平成26年度南幌町中学生国際留学プログラム事業報告書

平成 26 年度
南幌町中学生国際留学プログラム事業
報 告 書
Contents
International Study Abroad
Program in CANADA
海外留学行程表
地
2014
1
2
図
3
ホストファミリー
研修生徒報告
長谷川 貴
大
4
山
本 綾
乃
6
江
口 愛
夕
8
向
井 穂
歌
10
彦
12
引率者レポート
藤
木 雅
Photo Gallery
14
南幌町では、外国での語学研修やホームステイ
体験を通じて、「子どもたちに国際感覚を身に着け
てもらおう」と平成 26 年度から新たに『中学生国
際留学プログラム事業』をスタートしました。
本年度派遣されたのは、南幌中学校の男子生徒
1 名と女子生徒 3 名の 4 名。出発までに 5 回の事
前研修の中で、ホームステイの心得や英語レッス
ンを受け、初めての海外研修に備えてきました。
カナダ短期留学は、8 月 9 日から 8 月 22 日の
14 日間の日程で、バンクーバー地域のラングレー
において、現地のトリニティ・ウエスタン大学で
の語学研修や、ホームステイによる生活体験、地
元の中学生・高校生との交流など様々な体験をし
ました。
本書は、平成 26 年度のカナダ・バンクーバー地
域における派遣生徒たちの短期留学について報告
します。
International Study Abroad Program in CANADA Aug.9-Aug.22, 2014
海外留学行程表
日次・月日
1 日目
8 月 9 日(土)
地
名
現地時間
交通機関
南幌町役場
南幌町役場発
新千歳空港発
羽田空港発
14:30
14:50
17:30
21:55
バス
ANA74 便
ANA116 便
バンクーバー空港着
バンクーバー空港発
ラングレー
14:55
15:50
16:50
専用車
ホスト送迎
スケジュール
出発式
出発式終了後・南幌町から新千歳空港へ
国内線にて羽田空港へ
出国審査・羽田空港からバンクーバー空港へ
【日付変更線通過】
入国審査
ホームステイ地域のラングレーへ
トリニティ・ウエスタン大学(TWU)到着、ホスト
ファミリーと対面→ホストファミリー宅へ
2 日目
8 月 10 日(日)
ラングレー
3 日目
8 月 11 日(月)
ラングレー
ホスト送迎
トリニティ・ウエスタン大学にて ESLI プログラ
ムの英語レッスンとキャンパスツアー
アーロン先生との再会
4 日目
8 月 12 日(火)
ラングレー
ホスト送迎
専用車
英語レッスン
フォートラングレー見学
5 日目
8 月 13 日(水)
ラングレー
ホスト送迎
英語レッスン
地元の中・高生との交流(クッキー作り・ゲーム)
6 日目
8 月 14 日(木)
ラングレー
ホスト送迎
英語レッスン
チャイルドケアセンター(保育園)への訪問
7 日目
8 月 15 日(金)
ラングレー
バーナビー
ホスト送迎
専用車
英語レッスン
メトロタウンへショッピング研修
8 日目
8 月 16 日(土)
ラングレー
9 日目
8 月 17 日(日)
ラングレー
バンクーバー
スカイトレイン
10 日目
8 月 18 日(月)
ラングレー
バンクーバー
ホスト送迎
専用車
終日、バンクーバー市内見学
11 日目
8 月 19 日(火)
ラングレー
ホワイトロック
ホスト送迎
専用車
英語レッスン
ホワイトロック見学
12 日目
8 月 20 日(水)
ラングレー
ホスト送迎
Ferewell Party=サヨナラパーティー
修了証書授与
13 日目
8 月 21 日(木)
ラングレー
リッチモンド
バンクーバー空港発
16:50
専用車
ANA115 便
羽田空港着
羽田空港発
新千歳空港着
南幌町役場
19:00
21:00
22:35
23:50
14 日目
8 月 22 日(金)
ホストファミリーと過ごす休日
ホストファミリーと過ごす休日
ANA4769 便
バス
1
ホストファミリーと過ごす休日
4 人一緒にサイエンスワールドへ
ホストファミリーとお別れ
スティーブストン見学後、バンクーバー空港へ
バンクーバー空港から羽田空港へ
【日付変更線通過】
入国審査
国内線にて新千歳空港へ
新千歳空港到着後、南幌町へ
解散
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地
図
メトロバンクーバー
バンクーバー国際空港
●バーナビー
トリニティ・ウエスタン大学
●バンクーバー
ブリッティシュ
●リッチモンド
コロンビア州
●サレー
●ラングレー
●ホワイトロック
2
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ホストファミリー
