ピースキャンドル 2009 2009 年 11 月 16 日 特定非営利活動法人 ひろしま点灯虫の会 733-0811 広島市西区己斐東 2-14-16 082-557-2816 www.peacecandle.or.jp ピースキャンドル 2009 事業の御礼 理事長 山本栄治 今年 13 回目を迎えたピースキャンドルは、8 月 6 日の夜、原爆ドームの回りに「平 和の祈り」「夢」「希望」の 4,000 の思いのこもったメッセージとして美しく灯りました。 また 1 万人以上の多くの方に足を運んでいただくことができ、平和の思いと、未来へ の希望を感じていただけたのではないかと思います。 今年も県内の小学校(26 校)、中学校(1 校)、特別支援学校(5 校)、公民館(9 館)、子 ども会やその他の団体様(7 団体)、修学旅行で来広の学校(4 校)の合計 52 団体様 にご参加いただくことが出来ました。 当日は参加団体様にもキャンドルのレイアウトや点灯、撤収までご参加いただき本 当にありがとうございました。なにより多くの子どもたちも含め、参加者の皆様が、 キャンドルの灯りと思いをつなぎあう姿に私どもも深く感銘を受けました。ピースキャ ンドルは作成された子どもたちを中心とする参加者の方が主役ですが、キャンドル作 成に中心となり関わっていただいた先生や保護者の方、公民館の職員の方のご協 力によりこの場が生まれました。改めて感謝申し上げ御礼とさせていただきます。 8月6日 ひろしま点灯虫の会 30 名 アイセック広島委員会 60 名 参加者ボランティア 100 名 当日ボランティア 30 名 15 時から原爆ドーム前にテントを設置し、事前にお預かりしたキャンドルの搬入を始 めました。16 時からスティックのレイアウト、17 時からのキャンドルの配置を行いまし たが、若干小雨もありキャンドルを裏返すなど少々バタバタし、参加者をあわてさせて しまいましたが、今まで 1 度も雨で灯らなかったことはないという伝説は今年も健在 で、19 時の点灯式の前にはすっかりと雨も上がり、かえって暑さがしのげる絶好のコ ンディションでした。 点灯式はアイセックさんが中心となり、「アオギリの歌」など参加の子どもたちと一緒に 歌で点灯をスタートしました。灯りは一つ一つ広がり、ドームを明るくメッセージで囲む ことが出来ました。2 時間弱の点灯の後、キャンドルを撤収し、今年も事故もなく無事 にキャンドルが灯すことができ、多くの方に思いを伝えることができました。 ピースキャンドル 2009 2 キャンドル作成から点灯までの流れ 3 月に広島市様の後援の申請を行いました。 4 月に広島市立全小中学校、広島市全公民館様に事業のご案内の送付(広島 市文書発信室経由)、それ以外の昨年まで参加された団体様に個別のご案内。 参加を考えるという返信をいただいたところに講習会のご案内を送付(ファック ス・メール) 5 月 3 回の指導者向け講習会開催、修学旅行生向けキャンドル講習、参加希望 学校への訪問指導開始 6 月 4 回の指導者向け講習会開催、順次訪問指導開始 7 月 8 月 6 日のご案内開始、事前搬入キャンドルのお預かり開始 8 月 6 日にピースキャンドル事業開催 作成の流れ(学校の例) 作るのはドキドキ 白いキャンドルで感激 絵を描いて楽しい 灯して感激 各学校では 2 時限の事業時間を使って作成をいただきます。PTC 活動として学 年で参加をされる学校が多くみられます。参加は高学年が多いですが、小学校 1 年や 2 年で取り組まれることもあります。作成は 30 分、絵付けに 30 分、仕上 げ 20 分の後、点灯します。点灯時は暗くして「アオギリの歌」「おりづる」などを歌 いながら思いを振り返ることが多くあります。 作成には火(コンロ)と水(冷却用)を使用しますので、30 人までの場合は学校の 家庭科室、それ以上の場合は体育館を使用して行います。材料と共に機材を貸 し出ししています。 毎年海外からの参加者もあります 3 ピースキャンドル 2009 参加団体様の感想 ●てんとう虫さんのご指導によるピースキャンドル作りの日を迎えた。 どの子ども達も真剣なまなざしで、牛乳パックにろうを流し込み、キャンドル 立てを作った。そして思い思いの絵や文字を描き、色付けに熱中した。 作り終えたキャンドルに火を灯し、体育館が幻想的な雰囲気に包まれ、溜 め息と共に歓声が上がった。そして平和のありがたさをしみじみと感じた。 