SSI 相 模 原キャンパス School of Social Informatics 青山学院大学 社会情報学部 2012 J R 八 高 線 八王子 西国分寺 立川 JR中央線 大月 調布 京王線 J R 南 武 線 京王相模原線 町田グラウンド 橋本 淵野辺 J R 相 模 線 線 原 田 小 急 田 線 小 市 都 園 田 急 東 横 東 急 町田 登戸 東 緑が丘 グラウンド 溝の口 相模大野 小田原 武蔵小杉 中央林間 長津田 JR東海道新幹線 小田急 江ノ島線 小田原 渋谷 線 相模原キャンパス 新宿 茅ヶ崎 藤沢 JR横浜線 新横浜 JR東海道線 JR線 私鉄線 JR東海道新幹線 菊名 東神奈川 横浜 川崎 町 田 正 門 ファミリー レストラン 北口 相模原キャンパス 遊 歩 道 銀行 JR横浜線淵野辺駅 南口 八王子 国道16号線 宇宙航空研究 開発機構 横浜 〒252-5258 神奈川県相模原市中央区淵野辺5 - 10 - 1 JR横浜線「淵野辺駅」より徒歩7分 http://www.si.aoyama.ac.jp/ 問い合わせ先 青山学院大学 広報入試センター TEL.03-3409-8626 〒150-8366 東京都渋谷区渋谷4 -4-25 URL.http://www.aoyama.ac.jp/ 2011年6月30日作成 論理的思考力で 社会や組織の問題にアプローチ 文理の枠を超えた知識と基礎力を身につけ、 社会や組織の問題を発見・解決できる人材を育成します。 学部の特色 学部長メッセージ 数理的素養 未知の問題にチャレンジできる人材育成、 そして新たな価値の創造を目指して 未曾有の危機に直面する日本。自然災害、 原子力、 経済、 行政、 そして人々の心など、 それらのどれをとっても課題は 山積しています。そして、 一つ一つの課題は複雑に絡み合い、 うまく解きほぐすことはむずかしいでしょう。 被災し、 そして風評被害で苦しんでいる方々から、 「社会情報学部だからこそ『正しい情報、 必要な情報をどのよう にして見極めるのか』についてメッセージを発信してほしい」 という声を聞きました。社会情報学部での学びは、 まさに 論理的思考 4つの 力 コミュニ ケーション 能力 このことを目指しています。 私たちは、 人間、 社会、 情報、 これらが織りなす世界、 残念ながら簡単に答えを発見することができない世界を見つめ 社会情報学部長 なければなりません。だからこそ、 社会情報学部は、 みなさんが真に必要とする基礎力と実践力を徹底的に鍛えます。 稲積 宏誠 教授 そして、 在学中に自らの適性に合う専門性を発見できる環境を提供します。その結果、 社会情報学部の卒業生は、 人間 情報の 高度な活用 や社会を大切にする人材として、 また理論や技術に明るい企画力溢れる人材として、 自由な発想力・企画力をもった 技術力豊かな人材として活躍することができるのです。 社会情報学部が鍛えようとしている基礎力とは何でしょうか。多くの人々に納得してもらうことができること、 論理的に 物事を捉える能力とコミュニケーション能力、 これらが基礎力の柱です。そして、 その基礎力は、 人間をひも解く 「心理学」 や「コミュニケーション学」、 社会をひも解く 「経済学」や「社会学」、 情報をひも解く 「情報科学」や「数理科学」、 これら を総合的に学ぶことで広く展開されていきます。 社会情報学部が鍛えようとしている実践力とはどのようなものでしょうか。身近なテーマ、 企業の抱えるテーマ、 社会 の抱えるテーマに果敢に挑戦していくことです。答えのない、 知識だけでは解決できないテーマ、 それを実体験してもら います。その結果、 あらためて、 人間の問題、 社会の問題、 そして情報の問題、 あらゆるテーマをこれらの視点から考え 数学的思考は重要ですが、 理工系レベルの専門的数学は求めません。 「論理的なものの考え方」を身につけるため、 本学部では 経済・経営、 心理・教育分野志望の人が必要とする数学を教えます。 ることのできる専門力を養います。心理やコミュニケーションを通して、 経営や経済を通して、 そして情報技術を通して、 それらを越える広い視野を養います。 このような学びを経験したみなさんが、 大きく飛躍してくれること、 それこそが社会情報学部の願いです。 人材育成を最大のテーマに掲げ、 教員自らの専門性と経験の中から、 人間と社会、 そして情報の抱える問題を解決 文系志望でも、 安心して学べます。 本学部は、 基本的に人文・社会系への発展的なプログラムが中心となるため、 文系志望でも安心して学ぶことができます。 するための新しい枠組み、 新しい価値を創造する、 これが社会情報学部の理念です。 理工系志望でも、 発展的に学べます。 本学部教員の約半数は、 人や社会に目を向けた理工系研究者であるため、 より現実的な学習を進めることができます。 