◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 中、選手達と監督と一緒に試合を一喜一憂できた充実 皆さん、おはようございます。出席議員も定足数に 感は私にとっても宝であります。ありがとうございま 達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。 した。佐々木監督のさらなるご活躍を御祈念いたしま この際、社会教育課長より、発言の申し出がありま すので、これを許します。社会教育課長。 ◎社会教育課長(間 宮 健 一 君) す。 さて、オリンピックの応援と尾花沢すいか一色の暑 い夏が過ぎましたが、まだまだ残暑は厳しく今日も自 貴重なお時間を頂戴いたしまして、誠に申し訳ござ 然エネルギーの風が涼しい尾花沢市議会の議場から いません。平成23年度決算書と一緒にお届けしており 3.11の東北大震災から約1年半、 活気ある元気なまち ます平成23年度主要な施策の成果と予算執行の実績報 づくりを一日でも早く取り戻すために、通告に従い質 告書の一部に記載の誤りがございました。正しくは皆 問いたします。 様のお手元に配布させていただきました正誤表の通り でございます。お手数をおかけしますが、ご訂正下さ いますようお願い申し上げます。また深くお詫び申し 上げます。大変申し訳ありませんでした。 今後、このようなことの無いよう注意いたしますの はじめに、尾花沢市の6次産業支援について、質問 いたします。 豪雪で作付けが遅れ、大変心配された特産の尾花沢 すいかも、記録的な猛暑で今年も大好評。旬の時期、 市内各所の産直店が繁盛したと聞きました。通年産直 でよろしくお願い申し上げます。 販売をしている道の駅尾花沢を筆頭に、土日だけ開催 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) の朝市、商店街の夕市、祭りやイベント会場での物産 本日の会議は、議事日程第3号によって進めます。 展、市内幹線道沿いに立ち並ぶ「尾花沢すいか」の産 日程第1、 「一般質問」を行います。発言通告のあった 直店があります。安心安全な農産物が購入できるとあ 方は、 3番 塩原未知子 議員、 4番 星川睦子 議員、 って市外での定期市の参加等も盛んになりました。ま 5番 青野隆一 議員、 7番 菅野修一 議員、 10番 石 た、各地でのトップセールスの効果もあってか、名物 塚ミツ子 議員、13番 伊藤精一 議員、14番 加藤克 の尾花沢スイカだけでなく、新鮮な食材やそれを使っ 彦 議員、15番 大類準一 議員、以上の8名でありま た加工品を販売する市内の産直情報が欲しいという声 す。発言の順序は、議長より指名いたします。なお、 を今年は数多く尋ねられたような気がします。 質問・答弁を含め、1議員1時間の持ち時間制となり そこで、お盆の頃、肘折温泉の名物朝市を視察して ますので、質問に対する当局側の答弁は、質問者の時 まいりました。雨でも朝5時から開催される朝市は大 間制約もありますので、ご協力をお願いいたします。 変活気がありました。周辺の店舗も朝市にあわせて早 まず、 3番 塩原未知子 議員の発言を許しますので、 朝から開店し、そのにぎわいはまるでお祭りのようで 登壇を願います。塩原未知子 議員。 した。また、新庄市で今年の7月から始まった、毎月 〔3番 塩原未知子 議員 登壇〕 第3日曜日の産直市「キトキトまるしぇ」も好評だそ ◎3番(塩 原 未知子 議員) うです。地元の若手グループ「おらだの会」のメンバ おはようございます。一般質問初日の冒頭、一言申 ーが尾花沢スイカを販売したそうで、大好評だったそ し上げます。この夏、本市出身の佐々木則夫監督率い うです。市内でも今年新たに銀山温泉の若手グループ るなでしこジャパンの皆さんがロンドンオリンピック 「同士隊」のメンバーが地元農家の産直市をお盆の頃 で見事金メダルを獲得いたしました。誠におめでとう 企画実行しました。 みなさんご存知だったでしょうか。 ございます。悠美館でのパブリックビューイングや、 宣伝告知は、必ずしも十分でなかったように思いま 子どもたちの応援メッセージ、故郷からの厚い応援が す。尾花沢には夏期間中のガイドができる産直マップ ロンドンまで届いたのだと思います。8月21日、尾花 のようなものがありません。今後定期的な市を含め、 沢花笠祭りのステージで監督自ら銀メダルの獲得の報 季節やイベントの産直を広報するうえで、尾花沢産直 告をしてくださいました。母校尾花沢小学校の子ども マップなどを作成する考えなどありませんか。あれば たちのみならず集まった1,500人の観衆に勇気と希望 具体的にお知らせください。 を与えてくださいました。高い目標を持って仲間を信 また、尾花沢の6次産業をPRのために生まれたヒ じ、自分を信じてがんばれば必ず夢は叶う、この感動 ーローとして、市役所の若手職員が発案して昨年のふ はなでしこたち、女子選手の粘り強さと、それを率い るさとCM大賞の制作現場から誕生した、尾花沢スイ る監督の指導力の賜だと思います。オリンピック期間 カ、漬け物、尾花沢牛の美味しさを世の中に広めるた めに生まれたスイカレッド、ぺそらイエロー、べごブ い花紙で一つ一つ手作りの花を付け、女子は笠回し踊 ラック「おばね特産隊ごっつお3」の活躍が今年の夏 りでなく、円陣を組んで手踊りを踊った記憶がありま はさらにパワーアップし、元気な尾花沢を全国にアピ す。もともと大正時代、農作業で使う日よけの笠は地 ールしてくれました。 「ABESAまつり」 「尾花沢す 元で地産地消していたはずです。時間はかかっても市 いか出荷式」ではヒーローさながらの大活躍で、寸劇 内の休耕田を活用して笠の材料であるスゲの栽培から あり、花笠踊りあり、今後ますますたのもしい特産隊 花笠生産まで、「発祥地尾花沢の花笠」を地産地消す の活躍です。今までの出動の様子等、お知らせいただ るお考えはありませんか。「おばなざわ花笠まつり」 きたいと思います。また以前から活躍しているスイカ の伝統を発信するうえで、今年の反省点と評価、今後 のキャラクター観光大使の「もとなりくん」や、市の の「おばなざわ花笠まつり」の展望をお聞かせくださ イメージキャラクター「雪ごろう」の着ぐるみなどを い。 活用して、市役所の若手職員の現場教育のために、こ 3番目に行政に関わるイベント告知宣伝について質 れから積極的に活用し、彼らの活躍の場をつくってい 問いたします。インターネット時代となり携帯電話や く考えはございませんか。今後の活動などありました スマートフォンiPadのナビ機能など行政も一部の らお聞かせください。 業務に関しては迅速な情報発信と頻繁な更新が求めら 2番目に発祥地の花笠まつり文化の継承について質 れています。 最近ゲリラ豪雨のように落雷や集中豪雨、 問いたします。8月27日のまつり行列パレードは猛暑 河川の増水による山間部の通行止めなどで災害につな の中、新町の囃子屋台、梺町の奴踊りが町内を練り歩 がるケースもあります。避難場所への正しい情報誘導 き、終了直前にゲリラ豪雨にあいながらも、終盤カラ や冬期間の道路情報の発信など、特に車社会の旅行者 リと晴れ上がり、 夕日が輝く中、 1500人が参加した佐々 に向けたタイムリーな告知が大変不足していると感じ 木監督のロンドンオリンピック報告会が各社報道陣が る今日この頃です。カーナビなどのガイドによって、 つめかける中、無事に行われました。8月28日メイン 未だ村山方面から銀山温泉へ来られるお客さんにおす の花笠大パレードは平日にもかかわらず、踊り手は過 すめルートとして、冬期間閉鎖の背炙峠を指示するも 去最高の3000人と公式発表があり、安堵しているとこ のがあるそうです。 野外イベントでの宣伝告知を含め、 ろです。その反面、例年行われている発祥地の徳良湖 現在どのようなことに気を配って会場の道路案内を発 から土をパレード会場の商店街に運び、昔ながらのス 信していますか。お聞かせ下さい。観光でいらっしゃ タイルでどん搗きを披露する開会の儀式や、祭り会場 ったお客様を含め、祭りやイベントの参加スタッフに でいつも流れている小唄が流れておらず、発祥地のこ 対しても適切な情報共有が必要になります。先日尾花 だわりと、良き伝統の継承がいま一つ欠けていたよう 沢花笠祭り行列の最中にも突然のゲリラ豪雨がありま に感じました。山形市の花笠まつりは今年50周年記念 した。緊急事態の告知など、イベント会場の現場での を迎えると聞きます。やまがた花笠の半世紀の伝統を 対応をお尋ねします。 しっかり打ち出して華やかに盛大に祭りを終了したよ 4番目にインターネット議会中継について質問いた うです。比較してあらためて、尾花沢の花笠音頭、笠 します。現場のタイムリーな情報発信といえば9月の 踊り発祥地の尾花沢は、単なる集客のための「文化の 定例会からインターネットによる議会中継が行われて 伝統」ではなく、次世代にどう語り継いでゆくのかの います。議場で直接傍聴できない方もインターネット 「発祥地のこだわり」をまずは明確にする必要がある 中継により、世界中どこからでも議会を視聴可能にな と強く感じたところです。 りました。初日3日の中継はホームページ訪問者が公 市長は、 地元の人々が楽しく参加できる祭りこそが、 式サイトからの積算ですが、200件でした。6月定例会 ひいては観光に繋がると常々おっしゃっておりますが、 で中継することが決まり、当局の迅速な対応、努力に 私もまったく同感です。その思いの中で今年はどのよ より早期実現できたこと、大変嬉しく思います。短い うな方々をターゲットとして広報、集客を図りました 期間の準備のため、一番の視聴者である市民へ向けて か。当局におたずねします。 どのような周知を行いましたか。問題点、改善すべき また、今年スゲ笠が不足の緊急事態が発生したとい うことを聞きました。はじめて海外から笠を輸入した とも聞きました。 私が花笠おどりを踊りはじめた頃は、 代々受け継がれる木枠に和紙を丁寧に張り合わせ、赤 点、今後の課題などありましたら報告をお願いいたし ます。 最後に次世代エネルギーパークについて3つの質問 をいたします。猛暑の中、庁舎西側の雪山には9月に 入っても残雪があり、今日も庁舎1階と2階の一部は が大きい等の気候条件にも恵まれ大変美味しく、厳し 雪冷房による冷風のため室内は快適なようです。雪冷 い品質管理等により市場関係者に絶大な信頼があり、 房プロジェクトの実績と、今後の市民への普及を含め 全国的にも知られるようになりました。 た尾花沢市での再生可能エネルギー活用の可能性と展 直売所の実態把握はされているのか、とのご質問で 望をお聞かせください。しかしながら、まだまだ残暑 ありますが、販売に係る産地表示義務等の徹底を図る が厳しいようです、庁舎内には、ここ議場をはじめ、 ため、市内全域の露店や産直を8月上旬のスイカ時期 冷房がまったく整備されていない部署も多数あります。 に合わせ巡回指導をしており、その際に場所や出展者 記録的な猛暑の中、体調不良になった職員等はおりま を把握してございます。 「すいか」をメインにした直売 せんでしょうか。庁舎内ではどのような熱中症対策を 所の店舗数は、 尾花沢地区で12店舗、 福原地区8店舗、 講じているのかぜひお聞かせください。 宮沢地区2店舗、玉野地区9店舗、市内全体で31店舗 次に徳良湖温泉の雪冷房の課題と今後の展望につい となっております。 てお聞きします。徳良湖温泉花笠の湯に、現在敷地内 毎年、北村山農業技術普及課では通年営業の店や、 に雪室や太陽光発電のパネルが整備されています。し 春から秋までの期間に直売所や朝市を行っている北村 かし、以前より美容にも良いとされ大変好評だった脱 山エリアの店を網羅した『ジョイフル産直マップ』を 衣所の雪冷房の送風はいつの頃からか流れておりませ 作成しております。また、村山総合支庁ではエリア管 ん。太陽光発電設備と雪室の使用状況、今後の展望な 内における『おいしい山形産直マップ』を昨年の秋に どお聞かせください。 発行し、ホームページでも情報を発信しており、当市 最後に、今年3月に「大正ロマン再生可能エネルギ においては3団体が登録されてございます。 ーパーク」として経済産業省から次世代エネルギーパ しかし、塩原議員仰せの、尾花沢すいかの時期だけ ークが認定されましたが、半年経過した進捗状況や、 販売する直売所につきましては、個々の場所をマップ 「大正ロマン」と冠をつけた銀山温泉において今後の で表示するのは困難かと思われますので、例えば『福 展望についてお聞かせください。 原スイカロード』のようなエリア表記が好ましいかと 豪雪に苦しんだ尾花沢の冬も、時ならぬ残暑のとき 思われます。 に雪冷房で心地よく、やっかいものの雪のありがたさ また、産直ロードマップを作成することにより、観 が夏になり身にしみます。次世代エネルギーのあり方 光客の増加等が見込まれることから産直協議会等を立 を考えたとき、どこにもない発想力と実行力で「雪と 上げ、品質管理の基準を作るなど産直関係者と協議し スイカと花笠のまち」の自然エネルギー資産をフルに て参りたいと考えております。 活用して、尾花沢が本当にどこよりも暮らしやすいと 次に「おばね特産隊ごっつお3」について申し上げ 胸を張って言える、雪に困らないまちづくりの夢を描 ます。本市の若手職員が尾花沢市の名産品をご当地ヒ きながら、いつか叶う。それを現実にするため努力し ーローとして登場させたのがスイカレッド、ペソライ てまいりたいと思います。 エロー、べごブラックのいわゆる「おばね特産隊ごっ 以上、壇上からの質問はこれで終わりますが、必要 つお3」であります。これは、平成23年度「山形ふる に応じて議席からの発言をお許しください。では当局 さとCM大賞」の制作過程の中で誕生したキャラクタ の誠意あるご答弁、よろしくおねがいいたします。 ーでありますが、この制作につきましては、職員研修 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) の一環と位置づけ、16名の若手職員が試行錯誤を重ね 市長。 〔市長 加藤國洋 君 登壇〕 ◎市 長(加 藤 國 洋 君) 完成させたものであります。 今年度の制作につきましても、昨年度と同様、研修 の一環として若手職員を中心に取り組んでいただいて ただいま、塩原議員からは大きく5項目についての いるところでございますが、このように職員自らが考 お尋ねを頂戴いたしました。順次、お答え申し上げま 案したものは、おのずと愛着が湧き、外に対しても自 す。 信を持って発信できるのではないかと捉えてございま まず、最初に6次産業支援についてのお尋ねでござ す。 います。尾花沢すいかは、栽培技術の確立、農家の皆 お尋ねの、 「ごっつお3」の衣装を着用しての若手職 さんや関係者のご努力により、今では「夏すいか」生 員によるイベント参加につきましては、3月10日・11 産量日本一になるまでになりました。また、寒暖の差 日の「郡山元気発信フェステバル」 、7月26日∼28日の 「まるごと尾花沢フェアーinおいしい山形プラザ」 っております。 で銀座デビューをしております。さらには、7月28日 特に今年度は、東北観光博の開催期間でもあり、復 の岩沼インショップ尾花沢物産展など、市内外のイベ 興を目指す東北地方へ関心の目が向けられております。 ントを含め、すでに18回、延べ57名が出演をしており この東北観光博を有効活用するうえでも、今後も各方 ます。今後とも、イベント担当課からの要請に応じて 面のイベント及び行事等に積極的に参加し発祥地の 各課に依頼するなど、参加職員の拡大を図りながら、 「花笠踊り」を大いにPRしていきたいと考えており 尾花沢市の特産物等の情報発信に努めてまいりたいと ます。 考えております。 次に、花笠の尾花沢での生産体制についてでありま 次に、発祥地の文化の継承についてのお尋ねでござ すが、花笠踊り発祥の地として、 「花笠」を活かしたま います。今年の「おばなざわ花笠まつり」は、月・火 ちづくりを進めるため、市内事業者において平成21年 の平日開催にもかかわらず市内外13万人の方々からお 度より3か年にわたりふるさと雇用再生特別基金事業 いでいただきました。28日の花笠踊り大パレードは天 を活用し、花笠製作の技術習得及びスゲ栽培・収穫を 候にも恵まれ、多くのご観覧のみなさまの声援をいた 実施してきたところでございます。また、花笠おどり だき71団体約3,000名の勇壮華麗な発祥地の花笠おど 発祥地尾花沢でスゲの定植から笠づくりまでを実践す りをご披露したところであります。 る「花笠の里づくり」セミナーを雇用創造協議会事業 祭りの反省点とその反省を活かした今後の展望とい として昨年度から開催しております。これは市内の事 うことでありますが、今回まつりを観覧いただいた方 業所とシルバー人材センターが中心となり、生産体制 やまつりの業務に従事した職員等にアンケート調査を の構築を目指すものであります。本年度は、雇用創造 行っております。また、関係者の方々の御意見等も頂 事業のセミナーとして、スゲ笠を自給するための栽培 戴し、それらを集約し、おばなざわ花笠まつり実行委 ノウハウの習得や製作技術のさらなる向上のため、先 員会に諮りながら、参加して楽しんでいただける「お 進地である飯豊町の中津川において視察研修を行って ばなざわ花笠まつり」を目指してまいりたいと考えて まいりました。また、シルバー人材センターでは、昨 おります。 年度より花笠づくり事業を開始しており、 既に100個ほ 次に、 発祥地としてのブランド強化でございますが、 ど今年の花笠パレードの踊り手に使用されたところで 今年度も、これまで友好都市の岩沼市をはじめ交流都 あります。尾花沢の激しい踊りに耐えうる仕様の研究 市やアンテナショップのある板橋区大山商店街、神奈 なども行っており、 来年は250個を目標に取り組みたい 川県大和市での観光PRや特産物販売と合わせて花笠 とのことであります。将来は、ここ尾花沢がスゲ笠づ おどりを披露するなど、多くの自治体に出向き花笠踊 くりの生産地に大きく成長し、名実ともに“雪とスイ り発祥地の本場花笠踊りをPRしてきたところでござ カと花笠のまち”になるものと期待をしております。 います。特に今年は第50回山形花笠まつり記念事業に 次に、行政が関るイベント告知、宣伝についてのお 源流花笠踊りの皆さんが招かれ、 花笠踊りの発祥地 「尾 尋ねでございますが、お尋ねの背炙峠のカーナビによ 花沢市」を強くアピールしてきたところであります。 る案内に関しましては、県から幅員狭小の表示板を設 その他、各種行事・イベントでも伝統5流派の保存 置していただき注意を促しております。また平成22年 会の皆さんをはじめ多くの団体の皆さんのご協力を得 8月には財団法人日本デジタル道路地図協会に対しま ながら、 本場の勇壮で華麗な伝統踊りを披露するなど、 して、現況報告をもとに「山形空港方面から銀山温泉 県内外に向けて広くPRすべく努めております。 に向かう場合には県道29号線いわゆる背炙峠を利用せ まつりにおける集客のターゲットということであり ますが、先ほど申し上げました各種イベントでの隣県 や首都圏での本場の踊りを披露しての誘客活動に加え、 ず市街地を通るルートを推奨されるよう」要望いたし ております。 カーナビは電話番号によるルート検索も可能であり 隣県のメディア訪問や道の駅でのPR活動、 さらには、 ますが、これにつきましてはタウンページを元に年1 みやぎ尾花沢会の皆さんへのチラシ送付などを行って 回データを更新しているとのお話を伺っているところ きたところであります。ターゲットを絞るということ でございます。 も確かに重要であると思いますが、祭りはやはり参加 また、緊急事態のイベント会場対応や告知に関して して楽しんでいただくことが原点にあると思います。 であります。特に屋外のイベントを開催するにあたっ その楽しんでいる姿が観光誘客につながっていくと思 ては、当然のことながら事前に天気予報等をチェック しながら計画をしております。しかし、議員仰せのよ 数で10ポイント以上の差が見られるなど、効果が実証 うにゲリラ豪雨や猛吹雪など予想しがたい、局地的気 されております。こうした効果を市民に周知してまい 象現象の発生も否定できません。イベント開催中にこ りますが、雪をストックするための経費や冷房を引き のような状況になった場合は、来場者の皆さんや参加 込むための配管などの経費も必要であることから、イ 者の安全・安心の確保を第一に考え臨機応変に対応し ニシャルコストやランニングコストの軽減策も含めて てまいります。 検討してまいります。 また、インターネット時代の広報についてでありま 次に、 市庁舎内における熱中症対策のお尋ねですが、 すが、市の情報につきましては、現在、市報、お知ら 現在冷房設備のない部署は、古い庁舎の1階と2階で せ版、各種チラシの他、ホームページを活用して市内 あります。特に2階のほうが室温、湿度ともに高い状 外の皆様に発信しております。情報管理と迅速に発信 況にありますが、対策としては扇風機を使った温度調 できる体制の整備を図りながら、ホームページの内容 整や換気、こまめな水分補給、クールビズの一環とし や更新作業についての研修会を進めているところであ て通気性・吸湿性の良い「まつりTシャツ等」の着用 ります。 などで体調管理を行ってもらっています。近年、夏の 議員仰せのとおり、 今、 インターネット時代を迎え、 猛暑が続いておりますが、来庁者の快適性確保や職員 情報の発信については、携帯端末にも対応したフェイ の事務能率の向上の観点から、全庁的な冷房設備の必 スブックなどのソーシャルネットワークサービスを利 要性を感じており、どのような方法が有効であるか十 用したものが、若者に限らず広がりを見せており、一 分検討してまいります。 部自治体においても取り入れられているようでござい 次に、徳良湖温泉の雪冷房施設につきましては、雪 ます。今後、より効果的な情報発信について検討して のストックヤードである雪蔵を活用し「おくのほそみ まいります。 ち尾花沢そば街道」の方々が、 「最上早生」の玄そばを 今定例会より、議場に足を運び議会を傍聴できない 市民の方に、議会の様子をインターネットで配信する 低温保存して、7月から雪室そばを提供してございま す。 インターネット議会中継を開始しております。市民の 太陽光発電につきましては、平成22年度にグリーン 皆様への周知につきましては、9月1日の市報お知ら ニューディール事業により導入したものであり、平成 せ版に掲載したところであります。また、市のホーム 23年5月から本格稼働しております。本年6月末まで ページにおきましても8月21日より広報を行っており の約13か月間の発電実績については、 6,533.43kwhで5 ます。 人家族の一般家庭が1年間に消費する電力量に匹敵す インターネットの接続環境にない方についてのお尋 るものであります。徳良湖温泉施設の太陽光パネルは ねでありますが、各地区公民館におきまして、議会中 屋根に取り付けてありますが、降雪期には発電が抑制 継の視聴ができるよう、端末機を配置し整備に努めた されるため、壁掛け方式などの効率的な設置方法につ ところであります。周知につきましては、各地区公民 いて「道の駅」や「共同福祉施設」で実証試験してま 館チラシにより広報しているところであります。 また、 いりたいと考えております。 録画中継につきましては、議会終了後おおよそ1週間 銀山温泉エリアにおきましては、現在、経済産業省 後に配信サービスを開始いたしますので、時間的に生 資源エネルギー庁関連の一般財団法人「新エネルギー 中継を視聴できない市民の方も視聴できるようになり 財団」により銀山川の「水力開発可能地点調査」が行 ます。このサービスにより市民の方の市政への関心が われており、9月末の結果を待っているところであり 高まればと考えております。なお、今後ともあらゆる ます。この結果によっては、再生可能エネルギーによ 機会を通じて啓蒙に努めてまいります。 る環境に配慮した観光地として銀山温泉を対外的にア 次に、雪冷房に関するお尋ねでありますが、今年度 ピールできるなど、次世代エネルギーパークの拠点と 当初の雪山計測値は2,600㎥で、 昨年より大きな雪山が して売り出すことも可能ではないかと考えております。 ストックされたところであります。今年は特に、梅雨 以上、私から答弁させていただきましたが、詳細、 明け前から暑い日が続いていたこともあり、昨年より また不都合な点は担当課長より答弁いたさせたいと思 も1週間早い6月22日から現在まで稼動しております。 