「今、浦学できること」 浦学の方向性 ● 2/22~23号 東日本大震災対策本部 常に前向き、一人ひとりが何かを感じ、考え、すぐに行動する 未曾有の大震災の教訓を教育の中に活かすこと 石 巻 一 般 ボ ラ ン テ ィ ア ツ ア ー 今回、石巻に行って何か大切な物をもらったと思いました。 私は、震災が有った日、中学校に居ました。ちょうどトイレをしている所でした。放送があり、その直後に大きな地震がありました。 周りは混乱し、自分もすごく怖かった事を覚えています。毎日、毎日余震が続き、夜、怖くて眠れませんでした。そんな中でも私は自分 達の事しか気にせず、 「あーあ地震やだなー」程度にしか思っていませんでした。けれど石巻に来て、現場を見ると言葉も出ませんでした。 ただ、この現状を知らなかった自分への恥も、何か心の中ですっぽり抜けた気持ちになりました。「今まで自分は何をしてきたのだろう か?」と言うすごく自分がみじめになりました。それと同時に、 「あぁ来て良かった」と思いました。今、来なかったら、きっと一生どの ような所だったかなんて気付かなかったはずです。とても、良い機会でした。あの日見た津波の怖さ。私はあの現場を頭にやきつけます。 2日目、ある仮設住宅に行きました。そこで、雪かきをしました。1時間の予定でした。どれくらいしたかは分からないです。でも、 腰が痛くなりながらも精一杯頑張りました。そこで思った事は、今、出来る事に精一杯取り組もうと思いました。すごい過酷な状況を目 の当たりにして、多分、驚きを隠せなかったと思います。もっと、復旧していると思い、軽い気持ちでボランティアを申し込んでしまっ た事、私はすごい自分が情けなくなりました。今まで何気なく暮らしていた毎日。今回見て感じ、とりあえず何事も本気で頑張ろうと思 いました。又、今回このような機会をあたえてくださって有りがとうございました。今回、ボランティアに行けたのは、事務の人のおか げ、たくさんの先生のおかげ、バスの運転手さんのおかげとたくさんの人達のおかげで行けました。改めて、2日間ありがとうございま した。 今回をきっかけに、他の人達にも写真をみせてこんな所だったよ!など、周りの人達に伝えることができたらいいと思いました。あの 時みた現場を私は絶対忘れてはいけないと思いました。目に焼き付け、もう二度とあんな事が無いようにできたらいいと思いました。短 い間のボランティアでしたが、仮設住宅に住んでいる人達が心から歓迎をしてくれて本当に感謝しています。 また行って、ボランティアをしたいです。 1年 M.Y 感 想 1 文 石巻では有意義な時間を共有できたことに心より感謝いた 今回石巻に行ったのは 2 回目になります。 します。 1 回目と比べてなかなか復興が進んでいないと感じました。 毎年何らかの形で訪問してきましたが、復旧してきたとこ 建物の取り壊しの問題、仮設住宅の問題などまだ沢山の問題 ろと何も変わらないところの差が大きくなってきたような があることを知り完全復興には時間がかかると思いました。 気がします。 今回のボランティアで貴重な体験やお話を聞くことができま 更地になりきれいになったような場所でも足元に目を落と した。このことを家族や友人に伝えていきたいと思います。 せば、生活品の破片などがころがっておりさまざまな思い また行く機会があればボランティアや観光にも行きたいと思 がよみがえってきます。 います。 3年 少年野球の阿部代表・区長さん・仮設の住人の方・仮設食 M.I 堂に集まった方々の話を聞き、まだまだ私たちも生徒に伝 えるだけでなく、何かをしていかなくてはと感じている次 第です。 このボランティアに参加して本当に良かったと思っています。 このような企画を計画していただいた学校と関係の方々に 被災地に実際に足を運ぶこと、被災者の方のお話を聞く事で 心より感謝申し上げます。 とても大切なものに気づくことができた気がします。 教 心に傷を負った人たちの苦しみを、100%理解することはでき 職 員 ずとも、理解しようと努力すること。孤独を感じることがない ように、同じ日本人として傷が癒えるまで寄り添うことが一番 大事なことなんだと実感しました。私の身近なところにいる人 感 想 文 たちに対してもそうありたいと思っています。 今の私は未熟なため、被災地の方々から頂いたものの方がきっ 2 と多かったと思います。でも、これから先もっともっと勉強し て、今回のボランティアで頂いたもののお返しをいつか必ずし たいです。 本当にこのボランティアに参加して良かったと思っています。 ありがとうございました。 2年 H.H 2年 A.W 石巻に行って、初めて生で実際の光景をみました。瓦礫とかはな 今回初めて被災されたところに行って 3 年経っても復興が くなったものの、復興にはまだまだ時間がかかるのだなと思いま まだまだのところがたくさんあり、テレビで見るのと自分 した。みなさん大変な中、明るく元気に生活しているのをみて、 の目で見るのでは全然違く、思うことがたくさんありまし 生きることの素晴らしさを実感しました。私の 1 番印象に残って た。 いることは女の子と遊んだことです。