127号(4月 - カトリック厚木教会

NO.127/ 2014.4 月号
カトリック厚木教会
〒243-0014 神奈川県厚木市 旭町 2-7-11
TEL.046-228-4164
FAX.046-228-4150
ご復活と言えば、 私たちの洗礼の更新 。洗礼
ご復活と言えば
7つのこと
はイエズス様の死と復活のしるしです。洗礼に
よって、私たちが救いの道に導かれています。
ロベルト
ザラテ神父
洗礼によって、私たちに新しいアイデンティテ
ご復活と言えば、イエズス様の死からのご復活 。 ィーが与えられました。洗礼によって、私たち
イエズス様はそう約束してくださった:「メシ
は神様に愛されている子になって、この世の者
アは苦しみを受け、三日目に死者の中から復活
だけではなくなりました。私たちの目標は天国
する」(ルカ 24:44)。だから、イースターは
です。生き方はイエズス様の生き方です 。この
ウサギではなく、卵でもなく、先ず、イエズス
目標と生き方を復活祭に更新するのは相応し
様のご復活です 。
いです!
ご復活と言えば、 私たちに希望が与えられま
ご復活と言えば、 イエズス様が神様だと明ら
す 。イエズス様のご復活には希望があります。
かになったこと 。イエズス様は十字架で死んだ
大きい問題でも、小さい問題でも、もう心配し
とき、それは終わりではありませんでした。死
なくてもいい!何の問題も世の終わりではな
から復活するということはこの世では誰もで
いから。この世で虐められても、否定されても、
きません。その復活で弟子たちがイエズス様は
見捨てられても、この世より、イエズス様から
本当に神様だと分かるようになりました 。
の希望があります。何のことに対しても乗り越
えることができます。イエズス様のご復活を信
ご復活と言えば、 教会の始まり 。イエズス様
じる人は落ち込む気持ちが消されます 。
がご復活されたからこそ、弟子たちはイエズス
様の教えと命令を果たすべきだと思いました。
ご復活と言えば、 イエズス様の教えはただの言
約束された聖霊が降りた後、彼らはその素晴ら
葉ではなく、「生きている言葉」として、私たち
しい復活に憧れて、勇気を持って、イエズス様
が生かすべき生き方です 。イエズス様は約束を守
のことを宣べ伝えるようになりました 。
りました。本当に三日後に復活されました!だか
ら、私たちもイエズスの御言葉をもっと、もっと
ご復活と言えば、 私たちの信仰の土台 。なぜ
読んで、知って、黙想して、実行しましょう。人
イエズス様のことを信じていますか? なぜイ
はイエズス様の御言葉をただ読むだけでは何か
エズス様を神様だと思っていますか? イエズ
足りないと思うのです。やっぱり、イエズス様の
ス様がご復活されなかったら、弟子たちは神様
御言葉は生きていますから、私たちの実行が無け
の国を宣べ伝えなかった。初代教会の人たちは
れば、私たちの心も落ち着きません。
ほとんど殉教されたが、沢山の人たちはイエズ
ス様を信じて神様だと思い続けていました。
ご復活節に厚木教会の一人ひとりに沢山の恵
みが注がれますように!