います。 雪冷房につきましては湿度が低いという特徴があり、 雪冷房設置箇所と設置されていない箇所では、不快指 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 総務課長。 ◎総務課長(渡 辺 修 君) さらにはばたいて銀座にまで行かれたということを聞 議会インターネット中継につきまして、ただ今市長 きまして、本当に今後のいろんな展開を考え、わくわ が答弁をしたところでございますが、議員からは問題 くしているところです。ぜひ、夏場観光PRがかなり 点、改善点についてのお尋ねがありました。インター 頻繁に尾花沢の場合すいかの販売さらには花笠のPR ネット中継を開始するにあたりましては、これまでホ ということで観光のキャラバン隊が人手不足、常に忙 ームページとか、広報等でお知らせをしてきたわけで しい状態になっていると思いますので、できればその ございますが、その説明の中で視聴できる環境につき 期間、他の部署の新しく入った新人の皆さんに他の部 ましては、Windows Media Videoと 署の勉強と兼ねて、 そのごっつお3のぺそらイエロー、 いうふうなものが再生できますと説明申し上げてきた べごブラック、スイカレッドそれぞれの特徴がたぶん ところでございますが、対応する機種の中でMaci あるかと思いますが、私も何度か見ましたが決めポー ntosh要するにMacの一部ご利用されている方 ズがそれぞれ違いました。何か見ていても、中にどん については、その環境を整備しないとできないという な方が入っているんだろうというよりはスイカレッド、 部分の説明がなかったということで、昨日のうちにラ ぺそらイエロー、べごブラックが、これから周り見て イブ中継を見れる対応をしたところでございます。ラ いる方々にどんなリアクションをして楽しませてまく イブ中継も含めまして、今後議会終了後一週間後に録 れるのかということで、わくわくした次第です。ぜひ 画中継も入りますので、音声とか映像関係を充分点検 30何回も今年半年で出動しているというこをお聞きし をすると同時にこの制度をより多くの方に視聴できる ますと、簡単なアクションスクールではございません ようにあらゆる機会を通じて啓蒙に努めていきたいと が、きちんとしたキャラクター把握を職員の皆さんの いうふうに考えてございます。以上でございます。 中でも検討しまして、もっともっと元気な尾花沢を外 ◎議長(菅 根 光 雄 議員) に向かって発信していただきたいなと思っているとこ 塩原議員。 ◎3番(塩 原 未知子 議員) 大変丁寧な説明ありがとうございました。インター ろなので、そういう課を越えた職員の体制というんで すか、忙しい時に忙しい所のセクションを手伝うとい うような体制にはなっているんでしょうか、そこのと ネット中継に関しましてですけれども、まだまだどう ころをお聞きしたいと思います。 いうふうにして見ればいいのという質問を、実は昨日 ◎議長(菅 根 光 雄 議員) 何人から聞かれまして、それを聞く場所ということで ホームページには議会の事務局といふうに明記されて 総務課長。 ◎総務課長(渡 辺 修 君) あるんですけれども、是非わからない市民にまた問い 各種イベントにつきまして、その課の応援体制でご 合わせが来たならば、できるだけわからない人が尋ね ざいますが、これについては人員にもよりますけれど ているんだということを前提に、ていねいに説明して も、特に祭りとかそういうような大きなイベント、4 いただきたいと思っております。市内で聞かれたとき 大祭り特に盛んに行われているわけですが、どうして には私のほうもしっかりと、どういうことでできない も人員が不足してますので、全課体制で動員計画を総 のかも含め、きちんと対応のほうを伝えたいなと思っ 務のほうに出していただいて、そして総務のほうから ているところなんですけれども、なかなかその機種依 各課のほうに要請をしていくというふうな体制で臨ん 存とかそういうことがホームページ見てもわからない でございます。 人のほうが多いかと思います。ですので先程公民館で ◎議長(菅 根 光 雄 議員) 試聴ができるということをお話あったかと思うんです けれども、そちらのほうの対応も十分にお願いしたい ところです。 塩原議員。 ◎3番(塩 原 未知子 議員) ありがとうございました。ぜひですね、市役所の職 重ねて、もう少し質問したいことがあります。1つ 員さんで足りない場合は、若い方でも着ぐるみに入っ は一番最初の6次産業支援について、ごっつぉ3の活 てみたいという一般市民の皆さんもいらっしゃるとお 躍ぶり、わたしも想像以上にたくさん出動していてか 聞きしました。ぜひですね、そういう尾花沢を盛り上 なりの職員さんが特産隊に扮装して活躍なさったんだ げるための応援隊というのを庁舎内の若手に限らず民 なということで、頼もしく思っているところです。職 間のほうからでも広く交流できるような、そんな広が 員の若手の皆さんから出たアイデアでそれが形になり、 りもぜひ考えていっていただきたいななんて思ったと ころです。本当に期待されるところです。 次に、 もう1つ深く質問したいところがございます。 応援するよりも、 やはり踊ったほうが100倍楽しかった です。もっとへとへとになるぐらい、草履がすり減る 花笠まつり発祥地の文化顕彰ということで、どうして ぐらいしっかり踊ると本当に充実感というか、最後に も私今年、昨年は震災のこともありましたので、徳良 ゴールにたどり着いた時の何とも言えない感動が、本 湖から土を運ぶ「どんつき」 、これが今年も無かったと 当に今でも思い出されるところです。ですので、でき いうことが非常に寂しいなと思ったところです。あと れば色んな方々からまつりに参加できるというような 尾花沢には昔から小唄とか、さまざまな地域に根付く 内容の項目をどんどん増やしていって新しく考案する 民間的に発生した唄も含めるとかなりの唄おどりがあ 催し、あと昔こんなことやっていたということで掘り ります。花笠の源流、確かに5流派その他いろんな流 起こすのも良し、さまざま実行委員会のほうで検討し 派がぞくぞくと生まれてございますが、意外とそうい ていただき、ますます発祥地尾花沢の花笠まつりを広 う地域の良い唄や踊りなども含めて、今後どんどん発 く世の中に伝えて行きたいなと思っているところです。 掘をしていっていただきたいなと思っているところで よろしくお願いいたします。 す。それが尾花沢花笠まつりの全体の底上げにもなっ あと、また花笠のこだわりについてなんですけれど ていくのかなと、発祥地でメッカで踊りたいという市 も、笠のこだわりなんですが、本当に今年は100組くら 外からいらっしゃるお客様を含め、 今年は3,000人とい い笠のほうが尾花沢産だというふうなことをお聞きし う素晴らしい人数です。その中で本当に受け継いでも まして、 大変素晴らしいことだなと思います。 ですが、 らいたい子ども達、地域の本当に子ども達にどううい 3,000人踊っているわけですから、 まだまだ数が足りな うふうに伝えていくかも含め、各地区で残る唄や大事 いと思います。あと、スゲの生育っていうか、なかな にしている踊りなどがあると思いますので、ぜひその か時間がかかるものだとお聞きしております。1年で あたりもお考えにないかどうかお聞きしたいと思いま はできず、2年、3年、もっとかかる場合も、大きな す。 丈夫な笠の場合はもっともっとかかるかもというよう ◎議長(菅 根 光 雄 議員) なことを、作り手のほうからちょっと聞いたこともご 商工観光課長。 ◎商工観光課長(五十嵐 与志一 君) ざいますので、休耕田、もしありましたらそういった スゲがここに一杯群生しているんだよというのも観光 お答えいたします。塩原議員のほうからは、まつり 資源になると思います。尾花沢ならではの観光資源で パレードの前に実施しておりました「土搗き」ですと あると思いますので、ぜひこれから10年先、20年先考 か小唄等についてのお尋ねでございました。土搗きに えまして、いろんな意味笠を皆さんオリジナルの尾花 つきましては22年の頃まで3年間でありますけれども 沢の笠でないとメッカでは踊れないくらい強気のまつ パレードの前に土搗き作業の実演をして、その後パレ りづくりをしていけたら、本当にまたここに生まれた ードに移っていった経過がございます。その後、まつ 意味も出てくるのかななんて思っているところです。 りパレードへの参加者のお蔭様でどんどん増えてきま どんどん時代とともにまつりというものは変化してい して、参加者が増加でありますとか、メイン通りの交 くものだと思っておりますが、とにかく伝統であると 通規制とのからみもございまして、土搗き作業をしな いう確固たる強く伝えられることが、やはり参加して くなった経過がございます。 ただ、 議員仰せのとおり、 いる私達から同じ口調で伝えられるように歴史であり、 これまで受け継がれてきた伝統を今後も引き継いで行 やり方であり、こだわりであり、そのあたりをきちっ っていただきたいとの提言を頂戴いたしましたけれど と精査しまして情報発信の中にも入れていっていただ も、まつりに参加して楽しいなというのが一番の目的 きたいなと思っております。とかく数でいうと、山形 でありまして、今後、中身、やり方等について実行委 花笠の数からは、ずいぶん少ないなと思いますが、私 員会等でいろいろ検討して、よりよいまつりを目指し にとっては3,000人が踊ったというあの町の中で、 普段 ていきたいというふうに考えております。以上です。 の静かな町の中で13万人もの方々が来ていただいた、 ◎議長(菅 根 光 雄 議員) それだけでも素晴らしいことなんだなと思っておりま 塩原議員。 ◎3番(塩 原 未知子 議員) ありがとうございました。本当に私も去年から踊っ て2年目、 久しぶりに踊って2年目なんですけれども、 すので、ぜひ、どんどんそれを皆さんの楽しみ、さら に子ども達に伝える伝統として伝えていっていただき たいと思います。 もう1つだけ質問させてください。次世代エネルギ ーパークに関してですが、私、徳良湖温泉によくいま 備さまざまあると思いますが、どうぞ体調管理には十 す。大変良い温泉で、低温の温泉を沸かしているわけ 分に気を付けまして部屋の中でも熱中症っていうのは ですけれども、ぜひこの太陽光パネルで5人家族が1 なると聞いておりますし、私も実は一度車の出入りの 年間暮らせるくらいの電気量だということだったので 状態をあまり涼しい状態にない時に、かなり辛く吐き すが、もっと低温の温泉を温かくするような形の熱源 気、さらには悪寒が走り、それが後で聞いた形では熱 として太陽光を使ったり、あとは冷風が止まって本当 中症に近い症状だったということしをお聞きしまして、 に残念なんですけれども、大変涼しい風が設立当初の 簡単な1時間2時間でもそんなことになり得るんだな 頃は吹いておりましたので、今の雪室では大きさが小 ということで勉強になりました。ですので、ぜひ本当 さいとか、今そばが入っているという説明ございまし にいろんな形自然のエネルギーを使って尾花沢のいろ たけれども、徳良湖には広大な土地がたくさんありま いろな今ちょっとやっかいだな、困ったなというとこ すし、駐車場もかなり広うございます。もっともっと ろが解消されるようなまちづくりを今後もぜひ、先程 雪の量を増やすと長く雪が持つということが、そこに 言った検討委員会では十分検討なさっていただいて、 あります雪山で今年見事に証明されたところですので、 夢と希望がある尾花沢にして行っていただきたいと思 徳良湖に雪山があってそれを見に行く、それが再生可 います。以上私の質問はこれで終わります。ありがと 能エネルギーを勉強する第一歩みたいな形で、夏でも うございます。 尾花沢の徳良湖に来ると雪が見れるというくらいたく ◎議長(菅 根 光 雄 議員) さんの雪を保有して、それをお風呂のほうの冷風にし てもいいのではないかなんて時々扇風機の前で思った りしますので、 ぜひ目先の何年か先と考えず、 10年先、 20年先、花笠温泉がもっともっと集客できるような仕 掛づくりをしていっていただきたいなと思いますが、 そういうお考えは今回の新しい次世代エネルギーパー クという中には入ってございますか。 ◎議長(菅 根 光 雄 議員) 新エネルギー推進室長。 ◎新エネルギー推進室長(菅 野 他人男 君) はい、お応えいたします。次世代エネルギーパーク と申しますのは、新エネルギーとかそういうものに体 験することによって、日本のエネルギー問題を考えて 触れることによって考えてみるというソフト事業的な ものでございますが、それを利用しまして花笠の湯の 集客等に少しでも寄与できるものがあるとすれば、先 般市長のほうからもございましたが、庁内の導入委員 会とその中で検討させていただいて、効果も勉強させ ていただければと考えております。 ◎議長(菅 根 光 雄 議員) 塩原議員。 ◎3番(塩 原 未知子 議員) ありがとうございました。大変希望の持てるご答弁 だったと思います。本当にここの庁舎もそうですけれ ども、涼しい風が吹きますが、まったく風が無いとき には本当に暑く、辛い今年の猛暑でございました。熱 中症対策のことを先程お聞きしましたけれども、本当 に大事が無かったということでホッとしているところ なんですが、庁舎の中も含め、大変老朽化している設 以上で、塩原未知子議員の質問を打ち切ります。 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 次に、14番 加藤克彦 議員の発言を許しますので、 来年の4月に明徳小と高橋小学校が統合し、新たに宮 沢小学校として開校いたします。平成26年4月には福 登壇を願います。加藤 議員。 原地区の小学校が寺内地区の小学校に統合し、新たに 〔14番 加藤克彦 議員 登壇〕 福原小学校として開校する予定です。統合準備委員会 ◎14番(加 藤 克 彦 議員) でも、校章、校歌、バスの運行計画についても教育委 9月定例会に当たり、通告に従い質問いたします。 員会からの説明を受け協議の最中ではありますが、現 質問の前に、ロンドンオリンピックで素晴らしい感 在運行しているスクールバス、園児バス、宮沢小、福 動を与えてくれた、なでしこジャパン佐々木則夫監督 原小、常盤中学校の尾花沢中学校への統合も含めて、 に今後、 さらなる御活躍をご祈念申し上げるとともに、 バスの総台数をお尋ねいたします。 深甚なる敬意を表します。 今後新規購入するバスの金額、及び総台数の年間か それでは、最初にドクターヘリのランデブーポイン かる維持費の金額をお尋ねいたします。委託料につい トについて質問いたします。県内全域の病院まで30分 てですが、運転業務委託料、近隣市町では1時間当た 以内、期待大きくドクターヘリが11月中旬に就航しま りの単価はまちまちです。大石田町は1,650円、村山市 す。救命率向上、後遺症軽減に期待されています。ド は2,600円、河北町は3,000円と、尾花沢市の1時間当 クターヘリは交通事故、 労災などの外傷、 脳血管疾患、 たりの単価は1,350円と単価の差があります。 現在尾花 心臓疾患など重症のケースで出動し、現場に近いラン 沢中にある宮沢スクールバスと園児バスの1日当たり デブーポイントに着陸します。冬場のランデブーポイ の運転業務委託金額についてお尋ねいたします。路線 ントの確保や、着陸時の体制構築、医療機関との連携 バス運行利用状況について、スクールバスの時間帯で など、運用に向けた課題も多くあります。本市のラン 各地区の路線バスの搭乗利用者の人数をお聞きいたし デブーポイント、適地17箇所のうち冬期間2箇所と公 ます。今後、市全体の路線バス、スクールバス、園児 表になっています。地域別の数と、冬期間2箇所の場 バス含めた将来的な運行方法と、見直し協議の状況に 所をお尋ねいたします。 ついてお尋ねいたします。 運行会社が5月、6月に候補地を調査した結果、着 次にスイカサイダー、スイカゼリーについて質問い 陸に必要な面積、民家の近接や周囲、電線や障害物な たします。夏スイカ生産量日本一を誇る尾花沢スイカ どの理由で尾花沢市は17箇所に決定しましたが、冬期 を利用した山形尾花沢スイカサイダーと山形尾花沢ス 間も含め適地を増やすべきだと考えますが、今後追加 イカゼリーが商品となり、スイカの高果汁飲料の商品 する予定箇所があるかお尋ねいたします。 化は全国的にも初の試みであり、スイカの産地である 冬期間の場所確保は、豪雪地帯の本市では重要な問 尾花沢市とJAみちのく村山と共同開発した待望のス 題だと思います。雪での就航の有無、除雪体制の構築 イカ飲料です。 山形食品のホームページにアップされ、 など問題点が多くあると思われます。これらの対応に 販売されています。山形代表シリーズに加えられ、今 ついてお尋ねいたします。消防職員到着に時間がかか 後の販売も期待されています。現在までの売上げ状況 る場所の場合、市職員、消防団員など、消防職員以外 と、今後の見通しについてお尋ねいたします。 が誘導に当たるケースが出てくると思いますが、指導 インターネット上でもフェイスブック、 ツイッター、 方法と誘導マニュアル等を作成するのか、お尋ねいた ブログ等での声や、つぶやきが多く見られ、今話題の します。 注目の商品だと思います。ユーザーの声も賛否両論で 救命救急センターが飽和状態になる可能性もありま すが、果汁が40%、50%のスイカ製品だからこそ、興 す。北村山公立病院や地域医療機関との連携と受入れ 味を示すのではないでしょうか。今後のPR戦略につ 体制構築は必要不可欠ですが、県や医療機関との協議 いてお尋ねいたします。スイカゼリー、スイカサイダ の状況と地域医療機関への周知についてお尋ねいたし ーは完成品の商品ではありますが、まだまだ改良する ます。そして、ドクターヘリの要請を判断する基準を 部分もあると思います。山形食品との改良の協議状況 お尋ねいたいます。昨年から今現在まで、救急車利用 についてお尋ねいたします。 者でヘリを必要とした件数、何件と想定されるかお聞 きいたします。 次に、学校統合によるスクールバス運行について質 問いたします。今年の4月には宮沢中学校が統合し、 尾花沢スイカの6次産業化に大きな期待がもたれて いるスイカパウダーですが、今年度予算化され、現在 研究開発中ではありますが、商品化に向けた現在の状 況についてお尋ねいたします。 最後に、猿、熊対策について質問いたします。鳥獣 なっております。具体的な場所としては、消防署前の 被害は一般にはあまり知られていませんが、その被害 訓練場や小・中学校のグラウンドなどを選定しており は全国に及び、被害額も甚大であります。2008年度の ます。今後もランデブーポイントとしてふさわしい場 全国の鳥獣による農作物の被害総額は約190億円にも 所があれば、県に申請してまいりたいと考えておりま 及び、鹿、猪、猿の被害だけで8割にも達しています。 す。 農家を対象に離農した理由の調査で1位に高齢化、2 冬期間に使用できるランデブーポイントにつきまし 位に後継者不足で、3番目の理由として鳥獣被害が入 ては、除雪体制が確保できることが条件となってまい ったことであります。今年度の本市の猿、熊の被害は りますので、消防署前の訓練場と道の駅「ねまる」が 過去最大ではないでしょうか。近年に例を見ない被害 可能と考えております。また消防職員よりもドクター の原因は、大雪の影響とも言われています。全員協議 ヘリが先に到着するランデブーポイントの場所として、 会で被害状況の説明がありましたが、予想される今年 鶴子の花笠高原スキー場の駐車場が考えられます。こ 度の被害状況と被害額をお聞きいたします。 こにつきましては、花笠高原を管理しておりますふる 山間部の電気柵設置も年々増加しています。猿に対 さと振興公社へ協力をお願いしたいと考えております。 しては効果が上がっていて、設置後の被害がほとんど 8月21日に区長会役員並びに消防団上級幹部の方々 無い地域もあります。本市の設置状況についてお聞き にお集まりいただきました。県地域医療対策課担当職 いたします。 員によるドクターヘリの説明会を開催し、周知・広報 モンキードッグは、市町村ごとに猿を追い払う訓練 方とともに協力をお願いしたところでございます。 と認定を受けた犬で、2005年に長野県大町市がはじめ また、地域医療機関の皆さんには、8月23日に開催 て導入しました。 農水省によると、 全国66市町村で2010 されました医師会・歯科医師会の懇談会におきまして 年度現在、312頭が活躍しています。鳥獣被害の防止を 説明を行い、ドクターヘリとの連携・協力をお願いし 目的に、一定の条件の下で放し飼いもできます。米沢 たところでございます。なお、就航に係る市民への広 市でもモンキードッグを導入しており、平成22年度に 報につきましては、山形県が作成しました啓発チラシ 万世地区で試験的に行ったモンキードッグによる追い を配布するとともに市報等により、広く周知を図って 払い効果については、昨年4月から12月にかけて万世 まいります。 福祉の里周辺を対象に約120日間、 1日2時間程度追い 払いやパトロールを実施して、その結果、猿の出没は ドクターヘリの要請基準につきましては、担当課長 より答弁いたさせます。 激減して、今年になってはほとんど姿が見えなくなっ 次に、学校の統合によるスクールバスについてのお たそうです。本市のモンキードッグの導入と、その他 尋ねでございます。 市全体の路線バス、 スクールバス、 の対策についてお尋ねいたします。追い払い方法も、 園児バスを含めた将来的な運行方法について申し上げ 先の全員協議会で市長が言われた、アイヌ犬の熊の追 ます。学校の統廃合に伴うスクールバスの運行につき い払いの例や、 狼の尿、 動物が嫌う電波を流す高周波、 ましては、登下校の際に支障をきたさないことを念頭 エルラッドによる追い払い等を、今後試験的に導入す におきながら、現在、運行されている路線バス、園児 る考えがあるのかお尋ねいたします。 送迎バス、スクールバスの効率的な相互利用を図るた これで、壇上の質問を終わります。 め、庁内関係課によるバス相互利用調整会議において ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 市長。 検討しているところでございます。考え方としては、 これまでの路線バス、園児送迎バスの運行形態にとら 〔市長 加藤國洋 君 登壇〕 われずに、ゼロベースから見直しを行い、市営路線バ ◎市 長(加 藤 國 洋 君) ス、尾中スクールバス、宮沢小スクールバス及び園児 ただいま、加藤議員から数点お尋ねいただきました ので、順次お答え申し上げます。 送迎バスの混乗利用も含めた総合的な利活用を進めて いきたいと考えております。なお、スクールバスに関 まず最初に、山形県で11月中旬から運行を予定して する答弁につきましては、教育委員会から答弁いただ おりますドクターヘリに係るランデブーポイントにつ き、路線バスに関する答弁は担当課長からいたさせま いてお答えいたします。ランデブーポイント17箇所の す。 地域別内訳は、尾花沢地区4箇所、福原地区5箇所、 続きまして、スイカサイダーとスイカゼリーについ 宮沢地区3箇所、玉野地区2箇所、常盤地区3箇所と てのお尋ねでございますが、当市の特産品を利用した 加工商品として、今年の7月23日に「尾花沢スイカサ り8月28日現在、74件の目撃情報が寄せられておりま イダー」と「尾花沢スイカゼリー」が発売されました。 す。クマの場合は、ほとんどが「すいか」の被害であ これは昨年夏に収穫した約20トンのスイカを使用して、 り、被害個数は754個であります。 今年の6月に1,822ケースを製造したものです。 販売状 一方、サルについては、昨年度の目撃件数は51件、 況につきましては、 好評でございまして8月末現在で、 本年度は27件となっております。 被害状況については、 両方とも製造元には在庫がなく完売しております。 スイカ1,329個、トウモロコシ504本、かぼちゃ80個等 また、今後の製造についてでありますが、まずは今 となっております。 年度分といたしまして、 9月にサイダーのみ500ケース 次に電気柵の設置状況ですが、昨年度4箇所、本年 追加製造する予定であります。来年度の製造について 度6箇所に設置しました。設置した農家の方々から効 は、昨年同様約20トンのスイカを確保しておりますの 果について伺ったところ、ほとんどの方が設置後被害 で、2,000ケースを目標に製造を考えております。 