No.17 - 社会福祉法人 訪問の家

こ の 街 で
第17号
日
平成 17年
発
行
サポートセンター径
〒
247-0034
発
注:この広報誌は、地域の皆さんを対象としています。
行
5月13日(月)
広報係
横浜市栄区桂台中 4-5
℡045-897-1101
fax1119
デイサービス受注班 花見の様子
お 後藤 健吾さんのコメント
『お花がきれいいで、いい天気で楽
しかったです』 (舞岡公園にて)
◆P1
表紙 『受注班花見』/目次
◆P6
『私の宝箱』
◆P2
『デイサービス事業』
◆P3
『生活支援事業』
◆P7
『にんにくの視線』
◆P6
『相談支援事業』
◆P8
お知らせ
◆P5
~新人紹介~
『ボランティアさん紹介しまーす!』
『編集後記』
【1】
新たなチャレンジ、小味山さんの竹仕事
昨年度、受注2班の小味山さんに、どんな作業が向いているのか?また、どんな仕事なら
意欲を持って取り組むことができるのかが、日中活動の課題でした。試行錯誤の取り組みの
中で、二つの仕事が意欲をもって行えるようになりました。アルミ缶のリサイクル作業では、
地域へ徒歩や車で回収に行くことを楽しみの一つとして、それが仕事の意欲となり継続して
作業ができています。また、カレーの箱詰めを行う受注作業ではできあがった製品を車で納
品に行き品物を運ぶことや業者の方との関わりを楽しみにしている様子で、この仕事も継続
して行えています。この二つの仕事を始める前までは、小味山さんの作業を通しての楽しみ
がなかなか分からず、意欲を持って行える仕事、活動がお金につながる生産的な作業を提供
できなかったのですが、二つの仕事には楽しみがあり継続した仕事ができるようになりまし
た。この事から、小味山さんは楽しみのある仕事なら継続して行えるということがわかりま
した。楽しめる要素があれば新たなチャレンジができると確信し、そこから広がる人間関係
や活動の展開に期待しました。
そして今年度、新たに竹炭製品を作る仕事にチャレンジしています。2人1組で竹を押さ
え、のこぎりで切る作業を積極的に取り組んでいます。仲間同士の連携も出てきました。竹
作業場には始めて間もない仕事にもかかわらず楽しみながら役割をしっかり果たす彼の姿が
あります。この新たなチャレンジでも作業場の活気ある仕事の雰囲気、径から外へ出て仕事
をする環境が楽しみにつながり意欲になっているのだと思います。それぞれの利用者さんの
好きなこと、得意なことを活かして人が持つ可能性
に対してチャレンジしていくこと、そして、楽しみ
が仕事の意欲につながっていくことを改めて学びま
した。どんな障害があっても、その人がどんな人な
のか想像し知り合うこと、そして活動意欲が湧く機
会を提供することで、様々な社会参加の可能性が期
待できると感じました。皆さんの意欲を大切にした
社会参加をこれからも支援していきたいと思います。
勝俣篤志
これまでクイズ形式で掲載されてきました『小祝貴史のだいじょうぶだ
~』に変わり、新コーナー『小祝貴史の祝っとこー!』がスタートします!
毎月誕生日を迎える方に小祝さんが直撃リポートし新たな年を迎えた心境
やエピソードをおもしろ可笑しく綴るコーナーです!
答えは最終ページ
5月トップバッターは小祝さんが所属する「ゆめ」グループの同僚、
だっふんだ!!
岡村宏彦さんにスポットをあててインタビュー! 岡村さんは12日の誕生日当日、
仲間から「おめでとう!」を言われて涙してしまったとのこと…。やっぱり仲間って
素敵だなぁ~って思いますね! さあ、次回小祝さんは誰に直撃するのでしょう?
