資料3 - GCUS

資料-3
下水道グローバルセンター(GCUS)
平成25年度活動報告および今後の活動予定
平成26年9月24日
GCUS審議会
平成25年度活動報告および今後の活動予定(目次)
• GCUSの目的と主な活動メニュー
• 各国別の主な取組
– 重点国:ベトナム、インドネシア、マレーシア、サウジアラビア
– 対象国(新規取組国):カンボジア、UAE、トルコ
• テーマ・分野毎の取組
– 情報収集・マッチング関連の活動
– 第7回世界水フォーラムに向けた準備
– 国際標準化(ISO)活動
– 水・環境ソリューションハブ
1
GCUSの目的と主な活動メニュー
2
GCUSの3つの活動目的
世界の水・衛生問題等の解決に向けた国際貢献
国及び地方公共団体等の国際協力活動、国際交流活動を支援しつ
つ、世界の水・衛生問題や地球温暖化問題の解決に貢献
下水道関連企業のビジネス展開支援
海外のビジネス展開に意欲的な下水道関連企業を学官が
強力に支援し、我が国の下水道界の活性化にも貢献
国内への下水道施策への還元
海外での活動成果を、我が国の地方公共団体に還元し、
新たな下水道施策の展開に反映
3
下水道グローバルセンター(GCUS)の構成
 2009年(平成21年)4月、国土交通省と(社)日本下水道協会が事務局となり、産学官が一体で、我が国の優位
技術の海外へのPRや、これらを活用したプロジェクト形成支援等により、民間企業の海外進出を後押しするた
めのプラットフォームとしてGCUSを発足。
 30社(現在)の会員企業が参加。
運営委員会
事業方針、運営方針
等の決定
会員
(下水道関係公益法人等)
特別会員
(国総研、土研)
特別会員
(地方公共団体)
助言
対象となる国・地域や
活動内容等に応じ、
左記機関・企業から参画
調整
理事会員
審議会 :重要な方針等について助言
主な活動
WESHub:
会員企業
政府間関係構築
マッチング
顧問
セミナー・ワークショップ
現地規格・ISO
研修受入
世界水フォーラム
その他下水道
関係機関等
国際
展開先進自治体による
アライアンス
ニ
ー
ズ
の
把
握
・
活
動
実
施
JSC:
アジア太平洋
水フォーラム指定のサニ
テーション情報集約機関
下水道分野の国際活動に関するプラットフォーム
として全ての情報を集約
GCUS事務局
(公益社)日本下水道協会
国土交通省下水道部
相
手
国
政
府
等
連
携
国
内
の
関
係
機
関
4
プロジェクト形成フローとGCUSの主な活動メニュー
プロジェクト形成フロー
課題認識
政府間関係構築
GCUSの活動メニュー
政府間覚書の締結による二国間協力関係の基盤作り
政策対話の実施による最新の政策動向把握、信頼関係醸成
専門家派遣/相手国のニーズに応じた調査の実施
セミナー・ワークショップ
法制度整備
組織・人材
技術基準
セミナー開催により、日本の下水道事業に関する政策、経験、ノウハウを提供
ワークショップ開催により対象国政府関係者への本邦企業の優れた技術の紹介
研修受入
対象国キーパーソンの招聘・視察対応等による本邦民間企業の優れた技術の紹介
実務者レベルを対象とした研修による技術力・事業運営能力の強化
マッチング
視察受入・ビジネスマッチングにより対象国政府関係者と本邦企業の関係構築支援
現地展示会の開催による現地政府関係者及び現地企業との関係構築支援
技術の認知・選択
現地規格・ISO
海外向け技術確認による本邦技術の性能保証
現地規格への本邦優位技術のスペックイン
国際標準化の主導により、本邦技術を諸外国の基準等に面的に反映
プロジェクトの
実現へ
プラットフォーム機能
英文技術資料の作成
国内情報共有(GCUS/JSWAセミナーの開催など)
5
5
各国における主な活動
6
ベトナムにおける下水道整備の実施状況
 低い下水道処理率
 下水道事業に対する財源の確保、
そのための法体系、制度、体制づくりが課題
 JICAの円借款事業等が主要都市にて多数実施中/実施予定
主要な下水道プロジェクト
都市
人口
下水道
普及率
ハノイ市
約650万人(2009年)
12%
ホーチミン市
約740万人(2010年)
19%
クァンニン省下水道整備事業
世界遺産ハロン湾の水質保全
H26年度国交省プレFS調査実施予定
ハイフォン市都市環境整備事業
36,000㎥/day、標準活性汚泥法
北九州市がJICA草の根技術協力事業を活用した技術交流を実施中。
ハノイ市下水処理場事業
エンサ処理場整備(270,000㎥/day)と管渠工事(50km)が分離発注される見通し。
横浜市がJICA草の根技術協力事業を活用した技術交流を実施中。
フエ市下水道事業
処理場整備(17,100㎥/day) ※入札手続中
ダナン市下水道事業
市内下水処理場にメタウォーターがパイロット実験装置を設置し、実証実験を実施。
日本下水道事業団が、実証実験データの確認等の技術確認を実施。
ビンズン省(南部ビンズン省水環境改善事業)
第1期事業実施済み。第2期事業(17,000㎥/day)の入札手続き中
ホーチミン市(ビンフン2期)
ビンフン処理場整備(330,000㎥/day) ※日立製作所を含むJVが落札
大阪市がJICA草の根技術協力事業を活用した技術協力実施中。
積水化学工業がJICA民間技術普及事業にて管路更生工法の試験施工を実施予定
フーコック島下水道整備
 JICA-PPP-FSをH25.7に完了。
神戸市がJICA草の根技術協力事業を活用した技術協力を実施中。
7
ベトナムに関する取組①
ベトナム建設省との覚書に基づく定期協議、セミナーの開催
政府間関係構築
セミナー・WS
