国立障害者リハビリテーションセンター 自立支援局福岡視力障害センター

福岡県福祉サービス第三者評価の結果
【第三者評価機関】
称 公益社団法人福岡県社会福祉士会
名
所
在
地 福岡県福岡市博多区博多駅前 3-9-12
T
E
L 092-483-2944
訪問調査日
2012 年 11 月 21・22 日
F
A
X 092-483-3037
評価調査者
登 録 番 号
a00001
b00029
【福祉サービス事業者・施設基本情報】
法 人 名 称
こくりつ
国立
法
人
の
代 表 者 名
設立年月日
ふりがな こくりつしょうがいしゃ じりつしえんきょく
ふくおかしりょくしょうがいせんたー
施 設 名 称
国立障害者リハビリテーションセンター
昭和・平成
44年 1月 1日
施設
種別
障害者支援施設
自立支援局福岡視力障害センター
施設所在地
〒819-0165
福岡県福岡市西区今津4820番地の1
ふりがな
施 設 長 名
T
E
施設長
さかい
酒井
けんじ
健治
L 092-806-1361
開設年月日
F
A
昭和・平成
X 092-806-1365
E メ ー ル
[email protected]
ア ド レ ス
ホームページ
http://nrcd.jp/fukuoka/
ア ド レ ス
定
員
44年 1月 1日
110名・世帯(現員43名・世帯) ※該当を○で囲む
【評価結果】
1
総
評
(1)特に評価の高い点
○厚生労働省の直轄施設であり、主に中途視力障害者の社会復帰を目的として、
「あんま・
はり・きゅう師の養成」と「日常生活に適応するための自立訓練」を中心に行っている。
個人の尊厳、人との結びつき、生きることへの充実という理念のもとに、恵まれた施設環
境で、利用者の日々の暮らしを支援している。
○サービスの質の向上に向け、複数の専門職が協働しており、支援課、庶務課、教務課が
連携を図っている。会議の内容や利用者情報はパソコンのネットワークシステムにより随
時職員間で確認できており情報の共有化への工夫がなされている。また、利用者が意見要
望を伝えやすいように、環境に配慮されており、カウンセリングや日ごろの声かけがきめ
細かに行われている。日々の楽しみの一つである食事に関しても、利用者のニーズに対応
した提供がなされており、「料理は美味しい、調理師さんの技術はすごい」など利用者の
満足度は高い。カリキュラムも少人数で指導がなされているため、支援者と利用者のコミ
ュニケーションが密に図られ、小さなサインも見逃さず、利用者の気持ちに寄り添ってい
こうとする姿勢がよく見られた。
○人事考課制度も取り入れられ、職員の個別面談で相談の機会を持ち、職員の働く意欲の
向上にも配慮がみられ、職員の働きやすい環境整備が行われていた。
○地域の協力医療機関とは契約を取り交わし連携協力関係が構築されている。医療機関へ
は自己受診・通院が基本となっているが、緊急やむを得ない場合、および自立訓練者へは
看護師が同行する体制や宿直時の緊急連絡網が確立されており、利用者の安全・安心が確
保されている。中途障害から生じる心理的に不安定な時期の利用者へはカウンセラーによ
るカウンセリングや看護師・担当職員による相談、身体状況を把握する取り組みが積極的
に行われており、利用者の不安軽減へつながっている。
○利用者代表 2 名との話の中で、利用者は生活環境・教員等の指導、宿泊施設にも大いに
満足しており、恵まれた環境にあることがうかがい知れた。
(2)改善を求められる点
○利用者の平均年齢は 41 歳であり、30 代から 40 代の方が中心であるが、中には 70 歳
以上の方もいる。在所期間は就労移行支援(養成施設)3年または5年、自立訓練(機能
訓練)18か月以内である。現在4割程度の利用率であり、今後、一般市民・行政機関へ
の情報の提供など施設の認知度を上げ、利用率の向上に努めることが望まれる。
○施設内は清潔であり、障害特性への配慮から危険防止のため整然としているが、たとえ
