企業の環境経営に関連した国内の大学院での教育プログラムの現状

参考資料 3
企業の環境経営に関連した国内の大学院での教育プログラムの現状について
I.国内の MBA1/MOT2プログラムの概要
専門職大学院の発足
平成 20 年現在、国内には 765 校の大学が数えられ、その内、604 校で大学院が設置されている。この中には、
平成 15 年度以降、高度専門職業人の養成を目的として設立された「専門職大学院(MBA/会計/MOT/法科大学院
等)」が含まれる。MBA の学問領域では、研究活動を主な目的とする既存の経営学研究科と、設置要件に、実務
家教員の割合を専任教員の 3 割以上と定め、修士論文審査を必須とせず、実例研究や現地調査を推奨するなど、
実務家養成を主な目的とする新設された専門職大学院(MBA)とが同じ大学院において併存する場合がある。
社会人への配慮
現在、国内の大学院では約 26 万人が就学し、その内、社会人大学院生は 5 万 4 千人である。大学院学生数に占
める社会人比率は、平成 12 年の調査開始以降増加し、平成 20 年度には 20.4%となった。3 社会人を主な対象
とする専門職大学院(MBA/会計/MOT)では、その多くがアクセスの良いキャンパスを開設し、平日夜間や土曜
に講義を行う等、社会人への配慮を図っている。詳細は以下の通り。
【入学条件・奨学金】
●専門職大学院は、高度専門職業人の養成を目的としており、入学条件に 2-3 年以上の職業実務経験を課す場合
が多い。参考例:新潟大学 MOT の、2006∼08 年度を合わせた入学生の平均年齢は 36.8 歳。全体の約 1/4 が女
性で、20 代前半から 60 代半ばまで幅広い年齢層が在籍。
●一般入試に加えて「社会人特別選抜」(学力検査を軽減し、小論文や面接等を中心に経験や意欲を重視)又は
「AO 入試(アドミッション・オフィス)」を導入する大学が増加している。例:名古屋産業大学環境マネジメ
ント研究科では、所属組織(企業など)の推薦書による入学試験選抜を実施し、多忙な社会人志願者の負担の軽
減を図っている。
●「教育訓練給付制度」(働く人の主体的な能力開発の取組みを支援し、雇用の安定と再就職の促進を図ること
を目的とする雇用保険の給付制度)対象プログラムがある。例:南山ビジネススクール、芝浦工業大 MOT、中
央大学アカウンティングスクール等
●地域振興を目的とした人材育成の観点から、市町村の職員に対して修学助成を設ける場合がある。例:香川 MBA
の修了者に対する、財団法人かがわ産業支援財団による中小企業後継者育成事業
【修業年数】
●修士課程の標準修業年数は、通常2年であるが、MBA や MOT コースには1年間で学位取得が可能な場合があ
る。例:青山ビジネススクールの「エグゼクティブ MBA」、日本工業大学 MOT(1年制)
●標準就業年数での終了が困難な場合、「長期履修制度」を利用できる場合がある。
●特定の科目のみを履修希望する場合は、「科目等履修生制度」又は「聴講生制度」を利用できる場合がある。
【講義スケジュール】
●専門職大学院をはじめ、多くの社会人向けの大学院では、平日の夜間及び土曜日の開講形態をとる。
●遠隔講義システムの導入や、e ラーニングを併用し、受講できなかった講義を自宅、オフィス、出張先で学べ
る工夫がなされている。例:東京農工大学 MOT
【教育内容】
●専門職大学院では、研究指導や修士論文の作成義務がないため、実務家教員による実践的な教育の比率が従来
の大学院より高い。
●MBA コースの中には、「ケース・メソッド」と呼ばれる教育方法を導入し、企業経営の実態をもとに作成され
たケース(教材)を用いて、個人研究やディスカッションを行い、実践的な能力を修得できる場がある。
例:慶応大学 MBA
1Master
of Business Administration の略。日本の MBA プログラムの歴史は欧米に比べて浅く、1978 年に慶応義塾
大学が修士課程のビジネススクールを開講したのを皮切りに、1989 年に神戸大学、1991 年に青山学院大学、1992 年
には法政大学と多摩大学がそれに続く。
2 Management of Technology の略。平成 21 年現在、技術経営(MOT)系専門職大学院は 8 校設置されている。
3 「データからみる日本の教育 2008」文部科学省
1
MBA/MOT ネットワークと産学連携の可能性
技術経営系専門職大学院 10 大学が結成する「MOT 協議会」では、産業界が要望する MOT 人材育成を実現する
ため、現在、MOT 教育コア・カリキュラムの開発を進めている。また、同協議会のウェブサイトでは、メンバ
ー大学のシラバスを一括検索できる仕組みを構築するなどして、MOT 大学院間の連携を深めている。
大学院の授業と企業のニーズのミスマッチの指摘を受けて発足した「産学人材育成パートナーシップ」(経済産
業省と文部科学省)では、ミドルレベルを対象とした「経営・管理人材」分科会が設置される。同分科会では、
2009 年度以降、MBA プログラムの在り方、MBA 取得者の活用方策をはじめ、地域中小企業及びベンチャーに
特有な議論が順次行われる予定である。
また、入学希望者を対象とした「MBA ネットワーク・フェア」に各ビジネススクール関係者が集う等、インフ
ォーマルな交流の輪も広がっている。目下、ビジネス界では、組織を超えて技術や知識の融合を行うオープンイ
ノベーションの必要性が指摘されており、所属機関内外との連携は、今後より重要になると見込まれる。MBA
と MOT の双方の特徴を活かした連携の取組みとしては、大学院間における単位互換制度の活用(例:立教大学
MBA と芝浦工業大学 MOT)等が挙げられる。
参考ウェブサイト/文献
●MBA/MOT 専門職大学院一覧(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/senmonshoku/08060508.htm
●「MBA、会計、MOT パーフェクトブック 2010 年度版∼ビジネスに効く大学院」日経キャリアマガジン
http://www.nikkeihr.co.jp/careerm/mook_2009_06/
●技術経営系専門職大学院協議会(MOT 協議会)http://www.motjapan.org/core/
2
II.