1
楽、会計、趣味など)
2014年四旬節黙想会
・自発的に喜んでできることをする
・全体の益のためにする(但し、みんなのため
3 月 23 日に長崎大司教区の中濱神父様による
と言いながら自己満足に陥らないように)
黙想会が、第二ミサ後に行われました。
・役に立つことだけがカリスマなのではない
午前の部
(失敗も時にはよい、病人のカリスマ、世話に
「教会共同体とはいったいどういう存在なの
なるのも一つの役割)
か?」
・自分の奉仕が他人の仕事を奪っていないか、
教会は神様が描いた一つのパズルの絵であ
るならば、私たちはそのパズルの一片(パーツ)。
神様が選んだ人たちには、それぞれ特徴があり
よく見極める必要がある
皆さんの生きた人生が最良でも、最悪でも、
ます。私たちにはカリスマ(一人ひとりが神様
ありのままの皆さんが神様にとってはどれも
から頂いた固有の賜物)があり、一人ひとりは
同じ大切な宝物なのです。そういう存在として
教会に必要とされ、パーツのようにその人にふ
自分たちを認めなさい。
さわしい役割があります。神様が私たちを選ん
神様はいつも私たちを呼んでいます。自分は
だ時、その役割は私たちには分からない事なの
です。そして私たちが分かっているつもりでも、
神様が望んでいる教会と私たちが考える教会
何もできないと思っていても、それは自分がそ
う思っているだけで、神様にしてみれば、いや
あなたには大事な役割があって、教会に行って
には隔たりがある事、また自分の役割や賜物を
教会のこのパーツを何とかしてくれというこ
自分一人で全て理解できるものでもない事を
となのです。そうするとその人がそこにいるだ
覚えておく必要があります。
けで小さい者を基準にして神様の絵が描ける
のです。
そして、ある人が役を引き受けたとき、周り
の人たちが前の人と同じように役をやらせよ
うとするのではなく、その人が働きやすいよう
に周りの人が変わるべきであり、助け合う事で
もあるのです。どこの教会にも問題があるが、
喜びがある教会にしましょう。
午後の部
そこで、神様から呼ばれ、洗礼の時に頂いた
「祈りとはなんでしょうか?」
一人ひとりに固有のカリスマを私たちは持ち
私たちが慣れ親しんだ決められた祈祷文や
合わせている。自分らしさを信仰の中で育てて
ロザリオをオウム返しに唱えるのも決して無
いく、それは自分の人生そのものが必ず関わっ
駄ではない、心が落ち着いてゆくのです。無心
ています。
になれるのです。それを否定はしませんが、何
カリスマを生かすために:
かが足りない。
・祈りと分かち合いのうちにカリスマを見つけ
祈りにおいて私たちの日常の出来事が非常
る
に大事な神様と出会うためのベースです。それ
・自分に与えられた能力を生かす(例えば、音
なくして神様と向き合う時に、私たちは違う自
2
分にならないと向き合えないのではないとい
教会学校(3 月 9 日の日曜日)
うことになりはしないか。平凡なそのままの自
分が神様の前に来た時に恥ずかしくて仕方が
第二日曜日の教会学校はみんなで一緒に遊
ない、でもそれしかないのだ。その自分自身が
びながら仲間作りをすることを目的としたカ
そこに居ないといけないのです。
リキュラムです。
神様は私たちの全てを私たちの良いところ
2 月は大雪になり、雪合戦したりかまくらを作
も悪いところも、そして何が必要なのかも御存
ったり庭の雪で大はしゃぎをしましたが、3月
じなのです。そこでキリストが教えた祈りが主
は紙芝居を見ました。
の祈りなのです。主の祈りの最初の言葉は「ア
「泣くな太郎」3 年前に起こった大震災(福島
ッバ」つまり幼子が父親に呼びかける「とうち
原発事故)を題材にした平松さんの創作紙芝居
ゃん」なのです。だから私たちが「天におられ
です。
る私たちの父よ」と唱えたとき私たちは幼子な
紙芝居の準備ができたとき、いつもと違う部屋
のです。幼子を救うか救わないか、神様にとっ
の様子に子どもたちは興味津々(しんしん)でし
てそれは当たり前の事です。私たちが「アッバ」
た。 カチン、カチン、カチン
と言った時にもうすでに神様とのそういう関
拍子木の音に
合わせて始まりました。大人も参加して総勢 40
係ができているのです。
名が「太郎のお話」に引き込まれてゆきました。
だから全てを御存じの神様に幼子のように
原発事故による突然の避難命令に息子同然
