75g 75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT 経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)をお受けになる患者さまへ OGTT)をお受けになる患者さまへ 経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)とは、ブドウ糖を溶かした炭酸水(トレーランG)を飲んでいただき、糖尿病およ び耐糖能異常(いわゆる糖尿病予備軍)を診断する検査です。 検査は早朝空腹時状態で始めます。まず、採血し、トレーランGを服用していただきます。その後、服用時刻から 60分後、120分後に採血を行って血糖値を測定します。 検査前日の注意( 月 日) 検査前日は夜9時以降検査終了まで、水以外の飲食はしないでください(10ー14時間絶食) 検査前日の過激な運動、過剰なアルコール摂取は禁止です(日本酒3合、ビールなら1リットルまでです) 検査当日の注意( 月 日) 検査当日は9時に来医院してください。 検査当日は、起床後から検査が終了するまで水以外の飲食はできません。毎日薬を飲んでいる方は、外来主治医 と当日の薬の服用についてご相談ください。 まれに、ブドウ糖を飲んでいただいた後に、吐き気、下痢などがおこることがあります。そのような症状が出た 場合には、お申し出ください。 検査中は、楽な姿勢で椅子に椅子に座ってお待ちください。検査中に運動、喫煙はしないでください。 検査の結果は、次回の妊婦検診の際に担当医より説明致します。 妊娠糖尿病診断基準について 定義: 妊娠糖尿病:妊娠中にはじめて発見または発症した糖尿病にいたっていない糖代謝異常である。妊娠中に診断さ れた明らかな糖尿病は含めない。 診断基準: 妊娠中に発見された耐糖能異常には、1)妊娠糖尿病、2)妊娠時に診断された明らかな糖尿病の2つがあり次 の診断基準により診断する。 1)妊娠糖尿病 75g経口ブドウ糖負荷試験においてつぎの基準の1点以上を満たした場合に診断する。 空腹時血糖値 92mg/dl 以上 1時間値 180mg/dl以上 2時間値 153mg/dl以上 2)妊娠時に診断された明らかな糖尿病 空腹時血糖 126mg/dl以上 HbA1c 6.5% 以上 確実な糖尿病性網膜症が存在する場合 随時血糖 200mg/dl以上あるいは75g経口ブドウ糖負荷試験において 200mg/dl 以上の場合。 妊娠糖尿病、および糖尿病合併妊娠では、以下のような合併症の頻度が上昇することが知られています。血糖を 適切にコントロールすることで、これらの合併症の頻度が下がり、より安全なお産ができるようになります。 母体合併症 糖尿病性合併症 糖尿病性ケトアシドーシス 糖尿病性網膜症の悪化 糖尿病性腎症の悪化 低血糖(インスリン使用時) 産科的合併症 流産、早産 妊娠高血圧症 羊水過多症 巨大児にもとづく難産 胎児・新生児合併症 先天奇形 巨大児、巨大児に伴う難産による分娩損傷 胎児発育遅延 胎児仮死、胎児死亡 新生児低血糖 新生児高ビリルビン血症 新生児低カルシウム血症 多血症 新生児呼吸窮迫症候群 肥厚性心筋症 検査で、妊娠糖尿病と判定されなかった場合でも、引き続き体重の増加には気をつけてお過ごしください。
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