反キリストの一致団結計画

反キリストの一致団結計画
アメージング・ファクツのニュース・フラッシュ特番へようこそ。
去年は、歴史的・預言的に重要な意味を持つ出来事が非常に多かったようであります。
これらの情報を、皆さんと分かち合い、皆さんもできるだけ多くの人たちに伝えることを
願っています。事あるごとにメモを取っていたのですが、それらを見なおして考察します
と、フランシス法王が、いかに忙しく動き回って、世界の宗教ならびに様々な分野の有力
者をまとめようとしていたかがうかがえたのは、驚くべきことでした。まさに、預言の最
終場面に向けて、お膳立てを整えているといえます。2014 年は、ローマ・カトリック教会
にとって、過去数世紀のあいだで最も重要な年であったといっても、過言ではないでしょ
う。そういうわけで、本日の主題・見出しを、
「獣の基準点」「歴史的主項目の年」として
おきましょう。
ダニエル書の小さい角、並びに黙示録の反キリストはローマ法王教を表しているという
のは、過去数百年にわたって、ほとんどすべてのプロテスタントの一致した見解でありま
した。私だけの考えではないということです。主だった宗教改革者たちの言葉を見てみま
しょう。
まずは、ルーテル教会の創立者であり、宗教改革の父とも呼ばれる、マルチン・ルター
(1483-1546)の言葉から。
「ローマ法王教こそは、真の本物の反キリストの中枢であると、われわれは確信してい
る。」
実に、単純明快ですね。
次に、長老教会の創立者のひとりであるジョン・カルビン(1509-1564)の言葉を引用
します。
「私は、彼(法王)がキリストの代理者であることを否認する。彼は、狂ったように福音
の働きを弾圧し、自らの行為により、自分が反キリストであることを実証している。」
次に、メソジスト教会の創立者ジョン・ウェスレーにとびます。
「彼は、
・・・すべて神と呼ばれる者、または拝まれるものの上にまで自らを高め、・・・
最高権力を主張し、最高の崇敬を求め、
・・・神だけに属する大権を主張している。」
こういった宗教改革者らの言葉をすべて引用すれば、きりがありません。
「ウィクリフ、ティンダル、クランマー、ジョン・バニヤン、欽定訳聖書の翻訳者たち、
またウェストミンスターとバプテストの信仰告白の出版者たち、アイザック・ニュート
ン、ジョージ・ウィットフィールド、ジョナサン・エドワーズ、チャールズ・スポルジョ
ンといったこれらの人物は、他の無数の者たちとともに、法王教を反キリストとみなして
いた。」
ところが、今日のキリスト諸教会は、どれほど変わってしまったことでしょう。福音派
のキリスト教界は、大胆にカトリック教会を抱擁し、「私たちはひとつだ!」と言ってい
ます。彼らは、プロテスタント主義とカトリック主義の明確な違いを理解していません。
歴史を忘れてしまったのです。これは極めて重要な点です。なぜなら、黙示録 13 章 15-
17 節に、こう書かれているからです。
「それから、その獣に息を吹き込んで、その獣の像が物を言うことさえできるようにし、
また、その獣の像を拝まない者をみな殺させた。」
全世界が、ある一致した礼拝形態に巻き込まれるということです。続けてお読みしま
す。
「また、小さき者にも、大いなる者にも、富める者にも、貧しき者にも、自由人にも、奴
隷にも、すべての人々に、その右の手あるいは額に刻印を押させ、この刻印のない者はみ
な、物を買うことも売ることもできないようにした。この刻印は、その獣の名、または、
その名の数字のことである。」
ここで、売買が制限されることが描かれているので、これには経済も関わってくること
を覚えていてください。
多くの人が、聖書的プロテスタントキリスト教と、カトリック教会の教えとの大きな違
いについて忘れてしまっています。例えば聖書では、偶像を拝んではならないとはっきり
教えられていますが、カトリック教会は偶像礼拝を支持しています。マリヤは、拝むべき
対象ではありません。また、聖人に祈るべきでもありません。罪を司祭に告白すべきとの
思想、司祭を「お父様(神父様)
」と呼ぶことなどは、聖書でことごとく禁じられていま
す。ここではっきり申し上げておきますが、カトリック教会には大勢のすばらしいクリス
チャンがおられ、きっと彼らは天国に行くことでしょう。神の国では、マザー・テレサに
