Migration Manager for Active Directory - 『Cached

Dell Migration Manager for Active
Directory 8.13
Cached Credentials Utility 管理者ガイド
Copyright 2016 Dell Inc. All rights reserved.
本製品は、米国ならびに国際著作権および知的財産法によって保護されています。
凡例
注意: 注意アイコンは、指示に従わないと、ハードウェアの損傷またはデータの損失につながる可能性
があることを表しています。
警告: 警告アイコンは、潜在的に所有物の損傷、人員の負傷や死亡の可能性があることを表していま
す。
重要、メモ、ヒント、モバイル、またはビデオ:情報アイコンは参考情報を示しています。
Migration Manager for Active Directory Cached Credentials Utility 管理者ガイド
更新 - 2016 年 8 月
Version - 8.13
目次
概要
4
用語の定義
4
はじめに
4
サポートしているオペレーティングシステム
5
動作の仕組み
6
ユーティリティインストールパッケージの設定
7
Vmover ファイルの準備
8
多言語サポートについて
9
ユーティリティの展開
11
ユーザータスクについて
12
トラブルシューティング: ログの確認
13
技術リファレンス: ユーティリティ設定パラメータ
14
必須パラメータ
14
任意指定パラメータ
14
Dell について
16
Dell へのお問い合わせ
16
テクニカルサポート用リソース:
16
Migration Manager for Active Directory 8.13 Cached Credentials Utility 管理者ガ
イド
3
概要
Migration Manager for Active Directory の主要な目標の 1 つは、企業にシームレスな移行を提供すると同時
に、従業員 (以下「ユーザー」) が、処理中であるかどうかにかかわらずすべてのリソースに中断なくアクセス
できるようにすることです。リソース処理の目的は、ターゲットドメインに移行されたユーザーに、ソースドメ
インに対するのと同じ権限を与えることです。大半のユーザーの場合、リソースを正しく処理するために必要な
すべての手順は、『Migration Manager for Active Directory リソース処理ガイド』に記載されています。
ただし、社内で作業することが少ないユーザーについては、従来の移行プロセスの変更が必要になることもあり
ます。こうしたリモートユーザーは、ラップトップ (または PC) から VPN 経由で企業ネットワークに接続しま
す。その際、大きな問題となるのが、企業ネットワークへのアクセスを維持しながら、リモートユーザーのコン
ピュータのドメインメンバーシップを更新および変更することです。
この問題を解決するのが、Cached Credentials Utility (CCU) です。CCU は、ターゲットドメインのユー
ザーの資格情報を取得し、ユーザーがソースドメインにログインしている間、それをキャッシュに格納してお
き、ユーザーのコンピュータがドメインメンバーシップを変更したときすぐに、それらの資格情報を利用できる
ようにします。このガイドでは、CCU を設定および展開し、エンドユーザー向けに使用方法を説明するための手
順を説明します。
また、CCU は、Vmover ユーティリティを起動します。このユーティリティは、アクセス許可の再割り当てを実
行するために Dell Migration Manager for Active Directory に同梱されています。アクセス許可の再割り当
ては、ラップトップがターゲットドメインに移動される直前に実行されます。
用語の定義
このガイドでは、以下の用語を使用しています。
リモートユーザーとは、通常社外で作業するユーザーのことです。
リモートコンピュータとは、リモート ユーザーが VPN 経由で企業ネットワークに接続するために使用す
る PC またはラップトップのことです。
管理者とは、ユーティリティインストールパッケージの設定、同パッケージのリモートコンピュータへの
展開を実行し、リモートユーザーにユーティリティの使用方法を指示する担当者のことです。
はじめに
CCU 関連ファイルは、Migration Manager インストール CD の \QMMAD\Cached Credentials Utility サブフォ
ルダに収録されています。
この場所には、以下のファイルが格納されています。
l
l
Setup.msi — リモートユーザーのコンピュータに展開する CCU インストールパッケージ。詳細は、
「ユーティリティインストールパッケージの設定」を参照してください。
cachecredconf.exe — コンピュータをターゲットドメインに移動する際に使用されるアカウントの資格情
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概要
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報を暗号化するためのユーティリティ。
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update_msi.cmd — Setup.msi インストールパッケージを設定および生成するために使用するコマンド