「神様 あのね」と祈るのです。さらに、神様
の犬の太郎を残していかなければならない家
と向き合い神様と語らう為に何かヒントにな
族の心配と小さな命が犠牲にされる非日常的
る大切な言葉さがしの為に聖書が大事なので
な過酷な状況の中での心の動きが伝わってき
す。「聖書を読み自分の心に響いた一つの言葉
ました。
と自分の日常生活の出来事を合わせて黙想す
ること」が祈りとなるのです。
(広報部
鈴木(正))
追記:祈りに関する講話の中で、中濱神父様は
主任司祭を務めている教会学校の子供たちが
祈りを深めていくために行ったことを話され
た。それは、黙想会で配布された「主と共に歩
む道」という冊子に関わり、以前に発行された
ものを使って子供たちは、その冊子に記載され
これからもいろいろと子供たちが興味を示
た福音(当日の福音朗読)を読んで、その中で
すようなプランを立てていきたいと思ってい
心に留まった単語を選び、その単語から思い浮
ます。
かぶことを文章にして記述する。自分の言葉で
皆さまも豊かなタレントを生かして、この共同
文章を記述することを通して「神との語らい」、
体の子供たちとのかかわりを持っていただき
すなわち祈りをすることになり、祈りが深めら
たく思います。
れていったとのこと。
(広報部
平松様、紙芝居どうもありがとうございました。
山内)
(教会学校スタッフ
3
上田 啓二)
聖堂内には16のグループが出来、各グルー
2014年度 信徒総会
プに次の 4 つの資料のうちから1つが渡され、
その資料に沿って話し合いが行なわれました。
今年度の信徒総会には約80名の参加があ
1)聖書
りました。本来なら2月16日の予定でしたが、
2)教会の教え(カテキズム)
大雪の為1ヶ月遅れの開催となりました。総会
3)教会法
資料は2月8日(土)に印刷を終え信徒に配布
4)司教のモットー
されていましたので、開催が1ヶ月送れた事で
教会の現状が信徒に良く把握できたのではな
●自己紹介のあと緑の紙に「あなたにとっての
いかと思います。しかし、今年度は委員長空席
現在の厚木教会について書く。(形容詞)
」
の為総会の司会をボブ神父様がされると言う
自分の書いた形容詞を分かち合う。
事でどのような総会になるのだろうと多くの
●各グループに渡された資料を読む。ひとりが
信徒が思った事でしょう。典礼聖歌「聖霊の続
読み、さらに自分で読み、大切だと思う熟語を
唱」続いて「主の祈り」を唱え総会は始まりま
黄色の紙に書く。その熟語を分かち合う。
した。
●最後に自分にとって厚木教会はどんな教会
始めに、神父様から厚木教会の現勢と活動、
であって欲しいかを書きそれを分かち合い、グ
典礼として行なわれている初金のベネデクシ
ループとしてまとめその言葉等を白紙に書く。
ョン、毎週土曜日夕ミサの前にはロザリオの祈
りが唱えられているとの報告があり、イエスの
全体の時間の管理は神父様がなさいました。
御心への信心やマリア様への信心を強めてい
どのグループも活発に意見交換を行なってい
ければ良いので、ベネデクションも毎金曜日に
ました。
行ないたいと考えていると話されました。
昨年度は七五三や成人式に、外国籍の信徒が
多く参加した事。そして英語ミサには180人、
ポルトガル語ミサには50人、スペイン語ミサ
には70人前後の参加があったとの事。宣教部
によるレクチオ・デミーナ、福祉部の手話サー
クルの立ち上げ、外部団体のいくつかが教会の
部屋を使用している報告がありました。
各グループが書いた紙は信徒館の掲示版に
張り出し、後日主任司祭が選んだ信徒たちがま
続いて、この総会を教会としての方向性を見
とめ教会のビジョンを作るそうです。
極める為の集まりにしたいとの意向を話され、
その方法として5人のグループを作り、神父様
終了予定の12時30分にカトリック聖歌「あ
からの資料を基に話し合い、分かち合うという
めのきさき」を歌い聖母マリアへの祈りで終了
提案が示されました。さらに、神父様は「分か
しました。
ち合いでは短く、率直に話す事。自分の話では
なく教会のための話をして欲しい。聖霊が主役
となるような話し合いができれば良いと思い
ます」と言われました。
4
(神父様の冗談で笑いのうちに閉会しました)
例年の信徒総会では、教会の財務について
2014 年度委員他の一覧(敬称略)
