75 才以上後期高齢者非小細胞肺癌症例の手術成績

「75 才以上後期高齢者非小細胞肺癌症例の手術成績に関する
前向きの多施設コホート研究」 の実施に関する情報公開
【はじめに】 日本人口の高齢化が進む中、がん死亡原因の第 1 位である原発性肺がんの患者さん
も高齢化が急速に進行しています。原発性肺がん、とくに非小細胞肺がんの早期の方に対しては
外科療法が第一選択として推奨される治療法ですが、75 才以上の後期高齢の患者さんに対する
手術成績の臨床研究は十分に行われておらず、外科療法の適否や手術の方法の選択を検討するた
めの判断材料に乏しいのが現状です。
【研究内容】 本研究では、原発性肺がん(非小細胞肺がん)に対して手術を受けられた 75 才以
上の患者さんの経過を前向きに観察し、様々な手術成績(術後合併症の発生率や術後の全身状態
の変化、術後 1~2 年の経年的な生存率など)を多施設共同で検討します。
対象:当院において 2014 年 4 月から 2015 年 3 月までに原発性肺がん(非小細胞肺がん)で
手術をされた方を対象に研究します。
方法:
1) 診療録や検査レポートから本研究に必要な臨床データを抽出し、個人が特定できない
ように匿名化してデータセンターに登録します。
2) 全国の施設から集められたデータを集計して、術後合併症の発生率や術後の全身状態
の変化、術後生存率などの手術成績を検討します。
3) 手術前の全身の状態や手術の内容と手術成績との関連を検討し、手術結果に悪影響を
およぼす危険因子を明らかにします。
【患者さんの個人情報の管理について】
本研究の実施過程及びその結果の公表(学会や論文等)
の際には、患者さんを特定できる情報は一切含まれません。
対象者となることを希望されない方は、下記連絡先までご連絡ください。
【研究期間】
平成 26 年 4 月 1 日より平成 29 年 3 月 31 日までの予定です。
【医学上の貢献】 本研究によって、75 才以上の高齢の肺がん患者さんに対する手術の成績や危
険因子が明らかになれば、医療者のみならず患者さんにとっても適切な手術療法選択の判断材料
となることが期待されます。
【研究機関】
独立行政法人
国立病院機構
水戸医療センター
外科 がん医療研究室長 稲毛 芳永
連絡先:〒311-3193 茨城県東茨城郡茨城町桜の郷 280 番地
℡:029-240-7711(代表)FAX:029-240-7788
【研究事務局・代表者】
水戸医療センター臨床研究部 臨床研究部長 大谷 明夫
連絡先:〒311-3193 茨城県東茨城郡茨城町桜の郷 280 番地
℡:029-240-7711(代表)FAX:029-240-7788