安藤歴史5・1 Copyright:Takumin ⽇本列島における旧⽯器の発⾒ ・1946年、相沢忠洋(専⾨家よりもアマチュアの⽬のほうが柔軟なものの考え⽅ができる)が岩 宿の切りとおしでローム層中にて発⾒する。 1949年に完全な形の⽯器を発⾒する。 →明治⼤学考古学研究室による発掘調査 発掘調査によって旧⽯器の存在を確認した。 *これ以前にも旧⽯器を探そうとした研究者はいた。ニール、ゴードン、マンローとか。しかし、決 め⼿がなかった。 ・縄⽂時代包含層下のローム層は⽕⼭起源の堆積層。 →⼈が住める環境ではないと考えられていた。 写真:東京都武蔵台遺跡の発掘・・上が縄⽂時代の地層、下が関東ローム層。そこにAT(姶良丹 沢⽕⼭灰:約27000年前)巨⼤なカルデラの爆発が何回かある。その内の⼀つがこれらしい。こ れ以前にも43000年前に阿蘇の外輪⼭が巨⼤な噴⽕してる。⼀部は成層圏にまで達する、そう すると地球全体の気温が下がるらしい・・・ 旧⽯器時代とは・・ ・1836年、デンマーク・コペンハーゲン王⽴博物館クリスチャン・トムゼンが賛辞⼤宝を発表。 ⽯器時代・⻘銅器時代・鉄器時代 ・1865年、イギリスの銀⾏家、ジョン・ラボックが⽯器時代を旧⽯器時代をと新⽯器時代に分け る。 旧⽯器時代:氷河・絶滅動物・打製⽯器の時代 新⽯器時代:磨製⽯器の時代 ・1935年、イギリスの考古学者、ゴードン・チャイルドが⼆つの時代を経済的側⾯から再定義。 旧⽯器時代:狩猟・採集の時代 新⽯器時代:農耕・牧畜の時代 ・現在では、主に⽯器が道具に中⼼となり、遊動⽣活を送る、狩猟・採集の時代とされることが多 い。(⽇本は旧⽯器時代の次は縄⽂時代。だから、先⼟器時代・無⼟器時代とするべきだという声 もある。なぜなら旧⽯器時代というと当然新⽯器という⾔葉が浮かぶからね。) 千葉県池花南遺跡の環状ブロックの写真:⽯器を作るところらしい、当時の⼈の⽣活は円(環)が 基本となっていたのではないか。という話。 横浜市権⽥原遺跡の礫群(⽯の集まり):⼤体⽯が焼けてる。急激な温度変化によって⽯がはじ ける。そんな⽯が集まってるのが発⾒される。これは調理の後だろうと考えられている。⽯を調べ ると、動物起源の脂が⾒つかったりするのでそう考えられている。 ⻘森・尻労安部(岩陰)遺跡の発掘:洞窟というには⼩さい。岩がせり出しているので、⾬が降って も⾬が当たらない、そんな場所を「岩陰」っていう。そういうところを発掘すると、遺跡を発⾒しやす い。⼟壌が酸性を⽰す(5.5-6)動物の⾻とか全部腐っちゃうので、⽇本では⾻とかが⾒つからない …だから⽯器とか、焼けた⽯とか、そういうものばかりが出てくる。 岩⼿県⾵⽳洞窟遺跡の発掘:絶滅動物の⾻がいっぱい出てきたが、⼈間の⾻は出てこなかった。 出てこなければならないわけではないが、⼈間と動物が共存していることが望ましいと考えられて いる。 接合した⽯刃を含む剥⽚:ただ⽯刃を作るのではなく、そのなかでも加⼯のしやすいものを選んで 使っていた。 旧⽯器時代の終わりごろ(15000年前)から⽯刃がとても⼩さくなってくる、細⽯刃という。 ⽯刃技法→どういう⾵に⽯刃を作っていたのかはわかっているので、現代⼈も作れる。⽪を膝の 上に敷いて、ハンマーみたいなので打っていく。油断するとすぐ怪我するので、昔の⼈も結構注意 していたのだろうと思われる。その後、⿅の⾓の先端を使って押圧剥離し、⽬的の道具を作る。 ⼀ついえること:現代型ホモサピエンスは遺伝⼦的には現代⼈とまったく同じ。これはほぼ間違い ない。能⼒的にも違いなし。⾃然を様々な⾓度から認識している技術とかから旧⽯器時代の⽣き 抜く⼒が⾒えてくるような気がする今⽇この頃の先⽣。 細⽯刃・・・⾮常に細かい⽯刃。これは押圧剥離はしない。じゃあどうやって使ってたの?加⼯しな い。そのまま使う。⾻に細⽯刃を付けてゆき、槍のようなものにしたり、ナイフにしたりして、道具を 作る。この利点は、普通は壊れてしまうと捨ててしまうしかないが、この細⽯器だと、その部分を交 換するだけでまた使えるというすごく効率的なもの!!⼈⼝が増えると⼀⼈あたりが使える⽯刃 の量が減る。その中で⽯刃を効率よく使える⽅法というのがこの細⽯刃という⽅法であった。また ちょっとかすっただけで、その細⽯刃が残り、獲物の⾎が⽌まらないらしい。そうすると、体⼒を消 耗し、獲物を仕留めやすくするのではないかとも考えられている(実験したことはない)。
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