国内の大学院における環境経営に関連したコース設置の現状
調査手法・項目
各研究科の紹介ホームページにおける、公開情報及び概要パンフレットを主な情報源として調査を行った。
調査項目としては、各研究科の全体方針・理念における地球環境問題や CSR に関する記述を確認した後、環境
経営系科目を設置している場合は、それらの科目数やカリキュラム中での位置付け(専攻コース、科目群の有無、
必修選択の区分)を記録した。
調査対象
国内の大学院(604 校)から「環境」および「経営」に関連したコースまたは科目を設置している国内の大学院
(188 校)
母体となる研究科(学位又は文系理系等の専攻別)に応じて、3 つのカテゴリーに選別。
カテゴリー1:専門職大学院(MBA/会計)及び文系(経営、経済)大学院 (85 校 97 コース)
カテゴリー2:専門職大学院(MOT)及び理系(農学、工学、理学)大学院(82 校 108 コース)
カテゴリー3:環境専攻型大学院 (21 校 28 コース)
設置科目の内容に関する傾向の分析
1.詳細情報が取得可能な大学院に関して、概要をとりまとめ(47 校)(参考資料 2)
2.カテゴリーごとに公開されているシラバスから、「環境経営」に関連した科目を抽出。
z 科目リストの中から、「環境」を含む科目をすべて選択。
z その後、「CSR」「LCA」「廃棄物」「リサイクル」「資源」「エネルギー」「サステイナビリティ」
というキーワードを含む科目も選択
3.科目名を類似の科目ごとに名称を揃えた上で、科目の名称ごとにカウント
4.開設数が多い科目の名称をリストアップ
調査方法
国内の大学院(604校)から「環境」および「経営」に関連したコースま
たは科目を設置している国内の大学院(188大学)をすべて選択
大学院のコースを3つのカテゴリーに分類
カテゴリー1:専門職大学院(MBA/会計)及び文系(経営、経済)大学院
カテゴリー2:専門職大学院(MOT)及び理系(農学、工学、理学)大学院
カテゴリー3:環境専攻型大学院
詳細情報が取得可能な大学院
に関して、概要をとりまとめ
(47校)(参考資料2)
カテゴリーごとにコース
の科目構成を分析
公開されているシラバスから、
「環境経営」に関連した科目を抽出。
(科目リストの中から、「環境」を含む科目をすべて選択。
その後、環境に関連するというキーワード(CSR、LCA、廃棄物、リサイ
クル、資源、エネルギー、サステイナビリティ )を含む科目も選択)
科目名を類似の科目ごとに名称を揃えた
上で、科目の名称ごとにカウント
開設数が多い科目の名称をリストアップ
3
調査概要(カテゴリー別)
カテゴリー1:専門職大学院(MBA/会計)及び文系(経営、経済)大学院
【主な傾向と特徴】
z 調査対象とした MBA コース 56 校の内、21 校において環境経営に関する科目が 1 つ以上開講される。専門
職大学院(MBA)に限ると、全 22 校のうち 9 校で環境経営系科目が最低 1 つある。
z 大学院別環境経営系の科目()内が科目数。(経営倫理やCSR等は含まず):信州大学経済・社会政策科
学研究科(10)、東洋大学経済学研究科(8)、九州国際大学企業政策研究科(6)、南山大学 MBA(5)、
中央大学アカウンティングスクール(5)、北九州市立大学 MBA(4)、日本大学経済学研究科(4)、京都
大学 MBA(3)、国際大学 MBA(3)、事業創造大学院大学 MBA(2)、新潟大学 MBA(2)、成蹊大学
MBA(2)、松陰大学 MBA(2)等
z 環境経営を理念やカリキュラムに明示的に打ち出さない場合でも、CSR、経営倫理、コーポレート・フィロ
ソフィー等の科目を設けることで、経営者としての道徳を重視するプログラムが見受けられる。例:一橋大
学、青山学院大学、多摩大学、立教大学の各 MBA プログラム
z アカウンティング、ファイナンス、マーケティング、人的資源管理といった従来の MBA の基幹科目群に加
えて、「リーダーシップ」
、「アントレプレナーシップ」、「クリティカル・シンキング」等、起業家精神や創
造的な問題解決を促すソフトスキルを養う科目が、比較的多くの MBA プログラムに設置されている。
z 地域の発展や交流に根差したプログラム(香川大学、信州大学)、伝統産業(同志社大学)、日本的経営(神
戸大学)やアジア地域との連携を重視(立命館アジア太平洋大学、筑波大学)するなど、MBA プログラム
では大学院毎に特色が見られる。
z ISO14001 の認証取得等を通じたグリーンキャンパス化を掲げ、大学全体として環境意識を挙げる取組を行
う大学が存在する。(例:信州大学、千葉商科大学)
【具体例】
南山大学大学院 ビジネス研究科 ビジネス専攻
2006 年に名古屋・東海地区初の専門職学位課程のビジネススクール、ビジネス専攻を開設。養成する人材像と
して、南山大学の教育モットー「人間の尊厳のために」を自覚し、国際社会の一員として、経営倫理や環境配慮
の経営の視点から、企業活動において社会的責任を果たすことができる人材を掲げる。ビジネスの基本理論と本
質をベースに、各自が志向する職業分野の専門性を高めるために、「アカウンティング&ファイナンス・マネジ
メント」、
