2015.8.21発表 一般社団法人日本ショッピングセンター協会 2015年夏期セールの販売動向 2015年夏期セールの販売動向について主に会員企業が管理・運営するSCを対象に調査を行い、139SCより回答を得た。 ・2015年夏のセール結果は、1日当り平均売上高で昨年よりも+1.7%、1日当りレジ客数で+1.0%、 客単価+1.9%といずれも昨年を上回った(2014年は昨年対比マイナス)。 <販売状況> ・昨今、夏冬にかかわらず、バーゲンセールに以前ほどの勢いがなく、お客さまの支持が低下した といわれているが、今夏は昨年の不調から一転プラス基調となった。 ・バーゲンセールの中心は婦人アパレルなどの衣料品だが、今年の傾向としてはファッショ ン雑貨や生活雑貨さらには食料品を好調業種にあげるSCが多くみられた。また、SCの特徴と してセールで来館されたお客様が飲食をされるため、好調業種にあげるSCも多くみられた。 <セール開始時期> ・セール開始時期は、回答SCの50%が6月第4週の週末に集中した(6月26日(金)中心)。 7月第1 週(7月1日(水)中心)が35%のSCで、この2週で全体の85%を占めた。 ただ、昨年と比較すると7月1週に遅らせたSCが増え、昨年の15%から今年は35%と20ポイント 増となった。 <セール実施期間> ・セール実施期間は11日~15日間と、16日~20日間の回答がそれぞれ全体22%であった。 <平均売上高・レジ客数・客単価> ・1日の平均売上高は、40,399千円(昨年対比+1.7%)、1日の平均レジ客数は17,889人(昨年対比 +1.0%)、客単価は2,531円(昨年対比+1.9%)となり、客単価の伸びがセール販売に貢献した。 <本来好ましいと考えるセール開始時期> ・「7月第1週」が全体の47%で最も多く、次いで「6月第4週」が23%となっている。前述した本来 望ましいと考えている開始時期に近づいている。 <セールに関する主な意見等> ・セール開始前のテナント独自のプレセール実施などによって、館全体のセールのインパクトが 弱くなっている。 ・セールにこだわらず、必要なものだけを必要な時にプロパー価格で買う傾向が続いている。 ・セールだけのことではないが、出店者(テナント)との協力関係、信頼関係をより強化することが 大切と考えている。 ・夏期セールの実施時期は分散化傾向が続いており、消費動向等を分析、判断するのが難しく、 店舗や運営現場も同様に感じている。 1 ■今年の販売状況 今年の販売状況 0% 20% 全体 40% 60% 43 参考 (昨年度全体) 80% 100% 40 16 17 70 好調 14 不調 変わらない ■今年のセール開始時期 セール開始時期 70 65 60 50 50 40 35 30 20 15 10 0 3 6 0 1 1 9 4 0 3 2 3 0.5 1 0.5 1 7月4週 その他 0 5月4週 6月1週 6月2週 6月3週 6月4週 SC数(%) 7月1週 7月2週 7月3週 参考(昨年度) ■今年のセール実施期間 セール実施期間 SC数(%) 25 20 22 22 19 15 10 5 9 9 6 1 0 2 8 4 ■1日当り平均売上高分布(%) 1日当り平均売上高 40,399千円 / 日 (昨年 昨年対比 +1.7% 39,700千円 / 日) 1日当り平均売上高分布 14 13 13 13 12 12 11 10 10 11 11 11 10 9 9 9 8 8 7 8 7 7 6 5 7 5 4 4 2 0 7,000千円 10,000千円 15,000千円 20,000千円 25,000千円 30,000千円 40,000千円 50,000千円 60,000千円 100,000千円 100,000以上 未満 未満 未満 未満 未満 未満 未満 未満 未満 未満 SC数(%) 参考(昨年度) ■1日当り平均レジ客数分布(%) 1日当り平均レジ客数 (昨年 17,889人 / 日 昨年対比 +1.0% 17,510人 / 日) 1日当り平均レジ客数分布(%) 30 25 25 25 20 15 11 10 8 9 12 12 13 14 10 10 10 8 7 5 5 5 4 5 3 4 0 3,000人 未満 5,000人 未満 10,000人 未満 15,000人 未満 20,000人 未満 25,000人 未満 SC数(%) 参考(昨年度) 3 30,000人 未満 40,000人 未満 50,000人 未満 50,000人以上 ■客単価分布(%) 1回当り客単価 2,531円 / 回 (昨年 昨年対比 +1.9% 2,485円 / 回) 1回当り客単価分布(%) 30 26 26 25 22 24 19 19 20 15 10 5 7 11 9 7 5 6 3 3 3 3 4 3 0 SC数(%) 参考(昨年度) ■好調要因(複数回答) 好調要因 上位5件 販促・キャンペーンを強化したから 25 リニューアル効果 12 天候要因 10 その他 10 景気回復基調の影響 9 実需期にあわせ、在庫を確保したから 9 0 5 10 15 20 4 25 30 ※その他好調要因の主な理由 ・地域振興券(プレミアム券)の発行 ・セールにあわせた個店施策の強化 ■不調要因(複数回答) 不調要因 上位5件 天候要因 28 その他 26 周辺に新規開業や改装の商業施設があり、来店客が減 少 19 テナント独自のプレセール実施で売上が分散した 13 セール時期を昨年よりも遅くしたから 6 周辺競合店が販促・キャンペーンを強化したため 6 0 5 10 15 20 25 30 ※その他不調要因の主な理由 ・セール期間が分散し山がなくなった ・衣料品の不振 ■本来のセール開始時期 望ましいセール開始時期(%) 6月第2週 0 6月第3週 2 6月第4週 23 7月第1週 47 7月第2週 11 7月第3週 15 7月第4週 1 8月第1週 0 8月第2週 1 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 ■プレセール 本セール前にSCカード会員限定などのSC全体で実施したプレセール(テナント独自の プレセールは含まれません)は、139SCの内、実施したとの回答は28SC(昨年は31SC)であった。 1日平均売上高 38,486千円 / 日 (昨年 1日平均レジ客数 37,023千円 / 日) 15,917人 / 日 (昨年 1回あたりの客単価 昨年対比 +3.9% 2,759円 / 回 (昨年 昨年対比 -3.4% 16,482人 / 日) 昨年対比 +13.1% 2,440円 / 回) (一社)日本ショッピングセンター協会 調べ 調査期間:2015年7月25日~8月5日 調査回答数:139sc *端数処理の関係で、合計と内訳が一致しない場合が あります。 5
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