【システム企画のマインドマップ活用術(渡邊唯)】 「ひとりの

~ イントリーグ コンサルタントコラム 【第一弾】 ~
【システム企画のマインドマップ活用術(渡邊唯)】
「ひとりのマインドマッパーで変わる!会議」
7 月号の日経 SYSTEMS は「社長がうなずくシステムの描き方」という特集でした。そ
の中のp43「マインドマップを活用して目的設定」に当社がお手伝いさせていただいた企
業様の事例が掲載されています。
新しい企画を考える会議に出席すると、書記の人がホワイトボードにアイデアを淡々と
箇条書きにして記録をとる場面に出会います。実はこの方法だと、アイデアが発展するこ
となく、自然と思考にストップがかけられてしまうのです。
ここでぜひ活用していただきたいのが、マインドマップです。プロジェクトチームで 1
人、マインドマップが使える人がいると会議もサクサク進みますよ。
今回は先ほどご紹介したの記事の番外編と題しまして、新しい企画のブレストの際にマ
インドマップを活用する為の手順をお伝えしていきます。
1 話し合うテーマを決める -----------------------------------------------------------「今日の会議ではターゲット(Who)」のどんな「ニーズ」を「どうやって(How)」実
現させるかという事業ドメインについてブレストしよう」このように限られた時間で何
をテーマに話し合うのかを明確にしておくことが当たり前ですが大切なことです。
2 アイデア出しはキーワードで --------------------------------------------------------マインドマップを描くのは抵抗があっても、メンバーそれぞれが考えていることをキー
ワードで書いていくことはできると思います。おすすめは大判のポストイットに 1 つの
キーワードを記入していく KJ 法のようなやり方です。テーマに沿ってどんどんアイデア
を出しましょう。
3 キーワードをマインドマップに集約 ---------------------------------------------------プロジェクトチームの中の 1 人が、2 で出したキーワードをマインドマップに集約してい
きます。キーワードを発表したときに出た意見も忘れずに書き足していきましょう。
4 全員でマインドマップを共有 -------------------------------------------------------完成したマインドマップは会議で掲げたテーマの全体像が把握できるので、アイデアを
まとめるときに役立ちます。また、全員の意見が集約されたマインドマップから新たな
アイデアを思いつくこともあります。
~ イントリーグ コンサルタントコラム 【第一弾】 ~
このような手順でブレストを進めると短時間でもアイデアが出やすく、意見をまとめる
のもスムーズなのです。
ここで紹介したのはマインドマップを描ける人が 1 人の場合です。もちろん TLI
(ThinkBuzan Lisenced Instructor:マインドマップを教えることができる資格)の身と
してはプロジェクトメンバー全員がマインドマップを理解して描けるようになっている状
況がより効果を発揮できるので望ましいです。しかし、マインドマップを活用するには意
識的に毎日描いたりして継続的に取り入れる必要があり、なかなか続かないという人が多
いと思います。そこで、実際の会議の場でマインドマップを描いてもらい「見る」ことか
らに慣れるのをおすすめします。見ていて何となく自分に合っている、興味が湧いてきた
と感じればその時点で描き方を習えばよいでしょう。
…とこれまで私の体験や私見で述べてきましたが、言葉だけでは伝わらないのでぜひ一
度マインドマップを取り入れた会議を読者のみなさまに体験してほしいです。
みなさまのプロジェクトチームに 1 人、マインドマッパーを加えてみませんか?
ご興味あるかたは、当社ホームページ右バナーより「事業企画コンサルのご案内」をご
覧ください。
2014 年 7 月