「ヒューマンリソース・マネジメント」、
「マーケティング&ストラテジー」、
「オペレーションズ・マネ
ージメント」の基本的な4つの履修プログラムを設ける。上述プログラム(メジャー科目)に加え、「アジア経
営領域」、
「環境経営領域」、
「関連領域」のマイナー科目群がある。環境経営領域では、現代社会における重要課
題である環境に配慮した企業経営を実行する上で強みを発揮する人材を養成するための科目群として、
「資源と
環境」、
「環境の経済評価」、
「環境会計システム」、
「環境報告書分析」
、
「ISO14001 とマネジメント」の 5 科目を
設置。
参考サイト:http://www.nanzan-u.ac.jp/NBS/index.html
北九州市立大学大学院 マネジメント研究科 マネジメント専攻
地域の中核的役割を担える高度なマネジメント能力を備えたリーダー養成のため、長年にわたって大学が蓄積し
たアカデミックに裏付けされた「知」に加え、実務界が培ってきた実践的な「知」を積極的に取り込み、創造的
かつ現実的なカリキュラムを提供。求める人材として、「環境分野でフロンティアを切り開きたい社会人」を挙
げており、「環境首都」を目指す北九州市の特性を生かした環境ビジネス系科目を設置。実践的な環境ビジネス
を展開するためのカリキュラムと、CSR(企業の社会的責任)の基本事項である環境経営のノウハウを習得する
ためのカリキュラムを提供。「環境ビジネス系」科目は「ビジネス系」、「中国ビジネス系」、「パブリック系」
とともに、各自の課題・関心に応じた専門・応用科目の位置付の「エグゼクティブ科目」として設置される。参
考サイト:http://www.kitakyu-u.ac.jp/k2bs/
香川大学大学院 地域マネジメント研究科 地域マネジメント専攻
地域に精通したMBAとして、2004 年に設置。地域活性化を先導する中核的人材の養成を目的に掲げ、そのた
めに、経営系の科目に加えて、地域系の科目(「産業クラスター論」
「都市開発論」
「地域公共政策」
「地域経済分
析」等)を多くカリキュラムに加えていることが、最大の特徴。地域を的確に把握する能力とマネジメント能力
の双方を習得した地域に精通する MBA の養成を目指す本研究科では、入学者の問題意識に基づき、必要な科目
を分析基礎科目、地域基礎科目、基礎科目、応用科目の中から抽出し、カリキュラムを構築する。応用科目群に
「環境経営」
(2 単位)の科目がある。
参考サイト:http://www.gsm.kagawa-u.ac.jp/
4
信州大学経営大学院 経済・社会政策科学研究科 イノベーション・マネジメント専攻
2008 年より開始した「グリーン MOT 教育プログラム」では、ものづくりを中心とした地域企業における実践
的な環境人材の養成を目指す。ものづくり中小企業は、我が国産業の中核を担うが、そのグリーン化には大企業
と比べ課題も多く、これらの企業の経営幹部、エンジニアなどの育成を念頭に置いた独自の教育プログラムの開
発が急務である。これまで全学で環境マインドをもつ人材の養成と取り組んで来た信州大学では、その成果をふ
まえ、国連大学の ProSPER.Net(アジア環境大学院ネットワーク)とも連携しつつ、イノベーション・マネジ
メント専攻に新たなプログラムを開設した。アジアのものづくり中小企業等の環境人材育成も視野に入れ、地
域・地場企業の抱える経営・技術上の課題を解決するための具体的手法の検討を行う。経営の基本科目に加えて、
「サスタイナビリティ概論」、
「環境経営学」、
「環境コミュニティ・ビジネス論」
、
「中小企業の環境経営」
、
「科学
技術への化学的アプローチ」、
「環境にやさしい材料とエネルギー」などの科目を開講。なお、本大学院のジョイ
ント・ディグリー制度では、総合工学系研究科(博士課程)の学生が、在学中に「グリーン MOT 教育プログラ
ム」(修士課程)を履修し、博士と修士の 2 つの学位を同時取得することが可能である。
参考サイト:http://www.im.shinshu-u.ac.jp/
青山学院大学大学院 国際マネジメント研究科
青山ビジネススクールでは、経済のグローバル化や IT 革命など、ビジネスを巡って激しい環境変化が進むなか
で、「企業家精神をもって事業推進や組織変革を行う能力を持つ経営プロフェッショナル」や「激しい環境変化
のもとで生まれる様々な経営課題に答えられる実践的研究者」の養成を目標として、
「社会的責任」、
「地球市民」、
「創造性」、
「先見性」を重視した研究・教育活動を行う。地球市民(Global Citizenship)に関しては、
「経済の
グローバル化が進むとともに、地球環境問題が一層重要になるもとで、グローバルな観点から物事を考える姿勢
が欠かせなくなっている」と研究科長のメッセージが掲載されている。基本科目「ビジネス・フィロソフィー」
(09 度からの新科目で、哲学、思想、社会科学等の古典との対話を通じて、グローバルに活躍するビジネスパ
ーソンに必要とされる幅広い教養や考え方を身につけ、現代社会が直面する問題について考察)、専門科目「ア
ントレプレナーシップ」
、他研究科科目として「環境法」が履修可能。