ファイル。調整可能なパラメータの詳細は、「技術リファレンス: ユーティリティ設定パラメータ」を
参照してください。
update_msi.js — update_msi.cmd によって使用される補助スクリプト。
Cachecred.text.ini — CCU が使用するローカライズされたメッセージとキャプションが格納されたファ
イル。詳細は、「多言語サポートについて」を参照してください。
CCU の主要部分は、リモートユーザーのコンピュータにインストールされるサービスです。このサービスの
setup.msi インストールパッケージは、自社の設定に従って設定し、その後、リモートユーザーのコンピュータ
上に展開する必要があります。
サポートしているオペレーティングシス
テム
Cached Credentials Utility は、Resource Updating Manager と組み合わせて使用するように設計されてお
り、「Resource Updating Manager 処理対象プラットフォーム」に記載されているすべてのオペレーティングシ
ステムと互換性があります。
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概要
5
動作の仕組み
問題
社外で作業するリモート ユーザーが自分の PC またはラップトップからログオンするには、VPN 経由で企業
ネットワークに接続する必要があります。こうしたリモートユーザーがログオンする際には、ローカルのキャッ
シュに格納されているユーザーの資格情報が使用されます。ユーザーのラップトップまたはコンピュータがター
ゲットドメインに移動すると、そのユーザーは、ターゲットドメインでの資格情報が自分のコンピュータの
キャッシュにまだ格納されていないため、自分のラップトップからログオンできなくなります。
対処方法
Cache Credentials Utility (CCU) を使用すると、ユーザーが VPN 経由でソースドメインにログオンしている
間、ターゲットドメインでのユーザーの資格情報をキャッシュに格納することで、この問題を解決できます。
CCU の主要部分は、リモートユーザーのコンピュータに展開されるサービスです。CCU は、個別に事前設定され
たユーティリティインストールパッケージからインストールされます。
CCU を使用する際の全般的なワークフローを以下に示します。
1. 管理者 (つまり、これを読んでいるあなた自身) が、社内環境の詳細に応じてユーティリティインストー
ルパッケージを設定し、リモートコンピュータの処理が開始される日付を設定します。設定が完了する
と、指定された内容をすべて含むユーティリティインストールパッケージが生成されます。
2. 管理者がユーティリティインストールパッケージをリモートユーザーのコンピュータに展開して、ユー
ティリティの使用方法に関する手順を示します。
3. CCU サービスが、リモートコンピュータ上で、ステップ 1 で指定した日付に開始されます。現在ログオ
ンしているユーザーが、指定した Migration Manager for Active Directory 移行マッピングファイル
(vmover.ini ファイル) 内に見つかった場合、そのユーザーは、対応するターゲットユーザーのパスワー
ドを入力するよう求められます。
4. CCU はパスワードが正しいかどうか確認し、正しい場合は、対応するリモートコンピュータのレジストリ
にターゲット資格情報がキャッシュされます。
5. その後、Vmover ユーティリティが起動され、指定した vmover.ini ファイルを使用してリソースが処
理されます。
6. 最後に、Vmover ユーティリティによって、リモートコンピュータがターゲットドメインに移動されま
す。
注意: キャッシュされた資格情報を使用するための仕様により、Vmover ユーティリティが処理を終了し
た後、ユーザーのリモートコンピュータが 2 回再起動されます。その後、CCU は自身のログファイルを
除き、自動的に削除されます。
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動作の仕組み
6
ユーティリティインストールパッケー
ジの設定
このセクションでは、自社内の設定に応じて Cached Credentials Utility の設定を調整し、対応するユー
ティリティインストールパッケージを生成します。生成したパッケージは、後でリモートユーザーのコンピュー
タで展開されます。
そのためには、以下のステップを実行します。
1.コマンドプロンプトで、-encrypt キーを指定して cachecredconf.exe ユーティリティを実行し、リモート
コンピュータをターゲットドメインに移動する際に使用するアカウントを暗号化します。
cachecredconf.exe -encrypt "Domain\Username;Password"
重要: このアカウントには、コンピュータをターゲットドメインに移動するための権限が必要です。
上記の出力値は、ステップ 2 で JOIN_CRED フィールドにコピーする必要があります。
2.好みのテキストエディタを使用して update_msi.cmd ファイルを開き、必要に応じて以下の各フィールドを
変更します。
l
MOVE_DATE — リモートユーザーのコンピュータをターゲットドメインに移動する時期を定義する YYYYMM-DD 形式の日付。
l