ホストファミリー
滞在者
Last Name
First Name
長谷川
貴 大
Pol
Wes and Chamaine
山 本
綾 乃
Teeter
Michael and Juliet
Children / age
Skylar(girl) / 15
Chase(boy) / 14
Ethan(boy) / 3
Riley(boy) / 1
Caitlyn(girl) / 16
江 口
愛 夕
Santos
Godfrey and Inez
Johann(boy) / 14
Rachel(girl) / 10
向 井
穂 歌
Guzzo
3
Rachel Vinish and
Cody(boy) / 20
Al Guzzo
Haylee(girl) / 16
International Study Abroad Program in CANADA Aug.9-Aug.22, 2014
留学の成果とカナダで学んだこと
南幌中学校3年 長谷川 貴大
今回、中学生国際留学プログラム
事業に参加させていただき、たくさ
んの学び・楽しみ・人々とのふれあ
いなど、日本ではできない貴重な体
験をさせていただきました。
今回、僕の他に留学へ一緒に行っ
たのは3人で、3年の江口さんと山
本さん、2年生の向井さんで、僕は
その中のリーダーという大役を任さ
れたので、この留学には多くの期待
と不安を抱えて臨みました。そして、出発日、僕たちは役場で出発式を行い、僕は「課題を持って
有意義に過ごせるようにしましょう。
」と言いました。自分の課題は「カナダの生活において、自分
の気持ちを伝える」ことでした。
そして、町長さんや教育長さんに見送られ役場から新千歳空港へ、そして家族や校長先生に見送
られ羽田空港へ。羽田では、出国審査を済ませ添乗員の伊藤さんと役場の藤木さんと最後の日本食
を味わいました。そして、休憩の後、飛行機に乗り、初の海外へおよそ9時間のフライトでした。
実際、夕ごはんを終えた後、機内食が出てきて本当の事実上の最後の和食でした。機内は乾燥して
いて、マスクをしなきゃ眠れなくなるくらい鼻と口が痛くなるので、来年行く人への一つ目のアド
バイスは、マスクを持っていくことです。また、時差のことを考え、適度に睡眠をとりましょう。
そして、ついにカナダ・バンクーバー国際空港へ無事到着しました。まず日本と比べて、湿度で
ジメジメしてなくてとても過ごしやすかったです。入国審査が最初の難関でした。焦らずしっかり
話をして、何とか入国。今回お世話になるトリニティ・ウエスタン大学のカレン先生とその夫のケ
ビンさんが僕たちを迎えてくれました。車で大学に向かうことになり、まず驚いたというか、当た
り前の左ハンドルでした。ちょっと慣れない感じもあったけれど期待を感じて大学に向かいまし
た。大学では、今回ホームステイ先の家族との出会いが待っていました。僕のファミリーはポール
さん一家で、とても大きな家に泊めさせていただくことになりました。家に着くと、ホストファー
ザーのウェスさんがいて僕を迎えてくれました。家を僕と同い年の男の子、チェイス君が案内して
くれて、1階はリビング、2階には僕の部屋があり、地下室にはビリヤード台と、本当に大きな家
だなと改めて思いました。休日を過ごし、月曜日からは授業が始まりました。すべて英語の授業で
す。難しかったけれど、優しいカレン先生がゆっくり話してくれたので助かりました。
4
International Study Abroad Program in CANADA Aug.9-Aug.22, 2014
具体的には、お金について、慣用句、休日のことなど
様々なことを学びました。僕が一番心に残った授業は、
バンクーバー市内見学でした。そこで蒸気時計という蒸
気の力で動く昔の時計を見たり、たくさんのお店がある
ロブソン通りで服やお土産を手がいっぱいになるまで買
いました。その中での僕のお気に入りは ROOTS というカ
ナダでしか買えない服を買ったことです。また、バンク
ーバーと言えば2010年に行われたオリンピックで
す。オリンピックの聖火台を見に行くと、大きくて、こ
こに聖火が灯ってたと考えるとドキドキしました。
僕は、家族にもたくさんの場所に連れて行ってもらい
ました。一つ目は、サーモン釣りで、冷たい川の中、何
度も竿を投げ、釣ろうとしましたが家族と僕は1匹も釣
れませんでした。悲しかったけれど、サーモンは食べる
ことができたので良かったです。二つ目は、ナイトマー
ケットです。日本で言う縁日のような感じです。しかし、お祭り?と聞くと、そうではないそう
で、なんだか複雑な感じです。日本のたこ焼きが売っていたのは驚きました。味も変わりません。
売っていたものも、縁日と似ていて、しいて言えば世界の屋台の味が食べれるのかなと思います。
