会津大学図書管理システム要求仕様書 1 背景 本システムは会津大学附属図書館および会津大学短期大学部附属図書館で使用する図書・雑誌資料管理や 図書資料の貸出返却などの一連の事務作業を補助するものであり、これによる図書館職員の事務処理の効率 化、即時化と学生、教員への業務サービスの向上を実現することが目的である。 本システムは本学の AINS1 上の情報システムとして構築されるため AINS との親和性及びデファクトスタ ンダードな技術で構成された堅牢かつ柔軟なシステムが求められる。また、学内での公用語が日本語・英語 となっているため利用者のユーザインターフェースは、職員向けの機能を除いて日英両言語での対応が必須 である。 現在、本学では「株式会社リコー製 図書管理システム LIMEDIO」が稼働しており、本システムの導入 にあたっては、現行稼働中のシステムからのスムーズな移行が必要となる。さらに、プライバシーに関わる 情報を取り扱うものであるため、セキュリティ対策とデータ保護対策には万全な対応が求められる。 2 基本要求事項 2.1 概要 技術提案は、提案するシステムが本要求仕様の各要求事項をどのように実現するか、また提案する機器の 構成や利用方法、装置間の関連、使用するソフトウェアや環境設定などシステムを構成する要素とその関わ りを具体的に記述すること。要求事項に対して、単に「満たしている」 「対応する」などの提案や「装置類 の提示のみ」などの提案は認めない。 1. 管理者以外の一般ユーザが、BIOS などのシステム設定を変更できないようにする機能を有している こと。 2. コンピュータのハードウェアおよびソフトウェアならびにその要素および付加機構に関して、知的所 有権を侵害していないこと。 3. 人間がコンピュータにアクセスするまでの時間を短縮し、かつ、すべてのコンピュータ上の資源をど こからでも利用できること。 4. 納入後、納入業者が通年および即時の保守体制と十分な数量の部品常備の体制についての具体案が提 案でき、かつ、それが実現できる保証があること。 5. machine readable でかつ十分な情報を含んだ技術提案書を提案時に提出すること。 6. 仕様書記載の要求事項に対する個々の提案は、単に要件を一致させるか否かだけではなく、具体的か つ詳細な説明を付すこと。 7. 会津大学と同等の大規模な組織に対する過去の類似したシステムの受託実績を元に本システムの提案 及び構築における実現性に関する資料を明記すること。 8. システムの導入においては、既に稼働しているシステムについて、既存システムの保守業者及び大学 側と事前に十分な協議を行い、作業責任の所在を明確にすると共に、既存システムの運用及び本調達 によって導入されるシステムの導入作業に影響が出ないよう努めること。 9. 図書館業務のトータルな電算化を行い、利用者サービスの向上を図ること。 1 University of Aizu Information Network System 1 10. 本システムはパッケージソフトを採用し国内外の大学などの研究教育機関に対して直近 2 年間で 20 機関以上の納入実績を有すること。 11. 学内 LAN 及び SINET 等のインターネットに接続し、各図書館から各種サービスや情報の提供及び 発信が学内外に行えること。 12. NACSIS-CAT,NACSIS-ILL 等、国立情報学研究所 (NII) のサービスが学内 LAN を通じて利用でき ること。CATP に対応できること。 13. 会津大学附属図書館、会津大学短期大学部附属図書館において、並行して各種業務が可能であること。 14. 現行システムのデータ継承を行うこと。 15. 信頼性のあるリレーショナルデータベース管理システム (RDBMS) で、日本語文字列検索機能 (全文 書検索機能) を有すること。 2.2 契約形態 1. 物品の借入及び関連する導入、保守、撤去作業の全てを包含した賃借契約とする。 2. 賃借契約期間は平成 25 年 10 月 1 日から平成 30 年 9 月 30 日までの 5 年間とする。 2.3 借入物品 1. システムを構成する機器は高可用性、耐障害性を持つ機器であること。但し、金融系などのミッショ ンクリティカルシステムほどの信頼性は必要としない。 2. 提供するシステムを構成するハードウェア及びソフトウェアは、それらの使用許諾条件に適合した利 用とすること。 3. システムを構成するハードウェア、ソフトウェア並びにその要素及び付加機構に関して、知的所有権 を侵害していないこと。 4. ハードウェアは全て現時点で製品化されている、又は製品化が確実なものとし、賃借契約期間中にお いて部品や消耗品の供給及びサポートが可能であること。 5. 通称「団体規制法」適用団体、又は同団体関係者が製造又は流通に関与している可能性のあるハード ウェア、ソフトウェアは用いないこと。 6. 借入物品のバージョンアップや改良などで納入物品に変更が必要な場合、及び大学側で必要と認める 変更は納入業者と大学間で協議の上、コストの増減を伴わない範囲内で変更ができること。 7. 借入物品は中古品ではなく全て新品で未使用の製品であること。 8. 納入予定とされる機器における消費電力、エネルギー消費効率、SPECpower ssj 2008 値及び動作音 について技術提案書に「電力及び騒音に関する資料」を明記すること。 9. 機器を稼動させる為の付帯物(電源タップ、各種ケーブル、変換コネクタなど)は納入機器に含める こと。加工などが必要となる場合、その経費も含めること。 技術提案書に「機器毎の付帯物の明細」 を明記すること。 2 2.4 システム導入 1. システム導入計画に沿って導入作業を行うこと。 2. システムの導入に際しては大学側の指示に従い、大学側より作業内容や作業日程の変更要請があった 場合は調整を行うこと。 3. 現行システムのデータ移行においては図書館業務に大きな影響を与えないで最短で行うこと。 4. 平成 25 年 10 月 1 日 (火) からシステムの利用ができること。 5. 導入設置場所は以下の通りとする。 • サーバ装置 (1 ) 会津大学 管理棟 • クライアント装置 (1 ) 会津大学 (以下四大と呼ぶ) 図書館 (2 ) 会津大学短期大学部 (以下短大と呼ぶ) 附属図書館 2.4.1 システムのカスタマイズ 実現が必要とされる業務仕様【 10 頁 4. 業務機能に関する要求事項】の範囲内で大学側の各業務担当 と協議し「カスタマイズに関する仕様書」を作成し報告すること。 1. 導入テストとは別にカスタマイズ機能のテスト仕様書に基づく動作テストを実施し、報告すること。 2. 導入時カスタマイズが完了後の動作検証テストの結果、業務機能に関して必要とされる機能の再調整 が必要な場合は、再調整を行うこと。 2.4.2 導入計画 技術提案書に「導入計画案」を明示すること。 1. 導入計画案には最低以下の項目を明示すること。 • 設置場所毎の導入作業計画 • 責任者及び導入作業を行う SE/CE の人員計画 • 設置する際に必要となる什器及び消費電力に関する資料 • カスタマイズ作業計画 • 職員向け導入教育計画 2. 導入計画案は以下に示す事項をふまえて策定すること。 • 設置場所での作業期間は、平成 25 年 8 月 12 日 (月)∼平成 25 年 9 月 30 日 (月) までとする。 • 期間内に作業のできる日は、原則祝祭日を除く月∼金とする。 • 作業のできる時間は、原則 9:00∼17:00 とする。 