の質疑で多くの時間が割かれてしまいがちで
したが、今年度は財務信徒総会を後日行なう事
役
職
氏
名
としましたので、純粋に教会について分かち合
委員長
-
えました。
副委員長
-
副委員長
-
5人とグループの人数が少なかったのでど
のグループも皆が良く話ができたようです。今
委員
後、厚木教会のビジョンが示されるのが楽しみ
(コミュニティ)
です。
委員
コミュニティ
杉崎 誠一郎
3018
土谷 しずか
1819
(コミュニティ)
最後に今年度信徒総会資料の昨年度委員長
典礼部長
今村
文彦
1322
松永容明さんの退任のあいさつをお読みくだ
財務部長
寺島
孝
3118
さい。
宣教部長
奥田
喜雄
5005
第七地区担当
成田
松永
正一
容明
1051
4029
行事・親睦部長
田中
節子
1020
営繕部長
竹内
恵子
7138
福祉部長
星野
剛一
7206
広報部長
植木
貞一
1042
教育部長
四條
真也
4009
委員(英)
コラソン・カリ
ンバス
80
委員(西)
ラケル・コハマ
81
委員(葡)
岡 ワルテル
トシオ
82
また、今年度は委員長、副委員長は選出せず、
長らく空席であった教育部長に四條真也さん
が就かれ、施設検討委員会が発足しました。一
粒会の取り組みとして第一日曜日のミサの共
同祈願後に「司祭の召命を求める祈り」が昨年
の10月から祈られています。
(広報部
竹内)
青年会
5
そうです。
古川神父様
ありがとうございました
ミサ後、信徒会館で茶話会が開かれ、雪の為
参加者は少なかったですが、ケーキカットをさ
れた神父様を囲んで歓談が続きました。
前日朝から雪が降り続き一面真っ白の大雪。
2 月 9 日年間第 5 主日の第二ミサは古川神父様
(横浜教区事務局長)が厚木教会での最後の司
式をされました。古川神父様は、2010 年 6 月以
来、毎月第 2 日曜日の第
二ミサ司式をして下さ
いましたが、3 月から横
浜教区事務局から雪ノ
下教会の主任司祭とし
て赴任されます。
古川神父様の説教は、歴史的な背景や典礼歴
この日の説教で、次のように語りました。
などを織り交ぜながら、朗読された聖書につい
今日の聖書朗読に関連して、「心の貧しい人は
幸いである」の幸いであるとは神の祝福がある、
との意味。 私たち信者にとって、信仰とは?
そして「地の塩」になるために信仰を生きると
て分かり易く語られ、いつも信徒に大変好評で
した。
厚木教会に古川神父様を派遣して下さいま
はどういうことなのか自分自身が分かってい
した神様に感謝致します。
ないと他の人に働きかけても応えられない。
また古川神父様は目を患われ、一日も早く治
今日のイエス様の御言葉の様に貧しく苦し
癒されるように神様の豊かなお恵みをお祈り
い人たちと共に生き、不公平で不平等なこの世
致します。
の状態を黙認することなく、改善するため勇気
を出して恐れずに正しく表明し、行動して欲し
なお古川神父様の説教を厚木教会広報誌「あ
い。 それが十字架上のイエスの象徴であり願
つぎ」に“ある主日のミサ説教より”と題して
いである。パウロはイエスの意向を生きた人で
5 回掲載(注1)しています。この内容は厚木教
す。私たちもイエス様と共に生きましょう。
会ホームページの「広報誌」から参照可能です。
是非ご覧ください。
ミサ閉祭後、教会委
(注1:
「あつぎ」No.114,115, 117~119 に掲載)
員長松永さんより古
(広報部
川神父様にお礼の言
葉と記念品が贈呈さ
れ、その場で記念品は
開けられ、神父様はス
トラに大喜びの様子
でした。このストラは
ボブ神父様がフィリ
ッピンで購入された
6
山内)
マニラ(フィリピン)巡礼
山田照子(12C M)
1 月 22 日~27 日
今回のマニラ巡礼で楽しみにしていたのは
ユスト高山右近に会えることだった。
2015 年右近の 400 年と共に列聖運動が盛り上
がっている今、国外追放となった右近は、マニ
ラ市民による凱旋将軍を迎えるような歓待ぶ
り、馬車に乗せられイエズス会の二階の聖堂で
ミサが捧げられた部屋が残されていた。右近の
家族はイエズス会と隣接する一軒家を安住の
場所として与えられ、車窓から見る事が出来た。
私は巡礼出発当日にひどい熱で病院に行きイ
マニラ
ロベルト ザラテ神父