雪かきの後のほんの少しの これから被災地に行かなくても自分が出来ることをしてい 時間でしたが、すごく楽しかったです。 きたいと思いました。 また行って色々な人と触れ合えたらいいな、と思える体験ができ 3年 M.N 白翔祭で挨拶するFCインパルスの小学生 て本当によかったです。 個人的に石巻には友人がおり、津波で犠牲になってしまいました 今回のボランティア活動では とても多くのことを学ぶこと が、10年以上家族ぐるみの交流しておりました親族に対し話を ができました。 なかなか聞けないのが現実でありました。今後もこちらは聞き手 テレビや写真で見るよりも迫力があり、初めて被災地を見た に徹し何時か親族から話してくれるのを、連絡を取りながら待ち とき言葉を失いました。 たいと思います。仮設住宅での作業もだいぶ限られてきている現 瓦礫は少ししか残っていなかったけど、水の中に未だ埋まっ 状を見て今後何をすべきか浦学ファミリーの強みを生かした行 ていた家を見たときは、涙が出そうでした。 動を今一度考える必要があるのではないでしょうか。しかしなが 仮設住宅に住む人達も、本当は昔まで住んでいた家で昔まで ら見た聞いた事を周囲に知らせる事は難しいのでぜひ他の浦学 住んでいた家族と、住みたかったんだろうなと思いました。 ファミリーに現地に足を運んで頂けるよう、ボランティアをぜひ だけど弱音一つも吐かずに、一生懸命生きていて、とても尊 経験して頂きたいという思いを伝えていきたいと思います。 敬しました。 浦学ファミリーも個人では微力ですがチームになって進めてい 大切な人や物を失った人達も、諦めずに生きていて、とても きましょう。継続は力なり。 心を打たれました。 一 雪かきをした時も、みんな本当に喜んでくれたので、ここま 般 で頑張って良かったなと思いました。 被災地の人達の笑顔を見たら自分まで笑顔になれて、心が温 かくなり、生きる意味を改めて感じることができました。 人の役に立つことは自分にとっても相手にとっても嬉しいこ とだと感じました。 私ははじめて、被災地に行ったのですが、震災から 3 年も経っ そして生きる意味を改めて感じることができたのでいいボラ ているので復興は進んでいると思っていました。 ンティア活動だったと思います。 しかし、実際に石巻にいって見てみると住宅地だったところが また機会があったら被災地に行き、たくさんの人を助けたい 荒れ地になっていて、家の土台だけが残っていたり、地盤が下 です。 がって湖のようになっている場所があったりして、地震や津波 の恐ろしさをとても感じました。 22日、23日の2日間、本当にありがとうございました。 そして、まだ仮設住宅で暮らしている方がいたり、場所によっ て復興の進み具合が違って、今はなかなか被災地の状況を知ら 1年 K.K せるニュースが減っているためわからなかったけれど、被災地 の景色にとても衝撃を受けたし、この事をこれからも伝え続け ないといけないと思いました。 今回のボランティアでは他にも、いろんな方の話をきいたり、 仮設住宅の子どもたちと遊んだり、とても良い経験ができまし た。 また機会があれば、ボランティアに参加したいです。 ありがとうございました。 3年 感 想 3 K.M 文 石巻ボランティアに参加して実際に被災地に行き、上手く言葉 に出来ないけれど感じること、考えさせられたこと、本当にた 私は、2012 年夏に一度保健医療クラスでの くさんありました。帰れる家があってそこに家族がいること、 被災地ボランティアに参加しました。 そして生きていることがどれだけ幸せなことなのか今回のボラ その時もまだ全く復興の兆しがなく ンティアで学びました。 瓦礫や壊れた家、車も 子鹿クラブの代表がおっしゃっていた『自分の命は自分で守れ』 そのままの状態が多く見えました。 という言葉、実際に被災された方に言われるとその言葉にすご く重みを感じました。まだまだ復興は進んでいませんが、今私 そして、今回のボランティアでは に出来ることを精一杯やり、今後も被災地の力になれることが さすがに復興しているだろう。 出来たらなと思います。卒業前に浦学生としてボランティアに 全ては元通りに戻っていなくても少しは復興しているだろう。 参加出来て本当によかったです。畠山先生、車谷さん、本当に そう思っていたのに ありがとうございました。 実際、瓦礫も多く残っていて まったく復興していませんでした。 予想よりも全く復興していないことに 3年 Y.Y ショックと驚きを隠せませんでした。 今回参加して、 自分は何ができただろう。 ボランティアとして意味があったのか。 と家に帰ってから考えました。 とくに思い浮かぶ事はなかったけど、 被災地に実際出向き、 自分の目で見てテレビ等では 伝わらない事を学んだこと。 身近の人々に伝える事、 お金を使った事なのかなと思いました。 今回、命の大切さと自分の目で見る事 その他にもたくさん勉強になりました。 被災者の方に恥ずかしくないように 目標を持ち精一杯生きてきたいと思います。 本当にたくさんの経験をさせていただき ありがとうございました。 