新潟県立大学実証政治学 研究センター

新潟県立大学実証政治学
研究センター
設置の背景と目的
現下の政治現象は、グローバル化の下ますます複雑さの度合いが高まっており、
様々な政治的課題への適切な政策的解決策を実現するためには、迅速に実証分析
に耐え得るデータを収集・提供できる研究拠点が求められています。
新潟県立大学では、こうした社会的要請に対応できる実証政治学研究の拠点と
して、平成 24 年 12 月に東京サテライト内(東京都文京区)に実証政治学研究セン
ター(以下「センター」という。)を設置しました。
本センターでは、ミクロデータに基づく実証的な政治学研究により、日本を含
む世界各国の制度的な枠組みの制約、またそれに関わらず普遍的に観察される政
治行動を把握する学術的基盤を形成することを目指します。
同時に、個人もしくは個別研究機関の枠内に留まっていた日本の社会科学・自
然科学研究を、人的ネットワークを基盤とした共同研究に発展させることを目指
します。
センターの主な機能
1 実証政治学研究に関する研究拠点
~ 共同研究プロジェクトの実施 ~
本センターでは、ミクロデータに基づく実証政治学の研究拠点として、国
内外の研究者との共同研究を実施・推進します。
センターが対象とする研究領域
・国際比較世論調査設計・解析、
・政治経済心理実験研究、
・行動神経政治学、等の諸分野を包含した「実証政治学研究」
2 実証政治学研究の成果の県民等への還元
~ 情報提供・発信 ~
本センターでは、収集データを国内外の研究者コミュニティに公開すると
ともに、研究手段の共有、研究成果の広範な発信を行います。
1
運営の基本方針
本センターでは、実証政治学分野における共同研究の学術的基盤づくりに貢
献するため、次の取り組みを進めていきます。
1)
国際比較世論調査の研究課題を含めた、実証政治学の課題に関する先端
的な共同研究等の実施
2)
国内外の研究者コミュニティへの収集データ(日本及びアジアのミク
ロ・データ含む)の公開と研究成果の発信
共同研究プロジェクト等について
本センターを拠点とした研究ユニットを設置し、実証政治学の課題について共
同研究を行います。また、収集されたミクロデータを国内外の研究者コミュニテ
ィに公開するとともに、研究手段等のノウハウの共有、成果の広範な発信を行っ
ていきます。
2
センターの体制
〔センターの組織構成〕
運営委員会
センター長(学長)
、副センター長、センター事務長、センター研究員、事
務職員等
〔運営委員会〕
センターの運営の基本方針、共同研究プロジェクト等について審議を行う
(委員の過半数は学外有識者とする)。
新潟県立大学実証政治学研究センター運営委員会 委員名簿
(平成 25 年 9 月 1 日現在)
委員長
孝
新潟県立大学
実証政治学研究センター長(学長)
康
東
関西大学教授
藤
淳
子
東京大学教授
佐々木
博
昭
新潟県立大学副学長
高
橋
泰
城
北海道大学准教授
福
元
健太郎
山
影
進
猪
口
鵜
飼
加
学習院大学教授
青山学院大学教授
(五十音順、敬称略)
3
新潟県立大学実証政治学研究センター規程
(平成 24 年 12 月 18 日規程第1号)
第1章 総則
(趣旨)
第1条 この規程は、新潟県立大学学則第7条第1項の規定に基づき、実証政治学
研究センター(以下「センター」という。)に関し必要な事項を定める。
(目的)
第2条 センターは、新潟県立大学(以下「本学」という。)と国内外の研究者の
協力と連携を通じて、実証政治学研究を行うとともに、その成果を学内外に発信
することを目的とする。
(業務)
第3条 センターは、前条の目的を達成するため次の業務を行うものとする。
(1) 実証政治学研究に関する研究拠点
(2) 実証政治学研究の成果の県民等への還元に関すること
(3) その他センターの設置目的の達成のために必要な業務
(所在地)
第4条 センターの所在地を東京サテライトに置く。
(職員)
第5条 センターに、センター長その他必要な職員を置く。
(センター長)