2.4.3 導入に係る養生作業 導入されるシステムに係る養生に関して、納入業者と既存システム納入業者及び大学間で協議の上、 納入業者の責任で行うこと。 3 2.4.4 既存システムの撤去 既存システムの納入業者と大学間で協議の上、既存システム納入業者によって既存システムの撤去作 業が行われるが、納入システムの導入作業と作業期間の重複が想定される為、納入業者はこの協議に 必要に応じて参加し導入作業に係る調整を行うこと。 2.4.5 導入作業 1. 導入作業において AINS 及び既存システムの停止(部分停止含む)が必要な場合は、その期間を極力 短くするとともに、その時期、期間については大学側と事前に協議すること。 2. 導入作業に必要となる用具(電源タップ、電源延長コードなど)を用意すること。 3. 導入される機器の設置位置調整や付随するケーブル類の長さ調整及び接続機器間のケーブル類収束な ど機器類周辺の環境を整備すること。 4. 納入されるシステムに附帯する以下の作業を行うこと。 技術提案書に「各作業の概算費用」を明示すること。 • 既設システムから納入システムへのデータ移行作業 • 導入される機器のコンピュータ環境の設定作業 • 既設及び新規導入の他システムとの設定調整作業 • 機器搬入前に実施できる設定作業 • 導入される機器の設置に伴う工事作業 • 大学の既存電源設備以外に必要とされる電気設備工事作業 • 大学の既存ネットワークインフラ以外に必要とされるネットワーク工事作業及び付帯機器/部材 の調達 5. 納入システムに関する職員向けのシステム運用、端末操作等の教育・講習会を行うこと。 技術提案書に「導入教育に係る概算費用」を明示すること。 2.4.6 データ移行 1. 既存システムのデータの継承ができること。その際、各種データ及び各種コード表等は全て継承でき ること。(データフォーマットは落札後、納入業者に開示するものとする)。 2. 既存システムで使用している帳表は新システムでも使用できること。 3. データ移行は、本学と協議の上、納入業者の責任において短期間で完了すること。 4. 既存システムからのデータ抽出は、納入業者の責任において実施すること。 5. データ移行作業は、セキュリティ保持の観点から、本学内からデータを持ち出さずに実施すること。 2.4.7 導入作業の検収 システム導入作業完了時に以下の資料を提出すること。 • 「カスタマイズに関する仕様書」に基づくテスト実施結果報告書 • 納入システムの稼動試験結果報告書 4 • 納入システムの構成情報(ハードコピー形式及び電子データ形式) – ネットワーク構成図 – シリアルナンバー、IP アドレス、MAC アドレス – ソフトウェアバージョン一覧 • 納入システムのマニュアル(ハードコピー形式及び電子データ形式) – システム運用者向けマニュアル(日本語版) – 各種オンラインマニュアルに関する情報 2.5 2.5.1 保守 保守体制 技術提案書に「保守体制案」について明示すること。 1. 保守体制案は以下に示す事項をふまえて策定すること。 (1 ) 障害発生及び問い合わせ時の連絡体制 (2 ) ソフトウェアに係る事項 • 関連ソフトウェアに関する調査体制 • 管理者、保守要員及びその体制 • システムを安定運用する上で必要とされる資格 (情報処理技術認定、メーカー技術認定など) (3 ) ハードウェアに係る事項 • アベイラビリティ維持の為、必要となる常備部品の明示 • 常備部品の保管場所、保管数量、保管方法 (常備部品の保管場所及び保守要員待機場所は大学外に納入者が用意すること。) • 管理者、保守要員の待機場所及びその体制 • 定期点検などの年間の保守計画 2. ハードウェア及びソフトウェアの保守窓口は一本化すること。 3. 図書管理システム本体にレベルアップがあった場合は、速やかに連絡し、大学と協議の上で必要な場 合はレベルアップを行うこと。 4. 保守に関する費用は保守費用に含まれること。 技術提案書に「保守に係る概算費用」を明示すること。 2.5.2 日常的な支援 1. 図書館システム専任のスタッフが複数名常駐するサポート拠点を備えること。また、電話、メール、 FAX および遠隔操作によるリモートメンテナンスが可能であること。 技術提案書に「遠隔操作による保守作業」について具体例にて明示すること。 2. システムの利用に関する問い合わせや障害発生時に以下の対応が可能であること。 なお、通常の業務時間帯は【 8 頁 3.2.2. システムの利用時間】参照 • 業務時間帯におけるサポートセンターによる問い合わせ受付及び障害発生時における原因の切り 分けなどの初動対応 5 • 業務時間以外の緊急時に連絡できる緊急連絡先の設置 • 大学側からの要請による土日・祝祭日における保守作業及び待機 • 大学内での状況監視及び障害の原因追求作業の実施 • システム運用上必要となるデータ作成作業 • 障害対応などによるデータ復元作業 3. 定期的にシステム稼動記録を確認し、障害などに対する予防措置を実施すること。 4. ハードウェア/ソフトウェアの保守作業を行った場合、5 営業日以内に詳細状況を記載した報告書を提 出すること。 5. システムの不具合によりデータ欠損などが生じた場合、納入業者の責任においてデータの遡及や復元 などの対策を行うこと。 2.5.3 ハードウェアの保守 納入システムの機器構成に関する RAS2 を元に障害発生時の障害対応体制として、 技術提案書に「ハードウェア障害に対す関する体制」について明記すること。 1. サーバ装置 (1 ) システム及び構成機器の冗長化などにより提供するサービスを維持できる環境を保持した形での 障害対応ができること。 (2 ) 障害の重層的発生及びシステムの冗長動作によるパフォーマンス低下を考慮し保守部品の手配を 含め障害発生機器の原状回復を障害発生を起点とした目標復旧時間 5 営業日以内にてオンサイ トで対応すること。 2. 端末、プリンタ、その他の装置 (1 ) システムの可用性の保全として、代替機器を準備しておき、障害発生の翌営業日を起点とした目 標復旧時間 5 営業日で交換対応すること。 ※必要とされる代替機器についても保守部材として含めること。 (2 ) 障害の重層的発生を考慮し、保守部品の手配を含め、障害発生機器の原状回復を障害発生を起点 とした目標復旧時間 10 営業日以内で対応すること。 3. 定期点検を実施すること。(実施に際しては計画案を作成し、その内容、時期、期間などについて大学 側と事前に協議すること) 4. 大学側の都合による「障害発生が見込まれる定期点検」(電気設備保守による全館停電など)作業に 係る電源復電時(1 日/年)に人員が現地で待機できること。 2.5.4 ソフトウェアの保守 1. ソフトウェアのカスタマイズ及び保守を行う技術者は個人、アルバイト、兼業者、学生など除く専ら 導入されるアプリケーション・ソフトウェアに携わる者とする。 2. 賃借契約期間において、納入機器で稼動する基本ソフトウェアへのパッチ適応とパッチ適応後のアプ リケーション・ソフトウェアの動作検証を納入業者の責任で行うこと。 2 Reliability,Availability,Serviceability/信頼性、可用性、保守性 6 3. 賃借契約期間において、アプリケーション・ソフトウェアの不具合への対処及び対策後のアプリケー ション・ソフトウェアの動作検証を納入業者の責任で行うこと。 4. 