参考サイト:http://www.aoyamabs.jp/index.html
中央大学アカウンティングスクール
中央大学の専門職大学院は、学術の理論及び応用を教授研究し、高度の専門性が求められる職業を担うための深
い学識及び卓越した能力を培うことを使命とする。 具体的には、会計、ファイナンス、マネジメント等の専門
領域についての理論、知識、経験を兼ね備え、プロフェッショナルとして高度な知識とスキルを持ち、理論を踏
まえながら業務環境の変化に迅速に対応できる人材の育成を目的とする。発展科目群に、
「環境会計・環境監査」、
「環境マネジメント」、
「環境経済学」、「循環型社会論」、
「環境マネジメント実習」などの科目が設置される。
参考サイト:http://www.chuo-u.ac.jp/chuo-u/cgsa/index_j.html
5
カテゴリー2: 専門職大学院(MOT)及び理系(農学、工学、理学)大学院
【主な傾向と特徴】
z MOT(技術経営)の分野では 2003 年以降、全国で 8 校の専門職大学院が設置(2009 年 4 月現在)。その
内 6 校で、環境経営に関する科目が 1 つ以上履修可能。
z 環境経営系の関連科目数(技術者倫理等は含まず):早稲田大学環境エネルギー研究科(18)、山梨大学医
学工学総合教育部・持続社会形成専攻(12)、福岡大学工学研究科(9)、芝浦工業大学 MOT(8)、北九
州市立大学国際環境工学研究科(6)、近畿大学農学研究科(5)、東京農工大学 MOT(4)、大阪工業大学
(4)、新潟大学 MOT(3)、工学院大学工学研究科(3)、東京理科大学 MOT(2)
z 工学的マネジメントの視点から、廃棄物処理、リサイクル、水処理技術、再生可能エネルギー、建設等の内
容を扱い、環境産業におけるビジネス機会の創出を目的とする科目が複数の大学院で設置されている。
z リスク管理や安全規格という視点に加えて、環境保全を含む企業の社会的責任という観点から、「技術者倫
理」又は「企業倫理」の科目を設けて、技術者の倫理面を取り上げる大学院がある。
z 専門職大学院(MOT)以外の理系大学院においても、近年、環境保全や循環型社会の構築に資する幅広い
研究・学習の場が設けられ、環境経営の視点が盛り込まれている。(例:北九州市立大 国際環境工学研究
科「環境資源システムコース」、福岡大学大学院資源循環・環境工学専攻 環境マネジメント専修等)
z 既存のビジネスの効率を経営面から高める MBA と比較し、MOT は新たなテクノロジーを事業化へ導く側
面が強いと言われ、プロジェクトマネジメントやイノベーション(ベンチャー/起業)関連の科目が多い。
z MOT と MBA の双方の特徴を活かした連携の取組みとして、立教大学 MBA 及び芝浦工業大学 MOT の単位
互換制度や、中部大学大学院の「MOT 型 MBA」などがある。
【具体例】
芝浦工業大学大学院 工学マネジメント研究科 工学マネジメント専攻
工学マネジメント研究科は、MOT 教育に特化し、その学位を授与する日本初の専門職大学院で、本学が約 80
年にわたって培ってきた工学教育をベースに設けられた。本研究科が目指す「技術経営」とは、「工学」を対象
とした「経営」でもなければ、「経営」を対象とした「工学」でもない。あくまでも「工学」と「経営」の融合
を戦略的に構想できる人材、つまり技術経営力の養成・強化を目指す。MOT 教育を通じて、技術系人材には戦
略立案や構造改革を含む戦略構想力を、逆に、マネジメント系人材には工学のおもしろさや奥深さを体験しても
らいながら、その考え方をマネジメントに活かしていくための技術展望力を身につけてもらい、将来、
「経営の
わかる次世代の技術幹部」や「技術のわかる次世代の経営幹部」になる人材を養成する。工学系選択科目には、
環境エネルギー科目群があり、「地球環境・エネルギー論」、「国際開発マネジメント」、「エネルギー・ジオ
ポリティックス」、「環境マネジメント論」、「建築ビジネス概論」、「プロジェクトマネジメント」、「建設
業の技術戦略」、「エネルギーシステムマネジメント」等の科目が開講されている。
参考サイト:http://office.shibaura-it.ac.jp/mot/
東京農工大学大学院 技術経営研究科 技術リスクマネジメント専攻
東京農工大学では、企業との共同研究を活発にすすめ、学内での研究成果を企業と共同で事業化を行うとともに、
20 社以上のベンチャービジネスを立ち上げてきた。このような実績をもとに、2005 年 4 月より大学院技術経営
研究科技術リスクマネジメント専攻(修士課程)を新設した。本研究科では、技術経営の基本的な知識と応用力
を身につけ、種々の企業活動や新規事業の創出を行える能力の育成を目指し、高い技術力(Technology)と経営
力(Management)を身に付けるための幅広いカリキュラムを提供している。また、事業化に至るまでの各段階
における技術リスクを予測し、それを回避し事業を進めていくための十分な能力の育成も行う。環境関連のクラ
スとしては、基礎科目に「企業倫理学(CSR 経営)」、応用科目に「環境管理学」
、
「環境産業ビジネス論」
、
「環境
産業技術開発論」、「環境技術知財戦略論」等がある。
