川島瑞枝 講演会 『八十日間世界一周』の翻訳者 祖父 川島忠之助の足跡 ̶ 横須賀製鉄所、富岡製糸場、横浜正金銀行リヨン支店̶ わが国最初のフランス文学の翻訳はジュール・ヴェルヌ『八十日間 世界一周』であるが、訳者の川島忠之助(1853∼1938)は、文学 のみならず、富岡製糸場通訳官や横浜正金銀行リヨン支店長を務め るなど様々な分野で才能を発揮した人である。忠之助はまた生涯を 通じて日仏両国の重要人物らと幅広い交友関係を結んだことでも知 られている。今回の講演では孫 川島 瑞枝氏が、祖父の生涯を語りつつ、 所蔵する膨大な書簡や写真の一部を披露し、特に、横須賀製鉄所設 計者 L.ヴェルニー、富岡製糸場設立者 P. ブリュナ、日仏生糸貿易の 総帥ガイゼンハーメル ( リリアンタール商会 ) などとの交友の様子を 紹介するほか、渡仏の際に、勝海舟からレオン・ロッシュ宛ての私 信を託されたエピソードにも触れる。 講師プロフィール 1936 年7月 19 日東京生まれ。早稲田大学第一文学部西洋史学科卒。 川島 順平 元早稲田大学教授 ( フランス文学 ) の長女。日本仏学史学会会員。 著書に『我が祖父 川島忠之助の生涯』(皓星社、2007 年)がある。 司 会:西堀 昭 ( 横浜国立大学名誉教授 ) 日時:2014 年 9 月 27 日(土) 14 時 30 分 ∼17 時 会場:日仏会館ホール 主催:日本仏学史学会 共催:日仏会館 入場無料 来聴歓迎
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