いつまでも、この温かい想いを忘れないように、永遠に平和な国であります ようにと願った。 ●8 月 6 日の広島に、大学二年目にしてようやく訪れることができました。平和 記念公園では国籍・老若男女を問わず本当に多くの方が自分たちなりの方法 でヒロシマを表現していて、まずその熱気に驚きました。そういった中で、自分 自身もピースキャンドルという形でヒロシマに参加できたこと、本当に嬉しく思い ます。キャンドルひとつひとつを手に取り、並べ、皆で点灯を見て歌を歌う。大変 楽しく、笑顔の絶えない一日でした。またヒロシマの歴史は、暗く悲しい記録で はあるけれど、その表現方法は必ずしもひとつではないと感じた一日でもありま した。来年の 8 月 6 日も、広島に戻ってきたいと思います。ピースキャンドルに 携わった全ての方へ、ありがとうございました。 ●年に一度でも親子で平和について考えるとてもよい機会だと思います。 キャンドルの作り方も思ったよりもわかりやすく、子ども達も楽しんで出来ま した。暑い中、点灯虫の会の方が熱心に教えてくださりありがとうございま した。8 月 6 日の点灯式に行ってみたいと思いました。 等々楽しかった、参加してよかったと、沢山の感想を頂いております。 ●うまくできるか心配でしたが、作り方を分かりやすく教えてもらったので上手に できました。平和を願って鳩を描いたり、言葉を書いたりしました。8月6日に は、原爆ドームの周りにほかの学校の人たちが作ったキャンドルもたくさんなら べてあって、とてもきれいでした。初めて8月6日の夜に平和公園に行けてよい 経験になりました。 ●へいわのおもいを込めて、おうちのひとといっしょにがんばってつくりまし た。 8がつ6にちに、げんばくドームでへいわのひをともしました。とてもきれい でした。 ●体育館が蒸し暑くキャンドル作りは大変でしたが、できあがったキャンドルに 火を灯し子ども達と歌を歌った時は感動しました。 ●PTCA お疲れ様でした。初めてピースキャンドル作りをしました。なかな か根気が要るものでしたが、親子でコミュニケーションを取りながら、楽しん で作る事ができました。同じクラスの何人かのお母さん方とも挨拶できたり と、とても良い機会を与えていただきました。無事にピースキャンドルが出 来、明かりを消して、火を灯した時とてもキレイで感動しました。参加して本 当に良かったです。 ●今日はお世話になりありがとうございました。手伝いもとても面白かった です。お手伝い出来て良かったです。広島の小学校ではピースキャンドル 作りができて素敵ですね。川へ逃げてなくなった方も沢山おられる事を、子 どもが一所懸命はなしてくれました(8 月 6 日の事も少し話しました)。8 月 6 日には行ってみようと思います。 ●PTCA はとても楽しかったです。何よりも完成したものがみんなとっても 素晴らしく、美しかったのに驚きました。1 年生の前期でああいうことができ るなんて凄いなあととても感心しました。家でもやってみたいです。ほんの 少しですが、他のお母様方とも話が出来てよかったです。今度のふれあい ガードボランティアにもぜひ参加しようと思います。役員の方々には頭が下 がりました。先生、8 月 6 日も宜しくお願いいたします。先生も大変だなあと 思いながら感謝しております。ありがとうございました。 ●「平和の願いを受け継ぐ」ということに自分が参加しているという感じがし てうれしかった。 平和な世の中に生まれてきたことを喜び、この平和を守って生きたい。 子ども達が一所懸命にキャンドル作りをしている様子を見て、しっかり受け 継いでいってくれそうな気がした。 ●ピースキャンドル点灯当日は予想以上の方が参加されていて、びっくりしまし た。八木小の点灯場所も作ってくださり、ありがとうございました。 原爆ドームの周りで灯されたピースキャンドルとても幻想的で心が穏やかにな る感じがしました。そして、平和の尊さをあらためて感じました。 このたび一緒に参加したお友達も、「作ってみてとても楽しかったし、点灯に参 加できて本当によかった。」といわれてました。 一緒に点灯に参加した先生も「点灯に来てよかった。来れない子供たちのピー スキャンドルも預かって点灯してあげたかった。」と言われていました。 ピースキャンドルは作って完成ではなく、8月6日にみんなで灯してこそ完成・・・ と感じました。 本当にお世話になりました。来年もまた参加出来れば、と思っています。 ● ・ ・ ・ ・ ● ・ ・ ・ ・ ・ ●初めてピースキャンドルに参加させていただきました。