も会えると私は思っています。ここで言っているのは、カトリック信者個々人でなく、神
の言葉から激しく逸脱すると聖書で預言されている制度のことです。そしてこの制度が、
最終時代に、聖書が禁じているところの礼拝へと全世界に強要する器となるのです。真の
クリスチャンは、獣に従うか、キリストと聖書に従うかを自分で選ぶことになります。で
すから、この特番が重要となるのです。
これらを踏まえて、2014 年に起こったカトリック教会ならびに法王フランシスをめぐる
出来事をふりかえってみて、いよいよ終わりが近づいていることを確認しましょう。
昨年の1月に法王フランシスがケネス・コープランド氏の福音派指導者カンファレンス
に発信したメッセージに、誰もが驚いたことでしょう。そのメッセージの前置きとして、
聖公会のトニー・パーマー司教が、スピーチ中に三度も、プロテスタント宗教改革は終わ
ったと述べました。もしかしたら今では我々全員がカトリックかも、とまで言いました。
これらのメッセージの後、コープランド氏をはじめとする会衆による、異言を語りながら
の、法王を祝福する祈りがなされました。その中で彼は、ヨハネ 17 章を引用しながら、
プロテスタントの人々に、カトリック教会と一致団結するよう訴えていました。それにつ
いて、誤解の余地はありません。
次の歴史的ヘッドラインは、3月 14 日にやってきました。法王フランシスが、米国の
両院合同会議で演説をするよう招かれました。ホワイトハウスのジョン・ベイナー氏によ
って、特別書簡が送られました。またナンシー・ポロシ氏も、世界の超大国の政治指導者
たちに直々のメッセージを語るようにとの公式要請をしたのです。法王が、両院合同会議
で演説するように招かれるというのは、実に重大事であります。それが実現するのは、
2015 年の9月頃と言われています。その頃、法王はフィラデルフィアへの旅行計画があり
ますから。
さらなる歴史的ヘッドラインが、3月 27 日に出されました。合衆国のオバマ大統領が
バチカンを訪れ、法王フランシスに謁見したのです。二人は、1時間ほど内密に会見し、
法王は世界平和を象徴するメダルを大統領に贈呈し、大統領は北米最初のカトリック寺院
にあった種箱を贈呈しました。これは黙示録 13 章の第二の獣が、致命的な傷の治った第
一の獣の像を全世界に拝ませるという預言を彷彿させます。
次の速報また歴史的ヘッドラインは、法王が、二人の前法王を聖者の列に加えると発表
したことでした。新聞にこう書かれました。「法王フランシスは、華々しい PR の一環とし
て、またも歴史を作った。バチカンでの行事中、名高い法王であったヨハネ 23 世とヨハ
ネ・パウロ2世の二人を聖人に昇格させた。これは、多少バラバラになってきた十億のカ
トリック信者をひとつにまとめる目的があったのだろうと、カトリックの専門家らの多く
は分析している。式典後、法王は前任者のベネディクト 16 世を抱擁した。二人の存命の
法王が、二人の死去した法王の栄誉を称えた。重要なのは、この出来事が法王フランシス
の地位をさらに高めるのに一役買ったことである。法王には、他の法王を聖人と宣言する
権威を持ち合わせていることを、世に知らしめたわけである。」
存命中の法王が、死去した法王を、祈りの対象となるべき聖人と宣言できる勢力、権力
を持ち合わせているというのは、どういうことでしょう。まさにこの出来事は、法王フラ
ンシスの地位と権力を高め、そのことを世に知らしめました。この催しには、何千という
司教、司祭が参加し、この模様は衛星放送を通じて全世界に映し出されました。
神の注意を引くのに、死んだ法王に祈る必要はないことは、聖書を見れば明らかです。
イエスの御名において、直接神に話しかけることができるのです。テモテ第一の手紙2章
の5節で、パウロはこういっています。
「神は唯一であり、神と人との間の仲保者もただひとりであって、それは人なるキリス
ト・イエスである。
」
重要なヘッドラインはまだまだあります。5月9日に、法王は国連に経済に関する勧告
を与え、富を貧困層に再分配することを呼びかけました。
宗教指導者である法王が、バチカンで国連の指導者と会見し、国連に経済的な命令とい
いますか、助言を与えたのです。バチカンの AP 通信によると、