賃借契約期間において、セキュリティ対策など運用上必要となった場合、大学側と協議の上、ソフト ウェアのバージョンアップを実施すること。 2.5.5 その他 1. 受託者はいかなる場合においても、本契約の履行中に知り得た業務に関する事項及びそれに付随する 事項を第三者に漏らしてはならない。 2. 本契約の履行にあたり、第三者の著作権等に抵触するものについては、受託者の責任と費用をもって 処理すること。 2.6 システム撤去 賃借契約終了時に大学と協議を行ない、以下の作業を行うこと。 1. システムの撤去作業を納入業者の責任で行うこと。 2. データ抽出作業 (21 頁 4.10.4) を納入業者の責任で行うこと。 7 3 システム全般に関する要求事項 以下に示す蔵書数、利用者数などの条件を十分に満たす提案とすること。 3.1 蔵書数 区分 場 四大 所 冊 数 175,000 冊 5,000 冊/所 附属図書館 図書ラウンジ (30ヶ所) 短大 3.2 3.2.1 81,000 冊 附属図書館 利用者環境 システム利用者 想定されるおおよその利用者数を以下に示す。 区分 四大 種 別 定 員 教員 160 名 100 名 − 職員 − × 4年 修士課程 240 名 120 名 博士課程 10 名 × 3年 学生 短大 想 定 人 数 × 2年 1,200 名 240 名 (25% 留年者を考慮) 学外者 − 30 名 200 名 教員 − 160 名 (内 専任 30 名) 職員 − 20 名 340 名 (内 専任 12 名) 学生 学外者 170 名 × 2年 100 名 − ※ 特定のユーザーグループ及び利用者に対して図書システムによる利用者パスワード管理ができること。 なお、この該当する利用者は自身及び図書システム側の管理権限にてパスワード変更ができること。 3.2.2 システムの利用時間 1. システムは以下の時間帯で利用できること。 教員の利用する機能 システム保守等での停止時間帯を除き、毎日終日 学生の利用する機能 職員の利用する機能 〃 開館期間: 月曜∼金曜 土曜 閉館期間: 月曜∼金曜 ※1 8:00∼22:00 (開館時間 9:00∼20:00) 8:00∼20:00 8:00∼20:00 (開館時間 9:00∼17:00) (開館時間 9:00∼17:00)※ 1 春、夏、冬の各長期休業期間が閉館期間となる。 2. システムの利用時間帯の制御を行える機能を有すること。 3.2.3 教職員及び学生用クライアント環境 1. AINS 上に配置されているコンピュータを使ってサービスを利用できること。 • 教員用に配置された SunRay 端末 約 120 台 8 • 演習室等に配置されたワークステーション(Solaris 端末,Mac 端末,SunRay 端末) 約 550 台 • 研究室に配置されたコンピュータ(Windows、Linux、Mac など) 約 800 台 2. Internet Explorer 9.0 以上、Firefox 17.0 以上、Safari 6.0 以上のブラウザで利用できること。 3. 新しいブラウザへの移行などクライアント側の利用環境が変った際に、システムの動作検証や対応が できること。 4. ユーザー認証が可能であること。四大で使用している LDAP または RADIUS 認証が利用可能である こと。 3.3 パフォーマンス 1. 利用者のストレスを感じない範囲のシステム応答があること。 実際の運用にて問題が生ずる場合は納入業者の責任で業務に支障がない環境を実現すること。 3.4 セキュリティ 技術提案書に「セキュリティ対策」を明示すること。 1. 個人情報や図書資料の貸出情報などのプライバシーに関わる情報を扱う為、適切な管理と機密保護が 行える機構を有すること。 2. データアクセスに関する記録が行われること。 3. システムの不正利用や不正侵入及び盗聴・改竄などを検知対応できる機構を有すること。 4. ウェブサーバなどクライアント装置に対してサービスを行うサーバでは、利用を許可する端末情報 (IP アドレスなど)の管理が行えること。 5. 学外から利用できるサービスにおいて十分なセキュリティが保てる機構を有すること。 6. 一定時間操作が無かった場合、自動的にログアウト及び操作履歴が消去されること。 7. SSL/TLS の利用、主要な一般のブラウザに予めインストールされているルート証明書で証明が可能 なサーバ証明書を利用すること。(自己認証は不可) 8. 導入時点での各種 OS、デバイス、アプリケーションでの最新パッチを適用すること。また、賃貸借 期間で発生するセキュリティに関する情報を提供すること。 9. 不用なアプリケーションサービスは停止すること。 9 4 業務機能に関する要求事項 図書管理システムで必要な機能を以下に示す、また、これ以外の機能であっても大学図書館業務として必 要と判断される機能やシステムの構造上必要となる機能について含めた提案とすること。 • 4.1 閲覧管理 • 4.2 目録管理 • 4.3 図書管理 • 4.4 雑誌管理 • 4.5 相互貸借 • 4.6 所在管理・蔵書点検 • 4.7 統計 • 4.8 目録検索 (OPAC) • 4.9 ポータル機能 • 4.10 その他 4.1 4.1.1 閲覧管理 貸出・返却 1. 利用者番号、資料番号の入力にバーコードリーダー及び IC カードリーダーが利用できること。 2. 貸出区分を 10 種類以上登録できること。 3. 返却期限日がカレンダーや貸出条件を元に自動で設定されること。また、手入力でも設定変更できる こと。 4. 未登録資料の貸出ができること。 5. 禁帯出資料の強制貸出機能を有すること。 6. カウンタ返却の他に直前の開館日の日付でブックポスト返却が行なえること。 7. 予約がかかった資料が返却された場合は操作画面にメッセージが表示されること。 8. 予約保留中の資料がある利用者がカウンタで貸出返却した場合は、操作画面に予約保留中資料がある ことを伝えるメッセージが表示されること。 9. 利用者に対する連絡を貸出画面のメモ欄から確認できること。 10. 返却処理は利用者番号を読むことなく資料 ID のみで可能なこと。 11. 下記の条件の組み合わせにより、貸出冊数、貸出可否、返却期限及び延長回数などの貸出規定が自由 に設定できること。なお、下記条件はコード表として管理され、自由に設定変更が可能なこと。 • 利用者の区分 (学生、教員など) • 資料の所在 (図書館開架、研究室など) • 貸出区分 (一般図書、指定図書、禁帯出など) 10 • 貸出の種類 (一般貸出、研究室貸出など) 12. 延滞した利用者に対して、新規貸出の停止や一定期間の貸出冊数制限などのペナルティが与えられる こと。 13. 下記条件指定の組み合わせにより、貸出状況が自由に検索できる機能を有すること。なお、貸出返却 等の履歴データは削除を指示するまで無制限に蓄積できること。 • 貸出状況 (貸出中、返却済み、延滞中など) • 日付の種類 (貸出日、返却日、返却予定日など) • 日付の範囲 (実際の日付で指定) • 利用者の区分 (学生、教員など) • 資料の所在 (図書館開架、研究室など) • 貸出区分 (一般図書、指定図書、禁帯出など) • 貸出の種類 (一般貸出、研究室貸出など) • 利用者 ID(バーコード入力) • 資料 ID(バーコード入力) 14. 業務サーバーにアクセスできない時、オフライン貸出処理ができること。なお、業務サーバーが復旧 した時には、オフライン貸出処理の結果がデータベースに登録され、以下のエラーデータがあった場 合はプリンターに出力されること。 • 貸出処理ができなかったデータ • 通常は貸出できないが、強制的に貸出処理をしてしまったデータ 15. 貸出、返却、予約などの状況は、リアルタイムで OPAC に反映されること。 16. 返却予定日前にメールによるお知らせを設定できること。 17. 延滞者に対して、メールによる督促が設定した時間に自動的に行えるよう設定できること。 18. 閲覧端末から目録検索が行えること。貸出中資料の紛失処理を管理画面から行えること。 19. 閲覧端末から予約のかかった貸出中の資料の検索が行えること。 20. 貸出管理画面から利用者に対して貸出情報をメール送信できること。 21. 貸出返却画面から利用者データの修正が行えること。 22. 貸出返却画面から利用者の貸出情報・予約情報を参照できること。 23. 他館資料が返却された時、自動的に搬送情報を作成できること。 4.1.2 予約 1. 業務端末から貸出中資料及び未貸出資料に対して書誌単位、所蔵単位で複数の予約処理がかけられる こと。 2. 利用者が OPAC 画面から、貸出中又は未貸出の資料に対して書誌単位の予約がかけられること。ま た、既に予約がかかっている資料に対しても予約がかけられること。その際、予約前に待ち順番を表 示すること。 3. 研究室貸出分については予約対象外に設定できること。 11 4. 予約や予約者に対して、予約の取り消しができること。 5. 利用者が予約を行う際に、認証によるセキュリティチェックを行うこと。 6. 未貸出資料を利用者が予約し、他館から取り寄せができること。 7. 搬送状態の資料を OPAC 画面から確認することができること。 4.1.3 督促 1. 督促状の形式に帳票が出力できること。 4.1.4 利用者情報管理 1. 利用者情報を CSV 形式により一括に登録・更新ができること。 2. 利用者情報の登録・修正・削除が行なえること。 3. 利用証の紛失処理が行えること。 4. 利用者個人情報の閲覧を制限できる機能を備えること。 5. 利用者情報管理画面から利用者の貸出情報・予約情報の参照が可能なこと。 4.2 目録管理 1. システムの目録規則は国立情報学研究所 (NII) の定める目録規則に準拠すること。 2. NACSIS-CAT から書誌・所蔵・典拠データを取り込みローカルデータベース形成に利用できること。 3. ローカルシステムと NACSIS の画面を、色の相違等で容易に識別できること。 4. 目録データ作成において、重複が生じないように考慮されていること。 5. 集合/多巻物/物理のレベルで書誌階層の管理ができること。 6. 統一書名典拠、著者名典拠の管理ができること。 7. 典拠データを統合する処理ができること。 8. 様々な抽出条件を指定して、USB メモリ等の媒体へ出力できること。 9. 所蔵データから自動的に請求記号ラベルをプリンターに出力できること。 10. CATP(プロトコル) を利用して図書及び雑誌所蔵データを一括アップロードできること。 11. NACSIS-CAT の図書及び雑誌所蔵データを一括削除できること。 12. CATP 形式のデータを一括登録することができること。 13. 書誌を統合する処理ができること。 14. 所蔵を他の書誌に付け替える処理ができること。 15. 目録画面から受入処理ができること。 16. 所蔵ごとに紛失と除籍の処理を行えること。紛失および除籍の資料は、OPAC に表示されず、貸出や 返却時に警告が表示されること。紛失および除籍を解除すると OPAC に現れること。 12 17. 雑誌の書誌で巻号パターン、発行年月パターン、号次最大値、製本用サイズを管理できること。 18. 雑誌の書誌で変遷誌名を管理できること。 19. 雑誌巻号に特集名を入力し、OPAC で検索・表示することが可能なこと。 20. 紛失日の範囲および資料 ID の入力で除籍処理を行えること。 21. 所蔵データからバーコードラベルをプリンターに出力できること。 22. 各種の帳票 (紛失一覧、除籍一覧、原簿) を印刷できること。 23. 図書所蔵、雑誌受入データを一括更新できること。 24. ローカルシステムの図書と雑誌を同時に検索できること。 25. NACSIS-CAT の図書と雑誌を同時に検索できること。 26. 冊子体以外の資料 (電子資料等) が管理できる枠組みを持つこと。 27. 電子ジャーナルの一括登録用のツールを備えていること。また、リンク切れ URL の自動チェックが 可能なこと。 4.3 4.3.1 図書管理 選書 1. NACSIS-CAT からデータを取り込み選書に利用できること。 2. 選書で作成した情報を発注・受入で流用できること。 3. 発注以降の各段階のデータとの重複チェックができること。 4. 選定済みデータでの一括発注処理ができること。 4.3.2 発注 1. NACSIS-CAT からデータを取り込み発注に利用できること。 2. 発注中データおよび所蔵データに対する重複チェックができること。 3. オリジナル発注の場合、自動的に書誌登録画面に遷移しオリジナル書誌のデータ作成が行なえること。 4. 継続物の発注処理が行なえること。また、継続物のデータ管理が複数年度にわたって行えること。 5. 発注状態をオンライン画面から変更できること。 6. 購入希望者を利用者データベースに登録済の利用者番号で指定できること。 7. 自動的に割引率、税率、レートの処理ができること。また、発注単位毎にも設定が行なえること。 8. 発注番号を自動付与して、発注データの管理ができること。 9. 絶版など、納入不可のデータ管理ができること。 10. 書店システムなどに仮発注・発注したデータを未発注・発注済みデータとして一括取り込みができる こと。 13 11. 発注ごとに、受入後に利用者に行う通知処理を指定できること。通知はメールによる通知と予約を選 択できること。 12. 受入後に所蔵に反映する各種の値 (資料種別、所在、受入区分、貸出区分、備消区分) を発注時に設定 できること。 13. 複本の発注時に、ローカルの既存の書誌を流用できること。書誌は書誌 ID,ISBN, 書名で検索できる こと。 14. 既存の発注データの値を流用した発注処理ができること。 4.3.3 受入 1. 発注データを取り込み、受入データを作成することができること。 2. NACSIS-CAT からデータを取り込み受入に利用できること。 3. 継続物の受入処理が行なえること。セット物の受入処理が行えること。 4. 寄贈図書の受入処理が行えること。 5. 受入段階で画面からの資料番号の登録が可能なこと。 6. 受入番号を自動付与して、受入データの管理ができること。受入番号の手入力も可能なこと。 7. 継続物やセット物の受入時に、同じ発注ですでに受け入れた所蔵情報を見られること。 8. 発注冊数を超えて受け入れることが可能なこと。 9. 業者から納入されたデータより一括して受入データを作成できること。 10. 利用者 ID と予算区分の組み合わせごとに予算額を設定し、受入時に超過チェックが可能なこと。 4.3.4 支払 1. 支払および解除が受入データ1件毎に設定できること。 2. 支払状態をオンライン画面から変更できること。 3. 未払データのうちで、特定データのみを支払対象として支払処理ができること。 4. 発注を経由しない受入データに支払処理を行えること。 4.3.5 整理 1. 