人生福祉研究

2011 講義要目
科
目
学科専門科目
名
人生福祉研究
対象学年・学科
開講時期
単位
担 当 教 員
1 年 生活医療福祉
前 期
2
杉 本 一 義
■教育目標■
〔G.I.O.(全体的学習目標)〕
人生は一回限りである。そして誰も一人では生活することができない。また誰かと一緒に死ぬというわけ
にはいかない。
「共に生き一人死ぬ」これが人生の実体である。こうした人生を個々人の福祉という視点から、
真に人間として生きる究極の人生態度を探求する。
〔S.B.O.(個別的行動目標)〕
1.これまでの人生をふり返り、反省して、新しい生活、学生生活のあり方を考える。
2.先達の業績に学ぶ(文献的研究)、自己の体験に学ぶ(実践的研究)の方法を学ぶ。
3.聖職観と近代職業観の統合化:自分自身の人生の目標。専門性・日常性・人間的成長
■授業計画■
第1回
人生福祉研究の問題意識:なぜ人生福祉か-Life=人生、生活、体験に学ぶ
第2回
生活適応の状況:自分自身との対話:人生の四季と人間生活の指針について
第3回
人間生活における不安と不合理の欲求:「人間の発見と形成」の意味を考える
第4回
福祉概念の発展過程
第5回
苦難にある人への援助
事例の紹介-A・B・C・D・E・F
第6回
限界状況における生活態度
病気の中の人間:人間相手の仕事の性格
第7回
新しい生き方への契機
医療の専門家と病気の専門家-人生の指針
第8回
人間の医療と人間の福祉
異常・障害者と健常者-無人島に異常者はいない
第9回
人生福祉の方法としてのケースワークとカウンセリングの統合化
第 10 回
第 12 回
人間存在の根本方式:生物的・社会文化的・存在としての生の次元
直接的援助方法・技術(C)
個人(A)
人間援助の実践体系:洞察
行為
環境(B)
直接的援助方法・技術(D)
事例研究(グループ討論)
:原理-Imaginative simpathy
第 13 回
事例研究(グループ討議)
第 14 回
人生福祉の根本目標:人生態度の実現:科学的・宗教的態度-解決と受容
第 15 回
試験:-まとめ-他者援助・自己への援助(同行二人の人間学)-人間的成長
第 11 回
慈善・慈善事業・社会事業・社会福祉・人間福祉⇒人生福祉
精神の技術化・技術の精神化
■授業の方法・メッセージ■
テキスト「を」(目的)ではなく、テキスト「で」
(手段)学ぶ。知識→判断力→表現力→興味⇒興味→表
現力→判断力→知識を念頭におく。事例をあげながら、講述・STI(小グループによる討議)・随時レポート
提出。わが青春に後悔なきよう-苦難と援助と幸福の人間学について、共に学びましょう。
■評価の方法■
学習の意欲・態度、レポート、試験の結果を総合して行う
■テキスト■
【書 名】 「人間の発見と形成」-人生福祉学の萌芽
【著 者】 杉本一義
【出版社】 出版館ブック・クラブ
【価 格】 2,100 円(税込)