損保協会が保険金の不正請求防止に新システム 来年度から運用 日本損害保険協会の二宮(ふたみや)雅也会長(日本興亜損害保険社長)は12日、保険 金詐欺や不正請求を防止するため、加盟社による過去の保険金請求履歴を一元管理する情 報システムを開発し、来年度から運用を開始すると発表した。 これまで損保会社ごとに個別管理してきた保険金の請求履歴を協会でとりまとめ、加盟 社に提供。加盟社は契約者から請求を受けた場合、請求先の会社を変えて何度も不正請求 を繰り返す契約者をデータベースから割り出すことができる。 開発する「保険金請求歴表示システム」では、当初は自動車保険の対人賠償や傷害保険 などの人身事故情報のみを一元化し、来年度から運用する。二宮会長は「将来的には全保 険種目を対象としたデータベースを作る」と述べ、順次、対象となる保険種目を広げるシ ステム強化に取り組む方針を示した。
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