移民の受け入れについて 2015/06/09 A13083 野崎結衣 1 OUTLINE ●世界の人口と国際人口移動 ●日本における移民政策 ●移民の受け入れに伴う問題 ●他国の移民政策 2 世界の人口と国際人口移動 ‐ストックとフロー 国際人口移動を統計的に把握する2つのアプローチ ストック 一時点で、ある国における外国生まれの人 の数をとらえるもの フロー 一定期間に国境を通過した人数 としてとらえるもの SOURCE: UNITED NATIONS 3 世界の人口と国際人口移動 ‐国際人口移動の経済的要因 プッシュ要因(移民送り出し国における押し出し要因) ・高い人口増加率による人口圧力 ・労働過剰 ・低賃金 プル要因(移民受け入れ国による引き入れ要因) ・少子高齢化による労働力不足 補充移民(replacement migration) 4 世界の人口と国際人口移動 ‐補充移民 国連人口部によると、日本の人口が1995年から2050年まで変化する場合、 ①人口総数を維持するために必要な移民数 →1714万人(年平均34万人) ②生産年齢人口を維持するために必要な移民数 →3233万人(年平均65万人) ③生産年齢人口が高年齢者人口の3倍以上あり続けるために必要な移民数 →9484万人(年平均190万人) 実際は… SOURCE: UNITED NATIONS, REPLACEMENT MIGRATION: IS IT A SOLUTION TO DECLINING AND AGEING POPULATIONS? 5 日本における移民政策 ‐日本国内の移民の現状 ・日本の登録外国人数 約200万人 ・日本の人口全体における外国生まれの人口の比率 1.1% 6 日本における移民政策 ‐政府の方針 安倍政権 内閣府の試算 ・2015年から毎年20万人の移民受け入れ本格検討 ・2030年以降には合計特殊出生率が2.07まで回復する前提 →日本の総人口は2060年に億989万 人、2110年には1億1404万人となり、 ほぼ1億1千万人水準を維持できる。 ↑かなり甘い見通し? 7 日本における移民政策 ‐選択的移民政策とポイント制 「選択的移民政策」…ITや医療・教育などの分野の熟練労働者など、能力の ある移民を選んで受け入れようとする政策 日本では、専門的な技術・技能や知識を有している外国人(高度人材)の入国は認め ているが、 単純労働に就労することを目的とした外国人(特別永住者や日系人など一定の身分や地位を有する 者として在留を認める場合を除く)の移民としての入国は認められていない。 「高度人材ポイント制」…高度人材外国人の受入れを促進するため,高度人 材外国人に対しポイント制を活用した出入国管理 上の優遇措置を講ずる制度(平成24年5月7日より導入) 高度人材外国人の活動内容を,「高度学術研究活動」,「高度専門・技術活動」,「高度経営・管理活 動」の3つに分類し,それぞれの特性に応じて,「学歴」,「職歴」,「年収」などの項目ごとにポイントを 設け,ポイントの合計が一定点数(70点)に達した場合に,出入国管理上の優遇措置を与えることに より,高度人材外国人の我が国への受入れ促進を図る。 SOURCE: 法務省 出入国管理局 8 移民の受け入れに伴う問題 ‐移民が日本で生活していくために ○教育、日本語の習得 ○文化的摩擦、宗教、習慣 ○社会保障、社会福祉など ○日本人の移民に対するイメージ ○自国民(日本人)の雇用圧迫 ○治安の悪化 ○移民二世、三世 9 他国の移民政策 ‐ドイツの例 現在ドイツ国民の5人に1人が移民の背景を持つ 第二次世界大戦後「ゲスト労働者政策」により大量のトルコ系移民流入、定住化 ・宗教、文化の違いによる摩擦 ・ドイツ語が話せず低所得の移民による治安の悪化 ・生活保護受給者の4割が移民 10 他国の移民政策 ‐韓国の移民政策 ・2006 年 「女性結婚移民者の家族および混血人・移住者の社会統合支 援法案」 ・2007年 「在韓外国人待遇基本法」 ・2008年 「多文化家族支援法」、 「第一次外国人政策基本計画(2008~2013 年)」 ・2009年 「多文化家族支援改善総合対策」 ・2010年 「多文化家族支援政策基本計画(2010~2012 年)」 ・2012年 「第二次多文化家族政策基本計画(2013~2017 年) ・ 多文化家族支援センター、 ソウルグローバルセンター 11 移民受け入れにおいて大切なこと ○受け入れの枠組みを固める ○受け入れた移民のサポート ○自国民(日本人)の意識改革 12
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