 国土交通省とベトナム建設省との間で、下水道分野の協力関係を強化するための
技術協力の覚書を締結(H22.12)。以降、年間約2回程度政府間協議、セミナーを開催
 2014年3月には覚書を更新し、従前の協力分野に加え、
新たに以下3点を協力分野に追加することに合意
1)下水管路・下水処理にかかる技術基準の策定
2)下水道関連法規の策定
3)下水道分野の地下インフラ
– 第5回日越定期会議(H26.3、ハノイ)
更新覚書の交換(第5回定期協議)
(横浜市が参加)
– 第6回日越定期会議(H26.7、大阪)
(北九州市、大阪市、横浜市、神戸市、川崎市、滋賀県、JSなどが参加)
• メタウォーター(株) のダナンでの実証試験結果の性能等を確認した、「海外向け
技術確認書」をベトナム建設省幹部に手交
• 中浜処理場(B-DASH施設)、推進工法の現場視察等も併せて実施
第6回日越定期会議の様子
推進工法基準等策定支援/研修
引き続き、ベトナムでの推進工法の
普及に向けて、以下取組みを実施
– 技術セミナーの開催
– 現地での規格化を支援
– 人材育成(本邦研修など)
現地規格作成
人材育成
推進工法セミナー(H26.8, ホーチミン)
下水道法制度整備支援
現地規格作成
先方政府の要請を受け、以下検討を実施予定
– 下水道整備、下水処理に関連する法令文書のレビュー
– 放流水質基準達成のための排水処理方法の選択に関
するマニュアル素案
– ベトナムの下水道関連法制度の提案内容案の検討
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ベトナムに関する取組②
技術確認
日本下水道事業団(JS)による海外向け技術確認
メタウォーター(株)が、ベトナムのダナン市内の下水処理場に処理能力300m3/日規模のパイロット実験装置
を設置して、実証実験を実施。
日本下水道事業団が、現地調査や実証実験データの確認などを行うことにより、技術の性能等を確認。
実証中の「高効率固液分離・新型散水ろ床・後段固液分離」技術
実証試験の実施状況
政府間関係構築
セミナー・WS
国土交通省は、先方政府に対して関する
技術確認書の交付に立ち会うとともに、
セミナーや現地視察のアレンジ、各種マス
タープランやFSの際に、JSが確認した技
術について相手国への導入を促す。
国交省職員の参加により開催された
現地WS(H26.3、ダナン)
海外向け技術確認書の手交
(JS野村理事-ティエン局長)
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下水道分野の海外展開 ロードマップ(ベトナム)
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
2017
2018
2019
2020
JICA事業による各種研修を通じた人材育成
人材
育成
JICA草の根技術協力事業を通じた自治体間技術交流の促進
(北九州市、神戸市、大阪市、横浜市)
下水道研修施設の設立検討
研修施設の設立・運営
地方公共団体間の協力関係
行政間
関係構築
ベトナム建設省と
国交省の協力覚書締結
1
2
覚書を3年間延伸
3
4
5
6
政府間定期協議ワークショップ
専門家派遣(下水道政策アドバイザー)
法制度整備支援(ベトナム汚水処理法の策定)
推進工法研修実施
推進工法現地規格策定支援
汚水処理法の策定
規格策定
GCUSベトナム推進チーム発足
技術基準
・
技術評価
技術研修
省エネ処理技術実証試験(民間)
海外向け技術確認
(日本下水道事業団)
海外でのパイロット事業への支援制度を検討
管路更生工法
試験施工
ホーチミン市水環境改善計画(1期)
具体の
事業
ホーチミン市水環境改善計画(2期)
ハノイ市下水道処理場事業
中小規模都市の下水道整備
(ハイフォン市、フエ市、ビンズォン省など)
その他中小規模都市
10
インドネシアにおける下水道整備の実施状況
 高い人口ポテンシャルと圧倒的に低い下水道処理率
 JICAの支援により2012年に汚水処理マスタープランが見直され、
優先プロジェクト(Zone1, Zone6)が円借款等の活用により今後下水道整備を進める予定
都市
人口
下水道普及率
ジャカルタ特別州
約960万人(2010)
2.5%
スラバヤ市
約302万人(2011)
0%
第1処理区(Zone1)
 ジャカルタ首都圏投資促進特別地域(MPA)フラッグシップ事業の1つ
 2012-2013年にかけて、JICAのPPP=FSを実施(オリックス他)
 2014年1月に調査設計のための借款契約(約20億円)締結
 全体事業費:約450億円
 下水管渠(円借款:約290億円)のうち幹線約90kmの大半が推進工法
 下水処理場整備(約200,000㎥/day)+20年間の維持管理
( PPPスキーム(BOT or DBO)を想定。事業費約160億円)
処理場予定地が狭小のため膜分離活性汚泥法(MBR)が有望
 ジャカルタ特別州下水道整備事業に係る補完調査(JICA業務)を、北九州市を含
むJVが実施中。今後、下水処理場建設候補地の妥当性の確認等を実施し、本
邦下水道企業による本プロジェクト獲得を図る。
第6処理区(Zone6)
短期計画(~2020)
中期計画(~2030)
 下水道整備事業協力準備調査
(JICA)を実施済み
長期計画(~2050)
 事業化は第1処理区の次
ジャカルタの汚水処理マスタープランと優先プロジェクト
北九州市がインドネシア第2位の
都市スラバヤ市にて調査を実施。
(スラバヤ市は北九州市と環境姉
妹都市の関係)