発注受入情報から所蔵情報を一括処理で自動的に作成できること。 2. NACSIS-CAT からデータを取り込み整理に利用できること。 3. 整理終了後に利用開始処理を行うことで、利用者に通知を行えること。通知はメールによる通知と予 約を行えること。 14 4.3.6 その他 1. 指定した条件で任意のデータ抽出し、テキストデータに変換して USB メモリ等の媒体に出力できる こと。 2. 各種帳票、統計リストのプリンター出力が行えること。 3. 発注時に指定した猶予日数から、未着リストを出力できること。リストは単行物 と継続物を選択し て出力できること。 4.4 4.4.1 雑誌管理 発注・契約 1. 同一年度、同一予算における発注データに対する重複チェックができること。 2. 継続物の発注処理が行えること。1冊単位の発注処理が行えること。 3. 契約・精算状態をオンライン画面から変更できること。 4. 購入希望者を利用者データベースに登録済の利用者番号で指定できること。 5. 自動的に割引率、税率、レート、手数料の処理ができること。 6. 同一画面上で前年度/次年度の発注契約情報を呼び出せること。 7. 発注管理画面から該当データの受入状況画面を呼び出せること。 8. 発注作成画面から該当データの書誌修正画面を呼び出せること。 9. 発注情報の取消がオンラインで行なえること。 10. 本年度の契約情報を元に次年度の契約情報を 1 件単位/一括で作成できること。 11. 新規及び中止雑誌の登録、修正、削除ができること。 12. 外国雑誌の一括契約、精算、戻入、誌名変遷等の処理が行えること。 13. 他の契約情報を複製することによる契約情報の流用作成が可能なこと。 4.4.2 受入 1. 今回受入巻号と発行日の予測値が入力フィールドにプリセットされること。 2. 受入画面から巻号情報の修正ができること。 3. 受入画面から該当データの発注契約画面を呼び出せること。 4. 受入画面から該当データの書誌修正画面を呼び出せること 5. 複本契約の場合は、複本一覧が画面に表示されること。複本が 1 回の操作で受入できること。 6. 受入画面から資料番号や特集記事の情報 (巻号タイトル) を登録できること。 7. 受入情報の削除がオンラインから行えること。 8. 増刊号等の不定期な受入が行えること。合併号の受入が行えること。 9. 巻号単位に資料番号を登録し閲覧貸出ができること。 15 10. 購入及び寄贈雑誌の受入処理が行えること。 11. 受入雑誌の一覧 (書誌順、請求者別、納入者別) を出力できること。 12. 雑誌に印刷されている ANSI/NISO Z39.56 に準拠した ISSN バーコードをバーコードリーダーで読み 込み、書誌の同定を行えること。 13. 受入処理で配架場所を表示できること。 14. 受入データから雑誌目録の所蔵項目 (巻号式、年月式) を自動編集し、OPAC に反映できること。 4.4.3 支払・精算 1. 支払保留・解除が発注データ1件毎に設定できること。 2. 支払状態をオンライン画面から変更できること。 3. 前金、後金、精算の処理が可能なこと。 4. 支払番号を自動付与して、支払処理を行えること。支払番号の手入力も可能なこと。 4.4.4 整理 1. 発注受入情報から所蔵情報を一括処理にて自動的に作成できること。 2. NACSIS-CAT からデータを取り込み整理に利用できること。 3. CATP(プロトコル) を使用して、所蔵データを NACSIS-CAT に一括アップロードできること。 4.4.5 製本 1. 雑誌受入情報を流用して製本発注情報が作成できること。 2. 製本仕様パターンを登録し製本発注処理で利用できること。 3. 製本データ毎に個々の製本仕様を設定できること。 4. 製本準備、製本発注・受入、製本支払処理ができること。 5. 製本情報の登録処理を行い、OPAC に反映すること。 6. 製本情報に資料番号を登録できること。 7. 製本発注情報の修正・取消ができること。 8. 製本データの削除ができること。 4.4.6 その他 1. どの処理段階のデータについても、データの修正・削除ができること。 2. 指定した条件で任意のデータ抽出し、テキストデータに変換して USB メモリ等の媒体に出力できる こと。 3. 各種帳票、統計リストのプリンター出力が行えること。 4. 雑誌の刊行頻度に応じた未着リストを出力できること。 5. 異なる書誌への巻号の引き取りができること。 16 4.5 相互貸借 1. 国立情報学研究所 (NII) に接続し、NACSIS-ILL での文献複写及び現物貸借の依頼、受付処理ができ ること。 2. NACSIS-ILL からデータをダウンロードしてローカル ILL データ作成が行なえること。 3. NACSIS-ILL 以外からの依頼情報を処理できること。その際、ローカル書誌を取り込むことができる こと。 4. ローカル側の参加組織データ、利用者データをメンテナンスできること。なお、利用者データは閲覧 管理と共用できること。 5. 図書館間相互貸借管理で必要とする帳票、統計リストをプリンターに出力できること。 6. 利用者ごとの使用額の一覧を出力できること。 7. 資料の到着をユーザーにメールで通知できること。 8. 到着資料の利用者への引渡しと返却の管理ができること。また、利用者から図書館への返却期限の設 定ができること。 9. あらかじめ依頼先 (受付候補館) を登録しておき、NACSIS-ILL への依頼時に候補館を自動選択でき ること。また、依頼画面上で変更できること。 10. 利用者がウェブブラウザから依頼したデータを利用して、NSCSIS-ILL へ依頼できること。ISSN や ISBN が入力されている場合には、書誌検索を自動的に行うこと。 11. 受付時に自館の所蔵を画面または帳票に表示できること。 12. 料金相殺サービスの参加館を識別できること。 13. 料金相殺情報を一括して登録できること。 4.6 所在管理・蔵書点検 1. 資料の所在管理ができること。 2. 資料 ID の入力により、当該資料の所在の一括変更ができること。 3. ハンディターミナル、バーコードリーダーを用いた蔵書点検が可能なこと。 4. 所在と請求記号の範囲により、点検範囲を指定できること。 5. 紛失日や資料 ID の入力により、紛失になった資料を一括して除籍できること。 6. 分館毎に同時に蔵書点検できること。 7. バーコード入力時に、即時に蔵書点検処理を行う機能を備えていること。 17 4.7 統計 1. 集計条件設定が容易にでき、かつ、それを保存して再利用できること。 2. 集計結果は画面確認できること。また、Excel への出力が可能なこと。 3. 過去の集計結果をいつでも確認できること。 4. 文部科学省および日本図書館協会の統計データを一括で集計できること。 5. 出力単位のグループ化ができること。 6. 集計をバックグラウンドで実行できること。 4.8 目録検索 (OPAC) 1. 日本語/英語での表示が画面を切り替えることにより可能なこと。また、日本語/英語でのオンライン ヘルプが用意されていること。 2. 各図書館による所蔵の区別を意識しない検索ができること。 3. 学内 LAN またはインターネットを経由して、学内及び学外からの利用が可能であること。 4. ウェブサーバーを介し、Internet Explorer,Firefox,Safari による利用ができること。 5. オンラインヘルプ等の機能により使用法の説明等が参照できること。 