ンフルエンザ A 型と診断され、巡礼をやめよう
と思いながらもマスクを二重にして機上の人
パラダイスの計画でマニラ巡礼が実行でき
て感謝します!マスメディアのせいか、ただの
となった。右近もマニラに向かう船の中で熱病
噂か、日本人にとってのフィリピンのイメージ
にうなされながらの旅だったそうで、苦しみが
は正しくないと思います。怖い所があるのを私
今の私には良く分かるような気がした。
も認めますが、新宿にも怖い所があるでしょう。
治安が悪いと思われても、日本にも犯罪は毎日
そして右近はマニラについて 40 日余りで亡く
のようにあります。だから、この巡礼を通して、
なりサンタ・マリア聖堂の祭壇の近くに葬られた
フィリピンにも素晴らしい所、良い国民、楽し
そうだ。パコの日比友好公園の中に侍姿に十字架
い雰囲気、深い信仰などが伝わって、ご家族、
の刀を持ったユスト高山右近像が建てられてい
友達、教会の仲間たちにお話していただくのを
た。列福を祈りながら記念撮影をして次の巡礼地
お願いしたいです。確かに、他の国に対する偏
へ。残念ながら私は気分がすぐれず行かれなかっ
見があるなら、その国に行って、信仰の面で巡
たが、日本人女性の像、長崎のマグダレナ、そし
礼をするのは今回のマニラ巡礼で確認できま
てフィリピンで最初の聖人ロレンソ・ルイスの教
した。
会を巡礼したとのこと。二人の聖人は長崎の西坂
で殉教した聖トマス西と 15 殉教者に挙げられ
ている。2015 年 3 月 17 日信徒発見 150 年祭が行
われる長崎ではそれに合わせ日本 16 聖人のご像
を制作中で、2015 年 3 月 16 日に除幕式が行われ
る予定。聖ロレンソはフィリピン出身で Made in
Japan の聖人だとボブ神父様は言われた。
今回の巡礼ではどこの教会に行っても平日
にも関わらず多くの方が祈っている姿があっ
た。そしてレデンプトール会の絶えざる御助け
の聖母の教会では巡礼者受け入れの儀式の後、
ボブ神父様司式のタガログ語と日本語のミサ
高山右近像の前で
で又感動だった。
7
エマニュエルさんをご紹介
2014 年 3 月 23 日第二ミサで答唱詩編を独唱
されたエマニュエルさんを以下にご紹介しま
す。
参加者の皆さんからの一言感想
人口の 83%がカトリック信者であるフィ
リピンでは、平日でどの時間でも多くの
1.氏名:ドンメロ・エマニュエル
方々が教会に来て祈っていました。それ
2.出身国:コートジボワール
がとても印象的で感銘を受けました。
3.年齢:24歳
4.来日して何年:7年
T・K(16CM)
5.現在通学している大学名と専攻科:
フィリピンは決して貧しい国ではありま
せん。神さまの豊かさをうけて
神奈川工科大学・情報工学科専攻
日本に
6.趣味:ジャズを聴きギターをやること。
司祭を送って下さった事に感謝します。
日本に来てからジャズに興味がわいて
もっと調べるようになりました。
斉藤敦子さん(18CM)
7.将来の夢:国と日本の架け橋になる人にな
りたい。これからの日本とアフリカのつ
スペイン統治時代からの壮大な教会が各
ながりに協力したいです。
所にあり、ウィークデーなのに人々が集
8.信徒に伝えたいこと:留学して縁のある
まっている。街も人々のパワーがあふれ、
出会いがたくさんあっていつも色々な
圧倒されました。
人と話して面白いことがいっぱいです。
高橋悦子さん(71CM)
日本のおもてなしが好きです。
教会もその出会いの場になって国籍を問
今、神様は厚木教会にボブ神父様を贈っ
わず皆が優しく会話するので新しい友達
て下さっています。フィリピンの地とご
ができる。日本で生活してあまり教会へ
家族に触れて出会うことができました。
行けなくなりましたが、できる限り行っ
その恵みを心から感謝しています。
てミサに参加して人と接するようにして
います。
田中節子さん(10CM)
(広報部
(広報部
松本)
8
山内)
9
新成人お祝いミサ
第 33 回横浜 教区典礼研修会
[2014 年 2 月 11 日(火)]に参加して(その1)
年間第2主日 1 月 19 日の第二ミサで成人式
三上 隆達(典礼部)
のお祝いミサが行われ、6 名の新成人が祝福さ
総合テーマ:「主のみことば」・・・主のみ言
れました。
葉を意識するとき
ボブ神父様は説教で新成人に向けて、