参考サイト:http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/
東京理科大学 専門職大学院 総合科学技術経営研究科 総合科学技術経営専攻
科学技術が産業の競争力に結びつかないという問題に直面する今日、欧米の技術や発想を改良研究するという、
これまでのキャッチアップ型を脱却し、萌芽的研究を製品化し、新事業や新市場を創出することが求められる。
そこで、東京理科大学は、これまでに築き上げた科学技術研究を通じて得られる成果を基礎に、技術開発から市
場化へのプロセスにおける一連のイノベーションを担う人材の育成を目指す。多様な社会人学生のニーズに応え
る幅の広さと深さを持ち、「π 型教育システム」を体系的に具現化するために、カリキュラムの構成は、基礎科
目、イノベーション科目、マネジメント科目、産業論科目、関連専門科目、演習科目の 6 科目区分から構成され
る。2009 年度には、産業論科目として「環境産業論」や「エネルギー産業論」が開講されている。
参考サイト:http://most.tus.ac.jp/mot/
6
北九州市立大学大学院 国際環境工学研究科 環境システム専攻
2008 年に新設された、環境システム専攻では、資源、エネルギー、環境問題を俯瞰的にとらえ、相互に関連し
ている問題をシステムとして取り扱って解決策を探るとともに、これらの問題をバイオ技術・化学技術面から、
先進的技術を駆使して解決していくことができる人材を育成する。本専攻の環境資源システムコースでは、環境
工学系の各種科目に加えて、「環境マネジメントのための環境法と規格」、「環境経済論」、「環境報告書・環
境会計論」、「環境政策論」、「環境経営システム論」等の環境経営系の科目が履修可能となっている。
参考サイト:http://www.kitakyu-u.ac.jp/env/subject/graduate.html
福岡大学大学院 工学研究科 資源循環・環境工学専攻(環境マネジメント専修)
資源循環工学、環境化学制御、環境生態制御、地域環境に加えて、本専攻の 5 番目のコースとして、環境マネジ
メント専修が 2009 年度より開講。本専攻は文理融合型の大学院だが、本来の趣旨である文理融合を実現するた
め、マネジメント分野を強化する目的で新設されたのが「環境マネジメント専修」である。資源循環型社会の実
現に向けて、様々な学問分野の協力や統合が必要になっており、これを進める上で大きな役割を果たすことが期
待されている。工学部はもとより、経済学部や経営学部等、様々な学部で学んできた学生の参加を期待している。
環境マネジメントシステム(EMS)等の様々な制度や企業の社会的責任(CSR)等の行動規範に則って企業が
自らの活動を対象に行う環境マネジメント、環境計画や環境アセスメントを通じて地方公共団体等の公的機関が
所管する地域を対象に行う環境マネジメント、そして国際機関や環境条約を介して主権国家間の調整という形で
進められる国際的な環境マネジメント等、それぞれについて実施状況を学び、それらの有効性と限界を評価し、
将来的に望ましい環境マネジメントのあり方について研究を行う。
参考サイト:http://www.tec.fukuoka-u.ac.jp/eco/2index.html
その他の情報
z 10 大学で構成される MOT 協議会では、現在、産業界が要望する人材育成を実現させるため、MOT 教育コ
ア・カリキュラムの開発を進めている。
【MOT 協議会・10 大学横断シラバス検索】
http://www.motjapan.org/search/search.php
MOT 協議会のメンバー大学(九州大学、芝浦工業大学、東京工業大学、東京農工大学、東京理科大学、長岡技
術科学大学、新潟大学、日本工業大学、山口大学、早稲田大学)のシラバスは、上記ウェブサイトでキーワード
による一括検索が可能。大学別、カテゴリー別(基礎科目、環境、倫理、イノベーション科目等)の検索機能も
付いている。
7
カテゴリー3: 環境専攻型大学院
【主な傾向と特徴】
z 近年、環境マネジメント研究科や環境マネジメント専攻が新設又は改組され、これらのプログラムでは、
「ラ
イフサイクルアセスメント(LCA)論」、「環境会計論」など実務的内容を中心に、環境経営に特化した科
目が数多く設置される。(例:横浜国立大学、法政大学、武蔵野大学、名古屋産業大学)
z 環境系大学院は、文理融合型の特徴を有し、環境問題に対して人文・社会科学、及び自然科学の双方向から
アプローチすることで、理論や実践をカバーする幅広い科目群を設置する。(例:京都大学地球環境学舎、
名古屋大学環境学研究科、上智大学地球環境学研究科)
z 取得学位としては、修士(環境マネジメント)をはじめ、修士(環境学)、修士(地球環境学)、修士(技術
経営)、修士(学術)など受け皿となる研究科の特徴が現れる点で、経営学修士の MBA と区別できる。
z 副専攻プログラムとして、環境系以外専攻の院生にも、環境マネジメントやサスタイナビリティ学に関する
体系的な履修の機会を提供している。(例:東京大学、京都大学、茨城大学の関連副専攻プログラム)
z 環境専攻型大学院の既存基盤を生かし、環境省「環境人材育成のための大学プログラム開発事業」及び文部