中華とか韓国とかアジアが人気なのかなと思いました。
ホームステイ先で僕が一番困ったことは、日本人だと気遣ってくるあまり、お米が出てくること
です。しかもそのお米がタイ米で、ものすごくおいしくなかったけれど嫌とも言えませんでした。
「自分の気持ちを伝える」という課題が守れませんでした。好き嫌いははっきりした方がいいで
す。カナダの人は怒りません。逆においしかったのは肉料理で、絶対に食べるべきです。その他に
驚いたのは、何もかもビッグサイズなことで、例えばナスがソフトボールくらいありました。料理
も大きいので小さくしてもらうのがいいと思います。
最後に、カナダは北海道となんだか似ている感じがしました。ジャガイモも食べたり、牛乳がお
いしかったり、僕はこの14日間でカナダが大好きになりました。また、もっと英語を使い、いろ
んな国にも行きたくなりました。
本当はもっといろんな事を書きた
かったけれど書ききれませんでし
た、すみません。今度は英検の難し
い級に挑戦してみたり、英語を深く
学び、将来に役立てることができれ
ばと考えています。
今回は、貴重な体験をさせてもら
い感謝しています。
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International Study Abroad Program in CANADA Aug.9-Aug.22, 2014
カナダ留学を終えて
南幌中学校3年 山本 綾乃
小さい頃から、海外に行くことに
憧れていました。母国語である日本
語が一切通じない、文化も習慣も全
く違う国で、
「自分は何を見て何を感
じるんだろう」と思っていた矢先、
カナダ留学の話を聞きました。最初
は嘘だと驚きつつ半信半疑でしたが、
話を聞くうちに、自分の夢が留学と
いう形でこんなにも早く、なおかつ
こんなに好条件で叶うことに嬉しく
思いました。
それからは、自分で英会話の本を買い、特に使えそうな文を抜粋してまとめたりなど、英語の勉強
を今まで以上に頑張りました。すべては、自分の英語がどこまでネイティブの人々に通じるのかをた
めすため、そして、より多くの異文化を吸収するためでした。パスポートも取得しました。初めてパ
スポートを持った時は、今持つより少し重く感じました。
まさにあっという間に時が過ぎ、いよいよ日本を発つ日、何度も忘れ物がないか確認しました。家
族や役場の方々に見送られてからは早かったです。行きは新千歳空港から羽田空港、バンクーバー国
際空港まで計10時間半のフライトでした。初めての国際線、機内食等に驚きつつ、そして3時間半
弱しか眠れぬまま、バンクーバーに到着しました。現地時間は午後2時くらいでしたが、日本時間は
午前6時過ぎ、と早速時差ぼけしてるのにもかかわらず、日本とは明らかに違う空港内の香水のよう
な匂い、英語の標識、入国審査と心の中では大はしゃぎでした。そしてそこで、これから大学で英語
を教えてくれる先生に出会うのですが、この時はまだ、ただのスタッフボランティアさんとしか思っ
ていませんでした。
その後、大学で初めてホストファミリーと会いました。私のファミリーが一番乗りで、幼くて可愛
い2人の息子を持つ夫婦でした。とても明るくて親切なファミリーでしたが、やはりすぐにはその明
るさに溶けこめず、それに加えて3歳の男の子が何を言っているのかあまりに聞きとれなくて驚い
たりと、最初の2日間の休日は正直、大変でした。
レッスンを受ける大学はとても綺麗で、そして先生が一つ一つ分かりやすく、英語で英語の単語を
説明してくれたので、とても楽しかったです。何より日本語で話せるランチタイムは最高でした。
ここに来てから驚いた事が二つあります。一つは水道水が南幌町の水道水とたいして変わらない
ことです。最初飲むことをためらいましたが、飲んでみると案外大丈夫でした。もう一つは知らない
人に名前と自分の住んでいる町、家族のことを平気で話すことです。それは、ホストファミリーと散
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International Study Abroad Program in CANADA Aug.9-Aug.22, 2014
歩していた時でした。前からやってきたス
ケボーに乗った黒人の男性に、ファーザー
とマザーが話しかけ、名前とおおまかな住
所、相手も同じくして盛り上がっているの
を見たときです。日本では信じられませ
ん。ちなみに食べ物については、それなり
に覚悟していたので、そこまで驚きません
でした。
そして、あっという間に充実した毎日が
過ぎました。ファミリーとカヤックをしに
川へ行ったり、スーパーやコストコに行っ
て、日本との値段を違いに感心したり驚い