6. フリーキーワード (文字列) による検索ができること。文字列全体での前方一致、部分一致、完全一致 検索が行えること。 7. キーワードの入力については、大文字・小文字、全角・半角が区別されることなく、正規化されて利 用できること。また、カタカナ表記の違い、記号 (中点、カンマ等)、異体字漢字 (国または國など)、 音標記号つきアルファベットに対しても正規化されて利用できること。 8. 正規化のルールとして NII の漢字統合インデクスと同等の機能を有すること。 9. 形態素解析を用いた英単語単位の検索が行えること。英単語単位での前方一致、部分一致、完全一致 検索が行えること。 10. AND, OR, ANDNOT 演算を使用して検索条件が指定できること。 11. 複数のキーワードが近くに出現する (2 つのキーワードの間にある文字数が何文字以上何文字以下で ある) ものを検索できること。 (近傍位置検索) 12. タイトルとして、目録データベースの本書名、副書名、別書名、内容細目など書名に関する項目の包 括的な検索 (項目を指定せず、複数の項目を同時に検索すること) ができること。 13. 編著者名として、目録データベースの責任表示、著者標目など著者に関する項目の包括的な検索がで きること。 14. 雑誌の特集名 (巻号タイトル) で検索できること。 15. 1 個の検索入力欄をもつ簡易検索画面と、項目ごとの検索入力欄をもつ詳細検索画面の両方を備える こと。 16. 図書館に独自のコード表や項目を、画面上で検索条件に指定できること。 18 17. 図書館独自のカテゴリーによる検索が可能なこと。またカテゴリーには階層構造を持たせることがで きること。 18. 検索結果の画面表示は、一覧表示とその詳細表示ができること。 19. 一覧表示画面に、所蔵館あるいは所在と請求記号を表示できること。 20. 検索結果の詳細表示で、ワンクリックで前後書誌の詳細表示を行えること。 21. 検索結果の一覧表示件数を画面から指定できること。 22. 検索結果の一覧をタイトル順、著者名順、出版年順などを指定して表示できること。 23. 検索結果の一覧画面および詳細画面で、表示された資料をマークするブックマーク機能があること。 また、異なる検索条件のブックマークを、後でまとめて表示・印刷ができること。また、メール送信 およびファイルダウンロードも可能なこと。 24. セキュリティのため、検索終了ボタン及び操作のタイムアウトによりブックマークを消すこと。 25. 検索結果の詳細表示で、シリーズ名、著者名、件名のリンクから、それぞれ同じシリーズ、同じ著者、 同じ件名の資料一覧を表示できること。 26. 仮想的な書架を設定でき、仮想書架の一覧表示や、仮想書架の前後にある図書の詳細表示が可能なこ と。また、仮想書架は 10 個まで設定できること。 27. 雑誌については、書誌・所蔵データの他に雑誌管理で受け付けた各巻号データ (巻号、出版年月、巻 号タイトル、請求記号、製本状況など) を表示すること。 28. 書誌や所蔵について、図書館独自のコードや項目を表示できること。 29. 検索結果に発注中、貸出中、予約保留中などの最新の状況を表示し、貸出中の資料については、返却 予定日を表示すること。 30. 検索結果から、利用者が貸出中および未貸出資料の予約ができること。 31. 検索結果の詳細表示で、請求記号を背ラベルのイメージで表示できること。 32. 携帯電話を用いた資料検索が可能なこと。3 社以上の携帯電話会社に対応可能なこと。 33. システムの更新処理の時間帯を除き 24 時間の利用が可能なこと。 34. 検索条件を再入力することなく NII 総合目録データベースの資料検索が可能なこと。 35. OpenURL に対応し外部システムからデータを受け取り、ローカルの所蔵検索および文献複写依頼へ のデータ流用が可能なこと。但し、対象となる外部システムについては別途協議の上、決定するもの とする。 36. 一覧表示から条件入力画面に戻ることなく、絞込みや条件変更などキーワード検索が継続して実施で きること。 37. 目録を登録した電子ジャーナルの検索が可能なこと。また、検索結果から該当する電子ジャーナルサ イトへのリンクが可能なこと。 38. Amazon 等との外部サービス連携により図書の画像イメージを表示する機能を備えること。 39. 横断検索ができること。(国会図書館、CiNii Articles、CiNii Books、Google Books、JAIRO、PubMed、 Amazon、WorldCat、医中誌 Web、Scopus、ScienceDirect などの外部検索サービスを利用できること) 40. 検索した資料について、その資料が既に借りたことがあるかどうかを表示できること。 19 4.9 ポータル機能 1. 日本語/英語での表示が画面を切り替えることにより可能なこと。また、日本語/英語でのオンライン ヘルプが用意されていること。 2. 利用者の個人用ページの提供が可能なこと。個人用ページはパスワードにより保護されること。 3. 利用者によるパスワードおよびメールアドレスの変更ができること。 4. 利用者個人向けのお知らせを表示できること。 5. 利用者個人の以下の状況を表示できること。 貸出状況、貸出履歴、予約状況、文献複写依頼状況、現物借用依頼状況、図書購入依頼状況 6. 利用者の登録したキーワードに基づく新着資料情報の表示が可能なこと。また、メールによる通知も 可能なこと。 7. 利用者個人用ページから、文献複写依頼、現物借用依頼、図書購入依頼が可能なこと。また、自館の 所蔵資料や NII の総合目録データベースの検索結果から書誌データを流用できること。 8. 利用者個人用ページから、貸出延長、予約取消しが可能なこと。 9. 一度認証すれば、ログアウトあるいはタイムアウトするまで、認証の状態が保持されること。 10. 利用者がブックマークした資料情報を個人毎のフォルダに登録し恒久的に利用できること。また、フォ ルダは個人毎に複数作成でき、フォルダ間の情報移動およびコピーが可能なこと。 4.10 4.10.1 その他 システム管理 1. システムの健全性をメールにより管理者へ通知できること。 2. システム及びデータベースの維持、管理等が容易であること。 3. データベースの修正、再編成、バックアップが容易であること。 4. アクセス時にパスワードなどを用いて、ユーザーを識別、認証する機能を有すること。 5. OPAC およびポータル機能についてアクセス数の集計ができること。また、集計結果は CSV 形式で ファイル出力できること。 4.10.2 データ保全 1. システムで管理しているデータに損傷があった場合の復旧方法が明確化されていること。 2. 必須項目の削除などデータに不整合を引き起こすような修正を拒否できる機構を有すること。 3. 管理者権限により利用者(教職員及び学生)の個々の環境へ移行できる機能を有すること。 20 4.10.3 帳票 1. 帳票のカスタマイズ (1 ) 各種出力帳票は、設定変更や新規作成、流用作成ができること。 (2 ) 様式変更として、用紙サイズ、レイアウト、文字フォント、描画、イメージデータなどを自由に 配置できること。 (3 ) 保存された帳票は、既存帳票との入れ替えや複数レイアウトでの運用など、既存の帳票出力の指 示と差異のない利用ができること。 ※ なお、以下の条件においてカスタマイズ機能を有さないパッケージの提案も可能とする。 