【2】
中高生 余暇プログラム
「生活支援事業」では毎月第4土曜日に学齢期の中高生を対象
にした「余暇支援プログラム」を開始しました。
最近、日を追うごとに土日の利用が増えている状況を分析して
みたところ、家族のレスパイトだけではなく本人の余暇的ニーズ
で径の一時ケアを利用しているケースが多い事がわかりました。
今回は中高生限定ではありますが、クッキングや自然の中の散策
等を企画していく中で、学齢期の余暇に対してのニーズを探る意
味合い
でスタートすることになりました。そして先日、記念すべき第一回目のプログラム、「春のお散
歩企画~いたち川沿いの散策~」が開催されましたのでレポートしたいと思います。
暖かくて本当に気持ちのいい陽射しの中、5人の元気な利用者さんが集合して早速出発!皆そ
れぞれのペースで(でもマイペースすぎるよ!)いたち川に向けて歩いていきました。正直全員
で目的地にたどり着けるのだろうかとスタッフもひやひやしていましたが…いたち川が近くなる
につれてサポーターさんの手を引っ張るようにして歩く人、スタッフと追いかけっこをしながら
走っていく人、みんな楽しそうに散策しています。しばらくすると公園を発見!ブランコで遊ん
だり、川辺へ降りて涼んだり、サポーターさんと走り回ったり…と途中休憩のつもりが、汗びっ
しょりになってしまいました。
皆の最大の楽しみである昼食は、この地点ではなくもう少し
先…お弁当ポイントまで、また歩かなくてはいけないことにブー
イングもありましたが、なんとか納得してもらい無事到着!(
よかったぁ!) 気持ちのいい芝の上でみんなでお弁当を広げ
ました。さっきまでサポーターさんにお構いなしで引っ張って
駆け回っていたのにおかずを分けてくれる優しい一面や(嫌
いなおかずだったのかなぁ?)、径の中ではなかなかお昼を食べ
ないのに楽しそうな表情で進んで食べていたりと新たな発見を
いくつも目にすることができました。
今回この余暇プログラムを行なって、径の一時ケアやショートステイなどで過ごす時の表情と
は違う、皆ののびのびとした良い表情を見てこちらも嬉しかったのと、また、身近な地域にこれ
ほどの自然があることも再発見できました。
これからも、皆にとっての余暇とは何か…!?本人・家族の声を大切にして少しでも余暇の幅
を広げるお手伝いできたらと考えています。
~私達スタッフも楽しい1日でした~
三橋清之
【3】
~柏陽の洋館・相談支援室より~
桂台から、本郷台駅徒歩5分の柏陽高校隣の洋館に相談支援室として移転してそろそろ一年が
経とうとしています。「顔を見ないと思ったら引っ越しだって?」「径の相談なのにどうしてわざ
わざ離れたところに行ってしまうの?」など、家族の方から声をかけられるたびに「きちんとお
話して伝えないと‥」と常々思っていました。
この機会に相談支援室のことを少しお伝えします。
相談支援事業とは障害のある人が地域で生活していくために本人やご家族からの諸相談を受
け、情報提供、サービス利用援助等を行うものとして横浜市から委託されている事業です。担当
者である私たちがサポートセンター径(以下は径)を拠点としていた時は、デイサービスやショ
ートステイをご利用されている方から、生活の様子やちょっと困っていることなどのお話を伺う
機会が多かったように思います。
一方で、地域の中には学校や他の作業所・施設に通っている方、お勤めしている方など径のサ
ービスを利用されていない方もたくさんいらっしゃいます。その方たちにとっても利用しやすい
相談窓口であるか、という課題もありました。
実際、径は通所するところで、相談事業があるということを知らなかったり、径の利用に関す
る相談窓口だと思っていた方も少なくなかったようです。径を拠点にしていると確かにそう思い
ますよね。また、区役所や社会福祉協議会など他の関係機関と連携をとることも多くなったこと
から、駅から近く、区役所や関係機関とも行き来のしやすい場所へ「相談支援室」として独立・
移転する運びとなったのです。幸い、法人内グループホームの大家さんでもある三橋さんが所有
されている建物の一室をお借りできることになりました。
径から離れましたが、時々径の利用者さんやご家族の方がふらりと寄っていただき、近況や相
談ごとなどを話しに来てくださることを何より嬉しく思っています。
私たちの肥やし(?)は、何といってもご本人や家族の方との話にあると思っていますので、
どうぞお気軽にいらしてくださいね。 一同お待ちしています。
一同?とはですね、唯一の男性スタッフだった渡辺がデイサービスに異動になり、これまでの
金子・口野に加え、この 3 月まで本郷台小学校の副校長
として勤務していた寺川(詳しくは新人紹介欄を)と事
務サポーターの松浦が加わった 40 代,50 代の熟女?ばか
り4名です。
っと紙面がつきましたのでつづきは次回に!
今後もこの欄をお借りしていろいろなことをお伝えで
きたらと思っています。
金子恵子
【4】
① 高橋寿子(デイサービス)
② 上智大学
社会福祉学部
③ 多少抜けているところかな
④ これから皆さんと一緒に
歩んでいきたいと思います。
① 寺川 由紀子(相談)
① 森桂子(デイサービス)
② 本郷台小学校(副校長)
② 専業主婦♪
③ いざとなったら,
③ 笑顔!?
