☆☆☆ [理科 中3年]地球と宇宙(2) 実践者:多 田 満 環境・形態 パソコン:ノートPC4台 学習場所:理科室 周辺機器:CCDカメラ、電子黒板 利用形態:モデル実習(教材提示) 利用ソフト:天体シミュレーションソフト 学習展開 CCDカメラを活用し、 「A 地球からの視点」と「B 宇宙からの 視点」から、四季の星座の移り変わりについて考察する ▼目 標 地球の公転によって、見える星座が変わることを、太陽と星座の関係から説明できる。 ▼評 価 太陽の模型と、星座の位置と地球の位置から、見える星座が場所によって変わることをワークシート に記入している。 (科学的な思考・表現) ▼主な学習内容と手立て 主な学習内容と手立て ◇評価 1 地球の公転(地球は、太陽を中心として、そのま わりを1年の周期で回っていること)を学習する。 情報機器およびソフトウエア 1天 体 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン ソ フ ト ・プロジェクターによって、ス クリーンに映し出された、本 2 天体シミュレーションソフトを使って、本日の夜 に観察できる星座を確認する。 日観察できる星座を確認す る。 3 地球から見える天体は、四季によって変化するか、確認する。 地球の公転によって、見える星座はどのように変化するだろうか。 4 四季の星座の移り変わりを調べる。 《実習》 ①星座絵(しし座、さそり座、ペガスス座、オリオ ン座)を教室の四方に置く。 ②地球儀を移動させる。 4 CCDカメラ、ノートPC ・生徒はCCDカメラの映像を ノートPCの画面に映し、公 転したときの「A 地球からの ・このときに、CCDカメラで、日本の位置から 視点」を確認する。できるだ 見た星座をノートPCに映して、確認させる。 け生徒自身が実際に動かしな がら、ワークシートに気がつ 地球が春、夏、秋、冬のそれぞれの 位置にきたときに、見える星座はどう なるだろう? いたことを記入する。 《確認させること》 ①星座の日周運動 ・どちらの視点からも、方角が ・地球儀が回転する(B 宇宙からの視点)と、 わかるようにしておく(方角 画面上を星座が東から西に移動しているこ が分かるように、方角を書い と(A 地球からの視点) た紙をパソコンの画面に貼 り付ける) 。 ②公転による見える星座の変化 四季を代表する星座絵(オリオン座) ・ (A 地球からの視点)では、地球と太陽の 位置関係で、見える星座が変化していくこと ・ (B 宇宙からの視点)では、太陽と星座の位置は変化していないこと ・ノートPCの画面上で、太陽 の軌道を確認させる。南中高 度が季節によって変わるこ とに気づくように、カメラの 地球の位置が変わると、見える星座 角度に注目する。 が変わってくるね!太陽との位置が 関係しているんだね!! ③季節による太陽の南中高度の変化 ・地球と太陽の位置関係が変化(B 宇宙からの視点)すると、太陽の南中 高度も変化(A地球らの視点)していくこと 5 四季の星座をワークシートに記入する。 ◇太陽の模型と、星座の位置と地球(自分)の位置から、見える星座が場 所によって変わることを具体的にワークシートに記入している。 5 電子黒板 ・ワークシートの内容を全体で 確認し、最後に確認のために 四季ごとの星座の見え方(映 6 四季ごとに「真夜中に南の方向に見える星座」を発表する。 ○春(3月) ・・・しし座 ○夏(6月) ・・・さそり座 ○秋(9月) ・・・ペガスス座 ○冬(12 月) ・・・オリオン座 像)を電子黒板の画面に映 す。 7 本時を振り返り、次時以降の学習活動の見通しを持つ。 (一年のうちに、太陽が天球上の星座の間をどのように移動して見えるか〔黄道〕 。 ) 工夫と効果 ■ポイント1 CCDカメラ(ウェブカメラ)で、「A 地球からの視点」を電子黒板に映し出す。 地球が公転しているときの地球からの視点を、CCD カメラを使って、電子黒板やパソコンの画面に映し出し(A 地 球らの視点) 、それと同時に地球の外からの視点(B 宇宙からの視点)で、地球の動きも確認できる。実際の観察 が難しい天体の学習で、自分で地球儀を動かしながら、地球の自転について考察することができる。生徒たちは、 発展的な疑問や気づきなどをワークシートに記入することができた。 ■ポイント2 事前に撮っておいた見本の映像を電子黒板に映し、本時の最後に学習内容の確認をする。 いくら教員が机間指導しても、どうしても実習でうまく観察できない生徒がでてきてしまうことがある。授業の 最後に、事前に撮っておいた見本の映像を見ることにより、補足的に学習内容を確認することができた。
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