Hydro-Gain TM 革新的保湿システム Introduction TM Hydro-Gain は極限環境にさらされた植物からの抽出物を基に 100%天然、防腐剤フリー(self-preserving) [1] の保湿剤です。天然保湿因子であるグリセロール と天然脂質(水添レシチン)からなる革新的成分中で のシラカバ樹皮エキスとウチワサボテン種子油とカノラ油由来アクティブ原料の独自の組み合わせによ り肌を強力に保湿します。 ・Birch (シラカバ、Betula alba):温暖な地域と寒冷地(シベリア、スカンジナビ ア、カナダ、アラスカ)の両方で生育。その樹皮は木を寒さや乾燥から保護する ための様々な成分を含んでいます。シラカバ樹皮エキスは生物学的に活性なトリ [2] テルペンである Betulin を含有しています。Betulin は保湿 、肌再生、創傷治癒 [3] を向上させることがわかっています。 ・Barbary fig (ウチワサボテン、Opuntia ficus-indica):サボテンの一種で高温で乾 燥した地域(メキシコ、南米、オーストラリア)で生育しています。ウチワサボ テン種子油(小さな黒い種子をコールドプレスしたもの)はビタミン E を非常に 豊富に含み、抗酸化、抗炎症作用を持つ生物学的に活性な成分(フィトステロー ル、オメガ-3、オメガ-6 必須脂肪酸)を含有します。 Properties TM Hydro-Gain の保湿効果は親油性、両親媒性、親水性アクティブ原料の独自の組み合わせの結果といえま TM す。この革新的アプローチにより Hydro-Gain は 3 つの相乗的な経路を通じて肌を保護し、水分を与えま す。 ・親油性保護膜 (A) ・Skin Lipid Matrix の再生(B) ・親水性原料の保湿浸透効果 (C) TM Hydro-Gain の優れた保湿効果は 2 つの in-vivo 試験で実 証されており、グリセロールやヒアルロン酸 Na をベン チマークとして比較しても保湿効果が優れていること を証明できています。 Lipoid Kosmetik AG Figure 1. Hydro-Gain の作用メカニズム TM エイチ・ホルスタイン 東京支店 Efficacy In-Vitro Studies TM 表皮において重要とされる複数の遺伝子に対する Hydro-Gain の効果を確認した。十分に分化しさせて再 構築したヒト表皮へ培地で 1%の濃度となるように Hydro-GainTM を添加し、24 時間後に RNA を抽出して TaqMan array にて qRT-PCR を行なった。この結果、Hydro-GainTM は肌組織の保湿に関わる複数の遺伝子の 発現を向上させることが確認出来た。 SPRR1A:Small proline-rich protein 1A。ラジカルスカベンジャーとして働き、肌を水分消失や外的危険か [4, 5] ら保護する物的障壁の形成を行なう 。 [5] LOR :Loricrin。肌を水分消失や外的危険から保護する物的障壁の形成を行なう 。 KLK7:酵素 Kallikrein-related peptidase 7。肌再生に関わる。CASP14 の発現と天然保湿因子(NMF)の形成 [6] を向上させる 。 [7] CASP14:酵素 Caspase-14。天然保湿因子(NMF)の形成に関わる 。 HBEGF:Heparin-binding EGF-like growth factor。細胞増殖能を保護しつつケラチノサイト遊走を促進し、皮 [8, 9] 膚創傷のような荷重条件後の表皮恒常性に関わる 。 In-Vivo Studies Hydro-Gain の効果を証明するために 2 ツの独立した in-vivo 実験を行なった。 ・乾燥肌の白人女性 10 人(20-65 歳)でのプレ実験。2013 年 6 月実施。 ・乾燥肌の白人女性 23 人(20-65 歳)でのメイン実験。2013 年 12 月実施。 被験者は試験開始にあたり前腕掌側板を通常のシャワーゲルで 5 日以上毎晩洗ってもらい、その後、プ TM ラセボと 3 種のクリーム(5% Hydro-Gain 、4% Glycerol、0.1% ヒアルロン酸 Na)を前腕掌側板へ 1 日 2 回 14 日間連続(7 日間ごとに測定)で塗布してもらった。 TM 上記 Glycerol の量は Hydro-Gain 中の Glycerol 量に相当する。 最後の塗布から 24 時間後にコルネオメトリー(肌水分)と TEWL(経表皮水分蒸散量)を測定して長期間 の効果を確かめた。角質層の厚さは共焦点ラマン分光測定で確認を行なった。 Pre-Study コルネオメトリーと TEWL TM 乾燥肌へ 5% Hydro-Gain を含んだクリーム を 1 日 2 回 7 日間処方した場合、最後の塗布 から 24 時間後の測定で強力な保湿効果を示 した。コルネオメトリー値(皮膚水分)は 25.5%向上し、TEWL は 29.0%減少した。4% Glycerol と 0.1%ヒアルロン酸 Na をそれぞれ 含んだクリームと比較すると保湿効果が強 いことが確認できた。 Figure 2. コルネオメトリー:皮膚水分の変化 TEWL:経表皮水分蒸散量 Lipoid Kosmetik AG エイチ・ホルスタイン 東京支店 共焦点ラマン分光法 TM 5% Hydro-Gain を含んだクリームの保湿効果を共焦 点ラマン分光法でも測定。コルネオメトリーと TEWL の結果との相関が見られ、角質層の厚さが増し、肌 [10] 水分量の著しい向上が示された 。 Figure 3. 共焦点ラマン分光法:角質層の厚さの変化 Main-Study コルネオメトリーと TEWL 塗布し始めてから 1 週間後に既に非常に良い結 果が得られた。 コルネオメトリー値(皮膚水分) は 1 週間後で 29.2%、2 週間後で 29.8%向上し (Figure 4) 、TEWL は 1 週間後に 11.5%、2 週間後 に 18.4%減少した(Figure 5) 。両方の項目で 4% Glycerol と 0.1%ヒアルロン酸 Na をそれぞれ含ん だクリームと比較しても保湿効果が強いことが 確認できた。 Figure 4. コルネオメトリー:皮膚水分の変化 TM Hydro-Gain の長期間の使用は TEWL を減少させた。 7 日+24 時間後で 11.5%減少し、14 日+14 時間後で 18.4%減少した。これは皮膚のバリアが著しく向 上したことを意味する。 Figure 5. TEWL:経表皮水分蒸散量 Hydro-GainTM と Glycerol の比較 5% Hydro-Gain TM 含 有 ク リ ー ム は 4% Glycerol TM (Hydro-Gain 中の Glycerol 量に相当)をベースにし たクリームよりも明らかに保湿効果が強いことを 示した。この効果は長期間の使用で更に強くなった。 TM 2 週間の処方後、Hydro-Gain の効果はグリセロール よりもコルネオメトリーは 35.6%高く、TEWL は 34.5%低かった。 