たり、また、大学の授業では、ホームステイした町の起源を見学したり、現地の学生とお菓子作りや
カードゲームをして盛り上がったり、買い物をしたり、バンクーバーに行ったり等、沢山の経験、体
験ができました。その中で唯一困ったことは、英単語がなかなか出てこないことでした。
フェアウェルパーティーと呼ばれるさよならパーティーもしました。司会はとても緊張しました
が、それぞれの出し物をはじめ、歌や習字のプレゼント、カードをおくったり等とても楽しかったと
同時に、別れが辛くなり、声が震えて泣きそうになりました。
いよいよ帰る日。ホストファミリーとも先生とも笑顔で「またね」が言えました。カナダの人は皆、
もう一度振りかえったりせず、案外あっさりしたお別れで、内心驚きましたが、さみしさの軽減につ
ながりました。
あっという間の2週間でした。少し早い誕生日パーティーまでしてくれた優しいファミリーと、親
切な先生。カナダで出会った人の笑顔はみんな輝いていたなと、と今になって思います。この経験は、
私の一生の宝物です。いつかまた、カナダに行こうと思うことができました。それもこれも、すべて
はこの留学プログラムを支
えてくれた方々のおかげで
す。本当にありがとうござ
いました。
最後に、来年参加する方
に向けて、イエスやノーは
はっきり言うこと、
「そうい
えば」などを含む日常会話
をマスターしておくと良い
と思います。頑張ってくだ
さい。
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International Study Abroad Program in CANADA Aug.9-Aug.22, 2014
国際留学で学んだこと
南幌中学校3年 江口 愛夕
8月9日土曜日から8月22日
金曜日までの約2週間、カナダへ
短期留学に行きました。一緒に行
ったメンバーは4人で、日本語で
話せる唯一の友達として、助け合
いながら日々を過ごしました。日
本を出発する日は千歳空港から羽
田空港に行き、羽田空港からバン
クーバー空港に行きました。着い
た時、周りがみんな外国人だった
ので、外国に来た実感がとても湧きました。それからホストファミリーとの対面の時、私はどんな
ホストファミリーなのかなと、とても楽しみにしていました。私のホストファミリーは、とてもき
れいなお母さん、見た目は少し怖かったけど優しかったお父さん、一緒に話をたくさんした3人の
子どものいる家庭でした。家に入った時とても家が広くて、ずっと驚いていました。私の部屋は地
下にありました。お風呂やトイレが、ファミリーとは別のものだったので、それも驚きました。車
も運転席が左側で、走る道路は右側でした。見るもの見るものがとても新鮮なものばかりでした。
2日目には教会に行き、いろいろな宗教の人が世界にはたくさんいるという事を改めて知ることが
できました。そして、3日目には学校に行きました。「トリニティ・ウエスタン大学」という学校で
した。とても広い学校で、教えてくれたカレンさんという方も、聞きやすい英語で話してくれまし
た。4日目は、授業ということで、ラングレーの始まりのフォートラングレーという所に行き、な
ぜカナダではビーバーが有名で、お金にまで描かれているのかがわかりました。そして、そこで初
めての買い物をしました。まだ、コインの種類はわからなかったけど、楽しかったです。5・6日
目は、大学寮内でのお菓子づくりや、保育園、1ドルショップ、スーパーに行きました。保育園で
は、歌を歌ったり、絵本を読んであげたり、おりがみを教えてあげました。折り方を教える時、な
かなか上手く伝わらなくて大変でしたが、完成して遊んでくれた時は嬉しかったです。だいたい、
この辺りからカナダの生活に慣れてきたのかなと、自分では思っていました。そして、7日目は、
メトロタウンという、とても大きなショッピングモールに行きました。そこで買い物をした時に、
お金を落としていたらしく、届けてくれましたが、お金の管理は自分でしっかりしなきゃいけない
なと、改めて思いました。8・9日目は、ホストファミリーと過ごす最後の休日でした。公園に行
ってピクニックをしたり、4人集まってサイエンスワールドという、北海道の青少年科学館の何倍
もあるような所へ行きました。そこでは、顔に絵を描いてもらったり、スカイトレインという、無
人で動く電車に乗ったりしました。カナダは、電車に乗る時に改札口がなく、券を買ったら持って
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International Study Abroad Program in CANADA Aug.9-Aug.22, 2014
るだけ、というシステムでした。ですが、行く時に