i. 賃貸借契約期間中に生ずる「ユーザーカスタマイズ機能を利用して対応する作業全般」に 関する総合的な業務の運用維持を行う体制を提供することで、同等の効果が得られる事と する。 ii. カスタマイズ作業における不具合の対応策として「適切な要件分析とカスタマイズ作業及び 動作検証など一連の作業における信頼性を裏付ける根拠及び具体的な内容の提案」を必要と する。 2. 帳票のプレビュー 出力される帳票は指定によりプレビューできること。 4.10.4 データの抽出 1. データベース上に管理している全てのデータについて、項目を任意に選択し標準 SQL または CSV 形 式のテキストデータとして外部出力できること。次期システム更新時に外部出力すること。 2. 出力項目を選択した抽出パターンの保存ができること。 3. 抽出パターンを指定することで再利用ができること。 4.10.5 他システムとの連携 1. 四大で稼働している以下のシステムとのデータ連携を行い、自動的に利用者管理可能なこと。 • 学務システム ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 教職員/学生情報 ※ 各システムで必要となるデータは CSV 形式のテキストファイルとする。ファイルフォーマットは応 札後、導入業者に開示するものとする。 特定の AINS 機器のファイルシステムをファイルの引き渡し場所とし、日時夜間処理にてファイルの 受取を行う。 21 5 ハードウェアに関する要求事項 提案するパッケージソフトウェアの動作環境としてハードウェア構成を提案すること。 技術提案書に「ハードウェアに係る概算費用」を明示すること。 5.1 サーバ装置 1. サーバ装置は管理棟 2F ネットワークルーム内に設置する。 2. 高可用性、耐障害性を持つ機器であること。但し、金融系などのミッションクリティカルシステムほ どの信頼性は必要としない。 3. サーバ装置及び付随する機器を収納する下記の条件を満たすラックを導入すること。 • EIA 規格 19 インチオープンラック • 900mm(D) * 700mm(W) * 2000(H) (連接しているラック 内田洋行 (ROF 41-9019W) と連結可 能なこと) 4. サーバの稼動状況表示及び監視用の装置はサーバ毎ではなく、まとめて一カ所にて表示や監視をでき る装置とする。 • 3U サイズ以下で 19 インチラックマウント可能なコンソールドロア 5. 耐障害性、高可用性として以下の条件を満たすこと。 (1 ) 電源ユニット、冷却ファン、ディスク装置などの重要部品は活性保守が可能であること。 (2 ) メモリーは ECC などのエラー訂正機能を装備していること。 (3 ) OS 部分はハードウェアによる RAID1 以上で構成すること。 (4 ) データベースなどが入る業務用データは外付けディスクアレイ装置を用い RAID5 以上で構成す ること。 6. 以下の動作環境・条件を満たすこと。 (1 ) 業務データは夜間自動的にバックアップが行われること。 (2 ) 特別な冷却装置を必要とせず、室温で動作可能であること。 7. サーバ装置の選定根拠を明示すること。 5.1.1 サーバ装置 (1) 1. OPAC の公開用のサーバは学内用/学外用として物理的に 2 台用意すること。 2. OS は Red Hat Enterprise Linux 6.2 相当以上の Linux であること。 3. CPU は、インテル Xeon E5 2609 4Core(2.40GHz)相当以上の性能・機能を有すること。 4. メモリは 16GB 以上を有すること。 5. ハードディスクは、本体内に物理容量が 146GB 以上の SAS であること。 6. 賃貸借期間中に扱われる業務データを保持できるディスク容量を持つこと。 7. 提案する業務パッケージが稼動する環境として支障が無いこと。 8. 以下の機器・機能を装備すること。 22 (1 ) OS 領域用、業務用データをバックアップするための外付けハードディスク。 9. サーバ装置でのデータバックアップは、業務サービスを停止しない状態で行えること。 10. 図書システム用アプリケーションサーバを設置する場合は四大用、短大用を別にすること。 5.1.2 サーバ装置 (2) 1. 公開用の Web サーバのセキュリティ確保をするために以下のソフトウェアを導入すること • Trend Micro Deep SecurityTM 2. OS は Windows Server 2008 であること。(導入時に上記ソフトウェアが Windows Server 2012 対応 がされている場合は Windows Server 2012 とすること) 3. CPU は、インテル Xeon E5 2609 4Core(2.40GHz)相当以上の性能・機能を有すること。 4. メモリは 8GB 以上を有すること。 5. ハードディスクは、本体内に物理容量が 146GB 以上の SAS であること。 5.2 クライアント装置 図書館業務を行うクライアント装置は以下の通りとし、各図書館へ設置する。 区 分 四大 目 的 数 量 カウンター業務用[各階毎 2 台] 利用者用 (OPAC) 端末 [1 階:3 台、2 階:2 台] 4台 5台 目録業務用端末 3台 一般業務用端末 4台 1台 帳票編集用端末 2台 1台 閲覧用タブレット端末 業務用モノクロレーザープリンタ ハンディターミナル 1台 4台 ブックチェックユニット 1台 カウンター業務用端末 1台 2台 業務用カラーレーザープリンタ 短大 利用者用 (OPAC) 端末 1台 2台 目録業務用端末 閲覧用タブレット端末 1台 1台 業務用モノクロレーザープリンタ 業務用カラーレーザープリンタ 2台 1台 ハンディターミナル ブックチェックユニット 5.2.1 カウンター業務用端末 1. 筐体は省スペースモデルであること。(幅 53mm ×奥行 168mm ×高さ 168mm 以下であること) R 2. OS は Windows 7 Professional(32bit 版) であること。 23 R 3. CPU はインテル CoreTM i3-3220T プロセッサー (2.80GHz) 又はこれと同等以上の性能・機能で あること。 4. メモリは 4GB 以上であること。 5. ハードディスクは 320GB 以上であること。 6. 騒音レベルが稼動時 19.5db 以下であること 7. USB ポートを 6 ポート以上備えていること。 8. Ethernet インターフェースとして 10/100/1000BASE-T を備えること。 9. 解像度 1920x1080 を 21 インチワイドのカラー液晶ディスプレイを有すること。 10. DVD-ROM ドライブを有すること。 11. OADG 準拠日本語版 109A キーボード、及び光学マウス (ホイール機能付き) を備えていること。 12. 以下の条件を満たすバーコードリーダーを装備すること。 • ハードウェアによるキーボードデータエミュレート方式であること。 • レーザー方式の読み取り機構であること。 • バーコードの読み取り幅が 6cm 以上であること。 • CODE39「デジット 1 桁」の利用者 ID 及び資料 ID の読み取りができること。 13. 四大設置の端末には以下の条件を満たす IC カードリーダーを装備すること。 • ISO/IEC 14443 TypeC (Felica) の IC カードの読み取りができること。 14. Microsoft 製 Office の利用が可能であること(ソフトウェアは大学所有のインストールキット、ライ センスを使用すること)。 15. ウィルス対策が実施されていること。 16. 端末本体と液晶モニタについて盗難防止の施策を行うこと。 5.2.2 利用者用 (OPAC) 端末 1. 筐体は省スペースモデルであること。モニタと一体型であることが望ましい。 R 2. OS は Windows 7 Professional(32bit 版) であること。 R 3. CPU はインテル CeleronTM G550T プロセッサー又はこれと同等以上の性能・機能であること。 4. メモリは 4GB 以上であること。 5. ハードディスクは 320GB 以上であること。 6. 騒音レベルが稼動時 19.5db 以下であること 7. USB ポートを 6 ポート以上備えていること。 8. Ethernet インターフェースとして 10/100/1000BASE-T を備えること。 9. 解像度 1280x1024 が表示可能な 19 インチのカラー液晶ディスプレイを有すること。 10. OADG 準拠日本語版 109A キーボード、及び光学マウス (ホイール機能付き) を備えていること。 24 11. ウィルス対策が実施されていること。 12. 端末本体と液晶モニタについて盗難防止の施策を行うこと。 13. 利用者の不用意な操作や操作ミスによる動作環境の破壊などに対応できる機能を有すること。 5.2.3 目録業務用, 一般業務用, 帳票編集用端末 R 1. OS は Windows 7 Professional(32bit 版) であること。 R 2. CPU はインテル CoreTM i3-3220T プロセッサー (3.30GHz) 又はこれと同等以上の性能・機能で あること。 3. メモリは 4GB 以上であること。 4. ハードディスクは 250GB 以上であること。 5. USB ポートを 6 ポート以上備えていること。 6. Ethernet インターフェースとして 10/100/1000BASE-T を備えること。 7. 解像度 1920x1080 表示可能な、21 インチのカラー液晶ディスプレイを有すること。 8. DVD-ROM ドライブを有すること。 9. OADG 準拠日本語版 109A キーボード、及び光学マウス (ホイール機能付き) を備えていること。 10. 目録業務用端末には以下の条件を満たすバーコードリーダーを装備すること。 • ハードウェアによるキーボードデータエミュレート方式であること。 • レーザー方式の読み取り機構であること。 • バーコードの読み取り幅が 6cm 以上であること。 • CODE39「デジット 1 桁」の利用者 ID 及び資料 ID の読み取りができること。 11. 四大設置の目録業務用端末には以下の条件を満たす IC カードリーダーを装備すること。 • ISO/IEC 14443 TypeC (Felica) の IC カードの読み取りができること。 12. Microsoft 製 Office の利用が可能であること(ソフトウェアは大学所有のインストールキット、ライ センスを使用すること)。 13. ウィルス対策が実施されていること。 5.2.4 閲覧用タブレット端末 1. OS は Windows8 Pro であること。 2. CPU は AMD Z60(1Ghz) 以上のこと。 3. 10.1 インチのタッチパネルを備えていること。 4. Web 閲覧可能なブラウザが搭載されていること。 5. 無線 LAN が利用可能なこと。 6. PDF 閲覧可能な機能を有すること。 7. 機能制限が可能なこと。(Web ブラウザのみ利用可能なこと) 8. 外部インターフェースとして、HDMI、USB2.0、SD 各1口以上有していること。 9. ウィルス対策が実施されていること。 25 5.2.5 業務用モノクロレーザープリンタ 1. 10/100BASE-T 対応の Ethernet を装備すること。 2. SNMP による MIB 情報の取得ができること。 3. モノクロレーザーレーザプリンタであること。 4. 両面印刷可能なこと 5. 片面印刷で 35 枚/分以上であること (A4 サイズ横送り)。 6. 印刷稼動時 55dB 以下であること。 7. 印刷の解像度が 1200dpi 以上であること。 8. A4∼A3 サイズ切り替え可能な用紙トレイを 1 基,A4 用紙 500 枚以上給紙可能なトレイを 1 基装備す ること。 9. 512MByte 以上のメモリを有すること。 10. ファーストプリントが 6.8 秒以下であること。 11. 日本語フォントを内蔵していること。 12. プリンタを配置するための専用台も装置構成に含めること。 13. トナー補給、ドラム交換、紙詰まり除去などのメンテナンス作業が容易であること。 14. 動作環境として以下の条件を満たすこと。 (1 ) 交流 100V にて動作可能であること。 (2 ) 特別な冷却装置を必要とせず、室温で動作可能であること。 15. 紙を除くトナーや定着機などの消耗品を年間 1 万枚/台を目安に納入すること。 5.2.6 業務用カラーレーザープリンタ 1. 10/100BASE-T 対応の Ethernet を装備すること。 2. SNMP による MIB 情報の取得ができること。 3. カラーレーザプリンタであること。 4. 両面印刷可能なこと 5. フルカラー片面印刷で 32 枚/分以上であること (A4 サイズ横送り)。 6. 印刷の解像度が 1200dpi 以上であること。 7. A4∼A3 サイズ切り替え可能な用紙トレイを 1 基,A4 用紙 500 枚以上給紙可能なトレイを 1 基装備す ること。 8. 512MByte 以上のメモリを有すること。 9. フルカラーでのファーストプリントが 9.8 秒以下であること。 10. 日本語フォントを内蔵していること。 11. プリンタを配置するための専用台も装置構成に含めること。 26 12. トナー補給、ドラム交換、紙詰まり除去などのメンテナンス作業が容易であること。 13. 動作環境として以下の条件を満たすこと。 (1 ) 交流 100V にて動作可能であること。 (2 ) 特別な冷却装置を必要とせず、室温で動作可能であること。 14. 紙を除くトナーや定着機などの消耗品を年間 1 万枚/台を目安に納入すること。 5.2.7 ハンディターミナル 1. 提案する業務用パッケージの点検用ハンディターミナルとして機能的に十分である装置を提案する こと。 2. 以下の機器・機能を装備すること。 (1 ) 管理用コンピュータと IrDA 又は Bluetooth で通信が可能であること。 (2 ) 交換用バッテリーパック (Ni-MH) を装備すること。 3. 動作環境として以下の条件を満たすこと。 (1 ) Ni-MH などの二次電池の利用ができること。 (2 ) Ni-MH 利用時、1 回/45 秒の読み取り想定時で 10 時間以上の連続稼動ができること。 4. 目録業務用端末にハンディターミナルとの接続用の装置を装備すること (各図書館に1セット) 5.2.8 ブックチェックユニット 1. 3MTM タトルテープ TM 感知マーカーの信号消去/付加が可能なこと。 2. 机上に設置可能なこと。 27
© Copyright 2024 Paperzz