ば食堂や多目的室など日常よく利用する場所は、視力障害があるかないかに関わらず、安
全への配慮をしながらも普段の一般的な社会生活と同様に、落ち着ける温かみのある装飾
や掲示等で生活空間を楽しめるような検討を願いたい。
○地域福祉への取り組みについては、今津福祉村という色々な複合施設の中にあり、庶務
課が窓口となり、ボランティアの受け入れ、広報、各関係機関との連携など行われており、
グランドや体育館等は地域の少年野球やゴールボール等の予約でほぼ毎週利用されてい
る。しかしながら、視力障害という施設の特性から、利用者の地域とのかかわりが薄くな
っていくことが危惧される。今後も、地域のイベントの参加や、買い物等利用者の目が外
に向けられるように配慮するとともに、外からも、一般学生の介護体験やボランティアの
受け入れなどをより一層積極的に行なって欲しい。また、現在実施されている公民館での
講習会の回数を増やすなど行政や地域との連携をさらに深めて欲しい。
○今後も定期的な自己評価に取り組まれ、利用者ニーズ、課題を分析検討、解決に向け取
り組む体制を整備され、さらなる質の向上に取り組んで欲しい。障害福祉を牽引して行く
立場の国立の事業所として継続的に事業計画に取り入れられ第三者評価を定期的に受審
していただきたい。
2
第三者評価の結果に対する事業者のコメント
今回、ご指摘のあった点については、評価機関が当センターの課題を客観的に示された
ものであり、その課題について職員が認識し、課題によっては早急かつ計画的に取り組み、
利用者から選ばれる施設を目指し、サービスを提供して参りたい。
3
共通評価基準及び個別評価基準の評価項目による第三者評価結果(別添)
【障害児・者施設】 個別評価基準 評価項目(全83項目)の評価結果
Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
Ⅰ−1 理念・基本方針
【Ⅰ−1−(1) 理念、基本方針が確立されている。】
評価結果
コメント
1
Ⅰ−1−(1)−① 理念が明文化されている。
a
2
Ⅰ−1−(1)−② 理念に基づく基本方針が明文化されている。
a
法人理念・基本方針は施設内各所に掲げられてお
り、個人の尊重、人との結びつき、生きることの充
実へ向けた取り組み姿勢が読み取れ、職員の行動規
範となっている。
評価結果
コメント
【Ⅰ−1−(2) 理念や基本方針が周知されている。】
3
Ⅰ−1−(2)−① 理念や基本方針が職員に周知されている。
b
4
Ⅰ−1−(2)−② 理念や基本方針が利用者等に周知されている。
b
理念は玄関のみならず入所棟各階にも掲げられ、利
用者や職員も日常的に目にすることができる。職員
へは引継ぎや研修会等 で理念の認識は深められて
いるが、利用者に対しては十分に周知されていない
ように見受けられた。
Ⅰ−2 計画の策定
【Ⅰ−2−(1) 中・長期的なビジョンと計画が明確にされている。】
評価結果
コメント
5年間の中期目標を踏まえ、各年度ごとに運営方針
を定め、それぞれの施設が事業を行なっている。ま
た、運営方針のフォローアッツプ(年2回)を行
い、運営委員会が外部委員23名に前年度の事業の
実施状況及び次年度運営方針を説明し、審議を受け
ている。中期目標及び運営方針は、国立障害者リハ
ビリテーションセンターのHPに掲載されている。
5
Ⅰ−2−(1)−① 中・長期計画が策定されている。
a
6
Ⅰ−2−(1)−② 中・長期計画を踏まえた事業計画が策定されている。
a
【Ⅰ−2−(2) 計画が適切に策定されている。】
評価結果
7
Ⅰ−2−(2)−① 計画の策定が組織的に行われている。
a
8
Ⅰ−2−(2)−② 計画が職員や利用者に周知されている。
a
毎年の事業計画は策定されている。取り組みを強化
するために、年度終了ごとの見直しのみでなく、年
度途中も実施状況の把握評価をするなど組織的に策
定方法の工夫を期待する。
評価結果
コメント
Ⅰ−3 管理者の責任とリーダーシップ