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インドネシアに関する取組①
政府間関係構築
公共事業省との社会資本整備分野に係る覚書の調印
セミナー・WS
国土交通省とインドネシア公共事業省との間で、WS開催等を通じた情報交換や専門家派遣による調査研究な
どの社会資本整備分野の協力促進に関する覚書を締結(H25.9)
下水道も協力分野の一つに位置づけられている。
日時
件 名
開催地
協力機関
H24.9
日尼下水道セミナー
東京
北九州市・横浜市・JS
H25.1
日尼道路下水道セミナー
ジャカルタ
北九州市・横浜市
H25.7
日尼政府間協議
ジャカルタ
北九州市・JS
H25.9
日尼第1回建設次官級会合
ジャカルタ
北九州市
H26.2
日尼政府間協議
ジャカルタ
北九州市
覚書の締結式(H25.9)
H24~25年度に実施した政府間協議/セミナー
政策対話等により、下水道事業早期実施のための財政制度等について日本の経験を共有。
また事業化にあたっては、次の3点を設計に反映させるべく提案中。
①分流式より効率的かつ早期の整備が見込める合流式の採用
②狭小な処理場用地に適した膜分離活性汚泥法の採用
③道路交通への悪影響を低減する推進工法の採用
これまで尼側と共同で再生水利用水質基準検討を実施(H24年度まで)
また今後、尼国の下水道設計指針の改訂作業に協力しつつ、
本邦技術のスペックインを図る
現地規格作成
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インドネシアに関する取組②
最先端の排水処理と再利用技術セミナー
セミナー・WS
政府間関係構築
日 時:平成26年6月5日(木)9:00~12:30
参加者:(日本側)
国土交通省、北九州市、造水センター、工学院大学、水ing、日立製作所など
(インドネシア側)
工業省、ジャカルタ特別州下水道公社、バンドン工科大学
造水促進センター山本理事長と国土交通省加藤管理官が開会挨拶。
西課長補佐による基調講演
工学院大学中尾教授、赤松教授、北九州市田中理事、西課長補佐による基調講演。
各企業が、主に膜処理技術について発表。
インドネシア側からは、工業省ウマル部長、PDPALJAYAパンジャイタン部長の挨拶。
バンドン工科大学ジャンダラ教授よりイ国における水環境の現状に関する基調講演。
前日6月4日(水)には、政府関係機関と 主にジャカルタ特別州の下水道整備について意見交換を実施。セミナー・WS
「インドネシア国ジャカルタ特別州下水道整備に係る補完調査」(JICA発注)における本邦ワークショップ
日 時:平成26年8月26日(火)8:45~11:45
場 所:北九州市
参加者:(日本側)
国土交通省、北九州市、JICA九州、日水コン、日本工営
(インドネシア側)
公共事業省マリキ環境衛生局長、ジャカルタ特別州、下水道公社社長
セミナー・WS
ワークショップ参加者
JICA補完調査(パイロットプロジェクト(推進工法)の詳細設計・入札補助、Zone1処理場の概略設計)の一環として実施。
国土交通省から、ジャカルタ下水道の実施に向けて必要と考えられる、国と地方の役割分担や責務について説明。
北九州市から、下水道事業実施に不可欠な、都市開発との整合、予算の確保、継続的な経営、広報、住民啓発等に
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ついて説明。
マレーシアに関する取組み
マレーシアの下水道整備に関する課題
位置図
下水道普及率は約70%と高い水準。
一方で、小規模下水道が乱立し、下水管路も老朽化
するなど、維持管理が不十分。
水資源の確保。
ランガット地区下水道整備プロジェクト
中心から約25km
クアラルンプール
ランガット
地区
対象面積:約80k㎡、計画人口:約90万人、
計画下水量:約20万㎥/day
事業形態 下水道施設の設計・建設・維持管理までの一括事業
案件受注を目指し、東京都下水道サービス㈱(TGS)・住友商事㈱、
現地企業が合弁会社を設立予定
現在、案件受注を目指してマレーシア政府と交渉中。
セミナー・WS
エネルギー・環境技術・水省との政府間協議・下水道セミナー開催
H24.7に開催
日本の下水道事業に関する政策、技術、経験およびノウハウを提供し、
マレーシアの下水道事業における課題解決に資するソリューションを提供
政府間協議の様子(東京都小川局長、
国交省岡久部長、マレーシア国ルー次官)
研修受入
国土交通省は、引き続き、本邦下水道研修や二国間協議・ワークショップの実施を通じて、
本邦企業の本プロジェクト受注を支援。
政府間の関係を基礎に、さらに他地区、他都市(ジョホールバルなど)への水平展開の可能性を検討
現地規格・ISO
マレーシアSPANへの日本製ディフューザの製品登録
国土交通省・日本下水道協会は、本邦企業の散気装置に関する現地規格取得を24年度より支援中。近日中、
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取得見込み。
サウジアラビアに関する取組
サウジアラビアの下水道整備に関する課題
サウジ政府ミッションとのビジネスマッチング
水資源の確保(再生水利用率:約18%)
公共用水域(地下水、海)の水質汚濁、下水管路の老朽化
地区ごとに下水道事業の包括民間委託の動きあり
マッチング
日 時:H25.2/27 9 ~ 12時
内 容:GCUS企業等より自社技術・製品紹介
参加企業:ダイセン・メンブレン・システムズ、
石垣、三菱レイヨン、JFEエンジ、アムコン
政府間関係構築
サウジアラビア水電力省との政府間協議
