Ⅳ 平成 22 年国勢調査結果の概要 1.人 口 平成 22 年国勢調査による同年 10 月 1 日現在の本市の人口は 29,473 人(男 14,211 人、女 15,262 人)で、山形県人口総数の 2.52%を占め、山形県 35 市町村中第 11 位です。 また、平成 17 年国勢調査(以下、 「前回調査」という。 )に比べ 1,456 人減少し、率にして 4.7%減少しています。人口の増減を地区別にみると、本市 6 地区のうち 5 地区で減少、1 地区 で増加しました。減少したのは、中央地区(▲625 人)、致芳地区(▲129 人)、西根地区(▲ 461 人)、伊佐沢地区(▲91 人) 、豊田地区(▲154 人)で、人口増加の地区は平野地区(4 人) となっています。 また、平成 2 年から人口の減少傾向が見られるようになり、年々減少率が拡大しています。 長井市に在住する外国人をみると、総数は 199 人で、人口の 0.6%を占めています。前回調査 に比べて 40 人減少しています。これを国籍別にみると、ブラジル人が最も多く 37 人、中国人 3 人、フィリピン人 3 人、アメリカ人 2 人となっており、韓国・朝鮮国籍が 4 人増加していま す。 2.男 女 の 別 平成 22 年の男性人口は 14,211 人、女性人口 15,262 人と、女性が男性より 1,051 人多く、人 口性比(女性 100 人に対する男性の数)は 93.1 となっています。前回調査の人口に比べ男性は 755 人、女性は 701 人それぞれ減少しています。 3.年 齢 平成 22 年の人口を 15 歳未満の年少人口、15~64 歳の生産年齢人口、65 歳以上の老年人口 に 3 区分してみると、年少人口は 3,788 人、生産年齢人口は 16,900 人、老年人口は 8,765 人で、 それぞれ総人口の 12.9%、57.3%、29.7%を占めています。前回調査に比べると、年少人口と 生産年齢人口が減少し、逆に老年人口が増加となり、少子高齢化がさらに進んでいます。 人口の老齢化の程度を示す指標である「老齢化指数(年少人口 100 に対する老年人口比率)」 は、昭和 45 年から一貫して上昇を続け、平成 7 年には、126.9 となって老年人口が年少人口を 上回り、今回調査では 231.4 と 15 年間で老年人口が年少人口のおおよそ 2 倍となりました。山 形県指数 214.8 と比べても、本市は高い数値を示しています。 4.配偶関係 男女別 15 歳以上人口を配偶関係別にみると、男性(12,276 人)のうち未婚者が 3,248 人(未 婚率:15 歳以上人口に占める割合は 26.4%)、有配偶者が 7,957 人(有配偶率 64.8%)、死別者 609 人(死別率 4.9%) 、離婚者 453 人(離婚率 3.6%)となっています。一方女性(13,389 人) のうち未婚者が 2,134 人(未婚率 15.9%)、有配偶者が 7,903 人(有配偶率 59.0%)、死別者 2,600 人(死別率 19.4%) 、離婚者 729 人(離婚率 5.4%)となっています。 このことから、男性は「未婚」の割合が高く、女性は「死別・離別」の割合が高いことが伺 えます。 ※注)配偶関係については届け出の有無にかかわらず、実際の状態により次の 4 つの区分としています。 未 婚・・・まだ結婚したことのない人 有配偶・・・妻又は夫のある人 5.世 死 別・・・妻又は夫と死別して独身の人 離 別・・・妻又は夫と離別して独身の人 帯 平成 22 年国勢調査による本市の総世帯数は 9,269 世帯となっており、このうち、一般世帯は 9,228 世帯、世帯人員は 29,473 人で、1 世帯当たり人員は 3.09 人となっています。山形県の 1 世帯当たり人員の 2.94 人とくらべると、高い数値を示しています。 一般世帯を家族類型別に分類してみると、世帯主と親族関係にある世帯員がいる「親族のみ の世帯」が、7,341 世帯(一般世帯の 79.6%)、世帯主と親族関係にない人がいる「非親族を含 む世帯」が 41 世帯(同 0.4%)となっています。 また、 「親族のみの世帯」のうち「核家族世帯」が 4,358 世帯(47.2%)と約半数を占めてい ます。さらに、 「単独世帯」は 1,846 世帯(20%)で、このうち 65 歳以上の単独世帯は 779 世 帯(8.4%)となっており、平成 7 年からの 15 年間で 2 倍になりました。 6.住 宅 住宅に住む一般世帯 9,182 世帯を住宅の所有の関係別にみると、持ち家が 7,312 世帯で最も 多く、住宅に住む一般世帯総数の 79.6%を占めています。以下、公営・公団・公社の借家が 324 世帯(3.5%) 、民営の借家が 1,265 世帯(13.8%)、社宅や公務員宿舎などの給与住宅が 238 世 帯(2.6%)、間借りが 43 世帯(0.5%)となっています。 前回調査と比較すると、一般世帯は全体で 28 世帯(0.3%)減少していますが、民営の借家 が 59 世帯(4.9%) 、給与住宅が 12 世帯(5.3%)それぞれ増加しています。