また、 情報・数理分野についても、 発展的なプログラムを提供します。 実践で使える英語力が身につけられます。 専門分野と直結した内容の英語プログラムを用意し、 プレゼンテーション、 意思決定、 論文構成など、 本学部独自の英語教育で 使える英語 を学びます。 1 2 SSI カリキュラム School of Social Informatics 新しい「カリキュラム」がスタートします! 2012年度より、新しいカリキュラムがスタートします。すべての 学生は、 人間、 社会、 情報の3領域のうち、 2つの領域が融合する 学際エリア、 すなわち、 「人間と社会」 「人間と情報」 「社会と情報」 のいずれかを中心に学びます。 これら学際エリアでの一番の特長は、 2人の教員が協力して作 ※科目名は現在の予定であり、 実際には異なった科目名になる可能性があります。 新カリキュラムでの科目 新カリキュラムで設置される 具体的な科目をいくつか紹介します。 人間と社会 り上げるコラボレーション型授業です。現代社会での問題をとり あげ、 専門の異なる教員がそれぞれの立場から講義したあと、 公開ディスカッションを行います。こうした講義とディスカッションに より、 学生は多角的な視点から問題を理解します。最後に、 授業 内容を踏まえて設定された課題に取り組みます。学んだことを よく整理して、 そこからさらに考えを深めていきます。 コラボレーション型授業の他にも、新カリキュラムでは、工夫を 人間と情報 すべての学びの基礎となる科目 人間 イングリッシュコミュニケーション コンピュータ実習 統計入門 コミュニケーション基礎 英語、 コンピュータ、 数学(統計学を含む) の素養は、 すべての学びの基礎となります。 これらは社会に出てからも非常に有用な基礎力となります。 これらを学ぶ科目に加え、 プレゼンテーションなど情報コミュニケーションの基礎を学ぶ 科目が設置されます。これらはすべての学生が履修する必修科目です。 凝らしたさまざまな授業が展開されます。たとえば、 1年次には、 卒業するころにはどんなことができるようになっているのかを体験 する授業があります。出口のイメージを明確にすることで、 これ から始まるさまざまな授業が何のためにあるのかを理解し、 学習 意欲を高めることが目的です。 また、 複数の領域を背景に、 実際 に社会で活躍している人の話を聞く講義もあります。 もしかする と10年後、 この授業で講義をしているのは、 いまこのパンフレット を読んでいるあなたかもしれません。 これまでのカリキュラムで社会情報学部が力を入れてきた、 英語、 コンピュータ、 数学(統計学を含む) の授業は、 新カリキュラムでも 存続します。これら3つを学び、 身につけることは、 卒業後にどの ような方向に進むにせよ強力な武器となります。 情報 社会 人間、社会、情報の3領域に共通の科目 社会情報学部を卒業するとき、 あなたはどのような人材になっているでしょうか? その イメージをもってもらうための科目を設置します。 ソリューション入門 社会情報体験演習 ソリューション応用 これら3科目は必修科目です。 「ソリューション入門」では講義形式で分野融合の姿 を学びます。 「社会情報体験演習」では、 演習を通して、 4年間でどのようなことがで きるようになるのかを体感してもらいます。 「ソリューション応用」では、 複数の領域を 背景にして活躍する社会人ゲストによる講演が行われます。 基礎数学 経済数学 データマイニング 社会数理基礎 データ分析 数理情報基礎 社会と情報 社会統計 必修科目のほかに、 3領域すべてに共通する数理・統計の素養を身につけるための 科目が設置されます。文系の学生でも授業をしっかりと理解できるよう工夫し、 学習支 援を行います。 学際エリアの科目 人間、社会、情報領域の科目 「人間と社会」 「人間と情報」 「社会と情報」 という、 学際エリアの基礎を学ぶための科目です。 すべての学生は、 「人間と社会」 「人間と情報」 「社会と情報」のうち、 いずれかの 学際エリアを中心に学びます。同時に、 人間、 社会、 情報の3領域それぞれの基礎も おろそかにしません。これら領域への入門として、 以下の3科目が開講されます。 経済学概論 情報科学概論 人間科学概論 これらに続く科目が、 人間、 社会、 情報の3領域それぞれに用意されます。 人間領域の科目 人間科学研究法 認知心理学 学習心理学 文化心理学 ★は、 新カリキュラムの一番の特長である、 専門領域の異なる2人の教員が協力して作り上げるコラボレーション型授業です。 