第6条 センター長は、学長をもって充てる。
2 センター長は、センターの業務を掌理する。
(副センター長)
第7条 センターに、センター長の職務を補佐するため、副センター長を置くこと
ができる。
2 副センター長は、センター長が指名する。
(運営委員会)
第8条 センターの運営に関し必要な事項を審議するため、実証政治学研究センタ
ー運営委員会(以下「委員会」という。)を置く。
2 委員会の組織及び運営に関し必要な事項は、別に定める。
(雑則)
第9条 この規程に定めるもののほか、センターに関し必要な事項は、運営委員会
の議を経て、センター長が定める。
附則
この規程は、平成 24 年 12 月 18 日から施行する。
4
平成25~26 年度の活動(予定)
1) 実証政治学に関する共同研究プロジェクトの実施と成果の刊行
・テーマ:「日本政治」、「日本とロシア」、「日本と韓国」、「政党と民主主義」、「日
米中関係」など。
2)世論調査、応用ミクロ計量経済学、エージェント・シミュレーション、行動神経政治学、
行動神経経済学・社会物理学、政治学方法論などの専門家による研究集会(Skype 等に
よる遠隔会議を含む)の開催
3)国内外の一流の研究者を招聘する国際学術シンポジウムの開催
・「脳神経科学と社会科学」、「理論モデルの統計的推定」、「エージェント・シミュレー
ション」など
5
主な共同利用・共同研究の実績
平成25年度
共同利用・共同研究課題名
共同利用・共同研究の概要
急速に変転する日韓社会比
①テーマ:日本・韓国関係をそれぞれの政治・経済・社会状況を踏まえながら
較討論
研究する。②研究目的:日本側と韓国側のエキスパートが一同に集め、急速に
変転する日韓両国の政治、経済、外国政策、安全保障等の問題について、比較
検証する。③研究代表者:猪口孝 ④共同研究者:原田泰(早稲田大学)宮本
悟(聖学院大学)浅羽裕樹(山口県立大学)東郷和彦(京都産業大学)パーク・
チョロルヒー(ソウル大学)モー・ジョングリン (延世大学)ムーン・チャ
ンイン(延世大学)カング・ウォンテック(ソウル大学)⑤研究の概要:20
13年6月に東京にて国際会議を開催。さらに英文学術書として刊行予定。
実証政治学の最先端学術会
①テーマ:実証政治学について様々なアプローチを用いた最先端研究の報告を
議
交えて討論する。②研究目的:実証政治学を中心とした各分野のエキスパート
の研究者を集め、それぞれ専門領域の現状や研究成果について整理・発表する
とともに、さまざまな角度から実証政治学の今後の展望等について議論を行う。
③研究代表者:猪口孝 ④共同研究者:鵜飼康東(関西大学)山影進(青山学
院大学)加藤淳子(東京大学)福元健太郎(学習院大学)高橋泰城(北海道大
学)藤井誠二(新潟県立大学)窪田悠一(新潟県立大学)長谷川壽一(東京大
学)飯田敬輔(東京大学)⑤研究の概要:2013年6月に東京にて会議を開
催。
Social
Capital
and
①テーマ:近年における人々の社会資本とライフスタイルを国際比較研究する。
Lifestyle under Austerity
②研究目的:政治学、経済学の専門家によって執筆された論文を基に様々な視
(予定)
点から本テーマに関する実証研究を推進する。③研究代表者:猪口孝 ④共同
研究者:鵜飼康東(関西大学)高橋泰城(北海道大学)ポール・ホワイト二—
(エセックス大学)窪田悠一(新潟県立大学)⑤研究の概要:2013年9月
に European Consortium for Political Research 年次大会にて報告パネルを
実施。
ミクロ政治経済行動
(予定)
①テーマ:政治学及び経済学のアプローチからミクロ行動に焦点を当てた実証
分析を進める。②研究目的:政治学、経済学の専門家によって執筆された論文
を基に様々な視点から本テーマに関する実証研究を推進する。③研究代表者:
猪口孝 ④共同研究者:高橋泰城(北海道大学)窪田悠一(新潟県立大学)笹
岡伸矢(広島修道大学)徳田安春(筑波大学)藤本一美(専修大学)⑤研究の
概要:2013年9月に日本政治学会年次大会にて報告パネルを実施。