感 3年 A.Y 想 4 文 先日の石巻ボランティアで僕はたくさんの事を感じました。 実は、今回が生まれてから初めてのボランティア経験で、実に 大震災が起きてから 3 年、実際に訪れて、未だに瓦礫の山が 多くのことを学ぶことができました。特に自分が人に何か出来 残っていたことや、壊された家がまだ残っていることに驚きま るのだと知ることが出来、喜びを覚えました。 した。 このボランティアツアーを機に、これからも自発的にこういっ そして津波の高さがこんなにも高いところまで来たのかと考 た行事に参加できたらなと思っております。 えさせられました。 2 日間ありがとうございました。 また、大川小学校へ行ったときは言葉が出ませんでした。 2年 ここに学校があり、家が立ち並んでいたと言われても全く想像 がつかなく、改めて津波の恐ろしさを認識させられました。 H.Y 仮設住宅では、とても狭い部屋で暮らしている人たちが沢山い ることがわかり、また、まだ心の傷が癒えていない人がいると 言う現実も知れました。 テレビや新聞などで、被災地の写真を見たことはたくさん ありましたが、実際にそこに赴いて、この目で見るとまた 僕は、早く瓦礫の山が無くなり、まだ見つかっていないご遺体 違った風景でした。被災地の人々の想いや、活気に触れて を発見することが出来ればと願います。 また一つ、自分は命の大切さを学ぶことができました。こ れからも機会があれば、意欲的に取り組んでいきたい次第 僕は、このボランティアを通して自分は命の大切さを見に染み です。 て感じました。 企画していただいた、車谷様をはじめ、ならびに事務員や 最後にこんなに素晴らしい東北。 教職員の方々に深くお礼を申し上げます。 是非、また足を運びたいと思っています。 2年 K.Y 感 2年 想 5 文 A.T 僕自身東北生まれで、宮城に祖母が在住しており、今回の東北へのボランティア活動にとても積極的に参加できました。 現地に行って強く感じたことは、震災から 3 年経った今でも復興しているとはいえない現実があるということでした。 大きな瓦礫などは取り除かれたようでしたが、今だに皆無に近い状態でした。津波に流されてなにもないところに家が 一軒だけ建っていたり、訪れた小学校では津波によって壁が破壊されたりと、多くの想像のつかない光景を見ました。 現地の方々に当時どれほど大変だったかなどお話を聞かせていただきましたが、実際に体験した人でないと本当のこと は理解できないと思いました。仮設住宅へ手伝いに行き、雪かきをしている時に子どもたちが来て、遊ぼうと言ってき ました。その後に 1 人の女の子がメールアドレスを聞いてきて、その子は「呼んだらまた来てくれるじゃん」と言っ ていたのを覚えています。その子は笑顔でいましたが、本当はまだ寂しさが残っているのだと思いました。おばあちゃ んたちとあまりお話は出来ませんでしたが、おばあちゃん同士が話しているときに、 「前より来る人は少なくなったね」 と言っていました。確かにニュースなどでも以前より被災地のことを取り上げることは少なくなっていると思います。 3 年も経ちましたが、震災や津波、被災された方々の気持ちなど、忘れないでほしいです。被災地を訪れたり現地の方々 と会ったことで、震災のことをいままでよりは理解出来たと思います。まだまだ復興には程遠いので、これからも支援 や手伝いなど自分にできる事をしていきたいと思います。 ありがとうございました。 2年 Y.N ①現地へ行くことの大切さ。 自分の目でみて感じることが大切です。伝聞ではだめです。 東北の方たちは大人がしっかりと子供たちの教育をしています。 東北の方たちの絆を強さを感じました。 感 想 6 文 教 職 員 ②現地の人から話を聞く大切さ。 阿部代表の本気の話に心が打たれました。 にっこりパークの区長さんは、仮設入居者全員の事を考える区長さんです。 とても素晴らしい方でした。ボランティア活動については、年寄りが多いので、 雪かきは助かる。お茶のみ会をまた開いてくださいと話してくれました。 斉太郎食堂の方からは、皆さんのために気合を入れて魚を焼きましたと 話してくれました。いろいろな方に親切にしていただきました。 ③命の大事さ。 私たちには命のバトンを繋ぐ役目があります。 今、自分たちは「生かされている」ということを感じてください。 ④命を守るために。 自分が主体となり「大切な人」を想定外の災害から 守る役目があります。 地震だけでなく、大雨、大雪、雷、竜巻、また自然災害だけでなく、 交通事故、心疾患(AED 対応) 、いろいろあります。 被災地の方々は、被災前からふつうの生活のなかで大きな絆を築いていたから、 大震災で被災しても、世界から称賛される行動ができるのだと思いました。 今回被災された方々は、普段から大人が子供たちに手本を示し、あたたかい コミュニティを自分たちの手で作っています。 未災の地にいる我々一人ひとりが、今何をしないといけないか、自ら考える 必要があります。 大切な人を守るために、一人ひとりが主体的に感じ、考え、行動しましょう。
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