TRG_DOMAIN — ターゲットドメインコントローラの NETBIOS 名。
l
TRG_DOMAIN_DNS — ターゲットドメインコントローラの NETBIOS 名。
l
l
l
MAP_FILE — vmover.ini および vmover.exe ファイルが存在する、Everyone による読み取り専用ア
クセス許可が付与されているネットワーク共有に対するフルパス。詳細は、「Vmover ファイルの準備」
を参照してください。
JOIN_CRED — ステップ 1 で取得されるハッシュ文字列。コンピュータをターゲットドメインに移動する
ときに使用するアカウントの暗号化された資格情報が格納されています。
DELETE_TARGET_PROFILE — このパラメータによって、ソリューションがターゲットユーザープロファイル
(存在する場合) を削除する必要があるかどうかが決まります。ターゲットプロファイルが存在しない場
合、Vmover ユーティリティはソースユーザープロファイルをターゲットユーザーにバインドします。デ
フォルトでは、ターゲットユーザープロファイルは削除されます (パラメータ値は 1 です)。
ヒント: update_msi.cmd ファイル内のすべての調整可能なパラメータの説明については、「技術リファ
レンス: ユーティリティ設定パラメータ」を参照してください。
3.上記のファイルの編集が終了したら、変更内容を保存し、ファイルをダブルクリックすると、更新された
setup.msi ファイルが生成されます。ファイルの生成が完了したら、「ユーティリティの展開」に示した手順を
実行します。
関連トピック:
Vmover ファイルの準備
多言語サポートについて
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イド
ユーティリティインストールパッケージの設定
7
Vmover ファイルの準備
CCU では、Vmover ユーティリティと設定ファイル vmover.ini を使用してリソースの処理を実行します。
Vmover.ini には、Vmover ユーティリティの命令と、ソースおよびターゲットドメイン間のユーザーとグループ
のマッピングがすべて保存されます。
vmover.exe および vmover.ini ファイルは、Everyone に読み取りアクセス許可が付与されたネットワーク共有
に配置する必要があります。この共有へのパスは、ユーティリティインストールパッケージの設定時に MAP_
FILE パラメータに指定します。
注意: 移行を担当する管理者以外のユーザーに、Vmover 関連ファイルの配置先ネットワーク共有に対す
る書き込みアクセス許可を与えないでください。
32 ビットと 64 ビットの両方のコンピュータを処理する必要がある場合は、vmover.cmd コマンドファイルを作
成して、上記のネットワーク共有に配置する必要があります。
Vmover.exe の検索
vmover.exe は、Dell Migration Manager for Active Directory に同梱されています。Vmover.exe ファイル
は、Dell Migration Manager のインストール先コンピュータの ProgramFiles%\Common Files\Aelita
Shared\Migration Tools\Resource Updating\Agent フォルダに保存されています。
メモ: 64 ビット版 Windows を実行している場合は、%ProgramFiles% を %ProgramFiles(x86)% に置き換
えてください。
vmover.exe を先ほど指定したネットワーク共有にコピーします。また、そのネットワーク共有に x64 フォルダ
を作成して、x64 サブフォルダにある 64 ビット版 vmover.exe をそこにコピーします。
Vmover.ini のエクスポート
Resource Updating Manager コンソールから新規の vmover.ini ファイルをエクスポートしてネットワーク共有
にコピーするには、以下の手順に従ってください。
1. Resource Updating Manager コンソールで、すべてのリモートコンピュータを新しいコレクションに追
加します。
2. コレクションを右クリックし、[Create Task] | [Processing] を選択します。
3. [Create Processing Task] ウィザードで、処理設定を指定します。タスクは開始しないでください。
4. 右パネルの [Tasks] タブをクリックします。
5. 新しく作成されたタスクを右クリックし、[Export Settings to File] を選択します。
6. INI ファイルを vmover.ini という名前で、目的の場所に保存します。
7. 任意のテキストエディタで INI ファイルを開き、設定が正確で、使用するオブジェクトのみがファイル
に含まれていることを確認します。
8. 最後に、vmover.ini ファイルを先ほど指定したネットワーク共有にコピーします。
注意: vmover.ini ファイルをエクスポートした後に新規のユーザーまたはグループを移行した場合は、
vmover.ini ファイルを再度エクスポートして新規のユーザーまたはグループを含める必要があります。
Vmover.cmd の作成
32 ビットと 64 ビットの両方のコンピュータを処理する必要がある場合は、vmover.ini、vmover.exe、およ