毎年春期教区典礼研修会は 2/11(休日)に行わ
「これからは自由よりもプレッシャーの方が
多くなりますが、仕事や勉強で嫌なことがあっ
れ、ほぼその前後に灰の水曜日があり、そこから
ても、イエズス様の為にと思うと嫌なことも忘
四旬節・聖週間のスケジュールとなります。典礼
れられます。 イエズス様を中心にした生活を
係の手伝いをしていますと、毎年この時期の教区
送り、イエズス様と共に生きて幸せになりまし
典礼研修会、灰の水曜日が近づくと、《冬から春
ょう」と語られました。
への》季節の移り変わりを感じます。今年もあち
新成人は祭壇前で新成人としての誓いを行
こちに雪が残る寒い中厚木教会から 12 名参加し
い、神父様から一人ひとり祝福を受けられまし
ました。聖書に書かれていることばの重みをあら
た。そして祭壇を背にして新成人は、親や身内
ためて思いました。 以下講話の概要です。(講
に視線を向けて、にこやかにこれまでのことに
話の概要が詳述されましたので、今号と次号の 2
「ありがとう」の感謝の意を表しました。
回に分けて掲載します。(広報部))
閉祭前に神父様から記念品として、“青年向
講話 1 「入信の秘跡とみことば」 講師:石
きのカテキズム”の本が贈られ、神父様は「教
井祥裕氏(上智大学神学部講師、典礼委員会メ
会の教えが分かり易く書かれています。これか
ンバー)
らは教会学校のサポートもしてください」と言
入信は人生の節目、教会共同体への加入の意
われました。
識=大人への仲間入り・・・教会はそれによっ
ミサ後に記念写真を撮り、パーティ会場に場
て作られて行きます。入信者は入信の秘跡の典
所を移して、久しぶりの再会に新成人は歓談さ
礼を通して、「みことば」へのアプローチが始
れていました。
まります。聖書にあるみことばは神の言葉であ
この日のパーティを準備された4G(19CM,
り、キリストの言葉なのです。
40CM)の方々、お疲れ様でした。
(広報部
○ヨハネ福音書 1 章 1-4、14、18(クリスマス
山内)
12/25 日中のミサの中で読まれる個所)
「初めに言(ことば)があっ
た。言(ことば)は神と共にあ
った。言(ことば)は神であっ
た。この言(ことば)は、初め
に神と共にあった。万物は言
(ことば)によって成っ
た。・・・言(ことば)は肉と
なって、わたしたちの間に宿
られた(表してくださっ
た)。・・・」
10
・・・言(ことば)は神と人との仲介者=私達の
講話Ⅱ[ミサでみことばを聴く]講師:石井
間に宿られた(表してくださった)。・・・典礼
祥裕氏
の中心です。
《第二ヴァチカン公会議》よりミサは現在の形と
○(パウロ)ローマ書 16 章 25-27
なりました。長い教会の歴史の中で教会が神の民、
「神は、わたしたちの福音すなわちイエス・キリ
共同体が行うものとして大きく変わったのは、こ
ストについての宣教によって、あなたがたを強め
の公会議からです。この中で典礼における最も重
ることがおできになります。この福音は、世々に
要なものは=聖書の言葉=であると、聖書朗読の
わたって隠された、秘められた計画を啓示するも
重要性がはっきりと示されました。ミサは大きく
のです。・・・」
「言葉の典礼」と「感謝の典礼」から成り立ってい
・・・ヨハネ福音書とパウロのローマ書とは表裏
ます。「言葉の典礼」は「感謝の典礼」の前段階で
一体となっています。
はなく、両者はお互いに響き合っているのです。
○聖書のいぶきから湧き出る典礼の祈り
ミサ中の奉献文について(典礼の祈りの中での
「典礼を執り行うにあたり、聖書はもっとも重要
聖書)
なものである。聖書から朗読が行われ、これが説
奉献文を聴くときは、聖書の言葉と同じように、 教によって説明され、詩編が歌われる・・・聖書
その内容に心を向けて聴く意識を持ちましょう。
の息吹と霊感から種々の祈りと祈願文と典礼の
(奉献文には聖書の言葉が込められています)典
歌が生み出され、行為としるしは聖書からその意
礼祭儀は、ことばとしるしによって、キリストの
味を受ける」 (『典礼憲章』24)
救いの計画の実現を記念する最も主要な行為を
○神の民を養う二つの食卓:神のことばの食卓
指す秘跡(サクラメントゥム)と
とキリストのからだの食卓。みことばの食
なります。その始まりが洗礼の
卓で・・・ミサを理解します。
サクラメントゥムと聖体(エウ