6
*以下の頁は、センター設置前の準備段階を含む。
平成 24 年度
共同利用・共同研究課題名
共同利用・共同研究の概要
アジアにおける生活の質の
①テーマ:アジア・バロメーターを用いた生活の質の包括的・体系的分析 ②
包括的分析
研究目的:2003 年から 2008 年までの間に収集されたアジア 29 カ国におけ
る世論調査データを市民の主観的な生活の質という観点から探求する。 ③研
究代表者:猪口孝 ④共同研究者:藤井誠二(新潟県立大学) ⑤研究の概要:
研究の概要:研究成果を刊行。The Quality of Life in Asia 2012.12,Springer
ISBN 978-90-481-9071-3
US-Japan
Alliance:Grand Strategy
Meeting
日中会議
日独シンポジウム
①テーマ:米国の支配的覇権をなくした際、日米同盟を再創生するには?②研
究目的:同盟の形態と実質の影響のあるいくつかの短期的、中期的に構造的要
因と、日本政府によって効果的に実施することができるいくつかの政策手段を
示唆することを目指す。 ③研究代表者:猪口孝 ④共同研究者:ジェラルド・
カーティス(米コロンビア大学)
、シーラ・スミス(米国外交問題評議会)
、G.
ジョン・アイケンベリー(プリンストン大学)野上義二(日本国際問題研究所
理事長兼所長)谷内正太郎(早稲田大学:当時) ⑤研究の概要:2012 年 11
月に東京にて政策提言会議を開催
①テーマ:
「戦略互恵」の 日中関係は可能か?②研究目的:日米関係が大きく
転換している時に日本は中国に対してどのような戦略路線を築くべきかを検討
する。③研究代表者:猪口孝 ④共同研究者:益尾知佐子(九州大学)
、孫学峰
(清華大学)
、Christian Collet(ICU)、川勝千可子(早稲田大学)
、袴田茂樹(新
潟県立大学)
、李佳(新潟県立大学)
、⑤研究の概要:2012 年 5 月に東京にて
学術会議を開催。さらに Japanese Journal of Political Science Vol.14
No.1 上に特集企画として刊行(2013年)
。
①テーマ:日本とドイツにおける近年の社会変化 ②研究目的:日本とドイツ
における近年の社会変化と政治における変化、現行制度への挑戦を探る。③研
究代表者:猪口孝 ④共同研究者:長谷川公一(東北大学)
、原田秦(早稲田大
学)
、カール=ルドルフ・コルテ(デュイスブルグ-エッセン大学)
、ゲアード・
ラングード(ボン大学)
、ミヒャエル・ボーヒャード(KAS 政治コンサルティ
ング部)⑤研究の概要:2012 年 5 月に東京にてシンポジウムを開催。さらに
Japanese Journal of European Studies Vol.1 として刊行(2013年)
。
「文明の衝突」仮説の実証研
①テーマ:
「文明の衝突」仮説の実証研究 ②研究目的:ハンティントン教授に
究
よると米国の潜在敵国とされる中国社会とイスラム社会に対して米国市民はど
のような態度をとっているのかについて世論調査データを用いた実証研究を行
う。 ③研究代表者:藤井誠二(新潟県立大学) ④共同研究者:秋葉勝彦(青
山学院大学) ⑤研究の概要:2011 年 12 月に東京にて学術会議を開催。さ
らに Japanese Journal of Political Science Vol.13 No.4 に論文を掲載。
日露会議
①テーマ:日本とロシアの国内政治と対外関係 ②研究目的:日本及びロシア
は後発経済国としてどのような共通点をもつか、また対外関係が大きく異なる
両者の相違点を地域発展のための観点から探る。③研究代表者:猪口孝 ④共
同研究者:下斗米伸夫(法政大学教授)
、袴田茂樹(新潟県立大学教授)
、原田
泰(早稲田大学教授)
、河東哲夫(早稲田大学講師)
、セルゲイ・チュグロフ(国
立モスクワ国際関係研究所教授)
、ドミートリー・ストレルツォフ(国立モスク
ワ国際関係研究所極東学部部長)
