“新たな脇道を作る、橋を
架ける”手術です。当センターでは心臓を止めない手術(オフポンプバイ
パス手術)が中心で、ご高齢者や体力に自信がない方でも負担が軽減
できます。
こんな症状は
ありませんか?
【心臓が苦しがっています!!】
【 安心して手術を受けてください 】
“命を守る
左内胸動脈
グラフト”
【冠動脈バイパス術のながれ】
1.ICU入室
・覚醒
・人工呼吸から離脱、気管内挿管の抜去
・飲水、食事
2.ICUから病棟へ(5~7日目)
・管(ドレーン)を抜く
・立位訓練・歩行訓練
3.退院(約2~3週目)
4.外来通院
・心臓3D-CT検査
・冠動脈造影検査
【弁膜症の病気】
大動脈弁、僧帽弁が加齢や生活習慣病による動脈硬化で、硬くなります。
僧帽弁閉鎖不全症
大動脈弁狭窄症
“動かない大動脈弁”を取りかえると
劇的に楽になります
“僧帽弁の顔”を整えると、抗凝固剤
(ワーファリンR)内服を避けられます
腱策が断裂した
僧帽弁⇒
←動脈硬化で
石灰化した
大動脈弁
【大動脈解離・大動脈瘤】
動脈瘤は心臓の近くから、お腹まですべての血管にできます。無症状で
すが、破裂した時の死亡率が高いので、早期発見、早期手術できれば
安心です。司馬遼太郎や石原裕次郎、加藤 茶などの著名人も罹患し
ており、めずらしい病気ではありません。当センターはすべての領域の
大動脈解離、大動脈瘤の治療を得意としています。
人工血管置換とステントの組み合わせ治療
【下肢の動脈閉塞】
動脈硬化で足の動脈が閉塞すると「冷たい」、「しびれる」、「痛い」などを
自覚します。治療は薬物に加え、カテーテルによるステント、手術による
バイパス手術を行っています。
動脈硬化で足へ
の血流が途絶し
ています
手術で歩けるよ
うになります
【下肢の静脈瘤】
足の静脈が浮き出て、色素沈着、湿疹などの症状がでます。治療の第
一は弾性ストッキングを着用します。患者さんのニーズに合わせて硬化
療法、手術による静脈瘤抜去を行っています。