Think Environment!( !(環境 !(環境について 環境について考 について考えよう!) えよう!) (公式声明) 誰もが楽しめるシクロスポルティーフはこの 10 年の間に著しく発展し、その結果、世界 的なスポーツ競技の一つとしての地位を獲得するに至りました。 ヨーロッパでは、30 万人とも言われる愛好家たちの参加により、毎年 400 近くの競技会 が開催されていますが、このような大会を開催することで、約 600 万ユーロもの運営費を 集めています。いくつかの大会では 1 万人を超える参加者もいる中、十分な組織運営がさ れているこれらの大会は、豊かな自然環境に恵まれていたりそうでなかったり、あるいは 保護されているところで開催されたりと、大会が行なわれている会場の自然条件は様々で す。 今日、環境保護という問題が広く一般に認識されるようになったわけですが、シクロス ポルティーフは、それを愛する全ての人々にとって、そして未来を担う全ての若い世代に とって、その手本となるべきであると考えます。 こうした背景のもと、欧州シクロスポルティーフ協会(AEC)のイニシアティブにより、 2006 年 4 月 4 日、5 日の 2 日間、マルセイユで重要な連絡会議が開催されました。 この会議は、シクロスポルティーフという競技を通じて自然保護活動に積極的に取り組む ことを位置づけ、互いの連携を通して行動を起こしていくことをめざして開催されたもの です。 この会議の当初の目的は、日本に本拠を置く NPO グローバル・スポーツ・アライアンス (GSA)の存在を紹介することでした。この NPO は、スポーツと環境のシンボル、エコフ ラッグの積極的に率先して取り組んでいる団体で、国連環境計画(UNEP)や国連教育科学 文化機関(UNESCO)、国際オリンピック委員会(IOC)のような機関とパートナーシップ を結び、スポーツを通じた環境意識の啓発と活動の活性化を図りかける活動を実施してい ます。 この会議には、ヨーロッパで毎年開かれている主に 4 つのシクロスポルティーフ大会を 組織、運営するそれらの主催者たちが参加しました。― L’Ardechoise(ラルデショワーズ)、 La Quebrantahuesos(ラ・ケブランタユーソス)、L’Ariegeoise(ラリエジョワーズ)、Les Bosses du 13(レ・ボス・デュ・トレーズ)の 4 つの大会(イタリアで開催される大会が、現在、5 つ目として参加を検討中)AEC による指揮のもと、組織の責任として取り組むべき環境問 題に対するプロジェクトやその実現性に関して意見交換が行なわれました。 この会議によるイニシアティブは、重要で具体的な影響を与えることになるはずです。 そして、大規模なスポーツイベントにおいて、ヨーロッパのシクロスポルティーフが環境 問題に対して積極的で、責任を持って対処しているとアピールをしていく上でも、このイ ニシアティブは重要な意味をもつことになります。 その第一段階として、2006 年のシーズンから早速、その第一歩を踏み出すために、参加 団体は、各々の自由な活動と様々な制約を尊重しつつも、以下の点について行動を起こし ていくことになりました。 1. シクロスポルティーフのイベントにおいて、観客や選手の環境意識を啓発してい くために、エコフラッグと“Think Environment !”(環境について考えよう!)とい うスローガンを掲げる。 2. 今回だけではなく、今後開催されるイベントにおいても、それによってもたらさ れる環境への悪影響を少しでも軽減するための方法を定めるために、環境へ及ぼす影 響を事前調査する。 3. イベントやパートナーとの間で、イベントの公式プログラム、パンフレット、WEB サイト、会場でのアナウンスなどを通じ、エコ市民としての姿勢とエコフラッグ・ム ーブメントをプロモートしていく。 4. AEC のプログラム内でも、ウェブサイトや専門のメディアを使って、”Think Environment !”(環境について考えよう!)というスローガンを旗印に、環境保護や エコ市民としての態度が賞賛に値することをプロモートしていく。 5. 2 年に一度開催され、次回は 2006 年 11 月末、ローザンヌにある IOC 本部で行われ る予定のスポーツと環境の世界フォーラム「G-ForSE」において、これらの活動内容 をプロモートする。 この私たち一丸となっての取り組みは、参加する全てのパートナーの間で合意書を取り 交わすことによって、具体的な活動として動きだすことになります。合意書の全体的な内 容、様式については、当声明文に基づくものとします。 会議出席者: 会議出席者: ・岡田達雄、NPO グローバル・スポーツ・アライアンス常任理事 ・パトリック・フランソワ、AEC 代表 ・ジェラード・ミストラ、l’ARDECHOISE 実行委員長 ・ロベルト・イグレシアス、QUEBRANTAHUESOS 実行委員長 ・ジョン・クロード・エイシエン、L’ARIEGEOISE 実行委員長 ・ジョン・ピエール・カーミナッティ、BOSSES DU 13 実行委員長兼発起人 ・エンリコ・デ・アンジェリ、AEC イタリア特派員 ・ヴァネッサ・バレリオ、通訳 ・ギー・エディナ、Velo Club La Pomme 代表 ・セバスチャン・フリソン、Velo Club la Pomme ディレクター ・ザビエル・ピアセキ、AEC コーディネーター/会議書記
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