人間と社会エリアの科目 人間と情報エリアの科目 社会と情報エリアの科目 基盤科目 基盤科目 基盤科目 ★人間と社会I( 合理的思考と社会行動) ★人間と情報Ⅰ(情報デザイン) ★社会と情報Ⅰ(情報社会論) 人間と社会Ⅱ(社会心理学) 人間と情報Ⅱ(マルチメディア学習論) 社会と情報Ⅱ(情報産業論) 人間と社会Ⅲ(ワークショップマネジメント) 人間と情報Ⅲ(ネット社会とコミュニティ) 社会と情報Ⅲ(情報リスク論) スポーツと心の科学 その他の科目 社会領域の科目 環境エネルギー論 マクロ経済学 ミクロ経済学 国際ファイナンス コーポレートガバナンス インベストメント 情報領域の科目 プログラミング基礎 データベース基礎 情報システム計画 ウェブコンテンツ作成実習 ネットワーク構成実習 3 その他の科目 その他の科目 社会変動論 ヒューマンインタフェース 広報論 現代の世界と日本 メディアコミュニケーション リスクマネジメント論 コミュニケーション心理学 メディア論 プロジェクトマネジメント ジャーナリズム メディア表現 システム分析・設計基礎 意思決定と実践 メディアコンテンツ制作実習 情報倫理 リーダシップの理論と実践 コンテンツマネジメント 知的財産法 4 SSI 授業ピックアップ School of Social Informatics 社会情報学部で現在実施されており、 2012年度からの新カリキュラムでも存続する授業のようすを、 いくつか紹介します。 プロジェクト学習 ― 実社会の問題にチャレンジ 社会での強力な武器「統計学」を学ぶ 社会情報学部には、 グループでプロジェクトに取り組む授業があります。大学を卒業して 社会情報学部では「統計入門」を必修科目にしています。すべての学生が統計学の 社会に出たとき、 たいていの仕事は1人ではできません。ほとんどが、 グループで協力し 基礎をしっかりと学びます。情報のあふれた現代社会では、 そうした情報を整理して有 て取り組む仕事です。授業では、 グループワークの方法を、 実際にプロジェクトに取り組 益な情報を得るために、 統計学の知識が大いに役立ちます。すべての学生が統計学 むことを通して学びます。 ビジネスマナー、 発想法、 集団問題解決といった基礎を学ん の素養を持って卒業していくことは、本学部の特色の一つです。授業では、 スマート だあと、 プロジェクトを遂行し、 成果をプレゼンテーションします。いわば、 「創造的協調作 フォンを活用するなど (左写真) 、 学習効果を高めるためのさまざまな工夫を行っています。 業のつぼ」を会得することになります。 この授業で行うプロジェクトは、 実社会での、 現実 統計入門を学んだあと、 さらに統計学について詳しく学びたい人のために、 関心のある の問題に取り組むものです。たとえば、 ソフトバンクと協働で、 モバイルシステム活用の 方向に応じたいくつかの授業が用意されています。数理的な側面を強化したい人には、 提案を行いました(左写真)。また、神奈川県経済同友会の会員企業が提示した具 数理統計学の基礎を学ぶ「確率統計」という授業、 社会調査などのアンケートデータ 体的な経営課題にチャレンジしたチームもあります(神奈川産学チャレンジプログラム)。 の解析を学びたい人には「社会統計」、 経済学および心理学でのデータ解析を学びた これまでに、3年生(現4年生)のチームが最優秀賞を受賞するなど、大きな成果を上 い人には「データ分析」、 などの授業があります。 「社会統計」 と 「データ分析」の授業 げています。 には、 演習のための科目がさらに用意されており、 データ解析の技術を実践的に学ぶ ことができます。人を相手に実験データを取得するということを学びたい人には、 「心理 学演習」が用意されています。 実践的な英語教育 先進的な情報教育 徹底した英語教育を実現するために、英語の学習4技能(読む、書く、聞く、話す) を わが国で今後必要とされる高度IT人材の人材像と、 その保有すべき能力を整理した 1年次の必修科目としています。教室内では、 英語のみで進める (日本語禁止の)授業 共通の育成・評価のための枠組である共通キャリア・スキルフレームワークに準じた 体制を実施しています。 また、 夏季英語リスニングトレーニング (任意参加) では、 一般 情報教育カリキュラムを編成いたしました。1年次では、 学生はプログラミングの基礎を 的に日本人にとって一番難しいとされている技能「聞く」 「話す」を集中的にトレーニン 修得します。特徴として個人の技術修得だけではなく、 グループによるプロジェクト演 グします。具体的には、 「聞く」技能の3段階(1.英語音を聞き取る、 2. 意味を理解する、 習とプレゼンテーションも行うことで、 コミュニティ能力も同時に養います。2年次以降は、 3. 聞き取ったことを覚えておくという順序)のなかでも、 最も基礎になる英語の音を聞き ネットワーク、 セキュリティ、 データベース、 Webテクノロジなどインターネット社会において 取る練習をします。 重要なIT技術だけではなく、 システム管理、 プロジェクトマネジメント、 経営情報などの 2年次以降では、 専門分野と直結した内容の英語プログラムを用意し、 使える英語 IT管理やIT経営戦略分野に関する高度な知識や技能も修得していきます。