図書だより ライブラリーニュース 平成 28 (2016) 年 9 月 Library News 府中市立府中第八中学校 図書室担当 粟谷千衣子 二学期が始まりました。今学期もたくさん図書室を利用してください。ご利用、お待ちしています。 ソ シ テ ワ ス レ ズ ワ タ シ ハ ナ リ タ イ サ ウ イ フ モ ノ ニ ク ニ モ サ レ ズ ホ メ ラ レ モ セ ズ ミ ン ナ ニ デ ク ノ ボ ー ト ヨ バ レ ヨ ク ミ キ キ シ ワ カ リ ジ ブ ン ヲ カ ン ヂ ャ ウ ニ 入 レ ズ ニ サ ム サ ノ ナ ツ ハ オ ロ オ ロ ア ル キ ヒ デ リ ノ ト キ ハ ナ ミ ダ ヲ ナ ガ シ ア ラ ユ ル コ ト ヲ 味 噌 ト 少 シ ノ 野 菜 ヲ タ ベ ツ マ ラ ナ イ カ ラ ヤ メ ロ ト イ ヒ 北 ニ ケ ン ク ヮ ヤ ソ シ ョ ウ ガ ア レ バ 一 日 ニ 玄 米 四 合 ト イ ツ モ シ ヅ カ ニ ワ ラ ッ テ ヰい ル 行 ッ テ コ ハ ガ ラ ナ ク テ モ イ ヽ ト イ ヒ 7・8月の図書室 決 シ テ 瞋 いか ラ ズ 南 ニ 死 ニ サ ウ ナ 人 ア レ バ 慾 よく ハ ナ ク 行 ッ テ ソ ノ 稲 ノ 束 ヲ 負 ヒ 丈 夫 ナ カ ラ ダ ヲ モ チ 西 ニ ツ カ レ タ 母 ア レ バ 雪 ニ モ 夏 ノ 暑 サ ニ モ マ ケ ヌ 行 ッ テ 看 病 シ テ ヤ リ 風 ニ モ マ ケ ズ 東 ニ 病 気 ノ コ ド モ ア レ バ 雨 ニ モ マ ケ ズ 小 サ ナ 萱 かや ブ キ ノ 小 屋 ニ ヰ テ 雨 ニ モ マ ケ ズ 野 原 ノ 松 ノ 林 ノ 蔭 かげ ノ 宮 沢 賢 治 (開館日数 20 日) 入館者数 1094 人 (1 日平均 54 人) 貸し出し冊数 864 冊 男子 女子 合計 1 年生 226 153 379 1-F 94 2-F 71 3-E 75 2 年生 138 326 464 1-D 78 2-E 65 3-A 52 3 年生 61 190 251 1-B 74 2-D 53 3-D 44 学年毎の上位クラス 3-D 17 夏休みの特別貸し出しの最終返却日は8日でした。至急返却してください。図書室の本は、 八中生みんなの本です。貸し出しのマナーを守りましょう。 9月のこよみから 9月1日は防災の日 防災の日は、1960 年に前年9月の死者・行方不明者五千人以上という大きな被害をもたらした 伊勢湾台風を契機に、広く国民一人一人が台風、高潮、津波、地震などの災害について認識を深め、 心構えができるようにと創設されました。またこの日は関東大震災が発生した日です。1923(大正 12)年 9 月 1 日午前 11 時 58 分、神奈川県小田原市沖の相模湾北西部を震源とする地震が関東地 方を襲いました。死者行方不明者は 10 万 5 千人、全壊全焼流出家屋は 29 万戸以上で、近代化し た首都圏に甚大な被害をもたらしました。地震発生が昼食時であったため同時多発的に火災が発生、 ひ ふ く しょ う 折からの強風により火災はたちまち延焼し、特に墨田区の本所被服廠跡地の悲劇は有名です。火災や 都心部の建物崩壊の影に隠れてあまり関心がもたれていませんが、神奈川県西部や千葉県の房総地 域では地震やその直後の大雨により土砂災害も多数発生しています。また相模湾周辺や房総半島南 端では津波も発生し、その最大の高さは熱海で 12m、館山では9mを記録しています。 8・9月生まれの作家たち 1日 室生犀星(1889) 7日 司馬遼太郎(1923) 18 日 伊藤左千夫(1864) 2日 木下順二(1914) 9日 T.ヤンソン(1914) 23 日 三好達治(1900) 5日 モーパッサン(1850) 11 日 吉川英治(1892) 24 日 若山牧水(1885) 壷井栄(1899) 13 日 あまんきみこ(1931) 27 日 宮沢賢治(1898) 1日 幸田 文(1904) 13 日 ロアルド・ダール(1916) 17 日 6日 星 新一(1926) 14 日 あさのあつこ(1954) 20 日 今年は生誕120年 宮沢 28 日 ゲーテ(1749) トルストイ(1828) 30 日 V.L.バートン(1909) 正岡子規(1867) 25 日 魯迅(1881) H.G.ウエルズ(1866) 24 日 筒井康隆(1934) 賢治(1896~1933) 1896(明治 29)年、岩手県花巻市の商家の長男として生まれる。幼い頃からマロの『家なき子』などを好んで読 つづ み、綴り方が得意だった。また、「石っ子賢さん」と呼ばれるほど鉱物採集に熱中していた。盛岡農林学校(現・岩手 大農学部)に学ぶ。法華経を熱心に読み、日蓮宗を信仰するが、熱心な浄土真宗の信者だった父としばしば対立する。 ひえぬき 24 歳で家出し、上京するが、妹の病気のため帰郷し、稗貫農学校(後の花巻農学校)の教師となり、数学や化学、英 語、農業、土壌などの科目を教え、そのかたわら執筆活動も続けた。妹を看取った彼は「永訣の朝」などの詩を書き、 ら す ち じ ん 悲しみを表した。やがて当時厳しかった農民の生活の実情を知ると、農学校を退職し、羅須地人協会を設立して肥料稲 作巡回相談などを行った。