、カレローバ・リュウボフ(ロシア科学アカデ
7
ミー哲学研究所上級研究員)
、ウィリアム・スミルノフ(ロシア科学アカデミー
国家・法研究所上級研究員)
、セルゲイ・オズノビセチェフ(世界経済・国際関
係ロシア科学アカデミー研究所セクターチーフ)⑤研究の概要:2013年2
月に東京にて国際会議を開催。さらに英文学術書として研究成果を刊行予定。
8
平成 23 年度
共同利用・共同研究課題名
The Troubled Triangle:
Economic and Security
Concerns for the United
States,
Japan,
and
China
共同利用・共同研究の概要
①テーマ:近年における三大経済大国である日本、米国、中国の間の国際関係
を政治経済の視点から分析する。②研究目的:日米中それぞれの専門家を集め、
それぞれの視点からこれらの国際関係を分析し、政策的インプリケーションを
引き出す。③研究代表者:猪口孝 ④共同研究者:G.ジョン・アイケンベリー
(プリンストン大学)⑤研究の概要:2013年5月に研究成果を刊行。The
Troubled Triangle: Economic and Security Concerns for the United
States, Japan, and China 2013.5, Palgrave Macmillan ISBN
978-1-137-32199-2
アジアにおける生活の質の
①テーマ:アジア・バロメーターを用いた生活の質の包括的・体系的分析 ②
包括的分析
研究目的:2003 年から 2008 年までの間に収集されたアジア 29 カ国におけ
る世論調査データを市民の主観的な生活の質という観点から探求する。 ③研
究代表者:猪口孝 ④共同研究者:藤井誠二(新潟県立大学) ⑤研究の概要:
研究の概要:研究成果を刊行。The Quality of Life in Asia 2012.12,Springer
ISBN 978-90-481-9071-3
世論調査とフィールドワー
①テーマ:アセアン諸国における市民の健康と環境 ②研究目的:アセアン諸
クからみるアセアン諸国に
国における市民の健康と環境を世論調査と地域研究のアプローチを組み合わせ
おける健康と環境
ながら複合的に考察する ③研究代表者:猪口孝 ④共同研究者:李佳(新潟
県立大学)
、藤井誠二(新潟県立大学)
、河森正人(大阪大学)
、ヴェラ・アティ
エンザ(アジア経済研究所)⑤研究の概要:2011 年 5 月に山上会館にてワー
クショップを開催。成果は学術誌の特集企画としても刊行。
『地域研究』第13
巻1号「ASEAN 諸国における健康と環境」2013 年 3 月刊行。
アジアの心を写す世論調査
日米同盟
①テーマ:世論調査データを用いたアジア市民の規範・価値観・幸福の把握 ②
これまでにアジア・バロメーター調査データを用いて分析・出版された学術論
文の取りまとめを行い、上記のテーマに関する包括的な俯瞰図を描く。 ③研
究代表者:猪口孝 ④共同研究者:ウォルフガング・ジャゴチンスキー(ケル
ン大学)
、ドー・チュル・シン(ミズーリ大学)
、賀茂美則(ルイジアナ州立大
学)
、笹岡伸矢(広島修道大学)
、スティーブン・リード(中央大学)
、堀田善宇
(ユーフォリア株式会社)
、三上了(JICA 研究所)
、藤井誠二(新潟県立大学)
、
チョン・ミン・パク(コリア大学)
、徳田安春(筑波大学)
、マシュー・カール
ソン(バーモント大学)
、クリスチャン・コレット(国際基督教大学)
、ベンジ
ャミン・ゴールドスミス(オーストラリア国立大学)
、マシュー・リンレイ(テ
ンプル大学)ほか ⑤研究の概要:研究成果を刊行。 『アジア情報分析大事
典』西村書店 2013 年9月刊行。
①テーマ:東アジアにおける日米同盟の意義とその変容 ②研究目的:日本の
領土防衛及びアメリカの国際安全保障にとって重要な意味をもつ日米同盟は、
近年の東アジアにおける国際関係の変容とともに変化を余議されなくなってき