にあっていないようですので、電気柵は、比較的安価 食べ物などの嗜好品は、 味に対する個人差も大きく、 であり設置方法を適切に行えば大変有効な器具である 実際に今回の飲料についてもハッキリ 「おいしくない」 と思っております。今後の対策としましては、有害鳥 と言われた方もいらっしゃいました。特に地元での評 獣対策は人命と財産を守ることを主眼において実施し 価は少々厳しい意見が多かったように思われます。し ておりますので、目撃情報が寄せられた場合には、警 かし、ビッグサイトで行われた商談会においては、バ 察、地元区長さん等と連携を図りながらチラシ、立看 イヤーの方々から、 「本物にこだわっている正直な飲み 板等により周辺住民への注意喚起を今後も実施してま 物だから方向は良いと思う」 「スイカの加工品はとても いります。 難しい。高果汁飲料をよくここまで仕上げた。 」などの ご意見も寄せられております。 この8月より、日本橋三越本店にて販売開始してお り、尾花沢の特産品が、大手デパートでの取扱いがま また、サル、クマに対する防御手段として電気柵が かなり有効でありますので、被害にあわれた農家の皆 様に連絡を取り、電気柵の設置を奨励してまいりたい と考えております。 た一つ増えたところであります。PR戦略としては第 高周波による被害防止装置、エルラッドによる対策 1に地元で愛される商品にすることであり、次に関東 のご提案についてでありますが、 この装置は130デシベ を中心に全国展開する商品になればと考えています。 ル以上の大音圧、大型エンジン並みの音を発する長距 また、スイカ高果汁飲料として健康志向にマッチした 離音響発生装置であります。県内においても、小型の 戦略も考えていきたいと思います。改良点に関しまし 高周波装置を設置し効果をあげている農園があると聞 ては、製造過程の熱処理する際に出るウリ臭が当面の いております。今までは、箱わなの設置、花火を使っ 課題でありますので、その軽減を図り美味しいといわ た追払い、電気柵を使った侵入防止等を行って対応し れるように、 製造元と協議してまいります。 そのため、 てりましたが、音による被害防止対策についても検討 県農業総合研究センターでも3年間の事業として「ス してまいりたいと考えております。 イカの加工について」の研究を、国の筑波研究所との また、議員からご提案ありました、モンキードッグ 連携を図りながら取り組むことになりました。今後、 の件でございます。モンキードッグに関しましても、 その成果を今回のスイカ飲料に応用できないか期待す 今から6年ほど前から猿の被害が非常に多くされてい るものであります。 るということでございまして、 先進地から倣いまして、 スイカパウダーの商品化状況のお尋ねでありますが、 モンキードッグをぜひ導入したらどうかという県議会 スイカパウダーは尾花沢スイカの付加価値を高め、通 での提案も受けまして、そういった方向性で今行って 年利用を可能にするものです。スイカパウダー化の方 いるのが先ほど議員が仰られた箇所だと思います。た 式には数種類あり、現在、どの方式がよいか、試作品 だし、モンキードッグ養成には1頭あたり60万から70 を作り検討を重ねております。健康食品や健康飲料、 万の経費がかかるという、非常に高額な飼育の費用が 地元特産品の原料としてなど、広い範囲で活用できる かかるという点で非常に普及しないということも実状 のではないかと期待しているところであります。 でございます。効果については、議員仰るとおり大変 次に有害鳥獣対策について申し上げます。今年は県 な効果がございます。そのような報告を受けておりま 内におけるクマの目撃件数は、昨年度の2倍以上と言 す。以上、私からの答弁で、詳しいことは担当課長の われており、本市においても昨年度の件数55件を上回 ほうから答弁いたさせます。 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 消防署長。 ◎消防署長(柏 倉 一 彦 君) ドクターヘリの要請基準についてお答えいたします。 ◎市民税務課長(田 中 幸 雄 君) 議員からご質問のあった各地区のスクールバスの利 用時間帯における路線バスの搭乗者数はどれくらいか とのお尋ねでございますけれども、各地区ではなく路 山形県から、 「ドクターヘリ出動要請基準」が示されて 線ごとに把握してございますのでお答えいたします。 おります。生命の危険が切迫しているか、又はその可 まず五十沢線については一般乗客数が2名、牛房野線 能性が疑われる傷病者。救急現場で医師による緊急診 につきましては2名、南沢線につきましては3名、細 断・治療等の処置を必要とする傷病者。重症患者であ 野線につきましては3名、鶴子線については4名、市 って、 搬送に長時間を要することが予想される傷病者。 野々線については2名、原田線につきましては1名、 特殊救急疾患の傷病者で、特に搬送時間の短縮を要す 7路線で合計17名でございます。なお、市内循環線は ることが予想される傷病者。以上の4点となっており 児童生徒の方は乗りませんので除いております。同じ ます。 く毒沢線につきましても、夏期間は自転車で通学する 昨年1月から8月末までの救急搬送から、今申しま と、それから冬季間についてはこども教育課で用意し した基準に合わせて判断いたしますと、ドクターヘリ ましたジャンボタクシーを活用しますので除いており を必要とした件数は13件ほどになります。 ます。以上でございます。 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) こども教育課長。 ◎こども教育課長(門 脇 誠 一 君) 学校統合によるスクールバス2点について、私のほ うから答弁いたします。 財政主幹。 ◎財政主幹(斎 藤 晃 君) お答え申し上げます。スクールバス関連で、バスの 台数、それから年間維持費関連のご質問ありましたの 初めに、最終的にスクールバスの総台数が でお答えいたします。現在、総務課で所管しておりま 何台になるのか、それから新規に購入するバ すバスにつきましては園児バス5台、市政バス1台、 スの年間維持費金額についてお答えいたしま さらに予備車1台の7台を管理しているところであり す。今後の学校統廃合計画を考慮しますと、 ます。運行については園児バスについては福原線で2 スクールバスの総台数については、バスの相 台、宮沢線、玉野線、常盤線になってございます。そ 互利用、園児バス、路線バスを含めて仮定し れの年間の経費でございます。現在、動いております ておりますけれども13台の計画であります。 ので、 23年度の決算ベースで申し上げたいと思います。 ただ、 現在不足分につきましては、 市政バス、 まず園児バスにつきましては、委託料で端数もぎます 園児バスなども使用して対応しておりますの けれども461万円になります。それに燃料費、それから で、関係課で十分検討して登下校に支障をき 車検代等の修繕料を加えた園児バス総額では、 847万円 たさないよう運行していきたいと思います。 になってございます。さらに市政バス2台ありますけ バスの購入金額については、昨年度の宮沢中学校の れども、その委託料につきましては184万9,000円。燃 尾花沢中学校への統合時の購入実績で、 1台540万円で 料費、 修繕費等加えますと280万円の年間維持管理費に あります。年間の維持管理費については、運転業務委 なってございます。それから鶴子地区、常盤中学校の 託金額、燃料費等も含めまして、1台あたり235万円ほ 通学用のバスということで、こちらも23年度は総務課 どになっています。 のほうで委託しておりまして、その通学の委託料につ 2点目に、尾花沢中学校のスクールバスの運行状況 きましては、 年間11万4,000円程度になってございます。 と運転業務委託金額についてでありますけれども、尾 以上でございます。 花沢中学校の運行状況についてですけれども、4月よ ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) り園児バスの併用と2台で運行しており、年間おおむ ね300日の計画でございます。 1日当りの運転業務委託 金額は、税込みで4,251円。1時間あたり1,417円とな 農林課長。 ◎農林課長(笹 原 隆 一 君) 先ほどの猿、熊の状況については市長が申し上げた っています。 とおりでございますけれども、被害金額とのことであ ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) りますけれども、個数は先ほど市長が申し上げたよう 市民税務課長。 な形で把握してございますけれども、金額的にはまだ はっきりした数字ははじいておりませんが、約2,000 学校のグラウンド等については、各学校に協力をお 個程度ということでございますので、去年の試算から 願いする方向で調整しています。誘導も含めて協力を 申しますと、 約1個1,000円弱の金額で試算しておりま お願いをしたいと考えております。道の駅についても したので、今年度については、今現在で約200万円程度 同様と考えております。なお、救急車1台目、2台目、 の被害かなというように感じております。以上でござ ダブル、トリプルとなりますと消防隊員が不足し、グ います。 ラウンド等に散水できない場合が生じてきます。散水 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) の必要のないポイントに変更する可能性もあると考え 加藤議員。 ◎14番(加 藤 克 彦 議員) ご答弁ありがとうございました。 ランデブーポイントなんですけれども、今後の追加 ております。以上です。 ◎議長(菅 根 光 雄 議員) 加藤議員。 ◎14番(加 藤 克 彦 議員) する予定というのは、 区長会、 医師会のご説明の時に、 はい、あの完全にして就航を迎えてもらいたいなと この辺を追加したらどうかというようなことのお話は いうふうに思います。就航してからいろんな問題が発 なかったでしょうか。 生しますと山形の救急車の件もありますし、きちんと ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 事前に周知して誘導等の指導等をきちんとして、11月 消防署長。 ◎消防署長(柏 倉 一 彦 君) 具体的な場所の話はありませんでした。なお、夏場 平地が20メートル四方、 それと冬場が30メートル四方、 中旬を迎えてもらいたいなというふうに思っておりま す。ランデブーポイントについては、以上で終わりま す。 次にスクールバスについてなんですけれども、今お それから電線等の無いところ、それから民家に近くな 聞きしたところによると、13台というふうなお話しで いところ、それからつり橋状でないところ、いろいろ した。 年間維持費が235万円程度と言いますと、 約3,000 制約制限が入ってきます。今後もランデブーポイント 万くらい維持費ががかかりますよね。その他園児バス としてふさわしい場所があれば、県に申請をしてまい 5台、市政バスのほか、予備車7台としますと合計す りたいと考えております。 ると5,000万近くかかるんではないかなと思います。 財 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 政的に厳しい中で、車を直営で買ってというふうなや 加藤議員。 ◎14番(加 藤 克 彦 議員) り方が相応しいのかというふうな考えも私はあると思 うんです。ですから逆に、民間のほうに委託して運転 はい、よろしくお願いしたいと思います。 手の確保も含めてお願いするという方法もあると思う 一番の問題点は、ランデブーポイントに消防の救急 んですけれども、その辺どういうふうに検討している 車が到着する前に、ヘリが早く着陸するという場合も か、市全体のスクールバスの運行協議会あると思うん あると思います。特に先ほど道の駅、そして鶴子の高 ですけども、その辺でどういうふうな協議をしている 原荘の場合ですと、どちらに搬送するかと、消防署の のかお聞きしたいと思います。 ほうがいいのか、特に細野とか、ああいうふうなとこ ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) ろ奥地、畑沢とか。そういうところで緊急時が起きた 時に、 どこに運ぶのかという問題もありますけれども、 実際ヘリでこちらまで来ますと約30分かからない15分 財政主幹。 ◎財政主幹(斎 藤 晃 君) それではお答え申し上げます。先ほど市長のほうか 程度で着くという話を聞いております。 そうした場合、 らご答弁ありましたように、庁内の関係課によりまし 当然あの一般市民、公社の職員とか、道の駅の勤めて てバスの総合利用検討委員会ということで調整を行っ いる職員とかの誘導になる場合もあると思いますけれ ているところでございます。ただ今議員のほう方から ども、 ご提案ありましたように、必ずしも直営で運営するも そうした場合の対処方法を、これからどういうふうに のもありますけれども、今仰ったような形で民間に全 考えておるのかお尋ねしたいと思います。 部委託するというものもあります。現時点で、通常園 ◎議長(菅 根 光 雄 議員) 児バス等で購入したもの、それからスクールバスで購 消防署長。 ◎消防署長(柏 倉 一 彦 君) 入したものについては、それで財源として過疎債なり 補助金なりを使っている経過がございますので、現在 あるバスについてはそれなりに使用して行く必要があ きだと思いますけれども、その辺の今後検討する考え るかと思いますけれども、今後の分についてはどうす はございませんでしょうか。 るかということも含めまして、先ほど言いましたよう ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) に庁内で検討してまいりたいと考えてございます。以 上でございます。 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 加藤議員。 ◎14番(加 藤 克 彦 議員) 財政主幹。 ◎財政主幹(斎 藤 晃 君) お答え申し上げたいと思います。ただいま議員のほ うからありましたことも含めまして、総合的に検討し てまいりたいと思います。 村山市の葉山中学校と楯岡中学校の場合ですと、葉 それから現在、園児バス、路線バス、スクールバス 山中で2台、楯岡中で1台と3台しかスクールバスご それぞれの担当課がございます。考え方についても現 ざいません。それで各地域を回りまして、スクールバ 状的に統一した考え方を取りながら、要は、運転手の スとして利用して、その他部活の遠征、県外も含めて 確保とかも含めまして全庁的に考えてまいりたいと思 利用しているということです。ですから、台数を増や っているところでございます。以上でございます。 すんじゃなくて車の利用方法というものをこれからき ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) ちんと路線バスも含めてなんですけれども、実際、福 原統合小学校の場合ですと5台配置するというような、 加藤議員。 ◎14番(加 藤 克 彦 議員) この前全員協議会で示されましたけれども、私は5台 はい、よろしくご検討お願いしたいと思います。や も必要なのかなと、路線バスと併用できるところもあ っぱりあの、スクールバス尾中に宮沢地区の生徒を朝 るんではないかなと思います。今後やっぱり準備委員 と夕方と部活の場合ですと3回ぐらい運行しているん 会も含めて、教育委員会のほうできちっと路線バス、 ですけれども、いろいろあの乗り降りの場所について スクールバス含めた協議をしてもらいたいなというふ も、保護者のほうから要望が出ています。朝の、特に うに思います。ただ、買って運用する。そしてまた、 丹生地区なんですけれども2か所に選定しています。 当然買ってしまえば運転する人を集めなきゃならない いろいろ今後選定してくださいというような、教育委 というような問題もあります。 員会からも学校からも言われていると、非常に場所的 なぜこういうことを言うかといいますと、先ほど答 にも乗りにくくなるので保護者の、子供の意見を聞い 弁にもありましたけれども、 今現在の1,417円というふ てほしいという声もあります。これはやはり重点的に うな1持間当たりの賃金、これ合計しますと1日4千 拾ってもらって、今後検討してもらいたいなと思いま 2、3百円程度なんですけれども、大石田町では1,650 す。スクールバスについては以上で終わりますけれど 円を4時間で計算しております。1時間の運行でも4 も、ひとつ統合これから福原も含めて、来年の宮沢小 時間の支払いをしている。村山市は2,600円×3時間、 学校も始まります。きちっと検討してもらって、速や 7,800円になりますよね。 これも2時間しか運行しなく かな運行をしてもらいたいと思います。 ても3時間で支払いをしているというふうなことでご それでは、スイカサイダー、スイカゼリーについて ざいます。河北町は3,000円で、これも3時間、9,000 質問したいと思います。今市長の答弁にもございまし 円の支払いをしているそうです。 たけれども、地元の評価はかなり低いと思います。当 ですから当然あの、運行している会社も、路線バス 然、常日頃、生食で美味しいスイカを食べている方は もそうなんですけれども、運転手の確保に難儀をして サイダーを飲むと「うーん」と10人に聞いて9人の方 いるというような声をお聞きしております。運転手の が美味しくないというようなことを言いますけれども、 年齢制限も65歳というようなことで人を集めているん 中にはいろんな飲み方がありまして、今焼酎とか、カ ですけれども、なかなか人が集まらないと、若い人が クテルとかで割って飲んでる方もございます。そうい 来ないと。一つはやっぱり安定した賃金が支払えない うふうな飲み方もやっぱいろいろPRして、来年は20 というような理由がひとつあります。ただやっぱりこ tというような2,000ケースというようなことであり の財政のほうの担当になると思うんですけれども、単 ますけれども、もっと生産量を増やして、提供できれ 価をきちっと近隣の市町に合わせて、私は上げるべき ばいいなと思っております。来年20tというようなこ だなと思います。そして若い人が2種免許を取って、 とでありますけれども、今後数量を増やして増産する これに運転手として臨めるような環境づくりをするべ というような計画はあるんでしょうか。その辺をお聞 きしたいと思います。 ◎議長(菅 根 光 雄 議員) 産業振興室長。 ◎産業振興室長(菅 藤 昌 己 君) ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 加藤議員。 ◎14番(加 藤 克 彦 議員) はい。今日の朝、社団法人若狭湾エネルギー研究セ 今の議員仰せのスイカサイダー、スイカゼリーにつ ンターっていうふうなホームページを見ましたが、シ いては、地元で若干評判が悪いということでございま ーズっていうふうな登録があるんです。この中に福井 すけれども、これはやはりスイカ、または瓜科にあり 県名産のスイカに多く含まれるシトルリンの有効性に ます瓜臭、これは蜜を加えるとどうしても瓜臭が強く ついて福井大学医学部の小児科で臨床実験をしたデー なります。これをどうするかということで、いろんな タが載ってたんですけれども、 リジン尿性蛋白不耐症、 ところで検討を重ねたんですけれども、なかなかでき 通称LPIというふうな先天性の代謝の病気にリコル なかったという経過があります。これについて瓜臭の シトルリンが非常に良く効くというような臨床実験が 軽減を図るために、次回造る際はサイダーの炭酸の率 出ております。シトルリンの値段なんですけれども、 を高くするとか、0.05%グァバも入ってるんです。そ 1グラム1,200円程度するというようなことが書かれ のグァバの産地を変えて、より良く瓜臭をカバーでき てございます。まだ、試薬として入手できないため、 るようなものにしようと、山形食品と協議してござい 臨床的に用いるにはさまざまな制限があるというよう ます。毎年いろいろ改良を加えながら、地元に愛され なことが書かれております。そしてフリーズドライ製 る飲料を造って行くように努力していきたいと思って 法による冷凍乾燥粉末は、すいか糖よりさらに効率よ おります。で、造る量につきましては、そういう消費 くシトルリンが保存されることを確認したというよう 量を勘案しながら山形食品と協議して検討してまいり なことも書かれておりまして、臨床実験をしていると たいと考えております。以上です。 ころもあります。医薬品としても私はすいかに着目す ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) べきかなと思います。いろいろ効用がありまして、す 加藤議員。 ◎14番(加 藤 克 彦 議員) いかの赤い成分にアンチエーシング、これも抗老化、 抗がん、抗動脈硬化、抗酸化作用、リコピンもそうで はい、よろしく検討してもらいたいと思います。 すし、それとあのいろんな特に今のデータですと抗動 私あの、 良くインターネットを見てるんですけれども、 脈硬化とか抗がん剤として臨床する方法もあるという すごく表示デザイン、すごく好評でございます。あの ようなこともあります。今後こういうふうにスイカパ デザインはどう見てもスイカだなというような感じが ウダーを保存して、LPI患者とかそういう形で医療 しますので、これはPRするのに一番だなと思ってお の部分で活用するという方法を検討してはどうかなと ります。味はこれからどんどん進化すると思いますの 思うんですけれども、この辺についてどういうふうに で、山形食品と良く協議して、美味しいスイカサイダ お考えなのかお聞きしたいと思います。 ー、スイカゼリーを作ってもらいたいなと思います。 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) スイカパウダーについてなんですけれども、スイカ にはシトルリンとリコピンが含有していると思います。 尾花沢すいかの1個当たりの含有量というのは把握し 市長。 ◎市 長(加 藤 國 洋 君) 今、議員のほうからパウダーについていろんな効用 ているでしょうか。 等、成分分析ございました。私が真っ先に尾花沢特産 ◎議長(菅 根 光 雄 議員) スイカ規格外が5万個も出るというようなお話を聞い 産業振興室長。 ◎産業振興室長(菅 藤 昌 己 君) スイカに関しましては、 有機アミノ酸のシトルリン、 ていましたので、せっかくの特産のスイカをなんか利 用できないか、そこで真っ先に思い浮かべたのがパウ ダー化という発想で、担当課と何とかこれ開発進めら あと色素であるリコピン、これが非常に健康に良いと れないかとこういった経緯で、その最初の利活用はパ 言われております。スイカパウダーのシトルリン、そ ウダー化という話で進めてまいりました。その念頭に れからリコピンの含有量については昨年度のものでご あったのは、まずもってその販路として医薬品会社で ざいます。これ比較する対象が無くてあれなんですけ す。今議員が仰るように、このスイカのリコピンなり れども、他のものに比べて若干高いという分析結果を それぞれの成分に非常に医薬効果が高いというような いただいております。 データもかねがね伺っておりました。県内の最大手の 製薬会社の社長ともちょっと繋がりもございましたの 共存の基本的な方向性といえるというように謳ってお で、こちらのほうに持ち込んで、製薬のほうで利活用 ります。 あるいは開発いただけないのかなという発想からまず このように、やっぱり捕獲をしてしまうと、逆に凶 もって製薬、薬品関係の販路ということでパウダー化 暴性を増してかえって猿が人に危害を与えたり、逆に をまず考えたわけです。次には化粧品会社、非常に美 スイカ野菜等に被害を及ぼすというような調査結果も 肌効果があるというデータもいただいていたところで 出ております。このように、やっぱり共存して行くた ございまして、販路については薬品、化粧品、あるい めにもいろんな電気柵、また花火等の追い払い、そし は菓子業界、こういったさまざまな分野にその販路は てそれにプラスしたさっきいいました高周波による追 拡大できるんじゃないかということで、まずパウダー い払いとか、そしてモンキードッグというような、こ 化を頭に浮かべ担当課とこれまで詰めてきて、開発し れを付け加えて今後検討すべきと思うんですけれども。 