「法王フランシスは、寛大
な精神で、排除的な経済を曲げるため、貧困層に富を再分配することを諸政府に呼びかけ
た」とあります。
「グローバルな経済的、政治的組織に訴えたいのは、人類の多くが今でも、進歩の流れか
ら除外され、第二級の人間として差別されています。未来の持続可能な発展目標は、寛大
な行為と勇気をもって実行、公式化されるべきであります。」
フランシスは、パン・ギムン事務総長ならびに国連の主だった代表団へのスピーチの中
で訴えをしました。
ラテン・アメリカから選ばれた最初の法王はしばしば、世界的な経済体系にのっとった
資本主義の不公平を、人類の多くを除外するものとして酷評しました。フランシスは国連
に、寛大な精神で世界規模の倫理の流動化、貧困層との連帯をはかるよう呼びかけまし
た。
こういったものはどれもいいことのように思われますが、私が注目したいのは、国連の
お偉方をバチカンに呼び出して経済的助言を与える法王の権力であります。黙示録 13 章
に、誰が売買できるか否かを獣が宣告するという預言がありますが、すべてはそこに向か
っているのです。
次のヘッドラインに移ります。5月 25 日に、法王は聖地を訪れ、平和を呼びかけまし
た。
「平和の君生誕の地であるこの場所にて、アッバス大統領とペレス大統領が、私と一緒に
心からの祈りに加わり、平和の賜物を神に求めることを希望します。この祈りの会を、私
はバチカンで主催することを提案します。」
ユダヤ教徒、イスラム教徒、プロテスタント教徒、カトリック教徒にとって最も重要な
聖地を法王フランシスが訪れたのは、これが初めてでした。カトリックの指導者にとっ
て、これは非常に重大な追い討ちとなりました。この聖地にて、ユダヤ人、イスラム、プ
ロテスタントの人々を抱擁したことを示したのです。
ここで思い出したのが、テサロニケ人への第二の手紙2章の3節から4節の聖句です。
「・・・まず背教のことが起こり、不法の者、すなわち、滅びの子が現れるにちがいな
い。彼は、すべて神と呼ばれたり拝まれたりするものに反抗して立ち上がり、自ら神の宮
に座して、自分は神だと宣言する。
」
神殿再建を待ち望んでいる福音派のクリスチャンたちに語りかけ、イスラエルの自由を
呼びかけるのに、法王があの場所へ行って、自分には世界の宗教をまとめる力があること
を示したのです。テサロニケ人への手紙にある、「自ら神の宮に座して、自分は神だと宣
言する」という預言を彷彿させます。いずれにせよ、法王が自ら、世界宗教の霊的指導者
として役割を演じようとしているのは、誰の目にも明らかです。
この写真が、すべてを物語っています。「嘆きの壁」にやってきた法王の周りには、ユ
ダヤ教徒、イスラム教徒、ギリシア正教徒が並んでいます。法王が世界の宗教の転換点す
なわち中東にやってくるときに起こることの重要性を見逃さないようにしましょう。そこ
で彼が中心に立って、イスラム教徒やユダヤ教徒やキリスト教徒を抱擁するわけです。
次の歴史的ヘッドラインは、6月1日に出されました。法王が初めて、ペンテコステ派
の大集会に参加しました。
「法王フランシスが、ローマのオリンピック・スタジアムに集
まった、約 53,000 のペンテコステ派の信者にメッセージを語った」と書かれています。
法王がひざまずいて祈り始めると、会衆は一斉に異言で祈りをしました。その数ヶ月前に
も、ケネス・コープランドとペンテコステ派の指導者らが、法王のために異言で祈ったこ
とがありましたね。まるでカトリック教会が、異言を語って祈ることを支持、承認してい
るかのようであります。新聞記事によりますと、かつて法王は、カリスマ運動に違和感を
覚えていたけれども、今では心地よく感じていることを認めたそうです。事実、ローマ法
王がペンテコステ派の大集会に参加したのは、かつて例のないことでした。
さらに別の歴史的ヘッドラインに移ります。先のローマのオリンピック・スタジアムで
の集会に参加したジョエル・オスティーンが、法王に会って次のように述べました。「北
米の牧師を代表してローマ教皇にお会いしたのは、大いに光栄なことでした。」オスティ
ーンによりますと、法王は、温厚な人柄で、喜びにあふれた人物だということです。彼は
北米一大きな教会を代表している人ですが、私を代表しているわけではありませんし、他
