「見本市等出展助成金」採択に 向けた事業計画書の策定を支援! 広島商工会議所 経営支援チーム 個社支援事例 広島商工会議所経営支援チームでは、今春、見本市等への出展経費を助成する、公益財団法人広島市産業振興 センターの「見本市等出展助成金」の獲得を希望された会員企業の事業計画書策定のサポートを行い、補助金の採 択を後押ししました。 相談の経緯から、支援の内容、成果など、経営支援チームによる個社支援事例をご紹介します。 平成 27 年度見本市等出展助成金(前期)採択企業! 八橋装院㈱ 半世紀の歴史を誇る老舗縫製・加工会社。日本を 代表する一流有名アパレルブランドの各種衣類の受 託生産 ( 縫製・加工 ) を長年手掛け、時代ごとの最新ファッションを陰 で支え続けてきた。経営承継を契機に、本社内に工場を有する強みを 生かし、 地場企業との連携により、 “金襴”や“尾道帆布”等を使用し たバッグ・小物類等の製作・販売に乗り出すなど、商品の開発から販売 に至るまでの一連の機能を有するメーカーとしての基盤確立に向けた取 り組みを進めている。 ◆所 在 地 広島市安佐南区西原 1 丁目 27-10 ◆代表者名 高橋 伸英 ◆業 種 縫製業 ◆従業員数 18 人 ◆創 業 1961 年 ◆研修施設 出雲研究所(島根県出雲市) ◆ URL http://fukunary.co.jp/ 相談の経緯 相談企業では、「MIKASA」製バレーボール素材を活用し、オ リジナルのバッグやポーチ、眼鏡ケースなどを昨年開発している。 同社では、これらオリジナル商品群の情報発信を目的として、 都内で開催される大規模展示会への出展計画があり、見本市へ の出展企業に助成する「見本市等出展助成金」の獲得を目指し、 助成金事業計画書の策定支援の要請があった。 支援内容 新商品の詳細や想定するターゲット、出展を予定している展 示会の概要などを伺う中で、このたびの出展が同社の市場開 拓を促進し、地域産業の振興につながるなど、同補助金制度 の趣旨に合致することが分かるが、計画書は未作成の状況で あった。そこで、助成金制度の交付要綱等を確認しながら、商 《8月に本社内にオープンしたショップ。バッグ・ポーチなどのオリジナル商品が並ぶ。》 品の性能・用途や他商品との比較優位性・新規性・独創性、 事業スキーム、開発経緯、市場動向などの情報を、審査員が 容易に把握できるよう簡潔に整理していった。本助成金は、審 査ポイントが公表されていないため、他補助金の審査項目等を 参考にしながら、代表者と計画書策定に取り組んだ。 支援の成果 計画書内容のブラッシュアップにより、補助金の採択を後押し でき、資金面・販売面等でバックアップができた。 また、展示会出展前に、計画書策定に取り組んだことで、市 場動向が確認でき、新商品の価値が視覚化されるとともに、展 示会来場者へのPR方法などを整理できた。 【相談者の声】 (支援担当者:経営指導員 田中明裕) 「経営革新計画の承認申請書の策定などでも田中さんには お世話になりました。 今回、一緒に整理した情報をもとに、 他の助成金制度に応募したところ、採択を受けるなど、大 変助かっています。展示会では、アプローチをかけていきた い百貨店のバイヤーなどと接触ができたほか、衣類の縫製・ 加工依頼や新聞社・雑誌社より取材要請をいただくなど、 八橋装院㈱ 有意義な機会となりました。今後も、いろいろな地場企業さ 代表取締役 んとコラボし、広島の資源・素材を活用した高付加価値商 高橋 伸英さん 品を開発していきたいと思っています。」 ☆見本市等出展助成金(公益財団法人広島市産業振興センター) 広島市内の中小企業が新技術・新製品の研究開発や創意工夫により実用化・商品 化したものを見本市等に出展する際に必要となる経費の一部を助成する助成金。 平成 27 年度は、2/23 ∼ 3/20(前期)、6/15 ∼ 7/10(後期)にて募集があった。 助成対象経費の 1/2 以内 ◆助成率 20 万円 ◆助成限度額 【前期】4月下旬から9/30までに開催される見本市 ◆対象見本市 【後期】10/1から平成28年3/31までに開催される見本市 小間料、会場整備費、カタログ等作成費 ◆助成対象経費 会場でのアンケート調査費、出品物運送費 【前期】5 社 【後期】5 社 ◆採択企業数 ※平成 27 年の公募は終了しています。 会員企業の皆様の ◇ ◇ ◇ ◇ 経営革新計画承認の支援 補助金獲得の支援 資金調達の支援 専門家を活用した支援 …etc を行っています! 《お問い合わせ先 》 経営支援チーム ℡(082)222−6691 2015 11月号 11
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