はいなかったのですが、帰る時に、警察の人に券を
見せてと言われました。あの時に券を買っていない
と、高額な支払いがあるそうです。ルールは、どこ
に行っても守らなければならないのですが、駅で叫
んでいる人がいたので、たぶん券を持たないで乗っ
たんだと思います。そして、10日目に、バンクー
バーへ行き、1日中買い物や観光をしました。中に
は、日本語を話せる人もいたし、ホームレスの人が
たくさんいる通りもありました。多民族国家と言わ
れているカナダなので、いろいろな人や文化があ
り、とても勉強になりました。11日目はホワイト
ロックという、とても大きな岩がある所へ行きまし
た。海沿いにあるとてもきれいな場所でした。12
日目は、大学内で、みんなのホストファミリーとの
お別れパーティーをしました。私はピアノを弾いた
り、みんなで歌を歌ったりしました。このパーティ
ーの時に食べたステーキが、とても印象的でした。他にもカナダでは、ピザやハンバーガー、プー
ティーンやフィッシュ&チップス、ワッフルなど、いろいろな外国ならではの食べ物をたくさん食
べました。ご飯も出してくれた時があったのですが、それを食べた時は、日本のお米はとても美味
しいんだなと、すごく驚きました。そして、私は長袖を1枚しか持っていきませんでした。しか
し、予想していたより寒くて困ったので、来年カナダに行くという人は、長袖はたくさん持って行
って、温度管理のできる
服装が良いと思います。
そして、カナダで過ごし
た2週間は、長いよう
で、とても短くも感じま
した。カナダならではの
良い所や、改めて気づく
日本の良さも、たくさん
知ることができました。
私にとっては、とても貴
重な体験ができ、絶対に
忘れられない思い出にも
なったなと思います。
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International Study Abroad Program in CANADA Aug.9-Aug.22, 2014
カナダでの14日間
南幌中学校2年 向井 穂歌
今回、わたしは町主催の短期留学
プログラムに参加させてもらうこと
が出来ました。参加が決まってから
3回、事前学習がありました。事前学
習では、ALTのデイビッド先生の
英語レッスンを受けました。わたし
は自分のレベルで授業についていけ
るのか、また2年生1人、3年生3人
で上級生に混じって仲良くなれるか
など、とても心配でした。でも行って
みるとみんなが優しく接してくれて、
すごく安心しました。授業では難しい部分もありましたが、事前レッスンのおかげで少し不安も減っ
て、出発日が近づくにつれカナダに行くのがどんどん楽しみになりました。
東京から9時間のフライトを終えて、バンクーバーに着きました。飛行機をおりると周りは外人さ
んばかりで、目に入るのも耳に入るのも英語だけでした。ホストファミリーの顔をまだ知らなかった
ので、会うまではずっとどきどきしていました。その後、大学に着きホストファミリーを待ちました。
迎えに来てくれたのは、背が高くて優しい顔をしたファーザーのアルと、明るくてよく笑うマザーの
レイチェルです。移動の車では、レイチェルが何度も話しかけてくれてすごく楽しかったです。家で
はシスターのヘイリーが待っていてくれました。とても美人で始めに見た時はびっくりしました。ブ
ラザーのコーディーは、わたしがホームステイを始めてから何日か後に家に帰ってきました。彼はプ
ロのフットボール選手で、わたしが試合を観に行った時はすごく活躍していてかっこよかったです。
ホストファミリーにはホームステイ中、色々な所に連れて行ってもらいました。もちろん全て楽し
かったのですが、中でも印象深いところが2つあります。
一つ目は先ほども挙げた、コーディーのフットボールの試合を観に行ったことです。片道3時間の
長い移動になりましたが、途中で車を止めて散歩をしたり、景色を写真に撮ったりと、おもしろいこ
とがたくさんあったので全く飽きませんでした。わたしはフットボールの試合を観たのはその時が
初めてで、最初の方はルールもわからず観ていたのですが、だんだんわかってくると盛り上がってき
て、みんなと一緒にコーディーの名前を叫んだり、手をたたいたりと楽しむことが出来ました。
二つ目はサイエンスワールドです。日本でいう青少年科学館のようなところで、科学の力を使った
ゲームを行うことが出来ます。ホストファミリーが愛夕ちゃんと綾乃ちゃんと貴大君と添乗員の栄
知さんもさそってくれたので、ホストファミリーとの英会話でも少し緊張してしまうわたしにとっ
ては、みんながいることで落ち着くことが出来たし、心強かったです。サイエンスワールドでは、ヘ
