3年生のどうとく 102~105ページ 30 女の子ときかんし ●今日の道徳の授業のねらい 生命の尊さを感じ取り、かけがえのない生命を大切にしようとする心情を育てる。 ●お話のあらすじ シカゴ行き急行列車の機関士さんたちは、広大な麦畑の中で毎日手を振ってあいさつを する女の子と仲良しだった。ところが、ある日を境に女の子の姿が見えなくなる。調べて みると、女の子は肺炎にかかり病院が遠いため医者にみてもらえないということが分かっ た。そこで、機関士さんたちは、女の子の家の前で列車を止めて、シカゴの病院まで乗せ ていくことにした。やがて女の子が全快した知らせを聞き、機関士さんたちは女の子の命 を守れたことを喜んだ。 ●子供の様子と学校での指導 3年生くらいになると、自分の生命について意識し出すようになりますが、自分の生命 を大事にしなければと、いつも心にとどめて積極的に行動することはあまりありません。 親類や友達などといった自分の身近な人が病気になったり事故にあったりしない限りは、 生命を守るということを切実に感じてはいません。むしろ、生命の安全を考えないで無分 別に行動することさえみられます。 そこで、学校では、生命はたった1回きりのもので、かけがえのないこと、そして生命 あってこそすべての営みが行われることを話しています。子供たちが、生命の尊さを知り、 かけがえのない自分の生命を大切にするよう指導しています。 ●家庭で話し合ってほしいこと 登場人物(急行列車の機関士たち)の行動やそのときの気持ちについて、この授業のね らいとなっている生命尊重の観点から、お子さんと話し合ってみましょう。また、日ごろ 生命の尊さについてどのように考えているか話し合ってみましょう。 お子さんが誕生したときの様子を話してあげてはいかがでしょうか。そして、お子さん の生命が、ご家族や周囲の人々の願いや祝福の中で誕生してきたことを教えてあげたいも のです。 お父さんやお母さんが、ご自分の生命やご家族の生命を大切にするために、何かしてい ることがありましたら、話してあげましょう。
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