しかし厳しい自然と重労働から健康状態が悪化。その病床で、手帳に「雨ニモマケズ」の詩 を書き、雑誌に『グスコーブドリの伝記』を発表するなど文学活動を続けた。病状が悪化しても農民からの肥料相談に 応じていたが、1933 年9月 21 日 37 歳の若さで亡くなった。生前刊行されたものは詩集『春と修羅』と童話の『注 文の多い料理店』で、そのほかは雑誌などに投稿していた。受け取った原稿料も『雪渡り』の5円だけだったといわれ ている。没後、交流があった草野心平らの尽力により多くの作品が刊行され、たくさんの人に読まれるようになった。 詩の欄に紹介した「雨ニモマケズ」は作品の構想や宗教について記した手帳のなかに書かれていたもので、作品として ではなく、理想や希望を個人的に書いたものではないかといわれています。ゆっくり読んで、賢治の世界を感じてくださ い。 今年度から教科書が新しくなり、国語の教科書で紹介される本も一部変わりました。それに伴い、新たに お 知 ら せ 紹介された本を購入し、紹介されている本であることを示す背ラベルを貼って、本棚に並べています。ぜひ ラベルを目印に本を探してください。わからない時はどうぞお尋ねください。また、今回の改訂で、紹介から 外れた本にも新たに別の背ラベルを貼り、区別しつつ、わかるようにしています。詳しくは粟谷まで。 読書でも オリンピック、パラリンピック!感動をまた! 『夏から夏へ』 佐藤 多佳子 著 集英社 782/サ この本は『一瞬の風になれ』の著者・佐藤多佳子さんが、2007 年の世界陸上でアジア新記録を出した男 子 400m リレーの選手に取材した記録です。彼らは北京五輪で銅メダルに輝きます。リオ五輪での銀メダル はここから始まっていたのかも┅。 『頼むから、ほっといてくれ』 桂 望実 著 幻冬舎 913/カ トランポリンでオリンピックを目指す5人の物語。天才肌の遼、努力家の順也、おっちょこちょいの慎 司、目立ちたがり屋の洋充、怖いもの知らずの卓志。夢の舞台・オピンピックに出場できるのはたった二 人。それぞれの 30 年を描く。 『パラリンピックの楽しみ方』 藤田 紀昭 著 小学館 780/フ いよいよ始まったパラリンピック。でも、どんな競技がどんなルールで行われるのか実は知らないことが たくさんありそうです。4年後は開催国として、パラリンピックを盛り上げるためにも、ぜひこの本を読ん で、パラリンピックを楽しみましょう! 『夢を跳ぶ』 佐藤 真海 著 岩波書店 289/サ 走高跳の選手としてアテネ・パラリンピックから3大会連続で出場した佐藤真海さんの本。19 歳の時骨肉 腫で右足膝下を失った彼女が困難を乗り越え、北京五輪代表に選ばれるまでが書かれています。現在、彼女は トライアスロンの選手として東京大会出場を目指しています。 オリンピック、パラリンピックについての本を現在注文中です。お楽しみに。 敬老の日に読んでみる 『おばあちゃん、おじいちゃんを知る本』 全4巻 大月書店 日本は世界で一番老年人口の割合が高い国だということを知っていますか。2014年の国勢調査の結 果、65 歳以上のお年寄りは人口の 26%。平均寿命は男性が 80 歳、女性は 86 歳を超えています。豊かで 平和な国だといえると思います。これからも幸せな長寿の国であるためには、年を取るということについて 正しく理解することが大切ではないでしょうか。このシリーズでは老化や認知症などの病気、そして介助、 さらにお年寄りをささえるための制度についてやさしく書かれています。幸せな未来のために、若いみなさ んもぜひ読んでください。 『ハーレーじじいの背中』 坂井 希久子 著 双葉社 913/サ 高3の真理奈の家は目黒で銭湯を営んでいたが、彼女の学費のために廃業。仕事がなくなり、祖母はボケ だし父は家でゴロゴロするばかり。責任を感じる真理奈。そんな彼女の前に祖父の晴じいがハーレーに乗っ てやってきて┅。 『おばあちゃんはハーレーにのって』 ニーナ・ボーデン 著 偕成社 933/ボ カトリアオーナは 11 歳。おばあちゃんと暮らしている。おばあちゃんのこと大好きだけど、ハーレ-に乗 って革ジャンを着て、学校に迎えに来るっていうのは…。両親が彼女を引き取りたいと言ってきた。さあ、ど うする!! まだまだ暑いけれど まだまだ暑いけれど さあ、読書の秋! 海外文学を楽しもう! 『13 カ月と 13 週と 13 日と満月の夜』 アレックス・シアラー著 求龍堂 933/シ 12 歳のカーリーは、親友のような姉妹が欲しいと思っていた。それから、祖母がいない彼女はおばあち ゃんにも興味を持っていた。そんな彼女のクラスにおばあさんに連れられた転校生がやってきた。その子と 親友になりたいと思ったカーリーだったが┅。 『きらきら』 シンシア・カドハタ著 白水社 933/カ 1950~60 年代ごろのアメリカの日系人家族の物語。話は一家の次女ケイティの目線で語られる。家計の ために働きづめの両親や日系人への差別など、つらいことが多い彼女ですが、姉のリンは見方を変えれば世 界は「きらきら」していると教えてくれた。
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