日 時:平成25年11月26日(火)10:00~13:30
場 所:サウジアラビア水電力省内講堂
(サウジ側)水電力省:開発担当次官、アリ下水道局長他
国家水公社(NWC):アル・ムタイリ民営化担当他
(日本側)国土交通省下水道部 加藤流域管理官他
水ing、積水化学、神鋼環境ソリューション、日立など
下水道事業に関する最近の政策動向、管渠のス
トックマネジメント、人材育成に関し議論
本邦民間企業による技術紹介を実施
加藤管理官とアリ下水道局長
下水道技術全般に関する説明
水電力省幹部からの質問
国交省「サウジアラビア下水道研修」
研修受入
政府間
時期:H26.1の6日間(神戸市)
関係構築
対象:サウジ国営水公社(NWC) 2名
内容:下水道事業経営、下水処理水再利用
および下水管路管理等
セミナー参加者集合写真
本年度も11~12月に開催予定
本邦研修の様子
15
15
カンボジアに関する取組
カンボジア王国における下水道整備の現状
都市名
人口(万人)
下水道使用人口(万人)
プノンペン都
159
116
シェムリアップ市
14.4
10.5
バッタンバン市
16.4
12
コンポンチャム市
17.3
12.6
プルサット市
14.4
10.5
(下水処理場)
・シェムリアップ市 (安定化池、流入水量:11,400m3/日)
・シアヌークビル市 (安定化池、対象人口:30,000人)
・バッタンバン市(稼働中止中)
これまでの国土交通省による調査
• カンボジア国における下水道事業等の整備計画策定調査業務(プノンペン都下水道プレF/S、平成23年度)
• 平成24年度カンボジア国地方都市における下水道整備計画等策定業務(シェムリアップ市下水道プレF/S、平成24年度)
カンボジア対象本邦下水道研修(平成25年度)
(日時)平成26年1月27日~2月8日
(目的) ①下水道マスタープランの作成
②下水道施設の維持管理
③本邦下水道技術の紹介
(対象者) 3名 (公共事業運輸省、プノンペン都、シェムリアップ市)
カンボジア政府幹部とのビジネスマッチング
(日時)平成26年10.月21~22日(予定)
(招聘者)カンボジア公共事業運輸省公共事業総局副局長
(内容)GCUS企業等より自社技術・製品紹介
(参加予定企業)現在募集中
プノンペン都下水・排水改善プロジェクト(JICA)
(協力期間) 2014年8月~2016年2月
(相手機関) プノンペン都 公共事業・運輸局
(調査範囲) プノンペン都行政区域全域
(上位目標)
プノンペン都において2035年までに適切な汚水
対策及び排水改善がなされ、浸水被害や周辺環
境汚染が緩和される。
(内容)
1)汚水対策・排水改善マスタープランの策定
2)MPで策定された優先プロジェクトのプレF/S
3)汚水対策・排水改善に係る計画策定能力強化
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アラブ首長国連邦に関する取組
アブダビは飲み水を海水淡水化に依存しており、下水処理水は灌漑用に再利用されている。
今後は都市用水での再利用や現在、全く進んでいない汚泥の再利用が課題となる模様。
下水処理水再利用の促進に向けたワークショップの開催、展示会への出展
セミナー・WS
日 時:平成26年1月
場 所:アラブ首長国連邦
参加者:(日本側) 福岡市、日本下水道協会
(アラブ首長国連邦側) アブダビ下水道公社
福岡市、下水道協会はアブダビ下水道公社ともにIWS(世界水サミット)において下水処理水再利用の促進に向けた
ワークショップ開催するとともに、展示会に出展し日本の下水道技術をアピールした。
福岡市と水INGで国交省の調査費に応募、採択(H26.9)。今後、WS開催等を通じ、UAEに下水処理水再利用や汚
泥リサイクルの福岡市の経験を共有する。
IWS再利用WS
アブダビ下水道公社社長と
福岡市下水道局長
アラブ首長国連邦における本邦下水道技術普及検討業務
再生水事業のアピール
調査
 UAEの1つの都市を選定し、本邦企業の海外展開可能性を模索すべく、H26年度実施予定。
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トルコに関する取組
トルコの下水道の状況
 イスタンブール市などの都市部を中心に、トルコ全土で下水処理施設が増加しており、下水道普及率は増加傾向。
 2,950都市中2,235都市に下水道が整備(下水道普及率は62%)
 地震リスクが高いため、耐震対策や老朽化管路の更新等のニーズが考えられる。
トルコ政府との関係構築
政府間関係構築
防災分野でのハイレベル協議の機会を捉え、
トルコ担当省庁(環境都市省)との協力関係を構築
トルコへの技術協力に関心の高い仙台市とトルコの主
要都市とのマッチング機会を創出
土井政務官とバルタ副大臣の会談
イスタンブール上下水道局との意見交換
トルコ政府関係者の訪日対応
人材育成
トルコ政府要人(環境都市省副大臣)の来日機会
を捉え、仙台市-トルコ間の協力関係の構築を
側方支援
南蒲生浄化センターの視察
トルコにおける本邦下水道技術普及方策等検討業務
仙台市長との会談
調査
 トルコの都市と仙台市のマッチングを支援、関係構築を通じ、本邦企業の海外展開可能性を模索すべく、H26年度実施予定。
 11~12月に、マッチング候補となる、3~4都市の現地調査を実施するとともに、2015年3月の国連世界防災会議の機会に
トルコ下水道関係者を招へい予定
18
テーマ・分野毎の取組
19
情報収集・発信・マッチング①
 国内関係機関や海外派遣専門家等を講師として招き、
海外の下水道整備に関する最新の情報を会員企業にフィードバック