原爆投下された広 島に住む私たちは平和を願う気持ちを持ち、亡くなられた人々の御霊を祈 ってきましたが、この活動に参加させていただき、さらに一歩私たちの思い や願いを形として表す事ができたと思います。2 年生の子ども達が幼いこ の時期に、ピースキャンドルを作り、8 月 6 日に点灯するという活動は、思 い、願いを行動にする方法や、参加、行動の達成感を体得できたように思 います。きっと子ども達が大人になっても思いを行動に移す事の大切さや その勇気を思い起こし、行動してくれるのではないかと思います。 8 月 6 日の夜に点灯された美しさは、平和を願う子ども達、私たちの心を表 すと共に、亡くなられた多くの人々の心を慰める光のようにも思えました。 貴重な体験をありがとうございました。 ●牛乳パックでキャンドルができることはすごい。電気を消して、キャンドル をつけた時とてもきれいでした。満足度;98.4 点(100 点満点。21 人回答) ●灯をつけてみて、とても幻想的でした。とても楽しい時間を親子で過ごす ことができ、あらためて平和について考える時間が持ててよかった。満足 度;100点(100点満点。11人回答) クラス写真を撮ることができ、いい思い出作りになった。 一所懸命制作したので、持ち帰りたい児童も多くいた。 点灯虫の会の方がとても段取りよく説明していただいたので、問題なく会 を進めることができた。 初めてだったけど、思ったより上手にできました。最後に火をつけたとき、 とてもきれいでびっくりしました。 今日 5・6 時間目にピースキャンドルを作りました。ぼくは、とってもよくでき ました。今までのPTCの中で一番楽しかったです。 ろうに絵をかくのがむずかしかったです。けど、火をともした時にきれいに うつってよかったです。 牛乳パックを何度もひっくり返したか分からなくなるところでした。8 月 6 日 は、これの何倍ものキャンドルに火がつけられるのでとてもきれいなのか なと思いました。 初めて 8 月 6 日に平和公園にきました。すごいたくさんの人でびっくりしま した。すごいたくさんのキャンドルにびっくりしました。すごくきれいで作っ たかいがありました。 ●ピースキャンドルを作りながら、平和について考えるいい機会となりました。ま た、会の方から今までの取り組みの話を聞き、沢山の若い方が平和について真 剣に取り組んでいることを知り、私たち戦前生まれの者は感激いたしました。 これからも、ピースキャンドルを通してますます平和の輪が広がって行くことを 願っています。当日は、ひろしま点灯虫の会さんが応援にかけつけてくださりと ても心強かった。感謝。 平和公園の原爆ドームを取り巻くピースキャンドル。日没とともに点灯。 揺らめくほのかな灯りの前でドームは何を感じてくれただろうか。 その場に居合わせた人々は、何を願っただろうか。キャンドルに書かれたひとり 一人の願いや思いが届くことを夕やみが迫るなか心に念じた。 ●核家族になり高齢者とのふれあいも少なくなっている中で貴重な体験だと思 います。 高齢者から、ピースキャンドル作りを通して平和(ピース)の尊さの話を聞くこと が出来たことが大変良かったと思います。 ピースキャンドル 2009 4 参加団体様の工夫 ●事前に講習会に参加し、作成方法や注意事項などを教わっていたので、当 日スムーズに作成する事ができました。 ロウを冷やすための大きめのタライ 6 個とバケツ数個用意したので、混雑する ことなく冷やす事ができました。 キャンドルに描く絵も事前に各自が考え、図案を用意していたので、短時間で 描くことが出来たように思います。 出来上がったキャンドルに灯す時、指導者の方からアドバイスを頂き、音楽を 流し、みんなで歌を歌いながら灯しました。とてもきれいで感動的な点灯式が 出来ました。 この度は点灯虫の会の皆様のお陰で、ステキなキャンドルを作成する事が出 来、子ども達にとって 6 年生最後の良い思い出になりました。 ありがとうございました。 ●真夏の開催ということで、牛乳パックを冷ます時、水温の上昇を出来るだけ 抑えるために、ペットボトルに水をいれ、凍らせたものを用意。冷却用の水の 中に入れておいた。温かくなった水を冷たい水に入れ替える事をしなくて済み ました。 またテーマを「夢」とし、平和と夢について考えてもらい、キャンドルに思いを描 いてもらうようにしました。 ●人数が多く、場所の確保、役割分担に苦心しました。後は教えていただいた とおりにしました。 ●ピースキャンドル作りの前に平和学習で「平和への願いを受け継ごう」という テーマで調べ学習をし、一人ひとりが自分の調べた事を発表した後で、ピース キャンドル作りに取り組みました。 保護者に支援をお願いし、当日は事故のないように配慮をしていった。 ピースキャンドルを学校の平和集会で他の学年に披露した。 ●事務局の方が事前に細部に渡って指示してくださっていたので、とてもスム ーズに当日は出来ました。 たいした工夫ではありませんが、事前にキャンドルの絵を考えておいたので、 どの子どももスムーズに絵がかけました。またピースキャンドルの意義につい ても話しておいたので、平和について考えた内容になっていたようです。 クレヨンで描くのが良いとのことでしたが、教室に沢山ある「ポスカ」でも充分描 けました。お勧めだと思います。 それから子ども達にシートを持ってこさせたことは片づけがさっと出来てよかっ たです。キャンドルを冷やす場所を体育館の入り口にしたことも近くてよかった です。 今回パックから取り出すのが少し早かったようなので、もう少し時間をかけたら よかったと思いました。補修では大変お世話になりました。 ●PTCでキャンドル作りを行いました。親子で話しながらキャンドル作りをし、 一緒に平和について考えるよい機会となったようです。作成当日も点灯しまし たが、平和集会でも点灯し全校児童がキャンドルの明かりをみつめ静かに考 える時間を持てました。 ●工夫したことはこれといって特にないのですが、準備段階では前年より指導 特定非営利活動法人 ひろしま点灯虫の会 733-0811 広島市西区己斐東 2-14-16 電話番号・FAX 番号: 082-557-2816 電子メール: [email protected] の方が減るということで私たちでちゃんと出来るのかと不安はありました。 人数が限られているので作業箇所に張り紙をしてはどうかと作ってみたりし ましたが、鈴木さんの丁寧で的確な説明と保護者の方の協力で、当日はす んなりと進みました。PTC 前の講習会もとても楽しかったです。 ●制作に関して ・ 算数で図形の学習をしたばかりだったので,展開図を作成し、キャン ドルに描く絵をあらかじめ準備しておいた。 ・ 総合的な学習の時間で「みて!みて!平和のでっかい絵」の制作に 取り組んでいたので、関心も高く、いくつかの学習と並行して取り組む ことができ,よかった。 ・ PTC活動で取り組んだので、講習会の参加や事前の準備を学級役 員の方々に協力して取り組んでいただいた。 ●施設に関して ・ 体育館で制作したので、蝋などがたれないように、活動場所にブルー シートを敷いた。 ・ 流れ作業でするために、手順を打ち合わし場所を指定して制作した。 ●ピースキャンドル作りを通して、親子が平和について考え、その意識を高 めることができるように工夫 案内チラシに当日の事業だけでなく、8.6の点灯行事につながることを 明記 開・閉会の進行役の子ども会役員用に、事業趣旨を明記した進行シナリ オを準備 参加者の反応を明確にとらえ、次回に生かすために、子ども、保護者、ス タッフ別にアンケートを実施 言うまでもなく点灯虫の会との密な連絡 ●事前学習を経験した 2 名の職員と事業担当の館長も一緒に参加する。 対象が 65 歳以上の方で参加の 11 名が初めての体験のため、工程のマニ ュアルを作成し、テーブルに配布。見本も用意。パックを回すタイミング等細 かなところは、職員が全体の進み具合を見ながら丁寧に説明した。8 月 6 日に思いをはせて一緒に作りながら、それぞれの思いをキャンドルに〝い のち〟として吹き込めるように語りかけながら進めていった。 途中、お茶の時間を設け、点灯虫の会の活動の説明をしていただき、より 学習会の意義を深めることができた。 ●毎年、地域交流の一環として、幼稚園の園児さんを当施設に招待し、入 居者様、園児さん達が平和への思いを込めて、メッセージや絵を描いてい ただいています。 その行事の際には、当施設の職員による寸劇を披露することで、毎年のピ ースキャンドル作りを、大変楽しみにされています。また、幼稚園において は、作成したピースキャンドルを夏の合宿で灯し平和を祈っておられるよう です。 作成したピースキャンドルは8月6日に原爆ドームの周りに灯し、そして施 設での夏祭りで夕方から夜にかけて灯し、素敵に彩っています。
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