プログラ を学びます。 また、 海外留学希望者のためにTOEFL○ 、 就職のためにTOEIC ○の高得 ミング科目はJava言語による入門科目からオブジェクト指向プログラミングやWebプログ 点を取得できるようにする授業もあります。 ラミングまで取り揃えており、 段階的に学習を進めることができます。 さらにはソーシャル R R サービス、 スマートフォンやタブレットなどモバイルネット社会の到来を見据えた最先端の テーマを積極的に取り入れています。 数学科目の学習―文系のあなたも大丈夫 高校では「文系」だった人も、 社会情報学部ではいくつかの数学の授業を履修するこ 仮想金融市場におけるサイバー・ トレーディング 「インベストメント」の講義は、 コンピューター・ネットワーク上に金融取引市場を形成し、 とになります。授業の内容がよくわからなくて、 不安になることもあるでしょう。でも大丈夫。 各学生が端末から一つの統合された金融市場のトレーダーとして、 株式、 債券、 先物、 個別指導型の数学質問部屋が開設されています。わからないところを質問すれば、 納 オプション、通貨為替などの各種金融証券や市況商品などの取引を、臨場感豊かに 得のいくまでしっかりと教えてもらえます。 リアルタイムで模擬していき、 現代の複雑にして難解な金融市場のメカニズムを学習し 一方で、 数学に興味のある人のために、 多様な数理系科目が展開されています。経済 ていく授業です。参加者は先ず基礎概念や意思決定の手法などを学び、 あらかじめ や金融に必要な「数理ファイナンス」、 情報科学に必要な「離散数学」、 教員志望者を 市場での取引対象に関するデータを分析して、 それぞれの分析結果、 アクション・プラン、 念頭に置いた「数の歴史」 といった科目があります。 投資戦略をもって、 トレーディングに臨みます。 トレーディング後のレビュー・セッションでは、 記録されたマーケットの挙動、 裁定機会の存在、 マーケットの一部に伝播した情報の効 果などについて、 チャートやデータを分析しながら授業は進められます。初級レベルでは、 ケーススタディを取り入れながら、 基礎的な理論や概念の教育が行われ、 上級レベルでは、 オプション戦略、 リスク管理、 ポートフォリオ・インシュランス、 情報の役割と市場効率性仮 説の検証など高度の実践的かつ専門的知識の教育がなされます。 5 6 SSI ゼミ・卒業研究紹介 School of Social Informatics 宮治ゼミ(宮治 裕 准教授) インターネットのサービス/ビジネス/コミュニティについて学ぶ。 TwitterやGoogle Appsを活用 宮治ゼミでは、学生達はAとBのどちらかの区分に所属します。A区分では、 皆で発表内の不明 現在のインターネットサービスやビジネス、 コミュニティについての文献やデータ 点、発表者の良かっ 3年次の前期と後期には、 教員がゼミテーマを公表して、 履修を希望する学生を募集します。 を参照し、 また実際に調査しています。その結果から、現在のトレンド分析と将 た点や感想をツィー 面接の後、 所属のゼミが決定します。前期と後期で別の先生のゼミを履修することもできますし、 来予測を行います。B区分は、 インターネットでの新しいサービスを実現するた トしています(もちろ 4年次の卒業研究では、 3年次のゼミの先生につくこともできます。別の先生につくことも可能です。 めの要素技術(Webやスマートフォンのプログラミング、 拡張現実感、 画像処理、 ん口頭での発言や議論も行います)。時間内に効率よく不明点や意見を聴取 いくつかのゼミ ・卒業研究のようすを紹介します。 人工知能) を習得し、 実際にアプリケーションの作成、 システム構築を行います。 することができ、後日のフォローにも役立てています。ゼミの時間外には、 日常 なお、 調査/企画に携わる者も技術的な側面に触れることが大事であり、 開発 的に気になったネット上の記事を教員からも学生からもツィートして情報提供を 伏屋ゼミ(伏屋広隆 准教授) 数理ファイナンスを本格的に学ぶ。 側の者も社会的な側面に触れる必要があると考え、 ゼミの運営・毎週の発表は 行っています。 また、 Google Appsなどの利用によって、 情報共有、 提出物の管 一緒に行っています。ゼミでは、Twitterを活用しています。ゼミ時間中では、 理共有をしています。 石田ゼミ(石田博之 教授) 伏屋ゼミでは、 大学で学ぶからには他に誇れるような専門性の高い一生ものの 立つスキルとして、 討 知識、 そして同じく他に誇れるような一生つき合っていく家族のような仲間が得 論 する力 、プレゼン られるようなゼミを目指しています。テーマは、 数理ファイナンスという、 数学を使っ 能 力を養うため 、 日 て金融の問題を考えていく分野です。