ている。ここではそうした論点を日米両国の政治動静を踏まえながら研究する。
③研究代表者:猪口孝 ④共同研究者:ビクター・D・チャ(元米国国家安全保
障会議アジア担当) 、ジョセフ・ファーガソン(国防省)
、福島安紀子(青山
学院大学)
、ジョン・アイケンベリー(プリンストン大学)
、河東哲夫(元駐ウ
ズベクスタン・タジキスタン大使)
、マイケル・マスタンドノ(ダートマス大学)
、
阪田恭代(神田外語大学)
、佐藤洋一郎(立命館アジア太平洋大学)
、信田智人
(国際大学)
、シェルドン・サイモン(アリゾナ州立大学)
、シーラ・スミス(米
国外交問題委員会)
、スコット・シンドラー(米国外交問題委員会)
、鈴木均(新
9
潟県立大学)
、寺田貴(早稲田大学)
、植木(川勝)千可子(早稲田大学) ⑤
研究の概要:研究成果を刊行。The U.S.-Japan Security Alliance: Regional
Multilateralism. Palgrave Macmillan ISBN-10: 0230110843
ISBN-13: 978-0230110847
日本政治
①テーマ:日本政治の現在を捉える ②研究目的:北東アジア及びグローバル
な地政学的変容という歴史的に重要な時期における日本政治を包括的に捉え
る。 ③研究代表者:猪口孝 ④共同研究者:ジェニファー・チャン(ブリテ
ィッシュコロンビア大学)
、オファー・フェルドマン(同志社大学)
、福元健太
郎(学習院大学)
、アウレリア・G・マルガン(ニューサウスウェールズ大学)
、
ヘレン・ハーダク(ハーバード大学)
、堀江孝司(首都大学東京)
、稲継 裕昭(早
稲田大学)、プルネンドラ・ジェイン(アデレイド大学)、グレゴリー・カス
ザ(インディアナ大学)、スティーブン・リード(中央大学)、J・A・A・ス
トックウィン(オックスフォード大学) ⑤研究の概要:研究成果を刊行。
Japanese Politics Today: From Karaoke to Kabuki Democracy.
Palgrave Macmillan ISBN-10: 023011797X ISBN-13:
978-0230117976
社会政策・防衛政策支出に ①テーマ:米国、日本、中国における社会政策支出と防衛政策支出についての
関する比較・実証研究
実証研究 ②研究目的: 米国世界戦略の大きな転換が始まっている時の日本
の対外政策路線はいかなるものであるべきかを見極めるために、米国の対外政
策路線の方向と性格のしっかりとした把握を見極めると同時に、新興国のなか
でも日本にとくべつの重要性をもっている中国の対外政策路線の方向と性格を
深く探る。③研究代表者:猪口孝 ④共同研究者:佐藤 洋一郎(立命館アジ
ア太平洋大学)
、三船恵美(駒澤大学)
、Pan Zhongqi(Fudan University) 、
Jia Qingguo(Peking University)
Liu Jiangyong(Tsinghua
University)、G. John Ikenberry(Princeton University), David Leheny
(Princeton University),Lowell Dittmer (Univ. of California Berkeley),藤井
誠二(新潟県立大学)⑤研究の概要:2011 年 12 月に国際文化会館にて国際
会議を開催。研究成果を刊行。The Troubled Triangle, PalgraveMacmillan,
2013 年 5 月
10
平成 22 年度
共同利用・共同研究課題名
共同利用・共同研究の概要
アジアにおける儒教社会の
①テーマ:アジアにおける儒教社会の市民に関して、彼らの生活の質に注目し
生活の質
た実証研究 ②研究目的:アジア・バロメーター調査で得られたデータを用い
て、市民の物質的な充実度や主観的な幸福度を体系的に明らかにする。対象は、
中国、日本、韓国、香港、シンガポール、台湾 ③研究代表者:猪口孝 ④共
同研究者:ドー・チュル・シン(ミズーリ大学)
