(第2号様式・別紙) プロジェクト名 実施主体(市町村) 支援期間 格差の分野 地域資源を活用した地域経済再生プロジェクト 喜茂別町 平成23年度 ~ 平成24年度 地域経済の格差 課題・問題点 ・新しい施設野菜の推進、遮光シートで生産したホワイトアスパラガスの差別について 喜茂別町は近隣の町村に比べて耕作面積が狭いため、比較的高収益で安定した生産を行え る施設野菜に力を注いでいる。 新しい施設野菜の推進については、喜茂別町に適した野菜の検討が課題となっている。現 在は昨年度視察を行った「さつまいも」の試験栽培を女性グループで行っており、今後、加 工等をどのように行っていくか模索中である。 ホワイトアスパラガスについては、年々利用者が増えており(現在21戸149本利用) 、特に生食として耕作している人が多く、遮光シートで生産したものの方が品質や数量が良 いが、遮光シートが輸入品で1枚約6万円と高額であり、現在町が半額を補助しているが平 成27年度で補助を打ち切る予定であるため、通常のものより高額で販売する必要がある。 ・ブランド認証制度の確立とブランド品選定と新商品の開発等について 上記の新規施設野菜が決定した段階で、遮光シートで生産したホワイトアスパラガスとと もにブランド化を行い、ブランド認証制度を確立することが課題となっている。 また、選定されたブランド品による、新商品の開発も課題となっている。 ・他国の文化や習慣などに対する理解力を深めることについて 喜茂別町は、留寿都町等近隣の町村を経由し外国人観光客が流入して来ることが多く、中 国資本のゴルフ場が町内にできることもあり、他国の文化や習慣を理解し、受け入れ体制を 強化することが課題となっている。 ・担い手の育成と地域資源を活用した商品開発について 喜茂別町は高齢の農業者が多く、5~10年後には大幅な減少が予測されることから、担 い手である若い就農者の育成と地域農業の基盤となる法人化が課題となっている。 また、喜茂別町には目玉となる商品がないため、農業と商工業等の連携による6次産業化 を推進し、農産品を活用した商品開発を行うことが課題となっている。 ・高齢者の生活支援、地域交通の確保について 地域に居住している高齢者を含む生活弱者に対して、買い物等の支援や交通丌便地域の生 活交通を確保により安心できる暮らしづくりを図ることが課題となっている。 ・就職率の低下と若者の流出について 若者の流出を防ぐために町内で雇用を促進する必要性があるが、町内に工場を構える大企 業や老人介護施設等で雇用されるためには若者の資格取得によるスキルアップが課題となっ ている。 -1- 課題解決に向けた取組 ・新しい施設野菜の推進、遮光シートで生産したホワイトアスパラガスの差別について 新しい施設野菜については、現在生産地を視察して情報収集及び検討を行っている段階で ある。 遮光シートで生産したホワイトアスパラガスについては、ブランド化による差別化が挙げ られる。 ・ブランド認証制度の確立とブランド品選定と新商品の開発等について 喜茂別ブランドのロゴマークとブランドキャラクターを札幌市立大学の学生に授業の一環 として作成依頼中であり、ブランド品選定と新商品の開発については、きもべつブランド推 進事業の進捗により実施していく。 ・他国の文化や習慣などに対する理解力を深めることについて 2月25日~27日、運輸局(実行委員会)主催の「北海道スノートラベルエクスポ 2013 インルスツ」に参加し、アジア圏とオーストラリア等から旅行会社・航空会社・メディア関 係者等約50名を招へいし、26日夜に喜茂別町内で食べ歩きツアーを実施する。 ・担い手の育成と地域資源を活用した商品開発について 担い手の育成として研修を実施するとともに、農業者に高齢者が多く耕作面積の少ないと いう地域の実情を考慮して、若い担い手を中心に農業者の法人格取得を目標としている。 商品開発については、農協跡地に6次産業を想定した工場を建設する予定となっている。 ・高齢者の生活支援、地域交通の確保について 関係者の意識向上と改革をするため、研修を実施。高齢者・障害者の両方をサービス対象 としている福祉施設を中心に視察し、聴き取りをする。また、地域交通について、町全体で 問題の生活交通を考えるため実証実験を含む、将来の交通体系を決める協議会を設置する。 ・就職率の低下と若者の流出について 接遇研修等、就職に有利となるスキルアップ研修を実施する。 その他特記事項 ・遮光シートは輸入品しかないのか。また、道内でほかに使用しているところはないのか。 輸入品の遮光シートについては、風で飛ばされないように横にポケットがついているが、 国産品にはついていないので、加工すると割高になる。円安基調となっているが、それでも 輸入品のほうが安い。関係機関から情報収集を行いながら導入している。 培土しているところに使用しているのは、喜茂別町のほかに、ホクレンでも試験栽培を行 っている。 ・可能であれば、試験場などに持ち掛けて、研究結果等を参考にできれば良いと思う。 -2- ・ホワイトアスパラの生産拡大について21戸149本ということだが、この事業を始めてどの くらい増えたか把握してるか。 具体的な数字は把握していないが、これと併せてアスパラの就農補助を行っており、ホワ イトアスパラは全額補助、グリーンアスパラについては1/3補助で就農補助をしている。 北海道で農業をするには2h以上でなければ農家と認められないが、喜茂別町では3反 以上としている。ホワイトアスパラを作ってみたいという者の地域参入が増えている。 ・さつまいもの栽培については、南の地域で栽培している作物を北で栽培するというのは非常に 大変なこと。空知管内の北村などで、10年程前から落花生の導入を始め、軌道に乗っている事 例がある。 深川にある拓殖短期大学が熱心に研究を進めており、空知で導入の機運がある ので、視察に行く などして、いろいろな事例を参考にしてほしい。 ・観光については、留寿都村で開催されるスノートラベルエキスポに参加するとのことだが、町 の最大の売りとなるメインのものを作り、このために町に来てもらうようなプロモーションが成 功している事例が多いので、そのような取組を考えても良いのではないか。 -3-
© Copyright 2024 Paperzz