び x64\vmover.exe ファイルが存在するのと同じネットワーク共有に vmover.cmd という名前のファイルを作
成します。
Vmover.cmd ファイルには、以下の内容を指定します。
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ユーティリティインストールパッケージの設定
8
if "%ProgramFiles(x86)%"=="" goto execute
copy /y \\server\share\x64\vmover.exe %0\..\vmover.exe
:execute
%0\..\vmover.exe /c /ini=%1 /statefile=%2 /log=%2\..\vmover.log
del %0
\\server\share は、Vmover 関連ファイルが配置されているネットワーク共有への実際のフルパスに置き換え
てください。
多言語サポートについて
Cached Credentials Utility は、ユーザーがユーザーインターフェイス言語を選択できるように設定できま
す。メッセージとキャプションのテキストを異なる言語で指定するには、cachecred.text.ini ファイルを編集
します。このファイルは、Vmover ファイルと同じ場所に配置する必要があります (詳細は、「Vmover ファイル
の準備」を参照してください)。
メモ: cachecred.text.ini ファイルが存在しない場合、CCU は事前定義のメッセージとキャプションを
使用します。
cachecred.text.ini ファイルには、言語識別子および対応するキャプションとメッセージを含むセクションが
あります。コンピュータへの CCU サービスのインストールが完了次第、[Choose language] リストボックス
で言語を選択するよう求めるメッセージが表示されます。
ヒント: cachecred.text.ini ファイルにセクションが 1 つしか含まれていない場合、上記のメッセージ
は表示されません。
以下に、英語と日本語のキャプションを設定するファイルの一部を示します。
[English]
event.check.caption = Cached Credentials Utility
[Japanese]
event.check.caption = キャッシュラップトップクレデンシャルユーティリティ
変更可能部分
以下のメッセージとキャプションは必要に応じて変更できます。
[English]
event.check.caption = Cached Credentials Utility
event.check.message = Specify target user password to begin processing.
event.check.prompt = Password:
event.process.caption = Cached Credentials Utility
event.process.message = Resources are being processed ($step/13)\r\n$type $count\r\nPlease wait.
event.failed.caption = Cached Credentials Utility
event.failed.message = Resource processing completed with errors,\r\nCheck the log
file for details.\r\nWould you like to continue migration
anyway?\r\n===================================\r\n$result
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ユーティリティインストールパッケージの設定
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event.success.caption = Cached Credentials Utility
event.success.message = Resource processing
complete.\r\n===================================\r\n$result
event.move.failed.caption = Cached Credentials Utility
event.move.failed.message = Failed to move computer to the target domain.\r\nFor
details see log files.\r\n%USERPROFILE%\Application Data\Quest
Software\CacheCred\cachecredui.log\r\n%ALLUSERSPROFILE%\Application Data\Quest
Software\CacheCred\cachecredsvc.log
reboot.join.message = Your computer will be now moved to the target domain, and
then restarted.
reboot.restore.message = Your computer is finalizing the migration process.