、ジオリン・シュ(カリフォル
ニア大学デービス校)
、イフェイ・ズー(カリフォルニア大学デービス校)
、藤
井誠二(中央大学)
、チョン・ミン・パク(コリア大学)
、ミン・シン(香港科
学技術大学)
、シオク・クアン・タンヤ(シンガポール国立大学)
、ソー・ジュ
アン・タン(シンガポール国立大学)
、アー・ケン・カウ(シンガポール国立大
学)
、グレイス・ヤオ(台湾国立大学)
、イェンピー・チェン(台湾国立大学)
、
チャノピー・チェン(国立政治大学) ⑤研究の概要:調査データを用いた成
果物を書籍として出版。The Quality of Life in Confucian Asia: From
Physical Welfare to Subjective Well-Being, Springer ISBN-10:
904813482X ISBN-13: 978-9048134823
ASEAN Barometer
①テーマ:ASEAN 加盟国における普通の人々を対象にした世論調査(共同体
構築と地域統合のためのアセアン・バロメーター)②研究目的:ASEAN加盟
国の、無作為に抽出した一般市民の選好、優先事項、制度へのアイデンティテ
ィと信頼、地域のつながりに関する定期的調査・観測をすることにより、1)
各加盟国政府にとっての政策優先度のパターンを示した結果を提出すること、
2)各加盟国政府に対して共同体構築と地域統合の好ましい速度とモデルを示
した結果を提出すること、 3)ASEAN 共同体構築に向けての指針として役
立つこと、を目的とする。③研究代表者:猪口孝 ④共同研究者:藤井誠二(新
潟県立大学講師)
、真鍋一史(青山学院大学教授)
、徳田安春(筑波大学教授)
、
若林千鶴子(新潟県立大学研究員)⑤研究の概要:JAIF(日・ASEAN統
合基金)の研究資金により、平成 22 年度については、ASEAN10ヶ国の各
国から収集した調査データを分析し、論文・報告書を作成。成果物は学術誌の
特集企画としても出版。
『地域研究』第13巻1号「ASEAN 諸国における健康
と環境」2013 年 3 月刊行。
アジアの普通の人々の日常 ①テーマ:アジアの普通の人々の日常に関する大量データの理論的実証的研究
に関するデータ分析
②研究目的:2003 年から 2008 年までの6年間、アジア29の国・社会で実
施されたアジア・バロメーター世論調査プロジェクトの集大成として、すべて
のデータを体系的に記述分析することを目的とする。 ③研究代表者: 猪口
孝 ④共同研究者:園田茂人(東京大学教授)
、藤井誠二(新潟県立大学講師)
、
真鍋一史(青山学院大学教授)
、田中明彦(東京大学教授)
、玄大松(元東京大
学准教授)
、三上了(早稲田大学助教)
、徳田安春(筑波大学教授)⑤研究の概
要:2003 年~2008 年度にかけて実施した世論調査(科研費特別推進研究等)
を基にして、2010 年 5 月 14 日、12 月 1, 2 日にワークショップを開催。
The Quality of Life in Asia 2012.12,
Springer
ISBN
978-90-481-9071-3 東アジアのクオリティ・オブ・ライフ 2011.2,
東洋書林 ISBN 978­4­88721­788­1
政党と民主主義に関する欧 ①テーマ:党と民主主義に関する研究 ② 研究目的:冷戦以降、1990 年~
州・アジア比較研究
2010 年までのヨーロッパ、アジアにおける民主主義と政党に関しての考察を
深める ③研究代表者:猪口孝 ④ 共同研究者:Jean Blondel (Robert
Schuman Center for Advanced Studies at European University
Instisute) Nicolo Conti (Unitelma Sapienza University of Rome),Mart
in Elff(University of Essex), Cheol Hee Park ( Seoul