【Ⅰ−3−(1) 管理者の責任が明確にされている。】
9
Ⅰ−3−(1)−① 管理者自らの役割と責任を職員に対して表明している。
a
10
Ⅰ−3−(1)−② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取り組みを行っている。
a
【Ⅰ−3−(2) 管理者のリーダーシップが発揮されている。】
評価結果
11
Ⅰ−3−(2)−① 質の向上に意欲を持ちその取り組みに指導力を発揮している。
b
12
Ⅰ−3−(2)−② 経営や業務の効率化と改善に向けた取り組みに指導力を発揮している。
b
法令については理解周知できるよう随時回覧や定期
的に研修を行っている。福祉サービスを向上させる
ためには、職員全員が自分の役割を責任をもって果
たす必要がある。管理者は、広報誌などを利用し、
年頭挨拶を掲載し事業の実施などについてコメント
している。
コメント
質の向上への意欲や取り組みは十分になされてい
る。今後も職員全体へのより効率的な指導力を充分
発揮して欲しい。利用者を増やし、定員に近づけて
いくための取り組みを今後も続けて欲しい。一般住
民への周知度を上げるために、例えば市町村の行政
機関に情報を発信するなど、この恵まれた施設環境
や質の高いサービス内容を積極的にアピールするこ
とが望まれる。
Ⅱ 組織の運営管理
Ⅱ−1 経営状況の把握
【Ⅱ−1−(1) 経営環境の変化等に適切に対応している。】
評価結果
コメント
13
Ⅱ−1−(1)−① 事業経営をとりまく環境が的確に把握されている。
b
14
Ⅱ−1−(1)−② 経営状況を分析して改善すべき課題を発見する取り組みを行っている。
a
15
Ⅱ−1−(1)−③ 外部監査が実施されている。
a
福祉に対する需要の動向、利用者数、利用者像の変
化、潜在的利用者に関するデータ等は、事業経営を
長期的視野に立って進めていくには大変重要であ
る。今津福祉村の施設部会が2か月に1回開催さ
れ、福祉施設、医療施設、学校が行事の打ち合わせ
や情報交換を行なっている。今後も地域福祉の動向
について情報を常に収集し、経営・運営改善に向け
た取り組みを単年度計画のみでなく長期事業計画に
も反映して欲しい。
Ⅱ−2 人材の確保・養成
【Ⅱ−2−(1) 人事管理の体制が整備されている。】
評価結果
16
Ⅱ−2−(1)−① 必要な人材に関する具体的なプランが確立している。
b
17
Ⅱ−2−(1)−② 人事考課が客観的な基準に基づいて行われている。
a
【Ⅱ−2−(2) 職員の就業状況に配慮がなされている。】
評価結果
コメント
サービスの内容を充実させるためには、組織とし
て、職員が常に仕事に対して意欲的に臨める環境を
整えなければならない。人事考課とは別に、意向調
査が毎年10月に行なわれている。今後は、その結
果を活用されたい。
18
Ⅱ−2−(2)−① 職員の就業状況や意向を把握し必要があれば改善する仕組みが構築されている。
b
19
Ⅱ−2−(2)−② 福利厚生事業に積極的に取り組んでいる。
a
【Ⅱ−2−(3) 職員の質の向上に向けた体制が確立されている。】
コメント
人事考課は、客観・公平・透明性が確保され職員に
フィードバックし、人材育成が推進されている。質
の高い人材確保計画に、単に人数ということのみで
なく、体制や常勤・非常勤・賃金の別、有資格者、
障害者雇用やキャリアを含めたより具体的な考え
方、組織的なプランの作成を期待したい。障害者の
雇用については、視覚障害者を職員として採用し、
知的障害者および内部障害者が非常勤職員として雇
用されている。
評価結果
コメント
20
Ⅱ−2−(3)−① 職員の教育・研修に関する基本姿勢が明示されている。
b
21
Ⅱ−2−(3)−② 個別の職員に対して組織としての教育・研修計画が策定され、計画に基づいて具
体的な取り組みが行われている。
b
22
Ⅱ−2−(3)−③ 定期的に個別の教育・研修計画の評価・見直しを行っている。
a
23