日 時
テーマ
プラットフォーム機能
セミナー・WS
内 容
第1回
H24.2
JICAの有償勘定支援
円借款の実績と最近の動向、日本企業が留意すべき事項等について
第2回
H24.2
インドの下水道事情
インドの組織体制、最近の下水道プロジェクトの説明、水ビジネスに関する情報
第3回
H24.4
世界水フォーラム
フランス・マルセイユで行われた第6回世界水フォーラム・展示会出展報告について
第4回
H24.7
インドネシア情報の提供
インドネシアに駐在のJICA専門家より最新の下水道事情について
第5回
H24.12
ベトナム情報の提供
ベトナムの下水道組織体制、下水道状況の把握、課題、案件形成あるいはビジネス展開を行うために必要な情報等について
第6回
H24.12
東欧下水道情報の提供
フィンランド、オーストリア、ポーランド3ヶ国の下水道の実態把握、先端技術ニーズ、北欧諸国とのネットワーク形成について
第7回
H25.2
ODA有償勘定支援
円借款の実績と最近の動向、海外下水道事業の課題と対応等について
第8回
H25.3
インド展示会報告
インド・チェンナイで行われた水展(Indo Expo)の出展報告について
第9回
H25.6
海外セミナー報告/中国水環境事情
ロシアで行われた下水セミナーの参加報告及び中国深圳市駐在の学識者による中国の水環境事情についての報告
第10回
H25.9
JICAの下水道事業
円借款の実績と最近の動向、日本企業が留意すべき事項等について
第11回
H26.1
モンゴルの下水道事情
モンゴル建設・都市計画省のオンドラハ氏より下水道・環境事情についての報告
第12回
H26.2
ベトナムホーチミン
プロジェクト報告
ベトナムの下水道現状と将来計画、JICAのホーチミン市下水道管理能力向上プログラムについての報告
第13回
H26.6
モンゴルの下水道事情
JICAシニアボランティアによりモンゴルの下水道事情について
第14回
H26.9
インドの下水道事情
インドの下水道事情について(JICA長期専門家 国土技術政策総合研究所 榊原氏)
第15回
H26.9
ベトナムの下水道事情
ベトナムの下水道事情について(JICA長期専門家 大阪市松浦氏・藤田氏)
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情報収集・発信・マッチング②
セミナー・WS
海外(学術)技術交流会議(セミナー)
非商業的視点で情報発信する場
これまで韓国、台湾、中国等、アジア地域を中心に開催
日本では下水道展に併せ、中国、韓国、台湾、ベトナム等から招聘しアジアセッションを開催






日 時:H27.6.7~10
会議名:第5回EWA/WEF/JSWA特別会議
主 催:米国水環境連盟、欧州水協会、日本下水道協会
会議場所:米国ワシントンD.C
テーマ:水とエネルギー、資源の有効利用
内 容:論文、ポスター発表、セッション
日 時:H26.3.19
内 容:各国の取組みの情報共有
参加者:本会、日本水道協会、インドネシア水道、
マレーシア水協会、カザフスタン政府、
東チモール政府、KWWA、ミャンマー政府、
中国常州市、AWWA
日 時:H26.7.23
内 容:アジア各国の取組みの情報共有
参加者:日本・大阪市、中国・精華大学、
韓国・上下水道協会、台北市政府水利所、
ベトナム・ハノイ土木大学環境技術研究院、
モンゴル・建設開発センター
21
情報収集・発信・マッチング③
マッチング
マッチングセミナー
企業が自社技術・製品を外国政府幹部等にアピールする機会を提供
外国関係者から当該国の下水道事情を情報収集
国名
関係機関・関係者
時期
バーレーン
バーレーン国公共事業省アルハワジ局長
2013年11月
カンボジア
カンボジア国公共事業運輸省ヘン部長ほか
2014年1月
イラク
イラク地域自治・観光省上下水道総局ハッサン副総局長ほか
2014年2月
ベトナム
ベトナム国建設省技術インフラ局副局長ほか
2014年2月
モンゴル
モンゴル国建設都市計画省バトチメグ氏ほか
2014年3月
ブラジル
ブラジル国パラナ州衛生公社投資局長
2014年4月
スリランカ他
スリランカ国上下水道省ビタナ局長ほか14ヵ国21名のアジアの政府・自治体等の幹部
2014年9月
カンボジア
カンボジア国公共事業運輸省公共事業総局副局長
2014年10月
アジア諸国政府等とのビジネスマッチング
日 時:H26.9.1
内 容:GCUS会員企業による製品PR
参加企業:八千代エンジニアリング、
メタウォーター、 JFEエンジニアリング、
日立機材、石垣
参加企業によるアピール
神戸市東灘処理場視察
22
情報収集・発信・マッチング④
海外展示会への出展
マッチング
本邦下水道技術を海外に発信する目的で実施
企業会員の要望に基づき製品・技術をアピール
国名
米国
サウジアラビア
UAEアブダビ
ドイツ
シンガポール
ポルトガル
ミャンマー
展示会名
WEFTEC 2013(米国水環境連盟-展示会・
会議)
SWPF 2013(サウジアラビア水電力フォーラ
ム)
IWS 2014(第2回国際水サミット)
IFAT 2014(ドイツ上下水道・廃棄物処理・リ
サイクル展示会)
SIWW2014(シンガポール国際水週間)
IWA世界会議・展示会
MyanWater2014(ミャンマー水展示会)
サウジアラビア展示会
UAEアブダビ展示会
展示企業等
時期
積水化学工業、石垣、他
2013年10月
積水化学工業、ダイセン・メンブレン・システムズ、日立
機材、TECI
積水化学工業、ダイセン・メンブレン・システムズ、日立
機材