科学省「アジア・アフリカ科学技術協力の戦略的推進・戦略的環境リーダー育成拠点形成」等の助成を受け
て、先駆的な環境人材育成プログラムが推進されている。
z 海外におけるフィールド演習を盛り込み、アジア地域で活躍する環境人材育成を念頭に置く大学が見受けら
れる。(例:東京大学大学院・アジア環境リーダー育成プログラム)
z 国内外の地球環境に関する研究機関におけるインターンシップを、必須科目の教育方法として採用する大学
がある。(例:京都大学地球環境学舎)
z 環境マネジメント研究科/専攻を設ける大学院は、ISO14001 認証取得を通じたキャンパスのグリーン化に早
くから取組む大学が多い。例:東京都市大(1998)、法大(1999)、名産大(2001)※カッコ内は認証取得
年。
z 環境をテーマとするシンポジウムの開催や、小中高等学校へ出かけての連携授業など、教室の内外において
環境に関する幅広い実践がなされる。(例:名産大)
【具体例】
名古屋産業大学大学院 環境マネジメント研究科 環境マネジメント専攻
修士(環境マネジメント)の学位を設置。2004 年 4 月、環境情報ビジネス学部の土台の上に、大学院環境マネ
ジメント研究科修士課程を設置。「環境経営マネジメント」と「環境社会マネジメント」の二分野のコースで構
成。修士課程では、環境問題への高度な認識を持ち、環境マネジメント業務を積極的に推進し、その役割の中で、
改善や提言が出来、所属部門で環境マネジメントの中心となる人材の育成を目指す。2007 年 4 月には、「大学
院環境マネジメント研究科博士後期課程」を開設し、学部にも「環境情報ビジネス学部」を擁する全国でも数少
ない、環境マネジメントについて系統的に学修出来る環境を提供する。環境経営マネジメント関連:企業や行政
の活動が「環境」抜きには考えられない時代のなか、環境にやさしい経営について、環境技術・環境経営・環境
会計などを学び、総合的にマネジメントする力を養う。環境社会マネジメント関連:環境共生型社会を目指して
の都市計画・行政サービス・環境計画などを学び、環境に関するインフラ、システム、ルールづくりなどを専門
的に学修する。
参考サイト:http://www.nagoya-su.ac.jp/daigakuin.html
法政大学大学院 環境マネジメント研究科
修士(環境マネジメント)の学位を設置。環境マネジメント研究科の目的は、ローカルからグローバルまで拡が
った環境問題をどのようにマネジメントすれば問題の軽減・解決に繋がるかということに積極的に取り組む専門
家(高度職業人)の育成である。地球環境問題等の環境問題に対する社会的要請はきわめて大きく、同時にそれ
らの原因や影響の拡がり、深刻さに応じてきわめて多様化している。このような環境問題の解決は持続可能な社
会を形成するうえで欠かすことができない重要な課題である。このため、持続可能性をキーワードに社会科学を
中心とした学際的な理論・知識の修得を目指すとともに、現場での実務家・政策担当者などと一緒になって政策
志向型研究や具体的な政策提言などを行う。本研究科には、環境経営プログラム、地域環境共生プログラム、国
際環境協力プログラムの 3 つの履修領域プログラムがある。本研究科は、また、高等教育機関による国際的枠組
みである「責任ある経営教育の 6 原則(PRME)」を採択している。
参考サイト:http://hgsem.i.hosei.ac.jp/
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京都大学大学院 地球環境学舎 環境マネジメント専攻
本専攻の修士課程では、地球環境に関して俯瞰的に問題解決できる能力を涵養するために、分野横断的なカリキ
ュラムを編成・実施するとともに、インターン研修やフィールド実習などによる課題抽出・解決型プログラムを
通じて、環境関連の実務者、研究者としての能力を涵養させる。環境マネジメント専攻(実務者教育)では、1∼5
ヶ月程度のインターン研修を必修として、学外における実地経験とその内容に基づく修士論文を提出させ、実務
能力を獲得させる。専門的な個別の研究課題に取り組むとともに、人文社会科学系と理・農・工学系にまたがる
融合的教育を行い、地球環境学の確立と地球環境・地域環境問題に対処できる学術開拓能力を獲得させる。修了
後は、さらに高度な実務者を目指して博士後期課程に進むほか、政府・自治体の関係機関や国際機関、企業の環
境管理部門や環境関連企業、環境NGO、NPOなどで活躍する。単位修得に応じて、環境政策コース、環境シス
テムマネジメントコース、環境サイエンスコース、サステイナビリティ学コース、環境マネジメントリーダーコ
ースの5つのコースがある。京都大学では、エネルギー科学研究科、地球環境学堂・学舎、工学研究科との3 部
局合同で実施する「環境マネジメントリーダープログラム」と題す副専攻プログラムを別途設けている。
参考サイト:http://www.ges.kyoto-u.ac.jp/cyp/modules/contents/index.php/manabu/em.html
【副専攻プログラム 代表例】