Ⅱ−2−(3)−④ 職員に対して、遵守すべき法令等を正しく理解するために研修を行っている。
【Ⅱ−2−(4) 実習生の受け入れが適切に行われている。】
b
毎年度、会議・研修計画が策定されており、職員が
参加している。福祉サービスの質の向上のためには
組織が定めた目標とその達成に向けた各計画に、職
員の研修計画が整合性を持ち、組織として目的意識
を持った研修が望まれる。外部内部ともに研修は良
く行われているが、研修や見学で学んだことを実践
の中で生かし、その成果についても検討を続け、今
後の職員の個別研修計画に生かして欲しい。
評価結果
コメント
毎年、多くの実習生を受け入れている。受け入れマ
ニュアルはないが業務分担で担当を決め、事前打合
せや学校との契約も行われている。福祉人材の育成
は、施設の社会的責務であるので、早急にマニュア
ルを策定し、受け入れの連絡窓口、事前説明、職員
への事前説明、実習生へのオリエンテーション、実
習生の資格目的別プログラムを用意し、より丁寧な
配慮ができるようにして欲しい。
24
Ⅱ−2−(4)−① 実習生の受け入れに対する基本的な姿勢を明確にし体制を整備している。
a
25
Ⅱ−2−(4)−② 実習生の育成について積極的な取り組みを行っている。
b
Ⅱ−3 安全管理
【Ⅱ−3−(1) 利用者の安全を確保するための取り組みが行われている。】
評価結果
コメント
事故ヒヤリハット報告の収集、分析、検討を行なっ
たうえで、改善策を周知し、対処方法を責任者が指
導している。
災害時の防災体制も整備されている。
26
Ⅱ−3−(1)−① 緊急時(事故、感染症の発生時など)の対応など利用者の安全確保のための体制
が整備されている。
a
27
Ⅱ−3−(1)−② 利用者の安全確保のためにリスクを把握し対策を実行している。
a
28
Ⅱ−3−(1)−③ 災害等の発生時における防災体制が整備されされている。
a
Ⅱ−4 地域との交流と連携
【Ⅱ−4−(1) 地域との関係が適切に確保されている。】
評価結果
コメント
福祉学習の実施、講師派遣など施設の専門性を地域
に提供し関わりを深めている。ボランティアは少し
ずつ増えている傾向ではあるが、行事を通じての地
域の社会資源の活用だけでなく、ボランティアを、
積極的に施設の日常に受け入れ、日常的に市民に開
かれた施設となるように努力して欲しい。またボラ
ンティアへの注意事項の説明が十分でないとトラブ
ルや不測の事故の発生の危険につながるのでボラン
ティアへの研修の機会を充実させる取り組みに期待
する。
29
Ⅱ−4−(1)−① 利用者と地域とのかかわりを大切にしている。
b
30
Ⅱ−4−(1)−② 事業所が有する機能を地域に還元している。
a
31
Ⅱ−4−(1)−③ ボランティア受け入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。
a
【Ⅱ−4−(2) 関係機関との連携が確保されている。】
評価結果
コメント
福祉・医療機関とは連絡会などでネットワーク化が
できている。外部機関との関わりの中で得られた情
報も内部の会議で報告を行ない、情報の共有がさら
に図られることを期待する。社会資源に関するリス
トは作成されておらず利用者個々人の要望に応じ
て、その都度作成し提供されている。職員間で資源
情報の共有化ができ、いつでも、誰でも同等の資源
提供ができるようリストの作成が望まれる。
32
Ⅱ−4−(2)−① 必要な社会資源を明確にしている。
a
33
Ⅱ−4−(2)−② 関係機関等との連携が適切に行われている。
b
【Ⅱ−4−(3) 地域の福祉向上のための取り組みを行っている。】
評価結果
34
Ⅱ−4−(3)−① 地域の福祉ニーズを把握している。
a
35
Ⅱ−4−(3)−② 地域の福祉ニーズに基づく事業・活動が行われている。
a
ボランティアの導入および地域との連携強化を図っ
ている。今津福祉村の一機関として積極的に地域の
行事や会合等への参加や特別支援学校やハローワー