年甲斐もなく何でもしてしまう。
④ 学校での経験を福祉活動に生かす
④ みんなで楽しく仲良く過ご
していきたいです
① 渡邊敬子(デイサービス)
② 青山学院 教育学部
③ 健康第一
④ 早く仕事に慣れて皆さんと元気に
楽しく1年を過ごしたいと思いま
す。
① 渡邉宏志(デイサービス)
② 品川で個別支援級の介助員
③ ダークな川とブラックな明るさ
④ この道を極めるつもりで
頑張ります。
① 吉田智一
② 本郷養護の臨時教諭
③ 一所懸命
④ 年食ってますが初心に返り
やります
① 若山かおり(事務)
② リフレクソロジー
③ 何事もプラス思考!
④ 素敵な職員の方々に恵まれたので
皆様のお役に立てるようにがんば
ります!
① 本間裕子(デイサービス)
① 浅沼太郎(デイサービス)
② 材木屋でリフォームの仕事
② 福祉専門学校の先生
③ 元気な小粒っ子
③ よく考えること
④ 色々な人と出逢い
④ 皆さんの生活に誠実に
関わりたいです
みんjd
① 宮良智美(看護士)
② 沖縄で看護士
③ 何事もプラスに考える
④ みんなと楽しい日々を
過ごしたいです
【5】
たくさん吸収し
日々進化する!!!
質問内容
① 名前
② 径に来る前は?
③ 持ち味は?
④ 一言抱負を
私には中学 1 年・3 年になる2人の息子がいます。子供の成長が嬉しく楽しく私にとって
毎日が笑いと涙の日々です。
2人は同時期に少年野球に所属しました。弟はどの試合でもいい成績を収め、6 年生の時
には区の選抜チームとして台湾遠征するまでになりました。経験年数が長くなる分、小学時代
は兄よりも弟が活躍をしてきたのです。中学生になり「兄と一緒に野球をやるんだ」と、意
気込んで兄の所属する野球部に入部しました。しかし入部一週間で「シニア(日本リトルシニア野球連
盟)に行きたい、でも部活もやる」と言い出したのです。それを聞いた兄は無言になってしま
いました。兄は小学部で活躍をしていた弟を後目に日々練習に励んでいたのです。
しかし 2・3 日たったある日、兄が誇らしげに言いました。「シニアの監督がお前をほしがっ
ていた」と、弟に言いました。シニアチームに入っているお友達に言われたようです。兄にとって、
評価された弟が自慢でもあり自分の事のように嬉しかったのでしょう・・・言葉にはしませ
んが、心の中で「頑張れよ!」「俺も頑張るから・・」と、エールを送っているのが伝わってき
ました。何気ない子供達のやり取りの中に、優しさや思いやり・激励(たまにはケンカもあるけ
ど)、私の知らないうちに日々成長しているんだなぁ~と感じ、いつか私から離れていってし
まうと思うとちょっと淋しくもあり嬉しくもある複雑な気持ちですが、今は私にとっての最
高の宝物であり、宝箱!!!
竹内加世
今回はゆめのパン屋さんにお手伝いに来て下さる本山美智子さんを紹介します。本山さん
はパン作業で親しくなった利用者の深沢裕子さんと一緒にパンの計りの仕事をお手伝いして
下さっていました。深沢さんは本山さんの優しさや細やかな気配りに好感を持ち、また深沢
さんの気持ちや言葉がわかってくれるところから本山さんと一緒に仕事をするのを楽しみに
していました。外から見るとお二人はとても楽しそうに仕事をしている「いいペア」という
印象がありました。
そのような中で深沢さんは数年前から始めているパソコンを上手になりたいという希望か
ら今年の 2 月よりパン作業をやめてパソコンを中心とした活動になりました。本山さんは今
まで親しく仕事をしてきた間柄故に非常に寂しい気持ちもあったと思いますが深沢さんが夢
中になれるものを見つけられたことを喜ばれ、心から応援して下さったのだと思います。現
在は深沢さんと以前のように一緒に仕事をする機会はなくなりましたが、今でもお手伝いに
来て下さり深沢さんと会えば「元気ですか~」と声を掛け今までのように
親しく話をしています。お二人で話をしている姿を見る度に嬉しく胸に熱くこみ上げてくる
ものがり、これからも深沢さんにとって共感できるかけがえのないボランティアさんでいて
頂きたいと思います。
市田芳文
【6】
め
にんにくの視線
~
大切なもの
~
何年か前の長野オリンピックの際、開会式の最後に、会場上空をアクロバット飛行チームが
飛び抜けて行きました。ほんの数秒の出来事でしたが、会場で流れていたベートーベンの第九
と見事に重なって、開会式にすばらしい華を添えました。後でテレビを見て知ったのですが、
この日のために、チームは1年以上も前から入念な準備を重ね、当日も、音楽と合わせるため
に0コンマ数秒のズレも妥協せず修正したそうです。ほとんどの観客にはわからないはずなの
に!たった数秒、観客の目を楽しませるという目的のためだけに、彼らは誇りを持って、その
一瞬に持てる力すべてをかけたのです!
