リング飛行機

楽しい実験、工作
家庭にあるものを使った実験を紹介
(しょうかい)
し、身近な現象に興味、関
心を持たせるコーナーです。
リング飛行機
おどろ
驚くほどよく飛ぶ紙飛行機を作ろう
みなさんは紙飛行機と言えば、
どんなものを思い浮(う)
かべ
ますか? 翼(つばさ)
や尾翼(びよく)
がついているような飛行
機を想像する人が多いのでは? 今回紹介するのは、
まん丸の
リングの形をしているちょっと変わった紙飛行機です。飛ばない
ようにも見えますが、
飛ばしてみると…。
わあ、
びっくり
! どれくら
い飛ぶのかは、実際に作ってからのお楽しみです。家にある身
近な物で簡単に作れるので、
ぜひやってみてください。
作り方
1 写真のように型紙2枚ともに点線を3本書
き入れます。
これを左からA、
B、
Cとします。
もう
1枚の方も同じようにA’、
B’、
C’
とします。
BとB’
をそれぞれ対応させるよう 1
2 AとA’、
に、線の上にストローを置いてセロハンテープ
4.5cm
でとめます。
このとき、紙からストローがはみ出な
いように注意してください。
3 一方の型紙の方にだけ、
クリップをつけま
す。写真のように紙とストローを一緒にとめると
3
良いです。
4 それぞれの型紙をくるっと丸めて輪を作り、
C、
C’
の位置でそれぞれセロハンテープでとめ
て完成です。
遊び方
型紙2cm×20cm…2枚、
ストロー…2本、
準 備 す る も の
クリップ…2個、
セロハンテープ
所 長崎市油木町7−2 ☎ 095・842・0505 開 9時半∼17時
4.5cm
A
B
4
C
A
B
C
A′
B′
C′
クリップ
どうして飛ぶの?
リング飛行機は断面積が少なく、
とても軽いので、空気の
抵抗(ていこう)
を受けにくいという特徴(とくちょう)
がありま
す。飛行すると揚力
(ようりょく)
が生じるので、
力がかかった
方向へまっすぐ進んでいくことができるのです。
いろいろ試してみよう
!
教えてくれた人 長崎市科学館 科学教育グループ 吉川優祈さん
「長崎市科学館では、
11月7日から12月4日までさまざまな
『と
ぶ』
にまつわるものを紹介する企画展
(きかくてん)
を開催
(かい
さい)
する予定です。ぜひ、家族や友達と一緒
(いっしょ)
にお越
(こ)
しください」
2
1cm
10cm
クリップがついている方を前にして水平に持ち、真
横に投げます。
すると、
まっすぐ飛んでいきます。
うまく
飛ばない人は、少し上向きに投げてみましょう。
まん丸ではなくて四角の形にしたり、
ストローの数を1本だ
けにしても、
ちゃんと飛びます。
いろいろな飛行機を作って遊
んでみてください!
注意
広い場所で飛ばしましょう。人に向かって投げない
でください。