東京大学大学院 新領域創成科学研究科 環境学研究系 「環境マネジメントプログラム」
本プログラムは、環境学系の中の所属専攻にとらわれることなく、環境技術を総合的に学習・構想・開発し、技
術移転、起業することに関心を持つ者に対して、環境 MOT として「環境マネジメントプログラム」という教育
プログラムを提供している。
「環境プランニング基礎論」を含む 4 科目以上を履修することが修了要件。対象は、
大学院新領域創成科学研究科環境学系の修士/博士課程の学生及び他研究科/他専攻の大学院生。所属専攻の修
士号に加えて、プログラム修了証が発行される。
参考サイト:http://www.k.u-tokyo.ac.jp/mot/toppage.html
茨城大学大学院 「サステイナビリティ学教育プログラム」 2009 年度より
本プログラムでは、人文科学研究科、教育学研究科、理工学研究科、農学研究科、地球変動適応科学研究機関の
連携のもと、気候変動への適応や防災、持続可能なエネルギー開発、環境にやさしいモノづくり、材料開発、IT
利用、農業生産技術、地域環境保全、持続可能な社会を形成するための環境管理と地域政策、環境教育などの分
野を担う人材の育成を目指している。所属専攻の修士号に加えて、修了認定証が発行される。
参考サイト:http://www.grad.ibaraki.ac.jp/gpss/
【プロフェッショナルコース 代表例】
東北大学大学院 環境科学研究科 「環境政策技術マネジメントコース」 2010 年度より(予定)
本コースは、修士号(環境科学)に加えて、環境PO(プログラムオフィサー)認定授与を予定している。企業
経営者、行政機関にスキルを持った環境マネジメント人材の不足という状況下、環境分野の企業や行政機関が抱
える問題を鳥瞰的視座で解決するビジネスシステムを創出し、実現に導く環境マネジメントスキルを有する即実
践型環境マネジメント人材を養成する「環境政策技術マネジメントコース(修士)」を創設する。2009年度まで
5年間実施してきた環境マネジメント人材教育の実績を活かし、教育活動を行う予定。
参考サイト:http://www.kankyo.tohoku.ac.jp/
東京大学大学院「アジア環境リーダー育成プログラム」 2008 年度より
「環境リーダー」認定証を授与。対象者は、新領域創成科学研究科サステイナビリティ学教育プログラム(GPSS)、
または工学系研究科都市工学専攻(UE)に在籍する大学院生。アジア各地の大学や研究機関、およびプログラ
ム修了生との共鳴的な広域ネットワークを創成し、その利点を有効に活用した教育プログラムを実施することで、
持続的な環境と社会の構築に寄与する環境リーダーを育成する。環境課題に直面する現場に 1∼2 週間滞在する、
実践演習を選択必修科目。
参考サイト:http://www.envleader.u-tokyo.ac.jp/index.html
慶応義塾大学大学院 政策メディア研究科「低炭素社会デザインコース」 2009 年度より
修士(政策・メディア)とともに、
「サティフィケート(コース修了証)」を授与。民間企業、NGO、自治体と
協力し、また中国・韓国等の大学院と連携して、CDM 等我が国の技術や経験を活かした低炭素化事業の企画・
開発や市場メカニズムを活かした事業の推進等を実践的に行う新たな授業群を新設し、低炭素社会に貢献する高
度な環境人材リーダーを養成する。
参考サイト:http://www.sfc.keio.ac.jp/academics/graduate/low_carbon.html
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上智大学大学院「アジア大学間ネットワークを活用した産学協同の環境人材育成プログラム」2009 年度より
グローバルスタディーズ研究科、地球環境学研究科、経済学研究科、理工学研究科の連携により、上智大学のも
つアジア大学間のネットワークを活用し、また環境ビジネスの実務スキルが豊富な日本の民間企業と連携するこ
とで、環境による国際的な経済活性化を担うリーダーをはじめ、アジアの環境市場をリードする環境人材を育成
するためのプログラム開発を目指す。
参考サイト:http://www.genv.sophia.ac.jp/
早稲田大学大学院 環境エネルギー研究科「国際環境リーダー(修士)認定プログラム」
本プログラムは、国際的な視野で環境に実践的・具体的に取り組み、組織内でリーダーシップを発揮できる人材
育成のために設置する。各学生の環境に関する専門分野に加えて、横断的なテーマで広く実践的かつ国際的な知
識と経験を培うことを狙いとする。修士課程修了に必要な30 単位の範囲内で、「国際環境リーダー」としての
素養を身につけることができるよう構成される。修士号に加えて、「国際環境リーダー」としての認定証が発行
される。本研究科は、東大・京大・名古屋大・広島大とともに、「国際環境リーダー」の育成拠点に指定されて
おり、大学間の統一資格へ発展させる構想もある。
参考サイト:http://www.waseda.jp/weee/
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III.