ナレーターは最後にこう言いました。「私たちは、生活の中でどれだけ1秒を大切にしている
でしょうか。どれだけこの「一瞬」という時間を大切にしているでしょうか・・・」
日頃、私たちは色々な方と出会います。仕事や、古い付き合いの友人かもしれません。もち
ろん、自分の家族も含まれるのではないかと思います。その限られた時間をいかに大切にする
か。出会えたことの喜びを相手と分かち合えるでしょうか。
この仕事をしていても同じ事が言えると思います。一日一日が矢のように過ぎていく中で、
日々、業務を淡々とこなしているような気がする事もあります。「私たちは、みなさんときちん
と向き合っているだろうか。『このくらいは仕方ない、たいしたことはない』と自分に言い聞か
せ、楽をしようとしてはいないだろうか」今一度こう自問し、これからも「一瞬」の出会いを
大切にし、それを楽しみたい。と、思うのでした。「一瞬」を大切にしている、あの誇り高きア
クロバット飛行チームの心意気のように・・・
ぼくの大好きな本の一つにサン=テグジュベリの「星の王子さま」があります。その中で、
王子さまと仲良くなった登場人物が、別れ際に王子さまにこんな秘密を教えてくれました。
「大切なものは、目に見えないんだよ」
友情や愛情、そして信頼関係も・・・これらは決して
目には見えませんが、私たちにとってとって大切なもの、
かけがえのないものだと思います。
日々の生活の中に秘められているかもしれない、そんな
ステキな一瞬の出会いを大切にしたいと改めて感じます。
立花秀彦
【7】
お
知
ら
せ
社会福祉法人訪問の家『後援会』会員のお誘い
社会福祉法人『訪問の家』後援会は,法人の理念である『どんなに障害が重い人達も共に社会の中で暮
らしていこう!』という活動を応援するために作られました。ご支援頂ければ幸いです。
2,000 円(何口でも結構です)
*
後援会費……年会費一口
*
申し込み……申し込み用紙が朊、又は径,桂台ケアプラザの窓口に置いてあります。
*
お問合せ……TEL045-894-6611 fax892-3909(朊内)
【後援会会長:佐藤慧子】
~竹炭製品値下げのお知らせ~
このたび径自慢の自主製品、竹炭シリーズを一部値下げすることに決まりました。どの商品もこれまで通りど
こにも負けない最高の品質を保っていますがより多くの方に親しみを持って使っていただきたく、お買い求めや
すい価格設定にさせていただきました。
¥400 ⇒¥200
¥800 ⇒¥500
¥500⇒¥300
《編集後記》
10代後半。都会に憧れて、渋谷や新宿にいれば社会から取り残されないだろうと、必死に都会
人になろうとしていた時期がありました。そう思えたのも客観的に振り返ることができたからなの
ですが・・・今思えば、わざわざ人ごみに行って何が楽しかったのだろうなんて気恥ずかしくなってし
まいます。皆さんの中でも私と同じような経験、思いをされた方っていませんかぁ・・・?
突然なんですが、最近つくづく感じる事があります。「自然っていいもんだなぁって!!!」季節
に咲く花を見たり、新緑に朝陽が注ぐ木々の下を歩いていると、思わず立ち止まり見上げてしまい
ます。それから自然つながりで今ハマっていることがありまして、実はザリガニ釣りなのです!よ
っちゃんイカをつけた釣り竿をそっと上げるこのドキドキ感がたまらないものがあります。(みん
な引かないでください 1人ではなく友人とですからね!)
自然の中に自分を置くことで新たな発見や、生きていく速度を教えてもらえたり・・・大人になった
のか子供に戻っているのかわからないけど、あの頃と比べたら無理なく自然体にマイペースに生き
ている気がします。今は C.W ニコルさんのような生活に憧れている今日このごろです。
中村知紀
発行:社会福祉法人訪問の家
247-0034
サポートセンター径
横浜市栄区桂台中 4-5
広報係担当:庄司、金子、白鳥、中村
径 045-897-1101
「この街で」は社会福祉法人訪問の家ホームページでもご覧頂けます
【8】
FAX 897-1119
http://www4.big.or.jp/~houmon/