学校教育目標「気づき・考え・実行する」 第 9 号 三郷市立北中学校 平 成 25年 1月 7日 〒 3 41 0 0 5 4 三 郷 市 泉 267-1 ℡ 048-952-5281 1年 155名 2年 140名 3年 126名 計 421名 あ「明るいあいさつ」じ「授業に集中」さ「さわやかな環境」い「一緒に感動」 『教えなければ育たないを考える』 校長 谷口 喜久男 平成25年(2013年)の新しい年を迎えました。「明けましておめでとうございます」 本年も北中学校へ のご支援・ご協力をお願い申し上げます。 今年は干支で言うと巳年、ヘビ年です。ヘビは脱皮を繰り返しながら成長していくこともあり、昔の人は「巳 年は復活・再生を連想させ、新たな成長を生む年となる」と言ってます。政治体制も変わり、日本の復興・ 再生に期待したいところです。 さて、私には3人の息子がいます。息子たちが幼い頃は、子どもというものは、ご飯さえしっかり食べさせてお けば後は勝手に育つものと考えていました。 それはどうしてかというと、私自身、もの心ついてから親に遊んでもらったり、旅行に連れて行ってもらったりし た覚えがあまりなかったからです。そのことから、さほど親が関わらなくても子どもは勝手に育っていくものと考えて しまったのだと思います。 しかし、ある出来事によって、子ども達は勝手には育たないということを自覚させられました。 2番目の息子が小学校5年生になった頃、野球のグローブとボールが欲しいというので買い与え、親子 でキャッチボールをしようということになりました。 息子の方からキャッチボールをしようと言い出したので、当然、息子はボールを投げたり、捕ったり出来るも のと思い込んでキャッチボールに臨みました。すると、息子はキャッチすることはもちろんのこと、ボールを投げる こともうまくできませんでした。私が小学校5年生の頃は兄弟や近所の子ども達と野球のまねごとをして遊ん でいたので、どうして出来ないのだろうと思いました。 その時、私は息子に対して、それまでにキャッチボールの経験をさせていなかったことに気がつきました。近 所に同年代の子ども達がいたわけではないし、親である私が積極的に関わって教えたこともありませんでした。 思えば、私自身も勝手に野球が出来るようになった訳ではなくて、子ども同士の遊びの中で、兄や兄の 友達である上級生から教えてもらって出来るようになったものでした。 教えていないことや経験していないことは出来なくて当然だと思い、息子がキャッチボールをやろうと言ったと きはなるべくつき合うようにしました。 しかし、そこは親バカで、早くうまくなって欲しいことから、どうしても一球一球の投げ方や捕り方に注文が多く なり、あまりの口やかましさに息子はいつしかキャッチボールをやろうとは言わ なくなってしまいました。そのため息子は成人した今もキャッチボールが苦手 です。 「子どもは勝手に育つものではなく、教えてもらい、経験を積むことによって 育つもの」と親として自覚させられた出来事でした。また、その時の教え方を 誤ると後の育ちに影響をおよぼすことも我が子の子育てを通して勉強させら れました。 「子どもにとって、一番の教育者は親である」
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