にも彼が代表していない北米の牧師は大勢おります。
(ジョエル・オスティーン)法王はすばらしい人だと思います。物腰のやわらかい謙遜
なお方です。彼が言われたことに私も賛成ですが、私たちは道を狭くするのでなく、誰を
も歓迎すべきです。教理や神学で 100 パーセント一致しないかもしれませんが、カトリッ
ク教会もうちの教会も、誰に対しても門戸を開いています。
北米で評判の高いオスティーン牧師のこの発言は、特筆すべきことと思います。
法王フランシスは、モルモン教徒を含む、プロテスタントの指導者らをバチカンに招き
ました。
「イエス・キリストの宣教を前進させるために、われわれは共通の土俵を見つけ
られるか?そうすれば多くの人に、キリスト教信仰を体験してもらえるだろう」といった
課題について論議するためでした。響きはすばらしいですが、どれも危険な一致へと向か
っているのです。
次の歴史的ヘッドラインは、6月8日に出されました。法王自ら、中東の平和進展事業
に乗り出す、とあります。ご存じのように、イスラエルとパレスチナとの間で戦争が起こ
り、両国間で爆弾が飛び交っていたわけです。確かに、和平交渉が求められていました。
初めて中東を訪れたときに、法王はパレスチナ、イスラエルの大統領とそれぞれ会見し、
彼らをバチカンに招待しました。「バチカンにいらしてください。そこで平和のために祈
り、話し合いましょう」というわけです。他に極めて興味深かったのは、バチカンでのこ
の集会中に、初めてコーランが読まれました。カトリックの総本山で、イスラムの祈りが
ささげられたのです。法王自身が平和への打開策を話し合い、交渉をするというのは、驚
くべきことです。この話し合いを見て、ある聖句を思い出しました。テサロニケ人への第
一の手紙5章の1節から3節ですが、パウロはここで、再臨について述べています。
「兄弟たちよ、その時期と場合とについては、書きおくる必要はない。あなたがた自身が
よく知っているとおり、主の日は盗人が夜くるように来る。人々が平和だ無事だと言って
いるその矢先に、ちょうど妊婦に産みの苦しみが臨むように、突如として滅びが彼らをお
そって来る。そして、それからのがれることは決してできない。
」
次の歴史的ヘッドラインは、7月7日に出されました。法王が、米国のテレビ伝道者と
会見、とあります。
「テキサスに本拠地を置く二つの著名な伝道機関が、トニー・パーマ
ーとともに、福音派のクリスチャン指導者らをローマに派遣し、法王フランシスと会見し
た」と記事には書かれています。ライフ・トゥデイというテレビ番組の司会者であるジェ
ームズとベティ・ロバートソン、ならびにボイス・オブ・ビクトリーの司会者であるケネ
ス・コープランドが、バチカンで法王に謁見しました。会見は3時間にも及び、その間に
会食もなされました。この会見で、「2017 年にマルチン・ルターの 95 ヶ条提題から 500 周
年を記念して、さらなる布教のための信仰の一致を目指す共同宣言に署名しましょう」と
いう提案がなされたのです。すごいですね!プロテスタントの指導者らがバチカンへ行っ
て法王に会い、3時間の密な会見を行い、「マルチン・ルターの抗議を記念して、一丸と
なって伝道を推し進めようという宣言に署名する必要があります」と言ったんです。ある
記事によると、彼らのテレビ番組を合わせると、視聴者は世界中で8億人に及ぶそうで
す。
次の歴史的ヘッドラインは、7月 22 日に出されました。法王が、キリスト教の世界的
一致を促進するために会議を招集したとあります。これは強烈なヘッドラインです。法王
の意図は明らかです。彼は、キリスト教の一致を目指しています。さらにキリスト教のみ
ならず、世界中の宗教をひとつにまとめて、自らは最高指導者としてその中心におさまろ
うと考え、今やその目標に到達しつつあるのです。
さらに法王フランシスは、世界規模でキリスト教推進に貢献するベスト8人のひとりに
選ばれました。
「クリスチャンの一致はカトリック教会にとって最優先事項であり、それ
は法王の日常的関心事である」とのメッセージを、クリスチャンの一致を促進する教皇会
議にて語ったもようです。「その公文書は、カトリック教会と世界のあらゆる宗派、教派
との関係における新時代の幕開けとなった」と。
致命的な傷も治ってしまうという聖書の預言を覚えていますか。次の声明をお聞きくだ