日本の下水道技術一般、日立機材
2013年12月
積水化学工業、ダイセン・メンブレン・システムズ、日立
機材、KOBELCO、石垣
日本の下水道技術一般
2014年6月
TECインターナショナル, JFEエンジニアリング,
日立機材, メタウォーター
2014年12月
ドイツ展示会
2014年1月
2014年5月
2014年9月
シンガポール展示会
23
情報収集・発信・マッチング⑤
本邦技術資料の海外発信
下水道法、設計指針等の英訳版を作成し、WEB掲載、展示会での配布、研修生への配布により、日本下
水道情報を海外向けに発信
国際会議等での日本からの発表資料も掲載(発表者から許可が得られたものに限る)
主な冊子名
Essence of Japanese
Sewerage Law
内容
下水道法制定・改定の経緯、下水道法の主な内容を
海外の方が理解しやすいよう説明
日本が誇る非開削技術(更生工法、推進工法等)、汚
Wastewater Technology in
泥処理・利用技術等を紹介
Japan
Green Energy Production
from Municipal
Sewage Sludge in Japan
Design Standard
For
Municipal Wastewater
Treatment Plants
GCUSホームページへ本邦技術を掲載
日本の下水汚泥利用の推移、汚泥炭化の事例紹介、
バイオガス事業の事例紹介
「下水道施設計画・設計指針と解説」の水処理部分
(活性汚泥法、OD法)を説明
設計指針等の英語版冊子
24
第7回世界水フォーラムに向けた準備
開催日:平成27年(2015年)4月12日(日)~17日(金)、開催場所:韓国 大邱市及び慶尚北道
世界水フォーラムは3年に1度開催される水分野で世界最大の国際会議。
国際的な政策提言、関係者との合意形成、国際的な主張・PR、技術の提言、ネットワーキングなど、さまざ
まに活用。
フォーラムの構成は、「テーマプロセス」、「政治プロセス」、「地域プロセス」、「科学・技術プロセス」、「水の
エキスポ」、「市民フォーラム」など。
「テーマプロセス」には、大きな4テーマを設定。日本の下水道に関する政策、技術などを広く世界へ発信す
るため、
テーマ1.2 すべての人のために統合的なサニテーションを/ Integrated Sanitation for All
5つのIssue sessionが用意され、そのうち、
Issue3: Collect and treatment of urban wastewater/Remove pollution、
Issue4: Reuse/Resource recovery
における発表枠の確保に努力する。
テーマ2.3 水と都市/ Water and Cities
7つのIssue sessionが用意され、そのうち
Issue 5: Recycling and reuse - resource positive
において、JSCがVeoliaとCo-organizerを務めることとなった。Moderatorと発表枠の確保に
努力する。
「水のエキスポ」においては、日本パビリオン内にGCUSブースを確保し、日本の下水道技術等の情報発信
を行う。
これまでの活動経過
今後の活動予定
2013年5月:第2回アジア太平洋水サミット(タイ国チェンマ
イ)において、ワークショップを開催。
準備会合への参加(2013年5月:韓国大邱市、2014年2月:
韓国慶州市)
テーマ別セッショングループ会合への参加(2014年9月、ス
トックホルム)
2014年11月:都市下水道における国際
ワークショップ(パリ)
2014年12月:都市の持続的な発展の
ための汚水管理についてのワーク
ショップ(バンコク)
25
下水道に関連する主な国際標準(ISO)
ISO
 知的財産戦略本部の「知的財産推進計画2010」を決定。同計画内で、国際標準化を進めるべき特定戦略分野(7分野)の一
つに「水分野」が位置づけられたことを受け、「国際標準化戦略アクションプラン(水分野)を策定
 以降、同プランに基づき、下記の国際標準化に関する活動を官民連携して実施中
専門
委員会
ISO/
TC138
対象分野
流体輸送用プラスチッ
ク管、継手及びバルブ
類
幹事国
日本
国内審議団体
日本プラスチック
工業連盟
具体的な規格
• ISO11296-3 Close-fit Pipes
• ISO11296-4 Cured In Placed Pipes
• ISO11296-7 Spirally-wound Pipes など
• 上記規格を議論していたWG12(配管更生)がSC8に昇格
ISO/
TC 224
上下水道サービス
フランス
日本下水道協会
• ISO 24510: 2007
• ISO 24511: 2007
• ISO 24512: 2007
• 上下水道のアセット・マネジメント(WG6:策定中)
• クライシス・マネジメント(WG7:策定中) 等
ISO/
PC 251
アセット
マネジメント
(全インフラ共通)
英国
京都大学ビジネス
リサーチセンター
(KBRC)
• ISO/FDIS 55000 アセットマネジメント(概要、原則、用語)
• ISO/FDIS 55001 アセットマネジメント(マネジメントシステム:要求事項)
• ISO/FDIS 55002アセットマネジメント
(マネジメントシステム:ISO55001適用のガイドライン)
※英国規格PAS 55がベース
• 2014.1に国際規格(IS)発行
ISO/
TC 275
汚泥の回収、再生利用、 フランス
処理及び廃棄