National University) Siripan Nogsuan Sawasdee( Chulalongkorn
11
Unoversity) Sunny Tanuwidjaja (SCIS), Julio C. Teehankee (De La
Salle University),Jean-Louis Thiebault ( Simon Fraser University) ⑤研
究の概要:研究成果を刊行 Political Parties and Democracy
contemporary Western Europe and Aisa,PalgraveMacmillan, 2012 年
12 月 ISBN 978-1-137-27719-0
東アジアにおける新しい民主
①テーマ:東アジアにおける民主主義の深化、復活、非自由主義 ②研究目的:
主義
東アジアにおける民主主義の再検討。特に体制のミクロ的な基盤を世論調査か
ら検討する。 ③研究代表者:Yin-wah Chu・Siu-lun Wong ④共同研究者:
猪口孝 ⑤研究の概要:研究成果を刊行。East Asia's New Democracies:
Deepening, Reversal, Non-liberal Alternatives. Routledge ISBN-10:
0415499313 ISBN-13: 978-0415499316
12
平成 21 年度
共同利用・共同研究課題名
共同利用・共同研究の概要
南アジアと中央アジアの価
①テーマ:南アジア及び中央アジアの普通の人々を対象にした世論調査 ②研
値観
究目的:人々の日常生活における不安、苦悩、満足感、願望に関する体系的か
つ実証的研究の実施 ③研究代表者:猪口孝 ④共同研究者:シリマル・アベ
イラトネ(コロンボ大学)
、イミシャズ・アーメット(ダッカ大学)
、ファイサ
ル・バリ(ラホール経営大学)
、マシュー・カールソン(バーモント大学)
、テ
ィムール・ダダバエフ(筑波大学)
、クリシュナ・ハッチェッフ(トリブバン大
学)
、堀田善宇(ユーフォリア株式会社)
、プルネンドラ・ジェイン(アデレー
ド大学)
、ツルトグトー・ジャナール(モンゴル国立大学)
、ナルギス・カセノ
バ(カザフスタン経営経済戦略研究大学院)
、モハメド・ヤムシェ・カーン(フ
リーランスコンサルタント)
、ムザファジョン・R・クドイクロフ(アナファー
タラー民間研究センター)
、サンジェイ・クマール(デリー発展社会研究センタ
ー)
、真鍋一史(関西学院大学)
、テミルラン・モルドカジェフ(インディアナ
大学)
、ドルジ・ペンジョーレ(国立ブータン研究所)
、スティーブン・R ・リ
ード(中央大学)⑤研究の概要:調査データを用いた成果物を書籍として出版。
『アジア・バロメーター 南アジアと中央アジアの価値観 アジア世論調査
(2005)の分析と資料』明石書店 ISBN-10: 4750329398 ISBN-13:
978-4750329390
東アジアと東南アジアにお
①テーマ:東アジア及び東南アジアの市民を対象にした世論調査 ②研究目
ける市民と価値観
的:市民の規範意識、伝統及び技術革新を含む社会変動に対する考え方に関す
る実証研究の実施 ③研究代表者:猪口孝 ④共同研究者:リー・ホン・ギア
ン(フルブライト経済教育プログラム)
、ディンピン・グオ(復旦大学)
、ミン・
シュー(早稲田大学)
、チュア・ベン・フア(シンガポール国立大学)
、ミン・
シン(香港科学技術大学)
、デイビッド・W・フアン(アカデミック・シニカ)
、
ダエソン・ヒュン(東京大学)
、藤井誠二(中央大学)
、ミヤット・テイン(国
際関係・開発研究センター)
、ジェニファー・サンチアゴ・オレタ(マニラ大学)
、
アジーム・ファロック(マレーシア大学)
、ボンロアネ・ドアンゲネ(ラオス国
立大学)
、チアワット・カンクー(チュラロンコン大学)
、アーロン・スターン
(米国エネルギー・アカウンタビリティ庁)
、プラティクノ(ガジャマダ大学)
⑤研究の概要:調査データを用いた成果物を書籍として出版。Human Beliefs