さい。
「クリスチャンとの間にできた、先の敵意と無関心によってできた深い傷は、回復
段階に入った。それが我々をして、共通のバプテスマにおける兄弟姉妹として、他者を歓
迎させしめる、と法王は述べた。」
次のヘッドラインは、歴史的とは言えないまでも、重大なものです。8月 22 日に、「法
王が軍事力の使用を是認」とあります。韓国ソウルに向かう機上での記者会見中、
「アメ
リカ軍のイスラム国への空爆を是認しますか?」との質問に、法王はこう答えました。
「不当な侵略者を阻止するのは正当なことです」と。これは法王が新しい立場を示したわ
けではなく、バチカンは過去に、十字軍の派兵や多くの軍事行動を後押ししてきました。
いずれにせよ、これで法王フランシスの立場が明らかにされたわけです。
次の歴史的ヘッドラインは、9月4日であります。法王が、宗教連合を率いるよう要請
される。イスラエルのペレス前大統領は、このカトリックのリーダーを「世界平和の中心
人物」と呼びました。伝統的に、ユダヤ人はカトリックを反ユダヤ運動におもねる組織と
とらえてきました。ペレス氏は法王を、国連よりも強力な平和の擁護者と評しました。さ
らに、米国ジェリー・ホワイト大統領補佐官は、法王を筆頭とする世界的宗教契約を呼び
かけました。
「世界宗教契約というのは、宗教または神の名において、暴力を放棄、否認するもので
す。これに必要とされる証書とはなんでしょう?バチカンの法王フランシスに主導権を握
っていただければ、さらに働きが進むと思われます。」皆が法王をあてにしているようで
す。
FOX ニュースのコメンテーター、ジニーン判事は、法王が主導権を握って中東の戦争問
題を解決すべきであると言いました。
「今晩、中東のキリスト教徒は、信仰のゆえに死の標的となっていますが、彼らのために
戦う人が誰もいません。キリスト教徒が殺戮され、教会は放火され、家族は故郷を追わ
れ、大量殺人者らが迫りつつあるこの時、誰がキリスト教徒を守るべきでしょうか?カト
リック教会の指導者、忠実な者を養う法王がやるべきです。」
FOX ニュースの有名なコメンテーターの口からこのような言葉が飛び出すとは、驚くべ
きことです。
次のヘッドラインに移ります。10 月 27 日、「法王が、ビッグバンと進化論への信仰を表
明」とあります。実際はもう長年にわたってカトリック教会は進化論を支持する立場をと
っていますから、とりわけ歴史的とは言えませんが、フランシスも同様であることがこれ
で分かります。新聞記事を引用します。
「138 億年前に宇宙を形成し始めたとある科学者らが信じるビッグバンは、神の計画の一
部であった。法王は、
『宇宙の始まりに関する科学的記述と生命の進化は、カトリック教
会の創造の見解と矛盾しない』と述べた。」
もし進化論が真実だとしたら、聖書の創造の記述を字義通りに真実ととることはできま
せん。しかし、イエスは言われました。
「もしあなたたちがモーセを信じないなら、私を
も信じない」と。
次の歴史的ヘッドラインは、11 月 18 日に出されました。「リック・ウォーレン牧師、バ
チカンで法王と会見。
」米国の著名な牧師であるリック・ウォーレンが、法王フランシス
との会見後、
「法王の人間性と情の深さを、すぐそばで感じることができました」と述
べ。続けて、
「カトリックもプロテスタントも、イエスを愛するかぎり、我々は仲間で
す」と。
プロテスタントの信条とカトリックの信条の間には、大きな違いがあるわけでして、
「愛」を合言葉のように用いるこの風潮は、偽の一致へと導くものであり、終末にはそれ
が、私たちに敵対して使われるでしょう。
サザン・バプテスト、ユダヤ教、イスラム、モルモンの代表を含むこの会合の出席者ら
は、伝統的な結婚、同棲、同性婚について話し合いました。
一致というのは、これらの様々な宗派にとって極めて重要な点に基づくものですが、こ
のような一致は空中分解に終わるでしょう。
リック・ウォーレンという人物は、最も影響力のあるアメリカ人著述家、牧師のひとり
でしょうが、彼のような人物が北米の福音派の代表として語ることは、非常な重みがあり
ます。
(インタビューの質問)なぜあなたは、バチカンのこの会合に参加したかったのです
か?それに参加することが、なぜそれほど重要と考えたのですか?