本ゼミでは教育力の高さを売りにしており、 経ビジネスを用いた よく練られたプログラムにより、 他では大学院の講義に組み込まれることがほとん 討論の場も毎週設けています。せっかく専門的な知識を身につけても相手 どである連続モデルまでを学部の期間で学びます。高校時代文系の方には、 数 にそれを伝えることができなければ意味がありません。一年以上在籍した学 学を使った専門性の高いテーマは難しく感じられるかもしれませんが、 数理ファ 生は、教員も驚くほど、短時間で意見をまとめて議論できる力とプレゼンの質 イナンスという分野は高校時代にはないタイプの分野であり、 スタートラインは皆 が向上しています。夏には合宿も行います。一日8時間以上学ぶ一方で一日 同じようなものです。社会情報学部では低学年において他の文系学部より数学 一個以上のイベントがあり、 よく学びよく遊ぶ充実した合宿で、先輩達との距 に触れていることや、 サブゼミで毎週演習問題を解くなどのバックアップがしっか 離も一気に縮まります。せっかく大学で学ぶのですから、一分野ぐらいはずっ りしていることもあり、 文系の方でも安心して学ぶことができます。事実ゼミ生の と思い出になるぐらいしっかり勉強して、充実した日々を送ってもらいたいと 半分以上は高校時代に文系でした。サブゼミにおいては、 社会に出てから役に 思っています。一緒にがんばりましょう。 エネルギーと経済・環境の持続可能な発展について学ぶ。 理論と実証からのアプローチ 石田ゼミでは、 日常生活に欠かせないエネルギーを経済・環境との関係など から多角的に捉え、持続可能な発展のために何が必要かを考えることを目 的としています。政府や国際機関などの資料をテキストに、学生が説明した あと、皆で疑問点を出し合い、議論します。そのため、経済理論と客観的な 統計データを用いて分析する力とそれを他の学生にわかりやすく伝える力を養 います。 また、 ゼミのあとにサブゼミとして、 ディスカッションとディベートを行ってい ます。テーマは、 「原子力発電の今後」、 「地球温暖化問題とどうつきあってい くか」などです。これまでゼミで培った知識を、 身の回りに起きる事象の理解に 活かしつつ、 コミュニケーション能力の向上を目指しています。 苅宿ゼミ(苅宿俊文 教授) 長橋ゼミ(長橋 透 教授) ワークショップデザインを学ぶ。 多層的学習コミュニティとしてのゼミ活動 7 観光にまつわるさまざまな現象を経済学の知識によって理解する。 苅宿ゼミは、 ワークショップデザインを通して、 学習コミュニティの形成について実 取り組む内容は、前 践的に学習するゼミです。ゼミを多層的な学習コミュニティとして形成していくた 後期で変え、 さまざま めに、 3つの階層を作っています。第1の層は、 前期の取り組みとして、 16人いる な表 現 手 法を体 験 ゼミ生をできるだけ異質な組み合わせになるように4人ずつにわけます。そこでは できるようにしてい 文献の輪読やプレゼンテーションなどに取り組みます。輪読するのは、 学習コミュ ます。第3の層は、 夏期休業以降、 個別の研究主題をもって、 卒業論文や卒業 かつては見向きもされなかった観光政策が、バブル崩壊後の長引く経済停滞を打 開する一つの方策として小泉首相によって取り上げられると、現在では日本の主要 な経済政策の一つとして据えられるまでになりました。観光というと誰もが知っている 言葉ですが、 観光にまつわるさまざまな現象を経済学の知識によって理解しようとす るのがこのゼミの目的です。観光政策だけでなく、観光関連企業の行動についても ニティデザインの現場として捉えている学習科学、社会学、芸術学の3つの分 制作に取り組みます。ここでも、 研究主題は異なっていてもお互いに自分の研究 野が重なり合っていると考えられる文献群です。第2の層は、 表現を通して自ら を常に他者に伝え、 そこで吟味してもらう環境を作り、 コンセプトメイクから展示まで の思考を外化することの意味を経験するために、 自ら取り組みたい表現手法ご の一連を協働的な活動として位置づけ取り組んでいきます。この他としては、 社 光政策に関わりたいという学生や、 観光関連の旅行業や宿泊業につきたいと考えて とに小グループを作り、 自主ゼミとしても活動します。外化するための表現として 会情報学部で展開しているワークショップデザイナー育成プログラムにゼミとして いる学生もいます。ゼミ生たちは、将来の仕事に少しでも役に立つように、限られた は、 フォトランゲージ、 ショートムービー、 ウェブデザインなどに取り組んでいます。 参加し、 ワークショップデザイナーの履修証明書を取得することも目指していきます。 データを経済学の知識とすり合わせながら卒業研究をまとめようとがんばっています。 理解を深めていきます。そのために、 まず経済学の知識を身につけることからゼミは 始まります。