and Values in East and Southeast Asia in Transition 明石書店
ISBN-10: 4750329401 ISBN-13: 978-4750329406
社会指標の開発
ASEAN Barometer
①テーマ:市民生活の質を中心にした社会指標の開発・分析 ②研究目的:ア
ジア・バロメーター世論調査を用いて生活の質概念の再検討を行い、新たな指
標の提示を試みる。③研究代表者:猪口孝 ④共同研究者:ドー・チュル・シ
ン(ミズーリ大学)
、ジオリン・シュ(カリフォルニア大学デービス校)
、イフ
ェイ・ズー(カリフォルニア大学デービス校)
、藤井誠二(中央大学)
、チョン・
ミン・パク(コリア大学)
、ミン・シン(香港科学技術大学)
、シオク・クアン・
タンビヤ(シンガポール国立大学)
、ソー・ジュアン・タン(シンガポール国立
大学)
、アー・ケン・カウ(シンガポール国立大学)
、グレイス・ヤオ(台湾国
立大学)
、イェンピー・チェン(台湾国立大学)
、チャノピー・チェン(国立政
治大学)⑤研究成果の刊行 Social Indicators Research vol.92 no.2
Springer ISBN: 978-90-481-3482-3
①テーマ:ASEAN 加盟国における普通の人々を対象にした世論調査(共同体
構築と地域統合のためのアセアン・バロメーター)②研究目的:ASEAN加盟
国の、無作為に抽出した一般市民の選好、優先事項、制度へのアイデンティテ
ィと信頼、地域のつながりに関する定期的調査・観測をすることにより、1)
13
各加盟国政府にとっての政策優先度のパターンを示した結果を提出すること、
2)各加盟国政府に対して共同体構築と地域統合の好ましい速度とモデルを示
した結果を提出すること、 3)ASEAN 共同体構築に向けての指針として役
立つこと、を目的とする。③研究代表者:猪口孝 ④共同研究者:藤井誠二(新
潟県立大学講師)
、真鍋一史(青山学院大学教授)
、徳田安春(筑波大学教授)
、
若林千鶴子(新潟県立大学研究員)⑤研究の概要:JAIF(日・ASEAN統
合基金)の研究資金により、ASEAN10ヶ国の各国で世論調査を実施し、デ
ータを収集。
政治的リーダーシップ、政
①テーマ:現代的な政治的リーダーシップ、政党、市民の比較研究 ②研究目
党、市民
的:上記のテーマに関するアジア・欧州の比較研究を行う。各国ごとに詳細な
事例研究を行うアプローチを採用し、その上で全体像を捉えることを目的とす
る。 ③研究代表者:猪口孝 ④共同研究者:ジャン・ブロンデル(欧州大学)
⑤研究成果を刊行 Political Leadership, Parties and Citizens: The
Personalisation of Leadership Routledge ISBN-10: 0415547369
ISBN-13: 978-0415547369
現代日本文化の研究
①テーマ:現在日本文化の研究 ②研究目的:現代日本の文化に関して包括的
な研究を推進する。ここでは伝統文化、ポップ・カルチャー、政治文化など様々
な側面からアプローチする。 ③研究代表者:Yoshio Sugimoto (La Trobe
University) ④共同研究者:猪口孝 ⑤研究成果を刊行 The Cambridge
Companion to Modern Japanese Culture, Cambridge University Press
ISBN-10: 0521706637 ISBN-13: 978-0521706636
14
〔お問合せ先〕
新潟県立大学 東京サテライト
〒113-0024 東京都文京区西片 1-17-8 KS ビル9F
FAX :(03)5803-6971
TEL :(03)5803-6955
E-mail :[email protected]
URL :http://www.unii.ac.jp/(新潟県立大学)
( H25 年 9 月)
15