「神のことばにおいて神の契約が告げ知
カリスティア)のサクラメント
らされ、感謝の典礼において新しい契約そ
ゥムです。やがて古代教会の入
のものが更新される。神のことばにおいて
信式の中の一つの儀式から堅信の分化・独立とな
救いの歴史がことばの響きによって思い起され、
りました。
感謝の典礼において同じ救いの歴史が典礼という
みことばでキリストが示されている神の計画
秘跡のしるしによって示される」(『朗読聖書の
が実現される典礼は大きな出来ごとで、授けると
緒言』)
か受けるとかということではなく、神様と私達の
聖書のいぶきから湧き出る典礼の祈り。
間に神の救いの計画の実現を願うもので、空間の
聖書の朗読を通して聴く言葉は、神・キリスト自
中に届けられ伝えられていることとして受け止
身が語られることばです。即ち、福音の告げ知ら
められるべきものなのです。
せ=神のことばの告げ知らせ=意識の転換=な
洗礼:水の祝福の祈り/堅信:按手のときの祈り
のです。主のみことばとは、神のことばであり、
/聖体(ミサ)の秘跡《サクラメンタム》は入信者
イエスキリストのことばなのです。ですから「ミ
だけではなく共同体全体で与るもので洗礼の更
サでみことばを朗読する」、「ミサでみことばを
新となります。
聴く」は、イエスが私達に語りかけてくださった
「ことば」を朗読する、そして聴くことなのです。
11
聖書朗読の構成(聖書朗読の歴史)
・共同祈願文も(例文となっていますが)吟味され
(通常)主日の場合、以下の 3 つの聖書朗読と答
たものです。その他「聖書と典礼」には集会祈願、
唱詩編、アレルヤ唱があります。基準となるも
奉納祈願、拝領祈願とそれぞれ祈願文が載せら
のは福音朗読で A 年 B 年 C 年の順に福音書の重
れています。
いずれも A 年 B 年 C 年も意識して、
要な箇所が選ばれています。 聖書と典礼参照
相応しい文章となっています。
○第一朗読・・・旧約聖書・旧約の中に新約《神
(この続きは次号に)
の計画・福音朗読》が隠されている。⇒《予言》
異動情報
(2014.1.1~3.31) 敬称略
キリストの秘儀=キリストにおいて実現され
た。・・・=神の計らい=です。
・答唱詩編・・・聖書朗読に準じる。第一朗読
=旧約の神の言葉=を受けて新約=福音朗
教会事務へのお届出時に掲載を希望されない方
読=を繋ぐ意味がある。歌となっていることは
の情報は割愛しています。
大きな恵みです。・・・詩編唱者は出来るだけ、
朗読台から歌って欲しいのです。
詩編を聴く際にはポジティヴに捉えます。
○第二朗読・・・使徒書、特にパウロの書簡が多
い。いずれもキリストをテーマにし、キリスト
の教えを理解する、言わば黙想するための朗読
個人情報の為削除
となっています。
・アレルヤ唱・・・福音を迎えるための準備・・・
立って歌いましょう。
○福音朗読・・・格言的で最も重要な朗読で・・・
司祭が朗読します。
第一朗読と福音朗読の主題句は通じています。
(結びついています) 福音朗読とは「告げ知ら
せる」ことなのです。
ミサの中で「主のみことば」を朗読する・聴
編集後記
くという意味は自分で聖書を読むこととは別次
元であり、とても大切なことです。ですから特
ご復活おめでとうございます。
に朗読奉仕者の方は、あらかじめ該当の朗読箇
今の時期、新しいことにチャレンジし始めた
所はもちろん、その日のミサで読まれる他の朗
方も多いと思います。ある人が言いました。
「新
読箇所も(関連がありますので)読んでおけば、
しいことをやるか、やらないか悩んだ末にやら
良い朗読が出来ると思います。また、ミサに参
ない人は、数年後もきっと悩んでいる」と。
加される方もあらかじめその日のミサで読まれ
厚木教会も新しい形でスタートを切りました。
る朗読箇所を読んでおき、ミサ中は朗読台の朗
一人一人が私たちの教会のこれからを考え
読者、司祭が読まれることばに耳を傾けること
る上で、総会の記事が参考になれば幸いです。
は大変良いことでみことばの奥行きの深さを知
(広報部 植木、竹内、松本、鈴木(正)、山内)
ることとなります。朗読を聴く際は、緊張感を
持って朗読者を見つめ、しっかりと聴きましょ
う。
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