アイアンマン 70.3 台湾参戦レポート 所属 V・ファーレン長崎/長崎県協会 内藤誠 期 日:2016 年 3 月 27 日 場 所:台湾 結 果:46 位/594 人 M25-29 4 位/28 人 タイム:4:53:19 スイム 00:28:45 バイク 02:31:39 ラン 01:53:19 人生初めての海外一人旅で、人生初めてのハーフアイアンマンを経験してきました。昨年のアイアンマ ンジャパンに続き、2 度目のアイアンマンシリーズ参戦となりました。 場所は台湾の台東というところで、台湾についてから飛行機を乗り換えて行きます。しかし今回、乗り 換えの飛行機に乗り遅れてしまい、急遽新幹線で移動したため、台東についたのは夜 12 時ごろでした。 台東の駅には野良犬がたくさんいました。 言葉は基本的に簡単な英語ができればなんとかなりました。台湾の人は親切な人が多いです。レース会 場に行けば日本人も多くおり、不安はなくなりました。今回は現地で知り合った岡山(確か、Team-winnozaki 所属?)の日本人選手の 2 名と行動を共にさせていただき、助かりました。レース前は、うどんや ラーメン、ピザなど、日本人の馴染みのあるものを街で食べました。レース前でもあり、台湾の食べ物よ りも、馴染みのあるものを選んで食べました。日本食屋さんは多いです。また、街中に Wi-Fi が整備さ れており、フライトモードにしていても、スマートフォンでのインターネット利用がとても簡単でした。 受付やエキスポには、日本人留学生のボランティアもおり、困ったことは対応してくれました。競技説 明会は英語のスライドでしたが、酒井 sam さん日本語解説があり、わかりやすいものでした。 ■スイム 1.9km スイムコースは活水湖という淡水の湖で、水は綺麗でした。形は長方形で周りはランコースの一部にも なっています。水温は朝の時点で 21℃くらいあり、ウェットスーツを着ていれば寒くはありませんでし たが、念の為に耳栓をつけて、冷たい水から耳を守るようにしました。レースは 6 時にプロがスタート し、6 時 8 分からエイジグループのスタートでした。スタートは 3 人が 3 秒ごとにスタートする特殊な もので、僕は 20 列目くらいからスタートしました。つまり先頭から約 1 分後、自分より前に 60 人くら いいる状態でのスタートです。今季は国体予選に向けて冬場からスイムを強化してきたこともあり、ど んどん前を抜いて行くことができ、1000m くらい泳いだ時点で 100m先に誰も見えなくなっていました。 遠くに集団が見えましたが、プログループなのか、エイジの速い集団なのかはわかりませんでした。もし かして先頭?と勘違いしながら結局 24 位(プロ入れた全体で)スイムアップしました。一人でずっと泳 いでいたのがもったいなかったです。もっと前に並んで速い集団でいけたらよかったと思いました。 ■バイク 90km バイクコースは台東の海岸線を 45km 往復するほぼフラットなコースでした。風が強く、足を止めず に高出力で押していくのには集中力が必要でした。折り返しまでは 35km/h を目安に、やや余裕をもっ て入り、後半上げていくつもりでした。しかし、残り 45km から上げていくと、やはり最後までもたず、 残り 15km はまともに DH ポジションをとれないくらいにへばってしまい、おそらく追い風だったと思 いますが、前半とほぼアベレージが同じという結果になってしまいました。後半外国人選手に 5 人くら い抜かれ、ここで付いていかないと!と思いましたが、風と平坦で精神的にまいっていたこともあり、足 が言うことを聞いてくれませんでした。途中、日本人の選手にも抜かれました。外国人に抜かれるよりも 悔しさがありました。リザルトを見ても、エイジグループの日本人で僕よりバイクが 10 分近く速い人が 2 名おり、まだまだだなと痛感しました。バイクラップは全体の 27 位でした。 ■ラン 21km ランコースはスイムコースの湖を 1 周した後、台東森林公園という木陰の多い公園内を 3 周するもの でした。気温は 22℃くらいだったようです。バイクから降りて走り始めると、腹筋がギュッと固まって いて痛みがあり、大きく息をしながら走ることができず、しばらく肋骨の下をマッサージしながらゆっ くり走りました。バイクで思ったよりも呼吸や姿勢の保持で腹筋を使っていたんだと思います。なんと かまともに走れるようになり、4 分 30 秒/km まで上げましたが、レース前から一緒に行動させていただ いていた岡山の選手(山田健作選手)にまったく違うスピードで抜かれました。そこからずるずるとペー スが落ち、5 分半くらいまで落ちてきた時には、もう頑張ることよりも台湾を楽しむ気持ちのほうが強く なってしまい、そこからもう一度頑張ることができませんでした。いつ抜かれたのかはわかりませんで したが、ランで同じエイジ(25-29)の選手に抜かれていたようで、年代別 4 位でゴールしました。台湾 の会場にたどり着くまでの苦労や、多くの方に助けてもらって出られたレースでもあったので、ランの 最後は失速しましたが、 ゴールテープを切った瞬間はとても充実感がありました。 ランは全体の 46 位と、 やはり相対的に弱さが出た種目でした。バラモンまでに少しでも強化したものです。 ゴール後はフィニッシュゲートの先で日本人選手で集まり、レースの思い出話で盛り上がりました。そ の場でビールが配られており、ビールの飲めない僕は、篠崎プロにビールをあげて喜んでもらえました。 ポテトチップスや台湾の豆腐のスイーツ、マッサージサービスなどもあり、良かったです。 翌日はスロットミーティングとアワードパーティ、表彰式に出席しました。スロットミーティングで は、やはりエイジ(25-29)4 位ではスロット獲得できませんでした。表彰式では 5 位までが表彰対象と なっており、奇跡的にトロフィーを受け取ることができました。人生初のアイアンマンシリーズでの表 彰でした。 その翌日は旅の最終日で台湾の観光をしました。いろいろと変わったものを食べたり、高級なお茶屋 に行ったりして楽しみました。しかし、帰ってから残念なことがありました。僕の梱包技術の未熟さか ら、ホイールに傷がついてしまいました。今後気をつけたいと思います。 今回初めての海外レースを経験しました。台湾のいいところ、日本のいいところ、それぞれの悪いとこ ろに気づくことができましたし、たくさんの台湾人や現地で知り合った日本人に親切にしていただき、 人が感じる本当の豊かさについて考えるきっかけとなりました。またいつかアイアンマン 70.3 台湾に出 場したいです。
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