日本下水道事業団
日本下水道
施設業協会
• 2012.7 フランス提案を受けて2013.2に作業開始が決定
• 2013.11 第1回会合(パリ)開催
• ①用語の定義②評価方法③消化④土壌還元⑤熱操作⑥濃縮と脱
水⑦無機物および栄養塩類の回収、の7つのWGが設置。
ISO/
TC 282
水の再利用
国土交通省
下水道部
• 第1回会議を2014.1に東京にて開催。
SC1:灌漑利用(イスラエル提案)
SC2:都市利用(中国提案)
SC3:リスクと性能評価(日本提案)
2014.4に承認済み
日本
中国
(議長国)
イスラエル
26
ISO (ISO/TC282 水の再利用)
ISO
 再生水分野では、我が国は膜処理技術に関して高度な技術を保有。しかし、海外製品では廉価で粗悪なもの
もあり、膜処理技術自体の信頼性の低下、市場の縮小・我が国のシェアの縮小が懸念。
 膜処理技術に関する信頼性の向上、我が国の優位技術の国際競争力の向上を図るべく膜処理技術に関して
適正な評価、表示を行うこと等を内容とした国際標準(オープン領域)を策定するために、我が国(下水道部流
域管理官)が主導してISOに専門委員会(TC282)を立ち上げ、幹事国となったところ。
 本邦国企業が有する再生水処理のノウハウ(システムフロー、運転条件等)をコア技術(クローズ領域)として
海外展開
再生水TCの枠組みイメージ
第1回TC282会議 in 東京
再生水TC
(イスラエル、日本、中国)
評価SC
灌漑利用SC
都市利用SC
(日本・国交省)
(イスラエル)
(中国)
日時:平成26年1月23、24日
場所:科学技術館(東京)
参加国:10か国、1団体 41名
(日本、イスラエル、中国、カナダ、エチオピア、フランス
韓国、シンガポール、アメリカ、オーストリア、ISO/CS)
平成29年度をめどに我が国が主導的に国際標準を策定
TC282でISO化が期待される膜処理技術
側面
拡大
MF膜(セラミック膜)
TC282会議(東京)の様子
27
ISO/TC275(汚泥の回収、リサイクル、処理、処分)への対応
ISO
規格化の動向
AFNOR(仏)の提案により、仏を幹事国として、H25.2にTC275(専門委員会)が設立
日本として、Pメンバーとして積極的に参加
昨年、同提案が回付された時には、国内メーカーから、規格化が新技術の開発・採用の障害とな
らないようにとの意見が提出されている。
現段階のスコープは、上下水道、し尿、同様の産業排水由来の汚泥が対象であるが、ISO/TMBの
水の実行タスクフォースの議論を踏まえると、下水処理場からの汚泥が主要テーマであることが
想定される。
具体的には、汚泥の処理・リサイクル・管理、更にサンプリング、分析に係わる規格化。ただし、産
業からの有害汚泥、浚渫汚泥は除外。
第1回会合(パリ、2013.11)での議論の結果、 ①用語の定義②評価方法③消化④土壌還元⑤熱
操作⑥濃縮と脱水⑦無機物および栄養塩類の回収、の7つのWGが設置
今後の対応
規格化されたものは、WTO政府調達協定に基づく地方公共団体への調達のみならず、ODAにおけ
る調達案件等の要件にも、適用されることが想定される
下水道関係団体(日本下水道事業団、日本下水道施設業協会)が国内審議団体となり、汚泥処
理メーカーとも連携しつつ、国内メーカー技術の国内展開、更に海外展開を念頭に対応
28
下水道分野におけるISO55001ガイドライン検討委員会について
ISO
規格の概要
上下水道・道路・鉄道・電力など、様々なインフラに適用されるアセットマネジメントに関する国際規格。
物的アセットのマネジメントに加えて、情報アセット、金融アセット、無形アセット、人的アセット等を総合的にマネ
ジメントするための規格
外部機関による認証/登録制度が想定される。
下水道部の対応
 ISO55001アセットマネジメント(平成26年1月発行)を見据え、「下水道分野におけるISO55001ガイドライン検討委員会」を設置
し、下水道分野におけるISO55000シリーズに対する認証ガイドラインを検討
 検討会の枠組みの中で、認証機関と連携し自治体・企業(各1団体)を対象とした「試行認証」を実施
 認証取得に必要な体制・取組・文書類等に関するユーザーズガイドを作成
 今後、第3者機関による認証制度を活用した自治体・企業等へのISO55001の普及を通じ、各機関のアセットマネジメント体制
の構築を促進
下水道分野におけるISO55001適用ガイドライン検討委員会
(委員構成)
・学識者
・自治体
・認定機関
・企業 など
自治体及び
民間企業を公募に
より選定
・日本規格協会
・日本マネジメントシステム
認証機関協議会
・関係団体
など
試行認証
自治体(仙台市)・企業(株式会社水ing)
情報システム審査(仙台市)
ISO55001登録証(水ing)
下水道分野におけるISO55001
適用ユーザーズガイド(素案)
・要求事項の解説
・認証取得に必要な体制、取組、文書等の記載、例示
29
水・環境ソリューションハブ(WES-Hub)
 日本の水・環境インフラの政策と技術を海外に積極的に提供していくための、都市による連合体。
先進的技術・経験を持つ都市を、AAA(Alliance Advanced Agency)として認定
– H25年3月までに、北九州市、大阪市、東京都、横浜市、神戸市、福岡市、川崎市、埼玉県、日
本下水道事業団をAAAとして認定。H26年3月に、新たに滋賀県をAAAとして認定。
政府間関係構築
他国政府との関係構築
各都市間でも協力関係を構築
ハブ機関と海外の都市との間で、技術協力の覚書
を締結。
・大阪市:浸水対策に係る技術協力を実施。