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ユーティリティインストールパッケージの設定
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ユーティリティの展開
Setup.msi ユーティリティインストールパッケージをすべての必要な設定を使用して生成したら、リモートユー
ザーのコンピュータに展開する必要があります。展開の方法はこのガイドの対象外です。組織のさまざまな要因
によって異なります。
一般には、ユーティリティインストールパッケージを、適切なソフトウェア展開テクノロジー (Group Policy
など) を使用して、ユーザーのコンピュータにサイレントモードで展開する方法をお勧めします。
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ユーティリティの展開
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ユーザータスクについて
リモートユーザーのコンピュータ上に展開された CCU サービスは、setup.msi パッケージの構成時に MOVE_
DATE で指定した日付に開始されます。ユーザーは最後のステップに従って、自分のコンピュータのターゲット
ドメインへの移動を完了する必要があります。
重要: ユーザーが CCU サービスを実行するには、自分のリモートコンピュータのローカルの管理者であ
る必要があります。
リモートユーザーのワークフローを以下に示します。
1. CCU が、ユーザーのコンピュータ上で、Setup.msi に指定した日付に開始されます。
2. ユーザーにパスワードの入力を求めるダイアログボックスが表示されます。
3. ユーザーが、ターゲットドメインのパスワードを指定して、[OK] をクリックします。
4. 数分待つと、CCU によるリソース処理タスクが完了します。以降、ユーザーによる操作は不要です。
5. リソース処理が完了すると、システムが 2 回再起動されます。
メモ: ユーザーの現行システムの処理速度が遅い場合、2 回目の再起動には数分を要することがありま
す。
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ユーザータスクについて
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トラブルシューティング: ログの確認
CCU ユーティリティで問題が発生した場合は、ログを確認してください。CCU は、リモートコンピュータ上に以
下の 2 つのログファイルを作成します。
l
%USERPROFILE%\Application Data\Quest Software\CacheCred\cachecredui.log
l
%ALLUSERSPROFILE%\Application Data\Quest Software\CacheCred\cachecredsvc.log
CCU は、SUCCESS_REPORT および ERROR_REPORT パラメータによって指定されたネットワーク共有上に
Vmover ログファイルも作成します。これらのネットワーク共有では、Everyone による書き込みアクセス許可
を与える必要があります。詳細は、「技術リファレンス: ユーティリティ設定パラメータ」の対応するパラメー
タの説明を参照してください。
拡張ログの有効化
特定のコンピュータについてログの取得レベルを上げる必要がある場合は、以下の手順に従ってください。
1. %Program Files%\Dell\Cached Credentials Utility または %Program Files(x86)%\Dell\Cached
Credentials Utility にある cachecred.ini ファイルを任意のテキストエディタで開きます。
2. 以下のフィールド値を変更します。
svc.log.verbose = 5
ui.log.verbose = 5
3. 変更内容を保存して CCU サービスを再起動します。
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トラブルシューティング: ログの確認
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技術リファレンス: ユーティリティ設
定パラメータ
以下のセクションでは、ユーティリティインストールパッケージの調整可能な設定パラメータについて説明しま
す。設定方法の詳細は、「ユーティリティインストールパッケージの設定」を参照してください。
これらの設定パラメータは、ユーティリティに同梱されている update_msi.cmd ファイルに定義されています。
パラメータには必須パラメータと任意指定パラメータがあります。
必須パラメータ
任意指定パラメータ
必須パラメータ
l
MOVE_DATE — リモートユーザーのコンピュータをターゲットドメインに移動する時期を定義する YYYYMM-DD 形式の日付。
l
TRG_DOMAIN — ターゲットドメインコントローラの NETBIOS 名。
l
TRG_DOMAIN_DNS — ターゲットドメインコントローラの NETBIOS 名。
l
l
MAP_FILE — vmover.ini および vmover.exe ファイルが存在する、Everyone による読み取り専用ア
クセス許可が付与されているネットワーク共有に対するフルパス。詳細は、「Vmover ファイルの準備」
を参照してください。
JOIN_CRED — コンピュータをターゲットドメインに移動する際に使用されるアカウントの暗号化された資
格情報が格納されている文字列。この文字列は、cachecredconf.exe ユーティリティの出力文字列です。
詳細は、「ユーティリティインストールパッケージの設定」のステップ 1 を参照してください。
任意指定パラメータ
l
l
l
l
DELETE_TARGET_PROFILE {0|1} — ソリューションがターゲットユーザープロファイル (存在する場合) を
削除する必要があるかどうかを決定します。ターゲットプロファイルが存在しない場合、Vmover ユー
ティリティはソースユーザープロファイルをターゲットユーザーにバインドします。デフォルトでは、
ターゲットユーザープロファイルは削除されます。
PREPROC_ENABLE {0|1} — Vmover によってリソースが処理されるかどうかを定義します (デフォルトは