このゼミには一般企業だけでなく、将来は公務員になり国や地域の観 8 SSI 在学生からのメッセージ 1年 飯島愛翔さん 3年 私が社会情報学部を選んだ理由 School of Social Informatics 三浦永理香さん 私が社会情報学部を選んだ理由 私が社会情報学部を選んだ理由は、 これからのビジネス社会で必要になってくる英語をより実 私が社会情報学部に魅かれた一番の理由は、文理融合学科だという点です。数学・国語・英 践的に学ぶことができるからです。グローバル化する今日の社会では、英語はもはや知ってい 語の3科目が特に好きで、 文系・理系といった枠組みにとらわれずに勉強したかったため、 まさに るレベルではなく、使えるようにならなければならないといわれています。高校時代、英語があま 私にぴったりの学部でした。現代の情報化社会では、 文理双方の思考がバランスよくとれた人 り得意ではなかった私にとって、 使える英語を身につけるのに最高の環境だと思いました。また、 材が必要とされているため、 社会に出て本当に役に立つ力が習得できる社会情報学部への入 この情報化社会で必須の情報教育を文系でも受けることができるということも魅力でした。 学を希望しました。 社会情報学部での学び 社会情報学部での学び 文理を超えて授業が受けられるので楽しい反面、大変なこともあります。文理の枠組みがない 1・ 2年次に英語・数学・経済・情報・心理など幅広い分野を学びました。たとえば、 英語の授業は ので、 文系の人にも数理系の授業があります。文系科目で受験した私にとって数学の授業はか 非常にタフでしたが、 高校とは比べられないほどに充実したもので、 自分で無意識に作っていた なり大変です。それだけでなく、 講義からプリントまですべてが英語で行われる「イングリッシュコ 限界を取り払うことができました。 また、 実際に自分でやるまでは難しそうと思い込んでいたプログ ミュニケーション」の授業は正直ついていくのに精一杯です。 しかし、 その大変な授業は確実に ラミングも、 今ではゼミで研究・開発するほどです。社会情報学部はさまざまな切り口を用意してく 自分を高めてくれるので、 非常にやりがいがあります。 れています。自分の潜在能力はこれだと決めつけず、 知への追求に貪欲になれました。 これからの夢や展望 これからの夢や展望 まずは授業をしっかりと受けることで社会情報学部生として恥じることのない基礎力を身につ 専門科目も増え、 ゼミも始まる3年生になった今、 毎日信じられないほど楽しく、 嬉しいくらい忙しい けたいです。また、学内外のさまざまな活動に参加して積極的にいろいろな「社会」というもの です。私は、 ゼミで研究しているAR(拡張現実) のアプリケーションを開発し、 それを使ったオンライン に触れ、 自分の視野を広げることで、人とのコミュニケーション力やどんな状況でも論理的に対 国際交流サービスを実現したいと思っています。社会情報学部に入っていなければ、 英語の重要 処できる実践力を身につけることも目標です。そのときに、 社会情報学部で身につけたスキルを 性や楽しさにも気づかず、 プログラミングにいたっては一生避けていたかもしれません。これからも 活かしていきたいと思っています。 積極的に新しいことを取り込み、 自分でも予想できない私自身の可能性を見つけていきたいです。 1年 高橋伶奈さん 4年 私が社会情報学部を選んだ理由 伊東 晃さん 私が社会情報学部を選んだ理由 私は社会情報学部が文理融合型であり、 先端技術を用いた学びの環境であることに強く魅力 私は大学受験のころ、 漠然とではありましたが、 これからの時代どんな分野で働くとしても、 情報 を感じました。私は、 現代社会の諸問題を解決するにあたって、 一つの分野内で解決できること というものを切り離して暮らすことはできないのではないかと考えていました。そんな私にとって、 はあまりないということに気づきました。複雑で難しい社会問題であるほど文理双方からの視点 理系科目が苦手であることは大きな問題でした。 しかし、 社会情報学部では文理融合を銘打っ で解決する必要があります。大学で幅広い分野を学びたい、 将来に役立つような学びがしたい ており、 文系科目でも受験することが可能だったので、 幸運にも入学することができました。 と強く思い、 こうした学びのための環境が最大限に整った社会情報学部に決めました。 社会情報学部での学び 社会情報学部での学び いろいろなことが学べる社会情報学部だからこそ、主体的に学んでいこうとする姿勢が必 授業でパソコンを使う機会も多く、 またiPhone○を配付されたため、 どちらかというと「機械音痴」 R 要だと思います。私が2年生のとき、社会情報学部にはiPhone ○ が導入されました。そのこと R R ○ であった私も情報機器に慣れ、 使いこなせるようになりました。