てきた経緯がございますのでやはり、この薬品、ある 確かに1頭あたりアイヌ犬を調べてみますと1頭当 いは健康サプリメント、こういった観点から非常に効 たり14万から24万くらいの値段がします。それやっぱ 果的なパウダーに仕上がればと今思って研究開発にお り買って飼育してってなりますと、かなりの費用もか 願いしているところでございます。 かりますし、いろいろ負担的にもかかりますので、負 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 担の無い防除法、対策を検討してもらいたいなと思い 加藤議員。 ◎14番(加 藤 克 彦 議員) ます。今年の被害も最大級でありますけれども、今後 特産物のスイカを守るためにも鳥獣対策、猿熊対策、 よろしくご検討、研究のほうお願いいたします。 充分に尾花沢市でも徹底して行ってもらいたいなとい 最後に、猿熊対策についてなんですけれども、先ほ うことも一言申し上げ、私の一般質問を終わります。 ど米沢市の話しました。この前も読売新聞に例が出て 以上です。 たんですけれども、非常に効果があって、ほとんど猿 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) が出没しなくなったというふうな記事も拝見しており ます。ただ、先ほど市長が仰られたとおり、非常にコ 以上で、加藤克彦 議員の質問を打ち切ります。昼食 のため午後1時まで休憩いたします。 スト面、費用がかかるというようなことでもあります が、やっぱり地区を限定してですが、今年も特にスイ 休憩 午前11時52分 カの被害が多かったのが宮沢地区730個近くスイカや 再開 午後1時00分 られております。熊も、出没の回数宮沢地区非常に多 いですし、特に市野々地区なんかしょっちゅう熊が県 道横断している時期もあります。モンキードッグは熊 も追い払う効果もあるそうです。やっぱり1日に2・ 3回程度パトロールしながら、モンキードッグ連れて 追い払いをすることによって、民家に近づく範囲が遠 くなるというデータも出ておりますので、なるべくき ちっとこれからモンキードッグについても検討しても らいたいなと思います。 山形県で今年の3月に第2期山形県日本猿保護管理 計画というものを出しております。この中にもモンキ ードッグの育成というような項目もあります。 そして、 一番の内容についてなんですけれども、現在被害を出 している地域では被害対策の一つとして有害捕獲を実 施しているが、このことがパイオニア型を生み出して いる可能性が考えられる。したがって特に被害を出し ている地域個体群については短期的な被害軽減対策で はなく、より中期的にパイオニア型の群から、安定型 の群に誘導して行くことが保護管理、人と日本猿との ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 再開いたします。次に13番、伊藤精一議員の発言を 以上で、死亡者が増加している現状であります。 少子化対策については、いろいろな市の政策として 許しますので、登壇を願います。伊藤議員。 乳幼児の保育から子どもふれあい広場のABESAの 〔13番 伊藤精一 議員 登壇〕 創設、小中学生の医療費の無料化、学童保育、国より ◎13番(伊 藤 精 一 議員) の子ども手当支給等々、過去には無かった政策は子育 7月下旬の梅雨明けより連日真夏日が続き、猛暑の ての親たちにとってもかなり育てやすくなっているこ 連続で人体の健康管理にも大変苦労した毎日でした。 とと思われます。しかしどのような要因で、この子ど しかし、昨日の雨で少しは涼しくなったような気がし もの人数が増えないのか、1組の夫婦で3人の子ども ます。農業基幹産業としていえる本市では、特産のス を産まないと人口は増加しないと言われております。 イカについても計画を上回る出荷数量は確実で、価格 行政としてさらなる子育て支援をすべきと考えますが、 についても前年度よりかなり上回る予想とのことです。 まずこれについてご所見をお聞きしたいと存じます。 大変結構なことです。水稲についても8月15日現在、 次に、婚活支援についてお尋ねします。尾花沢市で 東北農政局の発表によりますと、作況概況はやや良で は未婚の男女がかなり多くおり、このことも人口減少 指数は105から102との予想で、本市においても一部水 の大きな要因になっているかと思います。本市でも結 不足の地区もあるようですが、平年並以上の収穫が予 婚促進協議会LaLaネットを組織し、ボランティア 想され、価格についても多少は高めとの情報もありま で会費を出し合って活動し、会員に登録している方々 す。 のリストアップし、毎週のように2人の出会い、お見 さて先月行われました4年に1度のロンドンオリン 合いなどをしているようでございます。この組織に対 ピックについてですが、日本選手の活躍は目覚しいも し県よりの助成は受けているようですが、市としても のがあり、とりわけ本市出身の佐々木監督率いる女子 もっと積極的に物心両面の支援が必要と考えますが、 サッカーのなでしこJAPANの銀メダル獲得、全国 このことについても当局のご所見をお伺いしたいと存 民に感動と勇気を与えてくれ、先日佐々木監督の郷土 じます。 入りで市民特別功労賞受賞、誠におめでとうございま 結婚できない男女に、総じて自分からは積極的に交 す。熱いエールを送りながら、今後ますます活躍を期 際できない方々が多いようで、以前本市でも徳良湖周 待するものであります。また8月26日より3日間の尾 辺の施設でワインパーティーとかいろいろなことを企 花沢まつり、 28日は3,000人を超す花笠踊りの大パレー 画して市内外から若い男女を募集し、実績を上げたこ ドも盛大に行われ、年々市外からも参加者が増えてお とも記憶しておりますが、今全国的に、また山形県と りますことに対して、誠に喜ばしい限りであります。 しても重要課題としてこの婚活を取り上げて実績を上 ただ平日開催ということで、観客数が多少少なかった げています。本市としても真剣に考えるべき課題だと こと、今後の休日の開催についても反省すべきことだ 考えますが、今後の取り組みについて当局のお考えを と感じました。 お伺いしたいと存じます。 それでは、先に通告しております項目についてご質 次に、高齢者対策についてであります。本市では65 問をしますので、当局の誠意あるご答弁をお願いする 歳以上の高齢者と言われる人数は、本年度担当課の調 ものであります。 査によると6,015人となっており、 高齢化率は32%とな 第1点は、少子高齢化対策についてであります。ま っております。今後ますます増加する傾向にあります ず少子化についてですが、申し上げますと、昭和32年 が、反面、65歳以上といっても現役の農業従事者も多 市制施行当時3万3,000人の人口が年々減少し、 9月1 く、また地域の区長さんはじめ、多くの役職に就いて 日の人口は残念ながら1万8,784名ということであり いる方々も多くいらっしゃいます。この方々にはもっ ます。本市としても人口減少に歯止めをかけるための ともっと健康に留意して頑張ってもらうようお願いし 政策を打ち出してはいるものの、なかなか効果が出て たいと存じます。しかしその中でも、65歳以上の高齢 こない現状だと思います。過去5年間の子ども出生人 者で一人暮らし世帯が実に402世帯、 高齢者夫婦世帯が 数についても、 平成20年145名に対し、 平成23年には121 565世帯ということで、 特に一人暮らし高齢者にとって 名となっており、反面お亡くなりになる方の数が平成 最も心配していることは雪の問題とのことです。今年 22年は259名で、23年には274名ということで、子ども の冬も大雪にならなければ良いと願うものであります の産まれる人数に対し、お亡くなりになる人数が2倍 が、雪対策やその他買い物、医者への通院、その他災 害時の対応についての不安など、市として一応対策等 を利用したスイカサイダー、 スイカゼリーが発売され、 はとっているものの、この高齢者の対策について今後 我が家でもお盆の帰省客に提供、試飲してもらい、大 対象者がますます増加されると予想されるが、このこ 変喜んでもらいました。さらに本市の特産物の掘り起 とについてもお考えをお伺いしたいと存じます。 また、 こし、新商品の開発について、今後どのようなものを 高齢者の生き甲斐対策についても、現状はどうなって 検討しているか具体的にお示しをお願いし、壇上より いるかお伺いしたいと思います。 の質問を終わります。 次に、民生委員の増員についてであります。2年前 の民生委員の改選期に市全体で民生委員の減員がなり、 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 市長。 私の集落でも減員になったようです。これは県の要請 〔市長 加藤國洋 君 登壇〕 でこのように減員されたと聞いておりますが、高齢者 ◎市 長(加 藤 國 洋 君) 社会がますます進行する現状の中で、特にへき地にと っては時代に逆行していると考えますが、このことに ただ今、伊藤議員からは大きく2項目の質問を頂戴 しましたので、順次お答え申し上げます。 ついて県に増員を要請すべきと考えます。先の3.11 まずはじめに、少子高齢化対策についてのお尋ねで の時、災害の時、私の集落の民生委員は1人で1人暮 ございます。本市の子育て支援については、平成23年 らしの二十数世帯を1件1件安否を確認したと聞いて 度より子育て支援医療給付費の中学校3年生までの無 いますが、今後福祉隣組の充実などがあるとは思いま 料化と子育て等拠点施設のオープンを実施いたしたと すが、今後ますます民生委員の役割が重要になってく ころでございます。また、今年度からは、市内中学生 ると思われますので、ぜひ県に対し増員を要請すべき 以下の公共施設利用の無料化、出生祝品の贈呈を実施 と考えますが、いかがでしょうか。 してございます。保育については、全ての保育園で、 次に、農林業の6次産業化についてであります。現 乳児保育、延長保育、一時保育を実施するとともに、 在国のほうでも農家所得を高めるため、6次産業化に 放課後児童クラブは尾花沢小学校対象が2か所、宮沢 ついて6次産業化を後押しする、株式会社農林漁業成 地区の小学校対象が1か所で開設しております。昨年 長産業化支援機構法、いわゆる6次化ファンド法を成 度開設した子育て等拠点施設においては、子育て支援 立させ、 国と民間企業が共同で投資ファンドを設置し、 センター、市民交流サロン、こども広場の利用者は5 6次産業化に取り組む農村漁業者に主体に合弁企業に 万2,027人の状況にあり、 市外からの利用者は約2割の 出資するという法律であります。今後本市でも意欲の 状況にございます。遊具などの施設利用のほか、ソフ ある企業農業者を募り、直売、加工、レストラン等の ト事業として、育児講座、保健講座、栄養講座、お誕 適用になるということですので、検討すべき課題だと 生会などの事業が、特に好評な状況にございます。 思います。 保育料につきましては、国の基準を目安に、市にお 本市でも農産加工センターが開設されてから数十年 いて設定しているところであり、税負担額によって異 なりますけども、漬物加工販売で実績を上げており、 なりますが、最も多いD1階層の3歳未満児で2万 農家よりの原材料の供給、雇用の場としても大いに役 1,000円、3歳以上児で1万8,000円の状況にあり、管 割を果たしておることは承知してますが、前年度の実 内他市より低い状況にございます。延長保育において 績がどのぐらいになっているか、お聞かせ願いたいと も、1か月1,000円と低額な負担となっております。 思います。 今後の支援につきましては、1つは、現行行ってい また、今市では肥育牛の頭数がやがて1万頭になら る子育て支援センターにおけるソフト事業の充実化を んとしている昨今、災害の風評被害や肥育の低迷のた 図ってまいります。2つ目には、放課後児童クラブの め販売価格が震災前の2割安とのことで、あまり値段 未設置地区への開設に向けて、意向調査等を実施のう がまだ回復していないようでございます。畜産農家は え対応してまいります。3つ目は、休日預かりなどに 苦しい経営が続いており、生体出荷だけでなく一部農 ついて、今後検討を行ってまいります。なお、過去5 産加工センターなどで加工販売を併設し、食肉加工を 年間の出生人数、死亡者数、高齢者人口、高齢化率、 検討すべきと考えますが、当局のお考えをお伺いした 市内小中学校給食費助成金につきましては、のちほど いと思います。 担当課長より答弁いたさせます。 最後に、本市の特産物の加工販売事業の実態につい 次に婚活の支援について申し上げます。本市では、 てお聞かせください。先般、本市特産の尾花沢スイカ 尾花沢市結婚促進協議会LaLaネットを組織し、現 在、 会員29名で活動しております。 主な内容としては、 で定めることとなっておりますが、 本市の場合120世帯 毎月1日をLaLaの日と定め、個別の結婚相談を実 ごとに配置することになり、基準では48人となります 施するほか、登録制による個人情報保護に配慮した形 が、現在は4名多い52名の定員で委嘱している状況に で、個別マッチングを中心として活動を展開しており ございます。議員ご提案の民生委員の増員につきまし ます。LaLaネットの予算は、会員より会費1,000 ては、現在も4名が増配されておりますが、次回の委 円を徴収したものと、尾花沢市ふれあい推進事業補助 嘱に際しても、本市の地理的、気候的要因、世帯構成、 金30万円で運営しております。昨年度は、相談者の中 さらには、 民生委員の業務量が増加している状況など、 から婚約者、これは予定も含めますが、4組あり、今 実情に即した定数化を図るよう、県に対して説明を行 年に入って結婚式を挙げるなど、地道な活動が実を結 ってまいります。また、補助員のご提言については、 んでおります。また、現在、協議会では県と連携を図 補助員制度の実態や福祉協力班員制度などについて、 りながら、村山地域を中心とした広域婚活パーティー 今後研究を行ってまいります。また、詳しくは担当課 を開催するほか、企業間婚活パーティーなどの企画も 長より説明いたさせます。 検討しております。市といたしましても、LaLaネ 次に、大きな項目として、6次産業化の推進につい ットの活動をバックアップし、定住促進及び少子化対 てのお尋ねでございます。議員お尋ねの尾花沢農産加 策関連事業等とも連携を図りながら、事業を推進して 工有限会社につきましては、新商品の開発と販路拡大 まいりたいと考えております。 に努めており、平成22年度6品目、平成23年度12品目 また、今年度は新たに、やまがた結婚サポートセン の新商品を開発したところであります。また、ぺそら ターが開設されましたので、同センターと連携して、 漬け関係が主力商品となっており、6割の原材料を市 成婚につなげるサポート体制の強化を図ってまいりた 内から仕入れ、農家所得の向上に寄与しております。 いと考えております。なお、他市町村で実施していま 平成23年度の販売実績についてでございますが、総売 す成功報酬制度の導入につきましても、今後検討して 上は3億567万円となっており、前年と比較し9.7%増 まいりたいと考えております。 の2千700万円の増加となっております。 品目ごとの販 次に、 1人暮らし等高齢者支援対策につきましては、 売実績については、担当課長より答弁いたさせます。 除雪券の交付、社会福祉協議会が実施している福祉隣 次に、畜産物の加工に関してですが、本市の畜産物 組制度、買い物や通院支援としての市営バス運行と商 である尾花沢牛は、黒毛和種として県内一の肥育頭数 店街協同組合が実施している御用聞き制度と配食サー を誇り、市場関係者はもとより消費者からも評価も高 ビスがあります。災害時対策としては、緊急通報シス く、雪降り和牛に至っては、日本でもトップクラスの テム設置と要援護者支援体制の整備、さらには救急医 肉質だと自負しております。そのブランドの成熟、ま 療情報キットの配布を準備しているところでございま た新たな市場の開拓として、議員仰せの生食以外の加 す。雪対策等も含めながら、今後も社会福祉協議会と 工利用と販売が望まれているところでございます。現 連携強化し、高齢者に対する支援対策の充実を図ると 在は尾花沢牛を使った加工品として民間業者から、カ ともに、既存事業においても検討のうえ充実化を図っ レーやシチューが販売され、芋煮などの加工商品も試 てまいります。 作中でございます。また、昨年度には尾花沢牛肉まん 次に、民生委員の増員についてのお尋ねでございま が農協から発売され話題になっております。今年度は すが、現在の民生委員、児童委員、主任児童委員につ ふるさと振興公社において、どぶろく入り牛すじ煮込 きましては、平成22年12月1日から平成25年11月30日 みを開発中であります。このように尾花沢牛の関連商 までの3年間の任期で、厚生労働大臣が委嘱し活動を 品の開発、発売に向けては、ブランドの保持を第一に 担っていただいているところであります。これまで、 考え、今後も市単独事業であります尾花沢市特産品開 大震災時の安否確認や、2年続けての豪雪による見回 発助成事業の活用推進を図ってまいります。 り活動など本当に献身的に活動していただいていると ころであり、感謝申し上げる次第であります。 民生委員、児童委員の定数につきましては、厚生労 働大臣が定める基準に従い、県知事が市町村長の意見 また、尾花沢牛の特産品づくりには、食肉加工施設 が有効ではありますが、加工を委託するOEM方式の 生産なども含めて、今後の検討課題とさせていただき たいと考えております。 をきいて定めることになっております。基準は10万人 尾花沢の特産物の加工販売における実態について申 以下の市の場合は120世帯から280世帯までの範囲の中 し上げます。南沢地域では村おこしの一環として、伝 統野菜である南沢かぶを活かした村おこしに取り組ん そういった形で増加していければなというふうに思っ でおり、桜に関連させたレシピの研究や南沢かぶまつ ているところでございます。私のほうから以上でござ りのイベントも企画しております。生産、加工、販売 います。 についても地域の協力体制を確立し、検討していると ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) ころであります。 また、牛房野かぶは、古くから受け継がれてきた焼 教育指導室長。 ◎教育指導室長(五十嵐 健 君) 畑による栽培を続けておられますが、現在はお一人だ 私のほうからは、子育て支援の給食費補助について けの耕作と聞いております。今後6次産業に結び付け お答えいたします。現在、市小中学校給食費助成金交 るためには、個人での取り組みから、ホタルの里牛房 付要綱により、平成19年度から市内在住の義務教育期 野のように地域ぐるみによる取り組みが必要であると 間に3人在籍している世帯の3人目以降に係る小中学 思われますので、地域が取り組む仕組みづくりをバッ 校の給食費の実費を補助しております。平成23年度の クアップしてまいりたいと考えております。 実績では小学校で57名、 中学校で1名、 総額273万8,169 細野集落でも本年度パイロット山30アールを焼畑し、 円、平成24年度に関しては小学校で45名を予定してい 昔から作り続けているほそのかぶを加工、販売に向け るところです。さらなる充実ということについてです 取り組んでおります。また、林産物については、なめ けども、今後の財政及び児童生徒の推移を見ながら検 こ、わらび、行者にんにく、根曲がり竹等を栽培し、 討してまいる予定です。以上です。 加工、販売といった6次産業に向け取組んでいるとこ ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) ろでございます。以上私のほうから答弁申し上げまし たが、細かいまたは不足した点は担当課長より答弁い たさせます。 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(有 路 克 敏 君) それでは私のほうから、生きがい対策の関係で補足 説明させていただきます。 市民税務課長。 ◎市民税務課長(田 中 幸 雄 君) 少子高齢化対策におけます、子育て支援の中の過去 5年間の出生率、並びに1人暮らし高齢者に対する支 援の充実の中で過去5年間の死亡者数と高齢者の人口、 並びに高齢化率をお示しいたします。 まず過去5年間の出生者数でございますけども、平 成19年度から平成23年度まで、平成19年度が145名、平 1つは、老人クラブが現在42クラブほどあるんです 成20年度が111名、平成21年度が112名、平成22年度が けれども、これに対する活動支援ということで、助成 121名、平成23年度が96名ということで、前年と比較し 事業を今年度より少しアップさせていただきまして、 ますと35名の減少ということになっております。 地区内でのそのクラブを通じてのコミュニケーション それから、過去5年間の死亡者数でございますが、 なり、さまざまなお話し合いができるようなことにつ 同じく19年度から23年度まで、平成19年度が259名、20 ながっているんではないかなというふうに思います。 年度が292名、21年度275名、22年度274名、平成23年度 それから、これは社会教育課のほうと連携してるこ が318名でございます。 とでございますけれども、老人クラブや各地区からの それから過去5年間の高齢者の人口、65歳以上でご 要請によりまして、おたっしゃ教室あるいは、はつら ざいますけれども、平成20年の4月1日から各年5年 つ70の健康教室などについても、保健師のほうが出向 間申し上げます。まず平成20年の4月1日現在男女合 きまして、さまざまな教室の開催を行っているところ わせて6,339名、 65歳以上の今の人口を全体人口で割っ でございます。さらには、従来からありますゲートボ ていった高齢化率でございますけども、男女合わせて ールや、あるいはその徳良湖を中心としたグラウンド 31.2%、平成21年度が人口が6,253名、高齢化率は ゴルフなんかでも、さまざま交流なんかも含めて利用 31.4%、平成22年、65歳以上の人口が6,179名、高齢化 されているというふうなことで、これらについても、 率は31.6%、平成23年、人口が6,061名、高齢化率は 特におたっしゃ教室とかそういったものについては、 31.6%、平成24年の4月1日現在の65歳以上人口は男 老人クラブなんかも何とか今年度は横ばいにあります 女合わせて6,015名、高齢化率は32.0%でございます。 けれども、辞めた老人クラブについても何とか復活で ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) きないかというふうなことで、私どものほうでも区長 さんなどとも話をしていることころでございまして、 農林課長。 ◎農林課長(笹 原 隆 一 君) それでは、私のほうから尾花沢農産加工有限会社の 売り上げについては、総額については先ほど市長が申 し上げたとおりでございますが、品目ごとについての 販売実績について申し上げたいと思います。 主要36品目ございますけども、そのほか20数品目の こども教育課長。 ◎こども教育課長(門 脇 誠 一 君) お答えいたします。中学校の現在の賄材料費で約 3,300万円です。小学校も含めますと5,000万円から 6,000万円ぐらい給食費だけでかかるんではないかと 商品がございます。一番売り上げの額の大きいものか いうことが想定されます。 らちょっと申し上げたいと思います。1番目がプチ大 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 根、5,878万円、それからちょい辛小なす3,067万円、 ぺそら漬2,303万円、それから手づくりぺそら漬1,958 伊藤議員。 ◎13番(伊 藤 精 一 議員) 万円となっております。それで、そのほかに売上金額 やはりあの、かなりのこの財政事情の中で全部その が増えた品目として、ちょっと申し上げてみたいと思 給食費まで無料にするということはかなり困難なこと います。ナンバみそ986万円、ぺそら漬892万円、手づ だとは思いますが、やっぱりもう一歩踏み込んで、子 くりぺそら漬664万円、浅漬け大根289万円となってご 育て支援ということにすれば、やはりその尾花沢では ざいます。