2月 主題名 命の尊さ 資料名 学習指導要領 の「内容」 ねらい 資料のあらすじ あなたがもつ生きる力 出典 4年生のどうとく(文溪堂) 3-(1)生命尊重 生命の尊さを感じ取り,生命あるものを大切にする。 生命の尊さを感じ取り,生命あるものを大切にしようとする心情を育てる。 受精から出産までの胎児の成長の様子を語る説明文。受精したとき0.2㎜だった細胞は,280日後に 約50㎝くらいの赤ちゃんに成長して出産される。生まれるとすぐ上げる産声には,大きな意味が二 つある。一つは赤ちゃんが赤ちゃん自身の力で行うはじめての行いだと言うこと。もう一つには, 自分で呼吸をはじめたということ。この二つが生きる力をしっかりともって生まれてきたという証 拠になる。 他教科・他領域や 生命の誕生は,その尊さを実感する上で欠かせないものである。しかも人間の赤ちゃんの題材なら 日常指導などとの 尊さにひたりたい。高学年になれば,保健や理科で学習する内容だが,その前段階として道徳教育 から関連づけたい。動植物の命は手にとりやすいが,人間の生命となると実感がわきずらいので, 関連 特別活動などの指導も関連づけて深めたい。 評価 ①生命の尊さを知ろうとする心情が深まっているか。 ②命あるものを大切にしようとする心情に共感できたか。 学習活動(主な発問と児童の予想される反応) (1) 人間の生命に思いをはせる。 ○ 命とは何だろうか。 ・力の源。 ・尊いもの,大切なもの,かけがえのないもの。 ・はかないもの,弱いもの。 (2) 「あなたがもつ生きる力」を読んで話し合う。 ① 自分が,お母さんのおなかの中で2,000倍に成長したこ とを知って,どう思うか。 ・信じられない。 ・生きているって,すごい。 ・人間って,不思議だなあって思う。 ② 自分の力でできた最初のことが,産声を上げることだと 知って,どんなことを感じたか。 ・産声が,そんなに大切なものだとは,知らなかった。 ・声しか上げられないなんて,弱い。 ・自分が,声しか上げられなかったなんて,思えない。 ③ 自分で生きることを選び取って生まれてきた証拠が, 産声を上げたことだと知って,どのようなことを思う か。 ・生きているって,不思議な気がする。 ・産声を上げたことが,息をすることにつながるなんて, 考えもしなかった。 ➍ この話を読んで,自分自身に自信がもてたか。 ・もてた。 ・自分が生きていることが,不思議な気がする。 ・今まで当然と思って生活してきたけど,生まれてくるっ て大変なんだなあと思う。 ●指導上の留意点 ◆指導の工夫 ★評価 人間の生命とは,と投げかけることで,ねらいとする 価値への方向付けを図る。 ● ● 自分が,わずか280日間に2,000倍に成長した事実を実 感させ,生命の不思議さに気付かせたい。 ● 生まれたての赤ちゃんが,大人にしてみても膨大なエ ネルギーを使って産声を上げることを理解し,児童一人 一人がその力をもっていることに共感させる。 ● 呼吸を始めることの大切さを実感させ,生きているこ との神秘に触れさせたい。 ● 今から約10年前,この世で生きていくためにあらゆる能 力をもち,それを発揮しながら生まれた自分を考え,自己 を肯定する心情について考えさせたい。 ★ 生命の尊さを知ろうとする心情を深めることができた か。 (3) これまでの自分を振り返り,自分の大切さについて考 え,話し合う。 ○ 生命を尊いものだと感じたことはあるか。 ● 自分の大切さを考える機会は少ない。児童一人一人に ・1年生の誕生日のとき,おばあちゃんが泣いてくれたの じっくりと考えさせたい。 で,自分の命を大切にしなくちゃと思った。 ◆ 事前に,家庭から児童の生まれたときの状況のアンケ ートを取っておき,自分が待ち望んで迎えられた存在で あることを伝えたい。 (4) 教師の説話を聞く。 ★ 生命あるものを大切にしようとする心情に共感できたか。
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