ク・企業への訪問に取り組まれ、当事業所の情報発
信も行ないながら情報収集に取り組まれている。
Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ−1 利用者本位の福祉サービス
【Ⅲ−1−(1) 利用者を尊重する姿勢が明示されている。】
評価結果
36
Ⅲ−1−(1)−① 利用者を尊重したサービス提供について共通の理解をもつための取り組みを行っ
ている。
b
37
Ⅲ−1−(1)−② 利用者のプライバシー保護に関する規程・マニュアル等を整備している。
b
【Ⅲ−1−(2) 利用者満足の向上に努めている。】
評価結果
38
Ⅲ−1−(2)−① 利用者満足の向上を意図した仕組みを整備している。
b
39
Ⅲ−1−(2)−② 利用者満足の向上に向けた取り組みを行っている。
b
コメント
組織として基本理念や方針に明記されており契約
書、重要事項説明書にて説明を行い、利用者の意向
が尊重されサービス内容の確認と同意を得たうえで
サービス提供がなされている。課内会議や各課間の
連絡会等にて職員間に利用者ニーズ・課題の共通理
解が図られている。利用者尊重、基本的人権、障害
特性への配慮、身体拘束や虐待防止について資料配
布や勉強会、研修等取り組まれているがさらなる充
実が望まれる。プライバシー保護に関し利用開始時
に重要事項説明書に則り説明されている。一人にな
りたいスペースの確保や個別に対応できるスペース
の確保など工夫はみられるが空き部屋の利用等、取
り組みにまだ課題を残している。プライバシー保護
に関する規程・マニュアルのさらなる整備や作成が
求められる。
コメント
自治会、年1回の利用者満足度調査、授業アンケー
ト、年3回の宿舎生活懇談会を設け要望や希望・意
見を聞く機会は組織として確立されている。利用者
ニーズは授業・訓練・宿舎生活等の改善に反映され
ているが、満足度調査結果を利用者自治会と協働で
検討されるなど、より具体的な取り組みを実施する
ことでさらなる利用者ニーズに反映されることを期
待する。家族会組織が存在しないので、機会あるご
とにコミニュケーションを取るなど家族との連携強
化が必要と思われる。
【Ⅲ−1−(3) 利用者が意見等を述べやすい体制が確保されている。】
評価結果
40
Ⅲ−1−(3)−① 利用者が相談や意見を述べやすい環境を整備している。
a
41
Ⅲ−1−(3)−② 苦情解決の仕組みが確立され十分に周知・機能している。
a
42
Ⅲ−1−(3)−③ 利用者からの意見等に対して迅速に対応している。
b
コメント
看護師・カウンセラー、それぞれのクラスには支援
課、教務課の職員が、自立訓練者へは一人ひとりに
担当職員が配置されている。また給食に対する意見
箱が設置されており相談や意見が述べやすく、利用
者のアンケートからも「なんでも相談します」と意
見を述べやすい環境であることがうかがえる。親
切・丁寧に対応できる体制が整えられているが、職
員間の統一的対応の必要性から対応マニュアル、手
順書等の作成や定期的な見直しに取り組んで欲し
い。寄せられた苦情への対応は苦情解決委員会にて
迅速に審議を行い、その結果を申立人に回答されて
おり、苦情、要望などは早期改善に取り組まれてい
る。
Ⅲ−2 サービスの質の確保
【Ⅲ−2−(1) 質の向上に向けた取り組みが組織的に行われている。】
評価結果
a
43
Ⅲ−2−(1)−① 44
Ⅲ−2−(1)−② 評価の結果に基づき組織として取り組むべき課題を明確にしている。
a
45
Ⅲ−2−(1)−③ 課題に対する改善策・改善計画を立て実施している。
b
サービス内容について定期的に評価を行う体制を整備している。
【Ⅲ−2−(2) 個々のサービスの標準的な実施方法が確立している。】
コメント
人事評価として業績評価(年2回)、能力評価(年
1回)を実施し、自己評価を行ない給与などに反映
されている。今後も、定期的に自己、第三者評価を
行なう体制と課題を分析検討する仕組みの整備、充
実を続けて欲しい。