以上でございます。 子育てには安心なんだという安心感と言いますか、親 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 達のその考え方も多少は変わるのではないかというふ 伊藤議員。 ◎13番(伊 藤 精 一 議員) ご答弁、本当にありがとうございます。再質問した いと思います。 うに考えますので、前向きにご検討くださるようにお 願いしたいと思います。いたれりつくせりと言います と、本当に私どもの親の時代とは全く違う今子育て支 援をあらゆる場面で行っているわけでございますけど 少子化対策については、先ほど市長からお聞きした も、やっぱりもう一歩踏み込んでですね、子育て支援 とおり、いろいろな諸政策はとっております。他市で を充実するには何かということを、当局のほうでよく やっていないものも尾花沢市では取り上げてやってい ご検討くださるようにお願いしたいと思います。 ることについては評価したいと思います。しかし、何 次に婚活のことなんですけども、これも先ほどのご でその子どもの数がそういう施策をしても増えないの 答弁ありましたように、やっぱり山形県としても全国 か。この要因をもっと掘り下げてですね、考えるべき としても非常にこの婚活については今重点事項として 時期ではないかというふうに考えます。これについて 取り入れられております。県内でもですね、いろんな はいろいろな要因があると思いますけども、やっぱり その、例えば東根市ではその空港ロビーを開放してイ 子育てにお金がかかるとか、進学、就職についても大 ンターネットで市外から女性の方を募って、そこでい 変な時代だということでの捉え方で、親としてやっぱ ろんなパーティーをしながら取りまとめをするという り1人か2人、1人で十分だという方もいらっしゃい ふうなこともやってますし、 北海道のある地域ですと、 ますし、なかなか人口が増えない。それからやっぱり その農業の体験学習を兼ねて呼び込むというふうなこ 仕事の関係ですね。尾花沢で優秀な企業があれば尾花 ともやってるところもございます。いろいろございま 沢に定着して産み育て尾花沢に定着するということに すけども、やっぱり尾花沢に住みたいなというふうな なると思いますけども、やっぱりあの関連することは 何かですね、例えばスイカの時期でも良いと思うんで いろいろございますけども、 やっぱり仕事の関係とか、 すけども、スイカのその収穫を兼ねたイベントをやる そういうものも大きな要因だとふうに私は考えてます。 とか、冬はちょっとやっぱり雪びっくりして逆効果に それで、今教育室長のほうから話ありましたように、 なるということもありますので、しかしその雪が珍し 給食についてもかなり、第3子以上については援助し いという雪のない所の女性の方もいらっしゃると思う ていますけども、これは課長にちょっとお聞きしたい ので、なんかやっぱりそういうそのイベントをもっと んですけども、仮にですね、仮に小中学生全部その給 企画できないものかなというふうに考えますけども、 食費、 全部市で持つということに仮になったとすれば、 これについて担当課はいかがお考えでしょうか。婚活 どれぐらいの財源が必要なのか。これは財政のほうで のイベント。 すか、ちょっとお聞きしたいと思います。大体、どの ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) ぐらいの財源が必要か。 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 社会教育課長。 ◎社会教育課長(間 宮 健 一 君) お答えいたします。LaLaネットさんのほうで一 しですね、 去年の3.11の状況の中でやはり一番不安だ 応企画していただいてる婚活パーティーなども、今年 ったことは避難所がどこか分かんないというふうなこ はこれからの企業間パーティーというふうなことで検 とでしたね、私の集落ですと。幸い今回鶴子小学校の 討はしているところがございます。そのほかに今年で 耐震工事も11月頃までは完成するということで、住民 きました山形結婚サポートセンターのほうで、婚活パ が非常に安心していますけども、それについてもその ーティーをこのたび9月、10月なりますけども、銀山 学校まで避難するの誰連れていくんだやというふうな で行うというふうなこともありますので、そういった とこまでは、まだ福祉隣組という組織は一応あること ことも活用しながら婚活パーティーなどもやっていき になってますけども、まだまだその辺はっきりしてい たいと考えております。またあの、特別そういったパ ないというふうな集落が多いと思います。それでそれ ーティーということではなくても、例えば四大まつり に加えて民生委員の方の定数のことも先ほどお聞きし に合わせてそんな時にちょっと男女が集まってできる ましたけども、やっぱり集落によってはですね、鶴子 ようなことというふうなことを、さりげない形で会え 地区もそうですけども、例えば畑沢あたり行ってみま るようなそういったものを企画もできればなどとも考 すと本当に高齢者だけの家庭がほとんどなんですね。 えているところでございます。 そういう集落にはやっぱり何らかの手立てというもの ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) を特別に取る必要があるんでないかというふうに考え 伊藤議員。 ◎13番(伊 藤 精 一 議員) ます。もちろん三十数件しかないような畑沢の集落で も民生委員の方1人いらっしゃいますけども、やっぱ ありがとうございます。やはり、なんかやっぱり尾 りその方自身もかなり高齢なわけですので、そういう 花沢らしい特徴のあるなんかイベント、インターネッ 観点から考えますと、ぜひなんか補助員のような方を トによる応募なんかも大事だと思いますけども、やは 任命してもらってというふうなことを考えてもらわな りなんか特徴のある、興味のあるような何かそういう いと、やっぱり区長さんでもそうだし、福祉隣組とい ふうなイベントを企画してですね、年に何回かやるう っても踏み込めないわけですね、最後の本当困ったと ちは何組か成立するというふうなことだと思います。 いうことの相談相手にはなれないような方もございま 現在の婚活のLaLaネットの会員の方の活動なんか すので、市から委嘱受けてるんだよというふうななん 見てみますと、自分の家に呼んだり、あるいは、これ かあれば大分違うと思うんですよ。従いまして、やは はプライバシーの問題もあるので当然ですけども、ど り在のほうの集落に対しては、何かそういうふうな民 っかに連れていって相対で話するというふうな方法が 生委員をサポートするような、区長さんも区長さんで 主のように思います。しかし1組まとめるのに、私そ いろいろ別なことで大変ですので、何かそういう尾花 ばで見てると大変なんですね。ようやく2年がかりで 沢独特の制度なんかもぜひ考えてもらいたいというふ 2組まとまったというふうな家のほうでも言っていま うな気がしますので、担当課長いかがでしょうか。 すけども、その方が今月の15日結婚式挙げるんですけ ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) ども、本当にそのそこまでいくには2年もかかったと いうふうな実績もございます。従いまして、やっぱり 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(有 路 克 敏 君) 我々議会としてもですね、そのみんなそういう気持ち 具体的にご提言いただいたわけですけども、社会福 で応援するというふうなことをしたらどうかなという 祉協議会を中心に行っています福祉隣組制度について ふうに考えてます。議会でも頑張ってるんだよという 少し説明させていただきますと、この隣組制度につい ふうなことで、ぜひこれも私をはじめみんなで真剣に ては区長さん、それから民生委員さん、そして福祉支 考えるべき、一番大事なことではないかなというふう 援員ということで、クラスによってABCというよう に考えます。行政のほうとしても、ただ今担当課長か な形で構成されております。これについてはまだまだ らもありましたように、やはり斬新な尾花沢らしい、 地区によって温度差といいますか、充実しているとこ 尾花沢に興味を持つような何かイベントですね、どし ろとそうでないところもあるかと思いますけれども、 どし開催してもらいたいというふうに考えます。 これらの組織とそれから今体制を作っています要援護 次に、高齢化問題ですけども、高齢化の問題は先ほ 者の支援マップ、支援制度についても現在高齢者関係 どご答弁にありましたように、市としてもいろいろな については一通り登録を済んでいるわけですけれども、 手立てはとってはおります。承知しております。しか 現在障害者関係について集計中でございますので、そ れがまとまった段階で地区のほうに私どもあるいは社 医者さんにかからないような健康づくりということを、 協とも出向きながら、具体的にこの家庭、この人には もっともっと充実させるようにお願いしたいと思いま どの地区のどの方が支援をするというふうな形でマッ す。 チングを説明しながら、地区の方が中心になるかと思 それから、ついでですけども、今高齢者の方で2年 うんですけれども、作っていただくということになる くらい前ですと老健施設といいますか、老人ホームに わけでございますので、その体制とそれから福祉隣組 入りたくても入れないという方が、いわゆる待機者で についても受益者といいますか、市民は一緒になるわ すけども、今何人ぐらいいらっしゃるか、ちょっとお けでありますので、先ほど市長の答弁にもあったよう 伺いしたいと思います。 に社会福祉協議会のほうと私どもの連携をこれまでも ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 取ってきたつもりではいるんですけども、さらにやっ ぱり充実して一体的にやっていく、そして充実したサ ービスを提供していくというふうな形に作り上げてい 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(有 路 克 敏 君) すいません、手持ちの資料ちょっと今持ち合わせて きたいというふうに考えているところでございます。 いないので、後でお答えさせていただきます。 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 伊藤議員。 ◎13番(伊 藤 精 一 議員) ありがとうございます。やはりやっぱり集落に入っ 伊藤議員。 ◎13番(伊 藤 精 一 議員) それは後でお聞きしたいと思います。やっぱり高齢 てですね、民生委員、区長さんを中心にしたそういう 者の方で一番、 この1人暮らしの方で心配してるのは、 福祉隣組の班編成といいますか、そういうものもやっ 最後は誰が看てくれるんだというふうなことが一番心 ぱりきちんとできてないと、いざという時には誰が助 配だと思います。従いましてやはりその施設も収容す けてくれるんだ、誰が避難誘導してくれるんだという る人数は決まっているし、無制限に入所できるわけで ことで、非常にその1人暮らしの方本当に心配してる もないし、在宅といっても1人ではどうしようもない んですよ、特に冬期間なんか。家から出れない時もあ し、ヘルパーの方が来たといっても四六時中ついてい りますし。従いまして、そういう組織づくりの指導、 るわけでもないし、大変だと思いますので、その辺に これは市のほうで徹底してもらいたいというふうに思 ついてもですね、十分その訪問看護なんかも含めて、 います。 一つよろしくお願いしたいと思います。 それからその生きがい対策についても、いろいろ市 それから最後に、6次産業のことについてちょっと のほうでは手厚いその支援と言いますか、事業をこな お聞きといいますか、触れたいと思いますけども、や しておりますけども、生きがい対策も非常に大事なん はり全国的にですね今6次産業化については、非常に ですね。「明日、徳良湖へゲートボール行くんだ。」 その全国的な流れと言いますか、 法整備もできまして、 とはりきっている高齢者の方も一杯いらっしゃいます 先ほど壇上で申し上げましたように、株式会社を創設 し、 あそこへ来ていろんな仲間といろいろ雑談したり、 しながらその基金を造成して、民間活力を生かして農 話をしながら体を動かすという、非常に良いことだと 業者と連携しながら農業所得の増大を図るというふう 思います。しかし冬期間になるとあの場所も使えない なことで、いろんな事業を展開している全国的なケー し、鶴子のゲートボール場、土間体育館ございますけ スがいっぱいございます。 ども、あそこでいろいろ体力づくりなんかしてるんで 尾花沢市には先ほどお話ありましたように、農産加 すけども、やはりその健康な高齢者の講座、それを充 工センター、私どもが農協の役員していたときに創設 実してもらうことだと思います。それから楽しみなが したもので、 確か市の出資が500万円で農協が500万円、 らその交流するというふうな、そういう場もぜひこれ 合わせて1,000万円の総資金で設立したと思います。 今 からも続けてほしいと思います。 健康講座なんかもね、 どうなっているかちょっと分かんないんですけども、 非常に長根山の体育館に毎週行ってるんだという高齢 ですからやっぱり市の出資が半分ということで、やっ 者の方もいらっしゃって、非常に喜んでおりますね。 ぱり尾花沢市でもできるだけの支援はやるべきだと思 指導員の方もいらっしゃいますし。ああいう施設なん いますし、先ほどの売り上げの状況を見ましても実績 かもなるべく多く使えるようなPRと言いますか、行 も上げてますし、雇用の場の創設、それから農家でも 政のほうでもぜひやってもらいたい。そして、そのお 非常に助かるんですね、 あの施設があることによって。 地場野菜があそこへ持っていけば、契約栽培ですけど ご答弁、本当にありがとうございます。以上で、質 も、安心して原材料を栽培できるというふうな利点も 問終わります。 ございますし、非常にその効果のある施設ですので、 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) あれをもっともっとやっぱり売れ筋のある物を、ぺそ なお、農林課長にお願いしたいんですけども、加工 ら漬けでもプチ大根の漬け物でもいいんですけども、 センターについての出資状況にちょっと触れましたけ 売れ筋のその商品をもっともっと拡大するように。そ れども、現状は違っておりますので、後でその辺のと して他市からは購入しないで、尾花沢市内で原材料を ころもきちっと言っていただいたほうが、市民には分 調達するような指導、これも会社のほうにひとつご指 かりやすいと思います。お願いします。 導方ひとつよろしくお願いしたいと思います。そろそ ろ秋野菜が今年はちょっと発芽が悪くて遅れるような 状況が続いておりますけども、ぜひですね原材料はな るべく全量に近く尾花沢市の農家が調達できるような 指導、ぜひお願いしたいと思います。 それからやっぱり、この6次産業というのはあらゆ る分野にわたってあるわけですので、レストランの創 設からあるいは民宿、観光関係のものから全部関連す るわけですので、ぜひ先ほど市長がご答弁くださいま したように、これからも尾花沢の特性、特色を生かし た、例えば荒廃地のワラビ栽培とかですね、そういう 高齢者でもできるようなものもあるわけですので、そ ういう特性、特徴を生かした産地づくりをぜひ心がけ てもらいたいと思います。特にその、林産物の最近尾 花沢市では生産が少なくなっています。十数年前です か、鶴子の生産森林組合で間伐を兼ねたナメコ栽培で 数百万円毎年収益を上げた実績がありますけども、非 常に今ナラ枯れで困ってますけども、あれ若いうちに 伐採して植菌すれば、キノコ栽培なんか一番最適だと 思いますので、ぜひですね、そういう原木のキノコ栽 培なんかもぜひ前向きに検討するようにお願いしたい と思います。以上、いろいろご答弁ありがとうござい ました。以上で、質問終わります。 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 保健主幹。 ◎保健主幹(加 賀 利 一 君) 老人ホーム等の待機者の関係でございますけども、 養護老人ホーム等の待機者につきましては数名という ことで、そう多い状況にはございません。ただあの介 護保険法にかかります特別養護老人ホーム等の待機者 につきましては、在宅で希望なさっている方が概ね70 名弱、その他病院等他の施設のほうに入所している方 で希望している方が40名ほどございまして、そのよう な状況になってございます。以上です。 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 伊藤議員。 ◎13番(伊 藤 精 一 議員) 以上で、伊藤精一議員の質問を打ち切ります。 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 次に5番、青野隆一議員の発言を許しますので、登 くのか。項目に沿って順次お尋ねをいたします。 まずはじめに、人口減少の最大の要因である少子化 壇を願います。青野議員。 対策をどう進めていくのかについて質問いたします。 〔5番 青野隆一 議員 登壇〕 この10年間で、2,965人の人口が減少いたしました。平 ◎5番(青 野 隆 一 議員) 成14年から5年間の平均減少人数は280人でありまし 厳しい残暑が続いておりますが、道端にはコスモス た。 ところが平成19年から5年間の平均減少人数は369 が咲き、虫の鳴き声や、雲の形に秋を感じる季節とな 人と大幅に増加しています。このまま推移した場合、 りました。私はこの一年間、市議会議員の果たすべき 平成33年には1万5,097人となり、 第6次総合振興計画 役割とは何であるのかを自問自答しながら、精一杯活 に掲げた1万7,000人の目標値を2,000人下回るものと 動をさせていただきました。改めまして、市民、市当 推定されます。さらに、出生数と死亡者数をこの10年 局、そして議員各位の皆さまに厚く御礼を申し上げな 間で比較してみますと、 159人あった出生者が96人に激 がら、通告に従い私の一般質問を行います。 減し、逆に254人だった死亡者は318人と大幅に増加し さて、急速に進む少子高齢化による人口減少によっ ています。 て、第6次総合振興計画に示された10年後の尾花沢市 そして、出生に大きく関係する婚姻数については、 の目標人口17,000人の確保が、極めて困難な状況が予 116組から半分以下の54組となっています。 この婚姻数 測されます。私は、この人口減少に少しでも歯止めを では減少人口はさらに加速化され、 1万5,000人さえを かけ、市民の皆さまが元気に、そして幸せに暮らし続 も割り込むことが懸念されます。何といっても、婚姻 けるために何が必要なのか、政策提言も含めてお尋ね 数を増やすことが尾花沢市の将来の存亡を分ける最重 をいたします。なお、今回の質問をより深くご理解を 要課題として位置づけ、望まれる方には積極的に出会 いただくために、別紙資料を配布させていただきまし いの機会を提供し、1組でも多くの良縁を結んでいた たのでご参照をお願いいたします。 だくための結婚推進室を設置してはいかがですか。そ まず、平成22年10月の国勢調査速報値によれば、尾 して、子育て支援環境を一層充実拡大するために、日 花沢市の人口はこの5年間で1,740人減少いたしまし 曜保育の実施、病児・病後児保育の実施を強く要望す た。人口減少率8.4%は、県内の全市町村で9番目に高 るものでありますが、市長のご所見をお伺いいたしま い数字であり、 また65歳以上の高齢化比率は32.5%と、 す。 これまた県内平均27.6%を大幅に上回る県内6番目の 次に、高齢者の皆さんがこの住み慣れた地域で、元 高さで、人口減少が一層加速化している現実が浮かび 気でしあわせに暮らし続けられるまちづくりを、どの 上がってまいります。 ように進めていくのかについて質問いたします。 『私たちは明治以来、近代化と成長を続けてきた。 今年、厚生労働省は、自立して健康に生活できる期 それはたとえていえば、山に登る登山の過程にあった 間を示す健康寿命を初めて算出し、男性70.4歳、女性 といえるだろう。だからこそ、世界の先進国に学び、 73.6歳になったとする結果を公表いたしました。平均 それを模倣して成長してきたのである。 しかし、 いま、 寿命と健康寿命の差は、健康に問題を抱え、日常生活 この国は、いや、世界は、登山ではなく下山の時代に にさまざまな制限が生じる期間であり、この差が大き 入ったように思う。』と、作家の五木寛之さんは著書 ければ医療費や介護給付費などの社会保障費も増大す 『下山の思想』に書いております。 ることになります。つまり、医療や介護の世話になら 20年前は盛んに学校改築が進められておりましたが、 今日では多くの小中学校で閉校式を迎え、長年にわた ない健康な体をどうつくるのか、今後どう健康寿命を 伸ばしていくのかが大切です。 って慣れ親しんだ地域からその姿を消し去ろうとして 平成22年度の平均寿命は、男性79.6歳、女性86.3歳 います。まさしく下山の時代です。これまでの尾花沢 でありました。健康寿命との差をそれぞれ求めると、 市は、たくさんの先進事例を参考にして山を登ってき 男性の場合は9年間、女性の場合は13年間、家族や配 ました。しかし、これからは、他の市町村に先駆けて 偶者、あるいは介護施設や病院などのお世話にならな 山を下りていかなければなりません。右肩上がりの時 ければなりません。これまでの尾花沢市発展の礎を築 代とは全くちがう物差し、価値観で、日本有史以来誰 いてこられた高齢者の皆さんが、健康寿命を伸ばして も経験したことのない、この下山をどう果たしていく いくために、どんな取り組みをしていくのか。そして のか。加藤市長は、これからの舵取りをどう進めてい 雪深い中にあっても地域の方々とお互いに助け合いな がら、元気に暮らし続けるためのシステムをどう取り ます。また、全農家の94%に当たる農産物販売額1,000 組んでいくのか、市長のご所見をお伺いいたします。 万円未満の農家が減少、特に300万円から700万円の中 次に、人口を増やすための定住したくなるまちづく 堅農家の減少率が高く、また、耕地面積3ヘクタール りをどう進めるかについて質問いたします。尾花沢市 未満の農家がおおむね20%以上減少しました。さらに では、この10年間に3,482人が転入、5,299人が転出し 深刻な問題として、15歳から49歳までの年齢階層別就 1,817人が減少いたしました。これからは、転出者をど 業人口は、521人から276人へと半減し、農業の担い手 れだけ少なくし、そして転入者をどれだけ増やすこと が育っていない現実と、逆に50歳以上が全体の90%を ができるのかを、定住対策の柱として考えなければな 超え、平均年齢は65.2歳と高齢化が進み、平成27年度 りません。尾花沢市を離れる理由は何なのか。何が不 の平均年齢は70歳に達するのではないかと見込まれま 十分なのか。転出者の声をしっかりと捉え、そして具 す。 体的な対応策を打ち出すためのアンケート調査を実施 こうした厳しい農業の現状を踏まえて、第6次総合 してはいかがですか。また、大石田町・新庄市・舟形 振興計画に掲げる担い手及び新規就農者の育成確保、 町・最上町、あるいは村山市や東根市から毎日2,000 農業生産基盤の充実、農産物の生産性・品質の向上ブ 人の方が尾花沢市に通勤しております。この方々にぜ ランド化の促進、これらをどう進めていくのか。そし ひ転入していただくための具体策を講ずるために、市 て市長の選挙公約である農業産出額110億円の達成の 外通勤者や転入者へのアンケート調査も一緒に実施し 見通しと合わせてお伺いをいたします。 てはどうですか。市長のご所見を伺います。 最後に、昨年度認定された、次世代エネルギーパー さらに、総合振興計画に掲げる「人々が集う雪に強 クを本市農業振興にどう結びつけていくかについてお い都市基盤づくり」をどう進めていくのかについて伺 伺いをいたします。先般、市民厚生常任委員会で行政 います。私は、花笠ニュータウンに次ぐ、魅力ある環 調査をさせていただいた北海道芽室町では、公共施設 境の新たな克雪型住宅地の提供こそが、転出者を減少 などで木質ペレットボイラー、太陽光発電システムの させ、そして転入者を増やすことのできる最大の定住 導入などのほかに、農業との関連づけた積極的な取り 政策であると思います。