・神戸市:下水再生水の利用、下水汚泥の有効利
用に係る技術協力を実施。
大阪市– ホーチミン市
(H23.7)
神戸市–キエンザン省
(H23.7)
情報発信のためのツールの作成・更新
WES-Hubとしての情報発信ツールを作成及び更新。
・過年度に作成した、WES-HubのAAAが保有する
知見を整理したノウハウ集を海外政府やADB等に
配布
・WES-Hubパンフレットを更新作成、配布(新規の
AAAを加えて内容を更新)
H25年度WES-Hubパンフレット
30
水・環境ソリューションハブ(WES-Hub)
 AAAの自治体では、海外からの訪問者に対して各都市の取組やWES-Hub全体の活動を紹介す
るためのショールームを整備している。
研修受入
ショーケースの整備
ショーケースの整備状況
 北九州市:日明浄化センターに整備中。来年4月に公開予定。
 大阪市:大阪市下水道科学館を整備済み。
 東京都:有明水再生センター内に虹の下水道館をリニューアル済み。
 横浜市:整備中。来年度中に本格公開予定。
 神戸市:東灘処理場に下水道の歩み館を整備済み。
 川崎市:整備済み。
 埼玉県:整備中
 日本下水道事業団:整備中。
 滋賀県:整備済み。(元水環境科学館)
ショーケースの整備例
神戸 下水道の歩み館 【神戸市】
平成25年3月の設置以降平成26年8月末まで
で2,670人程度の視察者(うち海外からの視察
者は424人)を受け入れている。
H25年度第2回AAA会議では、神戸市の
ショーケースを含む施設の見学を実施
神戸 下水道の歩み館
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WES Hub AAA都市の研修受入実績
2010年度
受入人数
2011年度
受入人数
2012年度
受入人数
2013年度
受入人数
2014年度
受入人数
合計(人)
10
21
32
35
19
117
2011~2014
99
95
100
14
308
北九州市
2011~2014
3
33
6
9
51
埼玉県
2011~2014
56
116
59
13
244
滋賀県
2013~2014
4
15
19
東京都
2009~2013
福岡市
2012~2014
横浜市
2013
都市
提供期間
大阪市
2010~2014
川崎市
2009年度
受入人数
研修受入
56
97
96
140
29
12
12
418
8
387
56
合計(人)
107
275
428
632
32
387
78
1576
注)各都市の判断で資料を提供いただいているため、情報量に多少あり(例.1日のみの視察もカウント)
各都市で、同一研修を受け入れている場合もあるため、カウントの重複あり
研修生上位10ヶ国
2009~2014年度:99ヶ国からのべ1576名の研修生を受入
ベトナム, 200
中国, 187
その他89ヶ国,
559
韓国, 172
インド,
94
モンゴル, 42
イラク, 44
フィリピン, 51
アゼルバイジャン,アフガニスタン,米国,アラブ首長国連邦,アルジェリア,アルゼンチン,アルバニア,アルメニア,
アンゴラ,イエメン,イギリス,イラク,イラン,インド,インドネシア,ウガンダ,ウズベキスタン,エクアドル,エジプト,
エチオピア,エリトリア,エルサルバドル,オーストラリア,オーストリア,カザフスタン,カナダ,韓国,ガンビア,
カンボジア,キルギス,クウェート,グルジア,ケニア,コスタリカ,コロンビア,コロンボ,コンゴ,サウジアラビア,ザンビア,シエラレ
オネ,ジャマイカ,シリア,シンガポール,ジンバブエ,スイス,スーダン,スリランカ,スワジランド,セルビア,タイ,台湾,タンザニア,
中国,チュニジア,チリ,ドイツ,ドミニカ共和国,トルコ,ナイジェリア,ナミビア,ニカラグア,
ニュージーランド,ネパール,バーレーン,パキスタン,パナマ,パプアニューギニア,パラオ,パレスチナ,
バングラデシュ,フィジー,フィリピン,ブータン,ブラジル,フランス,ブルガリア,ブルネイ,ベトナム,ベネズエラ,ペルー,ボリビア,
マケドニア,マラウィ,マレーシア,南アフリカ共和国,南スーダン,ミャンマー,メキシコ,モーリシャス,
モルディブ,モロッコ,モンゴル,モンテネグロ,ヨルダン,ラオス,リベリア,レソト,レバノン,ロシア
タイ, 67
インドネシア, 69
南アフリカ共和国,
91
32
【参考】下水道グローバルセンターと日本下水道協会の関係
 日本下水道協会は国土交通省と協同で下水道グローバルセンター(GCUS)の事務局を務めている。
 日本下水道協会はGCUSの目的に沿った国際活動を実施
大学等
民間企業
(商社、メー
カー、コント
ラクター、コ
ンサルタン
トなど)
GWRA,中
東協力セン
ターなど
関係団体
円借款などODA
(JICAなど)、草の根
援助、海外都市との
覚書締結、研修事業
など各団体が独自で
海外事業を展開
GCUS
下水道グローバルセンター
国土交通省
下水道部
国総研・
土研
目的: 国際貢献・ビジネス展開支援・国内施策への還元
連携
連携
地方公共団体
WES-Hub
GCUS企業
会員
活動内容
政府間関係構築
セミナー・ワークショップ
研修受入
マッチング
技術確認・現地規格作成・ISO
プラットホーム機能
情報収集・技術交流・ネットワーキング
日本下水道
事業団
JSC
日本サニテーション
コンソーシアム
下水道関係
法人
日本下水道協会
● 協会会員が実施する国際活動を支援
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