授業科目 オフィスマネジメント 科目区分 専門科目群(総合ビジネスコース)

Kokusai Junior College Syllabus
授業科目
オフィスマネジメント
科目区分
専門科目群(総合ビジネスコース)
単 位 数
2 単位
開 講 期
秋学期
授業方法
講義
配当年次
1 年次
担 当 者
寺村絵里子 (E-mail : [email protected])
到達目標
○組織での業務を理解し、社会人として必要な知識・態度・スキルを身につける。
○企業がどのような人事・組織管理のもとに業務を行っているかを理解する。
授業内容
どのような組織にも目標があり、その目標達成のために個々の仕事がある。組織人のひとりとして、個々の仕事を間違
いなく、期限を守って、適正なコストで、効率よく進めることが求められる。そのために必要な文書管理の技術、パソコ
ンやコピーなど OA 機器活用の工夫、時間管理の方法などを習得する。また、仕事を快適に行うための環境整備の知識、
組織内外の協調や連携に必要なコミュニケーションツールの活用方法もあわせて学んでいく。さらに、顧客や次の工程へ
の気配り、改善点の見出し方、改善の技術など、複雑で多岐にわたる社内業務についての理解を深め、社会に出たときに
ビジネスパーソンとして自信が持てるようにする。
テキスト
テキストは使用しない。随時プリントを配布する。
成績評価
〔授業中の学習成果〕50%
授業の理解度を確認するために小テストを行い、これにより評価する。欠席・遅刻・早退は減点する。また、授業中の
私語、居眠り等も減点対象となる。
〔授業外の学習成果〕20%
秋学期中に 1 回小レポートを提出させる。テーマ、書き方は授業中に説明を行う。提出期限に遅れた場合は理由に関係
なく減点する。
〔学期末の学習成果〕30%
定期試験を行い、学習成果を測定する。
授業スケジュール
テーマ
1
オリエンテーション
2
目標意識・協調意識
3
納期意識・時間意識・品
質意識
概要/キーワード
シラバス、到達目標、成績評価の方法、授業ルールについて説明する。
いかなる組織にも目標があり、その達成のために個々の仕事があり、お互いが協調
する必要があることを理解する。
仕事には必ず納期があり、そのために時間管理が必要であることを理解する。また、
仕事の品質を高める意識が、仕事上の信頼を得るために必要なことも理解する。
4
事例研究(1)
時間意識・品質意識について実際の事例(自動車製造工場)を通じてグループでそ
の必要性を考える。
5
顧客意識
自社のお客様のニーズや事情に配慮する「顧客意識」について知るとともに、社外
の顧客だけではなく、仕事の次工程(社内顧客)への配慮も理解する。
6
7
計画の重要性、スケジュ
ール化の方法
実行~評価検討
仕事に取り組むとき、複数の仕事を同時に進行させるときなど、何をどのように計
画するのか、実例に基づいて考えながら理解をしていく。
仕事を実行するにあたってチームワークをどのように取るのか、業務遂行後、ある
いは途中でどのような振り返りをすべきかを理解する。
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8
事例研究(2)
複数の仕事を同時進行していくにあたり、どのようなチームワークが必要とされる
のか、実際の事例(企業秘書室)を通じてグループで討論する。
9
連絡・相談
「報・連・相」のうちの「連絡」と「相談」について知る。どのような場面で連絡が
必要なのか、上司に相談するときの注意点を学ぶ。
10
時間管理の基本
仕事には期限が必ずある。期限内に仕事を仕上げるためには、時間管理が欠かせな
い。これまでの自分の時間の使い方を振り返り、改善点を見出す。
11
段取りの基本
良い仕事を遂行するには、時間管理とともに、どの順番で何を行うか、工程表の作
成を通じ、段取りの方法を学ぶ。
12
事例研究(3)
13
仕事への取り組み
工程表から実際に必要とされる所要日数を逆算し、発表する。
(事例:就職活動)
仕事を「定型業務」と「非定型業務」に分類し、取り組み方の基本を学ぶ。まずは、
仕事の基本となるマニュアルの意義や活用を理解する。
14
効率的・合理的な仕事の
進め方
仕事の目的達成を効率的・合理的に進めるためにどのような手順で、効率よく、納
期までに実行し、報告するのかを学ぶ。
15
文書管理とファイリン
グシステムの基本
オフィスにおける文書の種類やその管理原則を知る。そして実際の業務においてど
のようなファイルを使用するのか、種類や選び方、保管・活用の仕方を知る。
16
手帳の活用と名刺の整
理
スケジュール管理の目的にふさわしい手帳の選び方、記入の仕方、活用方法を理解
する。名刺整理は、名刺交換後に情報化することの大切さを学ぶ。
17
PC 利用と e-mail
PC を活用したスケジュール管理と e-mail の利用方法について学び、企業における
ペーパーレス化の現状について理解する。
18
e-mail の基礎知識
e-mail の基礎知識について演習を通じ理解する。e-mail の書き方のみならず、ネチ
ケットと呼ばれるインターネット上の倫理基準についても学ぶ。
19
オフィスの環境管理
オフィスレイアウト、机の上のレイアウト、引き出しの整理、棚のレイアウト、フ
ァイルの並べ方など、効率よく仕事をするための空間づくりを考える。
20
事例研究(4)
事例研究を通じ、有効な社内の情報共有化の方法を考える。
(事例:社内の情報共
有化)
21
SNS の活用と問題点
自分自身の SNS(Social Networking Service)とのかかわり方についてまとめ、そ
の有効性と社会人として使用するにあたっての問題点について考える。
22
資料・ノートの活用法
社内外の資料や新聞・雑誌などの記事、レジュメや自分で取ったノートなどをどの
ように整理活用するか、を考える。
23
コピー・ファクシミリの
扱い方
コピーとファクシミリに関して、間違いを防ぐための注意点、資料作りにおける工
夫、次に使う方への心配りなどを理解する。
24
IT を活用した情報収集
目的別検索エンジンの選び方、検索時の注意、獲得した情報の扱い方、アナログ資
料との使い分けなどを理解する。
25
IT を活用した情報整理
検索しやすいファイル名の付け方、フォルダ管理の工夫、データの種類、バックア
ップの方法などを理解し、学習研究活動に役立てる。
26
セキュリティ管理の基
礎知識
資料棚の鍵の管理などの物理的なセキュリティから、ウイルス対策ソフトやパスワ
ード管理といったデジタルセキュリティまで総合的に理解する。
27
会議の準備・運営
会議の準備・運営に必要な段取り、実行、後片付けまでを学習する。出席者への連
絡、資料の準備、会議室の手配、会議のマナーなどについて知る。
28
事例研究(5)
企業内での会議を想定し、準備すべきことをグループで考え、発表する。(事例:
商品販促会議)
29
「見える化」の実践
自分の仕事の流れや状況を自分と周囲にわかるようにしておき、スムーズな進行や
引継ぎを実行する具体的な方法を理解する。
30
まとめ
これまでの復習を行い、この科目を学ぶことを通じて、仕事とは何だと考えたか、
そして自分はどのようなビジネスパーソンになるのか方向づけを行う。
備
考
履修者には、ビジネス能力検定 2 級の受験を推奨する。
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