1)。デフォルトでは、リソース処理が有効になっています。
TARGET_OU — ターゲットコンピュータアカウントの作成に使用する OU の識別名を指定します。
MOVE_ENABLE {0|1} — ステーションをターゲットドメインに移動するかどうかを定義します。デフォル
トでは移動します。
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技術リファレンス: ユーティリティ設定パラメータ
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l
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SUCCESS_REPORT — 処理が正常終了したときの Vmover ログの保存先となる、Everyone による書き込みア
クセス許可が付与されているネットワーク共有に対するフルパス。ファイル名には、環境変数
$COMPUTER および $STAMP (コンピュータ名、および YYYYMMDDHHmmss 形式のタイムスタンプ) を含
めることができます。
SamplePath: \\cddom5dc\vmover_results\errors\$COMPUTER.$STAMP.txt
作成されるログファイル: \\cddom5dc\vmover_results\errors\CDDOM5SRV1.20121019165042.txt
ERROR_REPORT — アクセス許可の再割り当て時にエラーが発生したコンピュータ上に生成される Vmover
ログの保存先となる、Everyone による書き込みアクセス許可が付与されているネットワーク共有に対す
るフルパス。
重要: SUCCESS_REPORT および ERROR_REPORT パラメータに指定したネットワーク共有にはすべてのユー
ザーによる書き込みアクセス許可が与えられるため、MAP_FILE パラメータに指定したのと同じネット
ワーク共有を使用しないでください。
デフォルトのメッセージとキャプションの変更
メッセージまたはキャプションを変更するには、以下のパラメータを変更するか、「多言語サポートについて」
に説明されている手順に従って、cachecred.text.ini ファイルを編集します。
以下のメッセージとキャプションは上書きできます。
l
l
l
l
l
l
l
CHECK_MESSAGE — このメッセージは、処理の開始時に表示されます。エンドユーザーは、キャッシュに格
納されるターゲットユーザーのパスワードを指定するように要求されます。デフォルト値は「Specify
target user password to begin processing」です。
PROCESS_MESSAGE — リソース処理中に表示されるメッセージ。デフォルト値は、「Resources are being
processed, please wait.\r\n===================================\r\n」です。
SUCCESS_MESSAGE — Vmover によるリソース処理が完了した後、CCU がコンピュータのターゲットドメイ
ンへの移動を開始する直前に表示されるメッセージ。デフォルト値は、「Resource processing was
completed」です。
REBOOT_JOIN_TIMEOUT — コンピュータがターゲットドメインに移動された後の再起動タイムアウト(デ
フォルト値は 60 秒)。
REBOOT_JOIN_MESSAGE — コンピュータがターゲットドメインに移動され再起動される前に表示されるメッ
セージ。デフォルト値は「Your computer will be now moved to the target domain, and then
restarted」です。
MOVE_FAILED_MESSAGE — CCU がコンピュータのターゲットドメインへの移動に失敗した場合に表示される
メッセージ。デフォルト値は「Failed to move computer to the target domain.\r\nFor details see
log files.\r\n%USERPROFILE%\Application Data\Quest
Software\CacheCred\cachecredui.log\r\n%ALLUSERSPROFILE%\Application Data\Quest
Software\CacheCred\cachecredsvc.log」です。
CAPTION — すべてのウィンドウの汎用タイトルです。デフォルト値は「Cached Credentials
Utility」です
l
CHECK_CAPTION — 最初のウィンドウのタイトル。
l
PROCESS_CAPTION — 処理メッセージウィンドウのタイトル。
l
l
SUCCESS_CAPTION — Vmover によるリソース処理が完了した後、CCU がコンピュータのターゲットドメイ
ンへの移動を開始する直前に表示されるウィンドウのキャプション。
MOVE_FAILED_CAPTION — CCU がコンピュータのターゲットドメインへの移動に失敗した場合に表示される
ウィンドウのキャプション。
ヒント: 上記のメッセージ内で改行するには、\r\n を使用します。
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技術リファレンス: ユーティリティ設定パラメータ
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Dell について
Dell に つ い て
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用いただけます。また、サポートポータルのオンラインサービスリクエストシステムを介して、製品サポートエ
ンジニアと直接やり取りすることも可能です。
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l
サービスリクエスト (事例) の作成、更新、管理
l
Knowledge Base 記事の参照
l
製品のお知らせの入手
l
ソフトウェアのダウンロードトライアル版ソフトウェアについては、http://software.dell.com/jpja/trials/ をご覧ください。
l
ハウツービデオの表示
l
コミュニティディスカッションへの参加
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