また、 自分達でテーマを決めてプ をきっかけに、 「社会情報演習Ⅱ」という授業ではiPhone アプリを企画・制作し、最終的には レゼンテーションを行う授業があり、 社会の動向に目を向け考えるとともに、 プレゼンテーション技 ソフトバンク本社でプレゼンをするという経験ができました。また、 「情報処理基礎」では情報 能も楽しみながら身につきます。英語は正直厳しく大変ですが、 スキル向上のために、 とてもや 技術者資格の取得に向けた勉強ができ、翌年には基本情報技術者試験に合格することもで りがいのある授業です。 きました。ほかの授業でも、 ただ話を聞くだけではなく、実習やグループワークを伴うものが多い ので、 自分の努力次第で学べることの価値が増すと思います。 これからの夢や展望 将来、 さらに語学力を上げ留学したいと考えています。私はオーストラリアでホームステイをした経験 9 これからの夢や展望 があるのですが、 そこではコミュニケーションの重要性や自分の未熟さ、 人の優しさを実感し、 良い刺 私が所属するゼミではソーシャルメディアやソーシャルサービスについて学んでいるので、卒業 激を受けました。今度は留学という形で長期間滞在し勉学に励み、 自分自身をさらに成長させたい 研究としては何らかのソーシャルサービスを作り出したいと考えています。また、 卒業後は、 人々 です。私は正直、 将来の夢というものが明白ではありません。 しかし多くの分野に触れることのできる が何について面白いと感じるのかなどに注目し、 人や情報をつなげることで多くの可能性を生み この素敵な環境で、 これから自分の取り組みたいことをしっかり見つけていきたいと思います。 出すような仕事に就きたいと考えています。 10 SSI 留学体験記/学生の活躍/就職活動日記 留学体験記 School of Social Informatics 就職活動日記 社会情報学部には留学を考えている学生が大勢います。 社会情報学部では、 英語力を総合的にアップできるカリキュラムが組まれています。 留学のために必要な英語試験であるTOEFL○ をターゲットにした授業もあります。 留学体験者からのメッセージをお読みください。 2008年度に始まった社会情報学部は、 最初の4年生が就職活動をがんばっています。 ここでは就職活動が順調に進んでいる、 学生の生の声を紹介します。 R 4年 松川 愛さん 岡本冴加さん 私は最終的にアパレル、 食品業界の就職を希望して活動した結果、 アパレル企業に就職できそうです。 始めはどの業界に就職したいかまったく決めていなかったのですが、 学部で積極的に開いていた就職活動セミナーや 「異文化に触れることで自分の視野を広げたい」 「集中的に英語に触れる機会がほしい」 と思っ たのがアメリカ留学を決意したきっかけでした。社会情報学部の英語のカリキュラムは総合的な 企業セミナーに参加することで、 考えるきっかけを頂きました。そのセミナーでは、 就職活動の進め方や企業について知 英語力が伸ばせるように組まれています。 「イングリッシュコミュニケーション」や「英語実践演習」 と ることができ、 今の志望先に決めることができました。特に社会情報学部対象の企業セミナーは、 本学部に興味をもって いう授業を通してリーディングだけでなくスピーキング (特に発音) やリスニングも磨くことができたの くださっている企業ばかりなので魅力的な機会が多くありました。 で、 留学に向けて効果的に準備を進めることができました。 さらに、 留学することを思い立ったときに、 就職活動をする中で、 社会情報学部の授業は自分に合っていたと感じます。私自身志望大学を考えているときは、 何に 対しても興味がある一方で、 何を学べばいいかわからず悩んでいました。この学部で幅広く学ぶことで自分の興味を見 それをすぐに相談できる先生が社会情報学部にいらっしゃって、 非常に恵まれた環境だと思います。 つけ、 そのたびに関連授業を履修し学んでいくスタイルが自分には合っていたと思います。実際に就職活動ではいかに 2年次の8月末から9月末にかけてのたった1カ月間の留学ではありましたが、 人種や国籍の違う 自分のことを相手に伝えることができるかが大切なので、 このような形で勉強してきたことは、 自分を表現する一つになっ 人々との交流から非常に多くのことを得ることができました。中でも学生の勉強に対する意識の たのではないかと思います。 高さには衝撃を受けました。授業中は教室全体で議論が活発に行われ、 皆受け身でないのが これから自分にどんな可能性があるのかわからない方、 何にでも興味がある方にはおすすめできる学部です。私もその 非常に印象的でした。このことから私も、 何事にも積極的に取り組む姿勢を身につけなければと 一人でした。 もちろんこの学部でやりたいことがある方も大歓迎です。有意義な学びの場になると思うので、 是非いらし 気を引き締めたのを覚えています。