ユビキタス環境制御システム Ubiquitous Environment Control System ウエックス UECSが目指すもの ── それは、施設園芸を中心とした、農業の自動化、情報化、高度化 です。また、自動化機器の低価格化も目的にしています。UECSは、単に従来の温室制御コ ンピュータの代替ではありません。UECSは共通規格です。UECSは企業や機関、立場の壁 を超えて広がります。UECSをベースにして、生産管理・経営管理や、栽培戦略の効率化に も貢献していきます。 UECSの特徴 従来の制御システム 換気窓 センサ信号線 これまでの集中型制御方式ではなく、安価な ネット化マイコンを内蔵した機器(ノード)を 温室に設置し、ネットワークで結合します。 ネットワークには、普及しているLAN (Ethernet)を使用しています。 出力信号線 カーテン 動力線または 動力信号+電源線 温度センサ 分電・ インター フェース盤 暖房機 温室コンピュータ 部品や制御機器、配線工事の共通化により、 トータルコストを抑えます。 UECS 換気窓 ネットワーク(LAN)線 電源線 機器の追加や構成の変更が容易です。異なる メーカ製品間でも接続できるようになりま す。 カーテン ネット化マイコン インターネットへ 温度センサ ネットワークを通じてインターネットにも接 続でき、パソコンのWebブラウザで各機器 の遠隔操作が可能です。 UECS対応機器 規模や設備が 異なっていてもOK! 暖房機 手動操作盤 設定操作盤 分電盤 一部の機器が故障しても、残った機器で制 御を続行できます。修理は、故障機器を交 換するだけで簡単に行えます。 各機器はお互いに存在を確認し合いますか ら、植物工場から簡易温室まで、さまざま な機器構成に柔軟に対応できます。 接続規格はオープンフォーマットとします ので、賛同いただける方なら、対応機器・ ソフトを作成できます。 特注機や特殊機器もUECS規格に会わせ れば、他機器と同じネットワークに加えら れ、他機器との連係動作も可能です。 ユビキタス環境制御システム研究会 UECSの活用 UECS導入施設 共通のPCソフトを利用できる 規模や施設内容に関わらず利用可能! 従来ですと、研究所やメーカのソフトウェ アを自分の施設で使用したくても、メーカ や機種が異なっていたら利用できませんで した。しかし、UECS対応の機器が導入 されていれば、施設の規模や機器メーカに 依存せずに、UECS対応のPCソフト ウェアを共通で使用できます。 また対応ソフトウェアの無料配布も検討し ています。 UECS対応ソフトウェア 左は東海大学で、右は野菜茶業研究所で 開発されたUECS対応ソフトウェアの例 上位ソフトとの連携 トレーサビリティ管理システム 生産管理システム 労務管理システム など UECS規格の通信とリンクすれば、生産管理ソフトウェ アや、経営管理ソフト、トレーサビリティ管理ソフト、 労務管理ソフトなどが、生産施設とリアルタイムに連携い たします。 また、これまで販売利益が望めなかった高度な植物生産ア プリケーションソフトウェアも、規格化によって大きな需 要が望めますので、企業や研究機関による開発の促進、 生産現場での普及が進み、ソフトウェアのビジネスチャン ス の創出が期待できます。 連携可能 UECS導入施設 どこからでも遠隔監視・操作が可能 UECS対応機器は、Webサーバを備えているので、 携帯端末で動作状況を確認できます。また、インター ネットと同等の通信規格を用いるので、インターネッ トから の遠隔監視や操作、ネットワークカメラ、イ ンターネット用セキュリティ、無線 LANなどの導入 も容易です。 携帯端末には、ノートPCやPDAのほか、無線LAN内蔵携帯電話や、PSP、ニンテンドーDSなど も利用できます(右図)。PSPはソニーの、ニンテンドーDSは、任天堂の商品または商標です。 新しい技術の育成・普及のために UECSは、従来のシステムと異なり、 企業や研究所・大学など含め、複数の 機関が開発に加わる事が可能です。 UECS対応品は、相互互換性を持ち ます。各機関の蓄積ノウハウを開発品 に反映できるほか、研究成果をすぐに 生産現場に生かせます。 また、特定作物や地域農産物向けの装 置やソフトも作成でき、海外も含めた 競争力強化にも活用できます。 従来の開発体制 センサ類 UECSの開発体制 環境制御機 換気制御 ノード 養液管理機 研究所 解析ソフト 水耕管理 ノード センサ ノード メーカ 大学 光管理 ノード メーカ モニタソフト 従来システムの開発体制は、1企業が全て を開発・管理しなければならなかった => 開発リスク・コストの集中 モニタソフト 試験場 メーカ 生産者 この図は模式図です。実際の体制・開発品項目とは異なる場合があります。 UECSの開発体制は、複数機関が同時多 発的に開発を推進 => 開発リスク・コストの分散 => 各機関のノウハウが活かせる => 開発速度の向上が見込まれる ※UECS対応機器および開発方法などについては、別紙をご覧下さい。 ※研究会の入会及び研究会についての詳細は、別紙をご覧下さい。 ユビキタス環境制御システム研究会 http://www.uecs.info 武豊事務局(規格管理・技術認定): 〒470-2351 愛知県知多郡武豊町南中根40-1 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所 武豊野菜研究拠点内 FAX: 0569-73-4744 名古屋事務局(会員管理・経理): 〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅3丁目24番8 三立ビル3F 一般社団法人ALFAE内 ユビキタス環境制御システム研究会 事務局 [email protected] 2009年08月現在
© Copyright 2024 Paperzz