『総合教育技術』(小学館)2010 年8月号で“日本史上最高の教育者は誰だ?” という少々たいそうな題の特集がありました。 アンケートの結果に、なるほど……、えっつ……、皆さんはどう思われますか。 1位から20位までをご紹介します。 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位 11位 12位 13位 大村はま 生涯一教師として生きた国語教育の第一人者。 (1906~2005) 「大村式単元学習」をはじめとする教育手法は、国語教育に大きな影響をあたえた。 福沢諭吉 教育を通じて日本の発展に多大なる功績を残した啓蒙思想家。 (1835~1901) 著書『西洋事情』などを通じて欧米文化を紹介。 吉田松陰 幕末期の思想家、教育者。 (1830~1859) その「松下村塾」からは、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、山形有朋など多くの人材を育てた。 斎藤喜博 「授業」の新たなる地平を拓いた昭和を代表する教育実践者。 (1911~1981) 『学校づくりの記』『授業入門』『島小物語』など多数の著作がある。 緒方洪庵 大学医学部の礎を築いた幕末における洋学研究の第一人者。 (1810~1863) 医師としての業績の他、「適塾」からは多くの人材が輩出した。 向山洋一 教育技術の法則化を推進。常識を変えたカリスマ教師。 (1943~ ) 「教育技術法則化運動」の代表者。 宮沢賢治 自然に感動する心を教え子に伝えた教師。 (1896~1933) 詩人・童話作家としても名高い。また、羅須地人協会を設立し、農民の生活向上に尽くす。 森 教育の要点を平易に説いた教育者にして「国民教育の父」。 信三 (1896~1992) 「時を守り、場を浄め、礼を正す」は今でも学校をよくする大原則。 津田梅子 日本初の女子留学生として日本の女子教育を切り開いた津田塾大学の創立者。 (1864~1929) 「自分の学んだものを、日本の婦人にも分かちたい」 東井義雄 “教育界の国宝”と呼ばれた「村を育てる教育」の実践者。 (1912~1991) 兵庫県但東町出身。「根を養えば樹はおのずから育つ」 野口芳宏 根本・本質・原点を説く稀代の授業名人。 (1936~ ) 傍観者的立場からの教育論を嫌い、現場での実践にこだわり続ける。 有田和正 「はてな」を育てるおもしろい社会科授業の達人。 (1935~ ) 今でも、全国各地の小学校から依頼を受け、飛び込みの授業を行なっている。 陰山英男 読み書き計算の「徹底反復」と「早寝・早起き・朝ごはん」で学力低下問題に挑む。 (1958~ 14位 15位 16位 17位 18位 19位 20位 ) 大隈重信 明治・大正期の政治家。早稲田大学の創設者。 (1838~1922) 権威よりも人とのつながりを重視。驚異のネットワーク力が知識の源泉。 林羅山 江戸時代初期の朱子学派の儒学者。 (1583~1657) 武家諸法度を起草した徳川将軍4代の学問の師。 空海 平安時代初期。真言宗の開祖。 (744~835) 身分によらず誰でも学べる日本初の庶民教育の学校を創設。 貝原益軒 江戸時代の儒学者、本草学者。自ら学ぶことを楽しんだ江戸時代を代表する知の巨人。 (1630~1714) 『養生訓』『和俗童子訓』等膨大な著作がある。 遠山 数学を教える傍ら、数学教育協議会を結成し、数学教育の改革運動を起こす。 啓 (1909~1979) 水道方式の理論を生み出し、大きな影響を与えた。 広瀬淡窓 江戸時代後期に、日本で最大級の私塾「咸宣園」を開いた。 (1782~1856) そこでは、身分、性別に関係なく平等に学べる教育を実現 林 語りかけ、吟味する授業で考える楽しさを教えた教育哲学者。 竹二 (1906~1985) 晩年全国の学校を回って授業実践をした。尼崎工業高校でも実践する。
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