地中熱などの再生可能エネル 組みに大変感心してまいりました。その1つが、地元 ギーを積極的に活用し、流雪溝などの雪対策を十分に の農機具メーカーが独自開発した、ソーラー式長いも 施した、そして天童や東根と比較して格安の住宅提供 植え付け作業車への購入補助制度の導入であります。 を何としても実現すべきと考えますが、市長のご所見 もう1つは、芽室町の主要作物である小豆殻と長いも をお伺いいたします。 つるネットの燃料化調査・研究事業です。小豆殻は土 最後に、人口流出防止も含めた、本市農業政策の確 壌病害の要因として懸念され、ポリエチレン製の生育 立について質問いたします。農家戸数と人口の関係で ネットの巻きついた長いもつるは、地中で分解しない すが、昭和55年の人口は2万5,231人、総農家戸数は ため畑にすき込むことができない厄介者です。こうし 3,624戸でありました。 この30年間で農家戸数は29.7% た農家が抱えるこの厄介者を有効活用するために、町 減少し、人口は24.9%減少いたしました。29.7%と は実態調査を行い、5年以内に資源化しようと取り組 24.9%ほぼ同様の減少率であります。つまり本市基幹 んでいます。 産業である農業の衰退、いわば農家戸数の減少とほぼ 尾花沢市でも、夏の生産量日本一を誇るスイカなど 正比例して、人口が減少してきたことがよくわかりま の農産物残渣や、増え続ける肥育牛の堆肥活用も限界 す。したがって、これからの1次産業である農業をど を迎えつつあると聞きます。これらを含めたさまざま う活性化し、新たな担い手をどう作っていくかが、人 な厄介者を、バイオマス資源として活用することがで 口減少に歯止めをかけるための有効な定住政策になる きないかについてお尋ねをいたします。 と考えます。 また、今年の鳥獣被害は極めて深刻であり、農作物 最近の動向について、平成22年と平成17年度の農業 のみならず、人的な被害が心配されます。今現在、電 センサスで比較してみました。その結果、経営耕地面 気柵の設置が相当有効であるという報告がされており 積5ヘクタール以上の農家は、126戸から180戸に増え ますが、山際の自家用作物を守るための費用としては ました。しかし、1,000万円以上の農産物販売農家は、 採算が合わないため、個人的な対応はなかなか困難で 118戸とほぼ横ばいで、 経営規模の拡大は進んでいるが、 あります。市民の生命と財産を守るため、まずは行政 販売金額は増えていないという厳しい現実が見えてき 自らが主体となって試行的に電気柵の設置などを行う など、早急な対応策を打ち出す必要があります。そし ましたように、 少子化の問題でございます。 これは今、 て民間企業などの協力を得て、太陽光エネルギーを活 国全体の問題として、さまざまな論評がなされている 用した電気柵や、さらにはラジオや夜間の発光システ ところでございます。 ムと連動させた尾花沢市独自の鳥獣被害防止システム 先ほど来、市で申し上げている施策をとっているこ を開発するなど、次世代エネルギーパークの名に相応 とを申し上げましたが、外的な女性そのものと、内的 しい、全国に先駆けた新しい取り組みをしていただき 要因としまして適齢期の男女の、今結婚に対する考え たいと考えますが、 市長のご所見をお伺いいたします。 方が大きく変わってきているというような、大きな要 以上4項目にわたり、第6次総合振興計画の目標人 因があると、いろんな評論家や論評をされているとこ 口1万7,000人をどう確保するのか、 具体的な政策提言 ろでございます。さらに、最近になって分かってきま も含めて質問させていただきました。客観的な数字が したのは、今現在で、少子化、子どもを生まれると、 示す通り、尾花沢市の置かれた現実はまことに厳しい 要因は、前にも申し上げましたが、日本の制度上、法 ものがあります。そして、その舵取りをどう進めるの 制度上では結婚しての嫡出子と、いわゆる婚姻におい か、加藤市長の明快なご答弁をよろしくお願い申し上 て子どもさんが生まれるというのが、これは通常の一 げます。 般的な考え方でございます。 最後に、私も3月、6月議会で要望申し上げた、議 フランスやヨーロッパとまた違うというようなこと 会のインターネット中継、そして各地区公民館でのテ を考えますと、やはり前提なるのは結婚。そして今非 レビ放映が実現いたしました。開かれた議会改革の大 常に晩婚化が進んでいるというふうなことで、特に最 きな一歩であります。スピード感を持って対応された 近言われてますのが女性の母体の問題で、遅く結婚し 市当局に対し厚く御礼を申し上げ、壇上からの質問を て子どもさんを産もうと考えた場合に、卵子の非常に 終わります。なお、答弁の内容によりまして、自席か この、何とかいうか老朽化というんですかね、そうい らの再質問をさせていただきますので、よろしくお願 った問題で非常に産まれにくくなっていると。受精し いいたします。 にくくなっているというふうな非常に今話題になって ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) いるようでございます。そういった諸々の要因を踏ま 市長。 えながら、やはり私ども尾花沢市でこういったことを 〔市長 加藤國洋 君 登壇〕 背景に考えながらも、しっかりとして尾花沢自体のこ ◎市 長(加 藤 國 洋 君) の少子化対策を取り組んでいかなきゃならないのかな ただ今青野議員からは、大きく4項目にわたっての ご質問を頂戴しましたので、順次お答え申し上げたい と思います。 まずもって、少子化対策の積極的推進についてのお ということで、ただ今青野議員からの質問にお答えを 申し上げたいと思います。 今議員ご提言いただきながらの質問でございました、 結婚推進室の設置についてのお尋ねでございましたが、 尋ねでございますが、議員からは本市のデータをお示 近年、未婚化・晩婚化は、人口の減少が進む本市にお しいただきながらのご質問を頂戴したわけでございま いても重要課題の1つとなってございます。現在、尾 す。本市の状況につきましては、議員が仰られたとお 花沢市結婚促進協議会LaLaネットを中心に結婚相 りの数字でございますが、先ほどの伊藤議員の少子化 談の開催、やまがた婚活応援団プラスとの連携による 対策に関連しましても、全体的な所見ということで、 婚活事業を実施してございます。また、青年エネルギ ちょっとお話申し上げたいと思います。今お話の人口 ッシュ活動事業など、若い男女の出会いに結びつく事 動向動態につきましては、議員からお示しいただきま 業等も実施しております。これまで、結婚相談により したが、我が国全体でもこれは非常に大きな課題とな 結婚に結びつくなどの実績も上がっておりますので、 っております。 今後も引き続き、多くの若者の出会いの場や結婚に結 今現在、 我が国は1億2,000万人の人口でございます が、50年後には7,000万人と予測されております。山形 びつく支援を進めてまいります。 結婚推進室の設置についてのお尋ねでございますが、 県におきましても現在、 115万人の人口でございますが、 これまでの事業を通しての課題は、市内や近隣地域等 50年後には70万人と、まさしく尾花沢と同じような課 に限定しての婚活事業は、あまりにも顔ぶれが同じで 題を国も県も抱えておるというふうな状況でございま あることやさまざまな事情が分かりすぎていることな す。さらには、先ほどの伊藤議員のお尋ねにもござい どから参加者集めに苦慮してきたところがございます。 こうした事情から一自治体で結婚推進室を立ち上げる 今後の定住意向や住み続けたい理由、住みたくない理 よりも、村山地域全体の広域で実施する、やまがた婚 由、定住対策のためにどのような取り組みが必要かな 活応援団プラスと連携した取り組みが効果的であると どの調査を実施してきたところでございます。 考えております。 また、昨年度から一部見直しを図りました第5次尾 次に、元気に暮らし続けられるまちづくりの推進と 花沢市ふるさと暮らし応援事業の中におきまして、宅 いうことで、健康事業の延伸についてお答え申し上げ 地取得等助成事業、克雪住宅建設等助成事業、消融雪 ます。長寿高齢化社会を迎える中、本市においては、 装置設置助成事業、若者民間賃貸住宅等家賃助成事業 「生涯現役いのちの躍動を感じるまちづくりの実現」 の申請者に対し、随時アンケート調査を実施している に向け、平成15年に「健康おばね21」を策定し、市民 ところでございます。アンケートの項目でございます の健康寿命の延伸、壮年期死亡の減少、生活の質の向 が、事業を活用した感想や意見、転入された方へはU・ 上を目標に取り組んできております。この中で、健康 Iターンについての項目や転入されたきっかけなどを 寿命の延伸に関しましては、市民1人1人が「健康は 記入していただいております。特に、宅地取得等助成 つくるもの」という観点に立ち、壮年期より積極的な や若者民間賃貸住宅家賃助成の2つの事業に対するア 一次予防の推進が重要と捉え、「健康おばね21」運動 ンケートの対象者は、 ほとんどが転入者となっており、 計画のスローガンに沿った活動を展開し、健康づくり 貴重なご意見、感想をいただいているところです。今 事業をはじめ介護予防事業を実施しております。健康 後ともアンケートを継続して、今後の定住対策に役に 寿命の延伸につきましては、健康、福祉、介護等の総 立てていきたいと考えております。 合的な施策の継続と、市民の参加を促し、目標の推進 次に克雪対策の推進についてのお尋ねでございます を図ってまいります。今年度におきましては「健康お が、克雪住宅建設等助成事業として、融雪式、高床式、 ばね21」を総括し、平成25年度から平成34年度におけ 耐雪式の住宅を新築、改築、購入した方に対して、か る次期健康増進計画の策定を進めているところであり かった経費の20%以内で20万円を限度に助成をしてい ます。なお、具体的な事業等の詳細につきましては、 るところでございます。また、今年度から新グリーン 担当課長より答弁いたさせます。 ニューディール事業を活用して、大地熱や太陽熱を活 次に「安心して暮らし続けられるまちづくりへの取 用した屋根融雪や敷地内融雪の実証事業を行うことと り組み」についてお答え申し上げます。高齢者世帯や なっておりますので、この結果も踏まえながら次期定 一人暮らしの方々など、要援護者の方々が安心して暮 住対策事業の中で新たな助成制度も検討してまいりた らし続けるための施策とのお尋ねで、基本的には、自 いと考えております。 助、共助、公助、最近になりましてこの自助、共助の 中に近助と、近い助け、近助という考え方も増えてき 続きまして、人口流出を防ぐ農業政策の確立につい てとのお尋ねでございます。 ているようでございます。この考え方に立っていると 農業収入の確保について、まず申し上げます。2010 ころであります。共助としては、社会福祉協議会を窓 年農業センサスの報告において、本市の中規模農家2 口にした福祉隣組制度を中心にして活動を行っていた ヘクタールから3ヘクタールの農家戸数は372戸とな だいておりますが、今後さらに地域内の共助活動が充 っております。近年の経営規模の農家数の推移として 実できるよう社会福祉協議会と連携強化してまいりま は、農地の流動化の進展により3ヘクタールから5ヘ す。公助としては、一人暮らし世帯等への緊急通報シ クタールを分岐点として、3ヘクタール未満の農家は ステムの設置、除雪券の配布、配食サービスの提供を 減少し、5ヘクタール以上の農家が増加傾向にあり、 行っているところであり、今後とも継続してまいりま 水稲を中心とした大規模な経営層で形成されている状 す。また、今年度において救急医療情報キットの配布 況にございます。中規模農家の農業収入の確保につき を予定しているところでございます。今後も既存事業 ましては、各農家において経営形態に違いはあります 等の充実化を検討し、サービスの拡充を目指してまい が、消費者が求める安全、安心で高付加価値、高品質 ります。 な農産物の生産体制を充実し、農業が職業として魅力 次に定住したくなるまちづくりの推進に関してのお とやりがいのあるものとなるよう、他産業従事者並み 尋ねでございます。定住化の推進につきまして、定住 の所得に相当する年間農業所得1経営体当たり400万 に関するアンケートにつきましては、第6次総合振興 円相当を目指し、本市の優良な経営体の事例を踏まえ 計画策定に際し行った、 まちづくりアンケートの中で、 つつ、所得の向上に向けた指導を、JA、北村山農業 技術普及課と連携を図り指導に努めてまいります。 次に6次総合振興計画に掲げる農業施策につきまし 産出額拡大に向けた取組みを強化してまいりたいと考 えております。 ては、農業者の高齢化や担い手の減少により農業生産 次に再生可能エネルギーを農業振興に結びつける方 力の低下、耕作放棄地の増加など、さまざまな課題は 策とのお尋ねでございますが、当市の農業は豪雪地で ありますが、近年の経済景気の低迷により新規就農者 あるため、冬期間に課題があり、一年を通した農産物 については増加傾向にあります。しかし、地域の中心 の生産がなかなか難しい状況にございます。周年農業 となる担い手の確保や集落営農組織の確立など、農業 を目指すには、ハウスを使った農産物の栽培が考えら 生産基盤の体制づくりが重要でありますので、本年度 れますが、どうやって加温するのかが課題となります は集落の人農地プランの作成に向けた取り組みを強化 ので、大地熱などの再生可能エネルギーの活用を、費 してまいります。 用対効果を含めて研究検討してまいりたいと考えてお また、農業者の高齢化に伴い作業負担の軽減される ります。 作物の奨励や、産地の気象条件にあった作物として、 次に、農産物のバイオマス利用についてでございま トマト、きゅうり、アスパラガス、ねぎ、山ぶどう、 すが、本市の現状については、肥育牛の堆肥を水田、 シンホリカルポスなど、多年性作物や軽量作物の奨励 畑地に散布し、安全安心な農作物を育てる循環型農業 と品質の向上に向け、JA、北村山農業技術普及課と を推進している状況にございますが、今後、肥育牛の 連携した取り組みを実施してまいります。 増頭計画もあり、その糞尿処理対策も含めて再生可能 農畜産物ブランドの促進に向けては、東京都中央卸 エネルギーへの利活用を総合的に検討してまいります。 売市場太田市場での市場関係者に対する尾花沢すいか また、太陽光発電を活用した鳥獣被害防止システム のトップセールスをはじめ、銀座アンテナショップ、 の共同開発とのお尋ねでございますが、太陽光パネル 板橋アンテナショップ、交流都市のイベントへの出店 を使った電気柵が、 すでに市販されております。 今後、 など、すいかをはじめとする特産物のPR活動を実施 改良のため現在設置している電気柵の改善等の情報提 してまいりました。また、雪降り和牛尾花沢のブラン 供などで対応してまいりたいと考えているところでご ド確立及び消費拡大のため、 尾花沢産牛取扱店の拡大、 ざいます。以上、私からの答弁といたしますが、また 産地証明書の発行を行ってまいりました。さらに、サ 詳細につきましては関係課長より答弁いたさせます。 ライ、旅サライ、ディスカバージャパン等への掲載及 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) びトップセールスにより、バイヤーが当地を訪れるま でに浸透しつつあります。今後さらなるブランド化の 取り組みを強化してまいります。 次に本市の農業生産額でございますが、尾花沢牛、 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(有 路 克 敏 君) それでは、私のほうから日曜保育関係についてお答 えさせていただきます。 米、すいかが主要農産物の90%を占めております。就 日曜保育、病児、病後児保育につきましては、先の 任時の農業生産額農業産出額、平成20年度実績約89億 3月定例会において議員からご提言をいただいたとこ 円から110億円に拡大する目標を設定しておりますが、 ろであり、これまで検討してきた経過にあります。休 平成23年度実績額は87億円となっております。これは 日保育につきましては、先の伊藤議員にもお答えいた 米価の非常に低迷する状況を受けての算出額となって しましたが、休日預かりも含めて今後検討してまいり ございます。今後の見込みとして、米の生産額につい たいというふうに考えております。 ては、横ばいで推移していくものと想定されています また、病児、病後児保育につきましては、医療機関 ので、尾花沢牛、すいかを中心とし、生産額の向上を との連携や看護師の配置、あるいは専門保育室の設置 目指します。 など条件整備が必要でありますので、引き続き検討課 尾花沢牛については、畜産担い手育成総合整備事業 題とさせていただきたいというふうに思います。以上 に伴い2,820頭の増頭計画のうち、今後1,250頭の増頭 でございます。 が予定されており、約10億円の増加が見込まれます。 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) すいかについては生産農家の若手後継者による規模拡 大を図るとともに、さらなるブランド力の強化に努め 生産額の増加に繋げて行きたいと考えています。 また、 本年度は、農産物を活用した6次産業化の推進など、 保健主幹。 ◎保健主幹(加 賀 利 一君) 健康寿命に関わります事業ですけれども、生活習慣 病を予防し、自立した生活が送られるよう市独自に35 歳から39歳の年代を対象としました、フレッシュ検診 並びに健康教室を実施し、生活習慣病への理解を深め 社会教育課長。 ◎社会教育課長(間 宮 健 一 君) ていただいております。また、中高年の方々につきま お答えいたします。先ほど伊藤議員に対する市長の しては、特定検診や後期高齢者検診及びがん検診を通 答弁ございましたように、まずは結婚相談LaLaネ しまして、自身の健康状態を知ることにより、健康の ットの方々が成功のほうに持っていった場合には、成 保持、増進を図りますとともに、生活習慣病の理解を 功報奨というふうなことを今検討しようというところ 深めるための講演会の開催、生活習慣改善のための運 まできております。こういったことを来年度に向けて 動体験、栄養教室などを実施しております。また、介 今後もうちょっと検討していきたいなというように考 護予防におきましては、はつらつ元気塾や各地区公民 えているところです。 館と共催し、おたっしゃ教室を開催し、予防、普及、 あとまた、テレビ番組などにつきましても、一応検 啓蒙に努めるとともに、二次予防事業としまして、筋 討、担当課のほうでは一応検討はしてみたんですが、 力向上トレーニング教室、はつらつ教室を開催し、自 やはり申し込みがよその市町村からも相当多いらしく 立した生活を継続して営むことができますよう支援を て、一年待ち、二年待ちみたいな形の状態みたいなよ 図っております。以上です。 うで、そのうちその番組が終わってしまうんではない ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) かと思っているところでございます。以上でございま 青野議員。 ◎5番(青 野 隆 一 議員) ご答弁ありがとうございました。なかなか私の質問 の主旨と回答が若干ずれているところもあったかと思 いますけれども、自席のほうから時間の許す範囲内で 再質問させていただきます。 す。 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 青野議員。 ◎5番(青 野 隆 一 議員) 成功報酬というふうな報酬も含めてということでご ざいましたが、やはり私はその活動していくための自 まず少子化対策ということでございますけども、南 前でということではなくて、やはり市のこれは重要な 陽市なんですが、私が申し上げた結婚推進室を設置し 政策の一環だというふうな位置付けをしていただくた て5年目を迎えております。理事長には副市長、そこ めにも、ぜひその予算化をしていただきたいなと。そ には結婚推進係という専門職員がおりまして、さらに してまた人的な体制につきましてもこれは市としての 週2日勤務の嘱託職員が事務局長ということで配置な 重要政策であれば、やはり人的な配置も含めましてし っているようでございます。さらに結婚推進基金とし っかりとそういうものを推進していただきたい。甑葉 て500万円を積み立て、 19人の結婚アドバイザーには年 プラザでも先日、先日ですか28人ほどの参加した婚活 額5万円の報酬を支給していると。これまでに7組の パーティーを開いたそうですけども、手打ちそばの体 婚姻が成立したと。県内でも非常に力を入れている自 験とあとワインパーティーということで、7組がカッ 治体ございますが、先ほどの質問でも伊藤議員からあ プルになったという話を聞いております。やはりこれ りましたが、やはり物心両面の支援策、私はこれが必 は実践をしていく、そういう積み重ねをしっかり先導 要だというように思います。本市では生涯学習係に事 をきっていくという、私は大事だと思いますので、ぜ 務分掌ございますが、独自予算というのはゼロでござ ひそういった方向で、これからも市の重要な政策の1 います。LaLaネット推進の皆さん方が本当にボラ つとして位置付けて推進をしていただきたいというふ ンティア精神で、一生懸命その仲人役といいますか、 うに思います。 縁結びの役割を果たしているところでございますけれ もう1つ先ほどございましたが、尾花沢市の子育て ども、やはりその推進の皆さん方がさらに活動しやす 支援体制というのは、私は県内でも非常に優れた先進 い体制と、そして予算、そういったものを私はぜひ確 的なところだというふうに思います。ただやはり市民 保していただきたい。また、今テレビでも婚活の番組 の皆さんから、どうしても日曜日に預かる施設がない が大変好評のようでございます。こういった番組の招 ということがございまして、これは私ABESAでも 致なども含めて、やはり全市、全庁的な取り組みを本 結構ですので、時間帯ででも保育というよりも一時預 市としても推進すべきだというふうに考えますが、い かりというふうな形で何とか子育て支援をさらに充実 かがですか。 をしていただきたいということを要望申し上げます。 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 次に高齢者の皆さんが、この住み慣れた地域で幸せ に元気でという、そういったまちづくりについて再質 を施していく、そういう体制をこの際、一緒になって 問させていただきます。今年度から一人暮らしや高齢 考えていく、作っていくことが私は重要だと思ってお 者世帯、障害者世帯に対し、災害時要援護者避難支援 ります。なかなかこれを最初から全地区というのは難 事業がスタートいたしました。秋には緊急情報キット しいので、一定地区を区切りながら、区長、民生委員、 が配布をされると聞いております。今回登録された要 あるいは地域の皆さん方と話し合いをして、そういう 援護者数はどの程度おられるのか。そしてそういう 地域をまず1つ、しっかり作っていく、そういう取り 方々に対してどんな時、どのような支援をしていくの 組みをしてはいかがですか。 か、簡潔にご答弁をお願いいたします。 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(有 路 克 敏 君) 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(有 路 克 敏 君) 昨年度、要援護者についてのハード的な整備をさせ お答えいたします。昨年度登録をいたしました高齢 ていただいたわけであります。その中の連携体制とい 者並びに一人暮らし世帯については、4月1日でござ うことで、危機管理室、それから当方の健康福祉課、 いますけれども839名の方が登録しているところでご それから社協にあります包括支援センター、これの3 ざいます。それから、障害者の方につきましては、約 つにおいて情報の共有化を図ろうということで、例え 1,000件ほど照会を出しておりますけれども、 9月3日 ば先ほど言ったリストの共有なんかも図る体制、図っ 現在で登録が266件ということで、1,100件ほどになっ ている状況でございますので、これから地区に出向き ているところでございます。 