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International Study Abroad Program in CANADA Aug.9-Aug.22, 2014
イリーとたくさん話すことが出来て嬉しかったです。
留学中は、土日以外はちゃんと学校に登校します。通
常、午前は教室で授業を受けて、午後からはアクティビ
ティです。アクティビティにでは、わたしたちがホーム
ステイしたラングレーの最初の地であるフォートラン
グレーに行ったり、ホワイトロックに登ったり、現地学
生とのクッキー作りをしたりと色々ありましたが、特に
心に残っているのは、メトロタウンでのショッピングで
す。
メトロタウンではカナダ滞在中、最も困ったことがあ
りました。それは買い物をしたお店で金銭トラブルが起
こってしまったことです。自分たちでお店の人やサービ
スセンターの人に話しをすることも試みましたが、なか
なか伝わらず最終的に栄知さんを呼んでもらい解決し
ました。自分の認識の甘さでこのようなことになったの
で、今でも思い返すと情けないなと感じますが、もしま
た外国に行くことがあれば、同じ失敗はしないよう気を付けたいです。
また、学校生活の中で日本との違いを感じたのはランチタイムです。お昼はホストファミリーがラ
ンチボックスを用意してくれるのですが、ある日自分のランチボックスをあけると、入っているのが
カットした生のキュウリとにんじんだけだった時は本当に驚きました。他の人のランチでも、炊かさ
っていないお米が入っていたこともありました。そういう時に改めて日本はいい国だなと思いまし
た。
今年1回目の留学生として来年の参加者に伝えておきたいことは、遠慮しないこと。日本とは違う
という意識をしっかり持つということです。ホストファミリーは本当の家族のように迎え入れてく
れるので、英語に自信がなくても積極的
に話しかけることで早くファミリーに
なじめると思います。二つ目については、
食生活、生活面、買い物など色々な所で
嬉しい違いや良くない違いがあるので、
そこに注意しながら14日間楽しく安
全に過ごしてほしいということです。
この短期留学はわたしたちにとって
すごくためになるし、楽しいこともたく
さんあるので、これからも続けていって
ほしいです。
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International Study Abroad Program in CANADA Aug.9-Aug.22, 2014
カナダ短期留学引率レポート
引率者 生涯学習課学校教育グループ 藤木 雅彦
本年度、中学生国際留学プログラム
事業が新規事業としてスタートし、初
年度にさしあたって、引率することに
なりましたが、子どもたち全員が初の
海外研修というように、私も海外へは
25 年ぶり 2 回目ということで、子ども
たちと一緒の気持ちで緊張感のある中、
カナダへ向かっての出発となりました。
私の引率は、子どもたちが 14 日間の
研修であるのに対して、最初の 5 日間、
移動日程を含めると実質 2 日間で現地
の大学、ホストファミリー宅などの周辺環境や研修内容を確認しなければなりませんでした。与えら
れた短い期間の中で、
自分なりのミッションとして、一つ目に、各ホストファミリーを訪問すること。
二つ目に、語学研修先であるトリニティ・ウエスタン大学(以下 TWU)でのカリキュラムを確認する
こと、三つ目に、子どもたちの様子をできる限りリアルタイムに家族の方に伝えるということを課せ
ていました。
一つ目のミッションである子どもたちがお世話になるホストファミリー宅の訪問ですが、今回の
研修のコーディネーターでもあり先生でもあるカレンさんの案内のおかげで、カナダに着いたその
日のうちに道に迷いながらも4軒とも訪問することができました。皆さんとても気さくで、気持ちに
余裕があり、親切な方々で、安心してお世話になることができると思いました。加えて、各家庭とも
とても立派な家で、それぞれ自分の部屋が与えられ、これまで何百ものホストファミリーを見てきた
添乗員の伊藤さんでさえも「これはかなり当たりですね。
」と言わせるものでした。また、TWU とホ
ストファミリー先のラングレーは、バンクーバー市内から車で1時間余りのところにある田園都市
であり、閑静な住宅地であるとともに治安が良いところで、中・高校生が安心して留学できる場所で
あると思います。
二つ目のミッションである TWU の語学研修のカリキュラムですが、TWU の ESLI(English as a
Second Language International=第2言語としての英語)と呼ばれる、英語を母語としない人向け
