平成27年11月27日 高浜発電所に係る南丹市住民代表者等説明会 質問・意見集約 【内閣府】 番号 当日/ 後日 質問/ 意見 1 後日 質問 2 後日 質問 質問・意見 回答 PAZ・UPZ区域の避難計画はもちろんですが、30kmを超 える地域でも風向き次第では福島県飯舘町の例を出すまで もなく、大事故時の対策は必要欠くべからず問題ではないで すか。 5㎞圏内のPAZ圏においては、原子力発電所事故時の放射性物質の影響がより大きい、原子力発電所に近い地域の住民を 早期に避難等させるために放射線物質の放出前に避難等を実施するものとしています。また、5~30キロ圏内のUPZ圏で は、放出された放射性物質が通過するときに屋外で行動することで、かえって被ばくすることを回避するために屋内退避を実 施するものとして、福島の事故の教訓及びIAEAの国際基準を踏まえ、原子力規制委員会により原子力災害対策指針として 示したものです。 UPZ圏外の防護対策については、大規模な放出のおそれがある場合には、UPZ圏外においても原子力災害対策指針に基 づき発電所の状況等を踏まえて屋内退避の指示をUPZ圏外の一定の範囲に拡張することとしています。 莫大な費用をかけて造られた「スピーディ」の活用・情報発 表の話は無かったが、どうなっているのですか。 モニタリングの結果により適切な避難行動を取るということ であるが、モニタリングはその時の実測値を測るのがモニタ リングでありますが、避難行動を取る時には何時間後にそれ がどういう状態になるかというモデリングがなければ適切な 避難行動は取れないと考えるが、SPEEDIのような予測シス テムを使わずに実測値で測るモニタリングだけで避難行動を 取ろうとしているのか。 3 当日 質問 規制庁に照会中です。 【内閣府】 5㎞圏内のPAZ圏においては、原子力発電所事故時の放射性物質の影響がより大きい、原子力発電所に近い地域の住民を 早期に避難等させるために放射線物質の放出前に避難等を実施するものとしています。また、5~30キロ圏内のUPZ圏で は、放出された放射性物質が通過するときに屋外で行動することで、かえって被ばくすることを回避するために屋内退避を実 施するものとして、福島の事故の教訓及びIAEAの国際基準を踏まえ、原子力規制委員会により原子力災害対策指針として 示されています。 このうち、UPZ圏における避難又は一時移転等については、緊急時モニタリングの結果を踏まえ、OIL基準に基づき、500μ Sv/h又は、 20μ Sv/hを超える区域が特定された場合に、特定された区域の住民が避難又は一時移転等を実施することとし ております。いずれにしても、住民の被ばく量を可能な限り低減するため、屋内退避中については、屋内退避の効果を高める ため、すべての窓やドアを閉め、換気を止めて外気を遮断することなどの対策を行っていただき、一時移転等の指示により屋 外に出る際には、身体に放射性物質が付着しないようにレインコートを着用したり、放射性物質を体内に吸い込まないようマ スクをしたり、タオルやハンカチで口や鼻をおおうなどの対策をとっていただき、避難時集結場所等において配布される安定ヨ ウ素剤を服用するなどの対策をお願いします。 また、緊急時モニタリングの結果については、国が一元的に集約し、分かりやすく、かつ迅速に原子力規制委員会のホーム ページ公表することとしております。京都地域全域においては、16局の測定局があり、24時間監視を行っております。なお、 京都府においては、モニタリング体制の更なる充実のため、今年度新たに30局の増設作業を進めているところです。 福島発電所の事故の教訓から正しい情報を発信するという 避難や安定ヨウ素剤の服用等が必要な場合には、国の原子力災害対策本部が関係府県及び関係市町に、停電時でも使用 担保はどのようにしているのか、我々は政府をどのように信 可能な中央防災無線や衛星携帯電話等を使用した迅速な連絡体制を確保しています。 頼していいか、前回の改善点を教えてほしい。 