2007年度第1四半期はプラス3.63%、内外株上昇、為替効果も大きく

R&I年金ユニバース運用実績
2007 年度第 1 四半期はプラス 3.63%、内外株上昇、為替効果も大きく
格付投資情報センター(R&I) 年金事業部
格付投資情報センター(R&I)の運用評価サービスの対象である、厚生年金基金、企業年金基金、
税制適格年金等の 2007 年度第 1 四半期(2007 年 4~6 月)の時間加重収益率の平均は、生保一般勘定
を含む資産全体でプラス 3.63%(推定値)と、2007 年度は順調な滑り出しとなった。内外株式の上昇、
円安による為替のプラス効果が支えとなった。
第 1 四半期の各資産の市場インデックスの騰落率は、国内債券を除きプラス。最も上昇したのは外国
株で 12.55%、次いで外国債の 4.42%、国内株の 3.62%の順だった。外株は米景気の先行き懸念後退、
欧米の好調な企業業績、活発な企業合併・買収報道などが相場を押し上げた。国内株も米株高などを背
景に 3.62%上昇した。円安による為替効果も大。外貨建て資産の騰落率のうち外株では 6.12%分、外
債に至っては 5.89%分が為替による寄与であった(外債の現地通貨ベース騰落率はマイナス 1.47%)。
R&I集計データの平均時価構成比は、2007 年 5 月末時点で、国内株 26.5%、国内債 26.3%、外
国株 19.9%、外国債 9.8%、その他 8.3%、生保一般勘定 9.3%。
R&Iでは、約 130 の厚年基金、企業年金基金、適格年金等が委託する信託銀行・生命保険会社・投
資顧問会社など約 2000 ファンドのデータを基にパフォーマンス計測・分析サービスを実施しており、
時価総額は約 12 兆円の規模である。
今回の全資産収益率の推定は 4~5 月は実績、6 月分は 5 月末の時価構成比に、6 月の各資産の市場イ
ンデックス騰落率を反映させ算出した。
市場インデックス騰落率(%)
国内株式 国内債券 転換社債 外国株式 外国債券
4月
-0.74
0.16
0.08
6.53
3.12
5月
3.22
-0.51
0.14
5.04
0.01
6月
1.14
-0.50
0.94
0.58
1.25
2007年度
第1四半期
3.62
-0.84
1.17
12.55
4.42
国内株式:TOPIX(配当込み)
外国株式:MSCIーKOKUSAI (税引前・配当再投資、円ベース)
国内債券:NOMURA-BPI総合
外国債券:シティグループ世界国債インデックス (日本除く、円ベース)
転換社債:NIKKO-CBPI(2006年6月は速報値ベース)