反面、持ち家が 50 世帯(0.6%) 、公営・公団・公社の借家 45 世帯(12.1%)、間借りが 4 世帯(8.5%)減少して います。年々、持ち家率は縮小していますが、反対に民営の借家の割合は拡大しています。 7.労働力、就業状態 労働力人口のうち、就業者 14,605 人をその従業上の地位別に見ると、雇用者 11,782 人、自 営業主 1,879 人、家庭従事者 937 人で就業者に占める割合は 80.7%、12.9%、6.4%となってい ます。 労働力人口を男女別に見ると、 男性は 8,602 人(労働力率 70.0%)、 女性は 6,710 人(同 50.1%) となり、前回調査と比較すると、男女ともに労働力率が低下しています。 平成 22 年の 15 歳以上就業者の産業大分類別にみると、最も就業者の多いのは、 「製造業」4,396 人(30.0%) 、ついで「卸売・小売業」1,947 人(13.3%)、「医療・福祉」1,744 人(11.9%)、 「建設業」1,372 人(9.3%)の順になっており、前回調査と比べると、「医療・福祉」が 2.58 ポイント上昇し、就業者の 1 割を超えました。これにより、 「建設業」と「医療・福祉」の就業 者の割合が逆転しています。 15 歳以上就業者総数 14,605 人を、産業部門別にみると農林漁業の第 1 次産業就業者は 1,157 人、鉱業・建設業・製造業の第 2 次産業就業者は 5,780 人、商業・サービス業などの第 3 次産 業就業者は 7,648 人となり、その構成比はそれぞれ 7.9%、39.6%、52.4%となっています。前 回調査と比較すると、第 1 次産業の割合が低下、第 2 次産業はほぼ横ばい、第 3 次産業が増加 しています。 昭和 45 年は第 1 次産業 37.2%、第 2 次産業 27.8%、第 3 次産業就業者は 34.9%とほぼ同じ 割合でしたが、約 40 年間で第 2 次、第 3 次産業への移行が大幅に進んでいます。 8.昼間人口 本市の常住人口(夜間人口)は 29,473 人ですが、昼間就業と通学のために本市に入ってくる 人 5,309 人、本市から就業と通学のために出ていく人口 4,541 人との差が 768 人で流入超過と なるため、昼間人口は 30,241 人となり、前回調査の 31,707 人を 1,466 人下回っています。 従業地による就業状態にみると、就業者は 15,386 人で、そのうち長井市に常住する就業者は 10,577 人で他市町村に常住する就業者は 4,754 人(県内常住者 4,707 人、県外常住者 47 人) となっています。 県内他市町に常住する就業者を見ると、白鷹町が 1,569 人で最も多く、次いで飯豊町 943 人、 南陽市 697 人、川西町 563 人、米沢市 314 人、高畠町 177 人、山形市 196 人、小国町 96 人、 その他の市町 199 人となっています。 通学地による通学者数は 1,215 人(注1)で、そのうち長井市に常住している通学者は 657 人で、県内他市町村からの通学者は 551 人となっています。 県内他市町村からの通学者の内訳をみると、白鷹町が最も多く 207 人、次に南陽市 154 人、 飯豊町 73 人、川西町 41 人、小国町 38 人、高畠町 26 人、その他 12 人となっています。 注1)従業地・通学地「不詳」で、当地に常住している者を含みます。 9.夜間人口 常住地による就業状況を見ると、就業者は 14,605 人で、そのうち長井市内に就業する就業者 数は 10,577 人で、他市町村で就業する就業者は 4,028 人(県内就業者 3,960 人、県外就業者 13 人)となっています。 他市町村に従業している従業者をみると、白鷹町が 794 人で最も多く、次いで川西町 780 人、 米沢市 573 人、飯豊町 697 人、南陽市 670 人、山形市 429 人、高畠町 125 人、小国町 117 人、 その他の市町 93 人(うち他県 13 人)となっています。 常住地による通学状況を見ると、通学者は 1,222 人(注2)で、そのうち長井市内に通学す る通学者は 657 人で、他市町村に通学する通学者は 565 人となっています。内訳をみると米沢 市が最も多く 169 人、次に南陽市 154 人、山形市 129 人、白鷹町 61 人、川西町 21 人、飯豊町 8 人、その他 16 人(うち他県 6 人)となっています。 注2)他市区町村に従業・通学で、従業地・通学地「不詳」を含みます。 10.人口集中地区(DID) 平成 22 年における人口集中地区の人口は前回調査より 557 人減少し 10,858 人で、総人口の 36.8%を占めています。人口密度は 2,959 人/㎢と、前回調査と比較して 126 人/㎢減少して います。人口集中地区の面積は 3.67k ㎡で、総面積 214.69k ㎡の 1.7%となり、前回調査と比較 してやや縮小しています。
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