また、関係市町から住民への連絡については、防災行政無線や広報車のほか、エリアメールやラジオ、インターネット(携帯 電話などからの閲覧)などのメディアを通じても周知いたします。 4 当日 住民の避難に関する福島の事故の教訓としては、自然災害と原子力災害の複合災害への対応に加え、防災対策の重点区 域を超える被災・避難区域の度重なる変更、住民への的確な情報提供および避難支援の欠如・入院患者等の要支援者の負 担が挙げられます。 これらの教訓を踏まえて原子力規制委員会が策定した原子力災害対策指針では、福島事故以前は原発から概ね10キロと されていた、防災対策を事前準備する区域を原発から概ね30キロ圏とするとともに、避難や屋内退避を実施する場合の明確 な基準等が定められています。 そして、原子力災害対策指針の考え方に基づき関係自治体が行う地域防災計画・避難計画の策定については、各地域ごと に「地域原子力防災協議会」を設置し、複合災害も想定して、内閣府をはじめとする関係省庁と関係自治体が一体となって取 り組んでいます。 原子力災害への備えに「終わり」や「完璧」はありません。今後も、訓練等を通じて、避難計画・地域防災計画の、継続的な改 善、強化に努めてまいります。 質問 福島県では一番遠い方は何キロ避難されたのか。美山町 は避難箇所が園部となっているが、もしそっちの方に放射能 が汚染していたらどうするのか。ということもありいろいろな方 向への避難を想定した訓練を各都道府県に指導するべきで はないか。 5 当日 質問 東京電力福島第一原子力発電所の事故においては、避難対象市町村に対し、市町村が設置または運営に携わった避難所 のうち、遠方まで避難された住民は約200~250km先の避難先となっております。 南丹市の避難先は、府内の避難先として園部地区内に13箇所の避難先が指定されているとともに、府外の避難先として兵 庫県洲本市に5箇所、兵庫県南あわじ市に9箇所の避難先が指定されています。 これら府内避難先、府外避難先を選定する際には、避難先の準備状況、避難先までの道路状況等を考慮して選定を行うこと とされています。 避難計画の実効性については、内閣府をはじめとする関係省庁と関係自治体が参加した福井エリア地域原子力防災協議会 において、訓練等を通じて得られた課題の改善を行ってまいります。 6 当日 質問 美山は広大な面積を持っている。ヨウ素剤投与は子供を優 先したいと考えているが、子供たちが服用するに当たって美 山町以外の南丹市若しくは他所から避難された子供たちの 分は保管が無いと思うが、余裕のあるヨウ素剤の確保をして もらうような考えはあるのか。資金面の裏付けも含めて検討 されているのか。どこかの中学校に小学校が集結する場合も あるし、分散する場合もある。その場合ヨウ素剤を取りに行く にも行けない状況となる。どこでも飲めるよう多い目多い目 の対策・体制を考えてもらうことがありがたいと考えるがどう ですか。 緊急時における5~30㎞圏内の安定ヨウ素剤の服用の要否は、原子力規制委員会が判断することとなっており、そのために 必要な安定ヨウ素剤は、京都府では公立南丹病院を含めた計9個所に合計40万丸の丸剤と、8,000gの粉末剤を余裕を持って 備蓄しています。なお、安定ヨウ素剤の備蓄については、UPZ30km圏内であれば立地自治体や隣接自治体に関わらず防 災対策の費用を支援できる原子力発電施設等緊急時安全対策交付金の制度を活用して、必要な数を確保することが可能で す。 また、緊急時の配布についての一般的な準備としては、原子力規制庁が示した「安定ヨウ素剤の配布・服用に関する解説 書」を踏まえ、避難経路上や避難所などで緊急配布することになります。 安定ヨウ素剤の緊急配布について、京都府及び関係市町において、円滑な配布ができるよう配布体制を構築していると聞い ています。安定ヨウ素剤の迅速な配布体制を含めた避難計画については、実効性をより高めるために、国や関係府県等によ り防災訓練を実施するなどし、計画の不断の改善を進めてまいります。
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