評価結果
コメント
46
Ⅲ−2−(2)−① 個々のサービスについて標準的な実施方法が文書化されサービスが提供されてい
る。
a
47
Ⅲ−2−(2)−② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立されている。
a
各訓練項目が整備され3ヶ月に1回のモニタリング
を実施し、支援調整会議にて利用者、職員の課題に
基づいて見直しの機会や仕組みが設けられ質に関す
る検討が継続的に行なわれている。
評価結果
コメント
【Ⅲ−2−(3) サービス実施の記録が適切に行われている。】
48
Ⅲ−2−(3)−① 利用者に関するサービス実施状況の記録が適切に行われている。
a
49
Ⅲ−2−(3)−② 利用者に関する記録・データを含めた個人情報の管理体制が確立している。
a
50
Ⅲ−2−(3)−③ 利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している。
a
利用者一人ひとりのケース記録が整備されており目
標、計画の実施、進捗状況が記録されている。利用
者情報やケース記録等は回覧やネットワークシステ
ム、課内会議等で各課や職員間での利用者情報等が
共有化されている。また個人情報保護と情報開示の
二つの視点からの管理体制が確立されている。情報
の共有化が進むほど情報の保護や開示の管理が大切
である。今後もより慎重な取り扱いができるよう自
己チェックを続けて欲しい。
Ⅲ−3 サービスの開始・継続
【Ⅲ−3−(1) サービス提供の開始が適切に行われている。】
評価結果
51
Ⅲ−3−(1)−① 利用者希望に対してサービス選択に必要な情報を提供している。
a
52
Ⅲ−3−(1)−② サービスの開始にあたり利用者等に説明し同意を得ている。
a
【Ⅲ−3−(2) サービスの継続性に配慮した対応が行われている。】
53
Ⅲ−3−(2)−① 事業所の変更や家庭への移行などにあたりサービスの継続性に配慮した対応を
行っている。
コメント
サービス内容や訓練内容などの写真を掲載したホー
ムページ、パンフレットや施設紹介DVDを作成し
一般の人にもわかりやすく、利用者の入手できる媒
体で事業所の情報が提供されている。契約書、重要
事項説明書等にてサービス内容を説明し同意を得た
うえで契約を取り交わしている。
評価結果
コメント
b
家庭や他事業所へ移行する場合、同意を得たうえで
サービス提供者へサービス実施状況等の提供や引継
ぎ、説明が行なわれている。出身地ごとの同窓会が
開催される場合、職員が出席し社会復帰後の相談や
心理的サポートの後支援に取り組まれている。社会
復帰は家族の存在が大きく影響するため家族との連
携や関係強化への取り組みが望まれる。
評価結果
コメント
Ⅲ−4 サービス実施計画の策定
【Ⅲ−4−(1) 利用者のアセスメントが行われている。】
54
Ⅲ−4−(1)−① 定められた手順に従ってアセスメントを行っている。
a
55
Ⅲ−4−(1)−② 利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している。
a
アセスメントは入所時、その後3月ごとのモニタリ
ングで利用者意向の聞き取り、反映やその手順が定
められており、ニーズや課題の抽出に役立てられて
いる。明確になったニーズや課題、支援内容・計画
は、支援調整会議と支援決定会議で検討され個別支
援計画書等を作成している。
評価結果
コメント
【Ⅲ−4−(2) 利用者に対するサービス実施計画が策定されている。】
56
57
Ⅲ−4−(2)−① Ⅲ−4−(2)−② サービス実施計画を適切に策定している。
定期的にサービス実施計画の評価・見直しを行っている。
a
a
サービス実施計画書はサービス管理責任者のイニシ
アティブにより支援・教務課の連携で、よく利用者
のニーズを把握したものである。自立訓練について
は、訓練プログラムが1週間ごとに作成されてお
