野田小だより

学校教育目標
●がんばる子
●やさしい子
●学びつづける子
野田小だより
平成24年12月21日
12月
今年の重大ニュースを考える
校 長
今年の重大ニュースの中に、京都大学の山中伸弥教授のノーベル生理学・医学
賞受賞が入ると思います。この受賞は、人工多能性幹細胞(iPS 細胞)を作り出
した功績によるものです。iPS 細胞は万能細胞の一つで、研究が進めば、将来的
には病気の内臓の代わりを作ったり、難病の発症原因や薬の開発に役立ったりす
るといわれています。SF(サイエンス・フィクション)小説のような夢の医療
が実現するのも遠くないのかもしれません。期待が膨らみます。
SF小説といえば、中学生の頃読んだものに、人気作家の作品を集めた「タイ
ムマシン」という短編集がありました。この中で、
「ジョーという名のロジック」
(マレイ・ラインスター作)が印象に残っています。「ロジック」とは、ある種の
端末機械で、キーボードとモニターで構成されています。そして、世の中にある、
同じ種類の機械が結びつけられています。中心となるロジックに膨大な情報が蓄
えられて、そこから様々な知識を得ることができる設定です。あるとき、
「ジョー」
と名づけられた端末機械(ロジック)が故障をします。すると、このロジックだ
けが特別な知識を引き出せるようになり、ジョーは膨大な知識を駆使して、夢の
ような解決方法を次々に導き出します。
1970年ごろに初めて読んだときには、
コンピュータという言葉も一般的ではありませんでしたし、インターネットとい
う言葉は、まったくありませんでしたので、内容を理解するのに苦労しました。
しかし、これは正に現代のコンピュータ・インターネットの世界そのものです。
過去のSF小説の内容が、現実となったのを目の当たりにしたわけです。
ところで、野田小学校の重大ニュースといえば、何でしょうか。学校としては、
140 周年記念の様々な学校行事、
「読み・書き・そろばん」基礎学力向上の研究発
表会が筆頭に挙げられるでしょう。一生懸命に頑張った子どもたちにとても感激
しました。そして、ご協力いただいた保護者・地域の皆様には心よりお礼を申し
上げます。一方、子どもたちにとっての重大ニュースは様々です。何人かに取材
したところ、次のような回答を聞くことができました。
「修学旅行、いろいろな活
動を通して絆が深まりました・図工の作品が褒められて、表彰されたたことです・
なんといっても、持久走大会、苦しかったけど頑張ってよかったです」などなど。
充実した活動のこと、楽しみにしていたこと、目標を持って頑張ったこと、先生
や友達に認められたこと、褒められたことを次から次に聞くことができました。
そんな中、
「クラスで困っているとき、お友達が助けてくれたことです・稲刈りの
時、高学年のお兄さんやお姉さんが優しく手伝ってくれたことです」という子が
いました。何か心が温かくなります。ありふれた日々が輝いていく瞬間を見せら
れた気がしました。
保護者・地域の皆様におかれましては、今学期も、本校の学校教育に対して多
大なるご理解ご協力を賜りました。心からお礼を申し上げます。また、子どもた
ちをはじめ、皆様方が、穏やかで、明るい光に満ち溢れた、よい年をお迎えにな
ることをお祈り申し上げます。
石塚 利夫
◆9月27日(木)
全校稲刈り
◆9月29日(土)
創立140周年記念
秋季大運動会
◆11月2日(金)
研究発表会
◆11月20日(火)
持久走大会