大学院コース以外の環境経営に関する取組み(研修・セミナー、コンサルティング事業)
●「循環ビジネス人材教育・循環ビジネスアドバイザー派遣事業」(経済産業省)
環境経営・管理の推進を目指す中小企業などを対象に、さまざまな知見や情報を提供しアドバイスを
行うとともに、更に、環境経営の理解と導入を促進するため専門家(アドバイザー)を派遣し、派遣
先企業の具体的ニーズに基づいた研修を行う。経済産業省から委託を受け、社団法人産業環境管理協
会が事業を実施する。
[概要] http://www.meti.go.jp/policy/recycle/main/3r_policy/policy/business.html
[研修用テキスト・環境経営概論コース]
http://www.meti.go.jp/policy/recycle/main/3r_policy/policy/pdf/text_1.pdf
●「産学人材育成パートナーシップ」(経済産業省と文部科学省の連携)
大学院の授業と企業のニーズのミスマッチなどの指摘を受けて発足し、ミドルレベルを対象とした「経
営・管理人材」分科会がある。2009 年度以降は、MBA プログラムの在り方、MBA ホルダーの活用方
策をはじめ、地域中小企業及びベンチャーに特有な議論も順次行われる予定。
経済産業省作成スライド http://www.scj.go.jp/ja/info/iinkai/daigaku/pdf/3-3.pdf
中間取りまとめ(2008 年 7 月)http://www.meti.go.jp/press/20080718002/20080718002-3.pdf
●社団法人日本能率協会(JMA)ISO 取得関連セミナー及び講師派遣制度
「環境経営/ISO14001 基礎セミナー」、「ISO14001 事務局実務セミナー」、「環境法規制セミナー」、
「廃棄物管理実務セミナー」、「グリーン購入・調達対策実践セミナー」等を実施。大部分は1∼3日
間の短期研修。参考サイト:http://ecoweb.jma.or.jp/ECO/index.html
●特定非営利活動法人 日本環境倶楽部の環境セミナー・CSR セミナー
CSR(企業の社会的責任)の実践による環境経営の促進や、環境経営、CSR 推進の具体的な目標を
定め、順次達成していくための人材育成を支援する。また、法律・条約・基本法などの知識の蓄積を
助けて企業の環境部・CSR 推進部の役割を支援する。さらに、企業内倫理遵守プログラムや環境教育
プログラムを企業・官庁などのパートナーシップによる協力で整備できるように支援する。
参考サイト:http://www.mmjp.or.jp/kankyouclub/semina.html
●日本総研 CSR・環境経営の推進
環境ビジネスの探索と事業化として、「カーボンマーケティングコンサルティング」、「環境ビジネス
創出に向けたトータルサポート」、「攻めの環境経営」等と題する幅広いサービスを展開する。参考
サイト:http://www.jri.co.jp/service/business10/
●みずほ情報総研 環境経営・研修支援サービス
環境経営に関連する全般的な内容について、各社の教育研修目的や要望などに応じた研修プログラム
の提案・開発から実施までをトータルに提供する。
参考サイト:http://www.mizuho-ir.co.jp/solution/improvement/csr/environment/kensyu/index.html
●「エコアクション 21 審査人」によるコンサルティング(審査員は、全国で 764 名)
事務所所在地域等で、エコアクション 21 審査人名簿に掲載された審査人が、エコアクション 21 への
取組み方法や構築した環境経営システムとガイドラインとの適合性等について助言する。
参考サイト:http://www.ea21.jp/consulting.html
●「環境カウンセラー」によるカウンセリング
事業者を対象とした環境カウンセリングを行う「事業者部門」と、市民や市民団体を対象とした環境
カウンセリングを行う「市民部門」があり、前者の登録者の累計(1996 年∼2007 年)は、全国で 2554
名。参考サイト:http://www.env.go.jp/policy/counsel/01.html
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IV.
環境経営に関する国際的動向(参考情報)
●「グローバルコンパクト」の 10 原則
企業のリーダーに対して、国連機関、労働、市民社会と共に人権、労働、環境の分野における 10 原
則を支持するグローバルコンパクトという国際的なイニシアチブへの参加を促す枠組み。原則7∼9
が環境分野の項目。内容は以下の通り。企業は、原則 7:環境上の課題に対する予防原則的アプロー
チを支持し、 原則 8:環境に関するより大きな責任を率先して引き受け、 原則 9:環境に優しい
技術の開発と普及を奨励すべきである。 グローバルコンパクトには、日本から、株式会社損害保険
ジャパン(2006 年 1 月)、伊藤忠商事株式会社(2009 年 4 月)を含む、95 社が参加している。
●「責任ある経営教育の原則(PRME)」The Principles for Responsible Management Education
上述のグローバルコンパクトの理念に立脚する「責任のある経営教育の原則」は 6 原則で構成され、
持続可能なグローバルな社会を見据えて、教育機関として責任あるリーダーを育成し、それらの達成
のために産学官民連携を図るとしている。現在、世界で 270 の高等教育機関(主にビジネススクール)
が PRME イニシアチブに参加しており、日本からは慶応義塾大学グローバルセキュリティ研究所、
及び法政大学大学院環境マネジメント研究科の 2 機関が本原則を採択する。
PRME ウェブサイト(英語):http://www.unprme.org/the-6-principles/index.php
法政大学サイト(和訳概要): http://www.hosei-web.jp/gc/t02_7.html
● オーストラリア環境省「同国ビジネススクールにおける持続性に関する委託調査」
第 1 ステージ(2005 年)では、海外の優良事例を参考に、同国 33 校のビジネススクールの現状調査
及び提言を行った。第 2 ステージ(2006 年)では、7 大学が持続性導入に向けた実践に加わり、その
変革を記録した。第 3 ステージ(2009 年)では、さらなる産学連携が図られている。
Education about and for Sustainability in Australian Business Schools (2005)
Embedding sustainability in MBA programs(2006)
Partnering business schools with corporations (2009) http://www.aries.mq.edu.au/projects/
● 持続可能な MBA 調査ランキング「Beyond Grey Pinstripes」2009−2010 年版
米国アスペン研究所(Aspen Institute)により、2 年毎に実施される代替的な MBA ランキング調査
の最新版で、ビジネススクールの持続性度や CSR に焦点を当てる。今回の調査には、24 カ国より 149
のビジネススクールが参加。ランキングには以下 4 項目を基準とした。1)社会・環境問題、倫理を含
む関連コースの有無、2)関連コースの総授業時間及び履修の度合い、3)関連コースと収益事業との
接点、4)社会・環境、倫理を扱う論文のビジネス系学術誌への出版件数、及び教員による関連研究の
展開。前回調査時(2007 年)に比べて、選択科目で社会/環境系の科目を開講する割合は、1 校当たり
平均 12%(約 2 科目)増加した。また、調査対象校の内、ビジネスと社会問題を扱う科目を必須とす
るビジネススクールの割合は、2001 年の 34%から、2009 年の 69%と増加している。総合ランキング
1 位には、ヨーク大学(カナダ)の Schulich School of Business が選ばれた。
http://www.beyondgreypinstripes.org./
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