り、とても充実している。支援方針・計画の変更は
3か月毎のモニタリングで行なわれており、本人の
同意を得たうえで変更し、手渡されている。
A−1 利用者の尊重
【A−1−(1) 利用者の尊重】
評価結果
コメント
58
A−1−(1)−① コミュニケーション手段を確保するための支援や工夫がなされている。
a
59
A−1−(1)−② 利用者の主体的な活動を尊重している。
a
60
A−1−(1)−③ 利用者の自力で行う日常生活上の行為に対する見守りと支援の体制が整備されて
いる。
a
61
A−1−(1)−④ 利用者のエンパワメントの理念に基づくプログラムがある。
a
全盲の利用者のコミュニケーション手段の確保について
は、示すサインをキャッチして求めるものを察する努力
がうかがえる。安全かつ迅速に自力でできる動作や行
為の支援、また自ら選択できる取り組みを増やすなどの
工夫で、利用者本位を第一とする主体性を引き出すプ
ログラムや体験の機会が設けられている。言語コミュニ
ケーションは可能であるが、文字媒体へは拡大読書機・
音声パソコンなどへの支援がなされている。利用者自治
会やクラブ活動が組織化され事業所との打ち合わせ会
が随時行なわれており利用者の主体的活動が尊重され
側面的な支援がなされている。
評価結果
コメント
A−2 日常生活支援
【A−2−(1) 食事】
62
A−2−(1)−① サービス実施計画に基づいた食事サービスが用意されている。
a
63
A−2−(1)−② 食事は利用者の嗜好を考慮した献立を基本として美味しく、楽しく食べられるよ
うに工夫されている。 ※
a
64
A−2−(1)−③ 喫食環境(食事時間を含む)に配慮している。
a
【A−2−(2) 入浴】
食事は利用者の状況に応じて、1日のエネルギー・
栄養バランス等が考えられている。主食は大盛り小
盛りの選択ができるようになっており、適時適温に
て提供されている。栄養管理計画に基づき身体状況
に応じ糖尿病食・アレルギー食・粥食等への個別対
応も行なわれおり、美味しく食べられるようにとて
も工夫されている。利用者の要望も職員間で協議さ
れ献立へ反映されている。また、危険防止、障害特
性への配慮や観点からであると思われるが、展示
物、四季折々の演出はあまり見受けられなかった。
例えば花を飾れば、その香りや手触り雰囲気などを
楽しむことができる楽しさの演出等も必要かと思え
るため喫食環境の配慮・工夫に期待する。
評価結果
コメント
利用者のほとんどが自立しており自分の意思で判断
し、入浴している。浴室は危険防止の観点から共同
浴室であるがバリアフリーで清潔に保たれており、
車椅子対応の浴室も整備されている。通所利用者も
夏季限定でシャワーの利用ができるように配慮され
ている。
65
A−2−(2)−① 入浴は、利用者の障害程度や介助方法など個人的事情に配慮している。
a
66
A−2−(2)−② 入浴は、利用者の希望に沿って行われている。
a
67
A−2−(2)−③ 浴室・脱衣場等の環境は適切である。
a
【A−2−(3) 排泄】
評価結果
コメント
68
A−2−(3)−① 排泄介助は快適に行われている。
a
69
A−2−(3)−② トイレは清潔で快適である。
a
トイレは館内に多く整備されており自動点灯照明器
で、外部業者により毎日清掃されており清掃・防臭
がいきとどいている。課題については宿舎生活懇談
会で検討されている。
評価結果
コメント
【A−2−(4) 衣服】
70
A−2−(4)−① 利用者の個性や好みを尊重し、衣服の選択について支援している。
a
71
A−2−(4)−② 衣類の着替え時の支援や汚れに気づいた時の対応は適切である。
a
自分で選択できる。自己購入、自己管理である。
【A−2−(5) 理容・美容】
評価結果
コメント
自己選択で地域の理髪店や美容院を自由に利用され
ている。
72
A−2−(5)−① 利用者の個性や好みを尊重し、選択について支援している。
a
73
A−2−(5)−② 理髪店や美容院の利用について配慮している。
