29号 2014.9 憲法のこと・国民投票のこと 発行 の 憲 な 法 ん み みんなの憲法 村松真理子 菊池道子 坂上誠 連絡 047-444-7118 (村松) 第29回 どんな世界で 生きていきたいの / どんな世界を 引き継ぎたいの 誰かさん任せにはできないこと 前文・12条 イラスト 今尾 日本国憲法 前文 口語試訳 ---孫娘に--あなたが生まれるだいぶ前に、 大人たちが戦争というケンカをして、 たくさんの人が死にました。 お兄さんもお姉さんも、赤ちゃんも死にました。 とても悲しかった。 だから、もう戦争はしない、とみんなで決めたの。 あなたが生きていく世界は、一人ひとりのもの。 みんなが考えてつくっていくのね。 誰かさんにお任せでは、いけないよ。 【日本国憲法 第12条】 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民 の不断の努力によつて、これを保持しなければな らない。又、国民は、これを濫用してはならない のであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用 する責任を負ふ。 世界中の人たちとは、だれとも仲良し。 〈 みんなが しあわせ 〉が、いいね。 イジメッ子がいたら、「ダメだよ」と言うよ。 勇気もいるけど、かっこいい。 これからはこうやって生きていこうと、 みんなで決めました。 この理想に、いっしょうけんめい向かっていきます。 (村松) 【2012年にでた改憲草案 12 条】 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国 民の不断の努力により、保持されなければなら ない。国民は、これを濫用してはならず、自由 及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、 常に公益及び公の秩序に反してはならない。 * 「公共」と「公」については、「みんなの憲法」5 号・26号でとりあげました。 《憲法とは国家権力から国民を守るために権力に制限をかけたもの!》 【日本国憲法 前文】 日本国民は、正当に選挙された国会におけ る代表者を通じて行動し、われらとわれらの 子孫のために、諸国民との協和による成果と、 わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を 確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍 が起ることのないやうにすることを決意し、 ここに主権が国民に存することを宣言し、こ の憲法を確定する。 そもそも国政は、国民の厳粛な信託による ものであつて、その権威は国民に由来し、そ の権力は国民の代表者がこれを行使し、その 福利は国民がこれを享受する。これは人類普 遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に 基くものである。われらは、これに反する一 切の憲法、法令及び詔勅を排除する。 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相 互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚す るのであつて、平和を愛する諸国民の公正と 信義に信頼して、われらの安全と生存を保持 しようと決意した。われらは、平和を維持し、 専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除 去しようと努めてゐる国際社会において、名 誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全 世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免か れ、平和のうちに生存する権利を有すること を確認する。われらは、いづれの国家も、自 国のことのみに専念して他国を無視してはな らないのであつて、政治道徳の法則は普遍的 なものであり、この法則に従ふことは、自国 の主権を維持し、他国と対等関係に立たうと する各国の責務であると信ずる。 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあ げてこの崇高な理想と目的を達成することを 誓ふ。 【2012年にでた改憲草案 前文】 本国は、長い歴史と固有の文化を持ち、国 民統合の象徴である天皇を戴く国家であって、 国民主権の下、立法、行政及び司法の三権分 立に基づいて統治される。 我が国は、先の大戦による荒廃や幾多の大災 害を乗り越えて発展し、今や国際社会におい て重要な地位を占めており、平和主義の下、 諸外国との友好関係を増進し、世界の平和と 繁栄に貢献する。 日本国民は、国と郷土を誇りと気概を持っ て自ら守り、基本的人権を尊重するとともに、 和を尊び、家族や社会全体が互いに助け合っ て国家を形成する。 我々は、自由と規律を重んじ、美しい国土 と自然環境を守りつつ、教育や科学技術を振 興し、活力ある経済活動を通じて国を成長さ せる。 日本国民は、良き伝統と我々の国家を末永く 子孫に継承するため、ここに、この憲法を制 定する。 ◎おしゃべり会のご案内 9月28日(日) 14時半∼16時半 鎌ヶ谷市生涯学習推進センター (まなびぃ)会議室2 ... 気軽なおしゃべり会です。どなたでもご参加いた だけます。身近な問題、体験など、いろいろな声を 募っています。 [email protected] Tel047-444-7118(村松) 鈴木 「譲るんだったら許せない! 戦争でもしろ!」みたいな雰囲気があります。 坂本 それこそが非現実的ですよ。その非現実を推し進めたら、またどれだけの悲劇や犠牲 が待っているか。それが想像できないことが本当に不思議です。 鈴木 それと選挙で投票を棄権した人たちに話を聞くと、「われわれを指導してくれる人が いない」「国政を任す人がいない」とか言っているんです。でも、「あなたたち、指 導されたいのか」ってことですよ。 『愛国者の憂鬱』(坂本龍一 鈴木邦男)より 身近な問題、体験など、いろいろな声を募っています。[email protected] Tel047-444-7118(村松) * このリーフレット「みんなの憲法」を、配布目的でご利用いただいて構いません。PDFでもお配りできます。 http://www. 藤野.jp/~ryuuichi/k010/page025.html 、http://www.xn--x41az7v.jp/~ryuuichi/k010/page025.html でもご覧になれます。 《そう、わたしたちには憲法がある!》
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