(リック・ウォーレン)そりゃ、法王に招かれたら、行くしかないでしょう。
ウォーレン氏は続けて、
「カトリックもプロテスタントも、イエスを愛するかぎり、
我々は仲間です」と言ったわけです。
次の歴史的ヘッドラインに行きます。11 月 30 日。
「法王がすべてのクリスチャンに一致
を呼びかける」
。回りくどい言い方はしていません。率直に皆に一致を促しています。よ
うく聞いてください。
「トルコのイスタンブールから、法王フランシスは、2億5千万の
ギリシア正教クリスチャンの霊的指導者であるバーソロミュー教父とともに、すべての忠
実なクリスチャンに、彼らと一緒になって『世が信じるようになるために、我々がひとつ
になれますように』との祈りに加わるよう呼びかけた。」二人の宗教指導者は、同様の宣
言をした文書に署名までしました。さらに、法王と教父は、世界に向かって、友情と尊敬
に基づいた、イスラムとの融和、対話を呼びかけました。
黙示録の終末のシナリオに、イスラム教がどのようにはまり込んでいくのか考えたこと
がありますか。ここでも怪しげな「愛と一致」が使われそうです。再び、
「傷が治る」と
いう言葉遣いがされています。
「バーソロミュー1世はこう言っている。
『法王フランシス
との会見は、千年近くに及ぶ二教会間の断絶を終わらせるための大きな一歩となった』
と。フランシスは参列者に向かって、クリスチャンの分裂という傷が癒えるよう大胆に語
り、謙虚に聞くように促していた。」黙示録 13 章 12 節が引用されているのです。
「・・・先の獣の持つすべての権力をその前で働かせた。また、地と地に住む人々に、致
命的な傷がいやされた先の獣を拝ませた。」
ここに誤解の余地はありません。法王は、離反したすべてのプロテスタントに、
「戻っ
てきなさい。一致団結しましょう」とのメッセージを発しているのです。
次の歴史的ヘッドラインは、12 月2日に出されました。「法王が世界中の指導者らと合
同して、奴隷制度を非難」とあります。奴隷制度には誰もが反対すべきでしょうが、問題
は、法王がそのために世界中の宗教指導者らに呼びかけたら、皆ローマにやってきたこと
です。記事によると、
「歴史上初めて、カトリック、聖公会、ギリシア正教会、さらに仏
教、ヒンズー教、イスラム教の指導者らが、人類への犯罪行為と言える現代の奴隷制度に
反対の署名をするため一堂に会した」ということです。運動の内容には賛成ですが、世界
中の宗教指導者らが鶴の一声でローマにやってきたことによって発せられる巧みなメッセ
ージが見逃されていないでしょうか。他宗教の指導者さえも、ローマ法王を宗教の最高指
導者と認めているということです。
次の歴史的ヘッドラインに移りましょう。12 月 11 日。「法王フランシス、世界を魅了す
る」とあります。権威ある調査機関のリポートです。それによると、法王は世界中の人た
ちから広い支持を得ているというのです。43 カ国においては、60 パーセントの国民が教
皇を好意的に捉えているという調査結果です。特に米国国民は、この法王を気に入ってい
るようです。実に 78 パーセントのアメリカ人が法王に好意的だという結果です。大統領
がこれだけの支持率を得ていたら、狂喜することでしょう。つまり法王フランシスは、世
界のどの政治、宗教の指導者よりも支持されているということです。
次のヘッドラインは、12 月 15 日。
「2014 年はカトリックにとって最も発展した年とな
った」
。これはニューヨークのブルックリン大学教授の述べた言葉です。
「法王フランシス
は 2014 年、カトリック教会内に革命を起こした。それはイデオロギーまたは教理の革命
