第 24 回日米親善岩国MCASモディファイトライアスロン

第 24 回日米親善岩国MCASモディファイトライアスロン
筑豊支部 NO.36
和田正志
10年前,女子高校であった勤務先が共学となり陸上部で短距離や投擲を専門とする男子選手を練習
の一環としてGTCの練習会にちょくちょく生徒を参加させてもらっていました。トライアスロンの練
習をするわけでもなく,ロードレーサーに乗るのもレース前だけなので,毎回ゴールするのが精一杯の
状態でした。そして,昨年のトライアスロンEKIDENに初参加させるも「しっかり練習して来い!」
と三阪名誉会長から厳しい一言を頂く有様でした。
しかし,今年の4月からたった2人の部員ですが同好会としてトライアスロンのトレーニングを重ね,
ひまわり駅伝・筑豊カップ・芦屋トライアスロン・秋ケイリンと練習会に参加させてもらい,岩国トラ
イアスロンを目標に準備をしてきました。部員の春本俊は初めての海,初めてウェットスーツを着用す
る大会デビューとなりました。
私にとっても11年ぶりの岩国トライアスロン,2001年9月11日の同時多発テロ後のかなり厳
しい警戒態勢に驚き,面倒な手続きを何とかクリアしてレースを迎えました。
2011年9月24日(土)15時直方出発。同行者は,選手の春本とサポートの有馬の高校生2名
と,18歳未満の選手は保護者の同伴が必要なため春本母と祖母,そして通訳兼応援として英語の新人
職員を巻き込み6名となりました。美東SAで休憩を挟み,18時30分に岩国亀の井ホテルに無事に
到着。6名で夕食を終えた後,岩国市に在住の元同僚と数年振りに焼酎を酌み交わし23時に就寝。
元来,布団や枕が替わると眠れない性質で,今回も例に漏れずベッドで何度も寝返りをうっているうち
に朝を迎えてしまいました。
9月25日(日)6時20分,各自チェックアウトして荷物を車に積み込み,6時30分からの無料
の朝食をいただきそのまま出発。そして,互いの体調確認と生徒達の緊張をほぐしながら岩国基地の入
門ゲートへ車を走らせました。前回は確か参加証だけで同乗者はフリーパスだったような気がするのに,
今回は入門許可証とパスポートまたは運転免許証の身分証明書の提示を求められ,米国人の兵士と日本
人の係員のチェックを経て無事にメイン会場へ到着しました。
コースは Iwakuni Modified Triathlon とあるように,スイム 1km・ラン 4km・バイク 32km・
ラン 4kmと修正(modified)した変則コースですが,初参加の春本にとっては苦手なスイムが短く,
好きなランニングが2回あり喜んでいました。
開会式後,応援者をメイン会場に置き,選手と一部のスタッフのみがスイム会場のマリーナまでスイ
ムとランニングの準備をしてバスで移動しレースのスタートです。
午前9時過ぎ,海苔でツルツル滑りながら海に入りスイムをスタート。約3分前にスタートした49
才以下のグループを追いかける。この日のために新調したウェットスーツが丁度いい浮き具合で,7月
の芦屋では胸が苦しくファスナー全開で苦戦したことを思うとすこぶる快調でした。その古いウェット
スーツを着た春本を400m地点でパスし2周目に向かう。彼は足が届かない海でのスイムを非常に心
配していましたが,マイペースで頑張っている姿を見て一安心して自分の泳ぎに集中しました。
24分04秒でスイムを終え,第1ランへ移るもなかなか調子が上がらないまま20分11秒で走る。
8kmを4周するバイクは,向かい風に煽られないようにDHポジションで必死に前を追いましたが,
3周目に下ばかり見て走っていたためコースアウト!顔を上げると目の前にはフェンスが迫り行き止
まり。急いでコースに戻るも3~4分はロスしモチベーションがやや下がる。
サイクルショップMURA・SUNで自転車を購入して,だんだん力を付けてきた背後の春本を気に
しながら1時間02分26秒でバイクを終了し,最後のランニングへ移りました。第2ランは,あまり
抜かれることなく19分30秒で走りきり,自分の時計で2時間06分11秒でフィニッシュ。
そして約20分後,最年少で1番のゼッケンをもらった春本も元気にゴールしました。本人は,水泳
での不安が大きく,積極的な泳ぎができなかったと反省していました。
正式タイム
スイム+ラン
バイク
ラン
トータル
順位 (年代別)
和田正志
0:44:06
1:02:48
0:19:17
2:06:11
65位 (8位)
春本 俊
0:59:14
1:05:36
0:19:54
2:24:44
147位(26位)
日米親善岩国トライアスロンは,日本人もアメリカ人も,10代の若手も
60代のベテランも,健常者も障がいを持たれた方も,速い人も遅い人も,
参加した220人の選手が各自のペースでレースを,トライアスロンを楽し
んでいました。
特に,右の写真の選手は「スゴイですねえ!」と片言の日本語で称賛され
ていたそうです。
また,今大会は運営も記録のチェックも手作業で,正式記録の受取りまで
1ヶ月近くも待たされましたが,とても懐かしい思いがしました。
「ゴールした者すべてが勝者である!」
トライアスロンの原点を思い出させてくれた岩国トライアスロン大会でした。
春本は祖母と手をつないでゴール!
1200円も払ったのに期待した昼食は
(ばあちゃん孝行ができました)
ピザ2切れとサラダのみでやや不満?
心地よい天候に誘われて錦帯橋を渡り,金運招福の縁起もののシロヘビも観覧しました