ましてのその要支援者のお願い関係についても、お願 それから、要援護者事業の支援者の役割でございま いした情報というのは当然にして社協のほうでも把握 すけれども、平常時については要援護者に対する声掛 していただくし、それらについては現在は福祉隣組に けや居住する住宅の相談など、いわゆる声掛けという ついては社協さんを中心にしてやっていただいてます ことで、お願いをしてまいりたいというふうに考えて けれども、そことの連携というのは当然にして充実さ おりまして、万が一の時には安否確認や避難所への誘 せていかなければならないんではないかな。いわゆる 導など、救出活動というふうなことでお願いをしてま 受け手側といいますか、高齢者の方々はどちらから入 いりたいというふうに考えております。 っていっても同じなわけでございますので、その辺に ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) ついては、これまで以上に連携を図っていく必要があ 青野議員。 ◎5番(青 野 隆 一 議員) ただ今、 839名の登録があるというふうな話でござい ました。先ほどから話がございますけれども、社会福 祉協議会の尾花沢市福祉ネットワーク、いわゆる福祉 隣組につきましては、今149世帯に対して124人、33グ るというふうに考えております。 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 青野議員。 ◎5番(青 野 隆 一 議員) その連携について、よろしく具体的に進めていただ きたいというふうに思います。 ループが福祉協力員として配置して協力したいと思い もう一点ですが、その福祉協力員の今タイプ別の活 ます。839名が、要援護者の方々がいらっしゃると。現 動支給基準というのがあるんですけども、私はかなり に福祉隣組では149世帯に対した支援が行われている 申し訳ありませんが低い単価だと思っております。こ と。要援護者の割合にしては、なかなかその福祉隣組 れもまた、社会福祉協議会とぜひ連携をしながら、そ 制度というものが広がっていかない、定着をしていな の支援体制についても強化を図っていただきたいとご いという現実が実はここにあると思われます。こうい 要望申し上げます。 った要因というのはいろいろとあると思うんですが、 あと、健康寿命の問題なんですが、最上町では町長 やはり今回、この災害時要援護者避難支援事業、これ 自らの発案で、健康づくり事業に参加し、ポイントを をスタートさせる、行政がスタートさせるということ 貯めると商品券とか温泉宿泊券が貰えるウェルネス健 でございますので、逆にこの福祉隣組制度、こういっ 康ポイント制度というのを始めております。最上町で た形と結びつけながら、1人1人の高齢者や一人暮ら は20歳以上の町民1,000人が参加しているそうでござ しの方々が安心して暮らせるような安否確認、家事援 います。大変な好評の事業ということでございます。 助、あるいは雪下ろし、こういった必要とされる援助 本市でも健康寿命を伸ばすために、基本的には先ほど ありましたように健康診断の受診率、そういったもの やはりあの、尾花沢に転入される、まずそういった を高めるということでありますけども、健康づくり事 条件づくりを市としても積極的に、さらに推し進めて 業にも楽しんで参加できるような企画をぜひ今後ご検 いただきたいと思っております。 私は先日ですけども、 討よろしくお願いしたいと思います。 最上町と真室川町のほうに行ってまいりました。ここ 次に、人口を増やすための定住したくなるまちづく にはご高齢の一人暮しの方が冬期間だけ入居できる生 り、市長のほうに再度お伺いいたしますが、私は花笠 活支援ハウスというものがございまして、視察をいた ニュータウンに次ぐ、魅力ある宅地提供、再生エネル しました。ここは60歳以上の一人暮し、高齢者の世帯 ギーを積極的に活用し、 流雪溝の雪対策を十分にした、 の方で、自宅で生活することに不安のある方が入所安 そして格安の宅地提供こそ定住政策の大変重要な点で 定基準に該当すれば施設利用ができるようになってお はないかというふうに申し上げたんですが、市長の改 ります。1人用、1人8畳程度の広さでエアコン、レ めてご答弁お願いします。 ンジ調理器、水洗トイレが完備され、ベッドも貸し出 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) しがあるため何も持たずに移り住むことができます。 市長。 ◎市 長(加 藤 國 洋 君) さらに最上町では3食の食事提供も行っているという ことでございました。定員10名の最上町、定員20名の 定住対策についてのお尋ねということで、私は従来 真室川でそれぞれ委託料を支出して、社会福祉法人に からこの尾花沢市の最重要課題は雪対策というなこと 管理を委ねております。非常に利用率も高く、両施設 で、これまで取り組んできたわけでございます。そう とも毎年定員に近い利用者があるということでござい いった意味で定住化を促進するためにも、この雪対策 ました。本市でも冬期間安心して暮らせる生活支援ハ は避けて通れない、避けて通れないというよりも真っ ウスの建設について、ご検討する考えがないかお尋ね 先にこれは取り組むべき課題だと思っております。そ をいたします。 ういった意味で、この雪に強い宅地住宅、これをしっ ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) かりと取り組みながら定住化に向けて取り組んでまい りたいと思います。 さらにですね、今非常に私が今注目しているのは先 保健主幹。 ◎保健主幹(加 賀 利 一 君) お答えいたします。生活支援ハウスですけども、今 般この議会でもいろいろ話題になってます空き家対策、 青野議員からありましたとおり、介護保険の該当施設 それと踏まえながら最近なって今注目されてんのが団 ではなく、専ら自立している方の、身辺の自立してい 塊世代の大量退職、ちょうど3回目の話題なんです。 る方の生活の場ということになっておられるようです。 当初は2005年、2007年、2010年と。ところがこれはも 尾花沢市におきましても、そういった方、ただあの通 う団塊世代はもう60歳定年ではなくて、さらに延長し 年通してではなく、例えば3か月から1年間など、短 て働いてらっしゃるというようなことで、その各業界 期間等における必要性ある方、そういった方がどの程 の目論見が全部はずれてしまったと。非常に手ぐすね 度なのか、そういったことも含め検討しながら、必要 を引いて待っていたのが全然あてが外れた。いよいよ であれば対応していかなければいけないというふうに この方たちが65歳になって、本当の意味で現役を離れ 考えてございます。以上です。 た。 そしていよいよリタイヤする。 年金暮しにも入る。 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) そういった方たちが今後第2の人生をどこに求めるか といいますと、非常にこの田舎暮しというのが非常に 青野議員。 ◎5番(青 野 隆 一 議員) 多いわけです。こういった方たちをある程度頭に入れ ぜひ近隣、特に最上郡にはそういった施設が多数ご ながら、こういった方たちにもぜひさっき申し上げた ざいますので、ご覧いただきながら、前向きなご検討 ようなIターン、Uターンというような施策を強力に についてもよろしくお願いしたいと思います。 推進しながら、我が市に対するぜひ定住化を図りなが 最後になりますけども、流出防止も含めた本市農業 ら、そのような施策も今後強力に進めるべきでないか の政策の確立ということを私申し上げましたが、今年 なと、 そういうふうに考えているところでございます。 度政府は農地の集積をして新規の農業者の確保を目指 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) す、人農地プラン、これを打ち出しております。しか 青野議員。 ◎5番(青 野 隆 一 議員) しながら、高齢者が進み、山間地を多く抱える尾花沢 市の場合、なかなか難しい事業ではないかと思われま す。寺内地区の場合、例えば150町歩ございますが、こ 1人1人が生まれ育ったこの地域で、元気に楽しく暮 れを集積をして5、6人の担い手ができたとしても、 らし続けられるまちづくりを実現するために、市民の 農地を手放した人たちはますます寺内を離れていくこ 英知を結集をして第6次総合振興計画の目標人口1万 とにはならないか。人農地プランが結果的に農家減ら 7,000人を何としても達成し、 活力あるまちづくりをし しのプランになって、過疎と人口減少に一層拍車をか ていかなければならないと思います。そのために、決 けるのではないかと心配がございます。農林課長のお して平坦ではない、この山をどう下っていけば良いの 考えをお聞きいたします。 か、9月定例会において活発な討論が交わされ、成果 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) の多い議会となりますよう心から期待を申し上げ、私 農林課長。 ◎農林課長(笹 原 隆 一 君) これについては今、人農地プランを作成すれば段々 過疎化に拍車がかかるというふうなことでございまし の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 以上で、青野隆一議員の質問を打ち切ります。 ここで15分間休憩いたします。 たけれども、地域の農業というふうな観点からいたし ますと、荒廃農地、そういうのを防ぐためにはやはり 休憩 午後2時52分 中心となる担い手を作っておく必要があるというふう 再開 午後3時4分 なことで、人農地プランの作成については、かなりそ の集落を守るというふうな観点からは有効な制度であ ると私は認識しているところでございます。 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 青野議員。 ◎5番(青 野 隆 一 議員) 今年、寒河江市ですけども、つや姫の水田15町歩を 団地化して、統一した管理でさらなる高品質米、厳選 つや姫を生産しようという取り組みが始まりました。 米の産地間競争が増す中で、つや姫をさらにブランド 米として出荷して、JAとの協力で百貨店、生協など に卸し、顔の見える取り引きを目指すとしています。 まさしく良い米は良い米として、差別化を図るという 取り組みでございます。また同じくJA寒河江西村山 では来年度から農業経営に参入し、さくらんぼと里芋 の栽培を開始するとしています。 県内のJAによる農業経営は2例目で農業従事者の 高齢化や後継者不足で担い手を探すのが難しくなった 農地を借り受け、遊休農地の解消と地域農業を守って いく役割を担っていくものとしております。このよう に寒河江市では行政とJAが前面に立って地域農業を 守る取り組みを開始しております。これからは、これ からの農業は農家任せではなくて、行政とJAが自ら の生き残りをかけて一致協力し、後継者の育つ、食っ ていける中堅農家の育成、個人では難しい農地の集積 化を図り、80歳になっても働きたい人は働き続けられ る、農家を減らさないための農業法人化を積極的に推 進する支援体制を早急に立ち上げていただきたいこと を要望申し上げます。 私は、これまでの中で、まさに10年後、私たち市民 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 薬の服用を回避するとか、飲み合わせのチェックを受 再開いたします。 けるとか、安全性が高まることには大きな意義があり 農林課長より発言の申出がありますので、これを許 ます。多種類の薬を処方され、薬の管理が難しい方々 します。農林課長。 には、内服するときの1回分ずつ一包化してもらうこ ◎農林課長(笹 原 隆 一 君) ともできます。薬剤師にとってはたくさんの薬をばら 先ほど伊藤議員の質問の中で、尾花沢農産加工有限 ばらにして分包機にセットし、確認するため時間も神 会社の資本金について話がございました。それで、資 経も使う仕事ですが、患者さんの安全性に大いに役立 本金の総額につきましては、8,320万円であります。そ つもので、これも院外処方にだけ認められています。 の内訳を申し上げます。尾花沢市4,120万円、JA、同 また調剤薬局ではお薬手帳を配布できます。先の地震 じく4,120万円、その他に外部取締役20万円、それから などの被災地では、このお薬手帳を持っている患者さ 社員が60万円というふうなことで、 合計で8,320万円と んはスムーズにボランティア医師より処方を受けるこ いうふうなことになってございます。以上でございま とができたという効果を発揮いたしました。 す。 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) この際申し上げます。本日の会議は時間を延長しま すので、あらかじめご了承願います。 次に4番、星川睦子議員の発言を許しますので、登 一方、中央診療所におけるメリットも、さまざま列 挙することができます。レセプト請求事務の大幅な軽 減、医薬品のデッドストックの解消と廃棄医薬品のロ スによる経費節減などです。また、院外処方箋発行実 施によって、調剤業務が軽減された薬剤師さんには、 壇を願います。星川議員。 知識と技量を活かしてもらう場があります。服薬指導 〔4番 星川睦子 議員 登壇〕 や相談にあたってもらう、複雑な保険医療算定の中で ◎4番(星 川 睦 子 議員) 薬剤の長期投与や多剤投与の適用可否などの算定低減 大変暑い中、時間を延長いたしまして大変ありがと 業務に取り組んでもらう、注射薬の管理をすることで うございます。9月定例会にあたり、通告に従って一 医師や看護師さんたちの労務軽減につながる、健康相 般質問いたします。 談室を開設してもらう、そのような経済的な効率化を まず第1に、中央診療所の院外処方箋発行について 質問いたします。近年、国の医療費抑制政策が次々に 図り、医師、看護師、薬剤師の連携によって、手厚い 医療体制を築けるものとなるはずです。 打ち出されていますが、その一つとして、医薬分業が さらに、市が行う検診時に、薬剤師さんに同席して 推進されております。厚生労働省は平成10年頃から、 もらったり、市民の健康増進相談にあたっていただく より積極的な取り組みを推奨しており、平成15年には など、活躍の場は大いに広がると思われます。地域医 分業率が50%を超え、さらに順調に進展していると発 療の核である中央診療所の院外処方箋発行を実施し、 表しております。厚生労働省は、その推進のために薬 効率的な経営と医療体制の充実を図るよう要望いたし 価を下げ続けてきました。保険診療で使われる薬は、 まして、市長のご所見をお伺いいたします。 国によって値段が決められています。納入価格と処方 2項目ですが、ナラ枯れ被害地の再生について質問 価格の差がほとんどなくなり、中には逆転した薬さえ いたします。6月議会において、市長は「新潟県では あり、薬で利益ができない仕組みになりました。薬価 有効な対処法はないが、ある程度侵食されれば終息を 差益がなくなってしまったことは、院外処方箋発行を 待って新しい芽吹きを期待すると聞いている。山形県 採用しない病院や診療所にペナルティを課していると でもそういう方向にあると聞いている。」と答弁され さえ評価されています。 ました。そして、当市では重点地区に対処し、終息を 一方で、保険薬局には薬歴管理をはじめとする、さ 待つ方向が示されています。ナラ枯れ被害は、自然に まざまな点数加算を認めています。 それらの状況から、 まかせて新しい芽吹きを待つ方策は難しいといわれて 当市の中央診療所においても適正な医薬分業を選択す います。完全に枯れた樹からはひこばえが出ず、複数 る時期が来ているものと考えます。医薬分業の最大な 年にわたってどんぐりが落ちないため、実生による再 メリットは、患者さんが服用する薬の管理を調剤薬局 生も期待は薄いと聞いています。 に任せてもらえることです。外科、内科、眼科など複 また山形県では、被害の少ない木の切り株から出る 数の医療機関を受診している場合、1ケ所の調剤薬局 若い芽を育てるために、伐倒費用の一部を助成してい で受けとることができ、痛み止めなどの重複しがちな ますが、人員が足りない、運び出す道が無いなど、な かなかうまく運用されていないようです。複数の要因 市町村の地方交付税については留保を避ける考えが示 が重なって急速に拡大したナラ枯れには、今早急に次 されていますが、市の財政にとって影響がないか、市 の対策を講ずるべきです。長期的視野から、市として 民サービスに支障がでないか、非常に懸念されるとこ 森林再生プランを作成し調査にとりかかっていただき ろです。平成23年度の本市の決算書を見ますと、経常 たい。これは鳥獣被害の軽減策の一環としても、自然 収支比率が89%と、あまりゆとりがない中で、今後社 再生に任せたままではなく、植樹をして美しい森の再 会保障関係の費用負担の増大、維持補修費の増大など 生に取り組んでいただきたいと考えますが、市長のご が予想されます。市の経済成長のためには将来への投 所見をお願いいたします。 資が不可欠です。経常一般財源をどのように確保し、 3項目目、女性登用について質問いたします。市長 は平成23年度施政方針において、女性や若者の声を今 投資的経費をどのように増やしていくお考えでしょう か。 後のまちづくりなどの政策、方針に反映させるため、 次に、普通会計における市債の残高は119億3,301万 審議会や各種団体役員への登用の働きかけを行うと示 3,000円、 前年度比7億8,309万7,000円減少しています されました。また、第6次尾花沢総合振興計画、元気 が、現在、市は市債発行の許可団体となっています。 おばなざわ創造プランにおいても、男女共同参画の促 着実に脱却にむけて取り組んでいただきたいと考えま 進を掲げられています。そこで平成23年度中に具体的 すが、具体的な目標値などあればお聞かせください。 にどのような施策がなされたのか、その実績はどうだ 社会保障と税の一体改革関連法案について、市に及 ったのか、伺います ぼす影響について質問いたします。社会保障と税の一 次に市職員の管理職について質問いたします。1999 体改革関連法案は可決され、同法の成立で地方へ地方 年男女共同参画社会基本法が施行され、その前文で、 消費税分で1.2%、 地方交付税分で0.34%が配分される 男女共同参画社会の形成は、我が国社会を決定する最 ことになりました。しかし消費税にかかる地方交付税 重要課題と明記されました。性別にかかわらず、誰も 率が引き下げられるといわれていますが、現時点での が個性と能力を発揮できる社会の実現が目標になって 情報をお聞かせください。 おります。基本法には、国の責務とならんで地方自治 また、引き上げ分の市町村交付金に対して、人口配 体の責務が規定され、基本理念にのっとり男女共同参 分が検討されていると聞き及び、懸念を覚えておりま 画社会の形成の促進に関し、国の施策に準じた施策、 す。人口配分になれば、人口構成からみても社会保障 およびその他の地方公共団体の区域の特性に応じた施 費の増大が予想される当市にとって、不利になると思 策を策定し、および実施する責務を有するとされてい われます。この案件に対し、市長に反対の立場を表明 ます。 していただき、関係各所に働きかけていただきたいと 一般行政職における女性職員の割合に比べ、課長職 要望するものでありますが、ご所見をお願いいたしま 以上に就いている女性は、現在少ないのではないかと す。以上で壇上からの質問を終わります。 思います。雇用の分野における男女の均等な機会と待 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 遇の確保が維持されるためには、行政において取り組 市長。 むことがまず期待されるものと考えます。女性が男性 〔市長 加藤國洋 君 登壇〕 にかなわない分野は確かにあります。ですが、男女は ◎市 長(加 藤 國 洋 君) 共同して社会を築いていくものです。なでしこJAP ただ今、星川議員からは大きく4項目のご質問を頂 ANの活躍に応えるためにも、自治体の男女共同参画 戴しましたので、 順次お答え申し上げたいと思います。 推進のためにも、市職員の女性登用について、思い切 まず、中央診療所の院外処方についてのお尋ねでご った施策を期待するものであります。具体的な数値目 ざいます。議員からは院外処方について、処方の安全 標などや計画などあれば、お聞かせください。 性、医薬品の在庫管理、処方薬の選択拡大などのメリ 4項目目、 市の財政について今後の方針を伺います。 ットを具体的にご提示いただきました。 平成23年度決算において、健全な財政である旨のご報 診療所につきましては、昭和56年の開所以来、入院 告がなされ、喜ばしいことと思っております。しかし 及び外来診療、さらには時間外救急医療にも対応する ながら、市を取り巻く経済情勢は厳しいものです。今 など、地域医療を支えてまいりました。この間、薬の 国会では特別公債法案の成立が見込めない情勢であり、 調剤につきましては、時間外や祝祭日に対応できる調 地方交付税の執行が抑制される見通しとのことです。 剤薬局がないことや、高齢の患者さんに対する薬処方 の際の二度手間への配慮などを理由に、院内処方で対 まったのは、約10年ほど前からでございまして、なぜ 応してきたところでございます。厚生労働省の資料に このナラ枯れが発生したかと、これ良く言われてます よりますと、現在の医薬分業の普及状況は、議員から のは、森林荒廃、特に里山荒廃が大きく影響している ありましたように50%を超えて平成22年度で63%とな と。いわゆる従来ですと、里山地域におきまして炭焼 っております。これらの状況を踏まえ、今後、院外処 きが活発に行われておりました。このナラ枯れの原因 方に移行した場合における時間外診療時の処方のあり であるカシノナガキクイムシ、樹径、いわゆる木の直 方や、入院患者に係る所要の薬の確保などの課題を幅 径が20センチメートルになりますと、非常に繁殖力が 広く研究し、さらなる医療サービスの向上に努めてま 高まり、そこにナラ枯れ被害が生じたというような説 いりたいと考えております。 がございます。従いまして、従来のような炭焼きが行 次に、ナラ枯れ被害の再生についてのお尋ねでござ われない、そのままそのナラを成長させてしまい、里 います。再生プランの策定についてお答え申し上げま 山が荒廃している要因が、ナラ枯れを増大させたとい す。これまでの日本の林業は、スギ等の針葉樹を造林 うような見解が示されております。従いまして、その することが中心でしたが、自然生態系が豊かで、公益 里山の整備、 森林整備が最も肝要な施策ではないかと、 的な機能が高度に発揮される森林づくりを目指すこと そのように私なりに所見をもっておるところでござい にシフトしています。森林が持つ水源涵養機能、山地 ます。 災害の防止、土壌保全機能、保健・文化機能など、木 次に、女性登用についてのお尋ねでございます。平 材を生産するだけではない森林の多面的重要性を再認 成23年度の施政方針に掲げられた女性登用についてで 識する必要がございます。 ございますが、昨年度の施政方針の中で、女性の声を 本市では、平成24年3月に、尾花沢市森林整備変更 まちづくりなどの施策方針に反映させるため、審議会 計画を策定し、取り組みを進めているところでござい や各種団体役員への登用の働きかけなどを行うことを ます。ナラ枯れ対策については「山形県ナラ枯れ被害 うたってございます。特に22年度から23年度にかけて 対策推進計画」に基づき、指定区域、いわゆる特定ナ は、市の総合振興計画の策定の時期にも当っておりま ラ林です。 指定区域に限定し防除を行ってございます。 したので、まちづくり委員会や総合企画審議会を組織 県指定のブナ共生の森35ヘクタール、市指定の銀山温 して、 さまざまなご意見を伺ったところでございます。 泉周辺6ヘクタール及び長根山周辺18ヘクタールとな まちづくり委員会は48名中11名、総合企画審議会は25 っており、薬剤の樹幹注入防除のほか、被害を拡大さ 名中5名の女性委員からご参加いただき、活発な議論 せないための伐倒及び燻蒸処理を行っております。ま がなされたところでございます。