それから、 海外に行ってみて、 改めて日本の強みや弱みに気 てください。 づくことができたのは大きな収穫だったと思います。 今後はこの留学で得た経験を活かして、 海外と日本をつなぐ仕事がしたいと考えています。将来 的には海外で働くことも視野に入れ、 世界に通用する社会人になりたいです。 杉中萌子さん 私はコンピュータに興味がありそれに関連した科目を多く履修してきました。そのため、 システムエンジニアあるいはネット ワークエンジニアになりたいと思い、 早い段階でIT業界に絞り込んで就職活動をしました。東日本大震災の影響もあり 不安になったこともありましたが、無事に就職活動を進めることができました。来春からシステムエンジニアとして働く 学生の活躍 予定です。 就職活動中、 進路グループの方々には文章の添削をお願いしましたが、 これがとても役に立ったと感じています。自分で 神奈川産学チャレンジプログラムで最優秀賞を受賞。 書いた文章を自分で読み返した場合、 言葉の使い方がおかしいところや、 わかりづらいところがあってもなかなか気づき ません。 しかし、 第三者の視点で見てもらうことでそこを指摘してもらい、 改善することができます。 第7回神奈川産学チャレンジプログラムにて、 本学部3年生(現4年生)の佐藤沙織さんと大野えみさんの チームが最優秀賞を受賞しました。このプログラムは、 神奈川県経済同友会の会員企業が提示した具体 社会情報学部には資格につながる科目がいくつもあります。そのことがきっかけで、 2年次に基本情報技術者という資格 的な経営課題に、 神奈川県内の大学生チームがチャレンジするもので、 研究レポートとプレゼンテーション を取得しました。当時は就職活動を強く意識していたわけではありませんでした。 しかし、 この資格が面接の話題に出る を審査して優秀なチームが表彰されます。2010年度は、 32社が提示した45のテーマに対し、 19大学147 ことも多く、 取得して良かったと思っています。 チームが参加しました。佐藤さんと大野さんは (株)横浜ロイヤルパークホテルが提示したテーマ「当社が 社会情報学部では英語の授業も充実しています。私は2年次にTOEIC○ 対策科目を履修しました。そのおかげで、 高い R スコアを得ることができ、 面接でアピールすることができました。 今後取り組むべきCSR活動について」に取り組みました。審査では、 レポートにおける論旨の明確さ、 論理 性、 具体性、 実現性が高く評価されました。プレゼンテーションも、 資料のまとめ方、 ビジュアル表現のわかり やすさ、 進行のスムーズさなど、 非常にレベルが高いと評価されました。 青山直美さん 箱根駅伝での2年連続シード権獲得に貢献、 ユニバーシアード代表にも内定。 自分もそこから生きがいを得て、 明日へのやる気につながるのだと考えました。では、 私はどのようなアプローチで人の役 2011年1月2日および3日に行われた、 第87回東京箱根間往復大学 を受けたことがあり、 それが今の健全な経営と、 私が大学に進学することができた理由であると気づきました。金融の意 私は就職活動において、 まず働く意味を考えた上で活動の軸を決め、 就職活動を進めました。 「人の役に立つこと」で、 に立ちたいのかを考えたところ、 実家での経験を思い出したのです。実家のお店を創業する際に地域の銀行から融資 駅伝競走に、 社会情報学部の福田雄大さん (1区)、 出岐雄大さん (2 義の大きさと共に、 地域の金融機関、 地域の人々に恩返しをしたいと感じたことから、 就職を金融業界に絞りました。そ 区)、小林剛寛さん(9区)が出場し、2年連続のシード権獲得に貢 の中でも中小企業の融資コンサルティングやFP、 ファンドマネージャーの職種に関心を抱き、 運用会社・銀行・保険・証券 献しました。出岐雄大さんは、 2011年4月24日に行われた兵庫リレー の業種で活動を進め、 結果第一志望先に入ることができそうです。 カーニバルで見事優勝し、 ユニバーシアード代表が内定しました。 社会情報学部に所属したことで、 数学・統計・プログラミング等理系のツールを、 経済・金融の分野での分析や物事を多 角的なアプローチから捉えることに活用できました。こうしたことが企業からも高評価を得て、 就職活動を有利に進めるこ とができたと考えています。特に「コミュニティマネジメント」や「インベストメント」の授業、 ゼミ活動等を通して、 唯一解の 存在しない社会で俯瞰して最適解を見つける力を鍛えました。 またインデックスファンドの組成・運用・結果の分析や金 融の理論やシミュレーションで証券投資の実務・分析力を身につけることもできました。今考えてみると、 1年次からの基 出岐雄大さん 11 礎の積み重ねがしっかり活きているのだと強く感じています。 12
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