Figure 6. グリセロールとの比較 Lipoid Kosmetik AG エイチ・ホルスタイン 東京支店 Description ・シラカバ樹皮エキスとウチワサボテン種子油を用いた新しい保湿剤 ・Glycerol と比較して優れた保湿効果(14 日間の処方;コルネオメトリー:35.6%、TEWL:-34.5%) ・非常に優れた安定性(冷蔵保管で最低 12 か月) ・100%天然、植物由来、GMO-フリー ・形状:半透明、帯黄色、わずかに粘性をもった液体 ・防腐剤フリー(自己保存特性) INCI EU: Glycerin, Aqua, Canola Oil, Hydrogenated Lecithin, Opuntia Ficus-Indica Seed Oil, Betula Alba Bark Extract, Citric Acid US: Glycerin, Water, Canola Oil, Hydrogenated Lecithin, Opuntia Ficus-Indica Seed Oil, Betula Alba Bark Extract, Citric Acid 表示名称: グリセリン、水、カノラ油、水添レシチン、オプンチアフィクスインジカ種子油、ヨーロッパシラ カバ樹皮エキス、クエン酸 Recommended Applications & Use Levels ・使用例:スキンケア製品、特に乾燥を防ぐもしくは乾燥肌の改善用 ・推奨配合量:5% Safety & Regulatory Toxicology ・アレルゲンなし(現在の EU 化粧品規制に基づく) ・光毒性なし(OECD 432) ・肌(SPT)や目(HET-CAM、OECD 438)への刺激なし ・変異原性なし(Ames-Test、OECD 471) REACH ・REACH 規制 (EC) N° 1907/2006 と改正版に準拠 Ecocert & COSMOS 準拠 TM ・Hydro-Gain は Ecocert & COSMOS 基準に準拠しています。(認証は受けておりません。) References 1. Stamatas, G. N. & Tierney, N. K. in Treatment of Dry Skin Syndrome: The Art and Science of Moisturizers (eds Lodén, M. & Maibach, H. I.) 296 (Springer, 2012) 2. Casetti, F. et al. Dermocosmetics for dry skin: a new role for botanical extracts. Skin Pharmacol. Physiol. 24, 289-293 (2011) 3. Wood, M. The Earthwise Herbal: A Complete Guide to Old World Medicinal Plants (North Atlantic Books, 2011) 4. Candi, E., Schmidt, R. & Melino, G. The cornified envelope: a model of cell death in the skin. Nat. Rev. Mol. Cell Bio. 6, 328-340 (2005) 5. Vermeij, W. P., Alia, A. & Backendorf, C. ROS quenching potential of the epidermal cornified cell envelope. J. Invest. Dermatol. 131, 1435-1441 (2011) 6. Yamamoto, M. et al. Kallikrein-related peptidase-7 regulates caspase-14 maturation during keratinocyte terminal differentiation by generating an, intermediate form. J. Biol. Chem. 287, 32825-32834 (2012) 7. Rawlings, A. V. & Matts, P. J. Stratum corneum moisturization at the molecular level: an update in relation to the dry skin cycle. J. Invest. Dermatol., 124, 1099 (2005) 8. Johnson, N. R. & Wang, Y. Controlled delivery of heparin-binding EGF-like growth factor yields fast and comprehensive wound healing. J. Control., Release 166, 124-129 (2013) 9. Mathay, C. et al. Heparin-binding EGF-like growth factor is induced by disruption of lipid rafts and oxidative stress in keratinocytes and participates in the epidermal response to cutaneous wounds. J. Invest. Dermatol. 128, 717-727 (2008) 10. Crowther, J. M. et al. Measuring the effects of topical moisturizers on changes in stratum corneum thickness, water gradients and hydration in vivo., Brit. J. of Dermatol. 159, 567-577 (2008) Disclaimer: Please be aware that the listed properties (medicinal or otherwise) that have been sourced from literature should be understood as value-added information only. No proof of statements by testing or otherwise will be provided by Lipoid Kosmetik AG (this excludes test data generated by Lipoid Kosmetik AG in support of our specific actives range). Other product properties identified and highlighted by specific tests or studies are to be interpreted in the context of the test/study conditions only. Please be aware that the use of any claim on cosmetic products is the sole responsibility of the customer and is regulated by your local Regulatory Body. Lipoid Kosmetik AG エイチ・ホルスタイン 東京支店
© Copyright 2024 Paperzz