a
【A−2−(6) 睡眠】
74
A−2−(6)−① 安眠できるように配慮している。
【A−2−(7) 健康管理】
評価結果
コメント
a
宿舎は個室化されており(自立訓練者は2人部
屋)、昼夜逆転・不眠利用者へは看護師による短時
間の昼寝や日中の過ごし方などのアドバイスが行な
われている。不眠や体調不良での個別の対応を必要
とする場合は専用の居室が準備されている。
評価結果
コメント
健康管理日誌・利用者ファイルが整備され利用者の
状態は看護師により確認されており各課職員へ報告
される体制となっている。協力医療機関の確保がで
きており、定期的検診は定期健診等実施計画に基づ
き実施されている。健康管理マニュアルは作成検討
中であり早々の作成に期待したい。施設内での対応
が困難な場合は協力病院との連携がスムーズに行わ
れている。
75
A−2−(7)−① 日常の健康管理は適切である。
a
76
A−2−(7)−② 必要な時、迅速かつ適切な医療が受けられる。
a
77
A−2−(7)−③ 内服薬・外用薬等の扱いは確実に行われている。
a
【A−2−(8) 余暇・レクリエーション】
78
A−2−(8)−① 余暇・レクリエーションは、利用者の希望に沿って行われている。
【A−2−(9) 外出、外泊】
評価結果
コメント
a
課外時間は利用者の自主性が尊重されており利用者
判断に委ねられている。自治会、クラブ活動等が組
織化されており利用者により自主的に運営されてい
る。自治会と職員の定期的な話し合いを行ないなが
ら充実に向け支援されている。調査からも余暇活動
の充実への期待の大きさがうかがえる。外部ボラン
ティアの協力を得るなどして日中活動の充実に向け
た取り組みに期待したい。
評価結果
79
A−2−(9)−① 外出は利用者の希望に応じて行われている。 ※
a
80
A−2−(9)−② 外泊は利用者の希望に応じるよう配慮されている。
a
【A−2−(10) 所持金・預かり金の管理等】
評価結果
81
A−2−(10)−① 預かり金について、適切な管理体制が作られている。
a
82
A−2−(10)−② 新聞・雑誌の講読やテレビ等は利用者の意思や希望に沿って利用できる。
a
83
A−2−(10)−③ 嗜好品(酒、たばこ等)については、健康上の影響等に留意した上で、利用者の
意思や希望が尊重されている。
a
コメント
外出門限は21時10分、外泊は原則2日前の午前
中までに外泊届けを提出するルールで自由である。
利用者は視覚障害があるため、利用者にはルールに
不満のある者もおり、今後も継続的な話し合いが必
要と思われる。
コメント
預かり金の要請はなく自己管理である。
煙草については喫煙場所が指定されている。飲酒に
ついては事業所内は禁止である。
【特記欄】
63
A−2−(1)−②
食事は利用者の嗜好を考慮した献立を基本として美味しく、楽しく食べられるよ
うに工夫されている。 ※
-
【施設独自の工夫について】
希望食、季節に合った料理、量など、利用者の立場になり工夫されている。
栄養士が面接を行い食事状況や食物アレルギー等を把握と嗜好調査(年1回)が
実施されている。
給食に関する意見箱を設置(多目的ホール)し、利用者からの意見を伺い献立に
反映されている。
食堂に有線放送を設置されている。
九州各地の郷土料理、おせちや七草粥等、行事を含め季節感のある献立と飽きな
い料理などの工夫がされている。
予算、食材、調理時間、配膳時間など環境やマンパワーに制約がある中で十分に
工夫されている。
79
-
A−2−(9)−① 【施設独自の工夫について】
集団生活の中で画一的な支援ではなく、利用者の意見を尊重した個別的な取り組
みを多く取り入れるようになされている。
外出は自由で利用者の自主性に任せている。(門限21時10 分)
オリエンテーションにて所外の必要な環境確認を行い、安全を確保している。
外出は利用者の意思で自由。病気など特別な理由がない限り制限はしていない。