B型肝炎ワクチン接種を受けるお子さんの保護者のかたへ 対象年齢:生後1歳に至るまで(1歳になる前日まで) ~ 接種の前に必ずお読みください ~ 【B型肝炎とは】 B型肝炎は、B型肝炎ウイルスの感染により起こる肝臓の病気です。B型肝炎ウイルスの感染は、 一過性の感染で終わる場合と、そのまま感染している状態が続いてしまう場合(この状態をキャリア といいます)があります。キャリアの多くは出生時または乳児期の感染で成立することが知られてい ますが、そのうち、10%から 15%は感染から年月を経て慢性肝炎を発症し、その後、肝硬変・肝が んを発症することがあります。抗体獲得率が高い 0 歳の時期にワクチン接種をして予防をすることが 大切です。 【B型肝炎ワクチンと副反応】 B型肝炎ワクチンを接種することで、体の中にB型肝炎への抵抗力(免疫)ができます。免疫がで きることで、一過性の肝炎を予防できるだけでなく、キャリアになることを予防でき、まわりの人へ の感染を防ぐことができます。 副反応は、注射部位の紅斑(赤くなる) 、硬結(しこり)、腫脹(はれ)、痛みを感じたりすることが あります。また、熱が出たり、刺激に反応しやすくなったり、いつもより機嫌が悪かったり、ぐずっ たり、眠そうに見えたりします。極めてまれに、ショック、アナフィラキシー(血圧低下、呼吸困難、 顔面蒼白など) 、急性散在性脳脊髄炎などの重い病気にかかることがあるといわれています。 【接種スケジュール】 生後1歳に至るまでの間に計 3 回(皮下注射)接種 27 日(4 週)以上の間隔で2回接種後、第1回目から 139 日(20 週)以上の間隔で1回接種 定期接種が導入される以前に、任意で接種している場合は 残りの接種回数分を1歳未満で受けることができます。 標準的な接種方法 ★1回目の接種から3回目の接種を終えるまでは、およそ半年かかります。1歳になる前に3回終える ようにスケジュールをたてましょう。 出生 1か月 2か月 3か月 4か月 対 5か月 象 6か月 年 7か月 8か月 9か月 齢 標準的接種期間 1 回目から4週以上あける 1歳 対象外 1回目から 20 週以上あける 【他の予防接種との接種間隔】 ※B型肝炎ワクチンは不活化ワクチンです。 他の予防接種を受ける場合、6日以上あける必要があります。 【その他】 ◎任意接種でこのワクチンを接種したことのあるお子さんは、すでに接種した回数分の接種を 受けたものとみなします。 ◎母子感染予防のため、健康保険の給付によりB型肝炎ワクチンの投与を受けたかたは、定期 接種の対象となりません。 予防接種に行く前のチェック □ お子さんの体調はよいですか。 □ 予防接種について、必要性、効果及び副反応など理解していますか。 わからないことがあれば、質問をメモしておきましょう。 □ 母子健康手帳は持ちましたか。 □ 予診票の記入はすみましたか。 【予防接種を受けることができないお子さん】 ① 明らかに発熱(37.5℃以上)をしている ② 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかである ③ B型肝炎ワクチンに含まれている成分で、アナフィラキシーを起こしたことが明らかである ( 「アナフィラキシー」とは接種後約 30 分以内に起こるひどいアレルギー反応のことです) ④ 医師が不適当な状態と判断した場合 【予防接種を受ける際に注意を要するお子さん】 ① 心臓病、腎臓病、肝臓病、血液の病気や発育障害などで治療を受けている ② 予防接種で、接種後2日以内に発熱のみられたお子さん及び発疹、じんましんなどアレルギーと思 われる異常がみられた ③ ラテックス(天然ゴム)や、ラテックスと交叉反応のある果物等(バナナ、栗、キウイフルーツ、 アボガド、メロン等)にアレルギーがある場合は、接種する前に必ず主治医にご相談ください ④ 過去にけいれん(ひきつけ)を起こしたことがある ⑤ 過去に免疫不全の診断がされているお子さん及び近親者に先天性免疫不全症のかたがいる ⑥ 1か月以内に家族や遊び仲間に麻しん(はしか)、風しん、水痘(みずぼうそう)、おたふくか ぜなどの病気のかたと接触したことがある ①小さなお子さんは動かないように、しっかりと抱っこしてあげてください。保護者のかたが、 リラックスすると、お子さんも安心します。 ②注射で泣くお子さんは多いもの。大切な予防接種を苦手にしないためには、頑張ったことをほ めて、あやしてあげるなど、保護者のかたの工夫がカギとなります。 ① 接種を受けたあと 30 分間程度は、医療機関でお子さんの様子を観察するか、医師とすぐに連 絡がとれようにしておきましょう。 ② 接種後、4 週間は副反応の出現に注意しましょう。 ③ 接種部位は清潔に保ちましょう。入浴は差し支えありませんが、接種部位をこすらないように しましょう。 ④ 接種後、接種部位の異常な反応や体調の変化があった場合は、速やかに医師の診察を受け、 下記にご連絡ください。 お問い合わせ先 館林市健康推進課(保健センター内) 館林市仲町14-1 電話 74-5155
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