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更新日 平成26年11月27日
~株式会社相田合同工場~
地域経済部 地域振興課
新潟県三条市に所在する株式会社相田合同工
場。伝統的な鍛冶技術を用いて、鍬等の農具・園芸
具を製造しています。全国数多くの農具を製造・修理
してきた経験から同社には農具造りの様々なノウハ
ウが蓄積されており、会長の相田忠雄氏は新潟県県
央地域の卓越した技術者・技能者を表彰する「新潟
県央マイスター」に認定されています。そのノウハウ
を活かし、使用者の要望に応えた、見た目だけでな
株式会社相田合同工場(新潟県三条市)
いこだわりの農具造りをしています。全国的に鍛冶屋
が減少する中、同社は鍬の修理に力を入れており、全国から鍬の修理の依頼がきます。修理を行うよう
になった経緯、農具や農業に対する想いについて相田社長にお伺いしました。
【減少する鍛冶屋】
相田社長によると、農具を製造する鍛冶屋は昭和20年代前半には全国に2万軒ほどありましたが、現
在では1県あたり1軒ほどしか存在していないそうです。その背景には、農業の機械化が進んだことや
後継者不足などがあります。鍬の形状には地域性もあり、実に1万種程度の鍬の種類があるそうです。
そのうち同社では約4000種類を取り扱っており、その高い技術力から、全国から鍬の修理の依頼があり
ます。では、相田社長が鍬の「修理」というものに着目するようになったきっかけとは何だったのでしょう
か?
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多種多様な鍬 工場内の様子 【農家を訪ね歩く】
バブル崩壊後の平成不況時、業績が落ち込み先行きに不安を感じた相田社長は、新たなニーズを模
索するため、実際に鍬を使っている農家さんに鍬を見せてもらうために全国を訪ね歩いたそうです。そ
の結果、相田社長は世の中には実に多種多様な鍬があること、農具は長年使い慣れたもののほうがい
いもののそれを修理する人がいないことに気がつき、「修理」に意義を見出しました。良い農具は修理が
必要になるまでに10~15年ほど使えるものであり、その間使用者も年齢を重ね、変化しています。ただ
元通りにするだけでなく、使用者の声を聞きながら、例えば軽くしてみたり短くしてみたりという改良も加
えます。農具の製造は、造り手と使い手のコミュニケーションであるともいえます。
【ワークショップの開催】
現在ホームセンター等で売られている鍬は、安全
のため刃がついていなかったりと本来の鍬の性能を
有していないものも多くあります。そのような鍬は作
業能率が低く、農作業者の身体を痛めたりする可能
性もあるため、相田社長はそういったことを少しでも
減らすべく、鍬の選び方・使い方をレクチャーするワ
ークショップを各地で開催しています。また、そこで得
た情報を製品開発にフィードバックしています。こうい
った取組が認められて、2010年度、2013年度に経済
産業省製品安全対策優良企業表彰を受賞しています。
ワークショップの様子
【新たな出会い】
そのような活動の中で、新しい出会いもありました。奈良の里山で耕作放棄地解消に取り組む方たち
向けに相田社長がワークショップを開催した際に、一人の若者が同社の鍬と今まで使っていた鍬との違
いに感動し、同社に研修生として入社しました。彼はもう一部の製品を造ることができ、将来は独立した
いと意気込みを語っています。
【技術の伝承】
相田社長は、伝統産業というものは普段はなかな
か意識することはありませんが、いざなくなってみた
ら多くの人が困る世の中に必要なものと考えていま
す。昔は各地域にあった鍛冶屋がなくなり、遠い地域
から同社に修理の依頼がくるといったことが実際に
起きています。農業の機械化が進んだ今でも、鍬や
鋤といった農具を使う場面は確実にあります。同社
はこれからも質の高い農具を製造し、また使い続け
た道具を修理でよみがえらせることやワークショップ
を通じて『本物の』道具・技術を次世代に伝えていきます。
株式会社相田合同工場
相田 聡社長 3/3 ページ
◇住所
新潟県三条市田島1-7-4 ◇代表者名
相田 聡
◇設立
昭和24年(1949年)5月
◇従業員
16人
◇業務内容
農具、園芸具の製造販売及び農具、園芸具に関する企画開発
◇URL
http://www.kuwaya.com/index.html
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関東経済産業局広報・情報システム室
電話:048-600-0216 FAX:048-601-1310
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