の英語教育プログラムによるもので、道内の某女子高も毎年 60 名ほど研修していたり、今回の研修
中も神戸の高校生のグループがいるなどの実績があり、日本からの留学生にとって、とてもポピュラ
ーな研修先でありました。また、大学のキャンパス内で研修することから、環境が整った中で安全か
つ安心して授業を受けられることが実感することができ、今回はとてもいい場所が選定できたなあ
と思わせるものでした。
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International Study Abroad Program in CANADA Aug.9-Aug.22, 2014
三つ目のミッションである子どもたちの様子を
家族の方に伝えるということは、やはり初めて海外
の上、14 日間と長い期間、我が子を送り出し、それ
も見知らぬ外国人の家庭にお世話になるという親
の気持ちとしては、できるだけ子どもの状況が知り
たいというのが心情だと思い、海外での携帯電話の
扱いが不安の中、何とか日々の状況を写真で伝えて
みました。カナダは Wi-Fi 環境が整っており、思っ
た以上にスムーズにメールできることから、撮った
画像を中心に配信させていただき、私が帰国してか
らも添乗員の伊藤さんに頼んで、写真を撮ったものをメールで送ってもらい、それを各家庭に転送さ
せていただきました。画像から見とれる子どもたちの表情も私がいた最初の頃はまだ硬い感じがし
ましたが、私が帰国して伊藤さんから送ってくる画像の表情を見ると、だんだんと良い表情になって
きて、カナダを楽しんでいる様子がリアルに感じ取れ、自分としてもほっとしたところです。
その他では、昨年 7 月まで ALT でいたアーロンが約 1000km離れているエドモントンから遥々、
私たちに会いに来てくれたことが、見知らぬ異国の地で、とても嬉しいことであり、心強い気持ちに
させてくれました。アーロンは、初日の TWU に登校した日の終日、子どもたちの授業に参加してくれ
て、一緒にいると違和感がなく、カナダ人であるのを感じないくらい私たちと溶け込んでいて、日本
にいた頃よりか、更に日本人化が進んでいる感じがしました。子どもたちと会う前の週末の日曜日に
は、アーロンとアーロンの大学時代の友人で日本人の土屋友幸さんの案内で、添乗員の伊藤さんも一
緒にバンクーバー見学をすることができました。スタンレーパーク、ギャスタウン、カナダプレイス
など案内してくれましたが、その中でも土屋さんお勧めのとっておきの場所でもあるノースバンク
ーバーにあるディープコープのハイキングは特に印象に残っています。片道 30 分かけて森の中を登
って行き、程よい疲労感と達成感の中でディープコープの入江を見下ろす絶景は素晴らしいもので
した。ハイキングの後、レストランで飲んだ一杯も格別なものでした。
カナダに着いて私と一緒にいた始めの頃、子どもたちは、言葉の壁、文化の壁、食事の壁に戸惑い、
若干のホームシックもありましたが、その壁を自
らの力で少しずつ乗り越えて、1 週間を過ぎたこ
ろにはすっかり慣れたようで、帰国してからの感
想も 4 人全員が「まだ、1ヵ月くらいカナダにい
たかった。
」と言うくらいになっていました。
今回の貴重な体験は、子どもたちにとって自信
になり、「国際社会で活躍する人」になるための
大きな第一歩を踏み出したものと思っています。
この経験を生かし、それぞれが目標を持ち、成長
していってほしいと期待しています。
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International Study Abroad Program in CANADA Aug.9-Aug.22, 2014
Photo Gallery
8/9~8/12
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International Study Abroad Program in CANADA Aug.9-Aug.22, 2014
Photo Gallery
8/13~8/17
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International Study Abroad Program in CANADA Aug.9-Aug.22, 2014
Photo Gallery
8/18~8/22
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平成 26 年 10 月発行
編集・発行
南幌町教育委員会
〒069-0292 北海道空知郡南幌町栄町 3 丁目 2-1
TEL 011-378-2121