また、行財政改革大 た、枯損木について、枯れ木ですね、枯損木について 綱の改正時期に当っておりましたので、行政改革懇談 は、県総合交付金を活用し、二次被害防止のため伐採 会にも30%の女性委員にご参加いただき、新たな行財 等を実施してまいりました。 政改革プランを策定したところでございます。 さらに、 ナラの木の萌芽更新による再生についてでございま 第5期介護保険事業計画等策定委員会にも14名中6名 すが、寺町ブナ共生の森のナラ枯れ被害木の伐倒処理 の女性委員からご意見をいただき、計画が策定された した周辺には、 未だ細いながらも新しいナラの幼い芽、 ところであります。こうした審議会や委員会ばかりで 若木が何本も育っておりました。全てが再生するとは なく、元気な尾花沢を語る会においても、婦人防火協 思えませんけれども、自然の力には改めて驚いている 力班や商工会女性部、玉野地区の女性団体との話し合 ところでございます。 ナラ枯れの被害は当市に限らず、 いを行ってきたところであります。今後におきまして 県内一円に広がっている状況であり、広域的な対応が も、行政内部の審議会委員や各種協議会委員、各種団 必要と思われますので、関係機関と協議の上、対応し 体役員への女性登用が図られるよう努めるとともに、 てまいりたいと考えております。 元気な尾花沢を語る会を通じて、多くの女性のご意見 また、 ナラやブナ等の植樹についてでございますが、 をお聞きし政策に反映してまいります。 自然再生に任せるより植樹は有効な手段であると思わ 次に女性の管理職登用についてのお尋ねでございま れますが、被害面積が広大であり、作業道開設が必要 すが、国におきましては、平成22年12月に「第3次男 であることなど、さまざまな方面から検討し対応して 女共同参画基本計画」 が閣議決定されたことを踏まえ、 まいりたいと考えております。 翌23年1月に「女性国家公務員の採用・登用の拡大等 また、このナラ枯れ被害についてのお話が急速に高 に関する指針」を改定し、女性登用の拡大に取り組ま れております。さて、当市における平成24年度の一般 おり許可団体となっているところでございます。これ 行政職の管理職は18名であり、うち男性が16名、女性 まで、平成21度に策定した公債費負担適正化計画に基 が2名となっております。また、役付職員の女性登用 づき、事業の取捨選択や交付税措置のある有利な起債 割合の推移に関するお尋ねですが、一般行政職につい の発行などの措置を講じ、市債残高の抑制に努めてき て、5年前の平成19年度が21.4%であったのに対し、 たところであります。当初の計画上では、新鶴子ダム 24年度は40.0%と大幅に上昇してきており、女性の登 償還金の影響により、ピーク時、いわゆる平成26年度 用は着実に進んでいるものと認識しております。今後 においては、23.6%になる見込みでありましたが、こ につきましては、男女共同参画の趣旨に沿い、人材の れまでの取り組みにより、平成23年度決算における実 育成と女性職員の勤務環境の整備を図りながら、登用 質公債費比率については18.9で、計画、これは23.1の に努めてまいります。 計画でございましたが、 その計画より4.2ポイント改善 次に市の財政に対する今後の方針についてのお尋ね でございます。3項目にわたりお尋ねがございますの で、順次お答え申し上げます。 最初に、平成23年度決算における本市の財政状況に ついてでありますが、経常収支比率については、星川 しているところであります。 また、新鶴子ダム償還対策についても、昨年度2億 6,000万円積立てしたことから、平成23年度末で4億 218万円の基金残高となり、 平成27年度償還完了に向け 対応しているところでございます。 議員仰せのとおり前年度より2.4ポイント上昇して、 今後の起債許可団体脱却に向けた取り組みについて 89.1%になったところであります。この主な要因とし ですが、1年でも早く許可団体から脱却を目指し、引 ては、歳入、経常一般財源のうち、普通交付税及び臨 き続き、公債費負担適正化計画に基づき、過疎債など 時財政対策債が国勢調査人口の減、いわゆる20,695人 交付税算入率の大きい起債を活用するとともに、事業 から18,961人、1,734人の減となっており、このことに の取捨選択を行い、発行額の上限についても、臨時財 より、 前年度と比較して約1億7,800万円の減と大幅に 政対策債を除き、償還元金の2分の1以内に止め、公 一般財源が減少したことによるものでございます。ま 債費負担の縮小に努めてまいりたいと考えております。 た、歳出についてでございますが、職員数削減等によ 次に、3点目の社会保障と税の一体改革における影 り人件費で約3,000万円減少しましたが、 平成23年度は 響についてのお尋ねでございます。社会保障の安定財 記録的な豪雪により除排雪経費が増加したことから、 源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための、 前年度と比較して、経常的経費充当一般財源が増加し 地方税法及び地方交付税法の一部を改正する法律が、 たことによるものでございます。 第180回国会で成立し、 平成24年8月22日公布されたと さて、1点目の「経常一般財源の確保について」の ころでございます。今回の一部改正は、国・地方を通 ご質問についてでございますが、歳入、経常一般財源 じた社会保障の安定財源の確保と、国と地方の財政健 である普通交付税及び臨時財政対策債については、国 全化を同時に達成するための第一歩として、地方消費 の算定基準や単位費用等により大きく左右されること 税を含む消費税の税率を、現行5%から段階的に8% から、経常一般財源を確保するためには、歳出、経常 さらに、10%に引き上げることにしたものでございま 的経費、特に、人件費、公債費等の義務的経費に充当 す。 する一般財源をいかに縮減していくかが重要であると お尋ねの、地方消費税交付金の配分についてでござ 考えております。義務的経費、いわゆる人件費、公債 いますが、現行分は、人口と従事者数の割合、1対1 費などについては、これまで集中改革プランによる行 の割合で交付されておりますが、今回の引上げ分の市 財政改革や平成21年度に策定した公債費負担適正化計 町村交付金の配分については、 現段階の情報によれば、 画の実施により着実に減少してきており、今後におい 全額人口により按分して交付することになっておりま ても、新たな行財政改革プラン等に基づき、引き続き す。引き上げ分の市町村交付金の配分について、議員 経常経費の縮減に努め、一般財源を確保してまいりた 仰せのとおり単純に人口のみでの配分では、本市にと いと考えております。 っては不利になることが予測されますので、今後、制 次に、2点目、「起債発行の許可団体からの脱却に 度内容など国の情報を的確に把握して、本市にとって ついて」のお尋ねでございますが、本市は、実質公債 不利にならないよう要望してまいりたいと考えており 費比率が平成20年度決算で19.1%になり、18%を超え ます。 たことから、起債発行については、星川議員仰せのと また、人口が基礎数値になっている普通交付税につ いても、地域の実情に即した制度改正について、全国 ます。このことから消費税、税収、全体、国の取り分 市長会を通じて国に要望することにしております。な については、 実際の消費税の税率で換算いたしますと、 お、社会保障と税の一体改革に伴う地方税法及び地方 現行は1.18%でございますけども、26年度からは1.4、 交付税法の一部改正及び影響については、財政主幹の 27年度からは1.47、28年度から1.52%に引き上げにな ほうから答弁いたさせます。 ります。従いまして、消費税が増収になりますので、 以上、私のほうからお答え申し上げましたが、詳細 ご質問の消費税、地方交付税率の引き下げに伴う影響 については担当の者から答弁いたさせます。 についてでございますけども、消費税が増えることに ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) なりますので、結果として地方交付税の総額が増える 財政主幹。 ◎財政主幹(斎 藤 ということになります。また、先に、お答えいたしま 晃 君) したように地方消費税率が引き上げされますので、国 それでは私のほうから、3点目の質問であります、 税分も含めた地方のほうの取り分についてでございま 社会保障と税の一体改革に伴う地方税法及び地方交付 すけども、現行は2.18%でございますけども、段階的 税法の一部改正及びその影響についてお答え申し上げ に引き上げされまして、28年度4月からは3.72%まで たいと思います。 上がります。従いまして、現段階の情報でありますけ 今回の改正につきましては、ただ今市長のほうから 答弁がありましたように、、国と地方を通じた社会保 障の安定財源の確保と、国と地方の財政健全化を同時 ども、そこから推測すると影響はないというふうに思 われているところでございます。 また、地方消費税交付金の配分につきましては、た に達成するために、 地方消費税を含む消費税の税率を、 だ今市長のほうから答弁ありましたように、市のほう 現行5%から段階的に8%、さらには10%に引き上げ で本市にとって不利にならないように、今後とも、制 るものでございます。 度内容等について国の情報を的確に把握しながら、的 まず、地方消費税についてでございます。現行税率 1%でございます。 そして、 平成26年4月から1.7%に、 確に対応してまいりたいというふうに考えているとこ ろでございます。 平成27年10月から2.2%に引き上げるものでございま それから、先ほど公債発行特例法案の成立がまだな す。そして、この引き上げ分の地方消費税につきまし されていないということで、9月の地方交付税、普通 ては使途が明確化されておりまして、年金、医療、介 交付税の現金交付について質問の内容にありましたの 護、 少子化などの社会保障4経費、 さらには社会福祉、 で、現段階で分かる情報についてお答え申し上げたい 社会保険、健康保険などの社会保障施策に要する経費 と思います。 に充てるものということで、規定されているところで ございます。 普通交付税につきましては、先の全協でもお話した とおり、7月24日、45億7,200万円交付決定されたとこ 引上げ分の地方消費税に係る市町村交付金について ろでありまして、これまで23億6,000万円ほど、既に市 でありますけれども、 ただ今市長が申し上げたとおり、 のほうに歳入がなされております。今回、9月の交付 全額人口により按分して交付されている、交付になる 分についてでございますけども、8月末の総務省から ということで、現在のところなっているところでござ の連絡によりますと、まだ公債発行特例法案の成立が います。 なされていないということでありまして、現段階での 次に、地方交付税についてでございます。地方交付 現金交付については、まだできないということで、先 税については、現行国税5税、所得税、法人税、酒税、 送りのメールの連絡がありました。9月4日あたりの 消費税、たばこ税の一定割合を原資にしております。 新聞報道によりますと、市町村分については、いわゆ 現行、消費税については、収入額の29.5%が地方交付 る地方の財政事情を考慮して、地方に不利にならない 税の原資となっております。 ように満額交付なるみたいな情報もありましたけども、 今回の改正においては、議員仰せのとおり、消費税 まだ総務省としては正式な見解、方針は出されており の収入額に対する地方交付税率を、26年度から22.3% ません。閣議が毎週、昨日ありまして、あとさらに7 に、27年度から20.8、28年度から19.5ということで、 日、金曜日あたりにあるそうで、週2回あるそうでご だんだんに引き下げにするものでございます。改正に ざいます。今の情報によりますと、今度の閣議でいわ よりまして、地方交付税率そのものは引き下げになり ゆる方針を出すという考え方の報道というか連絡等も ますが、消費税率が段階的に10%まで引き上げになり ありましたので、今その状況について推移を見ている というところでございます。詳細が分かりましたら後 がないのではないかと思っているんですね。処方箋さ ほど皆さんのほうにお知らせしたいというふうに思い え貰えれば、どこかで貰うことができると思います。 ます。以上でございます。 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 星川議員。 ◎4番(星 川 睦 子 議員) ご答弁ありがとうございました。それでは再質問を させていただきます。 ただ診療所の中で、ある程度入院患者さんのためと か、それから緊急の服薬とか、それから保険の効かな い薬品でありますとか、そういうものはやはり病院に 常備しておく必要はあると思います。これは診療所に 限らず、 どこの病院でもあることであろうと思います。 県立とか公立とかを見ますと、 複数の薬局がその門前、 1番の中央診療所の院外処方箋発行についてなので 調剤薬局といいますか、この門前に2つも3つも調剤 すが、市長のお答えにもありましたとおり、厚生労働 薬局がある。そしてその調剤薬局さん同士で時間をず 省は医薬分業を進めておりまして、推進しておりまし らすとか、それから日曜日に開局するとか、そういう て、現在63%ということなんですけれども、やはり政 工夫もなされているようです。そのような方向で積極 策的に進めている以上、市としてもその政策に沿った 的に取り入れてはいかがと思いますが、いかがでしょ 方針を採るのが妥当といいますか、そのほうがいいの うか。 ではないのでしょうかと私は思ってるんですが、いか ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) がでしょうか。 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 保健主幹。 ◎保健主幹(加 賀 利 一 君) 保健主幹。 ◎保健主幹(加 賀 利 一 君) 今議員からご指摘受けましたとおり、いろんな対応 の手法はあろうかと思います。 それらを踏まえまして、 先ほど市長から答弁ありましたとおり、診療所の場 診療所が公的な医療機関として、市民のためにサービ 合、外来、それから入院、それから土日、または夜間 スを、これまでのサービスを低下させないよう、総合 等の時間外も行ってございます。国のほうでは医薬分 的に判断しながら、広く検討させていただきたいと思 業ということで院外処方を進めておるということは、 います。よろしくお願いします。 63%の状況ということも承知してございますけども、 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 実際診療所のほうで院外処方を行った場合、今現在、 外来等を含めた、いろいろな薬を購入しておるわけで 星川議員。 ◎4番(星 川 睦 子 議員) すけども、時間外等の診療における、それらを院外処 積極的に採用の方向で取り組んでいただきたいと思 方にした場合、一定の薬品については、なおかつ保有 うんですけれども、薬剤師さんにとって、調剤業務に しておかなければいけない。そういった全体的な課題 追われてしまうというのは、その知識とか技量にとっ 等もございまして、それらを検証しながら検討してい て半分以下しか発揮できないのではないかと私は思っ かなければならない課題だということで捉えていると ております。薬剤師さんにとっても調剤業務にだけに ころであります。 縛られず、いろんな活動ができる。医師との連携であ ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) りますとか、それからレセプトのチェックであります 星川議員。 ◎4番(星 川 睦 子 議員) とか、薬剤師さんならでは技量を発揮する場がたくさ んございます。そういう方面に診療所でも薬剤師に力 すぐに移行するということはなかなか難しいと思い を発揮していただいたほうが、今の医療体制よりもよ ますが、併用期間などを設けて、徐々にするという方 り手厚い体制になるのではないかと思いますが、いか 法があると思います。特に尾花沢には、夜間でも、そ がでしょうか。 れから日曜日でも開いている調剤薬局さんがあります。 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) しかも調剤薬局さんは別に市内の調剤薬局さんに限ら ず、どこの調剤薬局さんからでも貰えるという、これ 保健主幹。 ◎保健主幹(加 賀 利 一 君) は全国どこでも貰えるという利点がございまして、旅 薬剤師さんにつきましては、質問にもありましたと 行先でも貰えるとか、そういうこともございます。で おり、外来入院等の調剤ということで、今は相当、や すから、患者さんにとってはその時間外であるとか、 はり時間的にも大変なのかなということでは認識して それから日曜日であるとか、そういうのはあまり関係 ございます。ただ、薬剤師さんにおきましては、院外 処方になった場合につきまして、 先生ご指摘のとおり、 うなことはもう、相当有効な手立てではあるというふ いろんな別の面で指導もできるかと思われますけども、 うなことでございますけども、申し上げましたように 薬剤師さん、それからお医者さん、それから看護師さ 広大な面積で一ヶ所にまとまっているというふうな状 ん、いろんな立場の方々、総合して医療は成り立って 況でもございません。点々としているというふうな状 ございますので、その辺、総合的に広く検討しながら 況もございますので、その辺なかなか難しいというふ 院外処方なり、医薬分業について検討させていただき うな面もございます。その辺も広域的に県あたりとも たいと思います。 調整をしながら、検討してもらいたいというふうに思 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) います。 星川議員。 ◎4番(星 川 睦 子 議員) よろしくお願いいたします。では次に、ナラ枯れ被 害地の再生について再質問いたします。 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 星川議員。 ◎4番(星 川 睦 子 議員) 植樹に関してなんですけれども、市内外のボランテ ただ今市長からブナ共生の森、こちらのほうで若い ィア活動を募集いたしまして、そしてその人員の数で 芽がたくさんあって、若い木もたくさんあって、再生 植樹していく方法が取られればいいなと私は思ってい もするのではないかと、自然の力を感じるということ るんですけれども、里山に対する愛着というのは、尾 がありましたが、私もそのように感じております。で 花沢市民でしたら誰もが持っていると思います。ぜひ すが、ブナ共生の森は手入れを、重点地域ですので、 費用も本当にかかると思いますけれども、たくさんの さほど被害が大きくならないうちに伐倒なり、薬剤注 人達の協力で再生ができれば、もっともっと愛着がわ 入なりの対処がなされていると思います。そうした場 くのではないかと思いますので、そのような方向で検 合には、その再生はかなりの割合で期待できるという 討していただければありがたいと思っております。 ような情報も私も拝見いたしました。 ただ問題なのは、 次に市の財政についてなんですが、ただ今財政主幹 そういう対策が全くなされず、ナラ枯れが終息するま のほうから、その地方交付税の執行が抑制されるとい で待っているような状態の里山ですね、そちらのほう う情報がございました。主幹仰せのとおり、新聞報道 では植樹がやはり有効であると思います。調査も難し などでは市町村には影響が出ないだろうというふうに いし、時間もかかると思いますので、今から早急に取 ありましたので、私もそれのほうに期待半分、懸念半 りかかっていただきたいと思いますけれども、いかが 分あったんですけれども、もしもこのまま先送りが続 ですか。 くようであれば、どのような方策が取られるのでしょ ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) うか。 農林課長。 ◎農林課長(笹 原 隆 一 君) ナラ枯れの件でございますけども、今市長が答弁し ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 財政主幹。 ◎財政主幹(斎 藤 晃 君) たとおり、そういうふうなブナ共生の森でも、そうい ただ今のご質問に対してお答え申し上げます。先ほ うふうな状況が見られます。それで植林というふうな ど申し上げたことにつきましては、現段階での情報で ことでございますけども、面積も広大でありまして、 のお話でございます。新聞報道では今議員仰ったよう 23年度に県と、それから森林組合、それから市のほう な形で、市町村にはご迷惑はかけないような形でとい でナラ枯れの被害状況を調査したところでございます。 うことで報道されております。多分、そういう方向で それで、数字的にちょっと申し上げます。ナラ枯れの 国のほうでは進めているものと考えられますけども、 被害の面積は約1,124ヘクタールでございます。 それで、 正式にはまだ決定がなされていないという状況であり その中で実損面積でございますけども、ナラ枯れ、ナ ます。閣議が今度の金曜日あたりにあるということで ラの木は密植状態にありませんので、点々とそういう ありまして、そこに国としての市町村に対する考え方 ふうな形の今生えているというふうな状況でございま というのは、方針は示されるということでありますの すので、実損面積に換算しますと、現在では29.7ヘク で、そこまでちょっと様子をみたいなということで考 タール程度というふうに押さえてございます。 やはり、 えているところであります。 議員仰せのとおり、全てが自然に再生するというふう 仮にですね、9月交付分ということになりますと大 なことではないと思いますので、やはり植林というふ 体11億円になります。通常であれば9月の前半、昨日 か今日あたりに普通は入っているところでありまして、 9月につきましては通常の支払い関係、いわゆる給料 とかそういうもののほかに、いわゆる地方債、年2回 の償還が9月と3月にありまして、ほとんど9月の末 あたり、25日あたりにかなり8億円程度の大きい償還 が出てきます。仮に11億円のうち何ぼ入るかによって も違いますけども、そこまで入ってこないという形に なれば、例えば資金不足になりますので、一時借り入 れ等によって対応するとか、 あと最低現金として預金、 さらにはしているものもありますので、そこら辺でや り繰りして運用するとかという方法もさまざまありま す。いずれにいたしましても、支払いのほうに影響し ないような形で対応していく必要があるものと考えて おりますので、現実的には市民の方には迷惑かけない ような形に対応してまいりたいというふうに考えてい るところでございます。以上です。 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 星川議員。 ◎4番(星 川 睦 子 議員) ありがとうございます。県の吉村知事の会見を9月 3日でしたかね、会見を拝見いたしましたが、県のほ うにはかなり影響が出るような懸念を示されておりま した。一時借入金で凌がなければならないだろうとい う、そのような見解が示されておりました。今国会は 本当に混迷しておりまして、そのしわ寄せが県や市町 村にきてしまうのは本当に残念なことなんですけれど も、市といたしましてもなるべく資金繰りに工夫され て、いろんなところに影響が出ないようにお願いした いと思います。また、先ほど市長のほうからは、人口 按分に関しては市長も反対の立場を表明していただき ましたので、ぜひとも反対していただきまして、私た ちも協力して、みんなで不利にならないように、尾花 沢市にとっていい方向になるように、運動を進めてい きたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思い ます。これで私の質問を終わります。 ◎議 長(菅 根 光 雄 議員) 以上で、星川睦子議員の質問を打ち切ります。 本日はこの程度にとどめ、 これにて散会いたします。 大変ご苦労様でございました。 散会 午後3時58分
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