というよりは、常識の革命であった」と。
次の歴史的ヘッドラインは、12 月 16 日でした。「米国が、法王フランシスに、グアンタ
ナモ基地の閉鎖の手助けを要請」とあります。それがどうした、という感じかもしれませ
んが、次のヘッドラインにも注目してください。翌日の 12 月 17 日であります。法王が、
米国、キューバ間の秘密会談を仲介したというのです。法王に政治的な影響力はないとい
う人もいますが、ニューヨークタイムズの記事です。「18 ヶ月に渡る秘密会談は、カナダ
が主催し、法王が後押ししたもので、バチカンでの最後の会談は法王が主催した。オバマ
大統領とカストロ大統領が、数十年にわたる敵対心を捨て、米国とキューバとの新たな関
係を見つけることに同意」とあります。50 年にわたる共産政権にもかかわらず、カトリッ
クは今でもキューバ一の教会です。だから、これは偶然ではないのです。黙示録 17 章の
1節と2節をお読みします。
「それから、七つの鉢を持つ七人の御使いのひとりがきて、わたしに語って言った、『さ
あ、きなさい。多くの水の上にすわっている大淫婦に対するさばきを見せよう。地の王た
ちはこの女と姦淫をおこない、地に住む人々はこの女の姦淫のぶどう酒に酔いしれてい
る。
』」
この淫婦は、政治権力と交渉し、うまく操っているのです。それはまさにカトリック教会
が行っていることであり、バチカンに世界中から大使がやってくる所以であります。
次のヘッドラインに移ります。12 月 18 日。「法王フランシスのもと、バチカン外交のよ
り大胆な展望が現れる。」時期的には全くの偶然であったかもしれませんが、かれがキュ
ーバと米国間の仲介の突破口を開いたとされる翌日、法王フランシスは、バチカンで別の
外交使節と会談し、このような助言を与えていました。「大使の働きは小さいことを地道
にコツコツやることです。が、終わりには平和を作り出すのです。人々の心を互いに近づ
け、兄弟愛を縫い付けます。小さいことをコツコツとやる、これがあなたたちの仕事で
す。」記事には続けてこう書かれています。「法王フランシスで変わったこと、回復された
ことは、危険をも恐れぬ大胆な外交手腕と展望である。その結果、バチカンを外交討論の
只中に置く。その有様はあたかも、仲介屋、ブローカーのようである。」バチカンは、国
家間を仲介する国際外交ブローカーであると述べられているのです。
ヨハネ・パウロ2世が、共産主義に対して大胆に奔走したように、フランシスは西欧諸
国をひとつにまとめようと奔走しています。
水面下でははるかに多くのことが起こっているのでしょうが、私たちは、報道されてい
る範囲しか知ることができません。それでも、この反キリスト勢力が大胆に行動を起こし
ていることで、クリスチャンは奮い立つべきだと思うのです。不必要に騒ぐつもりはあり
ませんが、預言は確かだと信じています。つまり、イエス様のおいでが本当に近いという
ことです。ですから私たちは、できる限りのことをして、使命をのべ伝えなければいけま
せん。いつまでも時が延ばされるわけではありません。これらのヘッドラインを踏まえ
て、考えていただきたいことがあります。もしも今、世界規模の経済崩壊が起こったとし
たら、あるいは浅はかな国家が核爆弾のボタンを押したとしたら、あるいは大規模の自然
災害が起こったとしたら、世の指導者連中は、どこに助けを求めるだろうと思われます
か?世界中の期待がバチカン、法王フランシスに向けられることに、疑いの余地があるで
しょうか?現法王が、終末事件のすべてに関与するかどうかは分かりませんが、最初のイ
エズス会出身の法王が、終末事件のお膳立てを整えていることは、誰も否定できないと思
います。